JP2011191700A - 画像形成装置及びトナー濃度制御プログラム - Google Patents

画像形成装置及びトナー濃度制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像の現像に用いるために現像容器内に貯留された二成分現像剤のトナー濃度を直接検出することなくトナー濃度を適正な範囲に制御することを、トナー消費量の推定精度の影響を受けることなく実現する。
【解決手段】現像剤カートリッジが交換されると、現像器へ一定時間トナーを補給し、基準パッチ画像の形成・検出、検出値Rtcの演算、目標値との偏差ΔRtcの演算を順に行い(252〜260)、トナー補給前後の検出値の増大量Rtc_uprを演算する(266)。そして、増大量Rtc_uprが規定値Aよりも小さければ(268が肯定)、現像剤の現像性能は標準より低いと判断して検出値Rtcの目標値Rtc_tgtを低濃度側へ変更し(270)、増大量Rtc_uprが規定値Bよりも大きければ(272が肯定)、現像剤の現像性能は標準より高いと判断して検出値Rtcの目標値Rtc_tgtを高濃度側へ変更する(274)。
【選択図】図7

Description

本発明は画像形成装置及びトナー濃度制御プログラムに関する。
二成分現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置に関する技術として、特許文献1には、コピー枚数が或る枚数に達する毎に基準画像を形成し、基準画像部と感光体地肌部の反射光量の比を検出し、反射光量の比が基準値よりも大きい(濃度不足)場合は、直前の基準画像形成タイミングの後のトナー補給量及びトナー消費量を演算し、その差(トナー増加量)で基準画像の濃度変化量を除したトナー像濃度上昇率を演算し、トナー像濃度上昇率が或る値以下の場合はトナー補給制御レベル値を過剰なトナー濃度上昇が生じない値に切り替える技術が開示されている。
特開平5−323790号公報
本発明は、画像の現像に用いるために現像容器内に貯留された二成分現像剤のトナー濃度を直接検出することなく、前記トナー濃度を適正な範囲に制御することを、トナー消費量の推定精度の影響を受けることなく実現できる画像形成装置及びトナー濃度制御プログラムを得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る画像形成装置は、トナーとキャリアから成る二成分現像剤によって画像を現像する現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段と、濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段と、前記トナーカートリッジが交換された場合に、前記トナー補給手段によって前記現像器へ予め設定された量のトナーを補給させた後に、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、前記予め設定された量のトナーを補給させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、前記予め設定された量のトナーを補給させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差に応じて前記目標濃度を変更する第1変更手段と、を含んで構成されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1変更手段は、前記差が予め設定された第1の値未満の場合に、前記差が前記第1の値以上の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が減少するように前記目標濃度を変更する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記第1変更手段は、前記差が、前記第1の値より大きくなるように予め設定された第2の値以上の場合に、前記差が前記第2の値未満の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が増大するように前記目標濃度を変更する。
請求項4記載の発明に係る画像形成装置は、トナーとキャリアから成る二成分現像剤によって画像を現像する現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段と、濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段と、前記トナーカートリッジが交換された場合に、前記トナー補給手段によって前記現像器へ予め設定された量のトナーを補給させ、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、前記予め設定された量のトナーを補給させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、前記予め設定された量のトナーを補給させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差が予め設定された第3の値以上か否かを判定することを、前記差が前記第3の値以上となる迄繰り返し、前記差が第3の値以上となる迄の前記現像器へのトナー総補給量に応じて前記目標濃度を変更する第2変更手段と、を含んで構成されている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記第2変更手段は、前記トナー総補給量が予め設定された第4の値以上の場合に、前記トナー総補給量が前記第4の値未満の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が減少するように前記目標濃度を変更する。
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5記載の発明において、前記第2変更手段は、前記トナー総補給量が、前記第4の値より小さくなるように予め設定された第5の値未満の場合に、前記トナー総補給量が前記第5の値以上の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が減少するように前記目標濃度を変更する。
請求項7記載の発明に係る画像形成装置は、トナーとキャリアから成る二成分現像剤によって画像を現像する現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段と、濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段と、前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度が予め設定された第6の値以上の場合に、前記基準画像形成手段によって規定画像を形成させることでトナーを消費させた後に、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、トナーを消費させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、トナーを消費させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差に応じて前記目標濃度を変更する第3変更手段と、を含んで構成されている。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記第3変更手段は、前記差が予め設定された第1の値未満の場合に、前記差が前記第1の値以上の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が減少するように前記目標濃度を変更する。
請求項9記載の発明は、請求項7又は請求項8記載の発明において、前記第3変更手段は、前記差が、前記第1の値より大きくなるように予め設定された第2の値以上の場合に、前記差が前記第2の値未満の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が増大するように前記目標濃度を変更する。
請求項10記載の発明に係るトナー濃度制御プログラムは、トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、前記現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段、濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段、及び、前記トナーカートリッジが交換された場合に、前記トナー補給手段によって前記現像器へ予め設定された量のトナーを補給させた後に、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、前記予め設定された量のトナーを補給させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、前記予め設定された量のトナーを補給させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差に応じて前記目標濃度を変更する第1変更手段として機能させる。
請求項11記載の発明に係るトナー濃度制御プログラムは、トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、前記現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段、濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段、及び、前記トナーカートリッジが交換された場合に、前記トナー補給手段によって前記現像器へ予め設定された量のトナーを補給させ、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、前記予め設定された量のトナーを補給させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、前記予め設定された量のトナーを補給させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差が予め設定された第3の値以上か否かを判定することを、前記差が前記第3の値以上となる迄繰り返し、前記差が第3の値以上となる迄の前記現像器へのトナー総補給量に応じて前記目標濃度を変更する第2変更手段として機能させる。
請求項12記載の発明に係るトナー濃度制御プログラムは、トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、前記現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段、濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段、及び、前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度が予め設定された第6の値以上の場合に、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させることでトナーを消費させた後に、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、トナーを消費させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、トナーを消費させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差に応じて前記目標濃度を変更する第3変更手段として機能させる。
請求項1,4,7,10〜12記載の発明は、画像の現像に用いるために現像容器内に貯留された二成分現像剤のトナー濃度を直接検出することなく、前記トナー濃度を適正な範囲に制御することを、トナー消費量の推定精度の影響を受けることなく実現できる、という効果を有する。
請求項2,5,8記載の発明は、現像剤の現像性能が標準より低い場合にも、トナー濃度が過度に高くなることを防止できる、という効果を有する。
請求項3,6,9記載の発明は、現像剤の現像性能が標準より高い場合にも、トナー濃度が過度に低くなることを防止できる、という効果を有する。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 画像形成ユニットの断面図である。 画像形成ユニットの攪拌搬送室の断面図である。 制御部周辺の概略構成を示すブロック図である。 メインルーチンの内容を示すフローチャートである。 トナー濃度補正処理の内容を示すフローチャートである。 カートリッジ交換時処理の内容を示すフローチャートである。 トナー濃度と濃度センサ検出値の関係の一例を示す線図である。 現像性が定常状態の場合の、トナーの空検出後トナーカートリッジ交換でのトナー濃度検出値の推移の一例を示す線図である。 現像性が下限付近の場合の、トナーの空検出後トナーカートリッジ交換でのトナー濃度検出値の推移の一例を示す線図である。 現像性が上限付近の場合の、トナーの空検出後トナーカートリッジ交換でのトナー濃度検出値の推移の一例を示す線図である。 カートリッジ交換時処理の他の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下では本発明に支障のない数値を用いて説明するが、本発明は以下に記載した数値に限定されるものではない。
図1には、本発明に係る画像形成装置の一例として、フルカラー画像又は白黒画像を形成するプリンタ10が示されている。プリンタ10内部の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の非磁性のトナーと磁性を有するキャリアから成る補給用の二成分現像剤を収容する現像剤カートリッジ11Y,11M,11C,11Kが交換可能に設けられている。なお、現像剤カートリッジ11Y,11M,11C,11Kに収容された補給用の現像剤におけるトナーとキャリアの配合率は、装置の仕様によっても相違するがトナー:キャリア=9:1程度である。また、以後の説明ではイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(黒)の各色に対応する部材の符号にY、M、C、Kを付与して区別する。
プリンタ10に装填された現像剤カートリッジ11Y,11M,11C,11Kには、それぞれ現像剤供給路13Y,13M,13C,13Kの一端が接続される。なお、現像剤供給路13Y,13M,13C,13Kはパイプから成り、他端側がプリンタ10の側面に沿って下方側へ向けて延設されているが、途中経路の図示は省略する。
また、プリンタ10内部の中央には、Y,M,C,K各色に対応する4つの画像形成ユニット12(12Y,12M,12C,12K)が、正面視にて右斜め下方に向けて互いに一部を重ねた状態で配置されている。ここで、現像剤供給路13Y,13M,13C,13Kの他端は4つの画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kにそれぞれ接続されており、各色の補給用現像剤が各画像形成ユニット12に供給される。
各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの上方には、転写部14が設けられている。転写部14は、中間転写体の一例としての中間転写ベルト16と、中間転写ベルト16の内側に配置され、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの各トナー像を中間転写ベルト16に多重転写させる4つの一次転写部材としての一次転写ローラ18Y,18M,18C,18Kと、中間転写ベルト16上で重ねられたトナー像を、記録用紙Pに転写させる二次転写ローラ20とを有している。
中間転写ベルト16は、図示しないモータによって回転駆動される駆動ローラ22、中間転写ベルト16の張力を調整するテンションローラ24、及び、二次転写ローラ20と対向配置されたバックアップローラ26に一定の張力で巻き掛けられており、駆動ローラ22により、図1の矢印X方向(反時計回り方向)に循環駆動される。一次転写ローラ18Y,18M,18C,18Kは、中間転写ベルト16を挟んでそれぞれの画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの後述する感光体28(28Y,28M,28C,28K)と対向配置されている。また、一次転写ローラ18Y,18M,18C,18Kには、給電ユニット(図示省略)によりトナーの極性と逆極性(本実施形態では一例として正極性)の転写バイアス電圧が印加される。なお、二次転写ローラ20にも、給電ユニットによりトナーの極性と逆極性の転写バイアス電圧が付与される。
また、中間転写ベルト16が駆動ローラ22に巻き掛けられている位置の外周側にはクリーニング装置30が設けられている。クリーニング装置30はクリーニングブラシ32及びクリーニングブレード34を備え、クリーニングブラシ32及びクリーニングブレード34によって中間転写ベルト16の外周面上の残留トナーや紙粉等を除去する。
また本実施形態では、個々の画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K内の現像剤のトナー濃度検知等を目的として、個々の画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kで形成された基準画像が中間転写ベルト16の外周面に転写されることがあり(詳細は後述)、中間転写ベルト16の回転駆動方向に沿って画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの配列の下流側には、中間転写ベルト16の外周面に転写された基準画像の濃度を検出する濃度センサ100が配設されている。濃度センサ100は、中間転写ベルト16の外周面に光を照射して反射光量を検出することで基準画像の濃度を検出する構成であり、基準画像の濃度が高くなるに従って検出値(出力電圧値)が低くなる特性を有している。
プリンタ10内部のうち記録用紙Pの搬送経路と反対側の側面付近には、プリンタ10の各部の制御を行うプリンタ制御部36が設けられている。また、画像形成ユニット12の下側には、帯電された感光体28の表面に各色に対応した露光光L(LY,LM,LC,LK)を照射して静電潜像を形成する走査露光ユニット40が設けられている。
走査露光ユニット40は、直方体状のフレーム38で密閉されており、内部には4個の半導体レーザ(図示省略)やポリゴンミラー42、f−θレンズ(図示省略)等の部材が設けられており、フレーム38の上面には4本の露光光LY,LM,LC,LKが透過するガラス窓44Y,44M,44C,44Kが設けられている。4個の半導体レーザは、各色の画像データに応じて駆動されることで、各色の画像データに応じて変調された露光光LY,LM,LC,LKを射出する。半導体レーザから射出された露光光LY,LM,LC,LKは、ポリゴンミラー42によって主走査方向に偏向走査され、f−θレンズ、結像レンズ及び複数枚のミラーから成る光学系(図示省略)を経由した後にガラス窓44Y,44M,44C,44Kを透過し、感光体28の斜め下方から感光体28の周面上の露光位置に照射されると共に、感光体28の周面上を走査されることで、感光体28の周面上に静電潜像を形成する。なお、走査露光ユニット40は各画像形成ユニット12毎に個別に設けてもよい。
一方、走査露光ユニット40の下側には、記録用紙Pが収納された給紙カセット46が配置されている。また、給紙カセット46の一端部側には、鉛直方向上方へ向けて記録用紙Pを搬送する用紙搬送路50が形成されている。用紙搬送路50には、記録用紙Pを給紙カセット46から送り出す給紙ローラ48と、記録用紙Pを1枚ずつ搬送する用紙分離搬送用のローラ対52と、中間転写ベルト16の周面上に形成された画像の移動タイミングと記録用紙Pの搬送タイミングを合わせる用紙先端位置合わせローラ54と、が設けられている。給紙カセット46から給紙ローラ48によって順次送出された記録用紙Pは、用紙搬送路50を搬送され、間欠的に回転する用紙先端位置合わせローラ54によって中間転写ベルト16の二次転写位置まで一旦搬送され、停止される。
二次転写ローラ20の上方には定着装置60が設けられている。定着装置60は、加熱ローラ62と、この加熱ローラ62に圧接された加圧ローラ64とを備えている。二次転写ローラ20によって各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、転写されたトナー像が加熱ローラ62と加圧ローラ64との圧接部で熱及び圧力により定着され、記録用紙Pの搬送方向下流側に設けられた排出装置の一例としての排紙ローラ66によって、プリンタ10の上部に設けられた排出部68に排出される。また、トナー像の二次転写工程が終了した中間転写ベルト16の表面は、クリーニング装置30によって残留トナーや紙粉等が除去される。
次に、画像形成ユニット12について説明する。ここでは、一例として、画像形成ユニット12Mについて説明する。なお、他の各色に対応した画像形成ユニット12Y,12C,12Kは、画像形成ユニット12Mと同様の構造であるため、説明を省略する。また、画像形成ユニット12Mの各構成部材については、符号Mを省略して表示する。
図2に示すように、画像形成ユニット12は、矢印A(時計回り)方向に回転駆動される感光体28を備えている。感光体28の周囲には、感光体28の回転方向に沿って、感光体28の表面に接触して感光体28を帯電する帯電装置の一例としての帯電ローラ72、前述の露光光Lにより感光体28の周面上に形成された静電潜像を各色の現像剤(トナー)で現像する現像器70、転写後の感光体28の表面に光を照射して除電を行う除電装置の一例としてのイレーズランプ74、及び、除電後の感光体28の表面を清掃するクリーニングユニット76が順に設けられている。
帯電ローラ72は、現像器70の後述する現像剤保持部材としての現像ローラ78よりも鉛直方向下側の配置となるように、画像形成ユニット12の筐体に回転可能に設けられている。また、帯電ローラ72を挟んで感光体28の反対側には、帯電ローラ72の表面に付着したトナー等を取り除くクリーニングローラ79が回転可能に設けられている。なお、帯電ローラ72は図示しない通電手段に接続されており、画像が形成される際に通電されることにより感光体28表面を帯電させる。
現像器70は、画像形成ユニット12Mの左端部に配置され、現像剤Gが充填された現像剤収容室80、現像剤収容室80の右側で現像剤収容室80と感光体28の間に設けられた現像室82、及び、現像剤収容室80及び現像室82の下側に設けられ、現像剤収容室80から供給された現像剤Gを攪拌(混合)して現像室82に搬送する攪拌搬送室84が設けられている。現像剤収容室80は、感光体28側に向けて上部が傾斜した箱状となっており、上部に矩形状の第1開口部83が形成されている。そして、第1開口部83を介して外部から内部へ予め現像剤G(図中の線は、充填後の現像剤の上面高さを表している)が流入され充填されている。なお、現像剤Gの充填後、第1開口部83は封止部材(図示省略)で封止される。また、現像剤収容室80に充填される現像剤Gにおけるトナーとキャリアの比率は、プリンタ10の仕様等によって相違するもののトナー:キャリア=1:9程度である。
現像剤収容室80と現像室82の間には、現像剤収容室80の隔壁の一面を構成し、現像剤収容室80と現像室82を仕切る仕切壁86が設けられている。仕切壁86には、現像室82の現像ローラ78に近接して傾斜した傾斜部86Aが形成されており、現像剤収容室80と現像室82は、傾斜部86Aに形成された第2開口部88を介して繋がっている。また、現像剤収容室80は、仕切壁86と対向し且つ画像形成ユニット12Mの側面を構成する側壁81を有している。さらに、現像剤収容室80の下部には、矩形状の第3開口部87が形成されている。現像剤収容室80と攪拌搬送室84は第3開口部87を介して繋がっており、現像剤収容室80に充填(収容)され現像剤収容室80内を流下した現像剤Gは、第3開口部87を通って攪拌搬送室84に流入する。ここで、第2開口部88及び第3開口部87は、予め、それぞれ封止部材85A、85Bで封止されており、プリンタ10への画像形成ユニット12Mの取付け前に、封止部材85A、85Bが画像形成ユニット12Mの一方の側面から引き抜かれることで開放される。
図2及び図3に示すように、攪拌搬送室84は、底面から立設された仕切壁93で仕切られ、第1攪拌路84Aと第2攪拌路84Bの2条の攪拌路が設けられている。仕切壁93の両端部位置には、第1開口94と第2開口95が形成されており、この第1開口94と第2開口95によって、第1攪拌路84Aと第2攪拌路84Bが繋がっている。第1攪拌路84Aの上面は開口しており、第3開口部87が配置され現像剤収容室80と繋がっている。また、第2攪拌路84Bの上面も開口しており、上方に現像ローラ78が配置され現像室82と繋がっている。
第1攪拌路84Aの一端(図2の紙面奥側)は、第2攪拌路84Bの端面よりも外側へ向けて突出した突出部90が形成されており、突出部90の上面には、前述の現像剤供給路13M(図1参照)の他端が接続される現像剤供給口96が形成されている。これにより、画像形成ユニット12M(現像器70)には、現像剤カートリッジ11Mの補給用現像剤が現像剤供給路13Mを流下して供給される。
第1攪拌路84Aには第1攪拌搬送部材91が配置されている。第1攪拌搬送部材91は、画像形成ユニット12Mの筐体に回転可能に支持された第1軸部91Aと、第1軸部91Aの周りに設けられた螺旋状の第1羽根部91Bと、で構成されている。また、第2攪拌路84Bには第2攪拌搬送部材92が配置されている。第2攪拌搬送部材92は、画像形成ユニット12Mの筐体に回転可能に支持された第2軸部92Aと、第2軸部92Aの周りに設けられた螺旋状の第2羽根部92Bと、で構成されている。第1軸部91A及び第2軸部92Aは、図示しないモータ及びギヤから成る駆動手段によって駆動される。ここで、第1軸部91Aが矢印C方向、第2軸部92Aが矢印D方向(矢印C、Dは異なる方向)にそれぞれ回転することで、攪拌搬送室84内の現像剤Gは、供給されたトナーと混合され、それぞれ第1攪拌路84A内、及び第2攪拌路84B内を攪拌混合されながら搬送されて、第1攪拌路84Aと第2攪拌路84Bとの間を矢印方向(図3参照)に循環する。
図2に示すように、現像室82は、下部が第2攪拌路84Bと繋がっており、感光体28側の側壁に第4開口部98が形成されている。また、現像室82は、感光体28の長手方向を軸方向とし、矢印B方向(反時計方向)に回転する現像ローラ78が設けられている。さらに現像室82は、層規制部材として、磁性丸棒トリマ97が設けられている。磁性丸棒トリマ97は、現像ローラ78の回転方向の感光体28よりも上流側で、現像ローラ78外周面と間隔をあけて配置されており、現像ローラ78上の現像剤Gの通過量を規制して、現像ローラ78の周面上に予め決められた厚さの現像剤層を形成させる。
現像ローラ78は、現像室82に形成された第4開口部98を介して感光体28の外周面と対向配置されている。また、現像ローラ78は、現像室82に固定された磁界発生手段としてのマグネットローラ78Bと、中空円筒状でマグネットローラ78Bの外回りを回転可能に設けられた筒状の回転体としての現像スリーブ78Aとで構成されている。なお、現像ローラ78と感光体28の間には現像バイアス電圧が印加されて電界が形成されており、現像時に現像スリーブ78Aによって感光体28と対向する位置へ移動された現像剤G中のトナーは、前記電界により感光体28の周面上へ移動し、これにより感光体28の周面上に形成された静電潜像が現像される。
一方、図2に示すように、画像形成ユニット12Mのクリーニングユニット76は、クリーニングブレード73及び搬送部材75を備えている。クリーニングブレード73は、感光体28の表面と予め定められた接触角で接触し、転写残トナー等を掻き取る。また、搬送部材75はクリーニングブレード73の背面側に配置され、クリーニングブレード73によって掻き取られた転写残トナー等を排トナーボックス(図示省略)に排出する。
画像形成ユニット12Mの感光体28よりも下側で、帯電ローラ72及びクリーニングローラ79の左側には、露光用の空間が形成されており、画像形成ユニット12Mの底面のうち、露光用の空間の下側に位置する部分には露光用開口部69が形成されている。これにより、露光光LMは露光用開口部69を通って感光体28の周面に照射される。
図4に示すように、プリンタ制御部36はマイクロコンピュータ等から成り、CPU36A、ROMやRAMを含むメモリ36B、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部36Cを含んで構成されている。記憶部36Cには、プリンタ10の各部の動作を制御するための装置制御プログラムに加えて、後述するトナー濃度補正処理を行うためのトナー濃度補正プログラム及び後述するカートリッジ交換時処理を行うためのカートリッジ交換時プログラムもインストールされている。なお、プリンタ制御部36は本発明における基準画像形成手段、補給制御手段、第1変更手段及び第3変更手段の一例として各々機能する。また、上記のトナー濃度補正プログラム及びカートリッジ交換時プログラムは本発明に係るトナー濃度制御プログラムの一例である。
またプリンタ10には、4個の画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kに対応して4個のユニット駆動部102Y,102M,102C,102Kが設けられている。個々のユニット駆動部102は、帯電ローラ72が感光体28を帯電させるための高電圧を発生する帯電制御部104と、現像器70の現像ローラ78(現像スリーブ78A)や攪拌搬送部材91,92を回転駆動させると共に現像ローラ78に印加する現像バイアス電圧を供給する現像器駆動部106と、感光体28を回転駆動させる感光体駆動部108と、を含んで構成されている。ユニット駆動部102Y,102M,102C,102Kはプリンタ制御部36に接続されており、プリンタ制御部36によって動作が制御される。
プリンタ制御部36には走査露光制御部110を介して走査露光ユニット40が接続されている。プリンタ制御部36には記録用紙Pに印刷すべき画像を表すY,M,C,K各色の画像データがPC(Personal Computer)等の外部機器から入力され、この画像データは走査露光制御部110に供給される。走査露光制御部110は、走査露光ユニット40のポリゴンミラー42を回転駆動させると共に、走査露光ユニット40の4個の半導体レーザから射出される露光光Lを、プリンタ制御部36から供給されたY,M,C,K各色の画像データのうちの互いに異なる色の画像データに応じて変調させる。また、プリンタ制御部36には、記録用紙Pの搬送を制御する搬送制御部112、一次転写ローラ18Y,18M,18C,18Kによるトナー像の一次転写や二次転写ローラ20によるトナー像の二次転写、中間転写ベルト16の回転駆動を各々制御する転写制御部114、及び、定着装置60による定着処理を制御する定着制御部116が各々接続されている。
また、プリンタ制御部36には濃度センサ100が接続されており、濃度センサ100による基準画像の濃度の検出結果はプリンタ制御部36に入力される。また、プリンタ制御部36には、現像剤カートリッジ11Y,11M,11C,11Kのプリンタ10への装填及びプリンタ10からの取り外しを検出するカートリッジ装填センサ120も接続されており、カートリッジ装填センサ120の検出結果もプリンタ制御部36に入力される。更に、プリンタ制御部36には操作パネル118も接続されている。操作パネル118は、LCD等から成り各種情報を表示可能な表示部118Aと、複数のキーを備え利用者による情報入力を受け付ける受付部118Bを含んで構成されており、表示部118Aへの情報表示はプリンタ制御部36によって制御され、利用者によって入力されて受付部118Bによって受け付けられた情報はプリンタ制御部36に入力される。
上述した構成のプリンタ10では、Y,M,C,K各色の画像データに応じて変調された露光光Lが走査露光ユニット40から射出され、走査露光ユニット40から射出された露光光Lが、Y,M,C,K各色に対応する画像形成ユニット12の感光体28の周面上を走査することで、Y,M,C,K各色に対応する画像形成ユニット12の感光体28の周面上には、Y,M,C,K各色のうちの互いに異なる色に対応する静電潜像が各々形成される。
感光体28の周面上に形成された静電潜像は、Y,M,C,K各色に対応する画像形成ユニット12の現像器70により、Y,M,C,K各色のうちの互いに異なる色のトナーを用いて現像される。
これにより、Y,M,C,K各色に対応する画像形成ユニット12の感光体28の周面上には、Y,M,C,K各色のうちの互いに異なる色のトナー像が形成され、各色のトナー像が、4個の一次転写ローラ18Y,18M,18C,18Kにより、互いに重なるように中間転写ベルト16の外周面上に順次転写されることで、中間転写ベルト16の外周面上にはフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト16の外周面上に形成されたフルカラーのトナー像は、二次転写ローラ20によって記録用紙P上に二次転写される。そして、記録用紙P上に転写されたトナー像は定着装置60によって定着され、転写されたトナー像が定着された記録用紙Pは排出部68に排出される。
トナー像の転写が終了した後の感光体28の周面上の残留トナーや紙粉等はクリーニングユニット76によって除去される。また、中間転写ベルト16上の残留トナーや紙粉等はクリーニング装置30によって除去される。
次に本実施形態の作用を説明する。本実施形態に係るプリンタ10において、個々の画像形成ユニット12の現像器(現像剤収容室80及び現像室82から成る現像容器)70内に貯留されている現像剤のトナー濃度(現像剤中のトナーの重量比)は、画像形成に伴うトナーの消費や現像剤カートリッジ11からの補給用現像剤の補給に応じて変動するが、トナー濃度が過度に高くなると形成画像のかぶりや現像器70からプリンタ10内部へのトナーの飛散等が生じる可能性があり、トナー濃度が過度に低い場合も形成画像のかすれ(濃度不足)や現像器70からのキャリアの吐き出し等が生じる可能性がある。
一方、現像剤のトナー濃度を直接検出できるセンサは高コストであるので、本実施形態では、現像剤のトナー濃度を直接検出することなく、基準パッチ画像を形成し、形成した基準パッチ画像の濃度検出値(パッチ検出値Rtc)と目標値(パッチ検出値の目標値Rtc_tgt)との偏差(ΔRtc)に応じてトナー補給量を設定することで、現像剤のトナー濃度を制御している(詳細は後述)。但し、基準パッチ画像の濃度は現像剤の現像性能のばらつきの影響を受けて変動するので、基準パッチ画像の濃度検出値と目標値との偏差に応じてトナー補給量を設定するのみでは、現像剤のトナー濃度を適正範囲内に制御することは困難である。
また、特許文献1には、基準画像の濃度変化量をトナー増加量(トナー補給量と画素数から演算したトナー消費量との差)で除したトナー像濃度上昇率に基づいてトナー補給制御レベル値を切り替える技術が提案されている。しかしながら、トナー消費量は画素数以外に現像剤の現像性能に応じても変化し、現像剤の現像性能は環境条件やトナー濃度、現像ローラ上の単位面積当りの現像剤量、現像剤の抵抗など様々な要因の影響を受けて変動するので、画素数から十分な精度でトナー消費量を推定演算することは困難である。このため、上記技術では、基準画像の濃度がトナー濃度の変化を正確に反映した変化を示していたとしても、画素数から推定演算したトナー消費量が実際のトナー消費量と乖離していた場合に、本来は不必要なトナー補給制御レベル値の切り替えが行われ、トナー濃度を適正範囲外へ変化させてしまう恐れがある。
上記に基づき、本実施形態に係るプリンタ10では、プリンタ制御部36が以下で説明する処理を行っている。なお、以下では、まずプリンタ制御部36のCPU36Aが装置制御プログラムを実行することで実現されるメインルーチンについて、図5を参照して説明する。このメインルーチンは定期的に実行され、まずステップ150において、印刷対象の画像を表す画像データをPC等の外部機器から受信したか否かに基づき、画像の印刷要求が入力されているか否か判定する。判定が否定された場合はメインルーチンを終了するが、判定が肯定された場合はステップ152へ移行し、受信した画像データが表す画像を形成し、記録用紙Pに転写・定着する印刷処理を行わせる。
ステップ152で1枚の記録用紙Pへの画像の印刷を行うとステップ154へ移行し、印刷用紙Pの印刷枚数(初期値は0)を1だけインクリメントし、次のステップ156で印刷枚数が30枚を越えたか否か判定する。判定が否定された場合はステップ164へ移行し、入力された印刷要求に対応する印刷処理が終了したか否か判定する。入力された印刷要求が複数枚の記録用紙Pへ画像を印刷する要求であれば、この判定が否定されてステップ152に戻り、ステップ156又はステップ164の判定が肯定される迄、ステップ152〜156,164を繰り返す。そして、入力された印刷要求に対応する印刷処理が終了すると、ステップ164の判定が肯定されてステップ150に戻る。
また、記録用紙Pの印刷枚数が30枚を越えた場合は、ステップ156の判定が肯定された場合はステップ158へ移行し、Y,M,C,K各色のうちの何れか1色を処理対象としてトナー濃度補正処理を行う。このトナー濃度補正処理は、プリンタ制御部36のCPU36Aがトナー濃度補正プログラムを実行することで実現される処理であり、詳細は後述する。ステップ160では、ステップ158のトナー濃度補正処理をY,M,C,K全色を処理対象として各々行ったか否か判定する。判定が否定された場合はステップ158に戻り、ステップ160の判定が肯定される迄ステップ158,160を繰り返す。Y,M,C,K全色を処理対象としてトナー濃度補正処理を行うと、ステップ160の判定が肯定されてステップ162へ移行し、印刷用紙Pの印刷枚数を0に戻した後に前述のステップ164へ移行する。
なお、上述したメインルーチンでは、記録用紙Pの印刷枚数が30枚を越えた時点で、印刷処理が実行中であっても、当該印刷処理を中断してY,M,C,K各色のトナー濃度補正処理が行われることになるが、これに代えて、単一の印刷要求に対応する印刷処理が終了した時点でトナー濃度補正処理を行うようにしてもよい。
次に図6を参照し、メインルーチンのステップ158で行われるトナー濃度補正処理の詳細を説明する。なお、このトナー濃度補正処理は、プリンタ制御部36のCPU36Aによってトナー濃度補正プログラムが実行されることで実現されるトナー濃度補正処理では、まずステップ170において、基準パッチを形成するための画像データを処理対象色の画像データとして走査露光制御部110へ出力し、処理対象色に対応する画像形成ユニット12及び走査露光ユニット40によって処理対象色の基準パッチ画像(例えば一定面積でその全面が一定の画像密度のパッチ画像)を感光体28の周面上に形成させ、形成させた基準パッチ画像を処理対象色に対応する一次転写ローラ18によって中間転写ベルト16の外周面に転写させる。
次のステップ172では、中間転写ベルト16の外周面上のパッチ(処理対象色の基準パッチ画像が形成された部位) 及び素面(基準パッチ画像未形成の部位)の光反射率を濃度センサ100によって各々検出させ、パッチの光反射率の検出値Vpatch及び素面の光反射率の検出値Vclnを各々取り込む。ステップ174では、ステップ172で取り込んだパッチの光反射率の検出値Vpatch及び素面の光反射率の検出値Vclnに基づき、パッチ検出値Rtcを次の(1)式に従って演算する。
Rtc←Vpatch/Vcln×255 …(1)
なお、パッチ検出値Rtcはパッチ及び素面の光反射率の検出値Vpatch,Vclnから演算しているので、基準パッチ画像の濃度が低くなるに従って値が増加し、基準パッチ画像の濃度が高くなるに従って値が減少する変化を示す。またステップ176では、ステップ174で演算したパッチ検出値Rtcとパッチ検出値の目標値Rtc_tgt(例えばRtc_tgt=100:但し初期値)との偏差ΔRtcを次の(2)式に従って演算する。
ΔRtc←Rtc−Rtc_tgt …(2)
次のステップ178では、ステップ176で演算したパッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcが、予め設定されたトナー強制補給判定値AdmixIN(例えばAdmixIN=30)よりも大きいか(基準パッチ画像の濃度が目標値に相当する濃度よりもトナー強制補給判定値AdmixINを越えて低濃度か)否か判定する。判定が否定された場合はステップ198へ移行し、パッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcが、予め設定されたトナー強制消費判定値SweepIN(例えばSweepIN=-20)よりも小さいか(基準パッチ画像の濃度が目標値に相当する濃度よりもトナー強制消費判定値SweepINを越えて高濃度か)否か判定する。
この判定も否定された場合、処理対象色のトナーのトナー濃度は適正範囲内に収まっている可能性が高いと判断できるので、ステップ200へ移行し、処理対象色のトナー補給量として、パッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcに応じた値を設定し、トナー濃度補正処理を終了する。ここで設定されたトナー補給量は、前述したメインルーチン(図5)のステップ156の判定が再度肯定されてトナー濃度補正処理が再度行われる迄の期間中に、処理対象色に対応する画像形成ユニット12の現像容器内へ処理対象色のトナー(補給用現像剤)を補給する際の制御に用いられる。このステップ200は本発明の補給制御手段による処理の一例である。
また、先のステップ176で演算したパッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcがトナー強制補給判定値AdmixINよりも大きい場合、処理対象色のトナーのトナー濃度は適正範囲から低濃度側へ外れている可能性が高いので、先のステップ178の判定が肯定されてステップ180へ移行し、パッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcに基づき次の(3)式に従ってトナー強制補給量(時間)Admix_timeを演算する。
Admix_time←ΔRtc×k2 …(3)
そしてステップ182では、処理対象色に対応する現像剤供給路13に設けられた図示しない補給部材をステップ180で演算したトナー強制補給量(時間)Admix_timeだけ回転駆動させることで、処理対象色の画像形成ユニット12の現像容器内へ処理対象色のトナー(補給用現像剤)を補給する。
次のステップ184〜ステップ190では、先に説明したステップ170〜ステップ176と同様に、処理対象色の基準パッチ画像の形成(ステップ184)、外周面上のパッチ及び中間転写ベルト16の素面の光反射率の検出(ステップ186)、パッチ検出値Rtcの演算(ステップ188)、パッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcの演算(ステップ190)を順に行う。そしてステップ192では、ステップ190で演算したパッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcが、予め設定されたトナー空検知解除判定値AdmixOUT(例えばAdmixOUT=20)よりも大きいか(基準パッチ画像の濃度が目標値に相当する濃度よりもトナー空検知解除判定値AdmixOUTを越えて低濃度か)否か判定する。
この判定が否定された場合は、先のステップ182で行った処理対象色の画像形成ユニット12の現像容器内への処理対象色のトナー(補給用現像剤)の強制補給により、処理対象色の基準パッチ画像のパッチ検出値が目標値に近づいているので、ステップ194へ移行し、処理対象色のトナー補給量として、パッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcに応じた値を設定し、トナー濃度補正処理を終了する。一方、ステップ192の判定が肯定された場合には、処理対象色のトナー(補給用現像剤)を収容する現像剤カートリッジ11が空(補給用現像剤の残量0)になっていると判断できるので、ステップ196へ移行し、処理対象色の現像剤カートリッジ11が空であることを通知すると共に、前記現像剤カートリッジ11の交換を利用者に要請するメッセージを操作パネル118の表示部118Aに表示させ、トナー濃度補正処理を終了する。
表示部118Aに上記のメッセージが表示されると、利用者は、空であることが通知された処理対象色の現像剤カートリッジ11をプリンタ10から取り外した後に、処理対象色の新品の現像剤カートリッジ11をプリンタ10に装填する操作を行う。この操作に伴い、現像剤カートリッジ11の取り外し及び装填がカートリッジ装填センサ120によって検出されたことをトリガとして、CPU36Aによってカートリッジ交換時プログラムが実行されることで、図7に示すカートリッジ交換時処理がプリンタ制御部36によって行われる。
このカートリッジ交換時処理では、まずステップ250において、現像剤カートリッジ11が交換される前に検出したパッチ検出値Rtcを前回のパッチ検出値Rtc_beforeとして保存する。次のステップ252では、処理対象色に対応する現像剤供給路13に設けられた図示しない補給部材を、予め設定されたトナー初期補給時間Recovery_time(例えばRecovery_time=25秒)だけ回転駆動させることで、処理対象色の画像形成ユニット12の現像容器内へ処理対象色のトナー(補給用現像剤)を補給する。
なお、ステップ252のトナー補給におけるトナー初期補給時間Recovery_timeは、処理対象色の現像剤カートリッジ11が空(残量0)となることで下限値迄低下したトナー濃度を、当初設定したパッチ検出値の目標値Rtc_tgtに対応する目標トナー濃度付近迄回復させる所要時間が設定されるが、一例として、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtに対応する目標トナー濃度が8%、トナー濃度の適正範囲の下限値が4%であり、現像容器内の現像剤重量が150gであるとすると、トナー濃度を4%から8%へ回復させるためには、現像容器内にトナーを6.25g補給する必要があり、現像剤供給路13に設けられた図示しない補給部材によるトナーカートリッジ11から現像容器へのトナー補給速度が250mg/秒であるとすると、トナー初期補給時間Recovery_timeは6.25gのトナーの補給に要する時間=6.25×1000/250=25秒となる。
次のステップ254〜ステップ260では、先に説明した図6のステップ170〜ステップ176と同様に、処理対象色の基準パッチ画像の形成(ステップ254)、外周面上のパッチ及び中間転写ベルト16の素面の光反射率の検出(ステップ256)、パッチ検出値Rtcの演算(ステップ258)、パッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcの演算(ステップ260)を順に行う。そしてステップ262では、ステップ260で演算したパッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcが、トナー空検知解除判定値AdmixOUTよりも大きいか(基準パッチ画像の濃度が目標値に相当する濃度よりもトナー空検知解除判定値AdmixOUTを越えて低濃度か)否かを再度判定する。この判定が肯定された場合は、処理対象色の画像形成ユニット12の現像容器内へ処理対象色のトナー(補給用現像剤)が補給されていないと判断できるので、ステップ264へ移行し、処理対象色の現像剤カートリッジ11が空であることを通知すると共に、前記現像剤カートリッジ11の交換を利用者に要請するメッセージを操作パネル118の表示部118Aに再表示させ、カートッジ交換時処理を終了する。
一方、ステップ260で演算したパッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcがトナー空検知解除判定値AdmixOUT以下の場合は、処理対象色の基準パッチ画像のパッチ検出値Rtcが、処理対象色の現像剤カートリッジ11が交換される前(図6のステップ192の判定が肯定された際)よりもパッチ検出値の目標値Rtc_tgtに近づいているので、先のステップ252で処理対象色の画像形成ユニット12の現像容器内へ処理対象色のトナー(補給用現像剤)が正常に補給されていると判断できる。このため、ステップ262の判定が否定された場合はステップ266へ移行し、トナー濃度増大量Rtc_uprを次の(4)式に従って演算する。
Rtc_upr←Rtc_before−Rtc …(4)
次のステップ268では、ステップ266で演算したトナー濃度増大量Rtc_uprが予め設定された規定値A(例えばA=25)よりも小さいか否か判定する。また、ステップ268の判定が否定された場合はステップ272へ移行し、トナー濃度増大量Rtc_uprが予め設定された規定値B(例えばB=35)よりも大きいか否か判定する。以下、このステップ268,272の判定について説明する。
標準的な現像性能の現像剤を用いて基準パッチ画像を形成し、濃度センサ100によって濃度を検出した場合、パッチ検出値Rtcは、現像剤のトナー濃度の変化に対し、例として図8に実線で示すような変化を示す。ここで、適正なトナー濃度の範囲は、形成画像のかすれ(濃度不足)や現像器70からのキャリアの吐き出し等を防止することを考慮すると下限値が4%程度、形成画像のかぶりや現像器70からプリンタ10内部へのトナーの飛散等を防止することを考慮すると上限値が11%程度になる。
このため、この例では、現像剤が標準的な現像性能の場合にトナー濃度が適正範囲内に制御されるように、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtとして、標準的な現像性能の現像剤のトナー濃度が8%(トナー濃度の適正範囲内の中間的な値)付近のときのパッチ検出値Rtcが設定され(例えばRtc_tgt=100)、トナー強制補給判定値AdmixINとして、標準的な現像性能の現像剤のトナー濃度が4%(トナー濃度の適正範囲の下限値)付近のときのパッチ検出値Rtc(=130)とパッチ検出値の目標値Rtc_tgtとの偏差が設定され(例えばAdmixIN=30)、トナー強制消費判定値SweepINとして、標準的な現像性能の現像剤のトナー濃度が11%(トナー濃度の適正範囲の上限値)付近のときのパッチ検出値Rtc(=80)とパッチ検出値の目標値Rtc_tgtとの偏差が設定される(例えばSweepIN=-20)。
しかしながら、図8に破線で示すように、現像剤のトナー濃度とパッチ検出値Rtcとの関係は、現像剤の現像性能によって大きく変化し、例えば、現像性能が下限の現像剤に対し、パッチ検出値Rtcがパッチ検出値の目標値Rtc_tgt=100に一致するようにトナーの補給を制御したとすると、図8からも明らかなように、現像性能が下限の現像剤のトナー濃度は適正範囲の上限値(=11%)を越える12%前後で推移することになり、形成画像のかぶりやトナーの飛散等が発生する可能性が高くなる。また、現像性能が上限の現像剤に対し、パッチ検出値Rtcがパッチ検出値の目標値Rtc_tgt=100に一致するようにトナーの補給を制御したとすると、図8からも明らかなように、現像性能が上限の現像剤のトナー濃度は、適正範囲の下限値(=4%)よりは高いものの、当初設定したパッチ検出値の目標値Rtc_tgtに対応する目標トナー濃度(=8%)よりは明らかに低い6%前後で推移することになり、形成画像のかすれ(濃度不足)等が発生する可能性が生じてくる。
ここで、パッチ検出値Rtcがトナー強制補給閾値(Rtc_tgt+AdmixIN)付近の値のときの、現像剤のトナー濃度の変化に対するパッチ検出値Rtcの変化の傾きに着目すると、標準的な現像性能の現像剤を基準として、現像性能が下限の現像剤は前記傾きがより小さく、現像性能が上限の現像剤は前記傾きがより大きくなっている。これを利用し、ステップ268,272では処理対象色の現像剤の現像性能を判定している。
すなわち、カートリッジ交換時処理では、先のステップ252で処理対象色の画像形成ユニット12の現像容器内へトナー初期補給時間Recovery_timeだけ処理対象色のトナー(補給用現像剤)を補給しており、その後基準パッチ画像の形成以外にはトナーを消費しておらず、基準パッチ画像の形成でのトナー消費量が現像剤の現像性能に応じて変動するとしても、その変動分は、ステップ252におけるトナー(補給用現像剤)の補給に伴うトナーの増加量に比べれば無視できる程小さいので、処理対象色の画像形成ユニット12の現像容器内における処理対象色のトナーの増加量はおよそ一定とみなすことができる。
このため、ステップ266で演算したトナー濃度増大量Rtc_uprは、パッチ検出値Rtcがトナー強制補給閾値(Rtc_tgt+AdmixIN)付近の値のときの、現像剤のトナー濃度の変化に対するパッチ検出値Rtcの変化の傾きを表しており、先のステップ268は、トナー濃度増大量Rtc_uprが、現像性能が標準よりも低い現像剤の前記傾きの大きさに応じて設定された規定値Aよりも小さいか否かを判定することで、処理対象色の現像剤が標準よりも低い現像性能か否かを判定しており、先のステップ272は、トナー濃度増大量Rtc_uprが、現像性能が標準よりも高い現像剤の前記傾きの大きさに応じて設定された規定値Bよりも大きいか否かを判定することで、処理対象色の現像剤が標準よりも高い現像性能か否かを判定している。
そして、ステップ268の判定が肯定された場合は、処理対象色の現像剤は現像性能が標準よりも低いと判断できるので、ステップ270へ移行し、以後のトナー補給での補給量が標準的な現像性能の現像剤の場合よりも抑制されるように、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtに規定値E(例えばE=15)を加算する(次の(5)式参照)ことで、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtを低濃度側へ偏倚させ、ステップ276へ移行する。
Rtc_tgt←Rtc_tgt+E …(5)
また、ステップ268の判定が否定され、ステップ272の判定が肯定された場合は、処理対象色の現像剤は現像性能が標準よりも高いと判断できるので、ステップ274へ移行し、以後のトナー補給での補給量が標準的な現像性能の現像剤の場合よりも増大されるように、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtから規定値E(例えばE=15)を減算する(次の(6)式参照)ことで、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtを高濃度側へ偏倚させ、ステップ276へ移行する。
Rtc_tgt←Rtc_tgt−E …(6)
なお、ステップ268,272の判定が各々否定された場合は、処理対象色の現像剤は標準的な現像性能の現像剤と判断できるので、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtを変更することなくステップ276へ移行する。
ステップ276では、ステップ258で演算した最新のパッチ検出値Rtcと、パッチ検出値の目標値Rtc_tgt(ステップ270又はステップ274でパッチ検出値の目標値Rtc_tgtを変更した場合は変更後の値)を用いて、パッチ検出値と目標値との偏差ΔRtcを演算することで、パッチ検出値と目標値との偏差ΔRtcを更新する。そしてステップ278では、処理対象色のトナー補給量として、ステップ276で演算したパッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcに応じた値を設定し、カートリッジ交換時処理を終了する。なお、図7に示すカートリッジ交換時理は請求項1〜請求項3に記載の第1変更手段による処理の一例である。
上記制御を行った場合の結果の一例を図9〜図11に示す。図9は、処理対象色の現像剤が標準的な現像性能であり、処理対象色の現像剤カートリッジ11が空(残量0)となり、6回目のトナー濃度補正でパッチ検出値Rtcがトナー強制補給閾値(Rtc_tgt+AdmixIN)よりも大きくなり(図6のステップ178の判定が肯定され)、7回目のトナー濃度補正でもパッチ検出値Rtcがトナー空検知解除閾値(Rtc_tgt+AdmixOUT)よりも大きかった(図6のステップ192の判定が肯定された)ことで、処理対象色の現像剤カートリッジ11が空(残量0)と判定され、処理対象色の現像剤カートリッジ11が交換され、トナー初期補給時間Recovery_timeだけ処理対象色のトナー(補給用現像剤)が補給された後、基準パッチ画像の形成及び濃度検出(8回目のトナー濃度補正)が行われた場合を示す。図9に示す例では、8回目のトナー濃度補正でパッチ検出値Rtcが目標値Rtc_tgt付近迄変化しており、この場合は、処理対象色の現像剤が標準的な現像性能と判定され(図7のステップ268,272の判定が各々否定され)ることで、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtの変更は行われない。
一方、図10は処理対象色の現像剤の現像性能が下限の場合であり、7回目のトナー濃度補正で処理対象色の現像剤カートリッジ11が空(残量0)と判定された時点でもトナー濃度は6%程度と比較的高く、また、現像性能が低い現像剤は、パッチ検出値Rtcがトナー強制補給閾値付近の値のときの、トナー濃度の変化に対するパッチ検出値Rtcの変化の傾きが小さいので、7回目のトナー濃度補正と8回目のトナー濃度補正との間でトナー濃度は2%程度上昇して10%近くに達しているにも拘わらず、パッチ検出値Rtcの変化量は現像性能が標準的な現像剤の場合よりも明らかに小さい。この場合は、処理対象色の現像剤の現像性能が標準よりも低いと判定される(図7のステップ268の判定が肯定される)ことで、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtがより低濃度側の値へ変更される。これにより、以後はパッチ検出値Rtcと変更後の目標値Rtc_tgtとの偏差ΔRtcに応じて処理対象色のトナー補給量が設定されることで、9回目以降のトナー濃度補正でのトナー濃度の推移からも明らかなように、トナー濃度が、当初設定したパッチ検出値の目標値Rtc_tgtに対応する目標トナー濃度(=8%)に近い値で推移するように制御されることになる。
また、図11は処理対象色の現像剤の現像性能が上限の場合であり、7回目のトナー濃度補正で処理対象色の現像剤カートリッジ11が空(残量0)と判定された時点ではトナー濃度は3%程度と適正範囲から外れており、また、現像性能が高い現像剤は、パッチ検出値Rtcがトナー強制補給閾値付近の値のときの、トナー濃度の変化に対するパッチ検出値Rtcの変化の傾きが大きいので、7回目のトナー濃度補正と8回目のトナー濃度補正との間でのパッチ検出値Rtcの変化量は現像性能が標準的な現像剤の場合よりも明らかに大きくなる。この場合は、処理対象色の現像剤の現像性能が標準よりも高いと判定される(図7のステップ272の判定が肯定される)ことで、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtがより高低濃度側の値へ変更される。これにより、以後はパッチ検出値Rtcと変更後の目標値Rtc_tgtとの偏差ΔRtcに応じて処理対象色のトナー補給量が設定されることで、9回目以降のトナー濃度補正でのトナー濃度の推移からも明らかなように、トナー濃度が、当初設定したパッチ検出値の目標値Rtc_tgtに対応する目標トナー濃度(=8%)に近い値で推移するように制御されることになる。
このように、本実施形態によれば、トナー濃度を直接検出したり、推定演算の精度の低いトナー消費量を演算に用いたりすることなく、また、現像剤の現像性能のばらつきの影響も受けることなく、トナー濃度が適正範囲内で推移するようにトナー濃度が制御されることになる。
続いて、図6のトナー濃度補正処理において、パッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcがトナー強制消費判定値SweepIN(例えばSweepIN=-20)よりも小さかったことで、ステップ198の判定が肯定された場合の処理を説明する。ステップ198の判定が肯定された場合、まずステップ202において、先のステップ174で演算したパッチ検出値Rtcを前回のパッチ検出値Rtc_beforeとして保存する。次のステップ204では、処理対象色のトナー濃度を低下させるために、最大用紙幅の全面にベタ画像を形成・現像させるトナー強制消費を規定時間Sweep_timeだけ行う。なお、上記のベタ画像は請求項7に記載の規定画像の一例である。
なお、ステップ204のトナー強制消費における規定時間Sweep_timeは、上限値に達したトナー濃度を、当初設定したパッチ検出値の目標値Rtc_tgtに対応する目標トナー濃度付近迄低下させる所要時間が設定されるが、一例として、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtに対応する目標トナー濃度が8%、トナー濃度の適正範囲の上限値が12%であり、現像容器内の現像剤重量が150gであるとすると、トナー濃度を12%から8%へ低下させるためには、現像容器からトナーを6.8g減少(消費)させる必要があり、感光体28の周速が150mm/秒、感光体28への現像剤量が5.0g/m、最大用紙幅が297mmであるとすると、トナー強制消費の規定時間Sweep_timeは6.8gのトナーの消費に要する時間=6.8×10/(5×297×150)=30秒となる。
次のステップ206〜ステップ212では、先に説明したステップ170〜ステップ176と同様に、処理対象色の基準パッチ画像の形成(ステップ206)、外周面上のパッチ及び中間転写ベルト16の素面の光反射率の検出(ステップ208)、パッチ検出値Rtcの演算(ステップ210)、パッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcの演算(ステップ212)を順に行う。そしてステップ214では、トナー濃度減少量Rtc_lwrを次の(7)式に従って演算する。
Rtc_lwr←Rtc−Rtc_before …(7)
次のステップ216では、ステップ214で演算したトナー濃度減少量Rtc_lwrが予め設定された規定値C(例えばC=15)よりも小さいか否か判定する。また、ステップ216の判定が否定された場合はステップ220へ移行し、トナー濃度減少量Rtc_lwrが予め設定された規定値D(例えばD=25)よりも大きいか否か判定する。
先に説明した図8において、パッチ検出値Rtcがトナー強制消費閾値(Rtc_tgt+SweepIN)付近の値のときの、現像剤のトナー濃度の変化に対するパッチ検出値Rtcの変化の傾きに着目すると、パッチ検出値Rtcがトナー強制補給閾値(Rtc_tgt+AdmixIN)付近の値のときと同じく、標準的な現像性能の現像剤を基準として、現像性能が下限の現像剤は前記傾きがより小さく、現像性能が上限の現像剤は前記傾きがより大きくなっている。これを利用し、ステップ216,220では処理対象色の現像剤の現像性能を判定している。
すなわち、トナー濃度補正処理において、パッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcがトナー強制消費判定値SweepINよりも小さい場合、先のステップ202で処理対象色のトナーの強制消費を規定時間Sweep_timeだけ行っており、トナー強制消費におけるトナー消費量が現像剤の現像性能に応じて変動するとしても、各回のトナー強制消費における画素数は一定であるので、現像剤の現像性能に起因するトナー消費量の変動分は、画素数が一定でない画像を形成した際のトナー消費量を画素数から推定演算する場合の誤差に比べれば大幅に小さく、先に説明したカートリッジ交換時処理と同様に、処理対象色の画像形成ユニット12の現像容器内におけるトナー強制消費に伴う処理対象色のトナーの減少量はおよそ一定とみなすことができる。
このため、ステップ214で演算したトナー濃度減少量Rtc_lwrは、パッチ検出値Rtcがトナー強制消費閾値(Rtc_tgt+SweepIN)付近の値のときの、現像剤のトナー濃度の変化に対するパッチ検出値Rtcの変化の傾きを表しており、先のステップ216は、トナー濃度減少量Rtc_lwrが、現像性能が標準よりも低い現像剤の前記傾きの大きさに応じて設定された規定値Cよりも小さいか否かを判定することで、処理対象色の現像剤が標準よりも低い現像性能か否かを判定しており、先のステップ220は、トナー濃度減少量Rtc_lwrが、現像性能が標準よりも高い現像剤の前記傾きの大きさに応じて設定された規定値Dよりも大きいか否かを判定することで、処理対象色の現像剤が標準よりも高い現像性能か否かを判定している。
そして、ステップ216の判定が肯定された場合は、処理対象色の現像剤は現像性能が標準よりも低いと判断できるので、ステップ218へ移行し、以後のトナー補給での補給量が標準的な現像性能の現像剤の場合よりも抑制されるように、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtに規定値E(例えばE=15)を加算する(先の(5)式も参照)ことで、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtを低濃度側へ偏倚させ、ステップ224へ移行する。
また、ステップ216の判定が否定され、ステップ220の判定が肯定された場合は、処理対象色の現像剤は現像性能が標準よりも高いと判断できるので、ステップ222へ移行し、以後のトナー補給での補給量が標準的な現像性能の現像剤の場合よりも増大されるように、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtから規定値E(例えばE=15)を減算する(先の(6)式も参照)ことで、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtを高濃度側へ偏倚させ、ステップ224へ移行する。なお、ステップ216,220の判定が各々否定された場合は、処理対象色の現像剤は標準的な現像性能の現像剤と判断できるので、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtを変更することなくステップ224へ移行する。
ステップ224では、ステップ210で演算した最新のパッチ検出値Rtcと、パッチ検出値の目標値Rtc_tgt(ステップ218又はステップ222でパッチ検出値の目標値Rtc_tgtを変更した場合は変更後の値)を用いて、パッチ検出値と目標値との偏差ΔRtcを演算することで、パッチ検出値と目標値との偏差ΔRtcを更新する。そしてステップ226では、処理対象色のトナー補給量として、ステップ224で演算したパッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcに応じた値を設定し、トナー濃度補正処理を終了する。なお、上述したステップ202〜ステップ226は請求項7〜請求項9に記載の第3変更手段による処理の一例である。
上記制御を行うことで、先に説明したカートリッジ交換時処理と同様に、トナー濃度を直接検出したり、推定演算の精度の低いトナー消費量を演算に用いたりすることなく、また、現像剤の現像性能のばらつきの影響も受けることなく、トナー濃度が適正範囲内で推移するようにトナー濃度が制御されることになる。また、現像剤カートリッジ11の交換時に加えて、パッチ検出値Rtcがトナー強制消費閾値(Rtc_tgt+SweepIN)より低くなった場合にも、現像剤の現像性能(に応じて変化するトナー濃度減少量Rtc_lwr)に基づき、必要に応じてパッチ検出値の目標値Rtc_tgtを変更するので、例えば環境条件の変化等の影響で現像剤の現像性能が変化した場合にも、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtが変化後の現像剤の現像性能に応じた値へ変更される迄の平均所要時間が短縮される。
なお、図7に示すカートリッジ交換時処理では、現像容器内へのトナー(補給用現像剤)の補給を一定時間(トナー初期補給時間Recovery_time)行ったときのパッチ検出値Rtcの変化量(トナー濃度増大量Rtc_upr)に基づいて現像剤の現像性能を判定していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例として図12に示すように、パッチ検出値Rtcを前回のパッチ検出値Rtc_beforeとして保存(ステップ250)した後に、現像容器内へのトナー(補給用現像剤)の補給を一定時間(但しトナー初期補給時間Recovery_timeよりも十分に短い時間)行い(ステップ253)、処理対象色の基準パッチ画像の形成(ステップ206)、外周面上のパッチ及び中間転写ベルト16の素面の光反射率の検出(ステップ208)、パッチ検出値Rtcの演算(ステップ210)、パッチ検出値の目標値との偏差ΔRtcの演算(ステップ212)、トナー濃度増大量Rtc_uprの演算(ステップ260)を順に行うことを、トナー濃度増大量Rtc_uprが規定値x以上になったと判定されるか(ステップ290の判定が肯定されるか)、トナー総補給量(時間)Yが上限値Ymaxを越えたと判定される(ステップ292の判定が肯定される)迄繰り返すようにしてもよい。
図12に示すカートリッジ交換時理では、トナー総補給量(時間)Yが上限値Ymaxを越えた(ステップ292の判定が肯定された)場合は、処理対象色の現像剤カートリッジ11が空であることが通知される(ステップ264)。一方、トナー濃度増大量Rtc_uprが規定値x以上になった(ステップ290の判定が肯定された)場合は、トナー総補給量(時間)Yが規定値Y1よりも大きいか否かを判定し(ステップ294)、この判定が否定された場合はトナー総補給量(時間)Yが規定値Y2(但しY2<Y1)よりも小さいか否かを判定(ステップ296)している。
先に説明したように、現像性能が下限の現像剤は、パッチ検出値Rtcがトナー強制補給閾値(Rtc_tgt+AdmixIN)付近の値のときの現像剤のトナー濃度の変化に対するパッチ検出値Rtcの変化の傾きが標準的な現像性能の現像剤よりも小さいので、パッチ検出値Rtcを規定値x以上変化させるために必要なトナー(補給用現像剤)の補給量は標準的な現像性能の現像剤よりも多く、トナー(補給用現像剤)の補給に要する時間も長くなる。また、現像性能が上限の現像剤は、パッチ検出値Rtcがトナー強制補給閾値(Rtc_tgt+AdmixIN)付近の値のときの現像剤のトナー濃度の変化に対するパッチ検出値Rtcの変化の傾きが標準的な現像性能の現像剤よりも大きいので、パッチ検出値Rtcを規定値x以上変化させるために必要なトナー(補給用現像剤)の補給量は標準的な現像性能の現像剤よりも少なく、トナー(補給用現像剤)の補給に要する時間も短くなる。
ステップ294,296ではこれを利用して処理対象色の現像剤の現像性能を判定しており、ステップ294では、トナー総補給量(時間)Yが、現像性能が標準よりも低い現像剤でパッチ検出値Rtcを規定値x以上変化させるために必要なトナー(補給用現像剤)の補給量(又は補給時間)に応じて設定された規定値Y1よりも大きいか否かを判定することで、処理対象色の現像剤が標準よりも低い現像性能か否かを判定しており、この判定が肯定された場合はステップ270へ移行し、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtに規定値Eを加算することで、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtを低濃度側へ偏倚させる。
また、ステップ296では、トナー総補給量(時間)Yが、現像性能が標準よりも高い現像剤でパッチ検出値Rtcを規定値x以上変化させるために必要なトナー(補給用現像剤)の補給量(又は補給時間)に応じて設定された規定値Y2よりも小さいか否かを判定することで、処理対象色の現像剤が標準よりも高い現像性能か否かを判定しており、この判定が肯定された場合はステップ274へ移行し、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtから規定値Eを減算することで、パッチ検出値の目標値Rtc_tgtを高濃度側へ偏倚させる。上述した図12のカートリッジ交換時処理を行った場合にも、トナー濃度を直接検出したり、推定演算の精度の低いトナー消費量を演算に用いたりすることなく、また、現像剤の現像性能のばらつきの影響も受けることなく、トナー濃度が適正範囲内で推移するようにトナー濃度が制御されることになる。なお、図12に示すカートリッジ交換時理は請求項4〜請求項6に記載の第2変更手段による処理の一例である。
また、上記では本発明に係るトナー濃度制御プログラムの一例であるトナー濃度補正プログラム及びカートリッジ交換時プログラムがプリンタ制御部36の記憶部36Cに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係るトナー濃度制御プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
10 プリンタ
11 現像剤カートリッジ
12 画像形成ユニット
13 現像剤供給路
28 感光体
36 プリンタ制御部
40 走査露光ユニット
70 現像器
100 濃度センサ

Claims (12)

  1. トナーとキャリアから成る二成分現像剤によって画像を現像する現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段と、
    濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段と、
    前記トナーカートリッジが交換された場合に、前記トナー補給手段によって前記現像器へ予め設定された量のトナーを補給させた後に、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、前記予め設定された量のトナーを補給させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、前記予め設定された量のトナーを補給させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差に応じて前記目標濃度を変更する第1変更手段と、
    を含む画像形成装置。
  2. 前記第1変更手段は、前記差が予め設定された第1の値未満の場合に、前記差が前記第1の値以上の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が減少するように前記目標濃度を変更する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1変更手段は、前記差が、前記第1の値より大きくなるように予め設定された第2の値以上の場合に、前記差が前記第2の値未満の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が増大するように前記目標濃度を変更する請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. トナーとキャリアから成る二成分現像剤によって画像を現像する現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段と、
    濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段と、
    前記トナーカートリッジが交換された場合に、前記トナー補給手段によって前記現像器へ予め設定された量のトナーを補給させ、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、前記予め設定された量のトナーを補給させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、前記予め設定された量のトナーを補給させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差が予め設定された第3の値以上か否かを判定することを、前記差が前記第3の値以上となる迄繰り返し、前記差が第3の値以上となる迄の前記現像器へのトナー総補給量に応じて前記目標濃度を変更する第2変更手段と、
    を含む画像形成装置。
  5. 前記第2変更手段は、前記トナー総補給量が予め設定された第4の値以上の場合に、前記トナー総補給量が前記第4の値未満の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が減少するように前記目標濃度を変更する請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記第2変更手段は、前記トナー総補給量が、前記第4の値より小さくなるように予め設定された第5の値未満の場合に、前記トナー総補給量が前記第5の値以上の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が減少するように前記目標濃度を変更する請求項4又は請求項5記載の画像形成装置。
  7. トナーとキャリアから成る二成分現像剤によって画像を現像する現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段と、
    濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段と、
    前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度が予め設定された第6の値以上の場合に、前記基準画像形成手段によって規定画像を形成させることでトナーを消費させた後に、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、トナーを消費させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、トナーを消費させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差に応じて前記目標濃度を変更する第3変更手段と、
    を含む画像形成装置。
  8. 前記第3変更手段は、前記差が予め設定された第1の値未満の場合に、前記差が前記第1の値以上の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が減少するように前記目標濃度を変更する請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記第3変更手段は、前記差が、前記第1の値より大きくなるように予め設定された第2の値以上の場合に、前記差が前記第2の値未満の場合よりも前記トナー補給手段によるトナー補給量が増大するように前記目標濃度を変更する請求項7又は請求項8記載の画像形成装置。
  10. トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、
    前記現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段、
    濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段、
    及び、前記トナーカートリッジが交換された場合に、前記トナー補給手段によって前記現像器へ予め設定された量のトナーを補給させた後に、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、前記予め設定された量のトナーを補給させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、前記予め設定された量のトナーを補給させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差に応じて前記目標濃度を変更する第1変更手段
    として機能させるためのトナー濃度制御プログラム。
  11. トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、
    前記現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段、
    濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段、
    及び、前記トナーカートリッジが交換された場合に、前記トナー補給手段によって前記現像器へ予め設定された量のトナーを補給させ、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、前記予め設定された量のトナーを補給させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、前記予め設定された量のトナーを補給させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差が予め設定された第3の値以上か否かを判定することを、前記差が前記第3の値以上となる迄繰り返し、前記差が第3の値以上となる迄の前記現像器へのトナー総補給量に応じて前記目標濃度を変更する第2変更手段
    として機能させるためのトナー濃度制御プログラム。
  12. トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、
    前記現像器によって基準画像を形成させる基準画像形成手段、
    濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と目標濃度との偏差に応じて、トナーカートリッジに貯留されているトナーをトナー補給手段によって前記現像器へ補給させる補給制御手段、
    及び、前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度が予め設定された第6の値以上の場合に、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させることでトナーを消費させた後に、前記基準画像形成手段によって基準画像を形成させ、トナーを消費させた後に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、トナーを消費させる前に形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度と、の差に応じて前記目標濃度を変更する第3変更手段
    として機能させるためのトナー濃度制御プログラム。
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