JP2011133318A - 検査装置及びそれを用いた検査方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の周波数で検査面の打突を行う打突振動子105と、前記打突振動子105と第1距離の位置にて固定される第1受信子107と、前記打突振動子105と前記第1距離より大きい前記第2距離の位置にて固定される第2受信子108と、前記第1受信子107によって検知された検査面の振動に係る物理量から、表面波を抽出する第1フィルタ手段(制御部101)と、前記第2受信子108によって検知された検査面の振動に係る物理量から、表面波を抽出する第2フィルタ手段(制御部101)と、前記第1フィルタ手段と前記第2フィルタ手段によって抽出された物理量との比が、所定値より大きいか否かを判定する判定手段(制御部101)と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
理量から、ひび割れ深さを特定するひび割れ深さ特定手段を有することを特徴とする。
び、第1受信子107、及び第2受信子108によって取得されたデータを処理することを実行するものである。このために、制御部101は、CPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理機構によって構成されている。制御部101は、図示されている制御部101と接続される各構成と協働・動作する。また、制御部101は、本実施形態の検査装置100における種々の制御処理は、制御部101内のROMなどの記憶手段に記憶保持されるプログラムやデータに基づいて実行されるものである。
ひび割れが存在するか否かが判定されるようになっている。
)であり、振幅の大きい方の波形は第1受信子107で検出される表面波(成分)である。打突振動子105と第1受信子107との間の距離L1は既知であり、なおかつ打突振動子105がコンクリート構造物10表面を打突する周波数、打突振動子105が打突を開始する時刻t1はコントロールされたものであるので、第1受信子107にP波が到達
する時刻t2、及び、第1受信子107に表面波が到達する時刻t3の概略についてはある程度予想することができる。
に時刻t3前後に到達する振幅の大きい波の振幅データを、表面波の大きさと関連する物
理量として抽出するようにされている。より具体的には、図3に示す振幅の大きい波の最初の振幅A1を、第1受信子107での測定から抽出される第1物理量A1として取得する。本実施形態に係る検査装置100が、このような物理量を抽出する工程については、フィルタ工程と称することとする。
ータとして取得せず、第2受信子108に時刻t5前後に到達する振幅の大きい波の振幅
データを、第2受信子108における表面波の大きさと関連する第2物理量A2として取
得する。
。このステップS101における工程が先のフィルタ工程と称するものである。
る方法について、検査対象となるコンクリート構造物をスキャンする様子と関連して説明する。図5はひび割れによる測定距離と減衰量の変化を説明する図であり、図6はひび割れによる減衰量と測定距離の関係を示す図である。
(1)方法:
打突振動子105と第1受信子107および2の間隔を一定にして、コンクリートの表面をスキャンすることで、第1受信子107に対する第2受信子108の減衰量の変化から、ひび割れの位置と深さを特定することができる。
(2)ひび割れ位置(最初の)の特定:
第2受信子108がひび割れの直前(図5の(a)の位置)にあるとき、減衰量は最小になり、ひび割れを通過すると(図5(b)の位置)減衰し始めるため、図6に示すように減衰量にピークが見られ、これによりひび割れ位置を特定できる。
(3)ひび割れ深さの特定:
図5の(b)から(c)の範囲では、減衰量は増加傾向を示し、図5の(c)で最大値となる。発振子の周波数に対するひび割れ深さと減衰量の関係を別途計算した結果から、ひび割れ深さを特定することができる。図5の(c)の位置は、実験によればひび割れからひび割れ深さDの1.5倍の距離だけ離れた位置である。
(4)ひび割れ位置(最後の)の特定:
図5の(c)を過ぎ(d)までの範囲では減衰量は安定しほぼ一定値を示すが、(d)を過ぎると減衰量は徐々に減少し始め、(e)に達すると再び一定値となる。一定値になったところから、最後のひび割れ位置を特定できる。
と第2物理量A2)の比に基づいて、ひび割れ深さと位置に関する判定を行う構成である
ので、ひび割れの近傍で検査を実施する必要はなく、また、分析に要する時間もわずかであり、効率的に広範囲の構造物表面を検査することが可能となる。また、このような本発明に係る検査装置によれば、ひび割れが鉄筋に到達しているかどうかを簡便に把握できるので、合理的な補修計画を行うことができる。
このときの分布式は
る。図9は本発明の実施形態に係る検査装置100を用いた検査方法の概要を模式的に示す図であり、図10は本発明の実施形態に係る検査装置100を用いた検査方法によって取得されるデータ構造を説明する図である。図9において、100はこれまで説明してきた本発明に係る検査装置、200はスキャン機構、210はベース部、220は垂直棹、230は垂直移動部、240は水平棹、250は水平移動部、300はパーソナルコンピュータをそれぞれ示している。
どうかを簡便に把握できるので、合理的な補修計画を行うことができる。
Claims (4)
- 所定の周波数で検査面の打突を行う打突振動子と、
前記打突振動子と第1距離の位置にて、前記打突振動子と相対位置が変わらないように固定されると共に、検査面の振動に係る物理量を検知する第1受信子と、
前記打突振動子と前記第1距離より大きい前記第2距離の位置にて、前記打突振動子と相対位置が変わらないように固定されると共に、検査面の振動に係る物理量を検知する第2受信子と、
前記第1受信子によって検知された検査面の振動に係る物理量から、表面波の大きさと関連する第1物理量を抽出する第1フィルタ手段と、
前記第2受信子によって検知された検査面の振動に係る物理量から、表面波の大きさと関連する第2物理量を抽出する第2フィルタ手段と、
前記第1フィルタ手段によって抽出された第1物理量と、前記第2フィルタ手段によって抽出された第2物理量との比を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された比が、所定値より大きいか否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする検査装置。 - 前記第1フィルタ手段によって抽出された第1物理量と、前記第2フィルタ手段によって抽出された第2物理量から、ひび割れ深さを特定するひび割れ深さ特定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
- 前記第1フィルタ手段によって抽出された第1物理量と、前記第2フィルタ手段によって抽出された第2物理量から、ひび割れ位置を特定するひび割れ位置特定手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の検査装置を用いた検査方法であって、
前記検査装置をスキャン機構に取り付け、
前記スキャン機構を動作させて、前記検査装置によって検査面上をスキャンさせつつ、前記判定手段による判定結果を記録し、当該記録から検査面の位置に応じた状態を取得することを特徴とする検査方法。
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---|---|---|---|
JP2009292468A JP2011133318A (ja) | 2009-12-24 | 2009-12-24 | 検査装置及びそれを用いた検査方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016514289A (ja) * | 2012-12-31 | 2016-05-19 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 非破壊試験デバイスを同期化するためのシステム及び方法 |
CN110398210A (zh) * | 2019-08-23 | 2019-11-01 | 山东大学 | 一种海上风机土体冲刷深度监测杆、装置及监测方法 |
Citations (6)
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-
2009
- 2009-12-24 JP JP2009292468A patent/JP2011133318A/ja active Pending
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