JP2011132389A5 - - Google Patents
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かかるシート状プリプレグは、一方向に配向された、目付が100〜250g/m2の炭素繊維を、その両表面から前記熱硬化性樹脂を離型紙上に塗布されてなる樹脂フィルムで挟み込んだ後、少なくとも1本以上からなる加熱金属ロール群に圧接させ、加熱温度90〜130℃、線圧1000〜60000N/mで加圧する工程を含むシート状プリプレグの製造方法によって製造することが出来る。
また、かかるシート状プリプレグは、メタリングロールとコーティングロールおよびバックアップロールを備えたリバースロールコーターを用いて、前記離型紙上に前記熱硬化性樹脂を塗布して樹脂フィルムを製造するに際し、該コーティングロール速度をC、該樹脂フィルム速度をFとしたときに、0<C/F<1.0を満たすようにして得られた樹脂フィルムを使用することによって、より好適に製造することができる。
本発明のシート状プリプレグにおいては、シート状プリプレグ中の熱硬化性樹脂の質量含有率が6〜10%になるように製造された樹脂フィルムを、炭素繊維からなるシートの両表面から挟み込んで用いるなどの手段を採用することにより、熱硬化性樹脂をプリプレグ両表面に存在させることが必要である。一方向に引き揃えられた炭素繊維からなるシートの片方の表面にのみ前述の熱硬化性樹脂を塗布しシート状プリプレグを製造する場合、樹脂フィルムの製造工程では、樹脂目付が大きく問題が少ないが、シート状プリプレグを製造する際には熱硬化性樹脂の質量含有率量が不足するため、含浸によって軟化させた熱硬化性樹脂をシート状プリプレグの逆の表面まで行き届かせることが難しく、巻き付け時に必要なシート状プリプレグ両面でのタック性が確保された品位良好なシート状プリプレグは得られない。
本発明のごとく、樹脂質量含有率の低いシート状プリプレグを製造する場合、熱硬化性樹脂を炭素繊維に含浸させる際に、加工温度、含浸圧力が高すぎると、絶対的な樹脂質量含有率の不足により、離型紙とシート状プリプレグを接着させている表面樹脂がシート状プリプレグ内部に過度に含浸してしまうため、結果としてかかる離型紙とシート状プリプレグとの付着状態が悪くなり、成形加工中に剥離が生じる可能性がある。一方、加工温度、含浸圧力が低すぎると、熱硬化性樹脂の転写が不十分となり、シート状プリプレグ表面上の含浸不良を生じさせる可能性がある。かかる観点から、本発明のシート状プリプレグは、加熱温度90〜130℃にてシート状プリプレグを加温した状態で、1000〜60000N/mで加圧することにより、上述したシート状プリプレグと離型紙の剥離、および含浸不良の発生の発生を抑制でき、品位良好なシート状プリプレグを好適に製造することができる。さらに好ましくは、加熱温度100〜120℃、加圧条件12000〜48000N/mの範囲である。
Claims (7)
- 炭素繊維および熱硬化性樹脂を有してなるシート状プリプレグであって、該炭素繊維は、単位面積当たりの質量が100〜250g/m2となるように一方向に配向され、該熱硬化性樹脂は、少なくとも該シート状プリプレグの両表面に存在しており、該熱硬化性樹脂の該シート状プリプレグに占める樹脂質量含有率が6〜10%、かつ、明細書に記載の方法で測定されたシート状プリプレグ両表面のタック値が1.0N以上であることを特徴とするシート状プリプレグ。
- 明細書に記載の方法で測定された、前記熱硬化性樹脂の単位面積当たりの樹脂質量含有率のバラツキが5.0%以下である、請求項1に記載のシート状プリプレグ。
- 前記シート状プリプレグが、さらに少なくともその一方の表面に離型紙を配しており、該シート状プリプレグと該離型紙の剥離抵抗が0.3〜2.5N/25mmである、請求項1または2に記載のシート状プリプレグ。
- 用いられる炭素繊維がJIS R 7608(2007)により求められる引張弾性率が450〜700GPaである、請求項1〜3のいずれかに記載のシート状プリプレグ
- 請求項1〜4のいずれかに記載のシート状プリプレグ、またはそれを積層して得られる積層基材を硬化させてなる炭素繊維強化複合材料。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のシート状プリプレグの製造方法であって、一方向に配向された、目付が100〜250g/m2の炭素繊維を、その両表面から前記熱硬化性樹脂を離型紙上に塗布されてなる樹脂フィルムで挟み込んだ後、少なくとも1本以上からなる加熱金属ロール群に圧接させ、加熱温度90〜130℃、線圧1000〜60000N/mで加圧する工程を含む、シート状プリプレグ製造方法。
- メタリングロールとコーティングロールおよびバックアップロールを備えたリバースロールコーターを用いて、前記離型紙上に前記熱硬化性樹脂を塗布して樹脂フィルムとするに際し、該コーティングロール速度をC、該樹脂フィルム速度をFとしたときに、0<C/F<1.0を満たす、請求項6に記載のシート状プリプレグ製造方法。
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