JP2011129976A - 信号処理装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でサブキャリアを正確に検出することができるようにする。
【解決手段】移動平均部151は、信号d11と信号d12について、信号レベルの平均値を算出する。サブキャリア相関フィルタ152は、1/4etu区間長のフィルタ係数を用いて、2周期分のサブキャリアとの相関値を算出する。同期処理部154は、信号d15、信号d16、および信号d17に基づいて、フレームヘッドを検出する。閾値判定部155は、信号d19のタイミングをもとに、信号d15のレベルを閾値と比較することにより、1/2etu区間毎にサブキャリア変調されているか否かを判定し、信号d20のタイミングをもとに、当該etuにより表わされるシンボルの系列を特定する。
【選択図】図13

Description

本発明は、信号処理装置および方法に関し、特に、簡単な構成でサブキャリアを正確に検出することができるようにする信号処理装置および方法に関する。
近年、非接触ICカードを用いた非接触ICカードシステムが交通システム、セキュリティシステム、電子マネーシステム等において、浸透しつつある。
このような非接触ICカードを用いるシステムにおいては、非接触ICカードがリーダ/ライタの通信可能距離内に入ると、まずリーダ/ライタがアンテナ経由で非接触ICカードに対し電磁波を放射する。この状態においてリーダ/ライタが、データを返信するように要求する信号をアンテナ経由で非接触ICカードに送信する。これに応じて非接触ICカードは、要求されたデータを返信データとして負荷変調し、負荷変調された信号をアンテナ部経由でリーダ/ライタに対し送出する。
リーダ/ライタは、非接触ICカードにより負荷変調された信号を受信して復調することにより返信データを取得する。このような復調の処理は、通常、リーダ/ライタに組み込まれた復調部により実現される。
復調部は、例えば、ICチップに組み込まれる回路などとして構成される。復調部は、上述したように、リーダ/ライタに組み込まれて、非接触ICカードから送信された信号を復調することも可能であるし、非接触ICカードに組み込まれて、リーダ/ライタから送信された信号を復調することも可能である。
ここでは、復調部による復調の処理において、リーダ/ライタから送信された信号を受信する時の動作モードを、カードモードと称することにし、非接触ICカードから送信された信号を受信する時の動作モードを、リーダライタモードと称することにする。ここでは、主にリーダライタモードで動作する復調部について説明する。
また、ここでは、変調された信号の中で1ビットのデータを表す1データ期間をetu(Elementary Time Unit)と称することとし、各ビットのデータ値は通信方式毎に定まるビットコーディング方式により変調されているものとする。
現在、リーダ/ライタから非接触ICカードに送信される信号の形式、または、非接触ICカードからリーダ/ライタに送信される信号の形式は、例えば、ISO14443、ISO18092等の規格により定められている。これらに規定された信号の形式には、3つのタイプが存在する。すなわち、TypeA方式(ISO14443-A)、TypeB方式(ISO14443-B)、TypeC方式(FeliCa方式とも称される)が存在する。
例えばTypeA方式の非接触ICカードでは、リーダ/ライタへの返信データに応じて、13.56MHzのキャリア(搬送波)を、847KHz(正確には847.5KHz)のサブキャリアで負荷変調することにより、返信信号を生成する。つまりTypeA方式では、1ビットのデータを表す1etuにおいて、例えば、その前半期間中のみにサブキャリアが重畳されているシンボルによってデータ値「1」が表現される。また、1ビットのデータを表す1etuにおいて、その後半期間中のみにサブキャリアが重畳されているシンボルによってデータ値「0」が表現されるようになされている。
さらに、上記3つのTypeはそれぞれ異なるフレームヘッダ情報、通信終了情報を持っている。例えば、TypeA方式では、通信開始の際に必ず1ビット目の受信信号(Start Of Communication:SOC)として系列Dのシンボルが到来する事がフレームヘッダ情報となっている。さらに、TypeA方式では、系列F(サブキャリア変調無し)のシンボルの到来が通信終了を示している。
このようなTypeA方式の非接触ICカードでサブキャリア負荷変調された信号を受信する従来のリーダ/ライタ装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1によれば、リーダ/ライタは、TypeA方式の非接触ICカードに対してデータを返信するように要求する信号を繰り返し送信する(これをポーリング処理と称する)。
そして、近傍にTypeA方式の非接触ICカードが存在した場合、この非接触ICカードから送出される返信を受信する。この際受信した信号からサブキャリア成分を取り出し、さらにサブキャリア成分の同相成分(I信号)および直交成分(Q信号)が検波されて、それぞれ復調部に対して供給される。
復調部において、I信号及びQ信号をそれぞれ自乗し、当該自乗結果を加算して当該加算結果の平方根をとり、その結果得られた演算結果信号を移動平均部に対して供給する。演算結果信号には、受信信号に重畳されているサブキャリア成分の信号レベルが現れることとなる。
また、移動平均部により、演算結果信号を1/2etu単位で積分し、得られた積分結果信号をシフトレジスタに順次供給する。
タイミング生成部では、受信信号と1/2etu単位のタイミング同期をとり、1/2etu周期が終わるタイミングで立つ内部クロックを生成し、シフトレジスタおよびサブキャリア信号レベル検出部へ出力する。また、受信信号と1etu単位のタイミング同期をとり、etu周期が終わるタイミングで立つ内部クロックを生成し、サブキャリア信号レベル検出部へ出力する。
なお、内部クロックと受信信号との1etu単位、1/2etu単位のタイミング同期は、SOCを検出することで行うことができる。すなわち、受信フレームから検出されたSOCを起点にして、規格で規定されている1etu、1/2etuごとにそれぞれイネーブルを立てていけばよい
シフトレジスタでは、入力された1/2etuのクロックに同期して、1/2etu区間移動平均結果を順次ラッチする。これにより、シフトレジスタは、単位シンボル区間の前半1/2etuと後半1/2etuのそれぞれに対応する積分結果を記憶することになる。
サブキャリア信号判定部では1etuのクロックに同期して、シフトレジスタから単位シンボル区間の前半1/2etuと後半1/2etuのそれぞれに対応する積分結果を各1/2etu毎のサブキャリア成分の信号レベルとして読み出す。そして、得られた1/2etu毎のサブキャリア成分の信号レベルに対し、1etu毎に2回分、閾値判定が行われ、サブキャリア成分の有無が判定される。
閾値判定においては、1/2etu期間中のサブキャリア成分の信号レベルが所定閾値を超えていた場合には、当該1/2etu期間中にサブキャリアが存在していると判定する。一方、1/2etu期間中のサブキャリア成分の信号レベルを表す積分結果信号が所定閾値以下であった場合には当該1/2etu期間中にサブキャリアが存在していないと判定する。
そして、閾値判定においては、前半期間中にサブキャリアが存在し且つ後半期間中にサブキャリアが存在しないと判定された場合、該当する1データ期間は系列D(データ値「1」)に相当すると判断される。また、前半期間中にサブキャリアが存在せず且つ後半期間中にサブキャリアが存在していると判定された場合、該当する1データ期間は系列E(データ値「0」)に相当すると判断される。
さらに、前半期間中及び後半期間中の両方にサブキャリアが存在しないと判定された場合、該当する1データ期間は系列F(例えば無変調期間)に相当すると判断される。また、前半期間中及び後半期間中の両方にサブキャリアが存在していると判定された場合、該当する1データ期間はコリジョンに相当すると判断される。
このようにすることで、復調部は、TypeA方式の非接触ICカードから返信されたデータを、1ビットずつ再生することができ、さらにフレーム終了やコリジョン判定も行なうことができる。
特開2006−33281号公報
ところで、特許文献1の技術により復調を行うとき、1/2ビット区間毎でIQ振幅を積分した値を信号レベルとしてサブキャリアを検出し、衝突判定及び復号を行なっている。そして、受信波形と所望のサブキャリア波形との相関の大きさに関わらず、受信信号の振幅の大小に従って、サブキャリア信号の有無が閾値判定されている。
しかしながら、一般に非接触ICカード側からの送信信号には、大きいノイズが含まれることが多い。このため、特許文献1のようにサブキャリア信号の有無を判定すると、大きいノイズ信号を閾値判定したときに、サブキャリア信号として誤検出してしまうという問題がある。
例えば、本来は1データ期間が無変調期間(系列F)である信号の波形の後半期間にノイズが含まれる信号を受信した場合を考える。
上述したように、従来の方式では1/2ビット毎に電力(積分値)を閾値判定してサブキャリア判定する。従って、系列Fである信号の波形の後半期間にノイズが含まれる信号を受信した場合、前半期間中にサブキャリアが存在せず且つ後半期間中にサブキャリアが存在していると判定し、該当する1データ期間は系列E(データ値「0」)に相当すると判断される。この結果、データ期間が無変調期間(系列F)である送信波形が系列E(データ値「0」)として誤判定されてしまう。
また、前半期間中にサブキャリアが存在し、且つ後半期間中にサブキャリアが存在しない送信波形の後半期間にノイズが含まれる信号を受信した場合を考える。
従来の方式では1/2etu毎に電力を閾値判定してサブキャリア判定するので、前半期間中にサブキャリアが存在し、且つ後半期間中にサブキャリアが存在していると判定され、該当する1データ期間がコリジョンに相当すると誤判定されてしまう。
このように、従来の技術では、ノイズなどによる波形の振幅が、サブキャリアによる変調として誤判定され、その結果、誤ったデータなどが復調されてしまうという問題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、簡単な構成でサブキャリアを正確に検出することができるようにするものである。
本発明の一側面は、他の装置から送信されて受信した信号について、1シンボルに対応する時間内に前記受信した信号と、既知の信号波形のパターンとの相関値を算出して相関信号として出力する相関信号出力手段と、前記相関信号に基づいて、前記1シンボルに対応する時間を複数の区間に分割した場合の第1の区間において、前記受信した信号が前記既知の信号により変調されているか否かを判定する既知信号判定手段と、前記判定結果に基づいて前記シンボルの系列を特定する特定手段とを備える信号処理装置である。
前記検波信号の振幅および前記判定結果に基づいて、前記他の装置から送信された信号により変調されて伝送されるデータのフレームの開始時点を表すシンボルを特定し、前記特定されたフレームの開始時点を表すシンボルに基づいて、前記他の装置から送信された信号における1シンボルの開始時点を特定することで、前記1シンボルに対応する時間を複数の区間に分割するためのイネーブルを生成するイネーブル生成手段をさらに備え、前記特定手段は、前記相関信号と前記イネーブルに基づいて前記シンボルの系列を特定するようにすることができる。
前記特定手段は、前記特定された前記シンボルの系列に対応して、前記他の装置から送信された信号に変調されて伝送されるデータの復調結果、または前記フレームの終了時点を表す情報を出力するようにすることができる。
前記他の装置から送信された信号は、所定の方式でビットコーディングされたデータを、予め定められた周波数のサブキャリアにより変調して伝送するようにすることができる。
前記相関信号出力手段は、前記サブキャリアの振幅を2値化して得られるフィルタ係数を用いて、前記検波信号をフィルタ処理することで、前記検波信号と前記サブキャリアの波形のパターンとの相関値を算出し、前記既知信号判定手段は、前記第1の区間における前記相関値の最大値が予め設定された閾値を超えるか否かを判定することで、前記受信した信号が前記サブキャリアにより変調されているか否かを判定するようにすることができる。
前記他の装置から送信された信号は、ISO/IEC14443に適合する通信方式に基づいて変調された信号であるようにすることができる。
本発明の一側面は、相関信号出力手段が、他の装置から送信されて受信した信号について、1シンボルに対応する時間内に前記受信した信号と、既知の信号波形のパターンとの相関値を算出して相関信号として出力し、既知信号判定手段が、前記相関信号に基づいて、前記1シンボルに対応する時間を複数の区間に分割した場合の第1の区間において、前記受信した信号が前記既知の信号により変調されているか否かを判定し、特定手段が、前記判定結果に基づいて前記シンボルの系列を特定するステップを含む信号処理方法である。
本発明の一側面においては、他の装置から送信されて受信した信号について、1シンボルに対応する時間内に前記受信した信号と、既知の信号波形のパターンとの相関値が算出されて相関信号として出力され、前記相関信号に基づいて、前記1シンボルに対応する時間を複数の区間に分割した場合の第1の区間において、前記受信した信号が前記既知の信号により変調されているか否かが判定され、前記判定結果に基づいて前記シンボルの系列が特定される。
本発明によれば、簡単な構成でサブキャリアを正確に検出することができる。
従来の非接触ICカードとリーダ/ライタからなる通信システムの構成例を示すブロック図である。 TypeA方式での通信におけるビットコーディングを説明する図である。 従来の復調部の詳細な構成例を示すブロック図である。 アナログ直交検波されたI信号とQ信号の波形の例を示す図である。 図3の復調部においてI信号とQ信号の2乗平均を算出して出力された信号の波形の例を示す図である。 図3の復調部において信号レベルの平均値を算出して出力された信号の波形の例を示す図である。 図3の復調部においてシフトレジスタにラッチされる情報の例を説明する図である。 図3の復調部における各信号の波形の例を示す図である。 図3の復調部におけるサブキャリア判定部によるシンボルの系列の特定の方式を説明する図である。 ノイズが含まれる信号の波形と移動平均信号の波形の例を示す図である。 ノイズが含まれる信号の波形と移動平均信号の波形の例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る非接触ICカードとリーダ/ライタからなる通信システムの構成例を示すブロック図である。 図12の復調部の詳細な構成例を示すブロック図である。 図13のサブキャリア相関フィルタの出力結果と閾値判定部による判定を説明する図である。 非接触ICカードから送信された信号にノイズが含まれる場合について説明する図である。 非接触ICカードから送信された信号にノイズが含まれる場合の別の例について説明する図である。 復調処理を説明するフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る非接触ICカードとリーダ/ライタからなる通信システムの別の構成例を示すブロック図である。 図18の復調部の詳細な構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
最初に従来の方式について説明する。
図1は、従来の非接触ICカードとリーダ/ライタからなる通信システムの構成例を示すブロック図である。同図の例においては、非接触ICカード30と、リーダ/ライタ31とが、ISO14443−3により規定されるTypeAの通信方式で通信するものとする。
TypeA方式の非接触ICカードでは、リーダ/ライタにデータを送信するときに、13.56MHzのキャリア(搬送波)を、847KHz(正確には847.5KHz)のサブキャリアで負荷変調することにより、信号を生成するようになされている。
つまり、TypeA方式では、1ビットのデータを表す1etuにおいて、例えば、その前半期間中のみにサブキャリアが重畳されているシンボルによってデータ値「1」が表現される。また、1ビットのデータを表す1etuにおいて、その後半期間中のみにサブキャリアが重畳されているシンボルによってデータ値「0」が表現されるようになされている。
さらに、上記3つのTypeはそれぞれ異なるフレームヘッダ情報、通信終了情報を持っている。例えば、TypeA方式では、通信開始の際に必ず1ビット目の受信信号(Start Of Communication:SOC)としてデータ値「1」(系列D)のシンボルが到来する事がフレームヘッダ情報となっている。さらに、TypeA方式では、系列F(サブキャリア変調無し)のシンボルの到来が通信終了を示している。
リーダ/ライタ31は、非接触ICカード30と信号を送受信するためのアンテナ32と、アンテナ32に接続された半導体集積回路33を有する構成とされている。
非接触ICカード30とリーダ/ライタ31との通信が開始されるとき、リーダ/ライタ31のCPU55は、TypeA方式で通信することが可能な非接触ICカード30に対して応答を返信するように要求する信号を、アンテナ32を介して繰り返し送信する。この処理は、ポーリングと称される。なお、CPU55から出力されるデータが、変調部52を介してASK変調され、送信部51を介してアンテナ32から電波が送出されるようになされている。
そして、アンテナ32の近傍に非接触ICカード30が存在する場合、リーダ/ライタ31は、非接触ICカード30から返信された信号を、アンテナ32を介して受信する。非接触ICカード30は、通信レート106kbpsのデータを負荷変調した信号を、リーダ/ライタ31に返信する。
図2は、TypeA方式での通信におけるビットコーディングを説明する図である。同図は、非接触ICカード30からリーダ/ライタ31に送信される信号におけるビットコーディングを表している。
図2に示されるように論理1と論理0がそれぞれ1etu区間内のサブキャリアの有無により表わされる。ここで、論理1は、値が1である1ビットのデータを意味し、論理0は、値が0である1ビットのデータを意味する。また、1ビットのデータを表す1データ期間を1etu(Elementary Time Unit)と称する。
同図に示される各波形の下に表わされた矢印がそれぞれ1etuを表している。各波形の図は、それぞれ横軸を時間とし、縦軸を信号レベルとして表されており、同図に示されるように、サブキャリアにより変調された区間の波形は、細かい櫛形の波形となる。すなわち、サブキャリアにより変調されていない区間(時間)は、信号のレベルが変化しないが、サブキャリアにより変調された区間(時間)は、サブキャリアと同じ周期で信号レベルが変化する。
同図には、論理1、論理0、通信開始、および通信終了に対応する1etuの波形がそれぞれ示されている。これら4つの波形のそれぞれは、非接触ICカード30からリーダ/ライタ31に送信すべき情報であって、上述した通信レート106kbpsのデータを、所定の符号化方式(例えば、マンチェスタ符号化方式)でビットコーディングしたときの1つのシンボルに対応している。
図中左上に示される論理1は、1etuの前半50%の区間のみがサブキャリア変調された波形とされる。この波形を系列Dと称する。また、図中右上に示される論理0は、1etuの後半50%の区間のみがサブキャリア変調された波形とされる。この波形を系列Eと称する。
また、上述したように、TypeA方式では、通信開始の際、必ず1ビット目の受信信号(Start Of Communication)として、系列Dが到来する事がフレームヘッダ情報となっている(図中左下)。さらに、TypeA方式では、1etuの100%の区間においてサブキャリア変調無しの波形の到来が通信終了を示している。この波形を系列Fと称する(図中右下)。
これらの系列が、例えば、非接触ICカードから送信された信号の1etu区間により表現されるシンボルとなる。
リーダ/ライタ31のアンテナ32で受信した信号は、アナログ直交検波部53に供給され、アナログ直交検波部53が受信した信号からサブキャリア成分を抽出し、さらにサブキャリア成分の同相成分(I信号)および直交成分(Q信号)を検波するようになされている。このI信号とQ信号は、それぞれ信号線d1と信号線d2を介して復調部54に供給されるようになされている。
なお、アナログ直交検波部53は、直交検波された信号をA/D変換して、周波数13.56MHzでオーバーサンプリングする。このとき、1etu区間のサンプル数は、128(13.56MHz ÷ 106KHz)サンプルとなる。また、TypeAの通信方式におけるサブキャリア周波数は上述したように、847KHzなので、1サブキャリア周期のサンプル数は16(=13.56MHz ÷ 847KHz)サンプルとなる。
復調部54は、後述するようにサブキャリア成分の有無を判定することで、非接触ICカード30から送信されたデータを復調するようになされており、復調結果のデータは、CPU55に供給される。
図3は、復調部54の詳細な構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、復調部54は、IQ2乗平均部61、タイミング生成部62、移動平均部63、シフトレジスタ64、およびサブキャリア判定部65により構成されている。
同図に示されるように、アナログ直交検波部53から出力されたI信号とQ信号は、信号線d1および信号線d2を介して、IQ2乗平均部61、およびタイミング生成部62にそれぞれ供給される。なお、以下では適宜、信号線d1、信号線d2を介して伝送される信号を信号d1、信号d2のように称することにする。
図4は、信号d1(I信号)と信号d2(Q信号)の波形の例を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして各信号の波形が示されている。この例では、1etuの前半50%の区間のみがサブキャリア変調された系列Dを受信した場合のI信号とQ信号の波形の例が示されている。
IQ2乗平均部61は、I信号とQ信号それぞれの2乗平均を算出して信号d3として出力する。図5は、信号d3の波形の例を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして信号d3の波形が示されている。
タイミング生成部62は、信号d1と信号d2の波形の立ち上がりまたは立ち下りのタイミングを検出することで、1/2etu毎のクロックである信号d6と、1etu毎のクロックである信号d7を生成する。なお、タイミング生成部62により生成されるクロックのそれぞれは、ビットコーディングされた波形のシンボル(1ビットを表す系列)に同期して出力されるようになされている。
IQ2乗平均部61から出力された信号d3は、移動平均部63に供給され、1/2etuの区間の波形の信号レベルの平均値が算出される。すなわち、図5の波形の下の矢印で示される1/2etuの区間が、時間の経過に伴って図中左から右へスライドさせられ、その時刻での1/2etuの区間の波形の信号レベルの積分値が算出されることで、平均値が逐次算出されていく。
移動平均部63は、上述したように信号レベルの平均値を算出し、信号d4として出力する。図6は、信号d4の波形の例を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして信号d4の波形が示されている。
図6に示されるように移動平均部63の処理を経て出力される系列Dの波形は、シンボルの開始位置から1/2etu経過した時刻においてピークとなるような山形の波形となる。なお、図6において、矢印81−1乃至矢印81−3で示される各時刻において、タイミング生成部62により1/2etu毎のクロックが生成されることになる。
移動平均部63から出力される信号d4は、シフトレジスタ64に供給される。シフトレジスタ64は、1/2etu毎のクロックが供給されたタイミングで信号d4の信号レベルを保持(ラッチ)する。図7は、シフトレジスタ64にラッチされる情報の例を説明する図である。
例えば、同図に示される情報DT0乃至情報DT3は、1/2etu毎のクロックが供給されたタイミングでの信号d4の信号レベルを表すものとされる。例えば、情報DT0は、矢印81−1のタイミングで供給されたクロック(以下、適宜、クロック81−1のように称する)に対応する信号レベルの値である。また、情報DT1は、クロック81−2に対応する信号レベルの値であり、情報DT2は、クロック81−3に対応する信号レベルの値である。
シフトレジスタ64から出力される信号(情報)d5は、サブキャリア判定部65に供給される。サブキャリア判定部65は、1/2etu毎のクロックが供給されたタイミングでの信号d5により表わされる信号レベルの値が予め設定された閾値を超えるか否かを判定する。すなわち、信号d5により表わされる信号レベルの値が予め設定された閾値を超える場合、その1/2etu区間はサブキャリア変調された区間(サブキャリア有と称することにする)であると判定する。また、信号d5により表わされる信号レベルの値が予め設定された閾値を超えない場合、その1/2etu区間はサブキャリア変調されていない区間(サブキャリア無と称することにする)であると判定する。
図8を参照してさらに説明する。図8Aは、信号d3の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして系列Dの波形が示されている。すなわち、前半1/2etu区間がサブキャリア有で、後半1/2etu区間がサブキャリア無の波形が示されている。
図8Bは、信号d4の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして図8Aの系列Dの波形に対応する信号の波形が示されている。また、同図の下の矢印81−1乃至矢印81−3は、それぞれ信号d6のクロックのタイミングを表しており、矢印82−1と矢印82−2は、それぞれ信号d7のクロックのタイミングを表している。
図8Bに示されるように、サブキャリア判定部65は、線91で示される閾値を用いて信号d4の信号レベルを判定する。すなわち、矢印81−1と矢印81−3のタイミングでは、信号レベルは閾値を超えていないと判定され、それらのタイミングのクロックに対応する1/2etu区間はサブキャリア無と判定されることになる。一方、矢印81−2のタイミングでは、信号レベルは閾値を超えていると判定され、そのタイミングのクロックに対応する1/2etu区間はサブキャリア無と判定されることになる。
すなわち、矢印81−2のタイミングは、当該シンボルの前半1/2etu区間に対応するクロックとされ、当該シンボルの前半1/2etu区間は、サブキャリア有と判定される。矢印81−3のタイミングは、当該シンボルの後半1/2etu区間に対応するクロックとされ、当該シンボルの後半1/2etu区間は、サブキャリア無と判定される。従って、当該シンボルは系列D、すなわち論理1であると特定されることになる。
サブキャリア判定部65は、上述したように、サブキャリアの有無の判定の結果に基づいて、シンボルの系列を特定し、その結果を復調データとして出力するようになされている。
図9は、サブキャリア判定部65によるシンボルの系列の特定の方式を説明する図である。同図は、図中横軸が前半1/2etu区間の信号d4の信号レベル(サブキャリア成分レベル)を表し、図中縦軸が後半1/2etu区間の信号d4の信号レベル(サブキャリア成分レベル)を表している。つまり、サブキャリア成分の信号レベル、すなわちサブキャリアの有無を前半1/2etu区間と、後半1/2etu区間に分けて判定し、その判定結果をシンボルの系列にそれぞれ対応させる。
例えば、図9の右下に示される場合のように、前半1/2etu区間がサブキャリア有で、後半1/2etu区間がサブキャリア無の場合、そのシンボルは系列Dであると特定できるから、サブキャリア判定部65は、値1(図中では論理“1”)を表すビットを復調データとして出力する。
また、図9の左上に示される場合のように、前半1/2etu区間がサブキャリア無で、後半1/2etu区間がサブキャリア有の場合、そのシンボルは系列Eであると特定できるから、サブキャリア判定部65は、値0(図中では論理“0”)を表すビットを復調データとして出力する。
さらに、図9の左下に示される場合のように、前半1/2etu区間がサブキャリア無で、後半1/2etu区間もサブキャリア無の場合、そのシンボルは系列Fであると特定できるから、サブキャリア判定部65は、通信終了を表すビット列などを復調データとして出力する。
また、図9の右上に示される場合のように、前半1/2etu区間がサブキャリア有で、後半1/2etu区間もサブキャリア有の場合、そのシンボルはビットコーディング上存在し得ないものとなる。この場合、サブキャリア判定部65は、コリジョン(衝突)が発生したことを特定する。すなわち、2つの非接触ICカードが同時にリーダ/ライタ31のアンテナ32の近傍に存在しており、2つの非接触ICカードから送信された信号が同時に受信されてコリジョンが発生したものと特定される。また、この場合、サブキャリア判定部65は、衝突フラグを出力するようになされている。
このようにしてサブキャリアの有無の判定の結果に基づいて、シンボルの系列を特定し、その結果を復調データとして出力することができる。
しかしながら、一般に非接触ICカードから送信された信号には、大きいノイズが含まれることが多い。このため、上述した従来の方式のようにサブキャリア信号の有無を判定すると、大きいノイズ信号を閾値判定したときに、サブキャリア信号として誤検出してしまうという問題がある。
図10と図11を参照して、非接触ICカード30から送信された信号にノイズが含まれる場合のサブキャリアの有無の判定について説明する。
図10Aは、信号d3の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして、信号d3の波形が示されている。この例では、非接触ICカードから送信された信号として、前半1/2etu区間がサブキャリア無で、後半1/2etu区間もサブキャリア無(系列F)の信号が受信された場合の波形が示されている。
系列Fの場合、図2を参照して上述したように、信号d3の波形は本来平坦な形状となるが、いまの場合、ノイズの影響により、後半1/2etu区間において信号のレベルの振幅が生じている。図10Aに示されるような、信号d3が移動平均部63に供給され、1/2etuの区間の波形の信号レベルの平均値が算出されると、図10Bに示されるような信号d4が出力されることになる。
図10Bは、信号d4の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして図10Aの系列Fの波形に対応する波形が示されている。
図10Bに示される波形に基づいてサブキャリアの有無を判定すると、後半1/2etu区間がサブキャリア有と判定されてしまう。後半1/2etu区間の信号のレベルが閾値を超えているからである。従って、サブキャリア判定部65においては、系列Fを受信したにもかかわらず、系列Eを受信したと誤判定されてしまうことになる。
このように、ノイズの影響により、系列Fに対応する信号から系列E(論理0)に対応するデータが誤って復調されてしまうのである。
図11Aは、信号d3の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして、信号d3の波形が示されている。この例では、非接触ICカードから送信された信号として、前半1/2etu区間がサブキャリア有で、後半1/2etu区間がサブキャリア無(系列D)の信号が受信された場合の波形が示されている。
系列Dの場合、図2を参照して上述したように、信号d3の波形は本来、後半1/2etu区間が平坦な形状となるが、いまの場合、ノイズの影響により、後半1/2etu区間において信号のレベルの振幅が生じている。図11Aに示されるような、信号d3が移動平均部63に供給され、1/2etuの区間の波形の信号レベルの平均値が算出されると、図11Bに示されるような信号d4が出力されることになる。
図11Bは、信号d4の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして図11Aの系列Dの波形に対応する波形が示されている。
図11Bに示される波形に基づいてサブキャリアの有無を判定すると、後半1/2etu区間がサブキャリア有と判定されてしまう。後半1/2etu区間の信号のレベルが閾値を超えているからである。従って、サブキャリア判定部65においては、系列Dを受信したにもかかわらず、コリジョンが発生したと誤判定されてしまうことになる。
このように、ノイズの影響により、系列Dに対応する信号から、コリジョン発生が誤って検出されてしまうのである。
そこで、本発明においては、ノイズをサブキャリアと誤判定することがないようにするために、サブキャリアの有無の判定に用いられる信号においてサブキャリアとの相関値が考慮されるようにする。
図12は、本発明の一実施の形態に係る非接触ICカードとリーダ/ライタからなる通信システムの構成例を示すブロック図である。同図の例においては、非接触ICカード110と、リーダ/ライタ111とが、ISO14443−3により規定されるTypeAの通信方式で通信するものとする。
リーダ/ライタ111は、非接触ICカード110と信号を送受信するためのアンテナ112と、アンテナ112に接続された半導体集積回路113を有する構成とされている。
非接触ICカード110とリーダ/ライタ111との通信が開始されるとき、リーダ/ライタ111のCPU135は、TypeA方式で通信することが可能な非接触ICカード110に対して応答を返信するように要求する信号を、アンテナ112を介して繰り返し送信する。この処理は、ポーリングと称される。なお、CPU135から出力されるデータが、変調部132を介してASK変調され、送信部131を介してアンテナ112から電波が送出されるようになされている。
そして、アンテナ112の近傍に非接触ICカード110が存在する場合、リーダ/ライタ111は、非接触ICカード110から返信された信号を、アンテナ112を介して受信する。非接触ICカード110は、例えば、通信レート106kbpsのデータを負荷変調した信号を、リーダ/ライタ111に返信する。
リーダ/ライタ111のアンテナ112で受信した信号は、アナログ直交検波部133に供給され、アナログ直交検波部133が受信した信号からサブキャリア成分を抽出し、さらにサブキャリア成分の同相成分(I信号)および直交成分(Q信号)を検波するようになされている。このI信号とQ信号は、それぞれ信号線d11と信号線d12を介して復調部134に供給されるようになされている。
なお、アナログ直交検波部133は、直交検波された信号をA/D変換して、周波数13.56MHzでオーバーサンプリングする。このとき、例えば、1etu区間のサンプル数は、128(13.56MHz ÷ 106KHz)サンプルとなる。また、TypeAの通信方式におけるサブキャリア周波数は上述したように、847KHzなので、1サブキャリア周期のサンプル数は16(=13.56MHz ÷ 847KHz)サンプルとなる。
復調部134は、後述するようにサブキャリア成分の有無を判定することで、非接触ICカード110から送信されたデータを復調するようになされており、復調結果のデータは、CPU135に供給される。
図13は、図12の復調部134の詳細な構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、復調部134は、移動平均部151、サブキャリア相関フィルタ152、IQ2乗平均部153、同期処理部154、および閾値判定部155により構成されている。
同図に示されるように、アナログ直交検波部133から出力されたI信号とQ信号は、信号線d11および信号線d12を介して、移動平均部151、およびサブキャリア相関フィルタ152にそれぞれ供給される。
移動平均部151は、信号d11と信号d12について、1/8etuの区間(1サブキャリア周期)の波形の信号レベルの平均値を算出する。例えば、その時刻での1/8etuの区間の波形の信号レベルの積分値が算出されることで、平均値が逐次算出されていく。信号d11と信号d12は、通常矩形波として出力されるものであるが、移動平均部151から出力される信号d15と信号d16の波形は、のこぎり波に近い形状の波形となる。
移動平均部151の処理を経た信号d15と信号d16は、信号d11と信号d12に対して高周波ノイズをカットするローパスフィルタを通過させたときの波形とほぼ同様の波形となる。このようにすることで、例えば、信号d11と信号d12が受信環境などの影響により1周期を判別しにくい波形に変形した場合でも、信号d15と信号d16の波形のピークを検出することで、サブキャリアの1周期の間隔を特定することが容易になる。すなわち、同期処理部154が、移動平均部151から出力された信号d15と信号d16に基づいてイネーブルを生成することで、より正確なイネーブルの生成が可能となるのである。
なお、移動平均部151に替えてローパスフィルタが設けられるようにしてもよい。また、例えば、信号d11と信号d12の波形が変形などする可能性が十分に低い場合などは、移動平均部151を設けないようにすることも可能である。
サブキャリア相関フィルタ152は、サブキャリアの波形に対応するフィルタ係数を有するフィルタとされる。
上述したように、1etu区間のサンプル(クロック)数は、128サンプルで、1サブキャリア周期のサンプル数は16サンプルだから、1etu区間は、8サブキャリア周期となる。例えば、2サブキャリア周期の間、サブキャリア変調された信号を2値化した時の符号ビット系列は、( 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, -1, -1, -1, -1, -1, -1, -1, -1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, -1, -1, -1, -1, -1, -1, -1, -1 )で与えられる。
この符号ビット系列は、8サンプル毎に符号が入れ替わり、周期は16サンプルとなる。つまり、サブキャリアと同じ周期で、信号レベルが上方、下方に交互に変化するように振幅する矩形波の形状に対応する符号ビット系列なのである。この符号ビット系列を、1/4etu区間長のフィルタ係数とする。なお、2サブキャリア周期は、1/4etu区間に対応する。
サブキャリア相関フィルタ152は、上述した1/4etu区間長のフィルタ係数を用いて、I信号およびQ信号と2周期分のサブキャリアとの相関値を算出する。すなわち、サブキャリア相関フィルタ152は、1/4etu区間長のフィルタ係数と、32サンプルのI信号およびQ信号との内積をそれぞれ計算し、計算結果の絶対値をI成分サブキャリア相関値、Q成分サブキャリア相関値とする。すなわち、I信号およびQ信号上のサブキャリア成分が、上述の1/4etu区間長のフィルタ係数と等しく2値化される場合、当該1/4etu区間のI信号およびQ信号とサブキャリアとの相関値が高くなるのである。
I成分サブキャリア相関値およびQ成分サブキャリア相関値は、それぞれ信号d13および信号d14として出力され、IQ2乗平均部153に供給される。
IQ2乗平均部153は、信号d13と信号d14それぞれの2乗平均を算出して信号d15として出力する。
同期処理部154は、信号d15、信号d16、および信号d17に基づいて、図2を参照して上述したようなフレームヘッド(通信開始)を検出するようになされている。上述したように、TypeA方式では、必ず1ビット目の受信信号(Start Of Communication)として、1etuにおいて、その前半期間中のみにサブキャリアが重畳されているデータ値「1」が到来する事がフレームヘッダ情報となっている。
例えば、信号d16と信号d17が振幅を開始してから1/2etu区間(64サンプル)内に、信号d15のレベルが予め設定された閾値を超えたとき、同期処理部154は、当該etuをフレームヘッド(通信開始)として検出する。同期処理部154は、フレームヘッド(通信開始)を検出した場合、フレーム検出フラグを設定して出力するようになされている。
また、同期処理部154は、信号d16と信号d17の波形のピークを検出することで、例えば、1サブキャリア周期毎のクロックを生成する。同期処理部154は、例えば、デジタルPLL(Phase Locked Loop)回路等を有する構成とされ、信号d16と信号d17の波形のピークに対応させてクロックのパルスを生成するようになされている。
同期処理部154は、例えば、上述したクロックにより4サブキャリア周期毎にイネーブルのパルスを出力することで、1/2etu毎のイネーブルを生成することができる。また、同期処理部154は、例えば、上述したクロックにより8サブキャリア周期毎にイネーブルのパルスを出力することで、1etu毎のイネーブルを生成することができる。
また、1/2etu毎のイネーブルと1etu毎のイネーブルのそれぞれは、ビットコーディングされた波形のシンボル(1ビットを表す系列)に同期して出力されるようになされている。
すなわち、上述したように、フレームヘッドとして検出されたetuにおける信号d16と信号d17の波形に基づいて、1つのetuの中のサブキャリアの第1周期目のタイミングを検出することができる。そして、検出されたタイミングに同期して1/2etu毎のクロック(イネーブル)である信号d19、1etu毎のクロック(イネーブル)である信号d20を生成することができる。
このように同期処理部154は、信号d15のみでなく、さらに信号d16と信号d17を用いて1/2etu毎のイネーブルである信号d19、および1etu毎のイネーブルである信号d20を生成する。
信号d11の矩形の波形の振幅方向と、上向きの矢印と下向きの矢印とが一致したタイミングでのサブキャリア相関フィルタ152の出力値の2乗平均値(信号d15)が閾値を超えるように設定されている。上述した例では、サブキャリア2周期分の波形の振幅方向と一致したタイミングで閾値を超えるように設定されている。従って、サブキャリアとの相関値が考慮された信号d15においては、サブキャリアの第1周期目の振幅が小さくなってしまう。このため、信号d15からサブキャリアの第1周期目のピークを正確に検出することが難しい。
このため、同期処理部154は、信号d15のみでなく、さらに信号d16と信号d17を用いて1/2etu毎のクロックである信号d19、および1etu毎のクロックである信号d20を生成するのである。
IQ2乗平均部153から出力された信号d15は、閾値判定部155にも供給される。閾値判定部155は、信号d19により特定されるタイミングをもとに、信号d15のレベルを予め設定された閾値と比較することにより、1/2etu区間毎にサブキャリア変調されているか否かを判定する。
ここで、例えば、閾値判定部155の内部に設けられたシフトレジスタなどに信号d15のレベルの値が保持され、1/2etu区間における最大値が更新されていくものとする。そして、閾値判定部155は、1/2etu区間毎の信号d15のレベルの最大値を予め設定された閾値と比較することにより、サブキャリア変調されているか否かを判定する。
また、閾値判定部155は、信号d20により特定されるタイミングをもとに、当該etuにより表わされるシンボルの系列を特定する。すなわち、閾値判定部155は、図9を参照して上述したシンボルの系列の特定の方式により、当該etuにより表わされるシンボルの系列を特定する。
例えば、前半1/2etu区間がサブキャリア有で、後半1/2etu区間がサブキャリア無の場合、そのシンボルは系列Dであると特定できるから、閾値判定部155は、値1を表すビットを復調データとして出力する。
また、前半1/2etu区間がサブキャリア無で、後半1/2etu区間がサブキャリア有の場合、そのシンボルは系列Eであると特定できるから、閾値判定部155は、値0を表すビットを復調データとして出力する。
さらに、前半1/2etu区間がサブキャリア無で、後半1/2etu区間もサブキャリア無の場合、そのシンボルは系列Fであると特定できるから、閾値判定部155は、通信終了を表すビット列などを復調データとして出力する。
また、前半1/2etu区間がサブキャリア有で、後半1/2etu区間もサブキャリア有の場合、そのシンボルはビットコーディング上存在し得ないものなので、閾値判定部155は、コリジョン(衝突)が発生したことを特定する。すなわち、2つの非接触ICカードが同時にリーダ/ライタ31のアンテナ32の近傍に存在しており、2つの非接触ICカードから送信された信号が同時に受信されてコリジョンが発生したものと特定される。この場合、閾値判定部155は、衝突フラグを出力するようになされている。
このようにしてサブキャリアの有無の判定の結果に基づいて、シンボルの系列を特定し、その結果の復調データを信号d21として出力することができる。
図14は、サブキャリア相関フィルタ152の出力結果と閾値判定部155による判定を説明する図である。
図14Aは、信号d11の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして、信号d11の波形が示されている。この例では、非接触ICカードから送信された信号として、前半1/2etu区間がサブキャリア有で、後半1/2etu区間がサブキャリア無(系列D)の信号が受信された場合の波形が示されている。
また、図14Aには、図中の波形の下側に記された矢印により信号d11を通過させるサブキャリア相関フィルタ152のフィルタ係数が仮想的に示されている。すなわち、上向きの矢印がフィルタ係数「1」を表しており、下向きの矢印がフィルタ係数「−1」をあらわしている。なお、図中においては便宜上、サブキャリア1周期あたり、4本の上向きの矢印と4本の下向きの矢印が示されているが、実際にはサブキャリア1周期あたり、8本の上向きの矢印と8本の下向きの矢印が必要である。
信号d11の矩形の波形の振幅方向と、上向きの矢印と下向きの矢印とが一致したタイミングで、サブキャリア相関フィルタ152の出力値が最大となる。
図14Bは、信号d13と信号d15の波形の例を説明する図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして、サブキャリア相関フィルタ152から出力される信号d13の波形、およびIQ2乗平均部153から出力される信号d15の波形が示されている。なお、同図においては、説明を分かりやすくするために、信号d13の波形と信号d15の波形が図中縦方向に並べて表示されているが、2つの波形は、本来別々の縦軸上で表現される信号レベルを有するものである。
信号d13の波形は、図中最も左側の時刻においてレベル0だった波形が時間の経過に伴って、信号レベルが正または負の値となるように振幅している。信号d15の波形は、図中最も左側の時刻においてレベル0だった波形が時間の経過に伴って、信号レベルが正の値となるように振幅している。
図14Aで区間1乃至区間3としてそれぞれ示される1/4etu区間のサブキャリア相関フィルタ152の出力値は、図14Bにおいて矢印により示された楕円の位置の波形として出力される。
図14Bにおいて信号d15の波形のピークとして黒い丸で示される位置の信号レベルが、それぞれ前半1/2etu区間での最大値、および後半1/2etu区間での最大値となる。
図14Cは、信号d15のレベルの最大値を、前半1/2etu区間と後半1/2etu区間においてプロットした図である。すなわち、図中の黒い丸がプロットされた最大値を表している。上述したように、閾値判定部155は、信号d19により特定されるタイミングをもとに、信号d15のレベルの1/2etu区間における最大値を予め設定された閾値と比較することにより、1/2etu区間毎にサブキャリア変調されているか否かを判定する。
いまの場合、前半1/2etu区間の最大値が閾値を超えており、サブキャリア変調されていることが分かる。また、後半1/2etu区間の最大値は閾値を超えておらず、サブキャリア変調されていないことが分かる。なお、図中の水平方向の直線の縦軸上の位置が閾値を表している。
すなわち、信号d11の矩形の波形の振幅方向と、上向きの矢印と下向きの矢印とが一致したタイミングでのサブキャリア相関フィルタ152の出力値の2乗平均値(信号d15)が閾値を超えるように設定されているのである。
なお、図14Aには信号d11のみが示され、図14Bには信号d13のみが示されているが、実際の処理においては、信号d12、および信号d14もそれぞれ用いられて信号d15が生成されることになる。
図15は、非接触ICカードから送信された信号にノイズが含まれる場合について説明する図である。
図15Aは、信号d11の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして、信号d11の波形が示されている。この例では、非接触ICカードから送信された信号として、前半1/2etu区間がサブキャリア無で、後半1/2etu区間もサブキャリア無(系列F)の信号が受信された場合の波形が示されている。ただし、この例では、本来平坦となる後半1/2etu区間の波形が、ノイズにより振幅する波形となっている。
すなわち、仮に信号d11がサブキャリア変調されている場合、一定の周期で振幅する矩形の波形が観察されるが、図15Aの後半1/2etu区間の波形は、不規則な振幅の波形となっている。
図15Bは、信号d15の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして、図15Aの信号d11に対応する信号d15の波形が示されている。
同図に示されるように、サブキャリア相関フィルタ152の出力値に対してIQ2乗平均部153の処理が施されて出力された信号d15は、本来平坦となる後半1/2etu区間の波形が、ノイズにより振幅する波形となっている。しかし、サブキャリア相関フィルタ152は、上述したようなフィルタ係数を有するので、信号d11の後半1/2etu区間のノイズによる振幅との相関値は十分に小さいものとなる。すなわち、図14Aに示されるような上向きの矢印と下向きの矢印で表わされる波形の振幅の方向と、図15Aのノイズによる振幅の方向は大きく異なっているから、当該ノイズはサブキャリアとの相関が低いものとなり、低い相関値が出力される。
図15Bに示されるように、信号d15のレベルの最大値は、前半1/2etu、後半1/2etuともに、閾値を超えないものとなっている。これにより、閾値判定部155は、当該etuでは、前半1/2etu区間も、後半1/2etu区間もサブキャリア変調されていないことを特定することができ、図15Aの信号d11から系列Fを復調することができるのである。
なお、図15Aには信号d11のみが示されているが、実際の処理においては、当然、信号d12も用いられて信号d15が生成されることになる。
図16は、非接触ICカードから送信された信号にノイズが含まれる場合の別の例について説明する図である。
図16Aは、信号d11の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして、信号d11の波形が示されている。この例では、非接触ICカードから送信された信号として、前半1/2etu区間がサブキャリア有で、後半1/2etu区間がサブキャリア無(系列D)の信号が受信された場合の波形が示されている。ただし、この例では、本来平坦となる後半1/2etu区間の波形が、ノイズにより振幅する波形となっている。
すなわち、仮に信号d11がサブキャリア変調されている場合、一定の周期で振幅する矩形の波形が観察されるが、図16Aの後半1/2etu区間の波形は、不規則な振幅の波形となっている。
図16Bは、信号d15の波形を示す図である。同図には、横軸を時間とし、縦軸を信号のレベルとして、図16Aの信号d11に対応する信号d15の波形が示されている。
同図に示されるように、サブキャリア相関フィルタ152の出力値に対してIQ2乗平均部153の処理が施されて出力された信号d15は、本来平坦となる後半1/2etu区間の波形が、ノイズにより振幅する波形となっている。しかし、サブキャリア相関フィルタ152は、上述したようなフィルタ係数を有するので、信号d11の後半1/2etu区間のノイズによる振幅との相関値は十分に小さいものとなる。すなわち、図14Aに示されるような上向きの矢印と下向きの矢印で表わされる波形の振幅の方向と、図16Aのノイズによる振幅の方向は大きく異なっているから、当該ノイズはサブキャリアとの相関が低いものとなり、低い相関値が出力される。
図16Bに示されるように、信号d15のレベルの最大値は、前半1/2etuでは、閾値を超えているものの、後半1/2etuでは、閾値を超えないものとなっている。これにより、閾値判定部155は、当該etuでは、前半1/2etu区間はサブキャリア変調され、後半1/2etu区間はサブキャリア変調されていないことを特定することができ、図16Aの信号d11から系列Dを復調することができるのである。
なお、図16Aには信号d11のみが示されているが、実際の処理においては、当然、信号d12も用いられて信号d15が生成されることになる。
このように本発明においては、サブキャリアの有無の判定に用いられる信号においてサブキャリアとの相関値が考慮されるようにしたので、ノイズをサブキャリアと誤判定することがない。これにより、例えば、図15、図16を参照して説明したように、ノイズが含まれる波形を受信した場合でも、本来復調されるべきシンボルの系列を復調することが可能となる。
また、本発明においては、イネーブルの生成に用いられる信号に、サブキャリアとの相関値が考慮されていない信号(信号d16および信号d17)が用いられているので、より正確なイネーブルの生成が可能となる。本発明では、イネーブルを生成する際に、サブキャリアの第1周期目の振幅を検出でき、各イネーブルをシンボル(1ビットを表す系列)に同期して出力することができるからである。
上述したように、サブキャリアとの相関値が考慮された信号においては、サブキャリアの第1周期目の振幅が小さくなってしまう。このため、サブキャリアとの相関値が考慮された信号からサブキャリアの第1周期目のピークを正確に検出することが難しい。
これに対して、本発明では、サブキャリアとの相関値が考慮されていない信号d16および信号d17のピークを検出してイネーブルが生成されるので、サブキャリアの第1周期目の振幅を検出でき、各イネーブルをシンボルに同期して出力することができる。
次に、図17のフローチャートを参照して、本発明を適用した復調部134による復調処理の例について説明する。
ステップS21において、移動平均部151は、検波信号の移動平均信号を出力する。
このとき、アナログ直交検波部133から出力された検波信号であるI信号とQ信号について、1/8etuの区間(1サブキャリア周期)の波形の信号レベルの平均値が算出される。そして、移動平均部151から出力される移動平均信号として信号d15と信号d16が出力される。
ステップS22において、サブキャリア相関フィルタ152は、検波信号とサブキャリアとの相関値を出力する。
このとき、上述した符号ビット系列を、1/4etu区間長のフィルタ係数とし、サブキャリア相関フィルタ152が、I信号およびQ信号と2周期分のサブキャリアとの相関値を算出する。すなわち、サブキャリア相関フィルタ152は、1/4etu区間長のフィルタ係数と、32サンプルのI信号およびQ信号との内積をそれぞれ計算し、計算結果の絶対値をI成分サブキャリア相関値、Q成分サブキャリア相関値とする。そして、I成分サブキャリア相関値およびQ成分サブキャリア相関値は、それぞれ信号d13および信号d14として出力される。
ステップS23において、IQ2乗平均部153は、ステップS22の処理で出力されたサブキャリア相関値(信号d13と信号d14のそれぞれ)の2乗平均を算出して信号d15として出力する。
ステップS24において、同期処理部154は、ステップS23の処理で出力された2乗平均値(信号d15)、およびステップS21の処理で出力された移動平均信号(信号d16と信号d17)に基づいて、シンボルに同期したイネーブルを生成する。
このとき、信号d16と、信号d17の振幅、および信号d15のレベルに基づいて、フレームヘッド(通信開始)が検出される。そして、信号d16と信号d17の波形のピークを検出することで、1/2etu毎のクロックである信号d19と、1etu毎のクロックである信号d20が生成される。
ステップS25において、閾値判定部155は、ステップS24の処理で生成されたイネーブル(信号d19と信号d20)に基づいて、1/2etu毎にステップS23の処理で出力された2乗平均値(信号d15)の最大値を閾値判定する。
このとき、サブキャリア相関値の2乗平均としてIQ2乗平均部153から出力された信号d15のレベルの最大値を予め設定された閾値と比較することにより、1/2etu区間毎にサブキャリア変調されているか否かが判定される。
ステップS26において、閾値判定部155は、ステップS25の処理による判定結果に基づいて、当該etuにより表わされるシンボルの系列を特定する。
このとき、閾値判定部155は、例えば、図9を参照して上述したシンボルの系列の特定の方式により、当該etuにより表わされるシンボルの系列を特定する。
ステップS27において、閾値判定部155は、ステップS26の処理により特定されたシンボルの系列に対応するデータを、復調結果として出力する。
このようにして復調処理が実行される。
ところで、図12を参照して上述した例においては、リーダ/ライタ111のアンテナ112で受信した信号は、アナログ直交検波部133に供給されるものとして説明したが、アンテナで受信した信号がアナログ包絡線検波されるようにしてもよい。
図18は、本発明の一実施の形態に係る非接触ICカードとリーダ/ライタからなる通信システムの別の構成例を示すブロック図である。同図の例においては、非接触ICカード210と、リーダ/ライタ211とが、ISO14443−3により規定されるTypeAの通信方式で通信するものとする。
同図において、非接触ICカード210は、図12の非接触ICカード110と同様のものである。リーダ/ライタ211は、図12のリーダ/ライタ111に対応するものであるが、内部の構成が図12の場合と異なっている。
すなわち、図12の例においてリーダ/ライタ111に設けられていたアナログ直交検波部133に替えて、図18の例では、リーダ/ライタ211にアナログ包絡線検波部233が設けられている。
図18の例の場合、リーダ/ライタ211のアンテナ212で受信した信号は、アナログ包絡線検波部233に供給される。そして、アナログ包絡線検波部233が受信した信号を包絡線検波し、受信した信号からサブキャリア成分を抽出するようになされている。検波信号は、信号線d41を介して復調部234に供給されるようになされている。
なお、アナログ包絡線検波部233は、直交検波された信号をA/D変換して、周波数13.56MHzでオーバーサンプリングする。このとき、例えば、1etu区間のサンプル数は、128(13.56MHz ÷ 106KHz)サンプルとなる。また、TypeAの通信方式におけるサブキャリア周波数は上述したように、847KHzなので、1サブキャリア周期のサンプル数は16(=13.56MHz ÷ 847KHz)サンプルとなる。
図18の例の場合、アナログ包絡線検波部233が設けられたことにより、復調部234の構成が、後述するように、図12の復調部134とは異なったものとなる。
図18におけるそれ以外の構成については、図12の場合と同様なので、詳細な説明は省略する。
図19は、図18の復調部234の詳細な構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、復調部234は、移動平均部251、サブキャリア相関フィルタ252、絶対値算出部253、同期処理部254、および閾値判定部255により構成されている。
同図に示されるように、アナログ包絡線検波部233から出力された検波信号は、信号線d41を介して、移動平均部251、およびサブキャリア相関フィルタ252にそれぞれ供給される。
移動平均部251は、信号d41について、1/8etuの区間(1サブキャリア周期)の波形の信号レベルの平均値を算出する。例えば、その時刻での1/8etuの区間の波形の信号レベルの積分値が算出されることで、平均値が逐次算出されていく。信号d41は、通常矩形波として出力されるものであるが、移動平均部251から出力される信号d46の波形は、のこぎり波に近い形状の波形となる。
移動平均部251の処理を経た信号d46は、信号d41に対して高周波ノイズをカットするローパスフィルタを通過させたときの波形とほぼ同様の波形となる。このようにすることで、例えば、信号d41が受信環境などの影響により1周期を判別しにくい波形に変形した場合でも、信号d46の波形のピークを検出することで、サブキャリアの1周期の間隔を特定することが容易になる。すなわち、同期処理部254が、移動平均部251から出力された信号d46に基づいてイネーブルを生成することで、より正確なイネーブルの生成が可能となるのである。
サブキャリア相関フィルタ252は、サブキャリアの波形に対応するフィルタ係数を有するフィルタとされる。このフィルタ係数は、図13のサブキャリア相関フィルタ152のものと同様のものなので、詳細な説明は省略する。
サブキャリア相関値は、信号d43として出力され、絶対値算出部253に供給される。
絶対値算出部253は、信号d43の絶対値を算出して信号d45として出力する。
同期処理部254は、信号d45および信号d46に基づいて、図2を参照して上述したようなフレームヘッド(通信開始)を検出するようになされている。
例えば、信号d46が振幅している状態において、信号d45のレベルが予め設定された閾値を超えたとき、同期処理部254は、当該etuをフレームヘッド(通信開始)として検出する。同期処理部254は、フレームヘッド(通信開始)を検出した場合、フレーム検出フラグを設定して出力するようになされている。
また、同期処理部254は、信号d46の波形のピークを検出することで、1/2etu毎のイネーブルである信号d49と、1etu毎のイネーブルである信号d50を生成する。なお、同期処理部254により生成されるイネーブル(クロック)のそれぞれは、ビットコーディングされた波形のシンボル(1ビットを表す系列)に同期して出力されるようになされている。すなわち、上述したように、フレームヘッドとして検出されたetuにおいて、サブキャリアの第1周期目のタイミングを検出することができ、これに同期してクロックを生成することで1/2etu毎のイネーブル、1etu毎のイネーブルを生成することができる。
絶対値算出部253から出力された信号d45は、閾値判定部255にも供給される。閾値判定部255は、信号d49により特定されるタイミングをもとに、信号d45のレベルの最大値を予め設定された閾値と比較することにより、1/2etu区間毎にサブキャリア変調されているか否かを判定する。
そして閾値判定部255は、信号d50により特定されるタイミングをもとに、当該etuにより表わされるシンボルの系列を特定する。すなわち、閾値判定部255は、図9を参照して上述したシンボルの系列の特定の方式により、当該etuにより表わされるシンボルの系列を特定する。
このようにしてサブキャリアの有無の判定の結果に基づいて、シンボルの系列を特定し、その結果の復調データを信号d51として出力することができる。
このように、本発明を、アンテナで受信した信号がアナログ包絡線検波される場合にも適用することができる。
なお、本明細書において上述した一連の処理は、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
110 非接触ICカード, 111 リーダ/ライタ, 112 アンテナ, 133 アナログ直交検波部, 134 復調部, 135 CPU, 151 移動平均部, 152 サブキャリア相関フィルタ, 153 IQ2乗平均部, 154 同期処理部, 155 閾値判定部, 251 移動平均部, 252 サブキャリア相関フィルタ, 253 絶対値算出部, 254 同期処理部, 255 閾値判定部

Claims (7)

  1. 他の装置から送信されて受信した信号について、1シンボルに対応する時間内に前記受信した信号と、既知の信号波形のパターンとの相関値を算出して相関信号として出力する相関信号出力手段と、
    前記相関信号に基づいて、前記1シンボルに対応する時間を複数の区間に分割した場合の第1の区間において、前記受信した信号が前記既知の信号により変調されているか否かを判定する既知信号判定手段と、
    前記判定結果に基づいて前記シンボルの系列を特定する特定手段と
    を備える信号処理装置。
  2. 前記検波信号の振幅および前記判定結果に基づいて、前記他の装置から送信された信号により変調されて伝送されるデータのフレームの開始時点を表すシンボルを特定し、
    前記特定されたフレームの開始時点を表すシンボルに基づいて、前記他の装置から送信された信号における1シンボルの開始時点を特定することで、前記1シンボルに対応する時間を複数の区間に分割するためのイネーブルを生成するイネーブル生成手段をさらに備え、
    前記特定手段は、前記相関信号と前記イネーブルに基づいて前記シンボルの系列を特定する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記特定手段は、
    前記特定された前記シンボルの系列に対応して、前記他の装置から送信された信号に変調されて伝送されるデータの復調結果、または前記フレームの終了時点を表す情報を出力する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記他の装置から送信された信号は、所定の方式でビットコーディングされたデータを、予め定められた周波数のサブキャリアにより変調して伝送する
    請求項3に記載の信号処理装置。
  5. 前記相関信号出力手段は、
    前記サブキャリアの振幅を2値化して得られるフィルタ係数を用いて、前記検波信号をフィルタ処理することで、前記検波信号と前記サブキャリアの波形のパターンとの相関値を算出し、
    前記既知信号判定手段は、前記第1の区間における前記相関値の最大値が予め設定された閾値を超えるか否かを判定することで、前記受信した信号が前記サブキャリアにより変調されているか否かを判定する
    請求項4に記載の信号処理装置。
  6. 前記他の装置から送信された信号は、
    ISO/IEC14443に適合する通信方式に基づいて変調された信号である
    請求項4に記載の信号処理装置。
  7. 相関信号出力手段が、他の装置から送信されて受信した信号について、1シンボルに対応する時間内に前記受信した信号
    と、既知の信号波形のパターンとの相関値を算出して相関信号として出力し、
    既知信号判定手段が、前記相関信号に基づいて、前記1シンボルに対応する時間を複数の区間に分割した場合の第1の区間において、前記受信した信号が前記既知の信号により変調されているか否かを判定し、
    特定手段が、前記判定結果に基づいて前記シンボルの系列を特定するステップ
    を含む信号処理方法。
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