JP2001005923A - データ通信装置 - Google Patents

データ通信装置

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JP2001005923A
JP2001005923A JP11171331A JP17133199A JP2001005923A JP 2001005923 A JP2001005923 A JP 2001005923A JP 11171331 A JP11171331 A JP 11171331A JP 17133199 A JP17133199 A JP 17133199A JP 2001005923 A JP2001005923 A JP 2001005923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信機能を有する外部の情報記憶媒体に非接
触で電力供給を行いつつ、データ通信を行うデータ通信
装置において、情報記憶媒体が電力供給を受けて作動可
能なエリア内に存在するかどうかを把握可能とするこ
と。 【解決手段】 データ通信装置において、情報記憶媒体
からの電波が送受信アンテナにて受信されると、信号処
理部にて検波および2値化されてパルス信号として出力
される。信号処理部からパルスが出力されると、予め設
定されているパルス判定期間においてパルスが更に出力
されるかどうかを判定し、パルス判定期間にパルスが出
力されたとき、その出力されたパルスがICカードから
の送信出力に基づくものであると判断する。こうした構
成により、データを正常に受信しにくい状況であって
も、ICカードが作動可能エリア内に存在するかどうか
を把握することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信機能を有す
る外部の情報記憶媒体に非接触で電力供給を行いつつ、
その情報記憶媒体との間でデータ通信を行うデータ通信
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、個々の情報記憶媒体(例えば
ICカード)と非接触にデータ通信を行い、情報記憶媒
体へのデータの書き込みを行ったり、情報記憶媒体から
データの読み込みを行うデータ通信装置(例えば、IC
カードリーダライタ)が知られている。
【0003】この種の通信システムでは、情報記憶媒体
の軽量化や使い易さの向上を図るべく、情報記憶媒体へ
の電力供給機能をデータ通信装置に持たせている。デー
タ通信装置は、具体的には、情報記憶媒体に電波を送信
する一方で、情報記憶媒体から送信された電波を検波
し、その検波結果を2値化してパルス信号を取得し、そ
のパルス信号から受信データ(即ち情報記憶媒体からの
送信データ)を復調することにより、情報記憶媒体への
送信電波により電力供給を行いつつ、情報記憶媒体との
データ通信を行うことができるよう構成されている。
【0004】一方、情報記憶媒体は、データ通信装置か
ら受けた電波により発生する誘導電流を整流して自己の
動作用の電力を生成すると共に、その電波で送られてき
たデータ(コマンドや、記憶すべき情報など)に基づい
て各種の動作を行う。ここで、データ通信装置にて発生
された電波は、データ通信装置から離れるほど強度が低
くなり、情報記憶媒体を動作させるに足る強度を保った
まま届く範囲(図6において1点鎖線で示す。以下、
「作動可能エリア」という。)は限られる。そのため、
データ通信装置からの電波により電力供給を受けて動作
するタイプの情報記憶媒体は、作動可能エリア外におい
ては十分な電力を得ることができないので動作せず、作
動可能エリア内において初めてデータ通信装置からの電
波に基づく電力生成が可能となり、動作を開始すること
となる。
【0005】ただし情報記憶媒体は、上記の作動可能エ
リア内であれば、データ通信装置との双方向の通信が必
ずしも確実に行えるというわけではない。作動可能エリ
アの周縁部においても動作可能ではあるが、データ通信
装置から遠かったり、データ通信装置との位置関係によ
り電波のやり取りを行い難かったりといった理由によ
り、情報記憶媒体からデータ通信装置へ届く電波は弱い
ものとなり、データ通信装置に対する確実なデータ送信
が困難となる。
【0006】そのため、作動可能エリア内においても、
データ通信装置との双方向のデータ通信できる範囲(図
6において2点鎖線で示す。以下、「正常通信エリア」
という)は限られる。そして、正常通信エリアに情報記
憶媒体が入り、データ通信装置−情報記憶媒体間での双
方向の通信が可能となると、両者間で通信衝突回避処理
(アンチコリジョン処理)が行われ、正常通信エリア内
にある情報記憶媒体をデータ通信装置が認識した上で、
必要なデータ通信が行われることとなる。アンチコリジ
ョン処理は、正常通信エリア内に複数の情報記憶媒体が
存在する場合であっても、データ通信装置が各情報記憶
媒体を個別に認識して、各情報記憶媒体との個別の通信
を可能とするための処理である。具体的には、データ通
信装置が情報記憶媒体に対して識別コードを要求するコ
マンドを送り、その情報記憶媒体自身の識別コードを返
信させることにより、各情報記憶媒体を個別に認識する
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、情報記憶媒
体は、作動可能エリア外では動作電力を得ることができ
ないことから、正常通信エリアにおいてデータ通信装置
とデータ通信を行っていても、何らかの拍子に正常通信
エリアから外れて更に作動可能エリア外まで出てしまう
と動作が止まる。この場合、情報記憶媒体が作動可能エ
リアに戻ったとしても情報記憶媒体はリセットされるの
で、データ通信装置が情報記憶媒体とのデータ通信を行
うためには、再びアンチコリジョン処理を行う必要があ
る。
【0008】一方、データ通信装置が情報記憶媒体とデ
ータ通信を行っているときに、何らかの拍子に情報記憶
媒体が正常通信エリアから外れたとしても、作動可能エ
リア内にとどまっていれば電力供給は継続しているので
情報記憶媒体はリセットされず、情報記憶媒体にとって
は、正常通信エリアにさえ戻れば、(改めてアンチコリ
ジョン処理を行うことなく)データ通信装置とのデータ
通信を行える状態のままである。
【0009】ところが、従来のデータ通信装置は、コマ
ンドに対する情報記憶媒体からの応答(レスポンス)が
正常に受信されるかどうかで、情報記憶媒体の存在を認
識するようにしており、問題なく受信できた場合には、
その情報記憶媒体が近くに存在すると認識し、受信でき
なかった場合には、その情報記憶媒体が離れてしまった
(即ち存在しない)ものと判断するよう構成されてい
る。
【0010】つまり、従来のデータ通信装置では、情報
記憶媒体が正常通信エリア内にあるかどうかを把握する
のみであった。このため、正常通信エリアから一旦出た
がリセットされることなく正常通信エリアに戻ってきた
情報記憶媒体に対しても、アンチコリジョン処理を再び
行なって認識し直さなければ、データ通信を行うことが
できなかった。
【0011】また情報記憶媒体の種類によっては、アン
チコリジョン処理によりデータ通信装置に一旦認識され
ると、その後リセットされない限りは、上述の識別コー
ドの要求コマンドを受けても自己の識別コードを返さな
い(即ち、識別コードの要求コマンドを受け付けない)
方式の情報記憶媒体もある。この種の方式の情報記憶媒
体が、正常通信エリアから一旦出たがリセットされるこ
となく正常通信エリアに戻ってきた場合には、データ通
信装置によるアンチコリジョン処理が為されないことと
なる。つまり、データ通信装置による情報記憶媒体の認
識が為されず、両者間のデータ通信が行われなくなって
しまう。
【0012】本発明はこうした課題に鑑み為されたもの
であり、通信機能を有する外部の情報記憶媒体に非接触
で電力供給を行いつつ、その情報記憶媒体との間でデー
タ通信を行うデータ通信装置において、情報記憶媒体が
電力供給を受けて作動可能なエリア内に存在するかどう
かを把握可能とすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するために為された本発明(請求項1記載)のデ
ータ通信装置においては、送信手段が、通信機能を有す
る外部の情報記憶媒体に電波を送信し、信号処理手段
が、情報記憶媒体から送信された電波を検波して、その
検波結果を2値化してパルス信号を出力し、復調手段
が、その出力されたパルス信号から、情報記憶媒体から
の送信データを復調する。
【0014】そして、特に本発明(請求項1記載)のデ
ータ通信装置では、信号処理手段からパルスが出力され
ると、判断手段が、所定のパルス判定期間においてパル
スが更に出力されるかどうかを判定し、パルス判定期間
にパルスが出力されたとき、その出力されたパルスが情
報記憶媒体からの送信出力に基づくものであると判断す
る。
【0015】即ち、情報記憶媒体から送信された電波を
検波して、その検波結果を2値化してパルス信号を取得
するには、取得すべきパルス信号の周波数帯に対応した
フィルタを用いる必要があるが、そのフィルタの影響に
より検波結果の波形が鈍ることがある。これは、検波結
果の波形が変化する前後(例えば、波形の有る無しの切
替わりタイミングや波形の振幅や位相の変化タイミング
の前後)において、起こりやすい。データ通信装置が受
信する電波の強度が強い場合には、検波結果の波形が幾
らか鈍っていてもパルスに変換され、問題なくパルス信
号に基づく受信データの復調が可能であるが、受信電波
の強度が弱い場合には、鈍った波形の部分がパルスとな
らない可能性が高く、その結果パルス信号が本来の形か
ら崩れてしまう。
【0016】つまり、受信電波の強度が弱い場合には、
パルス信号から受信データを正常に復調すること(即ち
正常な受信)ができなくなる(即ち受信エラーが発生す
る)のだが、こうした場合、従来のデータ通信装置にお
いては、ノイズによる受信エラーと同様に扱っており、
そのパルス信号が情報記憶媒体からの送信出力(レスポ
ンス)であるかどうかを判断できなかった。
【0017】しかし、本発明(請求項1記載)のデータ
通信装置においては、パルスが出力されると、予め設定
されているパルス判定期間においてパルスが更に出力さ
れるかどうかを判定し、パルス判定期間にパルスが出力
されたとき、その出力されたパルスが情報記憶媒体から
の送信出力に基づくものであると判断するよう構成され
ている。
【0018】このため、本発明(請求項1記載)のデー
タ通信装置によれば、データを正常に受信しにくい状況
であっても、情報記憶媒体が作動可能エリア内に存在す
るかどうかを把握することができるようになる。つま
り、情報記憶媒体が正常通信エリア外に出た場合であっ
ても電源供給を受けて動作している間は、情報記憶媒体
を認識することができるのである。従って、データ通信
装置は、正常通信エリアから一旦出た情報記憶媒体であ
っても、リセットされることなく正常通信エリアに戻っ
てきた場合には、改めてアンチコリジョン処理を行うこ
となく速やかに通信を行うことができることとなる。
【0019】以上の様に、請求項1記載のデータ通信装
置では、信号処理手段からパルスが出力され、更にパル
ス判定期間内にパルスが出力された場合に、情報記憶媒
体の存在を認識することから、ノイズにより発生したパ
ルスを、情報記憶媒体からの送信出力に基づくものであ
ると誤って認識してしまう可能性は低い。そして、パル
ス信号が情報記憶媒体からの送信出力に基づくものかど
うかをより確実に判断することができるようにするに
は、判断手段を、請求項2記載の様に構成するとより好
ましい。
【0020】即ち、請求項2記載のデータ通信装置にお
いて、判断手段は、信号処理手段からパルスが出力され
ると、パルス判定期間に複数の連続したパルスが更に出
力されるかどうかを判定し、パルス判定期間に複数の連
続したパルスが出力されたとき、その出力されたパルス
が情報記憶媒体からの送信出力に基づくものであると判
断する。
【0021】つまり、請求項2記載のデータ通信装置に
おいては、信号処理手段からパルスが出力され、更にパ
ルス判定期間内に連続した複数のパルスが出力された場
合に、情報記憶媒体の存在を認識することから、ノイズ
により発生したパルスを、情報記憶媒体からの送信出力
に基づくものであると誤って認識してしまう可能性を更
に低くすることができる。すなわち、情報記憶媒体から
の電波ではない外来ノイズによって発生したパルスと、
情報記憶媒体からの電波によって発生したパルスをより
確実に区別することができ、この結果、情報記憶媒体が
作動可能エリア内に存在するかどうかをより確実に判断
することができるようになるのである。
【0022】なお、複数の連続したパルスが「少なくと
も2つ」の連続したパルスである場合に、その出力され
たパルスが情報記憶媒体からの送信出力に基づくもので
あると判断するようにすれば十分であるが、基準とする
パルスの個数が多いほど、その判断をより正確に行うこ
とができることとなり好ましい。
【0023】ところで、情報記憶媒体側からデータ通信
装置側への変調方式(通信方式)によっては、情報記憶
媒体からのデータ送信により、予め定められた所定のパ
ルス継続時間に亘る複数の連続したパルスが信号処理手
段から出力されることとなる場合がある。この場合、情
報記憶媒体は、そうしたパルス列(所定のパルス継続時
間に亘る複数の連続したパルスの列)が信号処理手段か
ら出力されるよう搬送波を変調して、データ送信を行う
ように構成されるが、上述の理由により、情報記憶媒体
からデータ処理装置に届く電波の強度が弱いときには、
そのパルス列の開始部分或いは終了部分においてはパル
スが現れない可能性がある。
【0024】そこで、こうした場合には、請求項3記載
のデータ通信装置の様に、パルス判定期間を、信号処理
手段から複数の連続したパルスが安定して出力される期
間を含むよう、パルス継続時間に応じて設定するとよ
い。即ち、情報記憶媒体からデータ処理装置に届く電波
の強度が弱く、そのパルス列の開始部分或いは終了部分
においてはパルスが現れない場合であっても、それ以外
の部分(即ち開始部分或いは終了部分を除く中間部分)
においては、パルスが正常に現れる可能性が高い。つま
り、中間部分においては、信号処理手段からパルスが安
定して出力されるものと考えられる。そこで、請求項3
記載の様に、パルス判定期間を設定しておくのである。
【0025】この様な請求項3記載のデータ通信装置に
よれば、パルス判定期間は、複数の連続したパルスが安
定して出力される期間(中間部分)を含むよう設定され
ていることから、パルス判定期間においてパルスを検出
し易くなり、信号処理手段から出力されたパルスが情報
記憶媒体からの送信出力に基づくものかどうかをより確
実に判断することができることとなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面と
共に説明する。図1は、第1実施例としての非接触式通
信方式の通信システムを示しており、当該通信システム
を構成するデータ通信装置としてのICカードリーダラ
イタ1(以下、「リーダライタ1」という)と、このリ
ーダライタ1によりデータの読込み及び書込みが可能な
情報記憶媒体としてのICカード2の構成が示されてい
る。リーダライタ1およびICカード2は、夫々互いに
非接触でデータ授受を行う通信機能を有し、しかもリー
ダライタ1は、ICカード2に対して非接触にて動作電
力を供給する電力供給機能を有している。
【0027】リーダライタ1は、制御部10と、記憶部
20と、変調部30と、コイルにて構成された送受信ア
ンテナ40と、復調部50とに、信号処理部55とを備
えており、またこのリーダライタ1が読み書きするデー
タを処理する上位装置に接続されている。上位装置は、
例えば、リーダライタ1がICカード2から読み取った
データを取り込んでそれに応じた処理を行ったり、IC
カード2に書き込むべきデータを生成して、それをリー
ダライタ1に書き込ませたりするものである。
【0028】制御部10は、制御部10自身に内蔵のR
OMに格納されたプログラムに従い動作するものであ
り、上位装置から送信データを取得して、変調部30、
送受信アンテナ40を介して、その送信データを送信す
る。また、送受信アンテナ40、信号処理部55および
復調部50を介してICカード2からのデータを受信す
る。制御部10は、こうしたICカード2とのデータ通
信を行うことにより、個々のICカード2の識別するた
めのアンチコリジョン処理を行ったり、個々のICカー
ド2へのデータの書込み処理を行ったりする。記憶部2
0には、アンチコリジョン処理により認識されたICカ
ード2に関する情報(例えばアンチコリジョン処理によ
りリーダライタ1に通知された、ICカード2の個々の
識別コードなど)が格納される。
【0029】変調部30は、内蔵の発信器(図示せず)
から出力される搬送波を、制御部10からの送信データ
に基づき変調させ、これを送信信号として送受信アンテ
ナ40を介して出力する。これにより、送受信アンテナ
40からは、変調部30にて生成された送信信号が電波
として出力されることとなる。
【0030】また、送受信アンテナ40では、ICカー
ド2からの送信信号(返信信号)に基づき変調された搬
送波が検出され、その検出結果が信号処理部55に入力
される。信号処理部55は請求項の信号処理手段に相当
するものであり、ICカード2からの電波を送受信アン
テナ40を介して受けて包絡線検波し、その検波出力
(検波結果)を内蔵のコンパレータにて2値化したパル
ス信号を復調部50に入力する。なお、変調部30およ
び送受信アンテナ40が、請求項の送信手段として機能
する。
【0031】復調部50は請求項の復調手段に相当する
ものであり、信号処理部55からのパルス信号から、I
Cカード2からの送信データを復調して、その復調結果
を制御部10に送る。制御部10では、こうして得られ
たICカード2からの送信データを記憶部20に格納し
たり、上位装置に転送したりするなどの各種処理を行
う。
【0032】一方ICカード2は、コイルにて構成され
た送受信アンテナ60と、電源部70と、復調部80
と、変調部90と、記憶部100と、制御部110とを
備えている。電源部70は、リーダライタ1から送信さ
れた搬送波を送受信アンテナ60を介して受け、この搬
送波により生ずる誘導電流を整流して、当該ICカード
2の動作用電力を生成する。この電源部70にて生成さ
れた動作用電力は、制御部110その他の電力が必要な
各構成部分に供給されることとなる。
【0033】制御部110は、制御部110自身に内蔵
のROMに格納されたプログラムに従い動作するもので
あり、送受信アンテナ60、復調部80を介してリーダ
ライタ1からの送信データを受信し、その取得(受信)
したコマンドに応じた処理を行う。この処理は、例え
ば、リーダライタ1からの受信データの記憶部100へ
の書込みや、リーダライタ1から要求されたデータ(例
えば識別コードなど)の読取り等である。
【0034】また、制御部110は、その書込処理が正
常に行われたか否かといった処理結果や、記憶部100
から読み取ったデータなどの各種のデータを、変調部9
0および送受信アンテナ60を介し、送信データとして
送信する。なお、記憶部100には、当該ICカード2
に関する情報(例えばアンチコリジョン処理によりリー
ダライタ1に通知すべき、当該ICカード2の識別コー
ドなど)が格納されているほか、リーダライタ1からの
受信データが格納される。
【0035】変調部90は、リーダライタ1から送られ
てきた搬送波を送受信アンテナ60にて受信しながら、
内蔵のスイッチをオン/オフして送受信アンテナ60の
負荷を変化させることにより、搬送波を送信データにて
振幅変調した電波を送信するように構成されている。
【0036】またICカード2は、サブキャリア−AS
K−マンチェスタ方式によりデータを送信するよう構成
されている。即ち、ICカード2の変調部90は、送信
すべきデータをマンチェスタ方式により符号化する。そ
して、その符号化データに基づいて、搬送波よりも低周
波数の副搬送波(サブキャリア)を振幅偏移変調方式
(ASK:Amplitude Shift Keying方式)にて変調し、
更に、その変調した副搬送波に基づいて、搬送波を振幅
変調する。こうして、変調部90は、リーダライタ1か
らの搬送波を、制御部110からの送信データに基づき
変調させ、これを送信信号として送受信アンテナ60か
ら出力させる。なお、副搬送波は、変調部90に内蔵さ
れている副搬送波用の発信器(図示せず)にて発生され
ている。
【0037】この様に構成された通信システムにおい
て、リーダライタ1は、送受信アンテナ40からICカ
ード2に電力供給を行うため搬送波を常時送信しつつ、
コマンドなどのデータを送信する際には、搬送波をその
送信データに基づき変調する。ICカード2は、リーダ
ライタ1から送信された送信データを受信すると、その
受信データ(コマンドを含む)に応じた処理を行い、リ
ーダライタ1に対してレスポンスを返送する。
【0038】すると、リーダライタ1の信号処理部55
では、送受信アンテナ40にて検出されたICカード2
からの電波が包絡線検波されて副搬送波が取り出され、
その副搬送波が更に信号処理部55内蔵のコンパレータ
にて2値化されて、パルス信号として出力される(図2
(a)参照)。復調部50では、こうして信号処理部5
5から出力されたパルス信号に対して復調(即ちマンチ
ェスタ方式に従う復号化)がなされ、ICカード2が送
信したデータが得られ、制御部10に入力される。
【0039】ここで、信号処理部55から出力されるパ
ルス信号について説明すると、図2(a)に示す如く、
この通信方式(サブキャリア−ASK−マンチェスタ方
式)において、1ビットの情報は、複数個分(本実施例
では8個分)のパルスで表現される(即ち、副搬送波の
複数周期(8周期)分の時間が用いられる)。1ビット
の半分(即ち、4パルス分)に着目すると、パルス信号
の波形パターンは、「a」又は「b」の2種類に分けら
れ、この「a」および「b」の組合せにより、送信デー
タの各ビットの値が「0」或いは「1」として表現され
る。
【0040】つまりデータ送信が行われる際、副搬送波
は、4周期単位で(4パルス単位)送信データに応じた
変調がなされ、その結果、信号処理部55から出力され
るパルス信号の波形が「a」又は「b」に切り替わる。
「a」の波形パターンは、ICカード2からのデータ送
信が行われていない状態か、副搬送波の振幅が小さくな
るように副搬送波が振幅変調された状態に対応しており
パルスを含まない。一方「b」の波形パターンは、信号
処理部55からの出力にパルスが現れるよう副搬送波が
変調された状態に対応しており、4個のパルスを含んで
いる。なお、本実施例において、「b」の波形パターン
の継続時間(即ちパルス信号の波形が切り替わる副搬送
波4周期分の時間)が、請求項のパルス継続時間に相当
する。
【0041】ICカード2からのレスポンスがない場
合、信号処理部55からの出力は、「a」の波形のみで
あり、レスポンスが存在する場合、「a」および「b」
を組合せた波形パターンが存在することとなる。従っ
て、信号処理部55から出力されるパルス信号が少なく
とも「b」の波形パターンを含むものであれば、そのパ
ルス信号はICカード2からのレスポンスに基づくもの
であると見なせる。
【0042】ところで、こうしたリーダライタ1とIC
カード2との間で正常な通信が図られるのは、ICカー
ド2が正常通信エリア(図6)に存在する場合であり、
ICカード2が作動可能エリア内に存在する場合であっ
ても、正常通信エリアの外部においては、ICカード2
からリーダライタ1に届く電波の強度が弱いものとな
る。この様にリーダライタ1の受信電波の強度が必ずし
も強くなく不安定な場合は、「a」および「b」の波形
パターンの組合せからなるパルス信号が、本来の形から
崩れたもの(図2(b)参照)となり、正常なデータの
受信ができなくなる可能性がある。
【0043】即ち、包絡線検波は、搬送波を除去するた
めにローパスフィルタを用いて振幅に比例した電圧を取
り出すものであるから、副搬送波の波形が変化する前後
(即ち、パルス信号の波形パターンが切り替わるタイミ
ングの前後)において、検波により取り出された副搬送
波の波形が鈍る。リーダライタ1の受信電波の強度が強
い場合には、副搬送波の波形が幾らか鈍っていても、2
値化後、図3(a)に示す様にパルスとして現れるが、
受信電波の強度が弱い場合には、パルスとならない可能
性が高くなり、その結果パルス信号が本来の形から崩れ
ることが起こることとなる。例えば、図3(a)にて点
線の円で示すパルスが消えて、パルス信号が、図3
(b)に示すような形に崩れてしまう可能性があるので
ある。
【0044】従来のリーダライタにおいては、パルス信
号の波形が正常でありデータの受信が問題なく行われた
場合には、ICカード2からの信号であると判断し、パ
ルス信号の波形が図2(b)の如く崩れてICカード2
からのデータを得ることができなかった場合には、その
パルス信号がICカード2からのレスポンスであるとは
判断しなかった。即ち、ノイズと同様の扱いである。
【0045】一方、本第1実施例のリーダライタ1にお
いては、受信電波の強度が弱く正常にデータを受信しに
くい状況であっても、そのパルス信号がICカード2か
らのレスポンスであるのかどうかを把握できるように構
成されている。これを実現すべく本第1実施例のリーダ
ライタ1の復調部50においては、図4に示す様なカー
ド存在判断処理が行われる。
【0046】このカード存在判断処理は、リーダライタ
1に電源が投入されると開始され、まずS10にて、信
号処理部55からパルスが出力されたかどうか判断し、
信号処理部55からの出力パルスが検出されない間(S
10:NO)は、S10の処理を繰り返し行いつつ待機
する。
【0047】そして、信号処理部55からパルスが出力
されると(S10:YES)、S20に移行して、予め
定められた所定の期間(パルス判定期間)に亘り、信号
処理部55からの出力を取り込む。このパルス判定期間
は、信号処理部55からパルスが出力されてから予め設
定された所定時間後に始まり、信号処理部55からパル
スが出力されてからパルス4周期分の時間(即ちパルス
継続時間)が経過する前に終了し、パルスの安定出力期
間を含むよう設定されている。なおパルス判定期間の長
さは、ほぼパルス2周期分である。
【0048】そして、パルス判定期間内に信号処理部5
5から取り込んだ信号に、パルスが複数(本第1実施例
では2個)連続して含まれているかどうかを判断する
(S30)。ここで、複数の連続したパルスが含まれて
いると判断された場合には(S30:YES)、これら
のパルス信号がICカード2からのレスポンスに基づく
ものである可能性が高いことから、その旨の信号を制御
部10に出力する(S40)。即ちS40では、パルス
信号がICカード2からのレスポンスである旨の信号、
換言すればICカード2が存在しており動作している旨
の信号を制御部10に出力する。なおS40の後、S1
0に戻る。
【0049】一方、パルス判定期間内に信号処理部55
から取り込んだ信号に、所定個数(本第1実施例では上
記の如く2個)以上の連続したパルスが含まれていない
場合には(S30:NO)、S50にて、パルス信号の
終了か否かを判断する。具体的には、信号処理部55か
らパルスが出力されない状態が所定時間以上(本第1実
施例では2ビット、即ちパルスの16周期分に相当する
時間)継続しているかどうかを判断する。そして、所定
時間以上継続していないと判断された場合には、パルス
信号の終了であるとは判断せず(S50:NO)、S2
0に戻る。
【0050】一方、信号処理部55からパルスが出力さ
れない状態が所定時間以上継続している場合には、パル
ス信号の終了であると判断し(S50:YES)、S6
0に移行する。S60では、パルス信号がICカード2
からのレスポンスではないとして、ICカード2が存在
しており動作している旨の信号の制御部10への出力を
停止する。なお、S60の後は、S10に戻る。
【0051】ところで、S50にてパルス信号の終了で
ないと判断された場合には(S50:NO)、S20に
戻り、次回のパルス判定期間内において、信号処理部5
5からの出力信号が取り込まれることとなる。パルス判
定期間は、予め定められた一定時間毎(パルス継続時間
であるパルス4周期分の時間毎)に設定されており、連
続した複数個のパルスが検出されるまで(S30にて
「NO」である間)、順次、信号処理部55の出力に連
続した複数のパルスが有るか無いかの判断が行われるこ
ととなる。即ちICカード2は所定の伝送タイミングに
同期してデータ送信を行っており、パルス判定期間は、
伝送タイミングの周期に応じて、周期的に(第1実施例
では伝送タイミングの周期の2倍)設定されているので
ある。
【0052】この様に、カード存在判断処理では、信号
処理部55らパルスが出力されると、パルス判定期間に
複数の連続したパルスが更に出力されるかどうかを判定
し、そのパルス判定期間に複数の連続したパルスが出力
されたとき、出力されたパルスがICカード2からの送
信出力に基づくものであると判断する。即ち、カード存
在判断処理は、請求項の判断手段に相当している。
【0053】以上の様に構成され、動作する第1実施例
のリーダライタ1によれば、次の(1)〜(3)の様な
効果を奏する。 (1)信号処理部55からパルスが出力されると、予め
設定されているパルス判定期間においてパルスが更に出
力されるかどうかを判定し、パルス判定期間にパルスが
出力されたとき、その出力されたパルスがICカードか
らの送信出力に基づくものであると判断するよう構成さ
れている。このため、データを正常に受信しにくい状況
であっても、ICカード2が作動可能エリア内に存在す
るかどうかを把握することができるようになる。つま
り、ICカード2が正常通信エリア外に出た場合であっ
ても電源供給を受けて動作している間は、このICカー
ド2を認識することができるのである。従って、リーダ
ライタ1は、正常通信エリアから一旦出たICカード2
であっても、リセットされることなく正常通信エリアに
戻ってきた場合には、改めてアンチコリジョン処理を行
うことなく速やかに通信を行うことができることとなり
好ましい。
【0054】(2)信号処理部55からパルスが出力さ
れ、更にパルス判定期間内に連続した複数(2つ)のパ
ルスが出力された場合に、ICカード2が存在するとの
判断を行うことから、ノイズにより発生したパルスがI
Cカード2からの送信出力に基づくものであると、誤っ
た認識をしてしまう可能性をより低くすることができ
る。
【0055】(3)パルス判定期間は、複数の連続した
パルスが安定して出力される期間(中間部分)を含むよ
う設定されていることから、パルス判定期間においてパ
ルスを検出し易くなり、信号処理手段から出力されたパ
ルスが情報記憶媒体からの送信出力に基づくものかどう
かをより確実に判断することができることとなる。
【0056】次に第2実施例としての非接触式通信方式
の通信システムについて説明する。上述の様に第1実施
例では、サブキャリア−ASK−マンチェスタ方式によ
りICカード2からリーダライタ1への通信を行うもの
として説明したがこれに限られるものではなく、受信信
号をパルス信号として取り出し、このパルス信号から受
信データを復調するタイプであれば本発明を適用するこ
とができる。例えば、以下に第2実施例として説明する
如く、サブキャリア−BPSK方式にて通信を行うタイ
プのものに対して本発明を適用しても良い。
【0057】第2実施例の通信システムにおいて、IC
カード2の変調部90は、送信すべきデータをNRZ方
式により符号化し、その符号化データに基づいて、副搬
送波を2相位相偏移変調方式(BPSK:Binary Phase
Shift Keying方式)にて変調し、更に、その変調された
副搬送波に基づいて、搬送波を振幅変調する。こうし
て、変調部90は、リーダライタ1からの搬送波を、制
御部110からの送信データに基づき変調させ、これを
送信信号として送受信アンテナ60から出力させる。
【0058】サブキャリア−BPSK方式の場合、信号
処理部55から出力されるパルス信号について説明する
と、図5(a)に示す様に、1ビットの情報は、複数個
分(第2実施例では8個分)のパルスで表現される(即
ち、副搬送波の複数周期(8周期)分の時間が用いられ
る)。そして、1ビット(即ち、8パルス分)に着目す
ると、パルス信号の波形パターンは、「c」、「d」又
は「e」の3種類に分けられ、このうち夫々「d」又は
「e」は位相が互いに略180°ずれており、これら
「d」又は「e」により、送信データの各ビットの値が
「0」又は「1」として表現される。
【0059】つまりデータ送信が行われる際、副搬送波
は、8周期単位で(8パルス単位)送信データに応じた
変調がなされ、その結果、信号処理部55から出力され
るパルス信号の波形が「d」又は「e」に切り替わる。
「d」および「e」の波形パターンは、信号処理部55
からの出力にパルスが現れるよう副搬送波が変調された
状態に対応しており、8個のパルスを含んでいる。一
方、「c」の波形パターンは、副搬送波に応じた搬送波
の振幅変調が行われていない状態(即ちICカード2か
らリーダライタ1へのデータ送信が行われていない状
態)に対応し、パルスは現れない。なお、本実施例にお
いて、「d」および「e」の波形パターンの継続時間
(即ちパルス信号の波形が切り替わる、副搬送波8周期
分の時間)が、請求項のパルス継続時間に相当する。
【0060】ICカード2からのレスポンスがない場
合、信号処理部55からの出力は、「c」の波形のみで
あり、レスポンスが存在する場合、「d」又は「e」の
何れかの波形パターンが存在することとなる。従って、
信号処理部55から出力されるパルス信号が「d」又は
「e」の波形パターンを含むものであれば、そのパルス
信号はICカード2からのレスポンスに基づくものであ
ると見なせる。
【0061】ところで、上記第1実施例と同様に、リー
ダライタ1とICカード2との間で正常な通信が図られ
るのは、ICカード2が正常通信エリア(図6)に存在
する場合であり、ICカード2が作動可能エリア内に存
在する場合であっても、正常通信エリアの外部において
は、ICカード2からリーダライタ1に届く電波の強度
が弱いものとなる。リーダライタ1の受信電波の強度が
必ずしも強くなく不安定な場合は、「d」又は「e」の
波形パターンからなるパルス信号が、本来の形から崩れ
たもの(図5(b)参照)となり、正常なデータの受信
ができなくなる可能性がある。
【0062】即ち、上記第1実施例にて説明した様に、
副搬送波の波形が変化する前後(即ち、パルス信号の波
形パターンが切り替わるタイミングの前後)において
は、検波により取り出された副搬送波の波形が鈍くなっ
て、パルスが現れないことが起こる可能性があるのであ
る。
【0063】しかしサブキャリア−BPSK方式に従う
通信方式の場合において、受信電波の強度が弱く正常に
データを受信しにくい状況であっても、上述のカード存
在判断処理により、そのパルス信号がICカード2から
のレスポンスであるのかどうかを把握できる。その場
合、パルス判定期間は、サブキャリア−BPSK方式に
合うよう設定しておけばよい。
【0064】即ち、本第2実施例においては、パルス判
定期間は、信号処理部55からパルスが出力されてから
予め設定された所定時間後に開始され、信号処理部55
からパルスが出力されてからパルス8周期分の時間(パ
ルス継続時間)が経過する前に終了するよう設定されて
いる。なお、パルス判定期間の長さは、ほぼパルス4周
期分である。即ちICカード2は所定の伝送タイミング
に同期してデータ送信を行っており、パルス判定期間は
伝送タイミングの周期に応じて、周期的に設定されてい
るのである。
【0065】また、第2実施例のリーダライタ1におい
て、パルス判定期間は、予め定められた一定時間毎(パ
ルス継続時間であるパルス8周期分の時間毎)に設定さ
れており、連続した複数個のパルスが検出されるまで
(S30にて「NO」である間)、順次、信号処理部5
5の出力の取り込みが行われることとなる。
【0066】なお、パルス判定期間の設定に関する以外
についての構成および動作は、第1実施例と同様である
ので、その説明を省略する。この様に構成され、動作す
る第2実施例のリーダライタ1によれば、上記(1)、
(3)にて述べた効果に加え、(4)の如く優れた効果
を奏する。
【0067】(4)信号処理部55からパルスが出力さ
れ、更にパルス判定期間内に連続した複数(第2実施例
では4つ)のパルスが出力された場合に、ICカード2
が存在するとの判断を行うことから、ノイズにより発生
したパルスがICカード2からの送信出力に基づくもの
であると、誤った認識をしてしまう可能性をより低くす
ることができる。
【0068】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を取ることができる。例えば、上記実施例で
は、ICカード側からリーダライタ側への通信方式を、
副搬送波(サブキャリア)を使用するものとして説明し
たが、これに限られるものではない。即ち副搬送波を使
用しない通信方式を採るものであっても、情報記憶媒体
から送信された電波を検波し、その検波結果を2値化し
たパルス信号から、情報記憶媒体からの送信データを復
調する通信方式であれば、本発明を適用できる。
【0069】また、上記実施例では、カード存在判断処
理により、パルス信号がICカードからのレスポンスに
基づくものであるかどうかを判断するものとして説明し
たが、これと同様な動作を行う回路を構成することによ
り、請求項の判断手段を実現しても良い。
【0070】また、上記実施例では、情報記憶媒体とし
てICカードを例にとり説明したが、、通信機能を有
し、所定のデータ通信装置から非接触で電力供給を受け
つつ動作するIDタグその他の情報記憶媒体とデータ通
信を行うデータ通信装置に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の通信システムにて使用されるリ
ーダライタおよびICカードを示す説明図である。
【図2】 第1実施例のリーダライタの信号処理部から
出力されるパルス信号を示すタイムチャートである。
【図3】 検波結果を2値化することによりパルス信号
に変換する様子を示す説明図である。
【図4】 リーダライタの復調部にて実行されるカード
存在判断処理を示すフローチャートである。
【図5】 第2実施例のリーダライタの信号処理部から
出力されるパルス信号を示すタイムチャートである。
【図6】 リーダライタとICカードとの位置関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…ICカードリーダライタ(データ通信装置)、2…
ICカード(情報記憶媒体)、10…制御部、20…記
憶部、30…変調部、40…送受信アンテナ、50…復
調部、55…信号処理部、60…送受信アンテナ、70
…電源部、80…復調部、90…変調部、100…記憶
部、110…制御部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信機能を有する外部の情報記憶媒体に
    電波を送信する送信手段と、 前記情報記憶媒体から送信された電波を検波し、該検波
    結果を2値化してパルス信号を出力する信号処理手段
    と、 該信号処理手段から出力されたパルス信号から、前記情
    報記憶媒体からの送信データを復調する復調手段とを備
    え、 前記情報記憶媒体への送信電波により電力供給を行いつ
    つ、該情報記憶媒体との間でデータ通信を行うデータ通
    信装置において、 前記信号処理手段からパルスが出力されると、予め設定
    された所定のパルス判定期間においてパルスが更に出力
    されるかどうかを判定し、該パルス判定期間にパルスが
    出力されたとき、該出力されたパルスが前記情報記憶媒
    体からの送信出力に基づくものであると判断する判断手
    段を備えたことを特徴とするデータ通信装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、前記信号処理手段から
    パルスが出力されると、前記パルス判定期間に複数の連
    続したパルスが更に出力されるかどうかを判定し、該パ
    ルス判定期間に複数の連続したパルスが出力されたと
    き、該出力されたパルスが前記情報記憶媒体からの送信
    出力に基づくものであると判断することを特徴とする請
    求項1記載のデータ通信装置。
  3. 【請求項3】 前記情報記憶媒体は、予め定められた所
    定のパルス継続時間に亘り複数の連続したパルスが前記
    信号処理手段から出力されることとなる変調方式で、搬
    送波を変調して電波を送信するものであり、 前記パルス判定期間は、前記信号処理手段から複数の連
    続したパルスが安定して出力される期間を含むよう、前
    記パルス継続時間に応じて設定されていることを特徴と
    する請求項1又は2記載のデータ通信装置。
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