以下、本発明による地図情報表示装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による地図情報表示装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による地図情報表示装置は、訪問に関する情報である訪問情報を生成して蓄積するものである。
図1は、本実施の形態による地図情報表示装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による地図情報表示装置1は、地図情報記憶部11と、現在位置取得部12と、判断部13と、地域名対応情報記憶部14と、地域名取得部15と、地点名対応情報記憶部16と、地点名取得部17と、訪問情報生成部18と、訪問情報記憶部19と、受付部20と、表示部21とを備える。本実施の形態では、地図情報表示装置1がカーナビゲーション装置である場合について主に説明する。
地図情報記憶部11では、地図に関する情報である地図情報が記憶される。地図情報は、例えば、地図の画像情報であってもよい。この画像情報は、例えば、ラスタデータ(ビットマップデータ)であってもよく、ベクタデータであってもよい。また、画像情報がラスタデータである場合には、地図情報に、複数の縮尺に対応した画像情報が含まれていてもよい。例えば、同じ地域について、縮尺の大きい画像情報、縮尺の中ぐらいの画像情報、縮尺の小さい画像情報が地図情報に含まれていてもよい。また、地図情報は、タイル状に分割された地図を示すものであり、それらを適宜組み合わせることによって、様々な領域の地図を表示することができるようになっていてもよい。ここで、「地図」は、地形図や、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ等であってもよい。本実施の形態では、前述のように、地図情報表示装置1がカーナビゲーション装置である場合について説明するため、この地図情報は道路地図である。また、その地図情報は、ルート探索を行うことができるものであってもよい。すなわち、地図情報は、道路の位置を示すものであってもよい。また、その地図情報は、道路の属性(例えば、制限速度や、主要な道路であるのか、脇道であるのかなど)を知ることができるようになっているものであってもよい。また、例えば、この地図情報は、カーナビゲーションで用いられるKIWIフォーマットのものであってもよい。また、「地図」は、地形や道路等が把握可能な航空写真や衛星写真、それらに記号や文字等が記入されたものなどであってもよい。地図情報において、地図の各地点と、座標(位置)との対応を知ることができるようになっているものとする。座標とは、ある基準点を原点とした座標(この座標は、例えば、距離でもよい)であってもよく、緯度・経度であってもよく、その他の位置を識別できる情報であってもよい。地図情報に、その座標そのものが含まれていてもよい。また、この地図情報には、地名や、山や川などの地形に関する文字情報が含まれていてもよい。また、この地図情報において、北などの特定の方位がどちらであるのかが設定されているものとする。なお、地図情報は、2次元のオンライン地図や電子地図等として公知であり、その詳細な説明を省略する。
地図情報記憶部11に地図情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して地図情報が地図情報記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された地図情報が地図情報記憶部11で記憶されるようになってもよい。また、地図情報記憶部11での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。地図情報記憶部11は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
現在位置取得部12は、地図情報表示装置1の現在位置を取得する。その現在位置の取得は、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いてなされてもよく、ジャイロなどの自律航法装置を用いてなされてもよく、その両方を用いることによって互いの欠点を補うようにしてもよい。なお、現在位置の取得方法は、これらに限定されないことは言うまでもない。例えば、携帯電話の最寄りの基地局を利用した現在位置の取得等を行ってもよい。
判断部13は、地図情報表示装置1が、ある地点に留まったかどうかを判断する。この判断部13によって、ある地点に留まったと判断された地点が訪問地点であると判断されることになる。ここで、ある地点に留まったと判断するいくつかの手法について説明する。なお、判断部13による判断手法が、以下の説明のものに限定されないことは言うまでもない。
(1)判断部13は、現在位置取得部12が取得した現在位置が、しきい値の時間以上変化しない場合に、ある地点に留まったと判断してもよい。そのしきい値の時間(期間)以上にわたって地図情報表示装置1の位置が変化しない場合には、その地点がユーザの訪問先であると考えることができるからである。そのしきい値の時間は、例えば、30分や1時間であってもよい。なお、「現在位置が変化しない」とは、現在位置が厳密な意味において変化しない場合であってもよく、あるいは、現在位置が誤差(例えば、5メートルや10メートル程度の誤差であってもよい)の範囲内で同一視できる場合であってもよい。
この場合に、判断部13は、現在位置取得部12が取得する現在位置を時系列に沿って順次、図示しない記録媒体に蓄積していき、現在の時点から、しきい値の時間だけ過去の時点までの間に現在位置が変化しているかどうか判断することによって、この判断を行うことができる。現在の時点から、しきい値の時間だけ過去の時点までの間に現在位置が変化していない場合には、ある地点に留まったと判断されることになり、そうでない場合には、ある地点に留まっていないと判断されることになる。
(2)地図情報表示装置1がカーナビゲーション装置である場合に、判断部13は、地図情報表示装置1が装着されている自動車のエンジンが切られた場合に、ある地点に留まったと判断してもよい。エンジンが切られた場合には、そこが目的地であって訪問先である可能性が高いと考えられるからである。
この場合には、判断部13は、エンジンの停止を検知した場合に、ある地点に留まったと判断することになる。なお、エンジンの停止に応じて地図情報表示装置1も停止される場合には、エンジンが始動されたことによって、エンジンの停止を検知してもよい。エンジンが始動されると言うことは、それ以前にエンジンが停止されたことになるからである。
(3)地図情報表示装置1がカーナビゲーション装置である場合に、判断部13は、地図情報表示装置1が装着されている自動車のエンジンが、しきい値の時間以上停止している場合に、ある地点に留まったと判断してもよい。そのしきい値の時間(期間)以上にわたってエンジンが止まっている場合には、その地点がユーザの訪問先であると考えることができるからである。そのしきい値の時間は、例えば、30分や1時間であってもよい。
この場合には、判断部13は、エンジンが停止された際に、その日時を図示しない記録媒体に蓄積しておき、次にエンジンが始動された際に、現在の日時を取得し、記録媒体に蓄積した日時から現在の日時までの期間がしきい値の時間を超えている場合に、ある地点に留まったと判断し、そうでない場合に、ある地点に留まっていないと判断してもよい。あるいは、判断部13は、エンジンが停止された際にタイマを用いた計時を開始し、次にエンジンが始動された際に、そのタイマの値を取得し、その値がしきい値を超えている場合に、ある地点に留まったと判断し、そうでない場合に、ある地点に留まっていないと判断してもよい。
なお、上記(2)、(3)の場合に、エンジンが動いていること、停止していることや、エンジンが停止したこと、エンジンが始動したことを検知する方法は問わない。例えば、エンジンを制御する図示しない制御部から、エンジンを制御する信号を受けて、その信号で判断してもよい。例えば、その信号が、エンジンが動いている際には5Vとなり、エンジンが停止している際には0Vとなる信号である場合には、判断部13は、その信号が5Vである場合には、エンジンが動いていると判断し、その信号が0Vである場合には、エンジンが停止していると判断し、その信号が5Vから0Vに変化した場合には、エンジンが停止したと判断し、その信号が0Vから5Vに変化した場合には、エンジンが始動したと判断してもよい。また、その他の方法によって、判断部13がエンジンの動きについて判断してもよいことは言うまでもない。例えば、振動を検知することによって、判断部13がエンジンの動きについて判断してもよい。すなわち、しきい値以上の振動がある場合には、エンジンが動いており、そうでない場合には、エンジンが停止していると判断してもよい。
(4)判断部13は、第1の位置に到達してから、その後に第2の位置に到達するまでの時間がしきい値の時間以上である場合に、ある地点に留まったと判断してもよい。そのしきい値の時間(期間)以上にわたって第1の位置から第2の位置の間にいる場合には、その第1及び第2の位置の間が訪問先であると考えることができうるからである。第1の位置は、例えば、駐車場の入口であってもよい。また、第2の位置は、例えば、駐車場の出口であってもよい。そのしきい値の時間は、例えば、30分や1時間であってもよい。
この場合に、判断部13は、例えば、第1及び第2の位置に到達したことを、現在位置取得部12が取得する現在位置を用いて判断してもよい。すなわち、あらかじめ設定されている第1の位置(第2の位置)と現在位置とが一致した場合に、第1の位置(第2の位置)に到達したと判断してもよい。また、判断部13は、例えば、第1の位置(第2の位置)においてビーコンを受信することによって、判断してもよい。すなわち、第1の位置(第2の位置)であることを示すビーコンを受信した場合に、第1の位置(第2の位置)に到達したと判断してもよい。なお、判断部13が、その他の方法を用いて第1の位置、第2の位置に到達したことの判断を行ってもよいことは言うまでもない。また、判断部13は、第1の位置に到達した時点から、第2の位置に到達した時点までの時間(期間)を取得する。この時間の取得は、例えば、第1の位置に到達した時点からタイマによる計時を開始し、第2の位置に到達した時点にそのタイマの値を読み取ることによって行われてもよく、あるいは、第1の位置に到達した時点の時刻を図示しない記録媒体に蓄積し、第2の位置に到達した時点の時刻と、蓄積した時刻との差を計算することによって行われてもよい。そして、判断部13は、第1の位置に到達した時点から、第2の位置に到達した時点までの時間がしきい値の時間以上である場合には、ある地点に留まったと判断し、そうでない場合には、ある地点に留まっていないと判断してもよい。
(5)判断部13は、現在位置取得部12が取得した現在位置があらかじめ決められた位置であり、さらに、しきい値の時間以上変化しない場合に、ある地点に留まったと判断してもよい。すなわち、この場合には、上記(1)の条件に加えて、現在位置があらかじめ決められた位置であることが求められる。そのあらかじめ決められた位置は、例えば、ナビゲーション装置においてルートの目的地に設定された位置であってもよく、あるいは、ナビゲーション装置にあらかじめ設定されている位置であってもよい。この場合には、現在位置があらかじめ決められた位置であるかどうかの判断が追加されている以外は、上記(1)の場合と同様であるため、詳細な説明を省略する。
地域名対応情報記憶部14では、1以上の地域名対応情報が記憶される。地域名対応情報は、地域名と、その地域名に対応する領域を示す情報である領域情報とを有する情報である。領域情報は、領域を示すことができるのであれば、どのような方法によって領域を示してもよい。領域情報は、例えば、領域の輪郭を示す情報であってもよく、地図が複数のブロックにあらかじめ区分されている場合に、その領域に含まれるブロックを識別する情報であってもよい。地域名は、例えば、行政区の名称(例えば、大阪市、神戸市等)であってもよく、独自に設定された領域の名称であってもよく、あるいは、その他の領域の名称であってもよい。
地域名対応情報記憶部14に1以上の地域名対応情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して1以上の地域名対応情報が地域名対応情報記憶部14で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された1以上の地域名対応情報が地域名対応情報記憶部14で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された1以上の地域名対応情報が地域名対応情報記憶部14で記憶されるようになってもよい。地域名対応情報記憶部14での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。地域名対応情報記憶部14は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
また、地域名対応情報に含まれる各情報、例えば、地域名や領域情報は、それらの情報そのものであってもよく、あるいは、その情報を特定可能な情報であってもよい。後者の場合には、地域名対応情報に含まれる地域名等は、例えば、地域名等が格納されている領域を示すポインタやアドレスであってもよい。このことは、他の情報についても同様であるとする。
地域名取得部15は、地域名対応情報記憶部14で記憶されている地域名対応情報を用いて、後述する位置情報の示す位置が含まれる領域を示す領域情報に対応する地域名を取得する。具体的には、地域名取得部15は、ある位置情報に対応する地域名を取得する場合に、各地域名対応情報に含まれる領域情報の示す領域に、その位置情報の示す位置が含まれるかどうか判断し、その位置情報の示す位置を含む領域を示す領域情報が存在する場合に、その領域情報を含む地域名対応情報から地域名を取得する。
地点名対応情報記憶部16では、1以上の地点名対応情報が記憶される。地点名対応情報は、地点名と、その地点名に対応する位置を示す情報である地点名位置情報とを有する情報である。地点名位置情報は、通常、ある一点の位置を示す情報(例えば、緯度・経度であってもよく、その他の位置を示す情報であってもよい)であるが、場合によっては、微小な範囲(例えば、10メートル四方や20メートル四方等)の領域を示す情報(すなわち、施設等の領域を示す情報)であってもよい。地点名は、例えば、施設名(例えば、店や病院、駅、建物、ホテル等の名称)であってもよく、名所や旧跡の名称であってもよく、その他の地点に関する名称であってもよい。
地点名対応情報記憶部16に1以上の地点名対応情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して1以上の地点名対応情報が地点名対応情報記憶部16で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された1以上の地点名対応情報が地点名対応情報記憶部16で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された1以上の地点名対応情報が地点名対応情報記憶部16で記憶されるようになってもよい。地点名対応情報記憶部16での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。地点名対応情報記憶部16は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
地点名取得部17は、地点名対応情報記憶部16で記憶されている地点名対応情報を用いて、後述する位置情報の示す位置と一致する地点名位置情報に対応する地点名を取得する。具体的には、地点名取得部17は、ある位置情報に対応する地点名を取得する場合に、各地点名対応情報に含まれる地点名位置情報と、その位置情報とが一致するかどうか判断し、一致する場合に、その地点名位置情報を含む地点名対応情報から地点名を取得する。なお、位置情報と地点名位置情報とが一致するとは、厳密な意味において一致することであってもよく、あるいは、ある誤差(例えば、10メートルや20メートル程度の誤差であってもよい)の範囲内で一致することであってもよい。
訪問情報生成部18は、判断部13がある地点に留まったと判断した場合に、その時点の現在位置を示す位置情報に応じた訪問地点情報を含む訪問情報を生成して、後述する訪問情報記憶部19に蓄積する。位置情報は、例えば、緯度・経度の情報であってもよく、その他の位置を示す座標の情報であってもよく、あるいは、その他の位置を示す情報であってもよい。ここで、訪問情報に含まれる訪問地点情報について簡単に説明する。この訪問地点情報は、前述のように、ある地点に留まったと判断された時点の現在位置を示す位置情報に応じた情報である。その訪問地点情報は、(A)位置情報、(B)その位置情報に対応する地域名、(C)その位置情報に対応する地点名のうちの1以上の情報を含むものである。なお、(B)地域名、(C)地点名は、それぞれ、地域名取得部15、地点名取得部17によって取得されたものである。本実施の形態では、訪問地点情報が、(A)位置情報、(B)地域名、(C)地点名の全てを含む場合について説明する。
また、訪問情報生成部18は、ある地点に留まることに関する日時の情報である日時情報をも含む訪問情報を生成して、後述する訪問情報記憶部19に蓄積する。訪問情報生成部18は、図示しないカレンダー部や時計部から、その時点の年月日や時刻を取得することによって、日時情報を取得することができる。その日時情報は、例えば、判断部13がある地点に留まったと判断した時点の日時情報であってもよく、あるいは、そうでなくてもよい。後者の場合であって、例えば、前述の(1)の判断が行われる場合には、判断部13がある地点に留まったと判断した時点からしきい値の時間だけ以前の年月日であってもよい。この場合には、訪問情報生成部18は、ある地点に留まったと判断部13が判断した時点の日時をカレンダー部等から取得し、それよりもしきい値の時間だけ以前の日時情報を生成してもよい。また、日時情報が、ある地点に留まったと判断部13が判断した時点のものでない場合であって、例えば、前述の(3)の判断が行われる場合には、訪問情報生成部18は、エンジンの停止が検知された時点の日時情報をカレンダー部等から取得して図示しない記録媒体で記憶しておき、その後に、ある地点に留まったと判断部13が判断した際に、その記憶していた日時情報を訪問情報に含めるようにしてもよい。また、日時情報が、ある地点に留まったと判断部13が判断した時点のものでない場合であって、例えば、前述の(4)の判断が行われる場合には、訪問情報生成部18は、第1の位置に到達した時点の日時情報をカレンダー部等から取得して図示しない記録媒体で記憶しておき、その後に、第2の位置に到達すると共に、その間の時間がしきい値の時間以上であると判断部13が判断した際に、その記憶していた日時情報を訪問情報に含めるようにしてもよい。また、日時情報は、例えば、年月日と時刻との両方を示す情報であってもよく、年月日のみを示す情報であってもよく、時刻のみを示す情報であってもよい。
訪問情報記憶部19では、訪問地点の位置を示す情報である位置情報に応じた情報である訪問地点情報を含む情報である訪問情報が記憶される。この訪問情報には、前述のように、日時情報も含まれる。この訪問情報は、前述のように、訪問情報生成部18によって蓄積されたものである。訪問情報記憶部19での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。訪問情報記憶部19は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
受付部20は、入力デバイス(例えば、マウスやキーボード、タッチパネル等)を介した入力を受け付ける。その入力は、例えば、訪問情報の表示の指示の入力であってもよく、地図情報の表示の指示の入力であってもよく、その他の入力であってもよい。
本実施の形態では、受付部20が入力デバイスからの入力を受け付ける場合について説明するが、そうでなくてもよい。例えば、受付部20は、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された入力を受信してもよい。なお、受付部20は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、受付部20は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
表示部21は、現在位置取得部12が取得した現在位置に応じた地図情報を地図情報記憶部11から読み出して表示する。その表示の際には、表示部21は、表示対象となる領域の地図情報のみを地図情報記憶部11から読み出して表示するものとする。地図情報を表示するとは、地図情報における地図の画像を表示することである。なお、その地図の画像には、地名や、北を示す方位図形、縮尺を示す縮尺表示等が表示されてもよい。また、表示部21は、地図情報表示装置1の位置を示すマークを地図上に表示してもよい。地図情報表示装置1がカーナビゲーション装置である場合には、そのカーナビゲーション装置が装着されている自動車の位置を示すマークが地図情報に表示されてもよい。また、表示部21は、訪問情報記憶部19で記憶されている訪問情報をも読み出して表示する。その訪問情報の表示の際に、例えば、日時情報や位置情報、地域名、地点名を用いた絞り込みや並べ替え等が行われてもよい。例えば、訪問情報を時系列で表示してもよく、訪問情報を地域名ごとに表示してもよく、頻繁に訪問している地点の訪問情報(例えば、同一地点名がしきい値の個数以上存在する訪問情報)のみを表示してもよく、滅多に訪問していない地点の訪問情報(例えば、同一地点名がしきい値の個数以下存在する訪問情報)のみを表示してもよく、最近訪問した地点の訪問情報(例えば、日時情報が現時点からある範囲内の訪問情報)のみを表示してもよく、あるいは、最近訪問していない地点の訪問情報(例えば、日時情報が、現時点からある期間だけ過去の時点よりも以前の訪問情報)のみを表示してもよい。また、表示部21は、訪問情報をテキスト表示してもよく、あるいは、地図上の対応する位置に訪問情報を表示してもよい。後者の場合には、表示部21は、訪問情報に含まれる位置情報に対応する地図上の位置に、日時情報や地点名等を表示してもよい。
なお、表示部21は、それらの表示を行う表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、地図情報等の表示は、地図情報表示装置1と別の装置においてなされてもよい。その場合には、表示部21は、地図情報表示装置1の外部に対して地図情報等を表示するために送信するものであってもよい。また、表示部21は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは表示デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、地図情報記憶部11と、地域名対応情報記憶部14と、地点名対応情報記憶部16と、訪問情報記憶部19とのうちの任意の2以上の記憶部は、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。例えば、前者の場合には、地図情報を記憶している領域が地図情報記憶部11となり、地域名対応情報を記憶している領域が地域名対応情報記憶部14となる。
次に、本実施の形態による地図情報表示装置1の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)現在位置取得部12は、新たな現在位置を取得したかどうか判断する。そして、新たな現在位置を取得した場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS103に進む。現在位置取得部12は、例えば、新たな現在位置を取得したと判断した場合に、その現在位置を図示しない記録媒体において一時的に記憶しておき、最新の現在位置がその一時的に記憶している現在位置と異なる場合に、新たな現在位置を取得したと判断して、その新たな現在位置を図示しない記録媒体に上書きで蓄積してもよい。
(ステップS102)表示部21は、現在位置取得部12が取得した新たな現在位置に対応する地図情報を地図情報記憶部11から読み出して表示する。そして、ステップS101に戻る。なお、表示部21は、その表示対象の地図情報において、現在位置を示すマーク等を表示するようにしてもよい。また、ルートのガイドをしている場合には、表示部21は、「次の交差点を右に曲がります」といったようなガイドを表示してもよい。また、そのガイドを音声出力するカーナビゲーション装置の場合には、そのガイドの音声を生成してスピーカに音声出力するガイド音声出力部(図示せず)を地図情報表示装置1が備えていてもよい。
(ステップS103)判断部13は、ある地点に留まったと判断したかどうか判断する。そして、ある地点に留まったと判断した場合には、ステップS104に進み、そうでない場合には、ステップS109に進む。
(ステップS104)訪問情報生成部18は、現在位置取得部12から、その時点の現在位置を取得する。その取得した現在位置が位置情報となる。なお、その位置情報は、図示しない記録媒体で一時的に記憶されてもよい。
(ステップS105)訪問情報生成部18は、その位置情報を地域名取得部15に渡す。すると、地域名取得部15は、その位置情報に応じた地域名を取得して訪問情報生成部18に渡す。なお、場合によっては、位置情報に応じた地域名が存在しないため、地域名を取得できないこともある。その場合には、訪問地点情報に含まれる地域名はヌル(Null)となる。
(ステップS106)訪問情報生成部18は、その位置情報を地点名取得部17に渡す。すると、地点名取得部17は、その位置情報に応じた地点名を取得して訪問情報生成部18に渡す。なお、場合によっては、位置情報に応じた地点名が存在しないため、地点名を取得できないこともある。その場合には、訪問地点情報に含まれる地点名はヌル(Null)となる。
(ステップS107)訪問情報生成部18は、ある地点に留まることに関する日時の日時情報を取得する。この取得の際に、前述のように、図示しないカレンダー部や時計部を用いてもよい。
(ステップS108)訪問情報生成部18は、取得した位置情報、地域名、地点名を含む訪問地点情報と、取得した日時情報とを含む訪問情報を訪問情報記憶部19に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS109)受付部20は、訪問情報の表示の指示を受け付けたかどうか判断する。そして、訪問情報の表示の指示を受け付けた場合には、ステップS110に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS110)表示部21は、訪問情報記憶部19から訪問情報を読み出して表示する。なお、この表示の際に、前述のように、絞り込みや並べ替え等を行ってもよい。
(ステップS111)受付部20は、訪問情報の表示の終了の指示を受け付けたかどうか判断する。そして、表示の終了の指示を受け付けた場合には、訪問情報の表示を終了し、地図の表示を行ってステップS101に戻り、そうでない場合には、表示の終了の指示を受け付けるまでステップS111の処理を繰り返す。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態による地図情報表示装置1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例において、地図情報表示装置1は、カーナビゲーション装置であって、自動車に装着されているものとする。また、この具体例において、地域名対応情報記憶部14では、図3で示される地域名対応情報が記憶されているものとする。図3において、地域名対応情報は、地域名と、領域情報とを対応付ける情報である。領域情報は、地域の輪郭を示す座標(例えば、緯度・経度など)である。また、この具体例において、地点名対応情報記憶部16では、図4で示される地点名対応情報が記憶されているものとする。図4において、地点名対応情報は、地点名と、地点名位置情報とを対応付ける情報である。地点名位置情報は、地点の位置を示す座標(例えば、緯度・経度など)である。また、この具体例では、判断部13が、前述の(2)の方法によって判断を行う場合について説明する。
ユーザが自動車で走行中に地図情報表示装置1を動作させていたとする。すると、現在位置取得部12は、自動車の走行に合わせて最新の現在位置を取得し(ステップS101)、表示部21は、それに応じて表示対象の地図情報を更新して表示する(ステップS102)。図5は、そのようにして表示された地図情報の一例を示すものである。中央の少し下方の上向きの三角のマークは、現在の自動車の位置を示すものである。また、この地図はタッチパネルに表示されているものとする。
その後に、ユーザが神戸空港の駐車場に自動車を駐車し、エンジンを切ったとする。すると、それに応じて表示部21による表示は終了されるが、訪問情報生成部18等による処理は、バックグラウンドで継続されるものとする。すなわち、判断部13は、ある地点に留まったと判断し(ステップS103)、そのことを訪問情報生成部18に渡す。すると、訪問情報生成部18は、その時点の現在位置(X15,Y15)を、現在位置取得部12から受け取る(ステップS104)。その現在位置が、訪問地点情報に含まれる位置情報となる。また、訪問情報生成部18は、その位置情報を地域名取得部15に渡す。すると、地域名取得部15は、その位置情報(X15,Y15)が含まれる領域情報を探す。この場合には、地域名「神戸市」に対応する領域情報に、位置情報(X15,Y15)が含まれたとする。すると、地域名取得部15は、その地域名対応情報から地域名「神戸市」を取得して、訪問情報生成部18に渡す(ステップS105)。また、訪問情報生成部18は、位置情報を地点名取得部17に渡す。すると、地点名取得部17は、その位置情報(X15,Y15)と一致する地点名位置情報を探す。ここで、この具体例では、150メートルの誤差の範囲内であれば、一致すると判断されるものとする。この場合には、位置情報(X15,Y15)と、地点名位置情報(X1002,Y1002)とがその誤差の範囲内で一致すると判断されたとする。すると、地点名取得部17は、その地点名位置情報を含む地点名対応情報から地点名「神戸空港」を取得して、訪問情報生成部18に渡す(ステップS106)。また、訪問情報生成部18は、その時点の日時「2009年9月21日10:15」を図示しないカレンダー部等から取得する(ステップS107)。そして、訪問情報生成部18は、位置情報(X15,Y15)と、地域名「神戸市」と、地点名「神戸空港」とを含む訪問地点情報と、日時情報「2009年9月21日10:15」とを含む訪問情報を訪問情報記憶部19に蓄積する。図6のID「15」のレコードが、そのようにして蓄積された訪問情報である。図6において、訪問情報は、訪問情報を識別するIDと、日時情報と、訪問地点情報とを含む情報である。訪問地点情報はさらに、位置情報と、地域名と、地点名とを含んでいる。
その後、ユーザが駐車場に戻ってきて自動車に乗ってエンジンを掛けて出発したとする。すると、最新の位置に応じた地図の表示が行われる(ステップS101,S102)。その際に、ユーザが、画面左下の「訪問情報の表示」ボタンを指で押した(タップした)とする。すると、受付部20は、訪問情報の表示の指示が受け付けられたと判断し(ステップS109)、その指示を表示部21に渡す。表示部21は、その指示を受け取ると、訪問情報記憶部19から訪問情報を読み出して表示する(ステップS110)。図7は、そのようにして表示された訪問情報である。この訪問情報を見ることによって、ユーザは、過去の訪問地の地域名や地点名、訪問日時等を知ることができる。なお、その訪問情報を見たユーザが、「OK」ボタンを押すと、訪問情報の表示が終了され、ナビゲーションのための地図の表示に戻る(ステップS111)。
なお、訪問情報の表示において、図8で示されるように、訪問情報が地図上に表示されてもよいことは前述の通りである。なお、図8では、3個の訪問情報しか表示されていないが、それ以外の訪問情報も表示されてもよい。また、図8では、地域名が表示されていないが、地域名も表示されてもよく、あるいは、されなくてもよい。
また、この具体例において、位置情報に対応する地域名が2以上存在する場合には、その2以上の地域名を表示部21が表示し、訪問情報生成部18は、その表示に応じてユーザが選択した地域名を訪問情報に含めるようにしてもよい。例えば、神戸空港の位置情報に対応する地域名として、「神戸市」と「兵庫県」とが存在する場合には、ユーザが選択する方を訪問情報に含めるようにしてもよい。
また、この具体例において、位置情報に対応する地点名が2以上存在する場合には、その2以上の地点名を表示部21が表示し、訪問情報生成部18は、その表示に応じてユーザが選択した地域名を訪問情報に含めるようにしてもよい。例えば、ある位置情報に対応する地点名として、「神戸ポートタワー」「メリケンパーク」「神戸海洋博物館」が存在する場合には、ユーザが選択するものを訪問情報に含めるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態による地図情報表示装置1によれば、訪問地点であるかどうかを自動的に判断し、訪問地点であると判断された際に、位置情報等の訪問位置情報や、日時情報を含む訪問情報を蓄積することができる。したがって、その訪問情報を後から見ることによって、過去に訪問した場所の履歴を知ることができるようになる。また、その訪問情報を、ブログ等の作成に活用することもできる。
なお、本実施の形態では、訪問地点情報に地域名が含まれる場合について説明したが、前述のように、訪問地点情報は地域名を含まなくてもよい。訪問地点情報が地域名を含まない場合には、地図情報表示装置1は、地域名対応情報記憶部14や地域名取得部15を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、訪問地点情報に地点名が含まれる場合について説明したが、前述のように、訪問地点情報は地点名を含まなくてもよい。訪問地点情報が地点名を含まない場合には、地図情報表示装置1は、地点名対応情報記憶部16や地点名取得部17を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、位置情報を変換することによって地域名や地点名を取得する場合について説明したが、訪問情報生成部18は、位置情報に対応する、地図情報に含まれる地域名や地点名を取得し、その取得した地域名等を含む訪問地点情報を含む訪問情報を訪問情報記憶部19に蓄積してもよい。
また、本実施の形態では、地図情報表示装置1がカーナビゲーション装置である場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。地図情報表示装置1は、自動車以外の徒歩や自転車等で用いるナビゲーション装置であってもよい。その場合には、地図情報表示装置1は、例えば、携帯電話やPDA等であってもよい。
また、本実施の形態では、訪問情報の表示の指示が受け付けられた場合に、その指示の受け付けに応じて訪問情報を表示する場合について説明したが、訪問情報の表示のタイミングはそれに限定されるものではなく、他のタイミングで訪問情報が表示されてもよいことは言うまでもない。例えば、表示部21が、現在位置に応じた地図情報の表示を行っている際に、その表示対象となる地図の範囲内に、位置情報によって示される位置が含まれるようになった場合には、その位置情報を含む訪問情報を、その地図上に表示してもよい。例えば、前述の具体例の場合であって、後日、ユーザが再度、神戸空港に行った場合に、位置情報(X15,Y15)が地図上に含まれた時点で、図9で示されるように、その位置情報を含む訪問情報を地図上に表示してもよい。
また、訪問情報を表示する際に、位置や年月日等によって絞り込みを行ってもよいことは前述の通りである。図10は、その絞り込みのためのメニューを生成する地図情報表示装置1の構成を示すブロック図である。図10において、地図情報表示装置1は、前述の構成要素に加えて、メニュー生成部31を備える。メニュー生成部31は、訪問情報に含まれる情報を用いて、階層化されたメニューを示すメニュー情報を生成する。そのメニュー情報の生成で用いられる、訪問情報に含まれる情報は、階層化された情報である。その情報は、例えば、地域名と地点名であってもよく、年と月と日とであってもよく、その他の情報であってもよい。例えば、そのメニュー情報は、位置のメニュー情報であってもよい。その場合には、メニュー情報は、上位のメニューである地域メニューと、下位のメニューである地点メニューとを有してもよい。より具体的には、メニュー生成部31は、訪問情報から地域名と地点名とのペアを1以上読み出し、まず、そのペアを地域名でソートし、次に、地域名の同じものについて地点名でソートし、その後に地域名及び地点名のそれぞれについて重複するものを除くユニーク処理を行うことによって、地域名である地域メニューと、地点名である地点メニューとが対応付けられたメニュー情報を生成することができる。なお、ユニーク処理を行うため、1個の地域メニューに対して、N個(Nは1以上の整数)の地点メニューが対応することになる。また、例えば、メニュー生成部31が生成するメニュー情報は、年月日のメニュー情報であってもよい。その場合には、メニュー情報は、上位のメニューである年メニューと、中位のメニューである月メニューと、下位のメニューである日メニューとを有してもよい。より具体的には、メニュー生成部31は、訪問情報から年月日の組み合わせを1以上読み出し、まず、その組み合わせを年でソートし、次に、年の同じものについて月でソートし、次に、次の同じものについて日でソートし、その後に年、月、日のそれぞれについてユニーク処理を行うことによって、年を示す年メニューと、月を示す月メニューと、日を示す日メニューとが対応付けられたメニュー情報を生成することができる。なお、メニュー生成部31がメニュー情報を生成するタイミングは問わない。メニュー情報を表示するタイミングでメニュー情報を生成してもよく、新たな訪問情報が記憶されたタイミングでメニュー情報を生成してもよく、定期的(例えば、1日に1回など)にメニュー情報を生成してもよい。
表示部21は、メニュー生成部31が生成したメニュー情報をも表示する。また、受付部20は、表示部21が表示したメニュー情報に含まれるいずれかのメニューの選択を受け付ける。この選択は、例えば、上位のメニューの選択であってもよく、中位のメニューの選択であってもよく、下位のメニューの選択であってもよい。そして、表示部21は、受付部20が選択を受け付けたメニューに対応する訪問情報を表示する。なお、メニューを表示する際に、表示部21は、階層化されたメニューの全てを一括で表示してもよく、あるいは、プルダウンメニューや、プルアップメニュー、折りたたみメニュー、スライドメニュー等のように、上位の1個のメニューがテンポラリに選択された場合(例えば、マウスオーバーになったり、指でタップされたりした場合)に、そのメニューに対応する直近の下位のメニューを表示してもよい。後者の場合には、表示部21は、例えば、前述の年月日メニューについて、ある年メニューがテンポラリに選択された際に、その年メニューに対応する月メニューを表示し、ある月メニューがテンポラリに選択された際に、その月メニューに対応する日メニューを表示してもよい。なお、プルダウンメニューや、プルアップメニュー、折りたたみメニュー、スライドメニュー等の表示方法や、それらのメニューを用いたメニュー(項目)の表示方法や、選択方法についてはすでに公知であり、その詳細な説明を省略する。
表示部21は、前述のように、選択されたメニューに対応する訪問情報のみを表示する。例えば、地域メニュー「神戸市」が選択された場合には、表示部21は、訪問情報記憶部24から、地域名「神戸市」を有する訪問情報のみを読み出して表示する。また、例えば、地域メニュー「神戸市」に含まれる地点メニュー「神戸空港」が選択された場合には、表示部21は、訪問情報記憶部24から、地域名「神戸市」と、地点名「神戸空港」とを有する訪問情報のみを読み出して表示する。また、例えば、年メニュー「2009年」が選択された場合には、表示部21は、訪問情報記憶部24から、日時情報が「2009年」である訪問情報のみを読み出して表示する。また、例えば、年メニュー「2009年」に含まれる月メニュー「8月」が選択された場合には、表示部21は、訪問情報記憶部24から、日時情報が「2009年8月」である訪問情報のみを読み出して表示する。また、例えば、年メニュー「2009年」に含まれる月メニュー「8月」において、日メニュー「2日」が選択された場合には、表示部21は、訪問情報記憶部24から、日時情報が「2009年8月2日」である訪問情報のみを読み出して表示する。なお、位置メニューと、年月日メニューとの両方を用いた選択が行われた場合には、両方のメニューを用いて特定される訪問情報が表示されることになる。また、訪問情報の表示は、前述のように、テキスト表示であってもよく、あるいは、地図上の対応する位置での表示であってもよい。後者の場合には、選択されたメニューに応じて、表示する地図の範囲を変更してもよい。例えば、表示部21は、地域メニュー「神戸市」が選択された場合には、神戸市の全体がちょうど含まれる地図を表示し、地域メニュー「大阪市」が選択された場合には、大阪市の全体がちょうど含まれる地図を表示し、地点メニュー「神戸空港」が選択された場合には、神戸空港の位置の拡大された地図を表示し、地点メニュー「大阪城」が選択された場合には、大阪城の位置の拡大された地図を表示してもよい。より具体的には、表示部21は、図示しない経路によって地域名対応情報にアクセスすることによって、地域名に対応する領域情報を取得することができる。したがって、例えば、神戸市の全体を表示する場合には、表示部21は、神戸市に対応する領域情報の各座標が含まれる地図を地図情報記憶部11から読み出して表示してもよい。また、表示部21は、図示しない経路によって地点名対応情報にアクセスすることによって、地点名に対応する地点名位置情報を取得することができる。したがって、例えば、神戸空港を表示する場合には、表示部21は、神戸空港に対応する地点名位置情報の位置が含まれる地図を地図情報記憶部11から読み出して表示してもよい。地点名に対応する地図を表示する場合には、その読み出す地図の縮尺は、あらかじめ決まっていてもよい。また、地点名に対応する地図を表示する際には、地点名位置情報の位置が中心になるように地図を読み出して表示してもよい。
ここで、そのメニューの生成や、メニューの表示、メニューの選択に応じた訪問情報の表示について、具体例を用いて説明する。なお、訪問情報が蓄積されるまでの処理は、上述の具体例と同様であるとする。したがって、訪問情報記憶部19では、図6で示される訪問情報が記憶されているものとする。この状況において、ユーザが「訪問情報の表示」ボタンをタップしたとする。すると、メニュー生成部31は、メニュー情報を生成する。この具体例では、位置メニュー情報と、年月日メニュー情報との両方をメニュー生成部31が生成する場合について説明する。具体的には、メニュー生成部31は、図6の訪問情報から地域名と地点名とのペアを読み出し、前述のように、地域名や地点名に関するソートやユニーク処理を行うことによって、地域名と地点名との階層関係のみを取得することができる。そして、その地域名である地域メニューと、地点名である地点メニューとを対応付けたものが位置メニュー情報である。図11は、そのようにして生成された位置メニュー情報を示す図である。図11において、地域メニューに「全て表示」が含まれるが、これは地域名による絞り込みを行わない場合に選択するものである。また、図11では、例えば、「神戸市」の地域メニューと、「神戸空港」「ABCホテル」等の地点メニューとが対応付けられている。また、メニュー生成部31は、図6の訪問情報から日時情報の年月日を読み出し、前述のように、年月日メニュー情報を生成する。図12は、そのようにして生成された年月日メニュー情報を示す図である。図12においても、絞り込みを行わない場合に選択する「全て表示」のメニューが年メニューに含まれている。その後、表示部21は、図13で示されるように、位置メニュー情報と、年月日メニュー情報とをプルダウンメニューとして表示する。この表示において、ユーザが位置選択のプルダウンメニューをタップすると、地域メニューが表示される。その地域メニューであるプルダウンメニューにおいて「神戸市」をタップすると、図14で示されるように、さらに下位の地点メニューが表示される。ここでは、ユーザが地域メニュー「神戸市」をダブルタップして選択し、「OK」ボタンをタップしたとする。すると、受付部20は、地域メニュー「神戸市」の選択を受け付け、神戸市が選択されたことを表示部21に渡す。すると、表示部21は、訪問情報記憶部24において、地域名「神戸市」を検索キーとした検索を行い、ヒットした訪問情報を読み出して表示する。その結果、図15で示される表示が行われる。なお、図13のメニュー画面において、ユーザが位置メニュー情報における地点メニュー「神戸空港」をダブルタップして選択し、「OK」ボタンをタップしたとする。すると、表示部21は、訪問情報記憶部24から、地点名「神戸空港」を含む訪問情報を読み出して表示する。その訪問情報の表示を地図上に行う場合には、図16で示されるように、神戸空港の位置の地図(あらかじめ決められた縮尺の地図であるとする)が読み出されて訪問情報と一緒に表示されることになる。なお、その訪問情報において、地域名「神戸市」が含まれてもよいことは言うまでもない。また、この具体例では、位置メニュー情報を用いた選択のみを行う場合について説明したが、年月日メニュー情報をも用いた選択を行ってもよいことは言うまでもない。年月日メニュー情報を用いた選択を行う場合には、年月日を用いた絞り込みを行うことができる。
このように、メニュー生成部31が生成したメニュー情報を用いて、訪問情報を表示することによって、ユーザの所望の訪問情報のみを絞り込んで表示することができるようになり、ユーザの利便性が向上されることになる。また、訪問情報からメニュー情報を生成するようにしたことによって、選択したとしても表示されないメニュー項目が存在しないことになる。より詳細には、例えば、あらかじめ決められているメニュー情報を用いた場合には、位置メニュー情報から「京都市」を選択したのに、表示する訪問情報が存在しない、ということが起こり得るが、前述のように、訪問情報に含まれる情報を用いてメニュー情報を生成することによって、そのような事態を回避することができる。なお、上記の説明では、位置メニュー情報と、年月日メニュー情報とが独立して存在する場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、地点メニューのさらに下位に、年月日に関するメニューが存在してもよく、あるいは、日メニューのさらに下位に、位置に関するメニューが存在してもよい。また、図13で示されるように、位置メニュー情報と、年月日メニュー情報とを並列して表示する場合には、一方のメニュー情報においてメニューの選択が行われた際に、他方のメニューにおいて、その選択されたメニューと併存するメニューのみを表示するようにしてもよく、あるいは、そのようにしなくてもよい。前者の場合には、一方のメニュー情報における選択が行われるごとに、メニュー生成部31がダイナミックに他方のメニュー情報を作成することになる。例えば、位置メニュー情報で「神戸市」が選択された場合には、メニュー生成部31は、その「神戸市」を含む訪問情報から年月日を読み出し、その読み出した年月日を用いて新たに年月日メニュー情報を生成してもよい。
また、本実施の形態による地図情報表示装置1のように訪問情報を蓄積した場合には、例えば、自宅の位置に対応する訪問情報も蓄積されることがありうるが、自宅の位置の訪問情報が蓄積されても、あまり利用価値はない。したがって、自宅の位置などが訪問情報として登録されないようにしてもよい。図17は、自宅の位置などを訪問情報として蓄積しない地図情報表示装置1の構成を示すブロック図である。図17において、地図情報表示装置1は、前述の構成要素に加えて、除外位置情報記憶部41と、除外位置判断部42と、履歴蓄積部43と、除外位置情報蓄積部44とを備える。なお、地図情報表示装置1は、これらの構成に加えて、前述のメニュー生成部31を備えてもよい。
除外位置情報記憶部41では、訪問情報を蓄積しない位置を示す除外位置情報が記憶される。この除外位置情報は、例えば、緯度・経度の情報であってもよく、その他の位置を示す座標の情報であってもよく、あるいは、その他の位置を示す情報であってもよい。除外位置情報記憶部41において、2個以上の除外位置情報が記憶されてもよいことは言うまでもない。自宅と会社の位置を示す2個の除外位置情報が除外位置情報記憶部41において記憶されてもよい。除外位置情報記憶部41での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。除外位置情報記憶部41は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
除外位置判断部42は、判断部13がある地点に留まったと判断した場合における現在位置が、除外位置情報記憶部41で記憶されている、いずれかの除外位置情報の示す位置であるかどうか判断する。その判断は、厳密に両者が一致するかどうかを判断するものであってもよく、あるいは、ある程度の誤差(例えば、10メートルや20メートルなど)の範囲内で両者が一致するかどうかを判断するものであってもよい。なお、除外位置判断部42が、判断部13がある地点に留まったと判断した場合における現在位置が、除外位置情報の示す位置であると判断した場合には、訪問情報生成部18は、その現在位置に応じた訪問情報の蓄積を行わないものとする。訪問情報の蓄積を行わないとは、結果として訪問情報を蓄積しないのであれば、例えば、訪問情報を生成しないことであってもよく、あるいは、訪問情報の生成は行うが、訪問情報の蓄積を行わないことであってもよい。
履歴蓄積部43は、現在位置取得部12が取得した現在位置の履歴を蓄積する。すなわち、履歴蓄積部43は、現在位置取得部12が取得した現在位置を、その時点の日時に対応付けて図示しない記録媒体に蓄積する。その履歴の蓄積される対象である図示しない記録媒体は、例えば、履歴蓄積部43が有していてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。また、その記録媒体での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。また、その記録媒体は、例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなどによって実現されうる。また、履歴蓄積部43が現在位置の履歴を蓄積するタイミングは問わない。例えば、履歴蓄積部43は、現在位置取得部12が新たな現在位置を取得するごとに、その現在位置の履歴を蓄積してもよく、定期的(例えば、10秒ごと、1分ごと、10分ごとなど)に現在位置の履歴を蓄積してもよく、あるいは、所定のイベントの発生(例えば、地図情報表示装置1が起動されたこと、地図情報表示装置1の電源が切られたこと、地図情報表示装置1の装着されている自動車のエンジンが入ったこと、そのエンジンが切られたことなど)に応じて、現在位置の履歴を蓄積してもよい。
除外位置情報蓄積部44は、履歴蓄積部43が蓄積した現在位置の履歴を参照し、あらかじめ決められた条件を満たす位置を示す位置情報である除外位置情報を、除外位置情報記憶部41に蓄積する。その条件は、図示しない記録媒体で記憶されていてもよい。その条件は、例えば、自宅の位置を特定するための条件であってもよく、その他の位置を特定するためのものであってもよい。自宅の位置を特定するための条件は、例えば、週に4日以上、午前3時の時点の位置が一致することであってもよい。その条件の場合には、例えば、現在位置の履歴において、週に4日以上、午前3時の時点の位置が一致する場合には、除外位置情報蓄積部44は、その一致する位置を、除外位置情報として除外位置情報記憶部41に蓄積する。なお、例えば、現在位置の履歴において、午前3時の時点の現在位置が存在しない場合には、除外位置情報蓄積部44は、その時点の直前あるいは直後に履歴に存在する現在位置を、その午前3時の時点の現在位置として取得してもよい。その時点の現在位置が履歴に存在しない場合には、その時点では地図情報表示装置1の電源が切られており、地図情報表示装置1の位置が変化していないと考えられる。したがって、その時点の現在位置は、その時点の直前あるいは直後の現在位置、すなわち、地図情報表示装置1の電源が切られる前あるいは電源が投入された後の現在位置と同じであると考えられるからである。なお、除外位置情報蓄積部44が除外位置情報を蓄積するタイミングは問わない。例えば、前述の条件を用いる場合には、除外位置情報蓄積部44は、1週間に1回、直近の1週間の履歴について、その条件を満たすかどうかの判断を行い、条件を満たす場合に、除外位置情報を蓄積してもよい。また、条件を満たす場合であっても、蓄積対象となる除外位置情報が、除外位置情報記憶部41ですでに記憶されている除外位置情報と同じ場合には、除外位置情報蓄積部44は、その除外位置情報の蓄積を行わなくてもよい。また、条件は、前述のものに限定されないことは言うまでもない。例えば、1週間のうち、最も滞在時間が長いという条件であってもよい。その条件の場合には、除外位置情報蓄積部44は、現在位置の履歴を参照し、1週間のうちで最も滞在時間の長い位置を特定し、その特定した位置である除外位置情報を除外位置情報記憶部41に蓄積することになる。なお、その条件の場合に、履歴に含まれない時間帯の現在位置は、その空白の時間帯の直前または直後の現在位置であるとして判断を行ってもよい。
次に、この除外位置情報を用いることによって、訪問情報が蓄積されない場合の動作について、具体例を用いて説明する。履歴蓄積部43は、1分ごとに現在位置の履歴を蓄積するものとする。すると、その履歴は、例えば、次のようになる。
日時 現在位置
2009年9月22日21時51分 (X5001,Y5001)
2009年9月22日21時52分 (X5002,Y5002)
2009年9月22日21時53分 (X5003,Y5003)
2009年9月22日21時54分 (X5004,Y5004)
2009年9月23日 7時02分 (X5005,Y5005)
2009年9月23日 7時03分 (X5006,Y5006)
2009年9月23日 7時04分 (X5007,Y5007)
2009年9月23日 7時05分 (X5008,Y5008)
: :
: :
次に、ある時点において、除外位置情報蓄積部44が、除外位置情報の蓄積を行うと判断したとする。そして、その処理で用いる条件は、前述のように、週に4日以上、午前3時の時点の位置が一致することであったとする。その場合には、例えば、除外位置情報蓄積部44は、9月23日の午前3時の位置として、現在位置(X5005,Y5005)を取得する。また、同様にして、除外位置情報蓄積部44は、判断対象となる1週間の7日分の午前3時の現在位置を取得し、誤差の範囲内で一致するものを選び出す。この場合には、7日分の全ての午前3時の現在位置が誤差の範囲内で一致したとする。すると、除外位置情報蓄積部44は、その現在位置である除外位置情報を除外位置情報記憶部41に蓄積する。その蓄積された除外位置情報は、(X6001,Y6001)であったとする。
その後、判断部42が、ある地点に留まったと判断したとする。すると、除外位置判断部42は、その旨を判断部42から受け取る。そして、除外位置判断部42は、現在位置取得部12から現在位置(X7001,Y7001)を受け取り、その受け取った現在位置と誤差の範囲内で一致する除外位置情報が除外位置情報記憶部41で記憶されているかどうか判断する。この場合には、前述の除外位置情報(X6001,Y6001)と、現在位置(X7001,Y7001)とが誤差の範囲内で一致したとする。すると、除外位置判断部42は、現在位置(X7001,Y7001)が、除外位置情報(X6001,Y6001)の示す位置であると判断し、その判断結果を訪問情報生成部18に渡す。すると、訪問情報生成部18は、訪問情報の生成や蓄積を行わない。このようにして、自宅などの位置を訪問情報として登録しないようにすることができる。なお、判断部42によって、ある地点に留まったと判断された場合であって、除外位置判断部42によって、その時点の現在位置と一致する除外位置情報が存在しないと判断された場合には、訪問情報生成部18によって、訪問情報の生成や蓄積が行われることになる。
なお、上記説明では、除外位置情報蓄積部44によって、自動的に除外位置情報が登録される場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、ユーザが手作業で、自宅の位置に対応する除外位置情報や、その他の訪問情報を蓄積したくない位置に対応する除外位置情報を除外位置情報記憶部41に登録してもよい。その場合には、地図情報表示装置1は、履歴蓄積部43や、除外位置情報蓄積部44を備えていなくてもよい。また、その場合には、除外位置情報記憶部41に除外位置情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して除外位置情報が除外位置情報記憶部41で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された除外位置情報が除外位置情報記憶部41で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された除外位置情報が除外位置情報記憶部41で記憶されるようになってもよい。
また、上記実施の形態では、地図情報表示装置1がスタンドアロンである場合について説明したが、地図情報表示装置1は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、表示部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、情報を表示したりしてもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いるしきい値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していない場合であっても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、上記実施の形態において、地図情報表示装置1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、あるいは、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態における地図情報表示装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、現在位置を取得する現在位置取得部、現在位置取得部が取得した現在位置に応じた地図に関する情報である地図情報を、地図情報が記憶される地図情報記憶部から読み出して表示する表示部、ある地点に留まったかどうかを判断する判断部、判断部がある地点に留まったと判断した場合に、その時点の現在位置を示す情報である位置情報に応じた情報である訪問地点情報を含む情報である訪問情報を生成して、訪問地点の位置を示す位置情報に応じた訪問地点情報を含む訪問情報が記憶される訪問情報記憶部に蓄積する訪問情報生成部として機能させ、表示部は、訪問情報記憶部で記憶されている訪問情報をも読み出して表示する、プログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を表示する表示部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図18は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による地図情報表示装置1を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図18において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図19は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図19において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による地図情報表示装置1の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による地図情報表示装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。