JP2011127581A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ECU60は、筒内空間に分布するPMの量に対応する空間分布係数αと、筒内壁面に分布するPMの量に対応する壁面分布係数βとを、少なくとも内燃機関の運転状態に基いて算出する。そして、空間分布係数αが判定値Xよりも大きい場合には、排気バルブ34の開弁時期を遅角させる。これにより、筒内の残留酸素が関与するPMの再燃焼期間を延長し、空間PMを低減することができる。また、壁面分布係数βが判定値Yよりも大きい場合には、排気バルブ34のリフト量を減少させ、排気ガスが排出されるときの流速及び乱流度を高める。これにより、壁面PMと残留酸素とを良好に混合させて両者の反応性を高め、壁面PMを低減することができる。
【選択図】図8
Description
排気バルブの開弁時期を可変に設定する排気バルブ可変機構と、
前記筒内での燃焼時に発生する粒子状物質のうち前記筒内の壁面から離れた空間に分布する粒子状物質の量であるPM空間分布量を、少なくとも内燃機関の運転状態に基いて算出する空間分布量算出手段と、
前記PM空間分布量が空間分布基準値よりも多いときに、前記排気バルブの開弁時期を基準開弁時期よりも遅くする開弁時期制御手段と、
を備えることを特徴とする。
排気バルブのリフト量を可変に設定する排気バルブ可変機構と、
前記筒内での燃焼時に発生する粒子状物質のうち前記筒内の壁面近傍に分布する粒子状物質の量であるPM壁面分布量を、少なくとも内燃機関の運転状態に基いて算出する壁面分布量算出手段と、
前記PM壁面分布量が壁面分布基準値よりも多いときに、前記排気バルブのリフト量を基準リフト量よりも小さくするリフト量制御手段と、
を備えることを特徴とする。
排気バルブの開弁時期及びリフト量をそれぞれ可変に設定する排気バルブ可変機構と、
前記筒内での燃焼時に発生する粒子状物質のうち前記筒内の壁面から離れた空間に分布する粒子状物質の量であるPM空間分布量を、少なくとも内燃機関の運転状態に基いて算出する空間分布量算出手段と、
前記筒内の壁面近傍に分布する粒子状物質の量であるPM壁面分布量を、少なくとも内燃機関の運転状態に基いて算出する壁面分布量算出手段と、
前記PM空間分布量が空間分布基準値よりも多いときに、前記排気バルブの開弁時期を基準開弁時期よりも遅くする開弁時期制御手段と、
前記PM壁面分布量が壁面分布基準値よりも多いときに、前記排気バルブのリフト量を基準リフト量よりも小さくするリフト量制御手段と、
を備えることを特徴とする。
[実施の形態1の構成]
以下、図1乃至図8を参照しつつ、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図である。本実施の形態のシステムは、直噴型の内燃機関10を備えている。内燃機関10の筒内には、ピストン12の往復動作により拡大,縮小する燃焼室14が設けられている。ピストン12は、内燃機関10の出力軸であるクランク軸16に連結されている。また、内燃機関10は、燃焼室14内(筒内)に吸入空気を吸込む吸気通路18を備えており、吸気通路18は、吸気ポート20を介して燃焼室14と連通している。吸気通路18には、吸入空気量を増減させるスロットルバルブ22が設けられている。
筒内での燃焼時に発生した粒子状物質(PM)の一部は、ピストンの先端面を含む筒内の壁面から離れた筒内空間に分布し、残りのPMは、筒内の壁面または壁面のごく近傍に分布している。以下の説明では、筒内空間に分布するPMを空間PMと表記し、筒内の壁面または壁面のごく近傍に分布するPMを壁面PMと表記するものとする。これら2種類のPMは、筒内での燃焼終了後にも周囲の残留酸素と反応することにより再燃焼し、徐々に減少することが知られている。しかし、本願発明者の研究によれば、空間PMと壁面PMでは、残留酸素に対する反応性が異なるため、単純な制御により2種類のPMを効率よく再燃焼させるのは難しい。
空間分布係数αは、燃料の噴射時期、噴射圧、バルブリフト量、排気空燃比及び燃料性状に基いて算出される。詳細は後述するが、ECU60には、これらのパラメータと空間分布係数αとの関係を予めデータ化したマップデータである噴射時期マップデータ、噴射圧マップデータ、バルブリフト量マップデータ、空燃比マップデータ、燃料性状マップデータが予め記憶されている。そして、ECU60は、各マップデータを用いてパラメータ毎に補助係数α1,α2,α3,α4,α5を算出し、これらの補助係数を乗算することにより空間分布係数αを算出する(α=α1×α2×α3×α4×α5)。なお、上記パラメータの種類は、本実施の形態における一例に過ぎず、本発明では、上記以外のパラメータを用いたり、上記パラメータの一部を用いて空間分布係数αを算出する構成としてもよい。また、本発明では、空間分布係数αの算出方法についても、上記方法に限定されるものではなく、各パラメータの状態が空間分布係数αに反映される他の算出方法を用いてもよい。
壁面分布係数βは、燃料の噴射時期、噴射圧、機関温度、燃料性状及び運転履歴に基いて算出される。ECU60には、これらのパラメータと壁面分布係数βとの関係を予めデータ化したマップデータである噴射時期マップデータ、温度マップデータ、燃料性状マップデータ、運転履歴マップデータが予め記憶されている。そして、ECU60は、空間分布係数αの場合と同様に、各マップデータを用いてパラメータ毎に補助係数β1,β2,β3,β4を算出し、これらの補正係数から壁面分布係数βを算出する(β=β1×β2×β3×β4)。なお、パラメータの種類や壁面分布係数βの算出方法は、空間分布係数αの場合と同様に、本実施の形態における一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
前述したように、筒内での燃焼時に発生したPMは、燃焼終了後にも周囲の残留酸素と反応することにより再燃焼し、徐々に減少する。この再燃焼は、燃焼が終わってから排気バルブが開弁するまでの期間中に効率よく継続される傾向がある。即ち、筒内の環境は、排気バルブが開弁するまで高温高圧状態に維持されており、筒内のPM(特に空間PM)は、この状態において周囲の残留酸素と反応し易い。
一方、壁面PMは、壁面近傍にかたまりとなって存在するため、筒内の残留酸素と反応し難い傾向がある。即ち、壁面PMは、単に排気バルブを遅開きにするだけでは再燃焼し難い特性を有している。そこで、排気バルブのリフト量制御では、PM壁面分布量が壁面分布基準値よりも多いときに、排気バルブのリフト量を基準リフト量よりも小さくする(図5参照)。なお、壁面分布基準値は、空間分布基準値の場合と同様に、排気エミッション等の許容限度に対応して予め設定されている。また、基準リフト量とは、PM壁面分布量に基いてリフト量を制御しない場合に、通常のバルブ駆動制御により実現されるリフト量である。
図8は、本発明の実施の形態1において、ECUにより実行される制御を示すフロチャートである。この図に示すルーチンは、内燃機関の運転中に繰返し実行される。まず、図8に示すルーチンでは、センサ系統の出力に基いて吸入空気量、機関回転数、冷却水温、油温等の機関情報を読込み、燃料噴射制御により設定した燃料噴射時期を読込む(ステップ100,102)。また、燃圧センサ52により燃料噴射圧を読込み、空燃比センサ50により排気空燃比を読込み、燃料性状センサ54により燃料性状(重質成分の割合)を読込む(ステップ104,106,108)。さらに、ECU60のタイマ機能により初期状態からの総運転時間を読み込む(ステップ110)。
12 ピストン
14 燃焼室
16 クランク軸
18 吸気通路
20 吸気ポート
22 スロットルバルブ
24 排気通路
26 排気ポート
28 筒内噴射弁
30 点火プラグ
32 吸気バルブ
34 排気バルブ
36 燃料タンク
38 燃料ポンプ
40 燃圧調整機構
42 排気バルブ可変機構
44 クランク角センサ
46 水温センサ(機関温度検出手段)
48 油温センサ(機関温度検出手段)
50 空燃比センサ(空燃比検出手段)
52 燃圧センサ(噴射圧検出手段)
54 燃料性状センサ(燃料性状検出手段)
60 ECU
α 空間分布係数(PM空間分布量)
β 壁面分布係数(PM壁面分布量)
X 判定値(空間分布基準値)
Y 判定値(壁面分布基準値)
Claims (11)
- 内燃機関の筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、
排気バルブの開弁時期を可変に設定する排気バルブ可変機構と、
前記筒内での燃焼時に発生する粒子状物質のうち前記筒内の壁面から離れた空間に分布する粒子状物質の量であるPM空間分布量を、少なくとも内燃機関の運転状態に基いて算出する空間分布量算出手段と、
前記PM空間分布量が空間分布基準値よりも多いときに、前記排気バルブの開弁時期を基準開弁時期よりも遅くする開弁時期制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 内燃機関の筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、
排気バルブのリフト量を可変に設定する排気バルブ可変機構と、
前記筒内での燃焼時に発生する粒子状物質のうち前記筒内の壁面近傍に分布する粒子状物質の量であるPM壁面分布量を、少なくとも内燃機関の運転状態に基いて算出する壁面分布量算出手段と、
前記PM壁面分布量が壁面分布基準値よりも多いときに、前記排気バルブのリフト量を基準リフト量よりも小さくするリフト量制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 内燃機関の筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、
排気バルブの開弁時期及びリフト量をそれぞれ可変に設定する排気バルブ可変機構と、
前記筒内での燃焼時に発生する粒子状物質のうち前記筒内の壁面から離れた空間に分布する粒子状物質の量であるPM空間分布量を、少なくとも内燃機関の運転状態に基いて算出する空間分布量算出手段と、
前記筒内の壁面近傍に分布する粒子状物質の量であるPM壁面分布量を、少なくとも内燃機関の運転状態に基いて算出する壁面分布量算出手段と、
前記PM空間分布量が空間分布基準値よりも多いときに、前記排気バルブの開弁時期を基準開弁時期よりも遅くする開弁時期制御手段と、
前記PM壁面分布量が壁面分布基準値よりも多いときに、前記排気バルブのリフト量を基準リフト量よりも小さくするリフト量制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記空間分布量算出手段は、前記筒内噴射弁による燃料の噴射時期が遅角されるほど、前記PM空間分布量を増大させる構成としてなる請求項1または3に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記空間分布量算出手段は、前記筒内噴射弁による燃料の噴射圧が高いほど、前記PM空間分布量を減少させる構成としてなる請求項1,3または4に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記空間分布量算出手段は、排気空燃比が燃料リッチ側に変化するほど、前記PM空間分布量を増大させる構成としてなる請求項1,3乃至5のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記空間分布量算出手段は、前記燃料中に含まれる重質成分の割合が高いほど、前記PM空間分布量を増大させる構成としてなる請求項1,3乃至6のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記壁面分布量算出手段は、前記筒内噴射弁による燃料の噴射時期が当該気筒の上死点に近いほど、前記PM壁面分布量を増大させる構成としてなる請求項2または3に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記壁面分布量算出手段は、機関温度が低いほど、前記PM壁面分布量を増大させる構成としてなる請求項2,3,8のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記壁面分布量算出手段は、前記燃料中に含まれる重質成分が多いほど、前記PM壁面分布量を増大させる構成としてなる請求項2,3,8,9のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記壁面分布量算出手段は、初期状態からの総運転時間が長くなるほど、前記PM壁面分布量を増大させる構成としてなる請求項2,3,8乃至10のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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JP2009289671A Pending JP2011127581A (ja) | 2009-12-21 | 2009-12-21 | 内燃機関の制御装置 |
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Citations (5)
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2009
- 2009-12-21 JP JP2009289671A patent/JP2011127581A/ja active Pending
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