JP2011126914A - アルギナーゼ活性促進剤およびそれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】桔梗(キキョウ)の抽出エキスを有効成分として含有するアルギナーゼ活性促進剤。
【選択図】なし
Description
(桔梗抽出エキスの調製)
1.水抽出エキス
乾燥後粉砕した30gの桔梗に300mlの水を加え70℃で3時間加熱し、その後、濾過により抽出液から不溶物を除去し、得られた濾液を減圧乾固して桔梗水抽出エキスを得た。
2.エタノール抽出エキス
乾燥後粉砕した30gの桔梗に300mlのエタノールを加え、70℃で3時間加熱し、その後、濾過により抽出液から不溶物を除去し、得られた濾液を減圧乾固して桔梗エタノール抽出エキスを得た。
(木通抽出エキスの調整)
1.水抽出エキス
乾燥後粉砕した30gの木通に300mlの水を加えて70℃で3時間加熱し、その後、濾過により抽出液から不溶液を除去し、得られた濾液を減圧乾固して得られた木通抽出エキスを得た。
マウス表皮細胞(PAM212)を直径10cmの培養皿内に蒔き、培養皿内が細胞で完全に覆われる程度まで培養を継続した(培地:ダルベッコ変法イーグル培地+牛胎児血清10%)。その後、各植物の抽出エキスを培地(ダルベッコ変法イーグル培地+牛胎児血清1%)中濃度が抽出エキス乾燥残留物として0〜0.05重量%となるように添加し、3日間培養した。培養後、その培地と細胞を回収し、培地中のアルギナーゼの反応により生じた尿素量と、細胞中のアルギナーゼ活性量を測定した。各濃度ポイントはすべて5点づつ行った。細胞中のアルギナーゼ活性量の測定は細胞を1mLの25mMトリス−塩酸緩衝液(pH=7.5)中でホモジナイズしたホモジネートを用いて測定した。ホモジネート0.05mlを1.5mLの栓付きのマイクロチューブに移し取り、0.04mLの0.1ML−アルギニン溶液を添加し37℃にて3時間インキュベートした。インキュベート終了後0.01mLの60%過塩素酸を添加、混和し酵素反応を停止させ10000Gで遠心分離を行い得られた上清の尿素量を培地中の尿素量と同様の方法にて測定し、1時間当たり1マイクロモルの尿素を産生する量をアルギナーゼ1ユニットとした。培地中の尿素量、細胞内のアルギナーゼ活性とも無添加の場合を100として5点の平均値を算出した。結果を表1に示す。
次に動物を使用した試験においても同様の作用を示すかどうかを調べるために、次のような試験を行った。星野実験動物より購入した6週齢の雄性ヘアレスマウス(各群10匹)を用い0.01%の桔梗の水抽出エキスを含む50%エタノール溶液200μLを塗布し、その後この塗布を1日2回の頻度で30日間連続して行った。塗布期間終了後、SKICON−200(IBS社製)を用いて皮表角層水分含量を測定した後、マウス皮膚を採取し0.24M塩化アンモニウム(pH=9.4)中に0℃で30分間浸した後、ピンセットを用いて真皮より剥離し表皮のみを採取した。採取した表皮を湿重量の19倍量の生理緩衝食塩水でホモジナイズした後、遠心分離を行い、その上清の尿素量とアルギナーゼ活性量を測定した。尿素量は和光純薬工業株式会社製の尿素窒素−テストワコーを用い取り扱い説明書通りに使用した。培地0.02mLと発色試液(発色原液Aと発色原液Bを5:1で混合したもの)5mLを混和し沸騰水浴中で25分間加熱後、流水中で冷却し分光光度計を用い530nmの吸光度を測定し、別に求めた尿素の検量線より培地中の尿素量を算出した。アルギナーゼ活性量の測定は培養細胞のアルギナーゼ活性の測定と同様の方法で行った。同様に0.01%の桔梗エタノール抽出エキスを含む50%エタノール溶液の塗布群も試験した。さらに、抽出エキスを含まない50%エタノールのみの塗布群と疑似操作だけ群を比較例として用い、疑似塗布群を100として各群の皮表角層水分含量と表皮ホモジネート中の尿素量とアルギナーゼ活性量をもとめた。結果を表2に示す。
表3に示すクリームである皮膚外用剤を調製し、下記の方法により評価を行った。結果を表3に示す。
(1)保湿効果の持続性
20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、洗顔した後に皮膚外用剤を使用し、2時間後の肌のうるおいについて下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を保湿効果の持続性の良好な化粧料であると評価した。
2点:使用直後と変わらず肌が十分うるおっていると感じた場合。
1点:使用直後と比べてやや肌のうるおいが足りないと感じた場合。
0点:使用直後と比べて肌のうるおいが足りないと感じた場合。
(2)肌荒れ改善効果
肌荒れを生じた10名の女性(25才〜35才)をパネラーとし、皮膚外用剤を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態について下記のように判定し、10名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を肌荒れ改善効果のある化粧料であると評価した。
2点:肌荒れが明らかに治ってきたと感じた場合。
1点:肌荒れがやや治ってきたと感じた場合。
0点:肌荒れ改善効果が全くないと感じた場合。
(3)経時安定性
皮膚外用剤を透明ガラス容器に密封して−5℃、25℃および40℃で3ヶ月間保存したときの状態を調査し、下に示す3段階で評価した。
○:安定性良好(いずれの温度においても外観の変化がなくブツ等も生じない。)
△:安定性やや不良(いずれかの温度において僅かに沈殿を生じるか僅かに分離が見られる。または僅かにブツ、ダマを生じている。)
×:安定性不良(いずれの温度においても明らかに沈殿を生じるか分離する。またはブツやダマを生じる。)
(4)臭気安定性
皮膚外用剤を透明ガラス容器に密封して−5℃、25℃および40℃で3ヶ月間保存したときの臭気変化を調査し、下記に示す3段階で評価を行った。
○:安定性良好(臭気の変化がほとんどない。)
△:安定性やや不良(やや臭気が変化し、若干異臭が発生している。)
×:安定性不良(明らかに臭気が変化し、異臭が発生している。)
注2;NOFABLE EO−85S(日本油脂(株)製)<脂肪酸組成:cis−9−ヘキサデセン酸1重量%、cis−9−オクタデセン酸88重量%、cis−9、cis−12−オクタデセン酸2重量%、ヘキサデカン酸4重量%、オクタデカン酸5重量%>
表4に示す化粧水である皮膚外用剤を調製し、評価(1)、(2)および(4)は実施例3〜5の方法により、そして(3)経時安定性については下記の方法により評価を行なった。結果を表4に示す。
(3)経時安定性
皮膚外用剤を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃および40℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察して、下記に示す3段階で評価した。
○:安定性良好(いずれの温度でも外観の変化がない。)
△:安定性やや不良(いずれかの温度において若干おり、沈殿を生じるかまたは若干着色を生じる。)
×:安定性不良(いずれかの温度においてもおり、沈殿を生じるかまたは分離する。もしくは着色が著しい。)
注2;NOFABLE EO−85S(日本油脂(株)製)<脂肪酸組成:cis−9−ヘキサデセン酸1重量%、cis−9−オクタデセン酸88重量%、cis−9、cis−12−オクタデセン酸2重量%、ヘキサデカン酸4重量%、オクタデカン酸5重量%>
Claims (2)
- a.桔梗(キキョウ)の抽出エキスを有効成分として含有するアルギナーゼ活性促進剤。
- a.請求項1記載のアルギナーゼ活性促進剤を乾燥残留物として0.0001〜5重量%、b.炭素数6〜22のカルボン酸またはその誘導体を0.01〜50重量%含有することを特徴とする皮膚外用剤。
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