JP2011126785A - 口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】口腔内の病原性細菌に対して高い殺菌力を発揮し、歯垢形成を効果的に抑制又は予防でき、使用感に優れた口腔用組成物を提供する。
【解決手段】(A)ベンジルグリセリルエーテルと、(B)イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヒノキチオール、メントールから選ばれる1種以上の非イオン性殺菌成分と、(C)アルコール及び/又はノニオン性界面活性剤とを配合し、(A)成分の配合量を0.1〜20質量%、かつ(A)/(B)の質量比を2〜500とする。
(A)ベンジルグリセリルエーテルと、(D)高級アルキル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸塩、第4級アンモニウム塩から選ばれる1種以上のイオン性殺菌成分とを配合し、(A)成分の配合量を0.1〜20質量%、かつ(A)/(D)の質量比を1〜2,000とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、口腔内の病原性細菌の殺菌又は静菌効果に優れ、歯垢形成の抑制又は予防に有効な口腔用組成物に関する。
う蝕、歯周病、口臭等の口腔疾患の原因は、歯垢中の各種細菌によるものであると考えられ、う蝕はストレプトコッカス ミュータンス(S.mutans)等の連鎖球菌、歯周病はポルフィロモナス ジンジバリス(P.gingivalis)等の偏性嫌気性グラム陰性桿菌を主とした細菌感染症であり、また、口臭の原因としてはフゾバクテリウム ヌクレアタム(F.nucleatum)等の口腔細菌が関与している。従って、口腔疾患の予防、改善に有効な手段として歯垢の抑制、即ち、口腔内の病原性細菌を殺菌又は静菌することが有用であると言われている。
これまでに殺菌手段として数多くの殺菌剤、例えば塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化デカリウム等のカチオン性殺菌剤や、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン等の非イオン性殺菌剤が口腔用組成物に配合され、口腔疾患の予防、改善に有効であることが従来から知られている。特に、トリクロサンやイソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤は抗菌スペクトルが広い傾向にある特徴を有することから、例えば、トリクロサンは歯垢抑制剤として歯磨組成物に配合することが知られており(特許文献1)、チモール等のフェノール性化合物も口腔用組成物に配合することにより歯垢を抑制することが知られている(特許文献2)。
しかしながら、これら殺菌剤は、単体では唾液中等に浮遊している状態での病原性細菌(浮遊細菌)に対しては有効であるが、口腔製品等の製剤に配合すると製剤中の成分、例えば、製剤中に含まれる水分による殺菌剤の析出や可溶化のために配合される各種界面活性剤による殺菌剤活性部位の不活化等によりその効果が失活したり、歯垢への浸透力が弱いものが多く、歯垢内部に存在する病原性細菌に有効かつ十分に作用しないのが現状である。また、歯垢中の病原性細菌に対して有効な薬剤としてイソプロピルメチルフェノールが知られている(非特許文献1)が、イソプロピルメチルフェノールの浮遊性細菌に対する殺菌効果はトリクロサン等と比較し弱いという問題点がある。
一方、グリセリン誘導体が抗菌剤として有効であり、皮膚外用組成物、洗浄料、食品等に好ましく使用できること(特許文献3,4)が提案されている。また、特許文献5には、1,2−アルカンジオール、更にはこれと安息香酸及びその塩等とを併用した防腐殺菌剤が、特許文献6には1,2−アルカンジオールと制汗剤、殺菌剤、防臭剤といった体臭防止用薬剤とを含有する防臭化粧料が提案されている。しかし、アルカンジオールは水に溶けにくいため使用量が限られるという問題がある。
このような現状から、病原性細菌の殺菌又は静菌効果に優れ、歯牙表面への歯垢の形成を効果的に抑制又は予防できる新たな技術の開発が望まれている。
特開昭60−239410号公報 特表2001−526202号公報 特開2005−132777号公報 特開2005−132778号公報 特開平11−322591号公報 特開2003−81801号公報
DENTAL DIAMOND:30,75−79,2005.
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、口腔内の病原性細菌に対して高い殺菌力を発揮し、歯垢形成を効果的に抑制又は予防でき、かつ、使用感に優れた口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、第一発明として、(A)ベンジルグリセリルエーテルと、(B)イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヒノキチオール、メントールから選ばれる1種以上の非イオン性の殺菌成分とを特定割合で併用し、かつ(C)アルコール及び/又はノニオン性界面活性剤を配合することにより、口腔内の病原性細菌に対して高い殺菌力を発揮し、歯牙表面での歯垢形成を効果的に抑制又は予防できることを見出した。
また、本発明者らは、第二発明として、(A)ベンジルグリセリルエーテルと、(D)高級アルキル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸塩、第4級アンモニウム塩から選ばれる1種以上のイオン性の殺菌成分とを特定割合で併用することにより、口腔内の病原性細菌に対して高い殺菌力を発揮し、歯牙表面での歯垢形成を効果的に抑制又は予防できることを見出した。この場合、(D)成分としては特にラウリル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウムから選ばれるものがより好適である。
即ち、本発明では、後述する実験例から明らかなように、ベンジルグリセリルエーテルと特定の非イオン性殺菌成分とを特定割合で組み合わせ、かつアルコール及び/又はノニオン性界面活性剤を併用することにより、口腔内に浮遊する病原性細菌、特にポルフィロモナス ジンジバリス等の偏性嫌気性グラム陰性桿菌などの歯周病原因菌を殺菌する高い殺菌効果が発揮されると共に、歯牙表面に歯垢が形成されるのを効果的に抑制又は予防でき、かつ使用感も良好となり、歯垢形成を抑制又は防止するための製剤として有効である。
また、ベンジルグリセリルエーテルと特定のイオン性成分とを特定の割合で併用することにより、口腔内に浮遊する病原性細菌、特にポルフィロモナス ジンジバリス等の偏性嫌気性グラム陰性桿菌などの歯周病原因菌を殺菌する高い殺菌力が発揮されると共に、歯牙表面に歯垢が形成されるのを効果的に抑制又は予防でき、かつ使用感も良好となり、歯垢形成を抑制又は防止するための製剤として有効である。このような本発明の作用効果は、これら成分を単独で使用した場合や両成分を不適切な割合で併用した場合にはなし得ない格別なものである。
なお、ベンジルグリセリルエーテル等のグリセリン誘導体は抗菌又は殺菌剤として染毛剤組成物や皮膚外用剤等に用いられることは知られている(特許文献3,4)が、これら技術は口腔疾患等の原因となる病原性細菌を殺菌及び歯垢形成を抑制するものではない。これら技術から、ベンジルグリセリルエーテルと特定の非イオン性殺菌成分、あるいはベンジルグリセリルエーテルと特定のイオン性殺菌成分とを組み合わせて口腔用組成物に配合することにより、歯周病原因菌などの口腔内細菌に対して格段に高い殺菌力を発揮し、かつ歯牙表面に歯垢が形成されるのを抑制又は予防できる優れた殺菌効果が得られることは想到し難い。なお、本発明者らが、これら特許文献に記載の技術について口腔内細菌に対する殺菌力を評価したところ、その効果は非常に弱いものであった。
従って、本発明は、下記の口腔用組成物を提供する。
請求項1:
(A)ベンジルグリセリルエーテルと、(B)イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヒノキチオール、メントールから選ばれる1種以上の非イオン性殺菌成分と、(C)アルコール及び/又はノニオン性界面活性剤とを含有し、(A)成分の配合量が0.1〜20質量%であり、かつ(A)/(B)の質量比が2〜500であることを特徴とする口腔用組成物。
請求項2:
(C)アルコールが、炭素数1〜4の1価の低級アルコール、2価及び3価の多価アルコールから選ばれる1種以上である請求項1記載の口腔用組成物。
請求項3:
(C)ノニオン性界面活性剤が、アルキル基の炭素数が12〜18で、エチレンオキサイドの平均付加モル数が2〜30モルのポリオキシエチレンアルキルエーテル、エチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜100モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
請求項4:
(A)ベンジルグリセリルエーテルと、(D)高級アルキル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸塩、第4級アンモニウム塩から選ばれる1種以上のイオン性殺菌成分とを含有し、(A)成分の配合量が0.1〜20質量%であり、かつ(A)/(D)の質量比が1〜2,000であることを特徴とする口腔用組成物。
請求項5:
(D)成分が、ラウリル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウムから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項4記載の口腔用組成物。
請求項6:
(D)成分が、ラウリル硫酸ナトリウム及び/又はN−ラウロイルサルコシンナトリウムであり、(A)/(D)の質量比が1〜200であることを特徴とする請求項5記載の口腔用組成物。
請求項7:
(D)成分が塩化ベンゼトニウム及び/又は塩化ベンザルコニウムであり、(A)/(D)の質量比が20〜2,000であることを特徴とする請求項5記載の口腔用組成物。
本発明の口腔用組成物は、口腔内に浮遊する病原性細菌を殺菌する高い殺菌力を有し、歯垢形成の抑制又は予防効果にも優れ、かつ使用感も良好であり、歯垢形成を抑制して口腔疾患を予防又は改善するための製剤として有用である。
以下、本発明について更に詳しく説明する。第一発明の口腔用組成物は、(A)ベンジルグリセリルエーテル、(B)イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヒノキチオール、メントールから選ばれる1種以上の非イオン性殺菌成分、(C)アルコール及び/又はノニオン性界面活性剤を含有する。
また、第二発明の口腔用組成物は、(A)ベンジルグリセリルエーテル、(D)高級アルキル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸塩、第4級アンモニウム塩から選ばれる1種以上のイオン性殺菌成分を含有する。
第一発明において、(A)ベンジルグリセリルエーテルとしては、3−(ベンジルオキシ)1,3−プロパンジオール、3−(ベンジルオキシ)1,2−プロパンジオール等が挙げられ、1種単独でも2種を併用してもよい。
ベンジルグリセリルエーテルは、一般的な合成法により製造でき、公知の合成法で得られたものを使用できる。具体的には、グリシドール、グリセリン、クロロヒドリン、ブロモヒドリン等のハロヒドリンと、ベンジルアルコール又はフェノールとを用いて製造できるが、特にベンジルアルコールとグリセリンとを、触媒としてゼオライトの存在下で反応(エーテル化反応)させて製造することが好ましく、これにより副生成物の生成を抑えて高収率かつ高選択率でベンジルグリセリルエーテルを得ることができる。ここで、高選率とは、90%以上の選択率を示す。
ベンジルアルコールとグリセリンとをゼオライト存在下でエーテル化反応させる際の反応条件は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できる。例えば、出願人が特願2008−233894号に提案した合成法の反応条件を採用すると、より高収率かつ高選択率でベンジルグリセリルエーテルを得ることができ好適である。具体的に反応温度は、通常、室温〜300℃で行われ、中でも100〜200℃で行われることが好ましい。反応温度が300℃より高いと、副反応が進行しモノエーテル体の選択率の低下が懸念され、室温より低いと、反応速度が低く効率的でないことがある。また、反応時間は、通常、30分〜20時間で行われ、中でも3〜10時間で行われることが好ましい。反応時間が30分より短いと、反応が進行せず原料が大量に回収されるおそれがあり、20時間より長いと、副反応が進行しモノエーテルの選択率の低下が懸念される。
ベンジルグリセリルエーテルとしては、上記方法で得られるベンジルグリセリルエーテルを使用することができる。また、ベンジルグリセリルエーテルとしては、市販品を使用してもよく、例えば、3−(ベンジルオキシ)1,3−プロパンジオール(東京化成工業社製)、3−(ベンジルオキシ)1,2−プロパンジオール(ALDRICH社製)等を挙げることができる。
ベンジルグリセリルエーテルの配合量は、組成物の全量に対して0.1〜20%(質量%、以下同様。)、特に0.5〜10%、とりわけ1.0〜10%が好ましい。配合量が0.1%未満では十分な浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が得られず、20%を超えると歯垢形成抑制効果や、使用感に劣る場合がある。
(B)成分は、イソプロピルメチルフェノール(3−メチル−4−イソプロピルフェノール)、チモール(2−イソプロピル−5−メチルフェノール)、ヒノキチオール、メントールから選ばれる1種又は2種以上の非イオン性の殺菌成分である。なお、チモール、メントールとしては、市販のチモール、l−メントールをそのまま使用してもよく、また、タイム油、マジョラム油、オリガナム油等のチモールを含有する精油、又はペパーミント油、スペアミント油、ハッカ油等のメントールを含有する精油を使用し配合してもよい。
(B)成分の配合量は、組成物全体の0.01〜1%、特に0.02〜0.5%が好適であり、0.01%未満では十分な浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が得られない場合があり、1%を超えると組成物の使用感が劣る場合がある。
第一発明では、(A)成分と(B)成分との配合比((A)/(B)の質量比)は2〜500であり、好ましくは5〜200であることが、浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果と使用感の点から重要である。(A)/(B)が2未満であると満足な浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が得られず、500を超えると浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が得られず、組成物の使用感にも劣る。
(C)アルコール及び/又はノニオン性界面活性剤は、(B)成分を配合するにあたり、可溶化剤として作用して(B)成分の配合効果を有効に発現させ得るものと考えられる。なお、アルコール及びノニオン性界面活性剤は、1種単独でも2種以上を併用してもよく、アルコール又はノニオン性界面活性剤の単独配合でも、アルコール及びノニオン性界面活性剤の併用でもよい。
アルコールとしては、低級アルコール及び多価アルコールが挙げられ、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、プロパノール等の炭素数1〜4の1価の低級アルコール、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール200〜20,000、ポリプロピレングリコール300〜4,000等の2価又は3価の多価アルコール等を挙げることができる。これらの中では特にエタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール400が好適である。
アルコールの配合量は0%でもよく、組成物全体の0〜35%、特に0.1〜35%、とりわけ0.1〜30%が好ましい。配合量が35%を超えると使用感に劣る場合がある。
なお、低級アルコールの配合量の上限は組成全体の15%以下、特に10%以下が望ましく、15%を超えると刺激が生じ使用感に劣る場合がある。また、多価アルコールの配合量の上限は組成全体の35%以下、特に30%以下とすることができ、35%を超えてもそれ以上の浮遊菌殺菌力等の有効性は得られず、かえって使用感が低下する場合がある。
ノニオン性界面活性剤としては、特に制限はなく、通常、口腔用組成物に配合されるものを使用できる。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
これらノニオン性界面活性剤の中では、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、特にアルキル基の炭素数が12〜18で、エチレンオキサイドの平均付加モル数が2〜30モルのポリオキシエチレンアルキルエーテル、エチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜100モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が好ましい。
具体的には、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(25)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル(ラウリン酸デカグリセリル)等が挙げられる。これらの中で、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテルがより好適である。なお、上記括弧内の数値はエチレンオキサイドの平均付加モル数である。
ノニオン性界面活性剤の配合量は0%でもよく、組成物全体の0〜4%、特に0.05〜4%、とりわけ0.1〜3.5%が好適である。配合量が4%を超えると(B)成分が溶解してもノニオン性界面活性剤によりその殺菌作用が失活し、十分な浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が得られない場合がある。
(C)アルコール及び/又はノニオン性界面活性剤の総配合量は、組成物全体の0.05〜35%、特に0.1〜30%が好適である。配合量が0.05%未満では(B)成分が十分に溶解せず本発明の効果が満足に得られない場合があり、35%を超えると殺菌力や使用感に劣る場合がある。
次に、第二発明について説明する。第二発明における(A)成分のベンジルグリセリルエーテルについては、上記第一発明と同様のものが使用でき、配合量についても同様である。
(D)成分は、高級アルキル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸塩、第4級アンモニウム塩から選ばれる1種又は2種以上のイオン性(アニオン性又はカチオン性)の殺菌成分である。
高級アルキル硫酸エステル塩としては、アルキル基の炭素数が8〜18、特に12〜14のものが好適であり、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が使用される。アルキル基の炭素数が8未満では使用時に刺激が感じられ、18を超えると製剤の安定性に劣る場合がある。具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ミリスチル硫酸ナトリウムなどが挙げられ、溶解性及び使用感の点から特にラウリル硫酸ナトリウムが好適である。
N−アシルサルコシン酸塩としては、アシル基の炭素数が10〜18、特に12〜14のものが好ましく、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩が使用される。具体的にはN−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシンナトリウムなどが挙げられる。
第4級アンモニウム塩としては、通常、カチオン性殺菌剤として用いられているものを使用でき、例えば塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム等が挙げられる。
(D)成分としては、特にラウリル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウムから選ばれるものが好適である。
(D)成分の総配合量は、組成物全体の0.003〜2.5%、特に0.005〜2.0%が好ましい。0.003%未満では十分な浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が得られない場合があり、2.5%を超えると使用感に劣る場合がある。
なお、(D)成分としてアニオン性の高級アルキル硫酸エステル塩及び/又はアシルサルコシン酸塩を配合する場合、その配合量は組成物全体の0.01〜2.5%、特に0.05〜2.0%が望ましい。また、(D)成分としてカチオン性の第四級アンモニウム塩を配合する場合、その配合量は組成物全体の0.003〜0.1%、特に0.005〜0.05%が望ましい。配合量が少なすぎると十分な浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が得られず、多すぎると使用感に劣る場合がある。
第二発明において、(A)成分と(D)成分との配合比((A)/(D)の質量比)が1〜2,000であり、好ましくは1〜1,000であることが重要である。配合比が1未満では満足な浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が得られず、2,000を超えると使用感に劣る。
なお、浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果と組成物の使用感の点から、(D)成分として高級アルキル硫酸エステル塩及び/又はアシルサルコシン酸塩を配合する場合は、(A)/(D)は1〜200、特に1〜100が望ましい。
また、(D)成分として第4級アンモニウム塩を配合する場合は、(A)/(D)は20〜2,000、特に25〜1,000が望ましい。(A)/(D)が小さすぎると満足な浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が得られず、大きすぎると使用感に劣る場合がある。
本発明の口腔用組成物は、固体、固形物、液体、液状、ゲル体、ペースト状、ガム状などの形態にすることができ、練歯磨、液体歯磨、液状歯磨、潤製歯磨等の歯磨類、洗口剤、マウスウォッシュ、トローチ剤、チューイングガム等の様々な剤型にすることが可能であり、その製造方法も剤型に応じた常法を採用することができる。この場合、組成物の目的、剤型等に応じて上述した成分以外にも適宜なその他の任意成分を配合することができる。例えば、練歯磨剤の場合は、研磨剤、粘稠剤、粘結剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、有効成分、色素、香料等を配合でき、これら成分と水とを混合し製造できる。
研磨剤としては、シリカゲル、沈降シリカ、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム2水和物及び無水和物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイト、第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。
これら研磨剤の配合量は、剤型により調整され、例えば練歯磨には10〜50%、液状歯磨には0〜30%配合することができる。
練歯磨等のペースト状組成物の場合には、粘結剤として有機又は無機粘結剤を配合でき、例えばカラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースナトリウム等のセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸誘導体、キサンタンガム、トラガカントガム、ジェラガム、カラヤガム、アラビアガム等のガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等の合成有機粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイト等の無機粘結剤などを配合できる(配合量は通常、0.3〜10%)。
界面活性剤としては、両性界面活性剤を配合してもよく、例えばN−ミリスチルジアミノエチルグリシンなどのN−アルキルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等を組成全体の0.2〜2%配合してもよい。
第一発明では、更に、界面活性剤として、(C)成分のノニオン性界面活性剤以外のもの、具体的には上記第二発明で(D)成分として例示した高級アルキル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸塩や、これら以外のアニオン性界面活性剤、例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等を配合してもよい。なお、第一発明において、任意成分としての界面活性剤の配合量は、(C)成分のノニオン性界面活性剤を含めた界面活性剤の総含有量が組成物全体の0〜6%、特に0.05〜5.5%となる範囲とすることができる。
また、第二発明では、更に、界面活性剤として、(D)成分の高級アルキル硫酸エステル塩及びN−アシルサルコシン酸塩以外のアニオン性界面活性剤、例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等を配合してもよい。ノニオン性界面活性剤を配合してもよく、具体的には上記第一発明で(C)成分として例示したものと同様のものが挙げられる。なお、第二発明において、任意成分としての界面活性剤の配合量は、(D)成分の高級アルキル硫酸エステル塩及びN−アシルサルコシン酸塩を含めた総含有量が組成全体の0〜6%、特に0.003〜5.5%となる範囲が望ましい。
粘稠剤としては、ソルビット、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトール等の糖アルコールを配合することができる(配合量は通常、5〜70%)。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、グリチルリチン酸ジカリウム、ペラルチン、ソーマチン、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル等が挙げられる。防腐剤としてはメチルパラベン、ブチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等の安息香酸又はその塩等が挙げられる。
香料は、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、セージ油、レモン油、オレンジ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、ベイ油、レモングラス油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、シソ油、パチュリ油、イリスコンクリート、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、コハク酸モノメンチル、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー、ティーフレーバー等の調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができ、実施例の香料に限定されない。
また、配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、組成中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、組成中に0.001〜2.0%使用するのが好ましい。
本発明の口腔用組成物には、有効成分としてデキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)等の酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウム等のアルカリ金属モノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫等のフッ化物、トリクロサン、オイゲノール、ボルネオール、シンナムアルデヒド等のフェノール性化合物、ファルネソール、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ビサボロール、グリセロフォスフェート、クロロフィル、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸アルキルジアミドメチルグリシン、塩化ナトリウム、塩化亜鉛、水溶性無機リン酸化物、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE等のビタミン類及びそれらの誘導体など公知の有効成分の1種以上を本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合することができる。
本発明の口腔用組成物を収容する容器の材質は特に制限されず、通常、口腔用組成物に使用される容器を使用することができる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等のプラスチック容器等が使用できる。
以下、合成例、実験例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例で配合量はいずれも質量%である。
[合成例]
ベンジルグリセリルエーテルの製造方法
50mLのナス型フラスコに、グリセリン10.2g(0.11mmol:和光純薬工業社製)、ベンジルアルコール12.4g(0.11mmol:和光純薬工業社製)、ゼオライト触媒(5524G、ZEOLYST社製)0.5gを添加し、150℃で7時間反応(エーテル化反応)させた。反応液をピリジンと無水酢酸各0.5gを用いてアセチル化し、以下の条件からなるGC分析を行い、目的とするベンジルグリセリルエーテルが収率70%、選択率97%で得られたことを確認した。反応液を150℃で760mmHgから徐々に減圧し、5mmHgでベンジルアルコールを留去させた後、昇温して170℃でグリセリンを含む液を留去させ、更に徐々に昇温して180℃でベンジルグリセリルエーテルを留去させ、目的物を得た。
・GC(ガスクロマトグラフィー)分析条件
測定装置;ヒューレットパッカード製HP−5890
カラム ;HP Ultra2
オーブン温度 ;100℃→300℃(10℃/min.)、10分保持
キャリヤーガス;He
注入口温度 ;320℃ 検出器温度;320℃(FID)
スプリット比 ;50:1 注入量 ;1μL
・収率、選択率
ベンジルグリセリルエーテルの収率、選択率は、前記GC分析の面積比を基準に、以下の式(1)、(2)により求めた。
収率(%)=[TM/(G+TM+BP)]×100 式(1)
選択率(%)=(TM/R)×100 式(2)
式(1)、(2)中、TMは目的物であるベンジルグリセリルエーテル体の、Gは原料であるグリセリンの、BPは反応副成物の、それぞれ反応液中のGC面積比を示す。なお、BPで示した反応副成物とは、TMを除く、本反応で得られるグリセリン由来の反応物全てを示し、例えば、グリセリンに2個のベンジル基を有する1,3−ジ(ベンジルオキシ)2−プロパノールやジグリセリンなどが挙げられる。
また、Rは反応液中の全反応生成物のGC面積比合計値を示す。ここで、「全反応生成物」は、反応終了後に反応液中に含まれるグリセリンとベンジルアルコール以外の全ての生成物を示す。なお、1%未満のGC面積比のものは切り捨てて算出した。
[実験例]
表1〜4に示す組成の試験組成物を下記の通り調製して各評価を行った。結果を表1〜4に示す。
試験組成物の調製
100mLビーカーに表1〜4に示す組成で、精製水を用いて常法により調製し、pHが中性付近であることを確認後、全量が100gになるよう精製水で調整し、試験組成物を得た。使用した試薬は以下の通りである。なお、ベンジルグリセリルエーテルは上記合成例で得られたものを使用した。
使用した試薬の詳細は下記の通りである。なお、POEはポリオキシエチレンの略記である。
イソプロピルメチルフェノール:和光純薬工業社製
チモール:和光純薬工業社製
メントール:l−メントール、和光純薬工業社製
ヒノキチオール:和光純薬工業社製
POE(20)硬化ヒマシ油:日本サーファクタント社製
POE(60)硬化ヒマシ油:日本サーファクタント社製
モノステアリン酸POEソルビタン:日光ケミカルズ社製
POEソルビタンモノラウリン酸エステル:日光ケミカルズ社製
POE(15)ラウリルエーテル:日光ケミカルズ社製
プロピレングリコール:和光純薬工業社製
塩化ベンゼトニウム:和光純薬工業社製
塩化ベンザルコニウム:和光純薬工業社製
ラウリル硫酸ナトリウム:和光純薬工業社製
ラウロイルサルコシンナトリウム:川研ファインケミカル社製
1,2−オクタンジオール:東京化成工業社製
塩化デカリウム:シグマ社製
浮遊菌殺菌力の評価
アメリカンカルチャーコレクション(ATCC)より購入したポルフィロモナス ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)ATCC33277の菌液40μLをそれぞれ5mg/Lヘミン及び1mg/LビタミンKを含むトッドへーウィットブロース培養液(THBHM*1)4mLに添加し、37℃で一晩嫌気培養(80vol%窒素、10vol%二酸化炭素、10vol%水素)した。
試験組成物の溶液4mLに上記ポルフィロモナス ジンジバリスの菌液を終濃度1.0×108個/mLとなるように添加し、37℃にて3分間反応させた。その後、ただちにこの菌溶液を段階希釈(10倍希釈を6段階)を行い、各菌溶液を血液寒天平板培地*2に塗沫した。同平板培地は、肉眼でコロニーが確認できるまで嫌気培養(80vol%窒素、10vol%二酸化炭素、10vol%水素)し、各平板培地のコロニー数をカウント後、生菌数(単位;log cfu/HA板、CFU:colony forming unitの略)を算出した。比較例1を対照(表1,2は比較例I−1、表3,4は比較例II−1。以下、同様。)とした試験組成物の浮遊菌殺菌力を下式より算出してその算出値に基づき下記の評価基準で評価した。
比較例1を対象とした試験組成物の浮遊菌殺菌力=
−log(試験組成物処置後のポルフィロモナス ジンジバリス菌数/比較例1の組成物で処置後のポルフィロモナス ジンジバリス菌数)
評価基準:
◎:浮遊菌殺菌力 3.5以上7以下
○:浮遊菌殺菌力 2.0以上3.5未満
△:浮遊菌殺菌力 0.5以上2.0未満
×:浮遊菌殺菌力 0.5未満
*1THBHMの組成:1リットル中の質量で表す。
トッドへーウィットブロース
(Becton and Dickinson社製): 30g/L
ヘミン(シグマ アルドリッチ社製): 5mg/L
ビタミンK(和光純薬工業社製): 1mg/L
蒸留水: 残
(全量が1Lになるようにメスアップし、121℃で15分間オートクレーブした。)
*2血液寒天平板培地の組成:1リットル中の質量で表す。
トッドへーウィットブロース(Becton and Dickinson社製):
30g/L
寒天(Becton and Dickinson社製): 15g/L
ヘミン(Sigma社製): 5mg/L
ビタミンK(和光純薬工業社製): 1mg/L
蒸留水: 残
(全量が1Lになるようにメスアップし、121℃で15分間オートクレーブした後、
50℃に冷却し、下記の馬脱繊血を無菌的に加えてシャーレ(サンセイ医療器材社製
)に分注した。)
馬脱繊血(日本バイオテスト研究所製) 50g/L
(オートクレーブ後、50℃に冷却し、添加。)
試験組成物の使用感(味・におい)の評価
試験組成物の使用感(味・におい)評価は、ヒト使用試験により実施した。即ち、被験者10名に試験組成物5gの入った共栓試験管を10秒間ボルテックスミキサーで撹拌後、試験組成物の臭気を、比較例1をコントロールとして、下記評点で評価した。結果は10名の平均から下記の評価基準で求めた。
評点:
4点:比較例1と比較して味・においが良好である。
3点:比較例1と比較して味・においが同等レベル。
2点:比較例1と比較してやや異なる味・においが感じられる。
1点:比較例1と比較して明らかに異なる味・においが感じられる。
評価基準:
◎:評点が3.5点以上4点以下
○:評点が3点以上3.5点未満
△:評点が2点を超えて3点未満
×:評点が2点以下
溶解性の評価
試験組成物の溶解性について下記方法で評価した。即ち、試験組成物の調製法に従い100mLビーカーを用いて、全量が100gになるように調製し、回転数360rpmで1分間撹拌、3分間静置した後の溶液の様子を以下の評点に従い、目視にて評価を行った。
評点
○;透明
△;僅かに濁り又は沈殿が認められる
×;明らかに濁り又は沈殿が認められる
ビーグル犬歯垢抑制試験
雄性のビーグル犬(4頭)の左右下顎P2〜P4の計6歯を対照歯牙とし、実験を行った。対象歯牙の歯肉縁上から歯肉縁下をスケーリング、ポリッシングすることにより、付着歯垢、歯石を完全に取り除いた後、片顎にはコントロールとして比較例1の組成物を、もう片顎には表1〜4に示した試験組成物2mLを噴霧により1日2回投与した。実験開始5日目に口腔内を十分に洗浄した後、形成された歯垢を全量かき取り、タンパク量をLowry法*3により測定し歯垢形成量を求めた。結果は、下式より比較例1を対照とした試験組成物の歯垢形成抑制効果を算出した後、この算出値から下記の評価基準で評価した。
比較例1を対照とした試験組成物の歯垢形成抑制効果(%)=
((比較例1の組成物で処置後の歯垢形成量−試験組成物処置後の歯垢形成量)/(比較例1の組成物で処置後の歯垢形成量))×100
評価基準:
◎:40%以上
○:30%以上40%未満
△:20%以上30%未満
×:20%未満
*3試薬
マイクロ BCATM プロテイン アッセイ キット (Micro BCATM Protein Assay Kit、PIERCE社製)
Figure 2011126785
Figure 2011126785
Figure 2011126785
Figure 2011126785
Figure 2011126785
Figure 2011126785
表1,2の結果から明らかなように、(A)ベンジルグリセリルエーテル、(B)特定の非イオン性殺菌剤、(C)アルコール及び/又はノニオン性界面活性剤のいずれかを欠く場合や、(A)〜(C)成分を併用していても(A)/(B)の配合比が不適切な場合は、高い浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が発揮されず、使用感に劣ることがあるのに対して、(A)〜(C)成分を組み合わせ、(A)/(B)が特定の割合であることで、浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が高く、かつ優れた使用感も兼ね備えることがわかった。なお、ベンジルグリセリルエーテルの代わりに1,2−オクタンジオールを使用しても、あるいはベンジルグリセリルエーテルにフェノキシエタノールを併用しても、上記効果は達成されなかった。
Figure 2011126785
Figure 2011126785
Figure 2011126785
Figure 2011126785
表3,4の結果から明らかなように、(A)ベンジルグリセリルエーテル、(D)成分のいずれかを欠く場合や、両成分を併用していても(A)/(D)の配合比が不適切な場合は、高い浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が発揮されず、使用感に劣ることがあるのに対して、(A)及び(D)成分を組み合わせ、(A)/(D)が特定の割合であることで、浮遊菌殺菌力及び歯垢形成抑制効果が高く、かつ優れた使用感も兼ね備えることがわかった。なお、ベンジルグリセリルエーテルの代わりに1,2−オクタンジオールを使用しても、あるいはベンジルグリセリルエーテルに塩化デカリウムを併用しても、上記効果は達成されなかった。
以下、実施例を示す。なお、下記例で用いた香料の組成は以下の通りである。なお、香料A〜Dはメントールを含まない。
Figure 2011126785
*フルーツミックスフレーバーFM3000(調合香料)
ストロベリーフレーバー 40%
アップルフレーバー 15
メロンフレーバー 17
バナナフレーバー 10
ピーチフレーバー 5
オレンジ油 2.5
ラズベリーフレーバー 2.0
パイナップルフレーバー 1.5
グレープフレーバー 1.0
トロピカルフルーツフレーバー 1.5
ミルクフレーバー 1.0
ティーフレーバー 0.5
グレープフルーツ油 0.5
レモン油 0.5
ローズ油 0.2
溶剤 残
合計 100.0%
下記組成の口腔用組成物を常法により調製して同様に評価したところ、いずれの効果にも優れることが確認された。
[実施例1]練歯磨
第2リン酸カルシウム 45.0%
無水ケイ酸 2.0
ソルビット 25.0
プロピレングリコール(ダウケミカル社製) 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
アルギン酸ナトリウム 0.5
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 1.2
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.8
サッカリンナトリウム 1.0
安息香酸ナトリウム 0.1
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 2.0
香料A 1.0
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)イソプロピルメチルフェノール=40)
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)ラウリル硫酸ナトリウム=1.67)
[実施例2]練歯磨
炭酸カルシウム 40.0%
プロピレングリコール(ダウケミカル社製) 4.0
グリセリン(ライオン社製) 20.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5
酸化チタン 0.5
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 0.8
サッカリンナトリウム 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 1.5
ヒノキチオール(和光純薬工業社製) 0.05
香料B 1.0
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)ヒノキチオール=30)
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)ラウリル硫酸ナトリウム=1.875)
[実施例3]練歯磨
ジルコノシリケート 25.0%
無水ケイ酸 2.0
ソルビット液 40.0
ポリエチレングリコール400 5.0
ポリアクリル酸ナトリウム 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 0.8
ラウロイルサルコシンナトリウム(川研ファインケミカル社製) 0.2
サッカリンナトリウム 0.2
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 5.0
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.1
香料C 1.0
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)イソプロピルメチルフェノール=50)
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)ラウリル硫酸ナトリウム及びラウロイルサルコシンナトリウム=5)
[実施例4]液状歯磨
グリセリン(坂本薬品工業社製) 35.0%
ソルビット液 15.0
プロピレングリコール(ダウケミカル社製) 5.0
無水ケイ酸 0.3
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 1.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.7
サッカリンナトリウム 0.2
安息香酸ナトリウム 0.3
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 2.0
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
香料D 1.0
トラネキサム酸 0.1
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)イソプロピルメチルフェノール=40)
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)ラウリル硫酸ナトリウム=2)
[実施例5]マウスウォッシュ
エタノール(新エネルギー・産業技術開発機構製) 15.0%
ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.3
グリセリン(ライオン社製) 15.0
サッカリンナトリウム 0.01
安息香酸ナトリウム 0.3
香料C 3.0
色素 0.004
リン酸2ナトリウム 0.05
硝酸カリウム 1.0
イノシン酸ナトリウム 1.0
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 2.0
ヒノキチオール(和光純薬工業社製) 0.1
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)ヒノキチオール=20)
[実施例6]マウスウォッシュ
エタノール(新エネルギー・産業技術開発機構製) 8.0%
ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.3
グリセリン(ライオン社製) 15.0
サッカリンナトリウム 0.01
安息香酸ナトリウム 0.3
香料A 3.0
色素 0.004
リン酸2ナトリウム 0.05
硝酸カリウム 1.0
イノシン酸ナトリウム 1.0
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 2.0
塩化ベンゼトニウム(和光純薬工業社製) 0.01
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)塩化ベンゼトニウム=200)
[実施例7]マウスウォッシュ
エタノール(新エネルギー・産業技術開発機構製) 10.0%
ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.3
グリセリン(ライオン社製) 15.0
サッカリンナトリウム 0.01
安息香酸ナトリウム 0.3
香料C 3.0
色素 0.004
リン酸2ナトリウム 0.05
硝酸カリウム 1.0
イノシン酸ナトリウム 1.0
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 2.0
メントール(和光純薬工業社製) 0.01
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)メントール=200)
[実施例8]洗口剤
エタノール(新エネルギー・産業技術開発機構製) 10.0%
プロピレングリコール(ダウケミカル社製) 2.0
グリセリン(ライオン社製) 2.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.3
キシリトール 4.0
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 0.05
ラウロイルサルコシンナトリウム(川研ファインケミカル社製) 0.05
色素 0.001
香料B 0.3
塩化リゾチーム 0.3
硝酸カリウム 5.0
硫酸アンモニウム 0.2
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 0.5
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)イソプロピルメチルフェノール=10)
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)ラウリル硫酸ナトリウム及びラウロイルサルコシンナトリウム=5)
[実施例9]洗口剤
エタノール(新エネルギー・産業技術開発機構製) 5.0%
グリセリン(ライオン社製) 10.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.3
サッカリンナトリウム 0.1
塩化ベンゼトニウム(和光純薬工業社製) 0.01
色素 0.001
香料A 3.0
グリチルレチン酸 0.1
硝酸カリウム 5.0
硫酸アンモニウム 0.2
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 0.5
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)塩化ベンゼトニウム=50.0)
[実施例10]洗口剤
エタノール(新エネルギー・産業技術開発機構製) 8.0%
プロピレングリコール(ダウケミカル社製) 5.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.3
サッカリンナトリウム 0.1
ラウロイルサルコシンナトリウム(川研ファインケミカル社製) 0.1
色素 0.001
香料D 3.0
トラネキサム酸 0.3
硝酸カリウム 5.0
硫酸アンモニウム 0.2
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 1.0
チモール(和光純薬工業社製) 0.05
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)チモール=20)
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)ラウロイルサルコシンナトリウム=10)
[実施例11]チューイングガム
キシリトール 20.0%
マルチトール 10.0
グリセリン(ライオン社製) 8.0
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 15.0
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
香料B 2.0
ガムベース 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)イソプロピルメチルフェノール=300)
[実施例12]洗口剤
エタノール(新エネルギー・産業技術開発機構製) 10.0%
グリセリン(ライオン社製) 2.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.2
サッカリンナトリウム 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 0.1
香料A 3.0
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 2.0
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
ヒノキチオール(和光純薬工業社製) 0.1
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)イソプロピルメチルフェノール及びヒノキチオール=13.3)
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)ラウリル硫酸ナトリウム=20)
[実施例13]トローチ
キシリトール 25.0%
アラビアゴム 5.0
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.1
タルク 2.0
ステアリン酸マグネシウム 0.7
香料A 3.0
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 5.0
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
ハッカ油 2.0
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)イソプロピルメチルフェノール=100)
[実施例14]洗口剤
エタノール(新エネルギー・産業技術開発機構製) 10.0%
プロピレングリコール(ダウケミカル社製) 3.0
サッカリンナトリウム 0.1
香料C 3.0
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 2.0
塩化ベンゼトニウム(和光純薬工業社製) 0.01
塩化セチルピリジニウム(和光純薬工業社製) 0.02
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)塩化ベンゼトニウム=200)
[実施例15]トローチ
キシリトール 25.0%
アラビアゴム 5.0
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.1
タルク 2.0
ステアリン酸マグネシウム 0.7
香料B 3.0
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 5.0
塩化ベンゼトニウム(和光純薬工業社製) 0.01
塩化セチルピリジニウム(和光純薬工業社製) 0.02
ハッカ油 2.0
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)塩化ベンゼトニウム=500)
[実施例16]洗口剤
エタノール(新エネルギー・産業技術開発機構製) 10.0%
グリセリン(ライオン社製) 2.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.2
サッカリンナトリウム 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 0.1
香料A 3.0
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 2.0
チモール(和光純薬工業社製) 0.02
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)チモール=100)
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)ラウリル硫酸ナトリウム=20)
[実施例17]練歯磨
ジルコノシリケート 25.0%
無水ケイ酸 2.0
ソルビット液 40.0
ポリエチレングリコール400 5.0
ポリアクリル酸ナトリウム 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 0.8
ラウロイルサルコシンナトリウム(川研ファインケミカル社製) 0.2
サッカリンナトリウム 0.2
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1
ベンジルグリセリルエーテル(合成例での製造品) 5.0
チモール(和光純薬工業社製) 0.1
香料B 1.0
精製水 残
計 100.0%
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(B)チモール=50)
((A)ベンジルグリセリルエーテル/(D)ラウリル硫酸ナトリウム及びラウロイルサルコシンナトリウム=5)

Claims (7)

  1. (A)ベンジルグリセリルエーテルと、(B)イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヒノキチオール、メントールから選ばれる1種以上の非イオン性殺菌成分と、(C)アルコール及び/又はノニオン性界面活性剤とを含有し、(A)成分の配合量が0.1〜20質量%であり、かつ(A)/(B)の質量比が2〜500であることを特徴とする口腔用組成物。
  2. (C)アルコールが、炭素数1〜4の1価の低級アルコール、2価及び3価の多価アルコールから選ばれる1種以上である請求項1記載の口腔用組成物。
  3. (C)ノニオン性界面活性剤が、アルキル基の炭素数が12〜18で、エチレンオキサイドの平均付加モル数が2〜30モルのポリオキシエチレンアルキルエーテル、エチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜100モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
  4. (A)ベンジルグリセリルエーテルと、(D)高級アルキル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸塩、第4級アンモニウム塩から選ばれる1種以上のイオン性殺菌成分とを含有し、(A)成分の配合量が0.1〜20質量%であり、かつ(A)/(D)の質量比が1〜2,000であることを特徴とする口腔用組成物。
  5. (D)成分が、ラウリル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウムから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項4記載の口腔用組成物。
  6. (D)成分が、ラウリル硫酸ナトリウム及び/又はN−ラウロイルサルコシンナトリウムであり、(A)/(D)の質量比が1〜200であることを特徴とする請求項5記載の口腔用組成物。
  7. (D)成分が塩化ベンゼトニウム及び/又は塩化ベンザルコニウムであり、(A)/(D)の質量比が20〜2,000であることを特徴とする請求項5記載の口腔用組成物。
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