JP2011126244A - 印刷物の製造方法 - Google Patents

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茂生 戸田
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Abstract

【課題】カラー画像を含む印刷物中の濃色部分の再現にあたり生じやすい調子つぶれを防止し、高濃度と調子再現を両立させる。
【解決手段】4原色(CMYK)インキの重ね刷り過程について、主版色分版を使用する第一のセットと、補色分版を使用する第二のセットに分割し、かつ、色分解データに補正(当該補正式の一例を図2に示す)を加えて、主版色分版と補色分版の網点面積の最適化を図る。主版色分版と補色分版を使用する刷り重ね印刷にあっては、同一の(CMYK)インキを使用する。
【選択図】図2

Description

本発明はカラー画像を含む印刷物の製造方法に関するものである。
例えば、クリアファイルを印刷基材としUVインキを用いて印刷物を製造する場合、CMYKの色分版をAMスクリーンで作成して、刷り重ねて印刷を行っている。一方、カラー画像を含む印刷物の製造方法において、従来、主要色であるCMYKの4の分版をAMスクリーンで作成し、補助色、例えばRGBの3の分版をFMスクリーンで作成し、それぞれの版を刷り重ねる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
カラー画像を含む印刷物にあってはインキが高濃度に載った印刷物が求められる場合がある。CMYKの色分版よりなる単一セットの刷版を用いて高濃度の印刷を行うとインキの濁りが出て、所望色の再現が困難になる。そこで、カラー画像を含む印刷物中の濃色部分がある場合に、AMスクリーンで作成した主版(主版色分版)とFMスクリーンで作成した補色版(補色分版)を重ね刷りして、濃色部分を再現することが考えられる。
このようにして、高濃度単一(セット)印刷に伴うインキの濁りを回避することができる。しかし、高濃度で印刷をすると再現画像の調子つぶれが生じる問題があった。
特開2004−58390号公報
解決しようとする問題点は、カラー画像を含む印刷物中の濃色部分の再現にあたり、調子つぶれが生じる点である。
本発明のその他の課題は、本発明の説明により明らかになる。
以下に課題を解決するための手段を述べる。
本発明の一の態様にかかる印刷物の製造方法は、
カラー画像を含む印刷物の製造方法において、以下の工程からなる。
イ カラー原稿画像をCMYKの4色に色分解して、式(1)を満足し、AMスクリーンによる主版色分版である、A−C1版、A−M1版、A−Y1版とA−K1版を作成する工程
式(1)
0≦x≦0.5のとき y=x×(1−2a) であり、
0.5≦x≦1.0 のとき y=x×(1+2a)−2a
(式(1)中で、
CMYKの4色中の任意の特定色に関し、
xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示し、
yは前記特定色の主版色分版において、カラー原稿中の前記微小面に対応する位置における同一面積の微小面中で、特定色の前記主版色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面の面積に占める割合を示し、
aの値は0以上0.4以下であり、
式(1)はCMYKの4色のいずれの色についても成立する。)
ロ イの工程で用いたと同一のカラー原稿画像をCMYの3色に色分解して、式(2)を満足し、FMスクリーンによる補色分版である、A−C2版、A−M2版とA−Y2版を作成する工程
式(2)
y=bx
(式(2)中で、
CMYの3色中の任意の特定色に関し、
xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示し、
yは前記特定色の補色分版において、前記カラー原稿中の微小面に対応する位置における同一面積の微小面積中で、特定色の補色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面積に占める割合を示し、
bの値は0.5以上0.8以下であり、
式(2)はCMYの3色のいずれの色についても成立する。)
ハ A−C1版とCインキの組合せ、A−M1版とMインキの組合せ、A−Y1版とYインキの組合せ並びにA−K1版とKインキの組合せを使用して、印刷基材に刷り重ねを行う工程
ニ A−C2版とハの工程に使用したと同一のCインキの組合せ、A−M2版とハの工程に使用したと同一のMインキの組合せ並びにA−Y2版とハの工程に使用したと同一のYインキの組合せを使用して、印刷基材に刷り重ねを行う工程。
本発明の好ましい実施態様において、
前記ハの工程に使用する前記Cインキ、前記Mインキ、前記Yインキ及び前記KインキがそれぞれUVインキであってもよい。
本発明の他の好ましい実施態様において、
前記印刷物を刷る印刷基材が、合成樹脂フィルムであってもよい。
本発明の他の態様にかかる印刷物の製造方法は、
カラー画像を含む印刷物の製造方法において、
以下の工程からなる。
イ−2 カラー原稿画像をCMYKの4色に色分解して、
式(3)を満足し、AMスクリーンによる主版色分版である、B−C1版、B−M1版とB−Y1版並びに、
式(4)を満足し、AMスクリーンによる主版色分版である、B−K1版を作成する工程
式(3)
y=cx
(式(3)中で、
CMYの3色中の任意の特定色に関し、
xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示し、
yは前記特定色の主版色分版において、カラー原稿中の前記微小面に対応する位置における同一面積の微小面中で、特定色の前記主版色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面の面積に占める割合を示し、
cの値は0.6以上1.0以下であり、
式(1)はCMYの3色のいずれの色についても成立する。)
式(4)
y=x
(式(4)中で、
K色に関し、
xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果としてK色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示し、
yは前記特定色の主版色分版において、カラー原稿中の前記微小面に対応する位置における同一面積の微小面中で、K色の前記主版色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面の面積に占める割合を示す。)
ロ−2 イ−2の工程で用いたと同一のカラー原稿画像をCMYの3色に色分解して、式(5)を満足し、FMスクリーンによる補色分版である、B−C2版、B−M2版とB−Y2版を作成する工程
式(5)
y=x×1/(1−d)−d/(1−d)
ただし、任意のxに対してyが負の値となるときは、y=0とする
(式(5)中で、
CMYの3色中の任意の特定色に関し、
xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示し、
yは前記特定色の補色分版において、前記カラー原稿中の微小面に対応する位置における同一面積の微小面積中で、特定色の補色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面積に占める割合を示し、
dの値は0.1以上0.5以下であり、
式(2)はCMYの3色のいずれの色についても成立する。)
ハ B−C1版とCインキの組合せ、B−M1版とMインキの組合せ、B−Y1版とYインキの組合せ並びにB−K1版とKインキの組合せを使用して、印刷基材に刷り重ねを行う工程
ニ B−C2版とハの工程に使用したと同一のCインキの組合せ、B−M2版とハの工程に使用したと同一のMインキの組合せ並びにB−Y2版とハの工程に使用したと同一のYインキの組合せを使用して、印刷基材に刷り重ねを行う工程。
第二の発明の好ましい実施態様において、
前記ハの工程に使用する前記Cインキ、前記Mインキ、前記Yインキ及び前記KインキがそれぞれUVインキであってもよい。
第二の発明の他の好ましい実施態様において、
前記印刷物を刷る印刷基材が、合成樹脂フィルムであってもよい。
以上説明した本発明、本発明の好ましい実施態様、これらに含まれる構成要素は可能な限り組み合わせて実施することができる。
本発明は2つの態様を有する。本発明にかかる印刷物の製造方法は、両者ともに、その他の特徴とともに、4原色の重ね刷り過程について、主版色分版を使用する第一のセットと、補色分版を使用する第二のセットに分割し、かつ、色分解データに補正を加えて、主版色分版と補色分版の網点面積の最適化を図った。このため、インキを高濃度に刷った印刷物でありながら、多色刷りにおける調子つぶれが回避される。
当該製造方法は色彩の中の調子再現を可能とする。また、本発明は両者ともに、高濃度でインキを置きつつ、濁りを抑制した印刷物を製造することができる。
図1は、製造方法Aにおける、主版作成時の補正式(式(1))を説明するグラフである。 図2は、製造方法Aにおける、補色版作成時の補正式(式(2))を説明するグラフである。 図3は、製造方法Bにおける、主版色分版セットの中で、CMY色用の刷版作成時の補正式(式(3))を説明するグラフである。 図4は、製造方法Bにおける、補色版作成時の補正式(式(5))を説明するグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施例にかかる印刷物の製造方法をさらに説明する。本発明の実施例に記載した部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
本発明の態様は2つある。2発明の相違点は、製版方法(特に色分解データから版を製造するに際して行う補正の方法)にある。便宜上、2の製版方法を製版方法A、製版方法Bと呼ぶ。
製版方法Aにより製造される版は、A−C1版、A−M2版のように、最初にAの文字を付けて表示している。製版方法Aにより製造される版を使用する印刷物の製造方法は製造方法Aと呼び、製造される印刷物を印刷物Aと呼ぶ。これらは、請求項1乃至3に記載した発明に対応する。
製版方法Bにより製造される版は、B−C1版、B−M2版のように、最初にBの文字を付けて表示している。製版方法Bにより製造される版を使用する印刷物の製造方法は製造方法Bと呼び、製造される印刷物を印刷物Bと呼ぶ。これらは、請求項4乃至6に記載した発明に対応する。
製版方法AとB、製造方法AとB、印刷物AとBを区別しない場合には、単に製版方法、製造方法、印刷物と呼ぶ場合がある。
製造方法Aと製造方法Bは、カラー原稿画像の色彩特徴に応じて使い分けることを意図している。
製造方法Aを採用することが好ましいのは以下の(1)と(2)の場合である。
(1) カラー原稿画像の中に占める明るい部分の面積の割合が、概ね原稿画像全体の半分以上の場合。
(2) カラー原稿画像の中に占めるCMYの一次色、二次色の面積の割合が、概ね原稿画像全体の半分以上の場合。
(1)において明るい部分とは、従来のCMYK(特色や補色を使用しない)4色分解データにおいて、C版の網点量50%以下とすべき部分であり、同時に、M版の網点量50%以下とすべき部分であり、Y版とK版についても同様である部分を意味する。(2)において、CMYの一次色とは、それぞれ、藍、紅、黄の各色である。CMYの二次色とは、2色の混合により作り出される色であり、緑、赤、青の各色である。
製造方法Bを採用することが好ましいのは、製造方法Aの採用に該当しない場合である。
もっとも、(1)と(2)は、特定の特徴を有する面積が、全体の概ね半分で区分されていて、明確な区分けが困難な場合があり、両者の製造方法を採用した試し刷りをして、どちらかの製造方法の選定を選択することもある。
製造方法Aを説明する。
主版色分版を作成する。使用インキはCMYKの4色である。このため、カラー原稿画像をCMYKの4色に色分解して、4つの主版色分版を作成する。4つの主版色分版は、Cインキ用のA−C1版、Mインキ用のA−M1版、Yインキ用のA−Y1版と墨インキ用のA−K1版である。
4つの主版色分版は、AMスクリーン版である。AMスクリーン版は、たとえば、直交あるいは斜交する網点セルが規則的に並んだその網点セルを構成する網点の大きさで画像の階調を再現する方式を採用している。具体的には、175line/inchのAM網点を使用している。
色分解を行い色分版を作成する過程は、従来の色分版作成と同様であるが、中間調の領域で、色分解データよりも版の網点量を少なくする。主版と補色版の2セットに分けて、同一インキを2回印刷するので、インキ量が極端に多くなることを避けるために、中間調部分でインキ量を少なくするものである。
図1は主版作成時の補正式(式(1))を説明するグラフである。横軸に、x×100の値(すなわち百分率)を示し、縦軸にy×100の値(すなわち百分率)を示している。
xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示す。
yは前記特定色の主版色分版において、カラー原稿中の前記微小面に対応する位置における同一面積の微小面中で、特定色の前記主版色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面の面積に占める割合を示す。網点面積の合計値とは、微小面に含まれる網点に関して、一つ一つの網点についてその面積を計測し、当該面積値を合計した値である。以下の式(2)〜(5)についても同じである。
図1中に補正方法を示すグラフを実線で示している。破線で示す線は補正を行わない(従来の)xとyの関係を示す線である。
図1に示すグラフは、画像原稿のC色分解データとA−C1版に適用される。また、図1に示すグラフは、画像原稿のM色分解データとA−M1版に適用される。さらに、図1に示すグラフは、画像原稿のY色分解データとA−Y1版に適用される。さらにまた、図1に示すグラフは、画像原稿のK色分解データとA−K1版に適用される。
微小面の面積は、色分解装置の分解能力と印刷における微細点描画能力に依存して変わるが、175line/inchのAM網点の場合には、通常、100μm×100μm程度である。
C色分解データとA−C1版に適用されるグラフとして説明する。C色分解データの値であるxが0.5(すなわち50%)であるとき、補正を行わない従来のC版では網点の合計面積は微小面の50%となる。
xが0.5の値を取るときの減量補正の割合を定め、これを数値で示すと補正方法を直感的に把握することができる。当該減量の割合の数値範囲は、通常0%以上40%以下、好ましくは0%以上30%以下、より好ましくは1%以上15%以下、もっとも好ましくは5%以上10%以下である。減量割合の下限値は、通常0%であり、好ましくは1%であり、より好ましくは5%である。
そして、このように減量した結果のyの値がxの増減に応じて滑らかに変化するように、原点とx=1、y=1の点を結べばよい。
もっとも、単純かつ分かりやすい結び状態は、直線で結ぶことであり、当該補正は式(1)で表される。
すなわち、x=0.5であるとき、yの値がa×xに減量されるとして、
式(1)
0≦x≦0.5のとき y=x×(1−2a) であり、
0.5≦x≦1.0 のとき y=x×(1+2a)−2a
で示される。
もっとも、式(1)は好ましい減量割合を示す1の例であり、例えば、原点とx=0.5を滑らかな曲線で結ぶ形の補正式であってもよい。この場合には、0≦x≦0.5の範囲では、曲線の微分値をグラフに描けば、全範囲で、右上がりとなる。
なお、以下に説明する、式(2)、式(3)と式(5)に関しても、グラフの両端を規定するポイントを結ぶ線は、かならずしも直線でなくてもよく、滑らかな曲線でこれら両端を結ぶ関係であってもよい。
また、C色とA−C1版に適用される式(1)中のaの値は、同一の主版セットの中で、そのまま、M色とA−M1版、Y色とA−Y1版、K色とA−K1版を規定する式(1)中のaの値とすることが好ましい。当該aの値は、同一の主版セットの中で、色分版ごとに変更してもよい。
次に、補色分版を作成する。使用インキはCMYの3色である。このため、カラー原稿画像をCMYの3色に色分解して、3つの補色分版を作成する。3つの補色分版は、Cインキ用のA−C2版、Mインキ用のA−M2版、Yインキ用のA−Y2版である。
3つの補色分版は、FMスクリーン版である。FMスクリーン版は、規則性を持たない原則として同一サイズの画素の密度で階調を再現する方式を採用している。具体的には、約20μmのFM網点を使用している。
色分解を行い、色分版を作成する過程は、従来の色分版作成と同様であるが、全階調領域で、色分解データよりも版のインキ印刷面を少なくする。
図2は補色版作成時の補正式(式(2))を説明するグラフである。横軸に、x×100の値(すなわち百分率)を示し、縦軸にy×100の値(すなわち百分率)を示している。
xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示している。yは前記特定色の補色分版において、前記カラー原稿中の微小面に対応する位置における同一面積の微小面積中で、特定色の補色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面積に占める割合を示している。
図2中に補正方法を示すグラフを実線で示している。破線で示す線は補正を行わない(従来の)xとyの関係を示す線である。
補正式は、y=bx 式(2)
である。
bの値の範囲は、通常0.5以上0.8以下であり、好ましくは0.5以上0.7以下であり、より好ましくは0.55以上0.65以下である。
当該補正式は、C色分解データとA−C2版の関係に適用される。また、当該補正式は、M色分解データとA−M2版の関係に適用される。さらにまた、当該補正式は、Y色分解データとA−Y2版の関係に適用される。
C色分解データとA−C2版に適用されるbの値は、同一補色版セットの中で、そのまま、M色分解データとA−M2版の式(2)、同じく、Y色分解データとA−Y2版の式(2)の関係に適用することが好ましい。当該bの値は、同一補色版セットの中で、色分版ごとに変更してもよい。
続いて、主版セットを使用して印刷を行う。具体的には、A−C1版とCインキの組合せ、A−M1版とMインキの組合せ、A−Y1版とYインキの組合せ並びにA−K1版とKインキの組合せを使用して、印刷基材に刷り重ねを行う。
次に、補色版セットを使用して印刷を行う。具体的には、A−C2版とハの工程に使用したと同一のCインキの組合せ、A−M2版とハの工程に使用したと同一のMインキの組合せ並びにA−Y2版とハの工程に使用したと同一のYインキの組合せを使用して、前記主版セットで印刷した部分に、刷り重ねを行う。
本発明において、4に分けて説明した工程(すなわちイの工程、ロの工程、ハの工程とヘの工程)は、記載順序実行してもよく、任意の順序で行ってもよい。ただし、主版セットを用いる印刷工程は、主版セット作成工程の後に行う。また、補色版セットを用いる印刷工程は、補色版セット作成工程の後に行う。
クリアファイルに印刷する場合には、表面が視認面となるので、透明シートの裏面に印刷することが好ましい。そこで、裏面にまず主版セットを用いる印刷工程を行い、その後に、当該裏面に、補色版セットを用いる印刷工程を行う。
インキは特に限定されない。本発明に用いる好ましいインキはUVインキである。UVインキは、高濃度印刷を行うと濁りが出やすいからである。UVインキとは、紫外線硬化性のインキである。
印刷基材は、紙、合成樹脂フィルムなどである。本発明の好ましい適用例は、例えば、厚さ0.2mmの透明または半透明のポリエチレンフィルムである。
本発明の好ましい実施態様は、印刷基材として合成樹脂フィルムを使用し、インキとしてUVインキを使用する態様である。
続いて、製造方法Bを説明する。
製造方法Bは、製造方法Aと製版時の補正が異なるが、その他(例えば、印刷インキ、印刷基材、印刷工程など)は製造方法Aと同一であるので、製版方法Bのみを説明する。
主版色分版を作成する。主版色分版において、CMY色用の刷版すなわち、B−C1、B−M1とB−Y1は、階調を減じる補正をする。主版色分版において、K色用の刷版すなわち、B−K1は、色分解データを補正せず、当該データを用いて刷版を作成する。
図3は主版色分版セットの中で、CMY色用の刷版作成時に行う補正式(式(3))を説明するグラフである。横軸に、x×100の値(すなわち百分率)を示し、縦軸にy×100の値(すなわち百分率)を示している。
xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示している。
yは前記特定色の主版色分版において、カラー原稿中の前記微小面に対応する位置における同一面積の微小面中で、特定色の前記主版色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面の面積に占める割合を示している。
図3中に補正方法を示すグラフを実線で示している。破線で示す線は補正を行わないxとyの関係を示す線である。
当該補正は、式(3)で表される。
y=cx 式(3)
cの値の範囲は、通常、0.6以上1.0以下、好ましくは0.7以上1.0以下、より好ましくは0.8以上0.95以下である。
また、C色とB−C1版に適用される式(3)中のcの値は、同一の主版セットの中で、そのまま、M色とB−M1版、Y色とB−Y1版を規定する式(3)中のcの値とすることが好ましい。当該cの値は、同一の主版セットの中で、色分版ごとに変更してもよい。
主版色分版セットの中で、墨色刷版B−K1は補正をしない。すなわち、上記と同様の表現をすれば、式(4)
y=x 式(4)
の関係である。
補色分版を作成する。補色分版はCMY色版を作成する。補色分版は、色分解データの淡色領域について、特定の値範囲で印刷量がゼロになるように減少させ、100%色分解データ領域では、100%印刷量を維持する。
図4は補色版作成時の補正式(式(5))を説明するグラフである。横軸に、x×100の値を示し、縦軸にy×100の値を示している。
xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示している。
yは前記特定色の補色分版において、前記カラー原稿中の微小面に対応する位置における同一面積の微小面積中で、特定色の補色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面積に占める割合を示している。
当該補正は、式(5)で示される。
y=x×1/(1−d)−d/(1−d) 式(5)
ただし、任意のxに対してyが負の値となるときは、y=0とする。
入念のために説明すれば、0≦x≦dの範囲をとるxの場合にy=0とする。
dの値の範囲は、通常0.1以上0.5以下であり、好ましくは0.2以上0.4以下であり、より好ましくは0.2以上0.3以下である。
当該補正式は、C色分解データとB−C2版の関係に適用される。また、当該補正式は、M色分解データとB−M2版の関係に適用される。さらにまた、当該補正式は、Y色分解データとB−Y2版の関係に適用される。
C色分解データとB−C2版に適用されるdの値は、同一補色版セットの中で、そのまま、M色分解データとB−M2版の式(5)、同じく、Y色分解データとB−Y2版の式(5)の関係に適用することが好ましい。当該dの値は、同一補色版セットの中で、色分版ごとに変更してもよい。

Claims (6)

  1. カラー画像を含む印刷物の製造方法において、
    以下の工程からなる印刷物の製造方法。
    イ カラー原稿画像をCMYKの4色に色分解して、式(1)を満足し、AMスクリーンによる主版色分版である、A−C1版、A−M1版、A−Y1版とA−K1版を作成する工程
    式(1)
    0≦x≦0.5のとき y=x×(1−2a) であり、
    0.5≦x≦1.0 のとき y=x×(1+2a)−2a
    (式(1)中で、
    CMYKの4色中の任意の特定色に関し、
    xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示し、
    yは前記特定色の主版色分版において、カラー原稿中の前記微小面に対応する位置における同一面積の微小面中で、特定色の前記主版色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面の面積に占める割合を示し、
    aの値は0以上0.4以下であり、
    式(1)はCMYKの4色のいずれの色についても成立する。)
    ロ イの工程で用いたと同一のカラー原稿画像をCMYの3色に色分解して、式(2)を満足し、FMスクリーンによる補色分版である、A−C2版、A−M2版とA−Y2版を作成する工程
    式(2)
    y=bx
    (式(2)中で、
    CMYの3色中の任意の特定色に関し、
    xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示し、
    yは前記特定色の補色分版において、前記カラー原稿中の微小面に対応する位置における同一面積の微小面積中で、特定色の補色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面積に占める割合を示し、
    bの値は0.5以上0.8以下であり、
    式(2)はCMYの3色のいずれの色についても成立する。)
    ハ A−C1版とCインキの組合せ、A−M1版とMインキの組合せ、A−Y1版とYインキの組合せ並びにA−K1版とKインキの組合せを使用して、印刷基材に刷り重ねを行う工程
    ニ A−C2版とハの工程に使用したと同一のCインキの組合せ、A−M2版とハの工程に使用したと同一のMインキの組合せ並びにA−Y2版とハの工程に使用したと同一のYインキの組合せを使用して、印刷基材に刷り重ねを行う工程
  2. 前記ハの工程に使用する前記Cインキ、前記Mインキ、前記Yインキ及び前記KインキがそれぞれUVインキであることを特徴とする請求項1に記載した印刷物の製造方法。
  3. 前記印刷物を刷る印刷基材が、合成樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1乃至2いずれかに記載した印刷物の製造方法。
  4. カラー画像を含む印刷物の製造方法において、
    以下の工程からなる印刷物の製造方法。
    イ−2 カラー原稿画像をCMYKの4色に色分解して、
    式(3)を満足し、AMスクリーンによる主版色分版である、B−C1版、B−M1版とB−Y1版並びに、
    式(4)を満足し、AMスクリーンによる主版色分版である、B−K1版を作成する工程
    式(3)
    y=cx
    (式(3)中で、
    CMYの3色中の任意の特定色に関し、
    xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示し、
    yは前記特定色の主版色分版において、カラー原稿中の前記微小面に対応する位置における同一面積の微小面中で、特定色の前記主版色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面の面積に占める割合を示し、
    cの値は0.6以上1.0以下であり、
    式(1)はCMYの3色のいずれの色についても成立する。)
    式(4)
    y=x
    (式(4)中で、
    K色に関し、
    xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果としてK色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示し、
    yは前記特定色の主版色分版において、カラー原稿中の前記微小面に対応する位置における同一面積の微小面中で、K色の前記主版色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面の面積に占める割合を示す。)
    ロ−2 イ−2の工程で用いたと同一のカラー原稿画像をCMYの3色に色分解して、式(5)を満足し、FMスクリーンによる補色分版である、B−C2版、B−M2版とB−Y2版を作成する工程
    式(5)
    y=x×1/(1−d)−d/(1−d)
    ただし、任意のxに対してyが負の値となるときは、y=0とする
    (式(5)中で、
    CMYの3色中の任意の特定色に関し、
    xはカラー原稿画像中の任意の微小面中に含まれ、色分解の結果として特定色が含まれる領域の合計面積が、前記微小面の面積に占める割合を示し、
    yは前記特定色の補色分版において、前記カラー原稿中の微小面に対応する位置における同一面積の微小面積中で、特定色の補色分版に形成された網点面積の合計値が前記微小面積に占める割合を示し、
    dの値は0.1以上0.5以下であり、
    式(2)はCMYの3色のいずれの色についても成立する。)
    ハ B−C1版とCインキの組合せ、B−M1版とMインキの組合せ、B−Y1版とYインキの組合せ並びにB−K1版とKインキの組合せを使用して、印刷基材に刷り重ねを行う工程
    ニ B−C2版とハの工程に使用したと同一のCインキの組合せ、B−M2版とハの工程に使用したと同一のMインキの組合せ並びにB−Y2版とハの工程に使用したと同一のYインキの組合せを使用して、印刷基材に刷り重ねを行う工程
  5. 前記ハの工程に使用する前記Cインキ、前記Mインキ、前記Yインキ及び前記KインキがそれぞれUVインキであることを特徴とする請求項4に記載した印刷物の製造方法。
  6. 前記印刷物を刷る印刷基材が、合成樹脂フィルムであることを特徴とする請求項4乃至5いずれかに記載した印刷物の製造方法。
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