JP2011125979A - パイプカッター - Google Patents

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Abstract

【課題】パイプを内側から切断する場合に、切断するパイプの径や長さに対応しやすく、かつ容易に切断することが可能なパイプカッターを提供する。
【解決手段】長手方向に第1の中空部13を有するアウターシャフト10と、第1の中空部13に回動可能に挿着されたインナーシャフト20と、一端側に切削刃32を有し他端側がアウターシャフト10先端面の周縁部にアウターシャフト10の長手方向を軸方向として回動可能に取り付けられた切削体30,30と、インナーシャフト20先端面の周縁部に形成されて切削体30、30の一端側に当接する突起部27,27とを備え、インナーシャフト20を回動させると、突起部27,27が切削体30,30の一端側に当接しながらインナーシャフト20の先端面の周縁部に沿って移動するとともに、切削体30,30の他端側が回動して切削体30,30の一端側がアウターシャフト10の周方向外側に向けて押し出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部に光ファイバーケーブル等を収容したケーブル保護用のパイプを切断するパイプカッターに関するものである。
従来、光ファイバーケーブルや通信ケーブル等のケーブル線を地中に埋設する場合、図16に示すような方法で行われている。地中9には、所定の間隔(例えば50m)を空けて、垂直方向にマンホール6,6(例えば直径2m)が掘削されている。そして、マンホール6,6の間の地中9には、さらに複数の鉄管4が予め埋設されている。鉄管4の内部には、ケーブル保護用パイプ3(例えば塩化ビニル製の可とう管)が挿通されており、さらにケーブル保護用パイプ3の内部には、光ファイバーケーブル等のケーブル線1が挿通されている。また布設途中のケーブル保護用パイプ3の内部には、前段階として、ケーブル線1を挿通させるための引き線2が挿通されている。
ところで、マンホール6の内部から鉄管4の埋設方向を見ると、図17に示すように、複数(図示の例では9本)の鉄管4が近接して埋設されており、各々の鉄管4の内部に複数(図示の例では3本)のケーブル保護用パイプ3が挿通された状態になっている。そして、鉄管4から突出した複数のケーブル保護用パイプ3は、図16の一点鎖線で示すように固定金具5によって互いに固定されるとともに、鉄管4からの突出量が一定になるように切断されて切り揃えられている。従って、図16においては、下段のケーブル保護用パイプ3において、符号8の部分を切除する必要がある。
しかしながら、ケーブル保護用パイプ3を切断する場合に、通常の切断器具を用いてパイプの外側から切断しようとすると、以下のような問題があった。まず、複数のケーブル保護用パイプ3が図17に示すような密集した状態になっていると、パイプとパイプの隙間が狭く、切断器具を入れることが困難になってしまう。仮に隙間に切断器具を入れることができたとしても、切断器具の操作が困難であり、また操作中に隣接するパイプを損傷する恐れもある。さらに、内部のケーブル線1や引き線2を損傷する恐れもある。
これに対して、隣接するパイプが邪魔にならないように、ケーブル保護用パイプ3を内側から切断するようにした発明が開示されている。例えば、特許文献1には、半円筒形状の一対の開閉体を中間部分で連結し、基端側同士を近づけると切削刃を有する先端側が開くように構成するとともに、一対の開閉体の間にケーブルを挿通させるようにした発明が記載されている。
特開2006−130583号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、切削刃を有する先端側を開くために、一対の開閉体を梃子のように動かす構成となっているため、切断するパイプの径や長さによっては、連結部分の位置をうまく計算しないと、切削刃がうまくパイプに届かず対応できないことが考えられる。また、先端側が開いたときに切削刃の角度がパイプ内周面に対して直角にならず、うまく切断できないことも考えられる。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、ケーブル保護用パイプを内側から切断する場合に、切断するパイプの径や長さに対応しやすく、かつ容易に切断することが可能なパイプカッターを提供するものである。
請求項1に係る発明のパイプカッターは、内部にケーブルを収容するためのケーブル保護用パイプに挿入されて、前記ケーブル保護用パイプを内側から切断するパイプカッターであって、長手方向に第1の中空部を有するアウターシャフトと、前記第1の中空部に回動可能に挿着されたインナーシャフトと、一端側に切削刃を有し他端側が前記アウターシャフト先端面の周縁部に前記アウターシャフトの長手方向を軸方向として回動可能に取り付けられた切削体と、前記インナーシャフト先端面の周縁部に形成されて前記切削体の一端側に当接する突起部とを備え、前記インナーシャフトを回動させると、前記突起部が前記切削体の一端側に当接しながら前記インナーシャフトの先端面の周縁部に沿って移動するとともに、前記切削体の他端側が回動して前記切削体の一端側が前記アウターシャフトの周方向外側に向けて押し出されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のパイプカッターにおいて、前記アウターシャフトに、前記アウターシャフトの外周面から前記第1の中空部に連通する第1の溝部を設け、前記インナーシャフトに、長手方向の第2の中空部と、前記インナーシャフトの外周面から前記第2の中空部に連通する第2の溝部とを設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のパイプカッターにおいて、前記インナーシャフトを回動させることにより、前記第1の溝部と前記第2の溝部との連通の有無を切り替え可能にしたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1つに記載のパイプカッターにおいて、前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトの各々に、周方向外側に延出するハンドルを取り付けたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1つに記載のパイプカッターにおいて、前記アウターシャフトの外周面に、前記アウターシャフトの長手方向に沿って増減する目盛を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載のパイプカッターにおいては、アウターシャフトの長手方向に形成された第1の中空部にインナーシャフトを回動可能に挿着しているので、インナーシャフトをアウターシャフトに対して回動させることができる。また、アウターシャフトの先端面の周縁部には、一端側に切削刃を有する切削体の他端側がアウターシャフトの長手方向を軸方向として回動可能に取り付けられているので、切削体は他端側を中心に一端側が円を描くように移動することができる。一方、インナーシャフトの先端面の周縁部には突起部が形成されており、その突起部が切削体の一端側に当接するようになっている。以上の構成から、インナーシャフトを回動させると、突起部が切削体の一端側に当接しながらインナーシャフトの周縁部に沿って移動するとともに、切削体の他端側が回動して切削体の一端側がアウターシャフトの周方向外側に向けて押し出される。
使用時には、パイプカッターをケーブル保護用パイプに挿入した後、インナーシャフトを回動させて切削体の一端側を外側に押し出して切削刃をパイプに食い込ませ、パイプカッター自体を回動させながらケーブル保護用パイプを切断することができる。このとき切削刃はパイプカッターの外周面に対して直角に飛び出す構成になっているため、切断するパイプの径や長さが異なっても、部品の大きさ等を変えることで対応することが可能である。また、切削刃がパイプ内周面に対して直角に食い込むため、容易に切断することができる。
また、請求項2に記載の発明においては、アウターシャフトに第1の溝部を設け、インナーシャフトに第2の中空部と第2の溝部を設けており、アウターシャフトの外周面から、第1の溝部、第2の溝部、第2の中空部へと連通するようになっている。使用時には、パイプの切断前に、第1の溝部と第2の溝部とを連通させた状態で、ケーブル線や引き線をアウターシャフトの外周面から、第1の溝部、第2の溝部を経由して、インナーシャフトの第2の中空部に通して使用することができる。従って、パイプ切断時にケーブル線や引き線を損傷することがない。
また、請求項3に記載の発明においては、インナーシャフトを回動させることにより、第1の溝部と第2の溝部との連通の有無を切り替えることができるようになっている。従って、切断前にケーブル線や引き線を第2の中空部に通した後、インナーシャフトを回動させてケーブル線や引き線を第2の中空部に閉じ込めることができる。この状態でパイプを切断すれば、ケーブル線や引き線が第2の中空部から外れてしまうことはなく、より確実に損傷を防止することができる。
また、請求項4に記載の発明においては、アウターシャフト及びインナーシャフトの各々に、周方向外側に延出するハンドルを取り付けている。従って、ハンドルを操作することにより、インナーシャフトの回動や、パイプカッター自体の回動を容易に行うことができる。
また、請求項5に記載の発明においては、アウターシャフトの外周面に、アウターシャフトの長手方向に沿って増減する目盛を設けている。従って、ケーブル保護用パイプへのパイプカッターの挿入長を確認することにより、ケーブル保護用パイプの切断位置を容易に特定することができる。
以上、本発明によれば、ケーブル保護用パイプを内側から切断する場合に、切断するパイプの径や長さに対応しやすく、かつ容易に切断することが可能なパイプカッターを提供することができる。
本発明の実施形態に係るパイプカッターを示す斜視図である。 アウターシャフトを示す平面図である。 アウターシャフトを示す正面図である。 アウターシャフトを示す底面図である。 インナーシャフトを示す平面図である。 インナーシャフトを示す正面図である。 インナーシャフトを示す底面図である。 アウターシャフトにインナーシャフトを挿着した状態を示す平面図である。 アウターシャフトにインナーシャフトを挿着した状態を示す正面図である。 アウターシャフトにインナーシャフトを挿着した状態を示す底面図である。 切削体を示す正面図である。 切削体を示す平面図である。 パイプカッターを示す分解図である。 パイプカッターの動きを示す平面図(切断前)である。 パイプカッターの動きを示す平面図(切断時)である。 ケーブル線の埋設方法を示す図である。 マンホールの内部から鉄管の埋設方向を見た図である。
次に、図1乃至図15を参照して、本発明の実施形態に係るパイプカッターについて説明する。最初に、図1を参照して、本実施形態に係るパイプカッター100の全体構成について説明する。図1は、パイプカッター100を示す斜視図である。
パイプカッター100は、主として、アウターシャフト10、インナーシャフト20、切削体30,30、ハンドル41,41,42,42から構成されている。インナーシャフト20は、アウターシャフト10の内側に挿着されており、切削体30,30は、アウターシャフト10の先端面(図1における上面)に取り付けられている。また、ハンドル41,41はアウターシャフト10に、ハンドル42,42はインナーシャフト20に、各々取り付けられている。また、アウターシャフト10の外周面には、アウターシャフト10の長手方向に沿って増減する目盛が設けられている。
次に、アウターシャフト10について説明する。図2、図3、図4は、それぞれアウターシャフト10を示す、平面図、正面図、底面図である。アウターシャフト10は、円筒形の大径部11と、円筒形の小径部12とが一体となって形成されている。また、アウターシャフト10の内部には、長手方向に沿って第1の中空部13が形成されている。第1の中空部13は、アウターシャフト10を長手方向に貫通しており、後述するインナーシャフト20が挿着されるように、インナーシャフト20の形状に合わせて形成されている。そして、第1の中空部13において、インナーシャフト20が回動できるようになっている。
図2及び図4に示すように、アウターシャフト10には、外周面から第1の中空部13に連通する第1の溝部14が形成されている。その結果、アウターシャフト10の大径部11、小径部12は、ともに平面視C字形になっている。第1の溝部14の幅は、光ファイバーケーブル等のケーブル線1や、ケーブル線1を挿通させるための引き線2を通すことができる幅になっている。
図4に示すように、アウターシャフト10の大径部11の底面周縁部には、底部15,15、凹部16,16、凹部17,17が形成されている。凹部16,16は、底部15,15を基準面として内側に(図4における紙面裏方向に)凹んで形成されており、凹部16,16の範囲内で、後述するハンドル42,42が移動できるようになっている。また、凹部17,17は、底部15,15を基準面として内側に(図4における紙面裏方向に)凹んで形成されており、後述する係止部材18,18が嵌め込まれるようになっている。
次に、インナーシャフト20について説明する。図5、図6、図7は、それぞれインナーシャフト20を示す、平面図、正面図、底面図である。インナーシャフト20は、円筒形の大径部21と、円筒形の小径部22とが一体となって形成されている。また、インナーシャフト20の内部には、長手方向に沿って第2の中空部23が形成されている。第2の中空部23は、インナーシャフト20を長手方向に貫通しており、光ファイバーケーブル等のケーブル線1や、ケーブル線1を挿通させるための引き線2を通すことができる大きさになっている。
図5及び図7に示すように、インナーシャフト20には、外周面から第2の中空部23に連通する第2の溝部24が形成されている。その結果、インナーシャフト20の大径部21、小径部22は、ともに平面視C字形になっている。第2の溝部24の幅は、光ファイバーケーブル等のケーブル線1や、ケーブル線1を挿通させるための引き線2を通すことができる幅になっている。
図5及び図6に示すように、インナーシャフト20の先端面(図6における上面)には、突起部27,27が形成されている。突起部27,27は、インナーシャフト20先端面の周縁部に、中空部23を中心として点対称な位置に設けられている。突起部27,27の形状は、インナーシャフト20の先端面の周縁部を部分的に、略扇形状に突起させた形状になっている。
図7に示すように、インナーシャフト20の大径部21の底面には、底部25と、その周縁部に凹部26,26が形成されている。凹部26,26は、底部25を基準面として内側に(図7における紙面裏方向に)凹んで形成されており、凹部26,26の範囲内で、後述する係止部材18,18が移動できるようになっている。
次に、アウターシャフト10にインナーシャフト20を挿着した状態について説明する。図8、図9、図10は、それぞれアウターシャフト10にインナーシャフト20を挿着した状態を示す、平面図、正面図、底面図である。インナーシャフト20は、アウターシャフト10の第1の中空部13に合わせた形状であり、アウターシャフト10の大径部11側から挿入されて挿着される。そして、図9に示すように、アウターシャフト10にインナーシャフト20を挿着すると、アウターシャフト10の先端面から、インナーシャフト20の突起部27,27が突出した状態になる。
また、図10に示すように、アウターシャフト10の底面に形成された凹部17,17には、インナーシャフト20が抜け落ちるのを防止するための係止部材18,18が取り付けられている。この係止部材18,18の先端部は、インナーシャフト20の底面に形成された凹部26,26を移動しながら、インナーシャフト20が抜け落ちるのを防止するとともに、インナーシャフト20の回動範囲を規制するようになっている。
なお、図8及び図10においては、アウターシャフト10の第1の溝部14と、インナーシャフト20の第2の溝部24とが連通した状態になっているが、インナーシャフト20を回動させることにより、第1の溝部14と第2の溝部とが連通しないようにすることができる。
次に、切削体30について説明する。図11及び図12は、それぞれ切削体30を示す、正面図、平面図である。切削体30は、支持部31、切削刃32、軸部材33、軸部材34から構成されている。支持部31は、箱型部材の垂直方向の角を丸めたような形状をしており、支持部31の一端側(図における右側)には、切削刃32が取り付けられている。切削刃32は、支持部材31の一端側に設けられた切り欠き35に、軸部材33を介して直角に取り付けられており、軸部材33を中心に回動するようになっている。
また、支持部31の他端側(図における左側)には、軸部材34が貫通しており、支持部31は軸部材34を中心に回動するようになっている。なお、支持部材31の他端側に設けられた切り欠き36は、バネなどの付勢部材を取り付けるためのものである。
なお、図12に示すように、支持部材31は平面視において、切削刃32が取り付けられた一端側から、軸部材34が取り付けられた他端側に向けて若干幅が狭くなるように形成されている。また、軸部材33は、支持部材31の一端側において若干偏った位置に設けられている。
次に、パイプカッター100の最終的な組立について説明する。図13は、パイプカッター100を示す分解図である。アウターシャフト10にインナーシャフト20を挿着した後、切削体30,30を取り付ける。切削体30,30は、アウターシャフト10の先端面(図13における上面)の周縁部に取り付ける(図14参照)。このとき、切削体30,30の他端側に貫通させた軸部材34,34を、先端面の周縁部に形成された穴部(図示しない)に挿入し固定する。その結果、切削体30,30の他端側が、アウターシャフト10先端面の周縁部に、アウターシャフト10の長手方向を軸方向として回動可能に取り付けられた状態になる。
また、2つの切削体30,30は、アウターシャフト10の径方向の中心に対して点対称となるように配置する(図14参照)。なお、切削体30,30にはバネ等の付勢部材が取り付けられており、付勢部材に付勢されることにより、インナーシャフト20の突起部27,27が、切削体30,30の一端側に常に当接するようになっている。
一方、アウターシャフト10の大径部11には、周方向外側に延出するハンドル41,41が取り付けられている。同様に、インナーシャフト20の大径部21には、周方向外側に延出するハンドル42,42が取り付けられている。なお、ハンドル42,42は、図10に示すアウターシャフト10の凹部16,16の範囲内を移動する。
次に、インナーシャフト20を回動させたときの、各部の動きについて説明する。図14は、パイプカッターの動きを示す平面図(切断前)、図15は、パイプカッターの動きを示す平面図(切断時)である。図14に示す切断前において、ハンドル41,41とハンドル42,42の間隔は比較的広く、開いた状態になっている。このとき、アウターシャフト10の第1の溝部14とインナーシャフト20の第2の溝部24は連通している。また、切削体30,30は付勢部材により、一端側が周方向内側に向けて付勢され、インナーシャフト20の突起部27,27に当接している。
次に、図15に示す切断時において、ハンドル41,41とハンドル42,42の間隔を狭めて閉じた状態にする。そうすると、インナーシャフト20がアウターシャフト10に対して回動し、インナーシャフト20の突起部27,27がインナーシャフト20の周縁部に沿って移動する。このとき突起部27,27は、切削体30,30の一端側に当接しているので、切削体30,30の一端側には、アウターシャフト10の周方向外側に向けて押し出すような力が加わる。より詳細には、突起部27,27は、切削体30,30への当接位置を、一端側から他端側へと移動させながら、切削体30,30の一端側を外側に押し出そうとする。
その結果、切削体30,30の他端側が回動して、切削体30,30の一端側が外側に押し出され、切削体30,30の一端側に取り付けられた切削刃32,32が外側に押し出されて、切削可能な範囲が拡大する。また、このとき第1の溝部14と第2の溝部24とは連通しなくなっている。
次に、本実施形態に係るパイプカッター100の使用方法について説明する。ここでは、図16における下段のケーブル保護用パイプ3の切除部分8を切除する場合について説明する。まず、ハンドル41,41およびハンドル42,42を開き、第1の溝部14と第2の溝部24を連通させた状態にする(図14の状態)。この状態で、引き線2を、第1の溝部14、第2の溝部24、第2の中空部23へと順次導く。そして、パイプカッター100を先端からケーブル保護用パイプ3に挿入していく。挿入にあたっては、アウターシャフト10の外周面に設けられた目盛を確認しながら行い、目盛を利用して切断位置を特定するとよい。
パイプカッター100の切削体30(切削刃32)が切断位置に到達したら、ハンドル41,41およびハンドル42,42を閉じ、第1の溝部14と第2の溝部24を連通しない状態にする(図15の状態)。これにより、引き線2は第2の中空部23に閉じ込められる。同時に、前述したように切削体30,30(切削刃32,32)が外側に押し出されるので、切削刃32,32がケーブル保護用パイプ3の内周面に食い込む。この状態でハンドル41,41,42,42を操作してパイプカッター100自体を回動させてパイプを切断する。
なお、ケーブル保護用パイプ3が塩化ビニルの場合には、切断時に切削刃32の圧力によりパイプが周方向に伸びてしまい、最後に薄い皮状の部分が残ることがある。そのため、作業前にケーブル保護用パイプ3の切断位置にビニールテープを巻いておくか、あるいは少し大きめの管を被せることにより、パイプの伸びを抑制するようにするとよい。
本実施形態に係るパイプカッター100は、以上のように構成されているので、次のような作用効果を奏する。
アウターシャフト10の長手方向に形成された第1の中空部13にインナーシャフト20を回動可能に挿着しているので、インナーシャフト20をアウターシャフト10に対して回動させることができる。また、アウターシャフト10の先端面の周縁部には、一端側に切削刃32を有する切削体30の他端側がアウターシャフト10の長手方向を軸方向として回動可能に取り付けられているので、切削体30は他端側を中心に一端側が円を描くように移動することができる。一方、インナーシャフト20の先端面の周縁部には突起部27が形成されており、その突起部27が切削体30の一端側に当接するようになっている。以上の構成から、インナーシャフト20を回動させると、突起部27が切削体30の一端側に当接しながらインナーシャフト20の先端面の周縁部に沿って移動するとともに、切削体30の他端側が回動して切削体30の一端側がアウターシャフト10の周方向外側に向けて押し出される。
使用時には、パイプカッター100をケーブル保護用パイプ3に挿入した後、インナーシャフト20を回動させて切削体30の一端側を外側に押し出して切削刃32をパイプに食い込ませ、パイプカッター100自体を回動させながらケーブル保護用パイプ3を切断することができる。このとき切削刃32はパイプカッター100の外周面に対して直角に飛び出す構成になっているため、切断するパイプの径や長さが異なっても、部品の大きさ等を変えることで対応することが可能である。また、切削刃32がパイプ内周面に対して直角に食い込むため、容易に切断することができる。
また、アウターシャフト10に第1の溝部14を設け、インナーシャフト20に第2の中空部23と第2の溝部24を設けており、アウターシャフト10の外周面から、第1の溝部14、第2の溝部24、第2の中空部23へと連通するようになっている。使用時には、パイプの切断前に、第1の溝部14と第2の溝部24とを連通させた状態で、ケーブル線1や引き線2をアウターシャフト10の外周面から、第1の溝部14、第2の溝部24を経由して、インナーシャフト20の第2の中空部23に通して使用することができる。従って、パイプ切断時にケーブル線1や引き線2を損傷することがない。
また、インナーシャフト20を回動させることにより、第1の溝部14と第2の溝部24との連通の有無を切り替えることができるようになっている。従って、切断前にケーブル線1や引き線2を第2の中空部23に通した後、インナーシャフト20を回動させてケーブル線1や引き線2を第2の中空部23に閉じ込めることができる。この状態でパイプを切断すれば、ケーブル線1や引き線2が第2の中空部23から外れてしまうことはなく、より確実に損傷を防止することができる。
また、アウターシャフト10及びインナーシャフト20の各々に、周方向外側に延出するハンドル41,41,42,42を取り付けている。従って、ハンドル41,41,42,42を操作することにより、インナーシャフト20の回動や、パイプカッター100自体の回動を容易に行うことができる。
また、アウターシャフト10の外周面に、アウターシャフト10の長手方向に沿って増減する目盛を設けている。従って、ケーブル保護用パイプ3へのパイプカッター100の挿入長を確認することにより、ケーブル保護用パイプ3の切断位置を容易に特定することができる。
以上、本実施形態によれば、ケーブル保護用パイプ3を内側から切断する場合に、切断するパイプの径や長さに対応しやすく、かつ容易に切断することが可能なパイプカッター100を提供することができる。
なお、切断するパイプの大きさに合わせて切削刃32の切削範囲を調整することができる。調整にあたっては、切削刃32自体の大きさのほか、切削体30の外側への押出量を調整することもできる。例えば、支持部31の大きさ、軸部材33,34の取り付け位置、突起部27の大きさや形状等を変更することにより、押出量を変化させることが可能である。
また、本実施形態においては、切削体30と突起部27を2組設けたが、これらを1組若しくは3組以上設けた構成とすることもできる。
1 ケーブル線
2 引き線
3 ケーブル保護用パイプ
4 鉄管
5 固定金具
6 マンホール
7 蓋
8 ケーブル保護用パイプ(切除部分)
9 地中
10 アウターシャフト
11 大径部
12 小径部
13 第1の中空部
14 第1の溝部
15 底部
16 凹部
17 凹部
18 係止部材
20 インナーシャフト
21 大径部
22 小径部
23 第2の中空部
24 第2の溝部
25 底部
26 凹部
27 突起部
30 切削体
31 支持部
32 切削刃
33 軸部材
34 軸部材
35 切り欠き
36 切り欠き
41 ハンドル
42 ハンドル
100 パイプカッター

Claims (5)

  1. 内部にケーブルを収容するためのケーブル保護用パイプに挿入されて、前記ケーブル保護用パイプを内側から切断するパイプカッターであって、
    長手方向に第1の中空部を有するアウターシャフトと、前記第1の中空部に回動可能に挿着されたインナーシャフトと、一端側に切削刃を有し他端側が前記アウターシャフト先端面の周縁部に前記アウターシャフトの長手方向を軸方向として回動可能に取り付けられた切削体と、前記インナーシャフト先端面の周縁部に形成されて前記切削体の一端側に当接する突起部とを備え、
    前記インナーシャフトを回動させると、前記突起部が前記切削体の一端側に当接しながら前記インナーシャフトの先端面の周縁部に沿って移動するとともに、前記切削体の他端側が回動して前記切削体の一端側が前記アウターシャフトの周方向外側に向けて押し出されることを特徴とするパイプカッター。
  2. 前記アウターシャフトに、前記アウターシャフトの外周面から前記第1の中空部に連通する第1の溝部を設け、前記インナーシャフトに、長手方向の第2の中空部と、前記インナーシャフトの外周面から前記第2の中空部に連通する第2の溝部とを設けたことを特徴とする請求項1に記載のパイプカッター。
  3. 前記インナーシャフトを回動させることにより、前記第1の溝部と前記第2の溝部との連通の有無を切り替え可能にしたことを特徴とする請求項2に記載のパイプカッター。
  4. 前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトの各々に、周方向外側に延出するハンドルを取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1つに記載のパイプカッター。
  5. 前記アウターシャフトの外周面に、前記アウターシャフトの長手方向に沿って増減する目盛を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1つに記載のパイプカッター。
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JP2019069151A (ja) * 2009-12-07 2019-05-09 グローバス メディカル インコーポレイティッド 脊椎骨折を治療するための方法と装置

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