JP2011125699A - 計算機式断層写真法での運動推定及び補償の方法 - Google Patents

計算機式断層写真法での運動推定及び補償の方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011125699A
JP2011125699A JP2010275189A JP2010275189A JP2011125699A JP 2011125699 A JP2011125699 A JP 2011125699A JP 2010275189 A JP2010275189 A JP 2010275189A JP 2010275189 A JP2010275189 A JP 2010275189A JP 2011125699 A JP2011125699 A JP 2011125699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interest
images
motion
image
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010275189A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5763912B2 (ja
JP2011125699A5 (ja
Inventor
Jed Douglas Pack
ジェド・ダグラス・パック
Peter Michael Edic
ピーター・マイケル・エディー
Bernhard Erich Hermann Claus
ベルンハルト・エーリッヒ・ヘルマン・クラウス
Maria Iatrou
マリア・イアトロウ
James Vradenburg Miller
ジェームス・ヴラデンブルグ・ミラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JP2011125699A publication Critical patent/JP2011125699A/ja
Publication of JP2011125699A5 publication Critical patent/JP2011125699A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5763912B2 publication Critical patent/JP5763912B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/003Reconstruction from projections, e.g. tomography
    • G06T11/005Specific pre-processing for tomographic reconstruction, e.g. calibration, source positioning, rebinning, scatter correction, retrospective gating
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/11Region-based segmentation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/174Segmentation; Edge detection involving the use of two or more images
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/20Analysis of motion
    • G06T7/246Analysis of motion using feature-based methods, e.g. the tracking of corners or segments
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10072Tomographic images
    • G06T2207/10081Computed x-ray tomography [CT]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • G06T2207/30048Heart; Cardiac
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • G06T2207/30101Blood vessel; Artery; Vein; Vascular
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30172Centreline of tubular or elongated structure
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2211/00Image generation
    • G06T2211/40Computed tomography
    • G06T2211/412Dynamic

Abstract

【課題】運動アーティファクトを減少させ、患者に投与される線量を最小化する。
【解決手段】運動推定及び補償の方法及びシステム(10)が開示される。最初に、取得される撮像データを用いて一組の1又は複数の初期画像を再構成する。さらに、この一組の再構成された初期画像において1又は複数の関心領域を識別する。フィルタ処理された画像の系列を生成するように、識別された関心領域に少なくとも一組のフィルタ(402、404、406)を適用する。具体的には、生成されるフィルタ処理された画像の系列内のフィルタ処理された画像の各々が、異なる参照点の近くで取得されたデータを含んでいる。続いて、フィルタ処理された画像の系列における1又は複数の対応に基づいて各々の関心領域に対応する運動経路を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明の各実施形態は一般的には、撮像手法に関し、さらに具体的には、画像分解能を高める計算機式断層写真法(CT)システム及び方法に関する。
心撮像は、臨床応用での極めて重要な機能である。心筋運動の特性を決定すると、心臓の生理機能のさらに十分な理解及び心血管疾患の早期検出が可能になる。具体的には、心臓専門医はCTアンジオグラフィ法(CTA)画像を用いて心疾患の範囲を診断して特性を決定する。しかしながら、心臓は三次元(3D)空間において非剛体的に回転、並進及び変形を行なう運動体であるので、心臓の撮像は特に困難である。従来のCT画像再構成方法は一般的には、対象がデータ取得時に静止しているものと想定している。心撮像では、従来の再構成方法を適用すると、心臓の運動によって再構成画像に画像ボケ及び他の運動アーティファクト(モーション・アーティファクト)を生じ得る。これらのアーティファクトは、特に画像化される特徴が微小である場合に、これらの再構成画像を用いる診断に著しい影響を及ぼし得る。例えば、冠動脈に形成されるプラークは一般に潜在的な心臓発作の危険性の指標であるが、寸法が微小であるため画像化が困難である。かかる微小な特徴の非最適再構成は、誤診を招いて深刻な結果を齎し得る。従って、高分解能画像を形成する能力は臨床診断にとって極めて重要である。
米国特許第6332013号
従来の撮像手法は、CT撮像での運動アーティファクトの影響を軽減するために「力づく」(brute force)型アプローチを採用している。これらの手法の幾つかとして、互いに角度方向にずれて配置された2基のX線管若しくは検出器との対を用いるもの、ガントリをより高速で回転させることと組み合わせてさらに重量が大きい若しくはさらに強力な管を用いるもの、又は連続した心周期からのデータを結合するもの等が挙げられる。しかしながら、これらの手法はかなりの経費を要し、機械的に制約があり、又は達成することが現実には困難であるような心運動の拍動間反復性に頼っている。今日のスキャナに用いられているもう一つのアプローチは、心臓の静穏相に再構成される容積を選択しようとして多数の時相にある画像の再構成を行なうものである。しかしながら、現在利用可能なCTスキャナの時間分解能は、相対的に高い心拍数又は変動の大きい心拍数における全ての冠動脈部位の無運動心撮像には不足である。市販ではなく研究中である他の幾つかの手法は、モデル方式の推定に関するものであり、運動を推定するために数回の心時相の再構成を要求する。かかる手法は相対的に長いX線曝射時間を必要とし、また多数の計算課題を伴っている。
従って、運動に誘発されるボケ及び他の運動アーティファクトを減少させることにより取得されるCT画像の分解能を高める効率のよい手法を開発することが望ましい場合がある。加えて、運動推定に要求される走査データ量を最小化し、これにより患者に投与される線量を最小化する低経費の手法が必要とされている。
本発明の手法の各観点によれば、高分解能画像を形成するイメージング・システムが記載される。この目的のために、イメージング・システムは、初期画像に対応するデータを取得するデータ取得システム(DAS)を含み得る。さらに、イメージング・システムはまた、DASに結合されて、取得されるデータを用いて一組の1又は複数の初期画像を再構成する画像プロセッサを含み得る。DASは、この一組の再構成された初期画像において1又は複数の関心領域(ROI)を識別することができる。典型的には、ROIは、対象22の少なくとも一部を含み得る。加えて、DASは、当該フィルタ処理された画像の系列内の各々のフィルタ処理された画像が、異なる参照点の近くで取得されたデータを含むようなフィルタ処理された画像の系列を生成するように、識別されたROIに少なくとも一組のフィルタを適用し得る。続いて、DASは、フィルタ処理された画像の系列における1又は複数の対応に基づいて各々の関心領域について運動経路を推定することができる。
本発明の手法のもう一つの観点によれば、計算機式断層写真法(CT)イメージング・システムが開示される。CTシステムは、対象を撮像するための円錐形ビームを発生する少なくとも一つの放射線源を含み得る。この目的のために、放射線源及び対象は所定の軸を中心として互いに対して相対的に移動し得る。さらに、CTシステムは、放射線源に結合されている検出器アセンブリを含み得る。加えて、CTシステムは、検出器アセンブリに結合されて対象の運動を推定する計算装置を含み得る。計算装置はさらに、1又は複数の運動推定工程を実行する1又は複数の画像プロセッサを含み得る。これらの工程は、取得されるデータを用いて一組の1又は複数の初期画像を再構成することと、この一組の再構成された初期画像において1又は複数の関心領域を識別することとを含み得る。画像プロセッサはさらに、フィルタ処理された画像の系列を生成するように、識別された関心領域に少なくとも一組のフィルタを適用することを含み得る。系列内のフィルタ処理された画像の各々が、異なる参照点の近くで取得されたデータを含むことが特記され得る。続いて、画像プロセッサは、フィルタ処理された画像の系列における1又は複数の対応に基づいて各々の関心領域について運動経路を推定することができる。
本発明の手法のさらにもう一つの観点によれば、運動推定の方法が提示される。この方法は、取得されるデータを用いて一組の1又は複数の初期画像を再構成するステップと、この一組の再構成された初期画像において1又は複数の関心領域を識別するステップとを含んでいる。さらに、少なくとも一組のフィルタが、フィルタ処理された画像の系列を生成するように、識別された関心領域に適用され得る。系列内の各々のフィルタ処理された画像が、異なる参照点の近くで取得されたデータを含み得る。続いて、各々の関心領域についての運動経路が、フィルタ処理された画像の系列における1又は複数の対応に基づいて推定され得る。
本発明の手法のさらにもう一つの観点によれば、推定される運動を補償する方法が記載される。この方法は、フーリエ空間のセクタに対応するデータ取得時の時間を決定するステップを含んでいる。さらに、決定された時間に対応する所定の運動ベクトルが識別され得る。続いて、フーリエ空間のセクタは、識別された運動を補償するように、識別された運動ベクトルに基づいて補償され得る。
本発明のこれらの特徴、観点及び利点、並びに他の特徴、観点及び利点は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を精読することにより、さらに十分に理解されよう。尚、図面全体にわたり、類似の参照符号は類似の部材を表わす。
例示的なCTイメージング・システムの見取り図である。 本発明の手法の各観点による図1に示すシステムのブロック概略図である。 本発明の手法の各観点によるCT運動推定の例示的な方法を示す流れ図である。 図3に関して記載される最重要方向を中心として一連の方向に沿った選択されるフィルタの配向を示す見取り図である。 図3に関して記載される対象の運動経路を推定するために再構成画像に一組のフィルタを適用する例示的な方法を示す流れ図である。 本発明の手法の各観点による複数の画像に跨がって繋がり対象の運動経路を推定する「変形自在ひも」モデルの図である。 本発明の手法の各観点によるCT運動補償の例示的な方法を示す流れ図である。
以下の記載は、撮像応用において関心対象の運動を推定して補償する手法を掲げる。具体的には、以下に説明される各実施形態は、撮像応用における運動推定及び補償のためのイメージング・システム、計算機式断層写真法(CT)システム及び方法を開示する。本発明の手法の実施形態の諸例がCTシステムの環境において記載されるが、他の様々な撮像応用及びシステムにおいて画像の時間分解能を高めるための本発明の手法の利用も思量されていることが認められよう。これらのシステムの幾つかとして、二重線源二検出器CTシステム、多重線源CTシステム、多重検出器システム、X線システム、陽電子放出断層写真法(PET)スキャナ、単光子放出計算機式断層写真法(SPECT)スキャナ、顕微鏡、ディジタル・カメラ、電荷結合素子、又はこれらの組み合わせが挙げられる。本発明の手法の様々な具現化形態を実施するのに適した例示的な環境について、図1〜図2に関して以下の部分で議論する。
図1及び図2は、画像データを取得して処理する例示的なイメージング・システム10を示す。一実施形態では、イメージング・システム10は、ガントリ12を含むCTシステムである。ガントリ12は、X線放射線のビーム16をガントリ12の反対側に配置されている検出器アレイ18へ向けて投射する少なくとも一つのX線放射線源14を含み得る。一例として述べると、X線ビーム16はファン・ビーム、コーン・ビーム又はパラレル・ビームであってよい。さらに、検出器アレイ18は、患者のような対象22を透過した投射X線ビーム16を一括で感知する複数の検出器素子20を含み得る。各々の検出器素子20が、入射したX線ビーム16の強度を表わす電気信号を発生することができ、これらの電気信号を用いて対象22を透過するときのX線ビーム16の減弱を推定することができる。幾つかの実施形態では、検出器アレイ18は、マルチ・スライス構成として作製されて対象22を透過したX線ビーム16を感知することができる。マルチ・スライス構成では、検出器アレイ18は、投影データを取得するために平行構成に典型的に配列され得る複数の横列を成すセル又は検出器素子20を含んでいる。
さらに、投影データを取得する1回の走査の間に、ガントリ12及びガントリ12に装着されている構成要素は、回転中心24の周りを回転し得る。但し、撮像対象22に対する投影角度が時間の関数として変化するような幾つかの実施形態では、装着されている構成要素は円の一部に沿って移動するのではなく一般的な曲線に沿って移動するように構成され得る。典型的には、投影データは、少なくとも180°+X線ビーム16のファン角度の角度範囲にわたって収集され、データ収集のタイミングは心周期の所望の時相に近くなるように選択される。但し、幾つかの実施形態では、投影データは、180°+X線ビーム16のファン角度よりも小さくても大きくてもよい角度範囲にわたって収集され得る。
本発明の手法の各観点によれば、所望の投影データを取得するためのガントリ12の回転及びX線源14の動作は、システム10の制御機構26によって制御され得る。一実施形態では、制御機構26は、X線源14に電力及びタイミング信号を供給するX線制御器28と、ガントリ12の回転速度及び位置を制御するガントリ・モータ制御器30とを含み得る。制御機構26はまた、検出器素子20からのアナログ・データをサンプリングして、データを後の処理のためにディジタル信号へ変換するデータ取得システム(DAS)32を含み得る。DAS32によってサンプリングされてディジタル化されたデータはコンピュータ36へ入力される。コンピュータ36は、大容量記憶装置38、又はフロッピ・ディスク・ドライブ、書き換え可能型コンパクト・ディスク(CD−R/W)・ドライブ、若しくはディジタル汎用ディスク(DVD)・ドライブのような他の記憶媒体にデータを記憶させることができる。フロッピ・ディスク、コンパクト・ディスク又はDVDのような着脱自在型媒体に対してサンプリングされてディジタル化されたデータを読み書きするために他の記憶媒体を用いてもよい。一実施形態では、これらの装置及び記憶媒体を用いて、取得された投影データをさらなる処理のためにシステム10から通信網を介してコンピュータ36に連絡するように結合されている他の装置へ転送してもよい。代替的には、これらの及び記憶媒体を用いて、コンピュータ36によって処理される機械可読の命令を入力してもよい。
さらに、コンピュータ36は、キーボード(図示されていない)を含み得るコンソール40を介して操作者から命令及び走査パラメータを受け取ることができる。加えて、表示器42が、対象の画像及びコンピュータ36から受領される他のデータを操作者が観察することを可能にし得る。幾つかの実施形態では、操作者はコンソール40を用いて、さらなる処理のために表示器42において対象の画像の特定の領域を選択することができる。一例として述べると、操作者は、運動推定手法又は運動補償手法を選択的に適用するために、表示器40において利用可能な心臓の画像から冠動脈部位を選択することができる。この目的のために、コンピュータ36はまた、操作者が供給した命令及びパラメータを用いて、DAS32、X線制御器28及びガントリ・モータ制御器30へ制御信号及び情報を供給することができる。加えて、コンピュータ36はまた、コンベヤ・システム又はテーブル・モータ制御器44を動作させることができ、次に制御器44は、ガントリ12において患者のような対象22を適当に配置するためにコンベヤ・システム又は電動テーブル46を制御する。例えば段階的撮影(stop-and-shoot)モードでは、テーブル46は投影データの少なくとも一部の取得時に静止したままに保たれ得る。しかしながら、ヘリカル・スキャンの場合には、テーブル46は移動させられて、投影データを収集してガントリ12を回転させている間に対象22の各部分をガントリ開口48を通して移動させて、所望の「螺旋ピッチ」を与えることができる。本書で用いられる螺旋ピッチとは、ガントリ12の回転当たりのテーブル46の移動量の尺度である。
一般的には、ガントリ12の回転速度は、データ取得の方法に基づいて調節され得る。例えば単セグメント再構成では、ガントリ12の回転速度は、患者に対応する取得された心電図信号に基づいていてよく、典型的にはスキャナに対応する可能な最大の値に設定され得る。しかしながら、多セグメント再構成では、ガントリ12の回転速度は、患者の所望の心周期又は測定された平均心周期速度に基づき得る。具体的には、DAS32は、収集データを結合すると所望の心時相について少なくとも180°+ファン角度に対応するものとなるように2回以上の心周期から投影データを収集することができる。この目的のために、様々な実施形態において、投影データは、ヘリカル・スキャン、段階型取得、及び円形走査の1又は複数のセグメント等を用いることにより収集され得る。さらに他の実施形態では、心臓又は着目器官の全体を一回転で網羅するのに十分な検出器幅を用いて、1又は複数の心周期から投影データを取得して単セグメント再構成又は多セグメント再構成を実行することができる。
従って、DAS32を用いて、一定範囲のビューにわたり対象22に対応する投影データを取得することができる。DAS32はさらに、投影データの取得の時刻での放射線源14のビュー角度に対応する情報を取得することができる。代替的には、ガントリ・モータ制御器30が、投影データの取得の時刻での放射線源14のビュー角度を測定することができる。具体的には、取得される情報は、画像の何れの成分が何れの時間的瞬間に取得されたかの決定を容易にし得る。さらに、この取得された情報を用いて特定の時間的瞬間での線源位置を決定し、従って特定の時間的瞬間及びビュー角度において最も十分に捉えられる対象の運動の方向を決定することができる。
一実施形態では、コンピュータ36は、DAS32から投影データ及び線源位置情報を受け取ることができる。コンピュータ36はさらに、対象の画像を前処理して、所望の心時相での画像の容積を処理した後に識別される着目した構造の位置、例えば冠動脈樹の中心線についての情報を抽出するように構成され得る。この目的のために、コンピュータ36は、画像プロセッサ50、1若しくは複数のサブシステム、特殊化回路、又は1若しくは複数の汎用プロセッサを含んで、幾つかの付加的な画像処理ステップと共に上に記載した諸作用を果たすことができる。一実施形態では、処理ステップは、1又は複数の画像データ集合の「第一過程(first pass)」(運動補償なし)再構成、1又は複数の関心領域(ROI)の識別、識別されたROIの範囲内での対象の運動の推定、及び推定された運動の補償を含み得る。本発明の手法の各観点に従って高品質CT画像を再構成するためにコンピュータ36によって実行される処理ステップについて、図3に関して詳細に議論する。
図3へ移ると、図1のCTイメージング・システム10のようなイメージング・システムにおいて関心対象の運動を推定する例示的な方法を示す流れ図300が示されている。この方法は、メモリ記憶装置を含むローカル及びリモートの何れか又は両方のコンピュータ記憶媒体に位置し得るコンピュータ実行可能な命令の一般的な環境において説明され得る。さらに、図3ではこの方法はブロックの集合として論理的流れ図において示されており、この流れ図はハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせとして具現化され得る一連の動作を表わす。様々な動作がブロックに示されており、画像データ取得、画像再構成及び運動推定の各段階において一般的に実行される作用を説明している。ソフトウェアの環境では、ブロックは、1又は複数の画像プロセッサによって実行されると所載の動作を実行するコンピュータの命令を表わす。方法が記載される順序は制限と解釈されることを意図したものではなく、本書に開示される方法又は同等の代替的な方法を具現化するために所載のブロックの任意の数のものが任意の順序で組み合わされてよい。加えて、個々のブロックは、本書に記載される主題の主旨及び範囲から逸脱することなくこの方法から削除されてもよい。
本発明の手法の各観点によれば、以下の記載は、対象又は着目した構造の運動を推定する例示的な方法を掲げる。本書に開示される各実施形態は、冠動脈のような擬円筒構造又は高曲率構造の運動推定及び画像再構成に特に適していることが特記され得る。本書で用いられる「高曲率」との用語は、ビュー角度の大部分が関心対象に対応する何らかの端辺(エッジ)に接し得ることを意味する。
方法はステップ302において開始し、特定の心時相において取得される投影データを用いた対象の画像の初期再構成が実行される。投影データを用いて、対象に対応する1又は複数の二次元(2D)画像又は三次元(3D)画像を再構成することができる。具体的には、一実施形態では、1対のシフトした画像が再構成される。幾つかの実施形態では、1回の完全走査分に満たないデータから投影データを取得し、これにより走査時に投与される対象の放射線被曝を最小化することができる。典型的には、ハーフ・スキャンを用いて、少なくとも180°+X線管のファン角度の角度範囲から撮像データを取得することができる。取得される撮像データを用いて、限定しないが短走査手法、ハーフ・スキャン手法、Feldkamp-Davis-Kress(FDK)再構成手法、トモグラフィ様再構成、繰り返し式再構成、X線ビームのファン角度を含む最適加重オーバ・スキャン・データを用いた再構成(バタフライ再構成)、又はこれらの組み合わせのような1又は複数の再構成手法を用いて初期画像を再構成することができる。
1又は複数の再構成画像における関心対象の効率のよい位置決定は、ステップ304において関心対象に対応する1又は複数のROIを識別することにより促進され得る。一実施形態では、1又は複数のROIを識別するステップは、冠動脈のような関心対象の少なくとも一部に対応する中心線経路の表現を生成することを含んでいる。一実施形態では、中心線は、セグメント分割を用いることにより識別され得る。但し、代替的な実施形態は、中心線を識別する1又は複数の非セグメント分割手法を用いてよい。非セグメント分割手法は、円筒形の血管の内部の造影剤をモダリティが如何に画像化するかを反映した1又は複数の基本的特性を検出することに頼っている。さらに、血管の特定の特徴を検出してもよい。例えばCTでは、スキャナのシステム点拡がり関数、空間分解能、及び血管寸法が組み合わさって血管の特定の特徴を形成する。この特徴は、マッチド・フィルタ方式のアプローチ又は固有値解析(Eigen analysis)方式のアプローチの何れかを用いることにより検出され得る。マッチド・フィルタ・アプローチは、血管パターンに強く応答する指向性フィルタを用いる。固有値解析方式のアプローチは、画像強度の二次構造(ヘッシアン(Hessian))として符号化された強度等値面の固有の形状を用いる。典型的には、ヘッシアンは、冠動脈の中心線のような着目した構造の形状の良好な尺度と考えられ得る。
これらのアプローチの1又は複数の具現化形態が、分岐点を含む冠動脈中心線を画定する一組の座標位置に対応する中心線を識別する。この例示的な方法は、中心線が例えば10°〜15°を超える有意の角度をなしてアキシャル構築平面に交わるような冠動脈部位について相対的に効率よく作用することが特記され得る。アキシャル構築平面に近平行に位置し、従ってCTスキャナのz軸に直交する冠動脈中心線は典型的には、ビュー角度の小さい部分によって画定され得るので良好な時間分解能を有する。従って、中心線に沿った様々な位置について異なる参照時相を選択して、有意の角度をなしてアキシャル構築平面に交わる中心線を有する冠動脈部位と、アキシャル構築平面に平行な中心線を有する冠動脈部位との間に時間的な切断が確実に存在しないようにすることができる。但し、異なる参照時相の選択は、着目した構造の運動を推定するために中心線に沿った様々な参照位置を要求し得ることが特記され得る。さらに、幾つかの実施形態では、識別された中心線から所定の距離に位置する領域のみをさらに解析して、関心対象の運動を推定することができる。中心線に沿ったかかる集中的解析によってかなりの量の範囲外データの処理が軽減され、これにより計算効率が高まる。従って、識別された中心線を用いて、1又は複数の再構成画像において関心対象に対応する1又は複数のROIを決定することができる。但し、効率のよい中心線の識別は、対応する再構成画像の品質に依存し得る。
従って、適当な再構成手法の選択は、特にCTイメージング・システムの場合には良好な時間分解能を有する高品質画像を形成するときの重要な要因である。従来の再構成手法は典型的には、画像アーティファクトを最小化するためにParker加重のような滑らかなビュー加重関数を用いている。加重は、短走査軌跡からのデータ冗長性を適正に扱うことを助ける。具体的には、短走査の開始時及び終了時に同じ位置を通り同じ角度をなす射線については、対応する減弱値の適当な加重平均を用いることができる。これらの射線は実質的に同じ線積分に対応し得るが、データは異なる時間点において取得され得る。従って、フーリエ空間の充填と、放射線源14のような関連する線源の角度位置との間の取得データに基づく所望の相関が最早有効でない場合がある。典型的には、フーリエ空間と線源角度位置との間の有効な相関は、短走査の中間の近くで取得されるデータに対応する周波数についてはデータ冗長性が存在しないためかかる周波数については存在する。しかしながら、走査の一方の端部に近いビュー角度からのデータは、例えば走査の終了時に近い実質的に異なる時刻に取得されるビュー角度によっても充填されるようなフーリエ空間の領域に寄与する。走査の終了時に取得されるかかるデータを利用するとアーティファクトを混入させ、これにより運動推定工程及び運動補償工程に負の影響が生じ得る。
従って、一実施形態では、バタフライ再構成手法を用いて最小のアーティファクトを有する二つの再構成を生成することができる。二つの再構成の一方は短走査の開始時に大きい加重を施され、他方は短走査の終了時に大きい加重を施され得る。選択随意で、バタフライ手法はまた、コーン・ビーム・アーティファクトを減少させると共に中心ビューから遠いビューにおいて取得されるデータの寄与を最小化するフーリエ領域マスク又は加重関数を用いることができる。一実施形態では、フーリエ領域マスクは、マスク値がフーリエ空間(2D)の対向する二つの象限では「1」となり、他の二つの象限では「0」となるように選択され得る。加えて、選択されるマスクは、象限の境界に「0」から「1」への鋭い移行が存在しないように確実に滑らかにされ得る。さらに、これら二つの再構成画像をフーリエ領域に変換して、マスクを変換後の画像の一方に乗算することができる。また、マスクの共役(1−マスク)を他方の変換後画像に乗算することができる。これら二つの乗算演算の結果を加算した後に、画像空間に戻す変換を行なうことができる。従って、バタフライ手法を用いたこれら二つの再構成は、移行周波数においても冗長データの最小の平滑化しか必要としない。
他の実施形態では、2以上のハーフ・スキャン再構成を用いて走査の開始時又は終了時の取得データの両義性を回避することができる。さらにもう一つの実施形態では、単一のハーフ・スキャンを用いてデータを取得することができ、この場合には走査の開始位置及び終了位置からの冗長な情報を用いて対象の運動を推定することができる。続いて、取得データを用いて2枚のシフトした画像を再構成することができる。一例として述べると、第一の画像は0°〜180°に対応する角度空間から取得されるデータを用いて再構成され得る。第二の画像は、第一の画像に対応する角度空間から角度αだけずれた角度空間から取得されるデータを用いて再構成され得る。第二の画像は例えば、60°〜240°に対応する角度空間から取得されるデータを用いて再構成され得る。
続いて、1又は複数のROIを1又は複数の再構成画像から識別することができる。具体的には、ROIは、識別された中心線の近傍において識別され得る。ROIは、冠動脈、冠動脈弁、心室、心臓全体、又は肺結節等のような構造に対応し得る。一実施形態では、イメージング・システムの操作者が、さらなる処理のために1又は複数の再構成画像から特定のROIを選択することができる。一例として述べると、操作者は、運動推定及び補償のためにCTシステム又は後処理ワークステーションに結合されている表示装置において利用可能な心臓の画像から冠動脈を選択することができる。この目的のために、1又は複数の再構成画像は、関連するROIを識別するためにCTシステムに連絡するように結合されているワークステーション又は計算装置へ送られ得る。前述のように、関連するROIの識別は、マッチド・フィルタ方式のアプローチ及び固有値解析方式のアプローチ等と共にセグメント分割又は強調を用いることにより達成され得る。
識別されたROIの効率のよい運動推定を促進するために、1又は複数の再構成は指向性フィルタによって引き続きフィルタ処理され得る。具体的には、ステップ306において、一組の指向性フィルタが識別されたROIに適用されて、フィルタ処理された画像から成る系列を生成する。一実施形態では、実質的に同じフィルタが、1又は複数の再構成において識別されたROIに適用される。さらに、本発明の手法の各観点によれば、一組の指向性フィルタの各々が、異なる参照点の近くで取得された情報を強調する。様々な実施形態において、参照点は、特定の時間的瞬間、線源位置に対応するビュー角度、又はフーリエ空間での角度区間に対応し得る。従って、走査時の短い時間区間において情報を取得することができ、フーリエ空間の所望の区画に対応させることができる。
実質的に異なる時間的瞬間に取得されるデータの影響を限定するために、フーリエ空間の所望の区画に対応していないデータをフィルタ除去する必要がある。このように、適当な画像フィルタの設計は、最終的なCT画像の品質に影響する重要な要因となる。従って、各フィルタは滑らかなフーリエ変換を有するように設計され、各々のフィルタはフーリエ空間の何らかの1対の対向区画に制約され得る。具体的には、フィルタは、解析のために選択され得る時間的瞬間の周りの時間区間に対応するように設計され得る。代替的には、フィルタは、解析のために選択され得る線源角度位置の周りの角度区間に対応するように設計され得る。一実施形態では、選択される角度区間は、5°〜10°シフトしたビュー角度に対応し得る。
また、各フィルタをフーリエ空間の1又は複数の所望の方向に沿って整列させることができる。一実施形態では、各々の所望の方向は、スキャナ軸に平行であり識別されたROIを含む何らかの線「L」を含む平面に対応し得る。加えて、所望の方向に対応する平面は、所定の数の点、例えば円軌跡の場合には二つの点において線源軌跡に交わることができる。一実施形態では、殆どの配向にある平面について、交点の一つにおいて取得される射線に相対的に大きい加重を割り当て、他方の点において取得される射線に相対的に小さい加重を割り当てるような加重関数が具現化され得る。対向する二つのビューが同等に加重されるように配向した平面を最重要面(critical plane)と考えることができる。本発明の手法の各観点によれば、最重要面と撮像表面との交点に沿った方向が最重要方向(critical direction)を表わすと考えることができる。従って、各々のフィルタは、最重要方向を中心とした所望の方向に沿って配向され得る。
図4は、所望の方向に沿ったフィルタの例示的な配向を示す。図4に示すように、フィルタ402、404及び406の各々は一般的には、フーリエ空間における対向区画の共役対に位置すると共に原点を中心としたフーリエ空間の帯域に位置するように制約されている。中央のフィルタ404が最重要方向に沿って整列していることが特記され得る。
加えて、適当なフィルタを設計するときに、フーリエ空間の所望の区画に対応するデータに対するインパルス応答を評価することができる。典型的には、フーリエ空間の一つのみの区画に対応するデータに対するインパルス応答は空間的に拡散して、遠隔のボケを生ずる。一実施形態では、このボケの影響を軽減するためにコンパクトな空間表現によるフィルタを設計することができる。幾つかの実施形態では、フィルタ設計は、フーリエ変換を用いて空間領域とフーリエ領域との間で切り換わる最適化手順を用いることにより実行され得る。かかる最適化手順は、空間的コンパクト性の制約と時間的コンパクト性の制約との間の比を、定常状態に達するまで調節する。応用の要件に基づいて、幾つかの実施形態では、幾つかのフィルタが高い角度コンパクト性及び極く短い時間区間を有し得るように、この比を調節することができる。しかしながら、他の実施形態では、各フィルタが相対的に広い時間区間において取得されるデータに感受性を有し得るが高度にコンパクトな空間表現を有し得るようにこの比を調節することができ、これによりさらに良好な画質を生成することができる。
さらに、本発明の手法の各観点によれば、フィルタは、フーリエ領域、2D領域、3D領域、ウェーブレット領域、時間周波数領域、又は投影領域において設計され得る。幾つかの実施形態では、フィルタはまた、空間領域において、エッジ又は丸みを帯びた構造のような特徴に合わせて適応構成されたマッチド・フィルタとして設計され得る。丸みを帯びた構造は冠動脈の断面に対応する場合があり、これらの構造は、関連するROIを特定の時間的瞬間に通過する射線の方向に沿ってボケを生ずる。このように設計されて選択されるフィルタは、再構成画像の1又は複数に適用されて、対応する最初に再構成された画像よりも良好な時間分解能を有する1又は複数のフィルタ処理された画像の系列を生成することができる。
一連のフィルタは180°毎に反復し得るが、生成されるフィルタ処理された画像の系列は、180°分のデータを取得するのに掛かる時間よりも長い時間を表現し得る。この180°を超える延長は、一意の角度範囲にわたって取得されるデータから各々構築され得る異なる複数の画像に対して各フィルタを適用することにより達成され得る。一実施形態では、フィルタ処理された画像の系列は、利用可能な角度範囲の最初の二半部にわたってフィルタ処理された第一の再構成と、角度範囲の残部にわたってフィルタ処理された第二の再構成とを含み得る。他の実施形態では、フィルタ処理された画像の系列は、フィルタ処理された再構成の異なる組み合わせ又は加重から得られ得る。このようにして得られるフィルタ処理された画像の系列は、対象の運動の推定において用いられ得る関連情報を提供し得る。運動推定についての関連情報を得るために、選択されるフィルタを1又は複数の再構成画像に適用する方法について、図5に関して詳細に説明する。
図5は、図3に関して記載されるような対象又は着目した構造の運動経路を推定するために再構成画像に指向性フィルタを適用する例示的な方法を示す流れ図500を示す。ステップ502において、関心対象から所定の距離よりも大きい距離に配置された要素が廃棄されるように、滑らかな処理窓をROIに適用することができる。所定の距離よりも遠くに配置された要素は、運動推定及び補償工程に関連する計算に歪みを齎す範囲外要素の典型である場合があり、従って、処理窓を適用することによりフィルタ除去され得る。窓の寸法は、ROIの寸法及び期待される運動範囲に合わせて適応構成される。ROIは、関心対象の少なくとも一部を含み得ることが特記され得る。一実施形態では、指向性フィルタは、ステップ504において、シフトされた再構成画像において選択されたROIを中心として滑らかな処理窓を適用することにより形成される画像に適用される。
但し、代替的な実施形態では、この滑らかな処理窓を用いなくてもよい。代わりに、指向性フィルタは、2枚の再構成画像に直接適用され得る。これらの指向性フィルタの各々が、ROIを中心としてフーリエ空間の狭い帯域に略制約されるフーリエ変換を含み得る。何れの場合にも、よりよい時間分解能を有する投影データの角度範囲の部分集合に対応するフィルタ処理された画像の系列を生成することができる。具体的には、異なる二つの初期再構成に実質的に同じフィルタを適用することにより、フィルタ処理された画像の系列から1対又は複数対のフレームを生成することができる。
前述のように、各々のフィルタが所望の方向に対応し得る。さらに、各々の所望の方向が2回ずつ測定され、これにより二つの時間的瞬間に対応し得る。所望の方向と、ROIに対応するデータを得るための特定の時間的瞬間との間の相関は、加重関数によって定義され得る。一実施形態では、加重関数は、患者に対応する心電図信号から得られる情報に基づいていてよい。加重関数は、心臓が最も安定している参照点として看做される時間的瞬間を中心とし得る。参照点及びビュー角度の知見に基づいて、加重関数は、画像の空間周波数と、空間周波数が取得される対応するビュー角度との間の対応を決定することを助け得る。ビュー角度は時間について線形であるので、この加重関数はまた、各々の空間周波数がシステムによって取得される時刻を決定することができる。一実施形態では、次いで、ステップ506において、取得される空間周波数を用いて、フィルタ処理された画像の系列内の1対又は複数対のフィルタ処理された画像の間でのROIの相対的な変位を識別することができる。この目的のために、フィルタ処理された画像の系列から1対又は複数対のフレームを選択することができる。
続いて、ステップ508において、対応する運動を推定するために、フィルタ処理された画像の系列の範囲内で各々のROIに対応する運動ベクトルを推定することができる。具体的には、運動ベクトルは、フィルタ処理された画像の系列における識別されたROIの特定の参照点からの決定された変位に基づいて推定される。このように、一定の時間にわたる関心対象の一部の相対的な変位が、各々の選択されたフレーム対の二つのフレームを解析することにより識別され得る。具体的には、一実施形態では、フィルタ処理された画像の系列において関心対象の部分に対応する明るいスポットの位置を識別することができる。関心対象がデータ取得時に移動する場合には、フィルタ処理された画像の系列の明るいスポットも変位することが特記され得る。従って、フィルタ処理された画像の系列における明るいスポットの識別される相対的な変位は、特定の時間的瞬間における関心対象の部分の位置の初期推定を提供する。
一実施形態では、フィルタ処理された画像の系列において着目した構造の位置に対応する節点を含む変形自在モデル(deformable model)を運動推定に用いることができる。全ての画像に跨がる節点を次々に繋げると、1枚の画像の節点が前の画像の節点と繋がり、次の画像の節点と繋がり得るような「ひも」(string)を形成することができる。図6は、5枚の画像から成る系列を繋げるひもを示す。このひもは、各々の節点が対応する画像において関心対象の位置に沿って自然に整列するような一組の内力及び外力の下で連続的に変形される。外力は、ひもモデルにおいては各々の節点を局所的に最も明るいスポットに吸引するために用いられる。一実施形態では、この外力は画像強度に対応し得る。しかしながら、内力は、ひもの節点が無関係なスポットに向かって浮遊しないように保つためにひもの伸張、屈曲及び漂遊を制御するように用いられ得る。幾つかの実施形態では、これらの内力は、局所的に類似した外観を有する領域に向かって隣接する節点を動かすことができる。この目的のために、方向について隣接するフィルタ処理された画像からの節点の周りの微小近傍部における正規化相関を用いて、節点を類似した外観を有する対応する領域に留めることができる。正規化相関を用いると、隣接する方向からフィルタ処理された画像同士の間でコントラストを変化させる影響を解消することが特記され得る。
これらの内力及び外力を組み合わせると、変形自在ひもモデルに対応する目的関数を構築することができる。勾配降下及び模擬的アニーリング等のような多様な局所的及び大域的最適化方法を用いることにより、ひも目的関数を解いて対象の運動を推定することができる。一実施形態では、運動推定パラメータ及び運動許容量に対応する目的関数の構築を強化する離散型最適化アプローチを用いて、運動経路を推定することができる。もう一つの実施形態では、利用者が運動経路を対話型で決定することができる。
ここで図3に戻り、ステップ308において、フィルタ処理された画像の系列における1又は複数の対応に基づいて、ROIに対応する運動経路を決定することができる。一実施形態では、フィルタ処理された画像の系列内の2以上のフィルタ処理された画像において、対応するパラメータの差を決定することができる。一実施形態では、対応するパラメータとしては、特定の時間的瞬間において特定のビュー角度について推定されるROIの位置等が挙げられる。もう一つの実施形態では、図5のステップ508において決定される初期推定を用いてROIの運動経路の推定を与えてもよい。さらに他の実施形態では、ROIの運動経路は、滑らかさを促進する運動モデル、フィルタの方向特性に基づいて各々の変位の各々の成分についての信頼性情報を組み入れる運動モデル、又はこれらの組み合わせを用いることにより推定され得る。ROIの運動推定はさらに、指向性フィルタ処理された画像の1対毎の相互相関を用いることにより強化されて、180°の回転でのROIに含まれる関心対象の少なくとも一部の相対的な並進を推定することができる。この形式の相対的な並進は、同じ周波数がこれら二つの時間点において取得されるため、推定するのが容易である。具体的には、2枚の画像の間の単純相互相関を用いて、二つの時間点の間の運動を推定することができる。
図5に戻り、ステップ510において、最適化手順を具現化することにより、推定された運動経路を最適化して、ROIに対応する最終的な運動経路を決定することができる。本発明の手法の各観点によれば、最適化手順は、物理的構成に基づく制約、並びにデータ取得時に誤差を蒙り易い運動及び方向についての先験的知見に基づき得る。従って、低次の多項式又はフーリエ級数のような滑らかな関数を、物理的な対象の運動を最適化しつつ、推定される運動経路に課すことができる。さらなる最適化は、先験的知見を用いて対象の運動を補正することにより達成され得る。一実施形態では、先験的知見としては、特定の時間的瞬間における線源位置のような対応する参照点の知見、及び有意のボケを経験し得る方向の知見等が挙げられる。例えば、ボケは、フィルタによって強調されている時刻に取得される射線に平行な方向に最も強くなり得る。従って、最適化手順は、着目した構造の運動を推定するためにこの知見を用いることができる。
一実施形態では、最適化手順は、例えば正則化された最小自乗行列を用いて実行され得る。運動ベクトルの正則化は、隣接する画像領域又はz−スライスからの相互情報を利用するように多数回の繰り返しを具現化することにより実行され得ることが特記され得る。正則化は、次回の繰り返しにおいて、推定された運動ベクトルを前回のベクトル集合に向かって平滑化して正則化することにより具現化され得る。しかしながら、代替的な実施形態では、かかる最適化が必要でない場合もある。このことは、複数の方向からのデータを取得するために1よりも多い放射線源を用いるような実施形態に当てはまる。かかる実施形態では、得られる運動推定画像は、最適化手順の適用を行なわずに比較的良好な時間分解能を呈し得る。
選択随意で、図3に関して記載された例示的な運動推定方法によって推定された運動ベクトルを、推定される運動を補償するために運動補償システムに入力することができる。一実施形態では、運動補償は、フーリエ変換の特性を用いてフーリエ空間において実行され得る。本発明の手法の各観点による運動補償手法の実施形態について、図7に関して詳細に議論する。
図7へ移り、流れ図700が、例示的な運動補償手法を示している。方法はステップ702において、関心対象に対する投影方向がフーリエ空間の特定の区画に直交するときの時間的瞬間を決定することにより開始する。さらに、ステップ704において、決定された時間的瞬間における参照点からの関心対象の所定の変位に対応する運動ベクトルが評価される。一実施形態では、運動ベクトルは、投影方向に直交する対象の運動の成分である。続いて、ステップ706において、評価された運動ベクトルをフーリエ空間の特定の区画に対応する方向にある単位ベクトルの内積と共に用いて、対応する区画を変調させることができる。具体的には、複素指数を用いて、対象の運動に際して対応する画像のフーリエ表現を変調させることができる。従って、対象の運動は相対的に小さい領域においてはかなり剛性であるので画像の小領域に対応するフーリエ空間の1又は複数の区画に沿って位相シフトを適用することができる。位相シフトは、フーリエ空間の位相シフト後の区画に対応する各々の部位について、推定される運動を補償する。次いで、各々の着目した構造についての運動補償の結果を原画像に盛り込んで、実質的に強化された分解能を有する再構成画像を形成することができる。この目的のために、複数の運動補償画像が、画像領域マスクのような1又は複数のマスク手法を用いることにより他の画像と組み合わされ得る。
ここで、図3は例示的な運動推定方法を示しているが、図7は、再構成されたCT画像の時間分解能を大幅に強化するのに用いられ得る例示的な運動補償方法に関するものであることが特記され得る。様々な実施形態において、開示される運動推定及び運動補償方法を共に用いてもよいし、交互に用いてもよいし、様々な撮像課題に対処する他の方法と組み合わせて用いてもよい。例えば、例示的な運動推定方法を、画像格子歪み補正(warping)を用いた画像再構成のようなもう一つの補償手法と組み合わせることができる。画像格子歪み補正は、取得される投影データを逆投影する前に推定運動経路を利用することにより再構成格子を歪み補正することを含み得る。同様に、異なる運動推定手法を図7に掲げられた例示的な運動補償方法と組み合わせて、よりよい時間分解能を有する画像を形成することができる。
例示的な運動推定及び運動補償手法の両方の適用によって、これらの手法は再構成画像における運動アーティファクトを著しく低減するため、実質的に改善された分解能を有する画像が形成される。これらの再構成画像を用いて、特に心疾患に関連する実質的に正確な診断を容易にすることができる。放射線科医は典型的には、冠動脈全体の画像を用いて、狭窄又はプラークを診断する。しかしながら、従来の再構成方法によって導入される画像アーティファクトは動脈径の誤った決定を招く場合があり、従って唯一の診断手段としては殆ど頼られていない。従って、再構成画像が血管径の正確な尺度を与えることが重要である。例として述べると、従来の再構成手法を用いた一つの再構成では、冠動脈の径は、アーティファクトの存在のため約3.6mmであるものと決定された。しかしながら、例示的な運動推定及び運動補償方法を適用すると、冠動脈の径は約2.2mmであるものと決定され、このように従来の再構成よりも31%改善された。従って、開示された手法を用いると、高価な侵襲型カテーテル法及び診断を容易にする他の付加的な診断手順の必要性を回避するのを助けることができる。
このように、上で本書に開示された複数のシステム及び方法は、対象の運動を推定して推定された対象の運動を補償することにより画像の時間分解能を高める効率のよい手法を提供する。開示された手法は、運動に誘発されるボケを低減し、これにより、よりよい診断を可能にする高品質画像の形成を可能にする。さらに、開示された手法は、単一若しくは少数の再構成画像、又は画像容積から直接的に運動を推定する。加えて、多数の再構成段階を含む実施形態では、投影データは、例示的な運動推定及び補償手法の両方が同時に具現化される場合には第一の再構成以外で再び用いられることはない。しかしながら、運動を推定するためにのみ例示的な方法を用い、続いて第二過程の運動補償付き再構成では推定されたベクトルを用いることが望ましいような実施形態では、投影データを再利用することができる。さらにまた、開示された手法を具現化することにより達成される画像分解能の実質的な改善は、イメージング・システムを対経費効果の高い診断ツールとする。
本書では発明の幾つかの特徴のみを図示して説明したが、当業者には多くの改変及び変形が想到されよう。従って、特許請求の範囲は、発明の要旨に含まれるような全ての改変及び変形を網羅するものと理解されたい。
10 イメージング・システム
12 ガントリ
14 X線放射線源
16 X線放射線のビーム
18 検出器アレイ
20 検出器素子
22 対象
24 回転中心
26 制御機構
28 X線制御器
30 ガントリ・モータ制御器
32 データ取得システム
34 コンピュータ
36 大容量記憶装置
38 コンソール
40 表示器
42 テーブル・モータ制御器
44 電動テーブル
46 ガントリ開口
50 画像プロセッサ
300 関心対象の運動を推定する方法を示す流れ図
402、404、406 フィルタ
500 対象の運動経路を推定するために再構成画像に指向性フィルタを適用する方法を示す流れ図
600 選択されるフィルタの配向を示す見取り図
700 運動補償手法を示す流れ図

Claims (10)

  1. 関心対象の運動を推定する方法であって、
    取得されるデータを用いて一組の1又は複数の初期画像を再構成するステップと、
    該一組の再構成された初期画像において1又は複数の関心領域を識別するステップと、
    フィルタ処理された画像の系列を生成するように、前記識別された関心領域に少なくとも一組のフィルタを適用するステップであって、前記系列内の前記フィルタ処理された画像の各々が異なる参照点の近くで取得されたデータを含んでいる、適用するステップと、
    前記フィルタ処理された画像の系列における1又は複数の対応に基づいて各々の関心領域について運動経路を推定するステップと
    を備えた方法。
  2. 前記1又は複数の関心領域を識別するステップは、前記関心対象の少なくとも一部について中心線経路の表現を生成することを含んでいる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記一組のフィルタを適用するステップは、特定の参照点の近くで取得されていない1又は複数の要素をフィルタ除去する一組のフィルタを設計することを含んでいる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記参照点は、特定の時間的瞬間、線源位置に対応するビュー角度、又はフーリエ領域での角度空間の一つを含んでいる、請求項1に記載の方法。
  5. 運動経路を推定するステップは、滑らかな関数を含むモデル、対応するフィルタの1又は複数の方向特性に基づく少なくとも一つの関心領域の変位に関係する所定の情報、又はこれらの組み合わせを用いることを含んでいる、請求項1に記載の方法。
  6. 運動経路を推定するステップは、ひも関数、正規化相関、又はこれらの組み合わせを用いることをさらに含んでいる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記一組のフィルタを適用するステップは、前記一組のフィルタを設計することを含んでおり、該一組のフィルタの各々のインパルス応答が、高い空間コンパクト性、高い角度コンパクト性、特定の参照点との対応、又はこれらの組み合わせを含んでいる、請求項1に記載の方法。
  8. 前記関心対象の運動を補償するステップをさらに含んでいる請求項1に記載の方法。
  9. 対象の運動を補償する方法であって、
    フーリエ空間のセクタに対応するデータ取得時の時間を決定するステップと、
    該決定された時間に対応する所定の運動ベクトルを識別するステップと、
    該識別された運動ベクトルに基づいて前記フーリエ空間の前記セクタを変調させるステップと
    を備えた方法。
  10. 初期画像を取得するデータ取得システム(DAS)(32)と、
    該DASに結合されている画像プロセッサ(50)と
    を備えたイメージング・システム(10)であって、前記画像プロセッサ(50)は、
    取得されるデータを用いて一組の1又は複数の初期画像を再構成し、
    該一組の再構成された初期画像において1又は複数の関心領域を識別し、
    異なる参照点の近くで取得されたデータを各々が含んでいるフィルタ処理された画像の系列を生成するように、前記識別された関心領域に少なくとも一組のフィルタを適用して、
    前記フィルタ処理された画像の系列における1又は複数の対応に基づいて各々の関心領域について運動経路を推定する、イメージング・システム(10)。
JP2010275189A 2009-12-15 2010-12-10 計算機式断層写真法での運動推定及び補償の方法 Active JP5763912B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/638,693 2009-12-15
US12/638,693 US8224056B2 (en) 2009-12-15 2009-12-15 Method for computed tomography motion estimation and compensation

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011125699A true JP2011125699A (ja) 2011-06-30
JP2011125699A5 JP2011125699A5 (ja) 2014-01-30
JP5763912B2 JP5763912B2 (ja) 2015-08-12

Family

ID=43608276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010275189A Active JP5763912B2 (ja) 2009-12-15 2010-12-10 計算機式断層写真法での運動推定及び補償の方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8224056B2 (ja)
EP (1) EP2357613B1 (ja)
JP (1) JP5763912B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013244047A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Toshiba Corp 超音波診断装置、画像処理装置、及びプログラム
KR101789422B1 (ko) * 2016-05-23 2017-10-25 경희대학교 산학협력단 단층촬영장치를 이용한 영상 재구성 장치 및 그 방법

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102396000B (zh) * 2009-04-17 2013-08-21 香港科技大学 有利于运动估计与特征-运动去相关补偿的方法、装置和系统
US8542893B2 (en) * 2010-02-15 2013-09-24 General Electric Company System and method of pulmonary emboli detection for computed tomography
US9050003B2 (en) * 2010-03-30 2015-06-09 Hitachi Medical Corporation Reconstruction computing device, reconstruction computing method, and X-ray CT apparatus
US8811707B2 (en) 2011-08-25 2014-08-19 General Electric Company System and method for distributed processing of tomographic images
US9001960B2 (en) 2012-01-04 2015-04-07 General Electric Company Method and apparatus for reducing noise-related imaging artifacts
IL221489A0 (en) * 2012-08-15 2012-12-31 Aspect Imaging Ltd Imaging system for generating a rendered image
EP2943902B1 (en) 2012-10-24 2020-03-11 CathWorks Ltd. Automated measurement system and method for coronary artery disease scoring
US10595807B2 (en) 2012-10-24 2020-03-24 Cathworks Ltd Calculating a fractional flow reserve
US9858387B2 (en) 2013-01-15 2018-01-02 CathWorks, LTD. Vascular flow assessment
US9814433B2 (en) 2012-10-24 2017-11-14 Cathworks Ltd. Creating a vascular tree model
US10210956B2 (en) 2012-10-24 2019-02-19 Cathworks Ltd. Diagnostically useful results in real time
US20150379728A1 (en) * 2013-02-05 2015-12-31 Thomson Licensing Method for generating a motion field for a video sequence
DE102013202313A1 (de) * 2013-02-13 2014-08-14 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zur Korrektur von Bewegungsartefakten bei einem computertomographischen Bild
US10130325B2 (en) 2013-06-10 2018-11-20 General Electric Company System and method of correcting banding artifacts in cardiac CT
CN104424654B (zh) * 2013-08-20 2017-10-27 清华大学 自动标定ct中心偏移量的方法和系统
DE102013217351B4 (de) 2013-08-30 2023-05-11 Siemens Healthcare Gmbh Bildbasierte Bewegungskompensation von Bilddaten
US10424063B2 (en) * 2013-10-24 2019-09-24 CathWorks, LTD. Vascular characteristic determination with correspondence modeling of a vascular tree
US10657621B2 (en) 2013-12-20 2020-05-19 Koninklijke Philips N.V. Moving structure motion compensation in imaging
CN103886615B (zh) * 2013-12-31 2016-04-20 华中科技大学 一种x射线血管造影图像中多运动参数的分离估计方法
JP6486953B2 (ja) 2014-01-29 2019-03-20 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 画像データにおける運動構造をセグメント化する方法、対象運動構造セグメンター及び記憶媒体
US9959631B2 (en) 2014-02-21 2018-05-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Tomography apparatus and method for reconstructing tomography image thereof
KR101579111B1 (ko) * 2014-02-24 2015-12-21 삼성전자주식회사 영상 진단 방법, 장치 및 기록매체
JP6280851B2 (ja) * 2014-09-30 2018-02-14 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 放射線断層撮影装置及びプログラム
KR101783964B1 (ko) 2015-04-09 2017-10-10 삼성전자주식회사 단층 촬영 장치 및 그에 따른 단층 영상 복원 방법
US10255684B2 (en) * 2015-06-05 2019-04-09 University Of Tennessee Research Foundation Motion correction for PET medical imaging based on tracking of annihilation photons
US9635276B2 (en) 2015-06-10 2017-04-25 Microsoft Technology Licensing, Llc Determination of exposure time for an image frame
CN107810519B (zh) 2015-06-30 2022-01-25 皇家飞利浦有限公司 用于配准图像的配准装置和方法
US9858688B2 (en) 2015-06-30 2018-01-02 General Electric Company Methods and systems for computed tomography motion compensation
KR101725891B1 (ko) 2015-08-05 2017-04-11 삼성전자주식회사 단층 영상 장치 및 그에 따른 단층 영상 복원 방법
US9931095B2 (en) 2016-03-30 2018-04-03 General Electric Company Method for segmenting small features in an image volume
IL263066B2 (en) 2016-05-16 2023-09-01 Cathworks Ltd Selecting blood vessels from images
JP7036742B2 (ja) 2016-05-16 2022-03-15 キャスワークス リミテッド 血管評価システム
US10249064B2 (en) * 2016-08-02 2019-04-02 Toshiba Medical Systems Corporation Motion estimation method and apparatus
CN109716394A (zh) * 2016-09-16 2019-05-03 皇家飞利浦有限公司 用于螺旋计算机断层摄影的运动补偿的重建
JP7126171B2 (ja) * 2016-11-16 2022-08-26 ユニバーシティ オブ セントラル フロリダ リサーチ ファウンデーション,インコーポレイテッド ヘリカルコンピュータ断層撮影における動き推定および補償システムと方法
US10617365B2 (en) 2016-11-16 2020-04-14 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. System and method for motion estimation using artificial intelligence in helical computed tomography
WO2018115025A1 (en) * 2016-12-21 2018-06-28 Koninklijke Philips N.V. Redundancy weighting for short scan off-center detector x-ray tomography
EP3434187A1 (en) * 2017-07-27 2019-01-30 Koninklijke Philips N.V. Motion compensated cardiac valve reconstruction
US11751835B2 (en) * 2017-09-14 2023-09-12 Shimadzu Corporation Radiographic imaging apparatus
DE102018204093A1 (de) 2018-03-16 2019-09-19 Siemens Healthcare Gmbh Verfahren zur Bewegungskorrektur von spektralen Computertomographiedaten, sowie ein energiesensitives Computertomographiegerät
EP3542721A1 (de) 2018-03-23 2019-09-25 Siemens Healthcare GmbH Verfahren zur bearbeitung von parametern eines maschinenlernverfahrens sowie rekonstruktionsverfahren
CN111223161B (zh) * 2020-01-02 2024-04-12 京东科技控股股份有限公司 一种图像重建方法、装置及存储介质
CN111915516B (zh) * 2020-07-21 2024-03-08 东软医疗系统股份有限公司 运动补偿方法、装置、ct设备及ct系统
US11816832B2 (en) * 2020-11-18 2023-11-14 Canon Medical Systems Corporation Devices, systems, and methods for medical imaging

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58125171A (ja) * 1982-01-21 1983-07-26 Toshiba Corp 画像表示装置
JPH06125890A (ja) * 1990-08-14 1994-05-10 Picker Internatl Inc イメージング方法及び装置
JPH08111817A (ja) * 1994-10-13 1996-04-30 Toshiba Medical Eng Co Ltd 陰影検出装置
JP2002336222A (ja) * 2001-03-06 2002-11-26 Toshiba Corp X線診断装置及び画像処理装置
JP2004181243A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 General Electric Co <Ge> 横方向のフィルタリング処理を用いたトモシンセシス画像を強調する方法及びシステム
JP2006513734A (ja) * 2002-07-23 2006-04-27 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 投影データから運動情報を導く方法及び装置
JP2007000630A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 General Electric Co <Ge> 運動する対象物をイメージングするための方法及び装置
JP2008519636A (ja) * 2004-11-15 2008-06-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 周期運動物体の検査のためのコンピュータ断層撮影方法
JP2009542282A (ja) * 2006-06-28 2009-12-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 狭窄の局所動き補償再構成
JP2010515477A (ja) * 2007-01-08 2010-05-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 移動する物体を有する関心領域を撮像する撮像システム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6236705B1 (en) 1998-06-17 2001-05-22 Her Majesty The Queen In Right Of Canada, As Represented By The Minister Of National Defence Method for tracing organ motion and removing artifacts for computed tomography imaging systems
US6332013B1 (en) 1999-12-28 2001-12-18 General Electric Company Methods and apparatus for tilted helical reconstruction multislice CT
US7031504B1 (en) 2000-09-26 2006-04-18 Vital Images, Inc. Image data based retrospective temporal selection of medical images
US6518759B2 (en) 2001-04-09 2003-02-11 Mayo Foundation For Medical Education And Research Motion correction of magnetic resonance images
US6904118B2 (en) * 2002-07-23 2005-06-07 General Electric Company Method and apparatus for generating a density map using dual-energy CT
US6894494B2 (en) 2002-11-25 2005-05-17 Her Majesty The Queen In Right Of Canada, As Represented By The Minister Of National Defence Of Her Majesty's Canadian Government Method and device for correcting organ motion artifacts in MRI systems
WO2005008597A2 (en) * 2003-07-16 2005-01-27 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Reconstruction of an image of a moving object from volumetric data
US7426318B2 (en) 2004-06-30 2008-09-16 Accuray, Inc. Motion field generation for non-rigid image registration
US20060239585A1 (en) 2005-04-04 2006-10-26 Valadez Gerardo H System and method for reducing artifacts in motion corrected dynamic image sequences
US7990379B2 (en) * 2006-10-25 2011-08-02 Siemens Aktiengesellschaft System and method for coronary segmentation and visualization
US9514550B2 (en) * 2007-06-15 2016-12-06 The Johns Hopkins University Methods for motion compensated image reconstruction and system related thereto
DE102007036561A1 (de) 2007-08-03 2009-02-19 Siemens Ag Verfahren zur Korrektur von Trunkierungsartefakten in einem Rekonstruktionsverfahren für tomographische Aufnahmen mit trunkierten Projektionsdaten

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58125171A (ja) * 1982-01-21 1983-07-26 Toshiba Corp 画像表示装置
JPH06125890A (ja) * 1990-08-14 1994-05-10 Picker Internatl Inc イメージング方法及び装置
JPH08111817A (ja) * 1994-10-13 1996-04-30 Toshiba Medical Eng Co Ltd 陰影検出装置
JP2002336222A (ja) * 2001-03-06 2002-11-26 Toshiba Corp X線診断装置及び画像処理装置
JP2006513734A (ja) * 2002-07-23 2006-04-27 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 投影データから運動情報を導く方法及び装置
JP2004181243A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 General Electric Co <Ge> 横方向のフィルタリング処理を用いたトモシンセシス画像を強調する方法及びシステム
JP2008519636A (ja) * 2004-11-15 2008-06-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 周期運動物体の検査のためのコンピュータ断層撮影方法
JP2007000630A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 General Electric Co <Ge> 運動する対象物をイメージングするための方法及び装置
JP2009542282A (ja) * 2006-06-28 2009-12-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 狭窄の局所動き補償再構成
JP2010515477A (ja) * 2007-01-08 2010-05-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 移動する物体を有する関心領域を撮像する撮像システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013244047A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Toshiba Corp 超音波診断装置、画像処理装置、及びプログラム
KR101789422B1 (ko) * 2016-05-23 2017-10-25 경희대학교 산학협력단 단층촬영장치를 이용한 영상 재구성 장치 및 그 방법

Also Published As

Publication number Publication date
EP2357613A3 (en) 2012-02-29
EP2357613B1 (en) 2014-09-10
EP2357613A2 (en) 2011-08-17
JP5763912B2 (ja) 2015-08-12
US20110142313A1 (en) 2011-06-16
US8224056B2 (en) 2012-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5763912B2 (ja) 計算機式断層写真法での運動推定及び補償の方法
US10748293B2 (en) Tomography apparatus and method for reconstructing tomography image thereof
JP5368315B2 (ja) 移動する物体を有する関心領域を撮像する撮像システム
US8957894B2 (en) System and method for four dimensional angiography and fluoroscopy
US7382852B2 (en) Method and apparatus for correcting motion in image reconstruction
US7924972B2 (en) Reconstruction of an image of a moving object from volumetric data
EP2441051B1 (en) Method for dynamic prior image constrained image reconstruction
US9060733B2 (en) Method, computer system and CT system for determining a motion field and for motion-compensated reconstruction using said motion field
US7782998B2 (en) Method and apparatus for correcting motion in image reconstruction
JP4576037B2 (ja) 動きに無関係な心臓ctイメージング方法及び装置
US9576391B2 (en) Tomography apparatus and method of reconstructing a tomography image by the tomography apparatus
CN100375122C (zh) 从投影数据得出运动信息的方法和设备
RU2655091C2 (ru) Томографический аппарат и способ реконструкции его томографического изображения
US9013471B2 (en) 3D X-ray imaging of coronary vessels with ECG gating and motion correction
EP3107457B1 (en) Tomography apparatus and method of reconstructing a tomography image by the tomography apparatus
JP2005510327A (ja) 血管トラッキングおよびツリー抽出の方法および装置
JP2009082703A (ja) 高度に限定された医用画像におけるモーションアーチファクトの低減方法
Van Stevendaal et al. A motion‐compensated scheme for helical cone‐beam reconstruction in cardiac CT angiography
US8897525B2 (en) Multisegment picture reconstruction for cardio CT pictures
US10013778B2 (en) Tomography apparatus and method of reconstructing tomography image by using the tomography apparatus
US20100195889A1 (en) Ct image recording of a moving examination object
Schirra et al. Improvement of cardiac CT reconstruction using local motion vector fields
Bruder et al. Cardiac spiral imaging in computed tomography without ECG using complementary projections for motion detection
Bruder et al. Dynamic cardiac volume imaging using area detectors
Cunningham et al. Organ Motion Effects in Medical CT Imaging Applications

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5763912

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250