JP2011125375A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】当り遊技終了後に遊技状態を設定する遊技機において、遊技者の遊技興趣の向上を図る。
【解決手段】遊技盤上に遊技球を発射するために遊技者が操作する発射操作手段と、発射操作手段の操作により遊技球を遊技盤上に発射可能とする発射手段と、発射操作手段の操作の有無を監視する発射監視手段と、特別図柄が当り図柄で停止表示された場合に、大入賞口の開閉動作を行う当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、当り遊技の終了に伴って、当り遊技終了後の遊技条件を設定する遊技条件設定手段とを備え、遊技条件設定手段は、当り遊技終了後の遊技条件を設定する際に、発射監視手段の監視結果を取得し、当該監視結果が、発射操作手段の操作が行われている操作状態であった場合には、当り遊技終了後の遊技条件を、発射操作手段の操作が行われていない非操作状態に設定する通常遊技条件に比べて遊技者にとって有益な特別遊技条件に設定する。
【選択図】図11

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、いわゆるセブン機、羽根物、権利物といったパチンコ遊技機や組合せ式遊技機(アレンジボール遊技機)等の遊技機(弾球遊技機)に関する。
従来のパチンコ遊技機などの遊技機では、始動口への遊技球入球により特別図柄の当否判定を行い、当否判定の結果が当り(大当りや小当りなど)の場合に当り遊技を実行するように構成されている。そして、当該当り遊技が終了する際に、その当り遊技の開始契機となった特別図柄の組合せに応じて、当り遊技終了後の遊技条件(確変変動機能等の作動の有無)を設定している(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−312836号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような「特別図柄の組合せに応じて、当り遊技終了後の遊技条件を決定する遊技態様」は、市場に投入される遊技機の殆どで行われているので、遊技者に飽きられており、当り遊技終了後における遊技者の遊技興趣の向上を図るには不充分となっている。
本発明は上記点に鑑みて、当り遊技が終了する際に当り遊技終了後の遊技条件を設定する遊技機において、遊技者の遊技興趣の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、遊技盤上に遊技球を発射するために遊技者が操作する発射操作手段と、発射操作手段が操作された場合に、遊技球を遊技盤上に発射可能とする発射手段と、発射操作手段の操作が行われているか否かを監視する発射監視手段と、始動口への入球により変動表示される特別図柄が当り図柄で停止表示された場合に、大入賞口の開閉動作を行う当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、当り遊技の終了に伴って、発射監視手段の監視結果に基づいて当り遊技終了後の遊技条件を設定する遊技条件設定手段と、を備え、遊技条件設定手段は、当り遊技終了後の遊技条件を設定する際に、監視結果が、発射操作手段の操作が行われていない非操作状態であった場合には、当り遊技終了後の遊技条件を通常遊技条件に設定し、監視結果が、発射操作手段の操作が行われている操作状態であった場合には、当り遊技終了後の遊技条件を通常遊技条件に比べて遊技者にとって有益な特別遊技条件に設定することを特徴とする。
これによると、当り遊技を終了する際に、発射操作手段の操作が行われている場合には、当り遊技終了後の遊技条件として通常遊技条件に比べて遊技者にとって有益な特別遊技条件が設定されることとなる。このため、当り遊技を終了する際に、遊技者が発射操作手段を操作することで、当り遊技終了後の遊技条件が遊技者にとって有益な遊技条件となるメリットを得ることができるといった斬新な遊技性を遊技者に提供することができるので、遊技者の遊技興趣の向上を図ることができる。
ここで、「遊技者にとって有益な特別遊技条件に設定する」とは、当り遊技終了後に起こり得る種々の遊技条件の設定を、通常に比べて遊技者に有益となる設定とすることを意味する。具体的な「遊技者にとって有益な特別遊技条件の設定」としては、「請求項2〜4に記載の遊技条件の設定」の他、「賞球払い出し数を通常に比べて増加させる設定」や、「図柄変動表示(図柄変動演出)の変動パターン(演出パターン)のうち出現頻度(出現率)の低い変動パターン(演出パターン)の出現頻度を高める設定」や、「図柄変動表示(図柄変動演出)の変動パターン(演出パターン)の種類(選択肢)を通常に比べて増加させる設定」や、「可変入球装置(普通電動役物、特別電動役物)を開放させるための遊技条件の成立(例えば、乱数抽選に当選)の難易度を通常に比べて低くする設定」や「確率変動を発生させるための遊技条件の成立の難易度を通常に比べて低くする設定」や、「普通電動役物(始動口)の開放時間延長を発生させるための遊技条件の成立の難易度を通常に比べて低くする設定」等が例示できる。そして、このような「特別遊技条件の設定」としては、1つだけの特別遊技条件を設定したり(例えば、「出現頻度(出現率)の低い変動パターンの出現頻度を高める設定」だけを行う)、複数種類の特別遊技条件を共に(組み合わせて)設定したりする(例えば、「賞球払い出し数を通常に比べて増加させる設定」と「出現頻度(出現率)の低い変動パターンの出現頻度を高める設定」とを共に行う)ことができる。
また、本発明では、特別図柄の変動表示に付随して通常変動演出および該通常変動演出よりも出現頻度が低い特殊変動演出のいずれかを実行する変動演出実行手段を備え、遊技条件設定手段は、当り遊技の終了の際に発射操作手段の操作が行われている操作状態であった場合には、特別遊技条件として、当り遊技終了後における特殊変動演出の出現頻度を高くする遊技条件に設定することを特徴とする。
これにより、遊技者としては、当り遊技が終了する際に発射操作手段の操作を行うことで、普段では容易に見ることができない特殊変動演出が見やすくなるといったメリットを得ることができる。この結果、遊技者の遊技興趣の向上を図ることができる。
また、本発明では、当り遊技の終了後、特別図柄が当り図柄で停止表示される確率を通常よりも高くする確率変動手段と、確率変動手段が作動しているか否かを遊技者に報知するための報知演出を実行する報知演出実行手段とを備え、遊技条件設定手段は、当り遊技の終了の際に発射操作手段の操作が行われている操作状態であった場合には、特別遊技条件として、当り遊技終了後に報知演出を実行する遊技条件に設定することを特徴とする。
これにより、遊技者としては、当り遊技が終了する際に発射操作手段の操作を行うことで、当り遊技終了後に確率変動手段が作動しているか否か(確変遊技中であるか否か)を認識することが可能になるといったメリットを得ることができる。この結果、遊技者の遊技興趣の向上を図ることができる。
また、本発明では、始動口は、遊技球の入球が困難な閉鎖状態と遊技球の入球が容易な開放状態とに切り替え可能に構成され、当り遊技終了後、始動口を開放状態とする開放時間を延長する始動口開放延長手段を備え、遊技条件設定手段は、当り遊技の終了の際に発射操作手段の操作が行われている操作状態であった場合には、特別遊技条件として、通常遊技条件に比べて当り遊技終了後における始動口開放延長手段の作動期間を長くする遊技条件に設定することを特徴とする。
これにより、遊技者としては、当り遊技が終了する際に発射操作手段の操作を行うことで、始動口への遊技球の入球の可能性が高まるといったメリットを得ることができる。この結果、遊技者の遊技興趣の向上を図ることができる。
以上、本発明の構成によれば、当り遊技が終了する際に当り遊技終了後の遊技条件を設定する遊技機において、遊技者の遊技興趣の向上を図ることができる。
本発明を適用した実施例に係る遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 演出表示装置の画面表示例を示す説明図である。 電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 メインジョブの流れを示すフローチャートである。 第1実施例の特別図柄遊技処理の前半部分を示すフローチャートである。 第1実施例の特別図柄遊技処理の後半部分を示すフローチャートである。 始動口入賞処理を示すフローチャートである。 第1実施例の図柄変動関連処理を示すフローチャートである。 第1実施例の変動パターンテーブル振分処理を示すフローチャートである。 第1実施例の当り遊技処理を示すフローチャートである。 第1実施例の大当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。 第1実施例の図柄変動演出関連処理を示すフローチャートである。 第1実施例の演出モード設定処理を示すフローチャートである。 第2実施例の特別図柄遊技処理の後半部分を示すフローチャートである。 第2実施例の図柄変動関連処理を示すフローチャートである。 第2実施例の変動パターンテーブル振分処理を示すフローチャートである。 第2実施例の当り遊技処理を示すフローチャートである。 第2実施例の大当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。 第2実施例の小当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。 第2実施例の図柄変動演出関連処理を示すフローチャートである。 第3実施例の大当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施例について図面を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタイプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に本発明を適用した実施例について説明する。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、本体枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
本体枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものであり、遊技機1の外枠を構成している。中枠3はプラスチック製であり、本体枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。下板部には、遊技球を遊技盤上に発射可能とする発射手段を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。前面枠4における遊技盤20の周囲には、LED等のランプ類(図示略)が設けられている。これらのランプ類は、遊技効果を高めるためにゲーム進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bと、上皿部5の遊技球を下皿部6に排出する球抜きボタン5cとを備えている。皿外縁部5aの上面には、遊技者が操作可能な演出ボタン5d、球貸スイッチ5e、返却スイッチ5f等が設けられている。演出ボタン5dは、演出表示装置25等を用いて行われる演出に変化を与えるためのものであり、球貸スイッチ5eは、後述のCRユニット13にプリペイドカードを挿入した状態で遊技球の貸し出しを要求するためのものであり、返却スイッチ5fはCRユニット13からプリペイドカードの返却を要求するためのものである。なお、球貸スイッチ5eが球貸操作手段に相当している。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から下皿部6に遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。下皿部6の左端には灰皿7が設けられている。下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8は、遊技盤上に遊技球を発射するために遊技者が操作する発射操作手段を構成している。発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検出する接触検知手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ10a〜10dが設けられている。スピーカ10a〜10dは、遊技機1の上部に設けられた上部スピーカ10a、10bと遊技機1の下部に設けられた下部スピーカ10c、10dとからなる。さらに、遊技機1の左側には、CRユニット13(プリペイドカードユニット)が装着されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面(盤面)に設けられた外レール22と内レール23とにより、略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、中央装置24、普通図柄作動ゲート27、大入賞装置(特別電動役物)33、始動口28、左入賞口34,35、右入賞口36,37、第1装飾部材50、第2装飾部材60等の遊技装置が配設されている。また、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
中央装置(センター役物)24は遊技領域21の略中央部に配置され、演出表示装置25を備えている。本実施例では、演出表示装置25として大型の液晶表示装置を用いており、演出表示装置25の表示領域では各種演出表示が行われる。
大入賞装置33は遊技領域21における中央装置24の下方に配置されている。第1装飾装置50は遊技領域21における大入賞装置33の左側に配置され、第2装飾装置60は遊技領域21における大入賞装置33の右側に配置されており、装飾装置50,60はいわゆるサイド飾りを構成している。また、第1装飾装置50には左入賞口34,35が一体化されており、第2装飾装置60には右入賞口36,37が一体化されている。
普通図柄作動ゲート27は、中央装置24の左側に設けられている。普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技盤上を流下する遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s(図4参照)が設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過することで、普通図柄が変動開始する。
始動口28は、中央装置24の中央位置の下方に設けられている。始動口28は、遊技盤20の盤面上を流下する遊技球を受け入れる遊技球受入口が形成された2つの入球口を上下方向に並べて配置したもので、上側に設けられた第1始動口28aと下側に設けられた第2始動口28bとから構成されている。
第1始動口28aは、遊技球受入口の大きさが変化せず遊技球の入球可能性が一定とされる固定式の始動口として構成されており、遊技球の入球が常時可能となっている。一方、第2始動口28bはいわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部を備えており、この一対の翼片部の上端間隙が遊技球受入口となっている。この一対の翼片部は、各々左右方向に傾動することで開閉動作を行うものとされており、この開閉動作により、第2始動口28bは一対の翼片部の遊技球受入口の大きさが変化する可変式の始動口として構成されている。第2始動口28bは、一対の翼片部が開動作することで入球可能性が高い開放状態、すなわち遊技球の入球が容易な開放状態となり、一対の翼片部が閉動作することで入球可能性が低い通常状態、すなわち遊技球の入球が困難な閉鎖状態(入球不能な閉鎖状態を含む)となる。普通図柄が当り図柄の組合せで停止表示された場合には、一対の翼片部が開動作して第2始動口28bの遊技球受入口が拡大され、第2始動口28bは普通電動役物として機能する。第2始動口28bの開閉は、主制御部200により制御され、主制御部200が始動口開放手段を構成している。
始動口28の内部には、遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ28s(図4参照)と、一対の翼片部を作動させるための始動口ソレノイド28c(図4参照)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開動作した場合には、第2始動口28bの遊技球受入口の大きさが通常時より拡大され、第2始動口28bは遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となる。一方、一対の翼片部が立設された場合には、第2始動口28bの遊技球受入口の大きさが遊技球の直径より僅かに大きい(遊技球1個が通過可能な)通常の大きさとされ、第2始動口28bは遊技球の入球可能性が小さくなる(または入球不能となる)通常状態(閉鎖状態)となる。遊技球が始動口28a、28bのいずれかに入球することで、後述の特別図柄が変動開始する。
大入賞装置33は、始動口28の下方に配設されている。ここで、大入賞装置33は、帯状に開口された大入賞口33aと、この大入賞口33aを開放・閉鎖する開閉板33bと、この開閉板33bを作動させるための大入賞口ソレノイド33c(図4参照)と、遊技球の入球を検知する入球検知スイッチ33s(図4参照)とから主に構成されている。
大入賞装置33の左斜め上方と右斜め上方には、左入賞口34,35と右入賞口36,37が設けられている。これら入賞口の内部には、それぞれ入賞口入球検知スイッチ(図示せず)が設けられている。
第1装飾部材50には、複数のLEDが設けられており、これらのLEDの組合せにより、普通図柄表示部51、普図保留表示部52、特別図柄保留表示部53が構成されている。同様に第2装飾部材60には、複数のLEDが設けられており、これらのLEDの組合せにより、特別図柄表示部61が構成されている。
普通図柄表示部51は、1個のLEDから構成されており、このLEDにより普通図柄の表示が行われる。普通図柄表示部51では、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。普通図柄表示部51では、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過することにより普通図柄が変動開始し、所定時間経過後に普通図柄が当り普通図柄の表示態様あるいは外れ普通図柄の表示態様で停止表示される。そして、普通図柄が予め設定された当り普通図柄の表示態様で停止表示すると、第2始動口28bが所定時間(例えば0.1秒)だけ開放される。
本実施例では、普通図柄当否判定用乱数が用意されており、この普通図柄当否判定用乱数は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に、第2始動口28bを作動させるか否かの普通図柄当否判定に用いられる。普通図柄当否判定用乱数には、予め当り値が設定されており、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したタイミングで取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、普通図柄当否判定で当りと判定された場合には、普通図柄表示部51で停止表示される普通図柄は、当り普通図柄の表示態様に決定される。一方、外れと判定された場合(取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致しない場合)には、普通図柄表示部51で停止表示される普通図柄は外れ普通図柄の表示態様に決定される。なお、普通図柄当否判定および普通図柄の停止図柄の決定は、後述の主制御部200の制御によって行われる。
ここで、普通図柄の保留について説明する。普図保留表示部52には普通図柄保留数が表示され、普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球の数を最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能となっている。そして、次回の普通図柄当否判定が行われ普通図柄の変動表示が開始する毎に、未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。普図保留表示部52は2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、4個を上限として保留数を表示することができる。普通図柄の保留に伴って、普通図柄当否判定用乱数が主制御部200のRAMの所定領域に記憶される。なお、普通図柄当否判定、普通図柄の停止図柄の決定、普通図柄の変動パターンの設定、普通図柄の保留および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
次に、特別図柄について説明する。特別図柄表示部61は7個のLEDから構成されており、これらのLEDにより特別図柄が表示される。この特別図柄表示部61を構成する各LEDは、点灯および消灯が可能となっており、これら各LEDの点灯および消灯の組合せにより特別図柄の複数の表示態様を表示できる。そして、7個のLEDで表示される特別図柄の組合せのうち、特定の組合せが当り特別図柄(大当り図柄)として設定されており、当り特別図柄以外が外れ特別図柄(外れ図柄)と設定されている。本実施例では、特別図柄の変動表示を各LEDが点灯と消灯を繰り返す点滅表示で行うものとしている。特別図柄表示部61では、始動口28に遊技球が入球することにより特別図柄が変動開始し、所定時間経過後に特別図柄が大当り図柄あるいは外れ図柄で停止表示される。なお、本実施例では、複数の大当り図柄が設定されており、具体的には、後述のように「確変大当り図柄」と「通常大当り図柄」とが設定されている。
本実施例では、遊技球が第1始動口28aに入球した際に取得され、大当り遊技(特別遊技)を実行するか否かの第1特別図柄当否判定に用いられる第1特別図柄当否判定用乱数と、遊技球が第2始動口28bに入球した際に取得され、大当り遊技(特別遊技)を実行するか否かの第2特別図柄当否判定に用いられる第2特別図柄当否判定用乱数が設けられている。さらに、第1特別図柄の停止図柄を決定するための第1特別図柄決定用乱数と第2特別図柄の停止図柄を決定するための第2特別図柄決定用乱数とが設けられている。
第1始動口28aへの遊技球の入球に伴って、第1特別図柄当否判定用乱数と第1特別図柄決定用乱数が取得され、この取得された第1特別図柄当否判定用乱数と第1特別図柄決定用乱数は、主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶される。また、第2始動口28bへの遊技球の入球に伴って、第2特別図柄当否判定用乱数と第2特別図柄決定用乱数が取得され、主制御部200のRAMの所定領域(第2保留記憶領域)に記憶される。
ここで、特別図柄の保留について説明する。第1特別図柄保留表示部53と第2特別図柄保留表示部54はそれぞれ2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、それぞれ4個を上限として保留数を表示することができる。
第1始動口28aに入球した遊技球数は、第1特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)に達するまで保留可能となっている。第1特別図柄保留数は、第1始動口28aへの遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶される第1特別図柄用乱数(第1特別図柄当否判定用乱数、第1特別図柄決定用乱数)の個数(記憶数)に相当する。本実施例では、第1始動口28aへの遊技球の入球に伴い、第1特別図柄当否判定用乱数とともに第1特別図柄決定用乱数も取得されるので、第1特別図柄保留数は、第1特別図柄決定用乱数の記憶個数にも相当する。そして、第1特別図柄保留数は、第1特別図柄当否判定が行われ第1特別図柄の変動表示が開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。
第2始動口28bに入球した遊技球数は、第2特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)に達するまで保留可能となっている。第2特別図柄保留数は、第2始動口28bへの遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(第2保留記憶領域)に記憶される第2特別図柄用乱数(第2特別図柄当否判定用乱数、第2特別図柄決定用乱数)の個数(記憶数)に相当する。本実施例では、第2始動口28bへの遊技球の入球に伴い、第2特別図柄当否判定用乱数とともに第2特別図柄決定用乱数も取得されるので、第2特別図柄保留数は、第2特別図柄決定用乱数の記憶個数にも相当する。そして、第2特別図柄保留数は、第2特別図柄当否判定が行われ第2特別図柄の変動表示が開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。第1、第2特別図柄の保留および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
特別図柄当否判定用乱数には、当否判定用の当り値が設定されており、遊技球が第1始動口28aまたは第2始動口28bに入球したタイミングで取得された特別図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に大当りと判定される。第1特別図柄当否判定は、第1特別図柄が変動表示を開始する際に行われ、第2特別図柄当否判定は、第2特別図柄が変動表示を開始する際に行われる。
第1特別図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に大当りと判定され、第1特別図柄表示部61で停止表示される第1特別図柄が大当り図柄(確変大当り図柄または通常大当り図柄)に決定される。一方、第1特別図柄当否判定の結果が大当りでない場合(大当り抽選に落選)には、外れであり、第1特別図柄表示部61で停止表示される第1特別図柄が外れ図柄に決定される。
同様に、第2特別図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に大当りと判定され、第2特別図柄表示部62で停止表示される第2特別図柄が大当り図柄(確変大当り図柄または通常大当り図柄)に決定される。一方、第2特別図柄当否判定の結果が大当りでない場合(大当り抽選に落選)には、外れであり、第2特別図柄表示部62で停止表示される第2特別図柄が外れ図柄に決定される。
特別図柄は、所定の変動パターンにしたがって変動表示するように構成されている。この変動パターンは、特別図柄の変動時間や、その変動における各種演出の有無(演出内容)を規定するものである。特別図柄の変動パターンは、特別図柄当否判定が実行される際に、複数の変動パターンが格納された変動パターンテーブルから抽選により選択される。
特別図柄の変動パターンテーブルは、それぞれ複数用意されており、遊技状態に応じて選択されて用いられる。これらの複数の変動パターンテーブルには、当否判定結果が大当りの場合に選択される当り変動パターンテーブルと、当否判定結果が外れの場合に選択される外れ変動パターンテーブルとが含まれている。
また、本実施例の遊技機1では、第2特別図柄の変動表示を第1特別図柄の変動表示より優先的に実行する第2特別図柄優先変動処理が行われるように構成されている。つまり、第1特別図柄保留数と第2特別図柄保留数の双方が1以上である場合には、第1特別図柄より第2特別図柄が優先的に変動開始し、第2特別図柄の保留が優先的に消化される。そして、第1特別図柄保留数が1以上で、かつ、第2特別図柄保留数がゼロとなった場合に、第1特別図柄の変動表示が実行される。
また、第1特別図柄当否判定、第2特別図柄当否判定、特別図柄の変動態様の決定、特別図柄の停止図柄の決定、第1特別図柄の変動表示および停止表示、第2特別図柄の変動表示および停止表示、第2特別図柄の優先変動は、後述の主制御部200によって行われるように構成されている。
次に、大当り遊技(特別遊技の一態様)について説明する。特別図柄表示部61で停止表示された特別図柄が前述した大当り図柄であった場合(特別図柄当否判定の結果が大当りだった場合)に、主制御部200は遊技者に相対的に有利な大当り遊技(特別遊技)を開始させる。大当り遊技は、大当り遊技フラグをONに設定することで開始する。大当り遊技は、大入賞装置33を作動させる、換言すると大入賞口33aを複数回開閉させることで、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益(賞球)を付与するものである。なお、大当り遊技は、主制御部200により実現されるものであり、主制御部200は本発明の当り遊技実行手段を構成する。
大当り遊技中(特別遊技中)は、大入賞装置33が作動し、大入賞口33aへの遊技球の入球に応じて、所定数の賞球(例えば、1個の入球に対して15個の賞球)が払い出される。具体的には、大当り遊技の開始により、大入賞装置(特別電動役物)33を連続して作動させ、大入賞口33aを開放状態と閉鎖状態とに切り替える大入賞口開閉動作が複数回連続して行われる。大入賞装置33の作動開始により、大入賞口33aが開放状態となる。この開放状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、大入賞口33aの開放時間が規定時間に達したとき、もしくは開放状態の大入賞口33aに入球した遊技球数が規定数(本実施例では10個)に達したときとすることができる。
この大入賞口33aの開放状態の開始から終了までを1ラウンドとした場合、大当り遊技は、所定数のラウンド(例えば、15ラウンド)が行われることで終了する。大入賞装置33では、大入賞口33aの開放が終了、すなわち大入賞口33aが閉鎖状態となってから所定時間が経過した後に、大入賞口33aは再び開放状態となり、次のラウンドが開始する。このような大入賞口33aの開放開始から終了までを1ラウンドとする大入賞口33aの開閉動作は、所定の最高継続ラウンド数が終了するまで繰り返し継続される。
本実施例の遊技機では、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能や開放時間延長機能、確率変動機能が作動する特定遊技(いわゆる時短遊技および確変遊技)が開始される。変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能の各機能は、それぞれ変動短縮フラグ、開放延長フラグ、確変フラグをONに設定することで作動する。
特別図柄当否判定の結果が通常大当り(特別図柄の停止図柄が通常大当り図柄)の場合には、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能および第2始動口28bの開放時間を延長させる開放時間延長機能(始動口開放延長機能)が作動開始し、時短遊技が開始される。時短遊技は、主制御部200の制御により実現されるものであり、変動時間短縮機能には、普通図柄の変動時間を短縮させる普図変動時間短縮機能と、特別図柄の変動時間を短縮させる特図変動時間短縮機能とが含まれている。開放時間延長機能の作動により、第2始動口28bの開放時間が、第1開放時間(例えば0.1〜0.5秒)であったのが第2開放時間(例えば4〜6秒)に延長される。これにより、第2始動口28bへの遊技球入球頻度が、通常時(開放延長機能非作動時)に比べて高くなる。変動時間短縮機能および開放時間延長機能は、大当り遊技終了後、次回の大当り遊技が開始されるまでの間、または特別図柄の変動回数が所定回数(本例では100回)に到達するまで作動する。
特別図柄当否判定の結果が確変大当り(特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄)の場合には、大当り遊技の終了後、確率変動機能が作動開始し、確変遊技が開始される。確変遊技は、主制御部200の制御により実現されるものであり、この確変遊技では、特別図柄当否判定の確率、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する確率を変更(向上)させる確率変動機能が作動する。
確率変動機能作動中は、当否判定用の当り値が増加することで、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率が向上する。具体的には、通常確率当否判定テーブルと、通常確率当否判定テーブルより当り値が増加した高確率当否判定テーブルを用意する。そして、通常遊技中(確率変動機能非作動時)には、通常確率当否判定テーブルを用いて当否判定を行い、確変遊技中(確率変動機能作動時)には、高確率当否判定テーブルを用いて当否判定を行う。
確率変動機能は、大当り遊技終了後、次回の大当り遊技が開始されるまで作動する。本実施例では、確変遊技の最大実行期間を、大当り遊技終了後の特別図柄の変動回数が10,000回に到達するまでに設定し、実質的に次回の大当り遊技が開始されるまでとしている。なお、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能は、主制御部200の制御により実現されるものであり、主制御部200が本発明の確率変動手段および始動口開放延長手段を構成している。
ここで、大当り遊技終了後の遊技状態は、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能の作動の有無によって区別される。具体的には、各機能のすべてが作動している高確率短縮状態、各機能のうち確率変動機能のみが作動している高確率通常状態、各機能のうち開放延長機能と変動時間短縮機能が作動している低確率短縮状態、各機能が作動していない低確率通常状態といった4つの遊技状態に区別される。
そして、大当り遊技終了後の遊技進行形態(変動モード)は、上述の各遊技状態に対応する高確率短縮変動モード、高確率通常変動モード、低確率短縮変動モード、低確率通常変動モードといった4つの変動モードに加えて、各遊技状態によらず進行する特殊変動モードが設けられている。
特殊変動モードは、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能の各機能の作動の有無によらず(大当り遊技終了時の特別図柄の組合せによらず)、大当り遊技終了後、特別図柄の変動表示に連動して演出表示装置25で表示する演出内容(演出図柄の変動パターン)を特殊態様とする特別図柄の変動モードである。具体的には、特殊変動モードは、通常の変動演出(通常変動演出)が行われる通常時に出現頻度の低い特殊変動演出(プレミア演出、特定のリーチ演出や特定の予告演出)の出現頻度を高める変動モードである。そして、特殊変動モードは、大当り遊技終了後、次回の大当り遊技が開始されるまでの間、または当り遊技終了後からの特別図柄の変動回数が所定の基準回数に到達するまで行われる。なお、通常変動演出および特殊変動演出は、サブ制御部260により実現されるものであり、サブ制御部260が本発明の変動演出実行手段を構成している。
ここで、本実施例における大当り遊技終了後の変動モードに関する遊技条件の設定は、遊技状態フラグ(確変フラグ、変動短縮フラグ、開放延長フラグ)のON/OFF状態や、後述する変動短縮カウンタ、特殊変動カウンタ、状態報知カウンタの設定等により決定される。これらのカウンタの設定(大当り遊技終了後の変動モードの遊技条件の設定)は、主制御部200により実現されるものであり、主制御部200が本発明の遊技条件設定手段に相当している。
次に、演出表示装置25で表示される演出図柄について説明する。図3は、演出表示装置25の画面表示例を示している。図3に示すように、演出表示装置25の表示領域には、演出図柄を表示する演出図柄表示部25a〜25cが設けられている。演出図柄表示部25a〜25cの演出図柄は、第1特別図柄表示部61の第1特別図柄または第2特別図柄表示部62の第2特別図柄の変動表示および停止表示に連動して表示される。
演出図柄表示部25a〜25cは、左図柄が表示される左図柄表示領域25a、中図柄が表示される中図柄表示領域25b、右図柄が表示される右図柄表示領域25cからなる3つの図柄表示領域から構成されている。各図柄表示領域25a〜25cは、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設定されている。各図柄表示領域25a〜25cは、「1」〜「9」からなる図柄をそれぞれ表示可能となっている。
演出図柄は、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示開始により変動表示を開始し、その第1特別図柄または第2特別図柄が停止表示されると、演出図柄は第1特別図柄または第2特別図柄の停止図柄(大当り図柄または外れ図柄)に応じた図柄で停止表示される。本実施例の演出図柄では、3桁同一の偶数図柄の組合せが特別図柄の通常大当り図柄に対応し、3桁同一の奇数図柄の組合せが特別図柄の確変大当り図柄に対応し、それら以外の図柄の組合せが特別図柄の外れ図柄に対応している。
演出図柄の変動態様(変動パターン)および停止図柄の決定は、主制御部200から送信される変動パターン指定コマンドおよび停止情報指定コマンドに基づいてサブ制御部260によって行われるように構成されている。ここで、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動パターンを示すもので、具体的には、特別図柄の変動時間や、リーチ演出の有無等の演出内容を示している。主制御部200は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の変動パターンをランダムに(乱数抽選により)決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の変動パターンに基づき、サブ制御部260が、演出図柄表示部25aで表示される演出図柄の演出パターンを決定する。また、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される停止情報指定コマンドは特別図柄の停止図柄を示すもので、主制御部200は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の停止図柄をランダムに(乱数抽選により)決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の停止図柄を示す停止情報指定コマンドに基づき、サブ制御部260が、演出図柄表示部25a〜25cで停止表示される演出図柄の停止図柄を決定する。
また、本実施例では、演出図柄が変動表示を開始してから停止表示するまでの間、演出表示装置25の表示領域上(演出図柄表示部25a〜25c)で種々の図柄変動演出を行うように構成されている。本実施例の遊技機1における図柄変動演出としては、例えば特別図柄の変動表示に連動して数字図柄からなる演出図柄を変動表示させる変動表示演出や演出図柄の変動表示中に行われるリーチ演出、さらにリーチ演出の発生、大当り発生、潜伏確変発生の可能性を遊技者に予告する予告演出、リーチ演出の演出内容を発展させた発展演出などが挙げられる。これらの演出に用いる図柄データや画像データ(演出図柄データ、リーチ画像データ、予告図柄・画像データ、背景図柄・画像データ、キャラクタ図柄・画像データなど)は複数種類存在し、演出表示制御部280のROMに記憶されている。
本実施例では、図柄変動演出(変動表示演出、リーチ演出、予告演出、発展演出など)として、上述した4つの遊技状態に対応した演出(高確率短縮変動モード、高確率通常変動モード、低確率短縮変動モードおよび低確率通常変動モードの各々に対応した演出)であって、各遊技状態において出現頻度(実行頻度)の高い「通常変動演出」と、高確率短縮変動モード、高確率通常変動モード、低確率短縮変動モードおよび低確率通常変動モードの何れかの変動モードでは出現頻度(実行頻度)が低く、特殊変動モードでは出現頻度(実行頻度)の高い「特殊変動演出」のいずれかを実行する。「通常変動演出」は、遊技状態に即した通常の演出(変動表示演出、リーチ演出、背景演出、予告演出など)であり、「特殊変動演出」は、遊技状態に対応しない特殊な演出(変動表示演出、リーチ演出、背景演出、予告演出など)である。
サブ制御部260では、主制御部200からの変動パターン指定コマンドや、現在の変動モードを示すモード指定コマンドを受信することで、その受信したコマンドに基づき「通常変動演出」および「特殊変動演出」のいずれかを選択して実行する。ここで、各演出の出現頻度(実行頻度)は、例えば、図柄変動演出の演出パターン(演出図柄の変動パターン)を乱数抽選により決定する際に用いる抽選テーブルで規定される「乱数値」と、その乱数値に対応する「演出パターンの種類(演出内容)」との関係によって、予め設定することができる。具体的には、例えば、高確率短縮変動モード、高確率通常変動モード、低確率短縮変動モードおよび低確率通常変動モードの何れかの変動モードで用いる抽選テーブルでは、演出パターン決定用乱数値「0」〜「9」のうち、「0」〜「8」を「通常変動演出に対応する演出パターン」、「9」を「特殊変動演出に対応する演出パターン」にそれぞれ関連付けることで、「通常変動演出に対応する演出パターン」の選択率(出現頻度)が「9/10」、「特殊変動演出に対応する演出パターン」の選択率(出現頻度)が「1/10」となり、「通常変動演出」の出現頻度を「特殊変動演出」に比べ高くすることができる。一方、特殊変動モードで用いる抽選テーブルでは、パターン乱数値「0」〜「9」のうち、「0」、「1」を「通常変動演出に対応する演出パターン」、「2」〜「9」を「特殊変動演出に対応する演出パターン」にそれぞれ関連付けることで、「通常変動演出に対応する演出パターン」の選択率(出現頻度)が「2/10」、「特殊変動演出に対応する演出パターン」の選択率(出現頻度)が「8/10」となり、「特殊変動演出」の出現頻度を「通常変動演出」に比べ高くすることができる。
また、本実施例では、大当り遊技の終了時に遊技者が発射ハンドル8の操作を行っている場合(操作状態の場合)には、大当り遊技終了後の特別図柄の変動モードに関する遊技条件を、通常時(発射ハンドル8の操作が行われていない非操作状態)に設定される通常遊技条件に比べて、遊技者にとって有益な特別遊技条件に設定している。なお、本実施例では、遊技者が発射ハンドル8の操作を行っているか否か(発射ハンドル8の操作の有無)の判断は、発射ハンドル8に設けられたタッチスイッチ8aのON/OFF状態に基づいて行われる。
本実施例では、大当り遊技を終了する際に遊技者が発射ハンドル8の操作を行っている状態である「操作状態」にて設定する「特別遊技条件」として、通常遊技条件に比べて、特殊変動演出の出現頻度を高める遊技条件に設定する。具体的には、大当り遊技終了後に開始する特殊変動演出の終了時期を規定する特別図柄の変動回数の基準回数が、通常時よりも多い回数となるように設定することで、特殊変動演出の実行期間を通常に比べて延長させる設定とする。ここで、本実施例では、大当り遊技を終了する際に発射ハンドル8が操作されていない非操作状態の場合、大当り遊技終了後の特別図柄の変動回数の基準回数を10回とし、当り遊技を終了する際に発射ハンドル8が操作されている操作状態の場合、当り遊技終了後の特別図柄の変動回数の基準回数を30回としている。
上述のように特殊変動モードは、出現頻度が低い特殊変動演出(プレミア演出、特定のリーチ演出や特定の予告演出等)の出現頻度を高くする変動モードであるため、特殊変動演出の実行期間を通常に比べて延長させる設定とすることで、出現頻度の低い図柄変動演出の出現頻度をより高めることができる。それ故、遊技者としては、大当り遊技が終了する際に遊技盤上への遊技球の発射を行うことで、普段では容易に見ることができない図柄変動演出が見やすくなるといったメリットを得られる。
なお、出現頻度の低い図柄変動演出(プレミア演出、特定のリーチ演出や特定の予告演出等)を、特別図柄の当否判定の結果が「外れ」のときよりも「大当り」のときの方が選択される可能性の高い演出とした場合には、出現頻度の低い図柄変動演出が実行されることで、遊技者に対して「大当り信頼度の高いこと」を示唆することが可能となる。また、当り遊技を終了する際に発射ハンドル8が操作されていない非操作状態の場合には、当り遊技終了後の特別図柄の変動回数の基準回数を0回としてもよい。これによると、当り遊技を終了する際に遊技者が発射ハンドル8を行っている場合にだけ特殊変動モードに移行することになるので、遊技者の発射ハンドル8の操作のメリットを大きくすることができる。
ここで、発射ハンドル8の操作を行っているか否かの判断(発射ハンドル8の操作の操作の有無の監視)、および上述の当り遊技終了後の各変動モードの遊技条件の設定は、主制御部200にて実現されており、主制御部200が本発明の発射監視手段、および遊技条件の設定を行う遊技条件設定手段を構成する。
図3に示すように、演出表示装置25の表示領域には、第1保留表示部25dと第2保留表示部25eが設けられている。第1保留表示部25dは、第1特別図柄保留表示部53と連動して表示され、第1特別図柄保留数に対応する数の丸図形「○」が表示される。第2保留表示部25eは、第2特別図柄保留表示部54と連動して表示され、第2特別図柄保留数に対応する数の丸図形「○」が表示される。本実施例の保留表示部25d、25eでは、一番左側の丸図形「○」が最先に記憶された保留を示し、右側に向かって順番に新しく記憶された保留を示している。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図4に基づいて説明する。図4は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260、280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御部(賞球制御部)230、サブ制御部260及び演出表示制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、サブ制御基板260a及び演出表示制御基板280aをそれぞれ備えている。これらの各制御基板や、その他の基板(電源基板、中継基板、駆動基板、装飾基板、アンプ基板、演出ボタン基板など)は、遊技機1の裏面側に配置される。
各制御部200、230、260、280には、図示しない主電源から電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が各制御部200、230、260、280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
主制御部200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御部230、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260、280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
主制御部200を構成する主制御基板200aのCPU200bは、CPUコア、内蔵RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU200bが主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより特別図柄の当否判定を行う当否判定手段を構成している。また、主制御部200のCPU200bは、特別図柄当否判定を実行する際に、ROMに格納された特別図柄の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定する。なお、本実施例の主制御部200のCPU200bの制御周期は4msに設定されている。
主制御部200には、盤面入力中継基板201と盤面出力中継基板202とが接続されている。盤面入力中継基板201には、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s、始動口入賞検知スイッチ28s、大入賞口入球検知スイッチ33sが接続されており、これらの信号が主制御部200に入力するように構成されている。盤面出力中継基板202には、普通図柄表示装置51、特別図柄表示装置61,62、始動口ソレノイド28c、大入賞口ソレノイド33cが接続されており、主制御部200からの制御信号が出力される。
払出制御部230を構成する払出制御基板230aは、主制御部200のCPU200bと同様の構成を有するCPU230bを備えている。払出制御部230には、発射制御部250、CRユニット13等が接続されている。主制御部200から払出制御部230には、賞球払出を指示する賞球指示コマンド、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。払出制御基板230aのCPU230bは、主制御部200からの賞球指示コマンドを受信すると、そのコマンドが示す賞球数に基づいて、遊技機1の裏面側に設けられた図示しない遊技球払出装置の払出モータを回転駆動することにより、指定された賞球数分の遊技球の払い出し(賞球払出)を行う。この遊技球の払い出し(賞球払出)は、遊技機1の裏面側上部に設けられた図示しない遊技球タンクに貯留された遊技球を、図示しない遊技球レールを介して遊技球払出装置に供給し、その供給された遊技球を遊技球払出装置の払出モータの回転駆動により排出することで、行われる。
発射制御部250は、遊技盤上への遊技球の発射を制御する発射制御手段を構成しており、発射制御基板250aは、発射モータ(図示略)、タッチスイッチ8a、発射停止スイッチ8b等が接続されている。発射モータは、発射位置に送り込まれた遊技球を遊技領域21に打ち込むための槌を稼働させるものであり、遊技者が発射ハンドル8を操作することにより作動する。また、発射制御基板250aには、遊技者による発射ハンドル8の操作量を示す発射ボリューム信号、遊技者が発射ハンドル8に触れているかどうかを示すタッチ端子信号等が入力される。
ここで、タッチスイッチ8aのON/OFFは、タッチ端子信号として発射制御部250から払出制御部230を介して主制御部200に出力される。遊技者がタッチスイッチ8aに触れている場合(タッチスイッチ8aがON状態の場合)に、タッチ端子信号がON状態となる。遊技者がタッチスイッチ8aに触れていない場合(タッチスイッチ8aがOFF状態の場合)に、タッチ端子信号がOFF状態となる。すなわち、タッチ端子信号がON状態の場合、発射ハンドル8の操作が行われている操作状態となり、タッチ端子信号がOFF状態の場合、発射ハンドル8の操作が行われていない非操作状態となる。
サブ制御部260は、遊技の進行に伴って実行される各種演出を制御するサブ制御手段を構成しており、サブ制御基板260aにはCPU260bや図示しないROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素とサウンドジェネレータが設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。サブ制御部260は、各種ランプ類による装飾表示、スピーカ10a〜10dから出力される効果音、演出表示装置25による演出図柄の表示等を用いた演出制御を司るように構成されている。
主制御部200からサブ制御部260には、特別図柄の変動表示に関連する各種図柄制御コマンド(変動パターン指定コマンド、停止情報指定コマンド、図柄停止コマンドなど)、大当り遊技終了後の遊技進行形態である変動モードを指定するモード指定コマンド、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御部200から演出表示制御部280には、サブ制御部260を介して、演出図柄の表示制御を指示する各種図柄制御コマンドが送信される。そして、サブ制御部260には演出表示制御部280が接続されており、サブ制御部260から演出表示制御部280には、主制御部200からの各種図柄制御コマンドに応じた演出図柄の表示(図柄変動演出)を実現するための演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが同時に送信される。
演出表示制御部280の演出表示制御基板280aには、CPU280b、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御部260に接続されており、演出表示制御部280には演出表示装置25が接続されている。また、演出表示制御基板280aには、図示しない画像ROMが設けられており、その画像ROMには、演出表示装置25で表示される演出用図柄の画像データ(前述した変動演出に関する画像データなど)が複数格納されている。
その他、サブ制御部260には、装飾駆動基板261を介して各種LED・ランプ262が接続されており、アンプ基板263には、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等を出力するスピーカ10a〜10dが接続されている。さらに、サブ制御部260には、演出ボタン基板264を介して演出ボタン5dが接続されている。サブ制御部260は、主制御部200や演出ボタン5dからの各種指令(変動パターン指定コマンドの受信、演出ボタン操作信号の入力など)に基づいて、各種LED・ランプの点灯・点滅パターンの選択・実行処理や、スピーカ10a〜10dから出力される効果音データの選択・出力処理や、演出表示装置25での演出表示パターンの選択・実行処理等を行う。
次に、本実施例の遊技機1の作動をフローチャートに基づいて説明する。図5は、主制御部200の制御下で行われるメインジョブの一例である。図5に示すメインジョブは、主制御基板200aに実装されたCPU200bが、図示しないROM(CPU200bの内蔵ROMまたは主制御基板200aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて実行するもので、電源投入処理S100の後、遊技開始処理S200、普通図柄遊技処理S300、普通電動役物遊技処理S400、特別図柄遊技処理S500、当り遊技処理S600の各ステップが、タイマリセットされる毎に繰り返し実行される。電源断発生処理S50は、停電等によって電源断が発生した場合に、使用レジスタやスタックポインタの保存、払出モータの停止等が行われ、システムリセットが発生した場合に電源投入処理S100に移るようになっている。
電源投入処理S100は、電源投入時と電源断発生後の復電時に行われるものであり、電源投入時にはRAM初期化処理等が行われ、電源断復帰時には電源断時の遊技状態に復帰させるための復帰設定等が行われ。遊技開始処理S200では、各種スイッチ状態の検出、各種乱数の更新、賞球払出制御等が行われる。
普通図柄遊技処理S300では、まず、普通図柄の当否判定を行って、普通図柄表示部51(図2参照)にて普通図柄を当り図柄で停止表示させるか、外れ図柄で停止表示させるかを決定する。次に、普通図柄の変動表示時間を設定した後、普通図柄の変動表示を開始する。そして、変動表示時間が経過すると、決定しておいた図柄で普通図柄を停止表示させ、普通図柄の当り図柄が停止表示された場合には、普通電動役物の作動を開始させる。普通図柄遊技処理では、以上のようにして、普通図柄の変動表示および停止表示を行い、普通図柄が当り図柄で停止表示された場合には、第2始動口28bを作動させる処理を行う。第2始動口28bが作動すると、一対の翼片部が左右に開動作して、第2始動口28bが開放状態となる。
普通電動役物遊技処理S400では、第2始動口28bを開放状態に維持する開放時間が経過したか否かを判定し、開放時間が経過していない場合には、第2始動口28bに規定入賞数の入賞があったか否かを判定する。開放状態にある第2始動口28bに規定入賞数の入賞があったと判定されるか、開放状態にある第2始動口28bの開放時間が経過していると判定された場合には、一対の翼片部が閉動作して、第2始動口28bは通常状態となる。
次に、特別図柄遊技処理S500を図6〜図9のフローチャートに基づいて説明する。まず、図6(a)に示すように、始動口入賞処理を行う(S501)。ここで、始動口入賞処理について図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、第1始動口28aに入賞(遊技球が入球)したか否かを判定し(S501a)、第1始動口28aに入賞していないと判定された場合には(S501a:NO)、S501dの処理に移行する。一方、第1始動口28aに入賞したと判定された場合には(S501a:YES)、第1特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S501b)。この結果、第1特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S501b:NO)、S501dの処理に移行し、第1特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S501b:YES)、第1特別図柄用乱数(第1図柄当否判定情報)を取得してRAMの所定領域に記憶する(S501c)。第1特別図柄用乱数は、第1特別図柄当否判定用乱数、第1特別図柄の当り図柄決定用乱数、リーチ乱数などからなる。これにより、第1特別図柄保留数が1増加する。
次に、第2始動口28bに入賞したか否かを判定し(S501d)、第2始動口28bに入賞していないと判定された場合には(S501d:NO)、始動口入賞処理を終了する。一方、第2始動口28bに入賞したと判定された場合には(S501d:YES)、第2特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S501e)。この結果、第2特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S501e:NO)、始動口入賞処理を終了し、第2特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S501e:YES)、第2特別図柄用乱数(第2図柄当否判定情報)を取得して記憶する(S501f)。第2特別図柄用乱数は、第2特別図柄当否判定用乱数、第2特別図柄決定用乱数、リーチ乱数などからなる。これにより、第2特別図柄保留数が1増加する。
次に、図6(a)に戻り、当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S502)。この結果、当り遊技中である(大当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S502:YES)、特別図柄遊技処理を終了し、当り遊技中でない(大当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S502:NO)、さらに、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)が変動中であるか否かを判定する(S503)。
この結果、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S503:YES)、後述のS510の処理に移行し、特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S503:NO)、さらに、特別図柄の停止表示時間中であるか否かを判定する(S504)。ここで、特別図柄の停止表示時間とは、停止表示された特別図柄を確定させる時間のことであり、本実施例では、特別図柄の停止表示時間を「1秒」としている。そして、特別図柄の停止表示時間中であると判定された場合には(S504:YES)、後述のS513の処理に移行し、特別図柄の停止表示時間中でないと判定された場合には(S504:NO)、第2特別図柄保留数が「ゼロ」であるか否かを判定する(S506)。この結果、第2特別図柄保留数が「ゼロ」であると判定された場合には(S506:YES)、さらに、第1特別図柄保留数が「ゼロ」であるか否かを判定する(S507)。
そして、第1特別図柄保留数が「ゼロ」であると判定された場合には(S507:YES)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、第1特別図柄保留数が「ゼロ」でないと判定された場合には(S507:NO)、第1特別図柄変動表示処理を行う(S508)。
一方、S506の判定処理で第2特別図柄保留数が「ゼロ」でないと判定された場合には(S506:NO)、第2特別図柄変動表示処理を行う(S509)。つまり、S506の判定処理で第2特別図柄保留数が「ゼロ」でないと判定された場合には(S506:NO)、第1特別図柄保留数が「ゼロ」でなくても(1以上であっても)第2特別図柄の変動表示処理が実行される。これにより、第2特別図柄の変動表示が第1特別図柄よりも優先して行われることとなり、S506の判定処理によって第2特別図柄の優先変動機能が実現される。
ここで、第1特別図柄変動表示処理と第2特別図柄変動表示処理を図8のフローチャートに基づいて説明する。第1特別図柄変動表示処理と第2特別図柄変動表示処理は、「第1特別図柄」と「第2特別図柄」の部分が異なっている以外は同一内容の処理であり、図8における「特別図柄」が第1特別図柄変動表示処理では「第1特別図柄」となり、第2特別図柄変動表示処理では「第2特別図柄」となる。ここでは、第1特別図柄変動表示処理(S508)について説明し、第2特別図柄変動表示処理(S509)の説明を省略する。
まず、主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶されている第1特別図柄当否判定用乱数(第1始動口28aへの遊技球入球時に取得された当否判定用乱数)を読み出し(S508a)、第1特別図柄当否判定を行う(S508b)。第1特別図柄当否判定では、確率変動機能が作動中(確変遊技中)の場合には、確率変動時の当否判定、すなわち判定結果が大当りとなる確率を高くした状態(高確率状態)で当否判定を行い、確率変動機能が作動中でない(通常遊技中)と判定された場合には、非確率変動時の当否判定、すなわち判定結果が大当りとなる確率を低くした状態(低確率状態)で当否判定を行う。
次に、第1特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S508c)。この結果、大当りであると判定された場合には(S508c:YES)、大当り変動パターンテーブル振分処理を行い(S508d)、大当りでない(外れである)と判定された場合には(S508c:NO)、外れ変動パターンテーブル振分処理を行う(S508g)。
ここで、大当り変動パターンテーブル振分処理、および外れ変動パターンテーブル振分処理について図9のフローチャートに基づいて説明する。なお、各変動パターンテーブル振分処理は、「大当り変動パターンテーブル」、および「外れ変動パターンテーブル」の部分が異なっている以外は同一内容の処理であるため、各変動パターンテーブル振分処理における共通の処理について説明する。
図9に示すように、まず、特殊変動カウンタが「ゼロ」より大きいか否かを判定する(S550)。ここで、特殊変動カウンタは、大当り遊技終了後の特別図柄の変動回数を計数する計数手段であり、大当り遊技終了後の特別図柄の変動回数が所定の基準回数に達した否かを判定処理に用いられる。所定の基準回数は、特殊変動モードの終了条件を規定するものであり、大当り遊技が終了するときのタッチ端子信号のON/OFF状態に応じて、後述のS611c、S611dの処理(図11参照)でセットされる。この結果、特殊変動カウンタが「ゼロ」より大きいと判定された場合には(S550:YES)、現在の変動モードが「特殊変動モード」ということになるので、特殊変動モード時に用いる特殊変動パターンテーブルをセットする(S551)。
一方、特殊変動カウンタが「ゼロ」以下と判定された場合には(S550:NO)、さらに、確変フラグがONになっているか否かを判定する(S552)。この結果、確変フラグがONにセットされていると判定された場合には(S552:YES)、さらに、変動短縮フラグがONにセットされているか否かを判定する(S553)。この結果、変動短縮フラグがONにセットされていると判定された場合には(S553:YES)、現在の変動モードが「高確率短縮変動モード」ということになるので、確率変動機能および変動時間短縮機能の作動時に用いる高確率短縮変動パターンテーブルをセットする(S554)。一方、変動短縮フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S553:NO)、現在の変動モードが「高確率通常変動モード」ということになるので、確率変動機能の作動時であって変動時間短縮機能の非作動時に用いる高確率通常変動パターンテーブルをセットする(S555)。
また、確変フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S552:NO)、さらに、変動短縮フラグがONにセットされているか否かを判定する(S556)。この結果、変動短縮フラグがONにセットされていると判定された場合には(S556:YES)、現在の変動モードが「低確率短縮変動モード」ということになるので、確率変動機能の非作動時であって変動時間短縮機能の作動時に用いる低確率短縮変動パターンテーブルをセットする(S557)。一方、変動短縮フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S556:NO)、現在の変動モードが「低確率通常変動モード」ということになるので、確率変動機能および変動時間短縮機能の非作動時に用いる低確率通常変動パターンテーブルをセットする(S558)。
以上のようにして各変動パターンテーブルの振分処理(S508d、S508g)を終えると、図8のS508hの処理に移行し、変動パターン決定乱数を取得するとともに、主制御部200のRAMの所定領域に記憶されている図柄決定用乱数(第1始動口28aへの遊技球入球時に取得された第1特別図柄決定用乱数)を読み出す(S508h)。
次に、第1特別図柄の変動パターンと停止図柄を決定する(S508i)。第1特別図柄の変動パターンは、S508hで取得した第1特別図柄変動パターン決定用乱数を用いて、S508dおよびS508gの何れかの処理でセットした変動パターンテーブルから特定の変動パターンを選択する。第1特別図柄の停止図柄は、S508hで読み出した図柄決定用乱数を用いて第1特別図柄の停止図柄を確変大当り図柄、通常大当り図柄、外れ図柄のいずれかに決定する。
次に、S508iで決定された停止図柄および変動パターンに従って、第1特別図柄表示部61で第1特別図柄の変動表示を開始し(S508j)、サブ制御部260に第1特別図柄の変動パターン指定コマンドと停止情報指定コマンドを送信する(S508k)。変動パターン指定コマンドは、S508iで決定された第1特別図柄の変動パターンを指定するコマンドであり、第1特別図柄情報指定コマンドは、第1特別図柄の停止図柄を指定するコマンドである。この変動パターン指定コマンドと停止情報指定コマンド(変動開始時コマンド)をサブ制御部260に送信すると、これらコマンドを受信したサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で図柄変動演出(演出図柄の変動表示)が開始される。そして、第1特別図柄保留数を1減算する(S508l)。以上までが、第1特別図柄の変動表示を開始する際の処理である。
次に、図6(a)に戻り、上記S503で特別図柄が変動中であると判定された場合には(S503:YES)、変動中の特別図柄の変動表示時間が経過しているか否かを判定する(S510)。この結果、特別図柄の変動表示時間が経過していないと判定された場合には(S510:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の変動表示時間が経過していると判定された場合には(S510:YES)、特別図柄の変動表示を停止し(S511)、特別図柄の停止表示時間を設定する(S512)。なお、S511の処理により特別図柄の変動表示を停止するときには、サブ制御部260に向けて図柄停止コマンドを送信する。
次に、特別図柄の停止図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S513)。この結果、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していないと判定された場合には(S513:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していると判定された場合には(S513:YES)、特別図柄の停止図柄が大当り図柄である否かを判定する(図6(b)のS514)。この結果、特別図柄の停止図柄が大当り図柄であると判定された場合には(S514:YES)、主制御部200のRAMの所定領域に今回の大当りの種類、現在の遊技状態フラグ(確変フラグ、変動短縮フラグ、開放延長フラグ)の状態等を示す当り時データをセットする(S515)。
次に、特殊変動カウンタを「ゼロ」に設定する(S516)。これにより、大当りの発生によって特殊変動モード(特殊変動演出)が終了することとなる。そして、大当り遊技フラグをONにセットする(S517)。これにより、大当り遊技が開始される。なお、S517の処理により大当り遊技フラグをONにセットするときには、サブ制御部260に向けて大当り遊技開始コマンドを送信する。
次に、確変フラグがONであるか否かを判定し(S518)、確変フラグがONであると判定された場合は(S518:YES)、確変フラグをOFFにセットし(S519)、S520の処理に移行する。一方、確変フラグがONでないと判定された場合には(S518:NO)、そのままS520の処理に移行する。
S520の処理では、変動短縮フラグがONであるか否かを判定し、変動短縮フラグがONでないと判定された場合には(S520:NO)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、変動短縮フラグがONであると判定された場合には(S520:YES)、変動短縮フラグをOFFにセットし(S521)、さらに開放延長フラグをOFFにセットする(S522)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能が作動を停止する。
次に、上記S514の判定処理で、特別図柄の停止図柄が大当り図柄でない(特別図柄の停止図柄が外れ図柄である)と判定された場合には(S514:NO)、さらに、特殊変動カウンタが「ゼロ」より大きいか否かを判定する(S523)。この結果、特殊変動カウンタが「ゼロ」以下と判定された場合には(S523:NO)、後述のS527の処理に移行する。一方、特殊変動カウンタが「ゼロ」より大きいと判定された場合には(S523:YES)、特殊変動カウンタから「1」を減算する(S524)。そして、S524で「1」を減算した特殊変動カウンタが「ゼロ」であるか否かを判定する(S525)。
この結果、特殊変動カウンタが「ゼロ」でないと判定された場合、すなわち大当り遊技終了後に特別図柄の変動回数が所定の基準回数に達していない場合には(S525:NO)、後述のS527の処理に移行する。一方、特殊変動カウンタが「ゼロ」であると判定された場合、すなわち大当り遊技終了後に特別図柄の変動回数が所定の基準回数に達した場合には(S525:YES)、現在の確率変動機能、変動時間短縮機能および開放時間延長機能のそれぞれの作動状態(作動の有無)に対応する変動モードを示すモード指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S526)。なお、S526の処理では、特殊変動モード以外の変動モード(高確率短縮変動モード、高確率通常変動モード、低確率短縮変動モードおよび低確率通常変動モードのいずれかの変動モード)を指定するモード指定コマンドを送信する。これにより、特殊変動モード(特殊変動演出)が終了することとなる(後述する図13の演出モード設定処理参照)。
次に、S527の処理では、変動短縮フラグがONであるか否かを判定し、変動短縮フラグがONでないと判定された場合には(S527:NO)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、変動短縮フラグがONであると判定された場合には(S527:YES)、変動短縮カウンタから「1」を減算する(S528)。なお、変動短縮カウンタは、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動期間をカウントするためのものであり、大当り遊技の終了時に、その大当り遊技の開始契機となった大当り図柄の種類に応じて後述のS611g、S611hの処理(図11参照)で所定の設定値がセットされる。
そして、S528で「1」を減算した変動短縮カウンタが「ゼロ」であるか否かを判定する(S529)。この結果、変動短縮カウンタが「ゼロ」でないと判定された場合には(S529:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮カウンタが「ゼロ」であると判定された場合には(S529:YES)、変動短縮フラグをOFFにセットし(S530)、さらに開放延長フラグをOFFにセットする(S531)。これにより、変動時間短縮機能、開放時間延長機能が作動を停止する。そして、サブ制御部260に変動時間短縮機能、開放時間延長機能が作動しない変動モード(高確率通常変動モードまたは低確率通常変動モード)を示すモード指定コマンドを送信する(S532)。
次に、当り遊技処理(S600)について図10のフローチャートに基づいて説明する。まず、大当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S601)。この結果、大当り遊技中でない(大当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S601:NO)、当り遊技処理を終了し、大当り遊技中である(大当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S601:YES)、大入賞口33aが開放中であるか否かを判定する(S602)。この結果、大入賞口33aが開放中であると判定された場合には(S602:YES)、大入賞口33aの開放時間が経過したか否かを判定し(S603)、大入賞口33aの開放時間が経過していないと判定された場合には(S603:NO)、大入賞口33aに規定入賞数の入賞があったか否か(規定数の遊技球が入球したか否か)を判定する(S604)。
この結果、大入賞口33aに規定入賞数が入賞していないと判定された場合には(S604:NO)、当り遊技処理を終了し、大入賞口33aに規定入賞数が入賞していると判定された場合(S604:YES)または大入賞口33aの開放時間が経過していると判定された場合には(S603:YES)、大入賞口33aを閉鎖する(S605)。
また、上記S602の判定処理で、大入賞口33aが開放中でないと判定された場合には(S602:NO)、大当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する(S606)。S606の判定処理は、大当り遊技のラウンド数が最大継続ラウンド数である15ラウンドに達したか否かを判定する。
この結果、大当り遊技終了条件が成立していないと判定された場合には(S606:NO)、大入賞口33aの閉鎖時間(インターバル時間)が経過しているか否かを判定し(S607)、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S607:NO)、当り遊技処理を終了し、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S607:YES)、大入賞口33aを開放させる(S608)。
上記S606の判定処理で、大当り遊技終了条件が成立していると判定された場合には(S606:YES)、大当り遊技終了時処理を行う(S611)。ここで、大当り遊技終了時処理について図11のフローチャートに基づいて説明する。
図11に示すように、大当り遊技終了時処理では、まず、大当り遊技フラグをOFFにセットする(S611a)。この際、大当り遊技の終了時に演出表示装置25の表示領域に表示されるエンディング画面等を指定する大当り遊技終了指定コマンドをサブ制御部260に送信する。
次に、発射制御部250から払出制御部230を介して主制御部200に入力するタッチ端子信号がON状態であるか否か(遊技者が発射ハンドル8を操作している操作状態であるか否か)を判定する(S611b)。すなわち、主制御部200にて、タッチ端子信号のON/OFF状態に応じて発射ハンドル8の操作の有無を監視する。
S611bの判定処理の結果、タッチ端子信号がON状態でないと判定された場合には(S611b:NO)、大当り遊技終了後の遊技条件を通常遊技条件に設定するために、特殊変動カウンタの設定値(図柄変動回数の基準回数)として「10」をセットする。(S611c)。一方、タッチ端子信号がON状態であると判定された場合には(S611b:YES)、大当り遊技終了後の遊技条件を特別遊技条件に設定するために、特殊変動カウンタの設定値(図柄変動回数の基準回数)として「30」をセットする(S611d)。S611c、S611dの処理により、前述の図9のS551にて特殊変動パターンテーブルがセットされ、特殊変動モード中の特殊変動演出が行われる。
本実施例では、大当り遊技の終了の際に、遊技者が発射ハンドル8を操作している操作状態の場合(タッチ端子信号がON状態の場合)には、遊技者が発射ハンドル8を操作していない非操作状態の場合(タッチ端子信号がOFF状態の場合)に比べて、特殊変動カウンタの設定値が多くなる(S611c、S611d参照)。このため、遊技者が発射ハンドル8を操作している操作状態の場合には、非操作状態である場合に比べて、特殊変動モードの終了条件である図柄変動回数の基準回数が多くなるので、特殊変動モード(特殊変動演出)の実行期間が長くなる。これにより、大当り遊技が終了してから、30回の特別図柄の変動表示が行われるまでの間における特殊変動演出の出現頻度(実行頻度)は、大当り遊技終了時における発射ハンドル8の状態が操作状態となっている場合の方が、非操作状態となっている場合に比べ高くなる。
次に、今回の特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄であるか否かを判定する(S611e)。この結果、特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄であると判定された場合には(S611e:YES)、確変フラグをONにセットする(S611f)。これにより、確率変動機能の作動が開始する(高確率状態となる)。そして、変動短縮カウンタを「10,000」にセットする(S611g)。一方、特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄でないと判定された場合には(S611e:NO)、変動短縮カウンタを「100」にセットする(S611h)。
次に、変動短縮フラグをONにセットし(S611i)、開放延長フラグをONにセットする(S611j)。これにより、変動時間短縮機能と開放時間延長機能の作動が開始する。そして、現在の主制御部200における変動モード(確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能の作動の有無)を示すモード指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S611k)。なお、S611iの処理およびS611jの処理にて変動短縮フラグおよび開放延長フラグがONされるので、S611kでは、変動時間短縮機能、開放時間延長機能が作動する変動モード(高確率短縮変動モードまたは低確率短縮変動モード)を示すモード指定コマンドを送信することとなる。また、大当り遊技終了時には必ず特殊変動カウンタが「ゼロ」よりも大きい値にセットされるので、大当り遊技の終了直後は、必ず特殊変動モードに移行する。よって、S611kでは、特殊変動モードを示すモード指定コマンドも併せて送信する。なお、本実施例では、大当り遊技の終了直後に必ず特殊変動モードに移行するので、S611kでは、高確率短縮変動モードまたは低確率短縮変動モードを示すモード指定コマンドを送信せず、特殊変動モードを示すモード指定コマンドだけを送信することとしてもよい。
次に、サブ制御部260に実装されたCPU260bが、図示しないROM(CPU260bの内蔵ROMまたはサブ制御基板260aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて行う図柄変動演出関連処理(S700)について図12のフローチャートに基づいて説明する。この図柄変動演出関連処理は、サブ制御部260が実行するメインルーチン(図示略)のサブルーチンとして実行される。
まず、図12のS508kまたはS509kの処理により主制御部200から送信される図柄変動開始時コマンド(変動パターン指定コマンド、停止情報指定コマンド)を受信したか否かを判定する(S701)。この結果、図柄変動開始時コマンドを受信していないと判定された場合には(S701:NO)、後述するS706に移行する。
一方、図柄変動開始時コマンドを受信していると判定された場合には(S701:YES)、主制御部200で行われる特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S702)。特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かは、特別図柄停止情報指定コマンドで指定される特別図柄の停止図柄の種類に基づいて判断することができる。この結果、特別図柄当否判定の結果が大当りであると判定された場合には(702:YES)、大当り演出パターンおよび演出図柄の大当り図柄を選択して設定し(S703)、大当りでない(外れである)と判定された場合には(702:NO)、外れ演出パターンおよび演出図柄の外れ図柄を選択して設定する(S704)。
次に、S703、S704のいずれかにて設定された演出パターンに基づいて図柄変動演出を開始する(S705)。ここで、図柄変動演出を開始する際には、S703、S704のいずれかにて設定された演出パターンを示す演出パターン指定コマンドおよび演出図柄の停止図柄を示す停止図柄指定コマンドを演出表示制御部280に対して送信する。演出表示制御部280では、受信した演出パターン指定コマンドおよび停止図柄指定コマンドに基づいて、演出表示装置25の表示領域で演出図柄の変動表示(図柄変動演出)を開始する。
次に、主制御部200が図柄変動演出の終了(変動表示中の演出図柄の停止表示)を指示するために送信する図柄停止コマンドを受信したか否かを判定する(S706)。この結果、図柄停止コマンドを受信していないと判定された場合には(S706:NO)、図柄変動演出制御処理を終了する。一方、図柄停止コマンドを受信したと判定された場合には(S706:YES)、図柄停止コマンドを演出表示制御部280に送信し、このコマンドを受信した演出表示制御部280は、演出図柄の変動表示を終了する(停止表示を行う)。これにより、1回の図柄変動演出が終了する(S707)。なお、サブ制御部260から演出表示制御部280に送信する図柄停止コマンドは、サブ制御部260が主制御部200から受信した図柄停止コマンドをそのまま送信すればよい。
次に、サブ制御部260に実装されたCPU260bが、図示しないROM(CPU260bの内蔵ROMまたはサブ制御基板260aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて行う演出モード設定処理(S800)について図13のフローチャートに基づいて説明する。この演出モード設定処理は、サブ制御部260が実行するメインルーチン(図示略)のサブルーチンとして実行される。
まず、図6(b)のS526、S532の処理、および図11のS611kの処理により主制御部200から送信されるモード指定コマンドを受信したか否かを判定する(S801)。この結果、モード指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S801:NO)、演出モード設定処理を終了する。一方、モード指定コマンドを受信していると判定された場合には(S801:YES)、主制御部200における変動モードが、特殊変動モードであるか否かを判定する(S802)。なお、主制御部200における変動モードは、受信したモード指定コマンドで指定される変動モードの種類に基づいて判断することができる。
S802の判定処理の結果、特殊変動モードであると判定された場合には(S802:YES)、演出モードを、特殊変動モードに対応する「特殊変動演出モード」に設定し(S803)、その設定した「特殊変動演出モード」に対応するモード演出表示を行う(S805)。ここで、「特殊変動演出モードに対応するモード演出表示」は、現在の変動モードが特殊変動モードであること(現在の演出モードが特殊変動演出モードであること)を遊技者に認識させる演出表示である。
一方、S802の判定処理にて特殊変動モードでないと判定された場合には(S802:NO)、S801で受信したモード指定コマンドに基づいて、演出モードを「通常の演出モード」に設定し(S804)、その設定した「通常の演出モード」に対応するモード演出表示を行う(S805)。ここで、「通常の演出モード」とは、確率変動機能や変動時間短縮機能や開放時間延長機能のそれぞれの作動状態(作動の有無)に基づき定められる遊技状態に対応する演出モードのことであり、「高確率短縮変動演出モード」、「高確率通常変動演出モード」、「低確率短縮変動演出モード」および「低確率通常変動演出モード」の何れかの演出モードが「通常の演出モード」に相当する。また、「通常の演出モードに対応するモード演出表示」は、現在の変動モードが「高確率短縮変動モード」、「高確率通常変動モード」、「低確率短縮変動モード」および「低確率短縮通常変動モード」の何れかであること(現在の演出モードが「高確率短縮変動演出モード」、「高確率通常変動演出モード」、「低確率短縮変動演出モード」および「低確率通常変動演出モード」の何れかであること)を遊技者に認識させる演出表示である。なお、S805の処理で行われるモード演出表示としては、各演出モードに対応するキャラクタや背景等を演出表示装置25の表示領域に表示することが例示できる。
以上説明した本実施例によれば、大当り遊技が終了する際に、遊技者が発射ハンドル8を操作している操作状態であるか否かを判定することで、大当り遊技が終了する際における発射ハンドル8の操作の有無を監視する(図11のS611b参照)。そして、大当り遊技が終了する際に、遊技者が発射ハンドル8を操作している場合(発射ハンドル8の状態が操作状態にある場合)には、遊技者が発射ハンドル8を操作していない場合(発射ハンドル8の状態が非操作状態にある場合)に比べて、特殊変動モードの終了条件である図柄変動回数の基準回数を多くする(図11のS611d参照)。
これによると、大当り遊技終了時の発射ハンドル8の状態が操作状態である場合には、非操作状態である場合に比べて、普段では出現頻度の低い特殊変動演出(プレミア演出、特定のリーチ演出、特定の予告演出等)の出現頻度を高くする期間が延長されることとなる。これにより、遊技者としては、大当り遊技の開始契機となった特別図柄の組合せ(大当り図柄の種類)によらず、大当り遊技が終了する際に発射ハンドル8を操作することで、普段では容易に見ることができない特殊変動演出が見やすくなるといったメリットを得ることができる。
従って、本実施例の遊技機1によれば、「大当り遊技が終了する際に発射ハンドル8を操作している遊技者は、大当り遊技終了後の遊技条件が遊技者にとって有益な遊技条件となるメリットを得ることができる」といった斬新な遊技性を遊技者に提供することができるので、遊技者の遊技興趣の向上を図ることができる。
また、大当り遊技の終了といった遊技者が遊技を止めるきっかけとりやすいタイミングにおいて、遊技盤上への遊技球の発射を行うことを契機として、通常よりも遊技者にとって有益な特別遊技条件に設定することで、遊技者の遊技継続への意欲を向上させることができるので、遊技機1の稼動率の向上を図ることもできる。
ここで、特別図柄等の図柄変動時には、主制御部200、サブ制御部260、演出表示制御部280等の各制御部にて各種制御処理が集中するので、各制御部の処理負担が増大することとなるが、本実施例では、図柄変動時に比べて各制御部の処理負担が少ない大当り遊技を終了する際の処理(大当り遊技終了時処理)にて、発射ハンドル8の操作の有無を監視する構成であるため、各制御部の処理負担の増大を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施例について説明する。本実施例では、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
第1実施例では、大当り遊技の終了時に遊技盤上に向けて遊技球が発射されている場合、特別遊技条件として、特殊変動演出の出現頻度を高くする遊技条件を設定しているが、本実施例では、当り遊技の終了後に遊技盤上に遊技球が発射されている場合、特別遊技条件として、現在の遊技状態が、確率変動機能が作動している状態にあるか否か(高確率状態か否か)を遊技者に報知する状態報知演出を実行する遊技条件を設定している点で異なっている。なお、状態報知演出は、本発明の報知演出に相当するもので、サブ制御部230の制御下で実現されるものである。このことから、サブ制御部230が本発明の報知演出実行手段を構成している。
ここで、本実施例では、第1実施例にて説明した通常大当りや確変大当りに加えて、特殊確変大当りおよび小当りが設けられている。
特殊確変大当りは、特別図柄表示部61で停止表示された特別図柄が特殊大当り図柄であることを契機に特殊大当り遊技を開始させる大当りに該当する。大当り図柄が通常大当り図柄または確変大当り図柄であった場合に開始される大当り遊技(通常大当り遊技または確変大当り遊技。以下、普通大当り遊技ともいう。)と、特殊大当り遊技とでは、1ラウンドに対しての大入賞口33aの開放時間(規定時間)が異なっている。具体的には、普通大当り遊技の大入賞口33aの開放時間は、大入賞口33aへの規定数(10個)の入球およびこれに伴う賞球払出の実行可能性が極めて高くなる時間として設定されており、25秒〜30秒であることが望ましく、本実施例では26秒に設定されている。一方、特殊大当り遊技の大入賞口33aの開放時間は、大入賞口33aへの規定数(10個)の入球およびこれに伴う賞球払出の実行可能性が極めて低くなる時間として設定されており、0.1秒〜6秒であることが望ましく、本実施例では0.2秒に設定されている。なお、普通大当り遊技の最大継続ラウンド数は15ラウンドに設定され、特殊大当り遊技の最大継続ラウンド数は2ラウンドに設定されている。以下、普通大当り遊技と特殊大当り遊技のラウンド数に基づいて、普通大当り遊技の実行契機となる「確変大当り」を「15R確変大当り」ともいい、普通大当り遊技の実行契機となる「通常大当り」を「15R通常大当り」ともいい、特殊大当り遊技の実行契機となる「特殊確変大当り」を「2R確変大当り」ともいう。また、「15R確変大当り」および「15R通常大当り」を総称して「普通大当り」ともいい、「2R確変大当り」を「特殊大当り」ともいう。さらに、「15R確変大当り」に対応する特別図柄の停止図柄を「15R確変大当り図柄」ともいい、「15R通常大当り」に対応する特別図柄の停止図柄を「15R通常大当り図柄」ともいい、「2R確変大当り」に対応する特別図柄の停止図柄(特殊大当り図柄)を「2R確変大当り図柄」ともいう。
2R確変大当りが発生した場合(特別図柄の停止図柄が2R確変大当り図柄の場合)には、15R確変大当りと同様に、大当り遊技の終了後、確率変動機能が作動開始し、確変遊技が開始される。また、2R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技開始時(2R確変大当り図柄が停止表示されたとき)の変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動状態が維持される。つまり、大当り遊技開始時に変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動していた場合には、当該大当り遊技終了後も変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させる。一方、大当り遊技開始時に変動時間短縮機能および開放時間延長機能が作動していなかった場合には、当該大当り遊技終了後も変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動させない。
次に、小当りについて説明する。特別図柄表示部61で停止表示された特別図柄が小当り図柄であった場合(小当り抽選の結果が小当りだった場合)に、主制御部200は小当り遊技を開始させる。小当り遊技は、小当り遊技フラグをONにセットすることで開始する当り遊技であり、特殊大当り遊技とともに特殊当り遊技を構成している。小当り遊技では、大入賞装置33が上述の特殊大当り遊技と同じ態様で作動をする。つまり、小当り遊技では、大入賞口33aが0.2秒間ずつ2回開放するように構成されており、大入賞口33aに遊技球が入球する可能性が極めて低く賞球払い出しを実質的に伴わない遊技状態となっている。また、小当り遊技終了後は、小当り遊技が発生した際(小当り図柄が停止表示されたとき)の開放時間延長機能の作動状態が維持される。なお、当り遊技における賞球払い出しの有無に基づいて、「普通大当り」を「出球あり当り」ともいい、「特殊大当り」および「小当り」を「出球なし当り」ともいう。
小当り遊技では、特殊大当り遊技と大入賞装置33の作動を同一態様としているので、遊技者は大入賞口33aの短時間での2回の開閉(特殊大当り遊技における大入賞口開閉パターン)を認識したとしても、特殊大当り遊技が発生したのか小当り遊技が発生したのか区別することができない。このため、大入賞装置33の作動終了後(特殊大当り遊技または小当り遊技終了後)における確率変動機能の作動の有無の認識をより困難なものとすることができる。このように、確率変動機能が作動していることを遊技者が認識困難(判別困難)とした状態を「確率非報知状態」または「潜伏確変状態(内部確変状態)」という。
以上のように、本実施例の当り遊技は、大入賞口33aの開放時間が長い普通当り遊技(通常大当り遊技および確変大当り遊技)と、普通当り遊技より大入賞口33aの開放時間が短い特殊当り遊技(特殊大当り遊技および小当り遊技)に大別できる。また、特殊大当り遊技または小当り遊技の終了により発生する確率非報知状態(潜伏確変状態)は、主制御部200の制御により実現されるものであり、主制御部200は、確率非報知状態を発生させる確率非報知状態発生手段を構成している。
また、主制御部200における特別図柄当否判定(大当り抽選)の結果が特殊大当り(2R確変大当り)であった場合、もしくは小当り抽選の結果が小当りであった場合に行われる図柄変動演出、つまり、特別図柄が2R確変大当り図柄や小当り図柄といった特殊当り図柄で停止表示される旨の停止情報指定コマンドをサブ制御部260が受けることで行われる図柄変動演出は、その内容が共通のものとなっている。そして、その共通の図柄変動演出を経て、演出図柄表示部25aに、高確率状態(確変状態)の発生可能性があることを示すチャンス図柄(「1・2・3」などの順並びの組合せや「1・3・5」などの奇数数字の順並びといった図柄組合せ)が停止表示される。
これにより、遊技者にとっては、特別図柄が変動表示を経て特殊当り図柄(2R確変大当り図柄および小当り図柄)で停止表示される際、それに付随して演出表示装置25の表示領域上で行われる図柄変動演出やチャンス図柄(所謂、チャンス目)の停止表示を確認したとしても、その演出表示内容からは「2R確変大当り」、「小当り」の何れが発生したのかを認識(把握)するのが困難となっている。このように、演出表示の内容から「2R確変大当り」、「小当り」の何れが発生したのかを識別(把握)することを困難(不能)にすることで、「確率非報知状態(潜伏確変状態)」を創出することができる。このような演出表示制御を実行するサブ制御部260は、特殊当り遊技(2R確変大当り遊技、小当り遊技)の実行に伴い大入賞装置33を同一の態様(特殊大当り遊技の大入賞口開閉パターン)で作動させる主制御部200とともに、確率非報知状態発生手段を構成している。
次に、本実施例の遊技機1の作動を図14〜図20に示すフローチャートに基づいて説明する。ここで、図14は、本実施例の特別図柄遊技処理の後半部分を示すフローチャートであって、第1実施例の図6(b)に対応している。以下では、第1実施例(図6(b))と異なる点について説明する。
図14に示すように、本実施例では、S515の処理にて主制御部200のRAMの所定領域に今回の当りの種類、遊技状態フラグの状態等を示す当り時データをセットした後、状態報知カウンタを「ゼロ」にする。ここで、状態報知カウンタは、当り遊技(大当り遊技または小当り遊技)の終了後の図柄変動回数を計数する計数手段であり、計数した図柄変動回数が所定の基準回数に達したか否かを判定する際に用いられる。所定の基準回数は、現在の遊技状態(高確率状態か否か)を遊技者に示唆する状態報知演出の開始条件を規定するものであり、当り遊技(大当り遊技または小当り遊技)の終了後におけるタッチ端子信号のON/OFF状態に応じて後述のS611n(図18参照)、S613cの処理(図19参照)でセットされる。
次に、特別図柄の停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する(S534)。この結果、特別図柄の停止図柄が小当り図柄でないと判定された場合には(S534:NO)、さらに、特別図柄の停止図柄が2R確変大当り図柄(特殊大当り図柄)であるか否かを判定する(S535)。この結果、特別図柄の停止図柄が2R確変大当り図柄であると判定された場合には(S535:YES)、特殊大当り遊技用の大入賞口33aの開放パターンである2R用大入賞口開放パターンをセットし(S536)、特別図柄の停止図柄が2R確変大当り図柄でないと判定された場合(15R確変大当り図柄または15R通常大当り図柄である場合)には(S535:NO)、普通大当り遊技用の大入賞口33aの開放パターンである15R用大入賞口開放パターンをセットする(S537)。そして、大当り遊技フラグをONにセットする(S517)。これにより、S536またはS537の処理でセットされた大入賞口開放パターンに従って大当り遊技が開始される。
一方、上記S534の判定処理で、特別図柄の停止図柄が小当り図柄であると判定された場合には(S534:YES)、小当り用大入賞口開放パターンをセットする(S538)。小当り用大入賞口開放パターンは、小当り遊技用の大入賞口33aの開放パターンであり、S536の処理でセットした2R用大入賞口開放パターンと同一態様となっている。これにより、特殊当り(2R確変大当り、小当り)発生時に、大入賞口33aの作動を共通(同一)の態様で行うことで、大入賞口33aの作動態様から「2R確変大当り」、「小当り」の何れが発生したのかを識別(把握)するのが困難となる。
そして、小当り遊技フラグをONにセットする(S539)。これにより、S538の処理でセットした小当り用大入賞口開放パターンに従って小当り遊技が開始する。なお、S539の処理により小当り遊技フラグをONにセットするときには、サブ制御部260に向けて小当り遊技開始コマンドを送信する。
次に、変動短縮フラグがONであるか否かを判定する(S540)。この結果、変動短縮フラグがONでないと判定された場合は(S540:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮フラグがONであると判定された場合は(S540:NO)、変動短縮カウンタを「1」減算し(S541)、変動短縮カウンタが「ゼロ」になったか否かを判定する(S542)。変動短縮カウンタが「ゼロ」ではないと判定された場合には(S542:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮カウンタが「ゼロ」であると判定された場合には(S542:YES)、S521に移行する。
また、S514の判定処理で、特別図柄の停止図柄が当り特別図柄(大当り図柄または小当り図柄)でないと判定された場合(特別図柄の停止図柄が外れ図柄の場合)には(S514:NO)、状態報知カウンタが「ゼロ」より大きいか否かを判定する(S543)。この結果、状態報知カウンタが「ゼロ」以下と判定された場合には(S543:NO)、S527の処理に移行する。一方、状態報知カウンタが「ゼロ」より大きいと判定された場合には(S543:YES)、状態報知カウンタから「1」を減算する(S544)。そして、S544で「1」を減算した状態報知カウンタが「ゼロ」であるか否かを判定する(S545)。
この結果、状態報知カウンタが「ゼロ」でないと判定された場合、すなわち、大当り遊技終了後に特別図柄の変動回数が所定の基準回数に達していない場合には(S545:NO)、S527の処理に移行する。一方、状態報知カウンタが「ゼロ」であると判定された場合、すなわち大当り遊技終了後に特別図柄の変動回数が所定の基準回数に達した場合には(S545:YES)、サブ制御部260に状態報知コマンドを送信する(S546)。状態報知コマンドは、現在の遊技状態(高確率状態か否か、すなわち確率変動機能が作動しているか否か)を遊技者に示唆するコマンドであり、高確率(確率変動機能の作動)を示唆するコマンドと低確率(確率変動機能の非作動)を示唆するコマンドとを含んでいる。なお、S546の処理にて状態報知コマンドをサブ制御部260に送信することで、サブ制御部260にて現在の遊技状態(高確率状態か否か)を示唆する状態報知演出が実行される(後述する図20のS710、S711参照)。
図15は、本実施例の特別図柄変動関連処理(S508、S509)のフローチャートであり、第1実施例の図8に対応している。以下では、第1実施例と同様に、第1特別図柄に係る特別図柄変動関連処理(S508)について、第1実施例(図8)と異なる点を中心に説明し、これと同様の第2特別図柄に係る特別図柄変動関連処理については説明を省略する。
図15に示すように、S508cの判定処理の結果、大当りでないと判定された場合には(S508c:NO)、S508bの当否判定の結果が小当りであるか否かを判定する(S508e)。この結果、小当りであると判定された場合には(S508e:YES)、小当り変動パターンテーブル振分処理を行う(S508f)。そして、S508eにて小当りでないと判定された場合には(S508c:NO)、今回の第1特別図柄当否判定の結果が大当りでも小当りでもない外れであることとなるので、外れ変動パターンテーブル振分処理を行う(S508g)。
ここで、大当り変動パターンテーブル振分処理、小当り変動パターンテーブル振分処理、および外れ変動パターンテーブル振分処理における共通の処理について図16のフローチャートに基づいて説明する。なお、図16は、第1実施例の図9に対応している。
図16に示すように、まず、確変フラグがONになっているか否かを判定し(S552)、確変フラグがONにセットされていると判定された場合には(S552:YES)、さらに、変動短縮フラグがONにセットされているか否かを判定する(S553)。この結果、変動短縮フラグがONにセットされていると判定された場合には(S553:YES)、高確率短縮変動パターンテーブルをセットし(S554)、変動短縮フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S553:NO)、高確率通常変動パターンテーブルをセットする(S555)。
一方、確変フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S552:NO)、さらに、変動短縮フラグがONにセットされているか否かを判定する(S556)。この結果、変動短縮フラグがONにセットされていると判定された場合には(S556:YES)、低確率短縮変動パターンテーブルをセットし(S557)、変動短縮フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S556:NO)、低確率通常変動パターンテーブルをセットする(S558)。このようにして各変動パターンテーブルの振分処理(S508d、S508f、S508g)を終えると、図15のS508hの処理に移行する。
次に、本実施例の当り遊技処理について図17のフローチャートに基づいて説明する。図17は、第1実施例の図10に対応しており、以下では、第1実施例(図10)と異なる点について説明する。
図17に示すように、S606の判定処理で、当り遊技(大当り遊技または小当り遊技)の終了条件が成立したと判定された場合には(S606:YES)、大当り遊技フラグがONであるか否かを判定する(S612)。この結果、大当り遊技フラグがONであると判定された場合には(S612:YES)、大当り遊技終了時処理を行い(S611)、大当り遊技フラグがONでないと判定された場合には(S612:NO)、小当り遊技終了時処理を行う(S613)。
ここで、本実施例の大当り遊技終了時処理について図18のフローチャートに基づいて説明する。なお、図18は、第1実施例の図11に対応しており、以下では、第1実施例(図11)と異なる点について説明する。
図18に示すように、S611fの処理で確変フラグをONにセットした後、今回の大当り遊技(現在、終了しようとしている大当り遊技)の開始契機となった特別図柄の停止図柄が、確変大当り図柄(2R確変大当り図柄または15R確変大当り図柄)のうち「15R確変大当り図柄」であるか否かを判定する(S611l)。この結果、特別図柄の停止図柄が15R確変大当り図柄であると判定された場合には(S611l:YES)、S611gに移行する。一方、特別図柄の停止図柄が15R確変大当り図柄でない(2R確変大当り図柄である)と判定された場合には(S611l:NO)、さらに、タッチ端子信号がON状態であるか否か(遊技者が発射ハンドル8を操作している操作状態であるか否か)を判定する(S611m)。すなわち、主制御部200にて、タッチ端子信号のON/OFF状態に応じて発射ハンドル8の操作の有無を監視する。
この結果、タッチ端子信号がON状態でないと判定された場合には(S611m:NO)、S611oの処理に移行し、タッチ端子信号がON状態であると判定された場合には(S611:YES)、状態報知カウンタを「10」にセットする(S611n)。すなわち、S611の処理にて、大当り遊技の終了の際に遊技者が発射ハンドル8を操作している操作状態である場合(タッチ端子信号がON状態の場合)に、状態報知演出の開始条件である図柄変動回数の基準回数を10回にセットする。これにより、大当り遊技が終了する際に発射ハンドル8が操作されている場合(操作状態の場合)には、大当り遊技が終了してからの特別図柄の変動回数が10回に達することを契機として、現在の遊技状態(高確率状態か否か)を遊技者に示唆する状態報知演出が実行されることとなる(後述する図20のS711参照)。
そして、今回の大当り遊技(現在、終了しようとしている大当り遊技)の開始契機となった大当り図柄(ここでは2R確変大当り図柄)が停止表示された時の変動短縮フラグがONであったか否かを判定し(S611o)、変動短縮フラグがONであったと判定された場合には(S611o:YES)、次回の大当りが発生するまで変動時間短縮機能を作動させるため、S611gにて変動短縮カウンタを「10,000」にセットし、それに伴い変動短縮フラグおよび開放延長フラグをそれぞれONにセットする(S611i、S611j)する。一方、大当り図柄(ここでは2R確変大当り図柄)が停止表示された時の変動短縮フラグがONでないと判定された場合には(S611o:NO)、変動時間短縮機能を作動させないため、変動短縮カウンタや変動短縮フラグや開放延長フラグをセットすることなく、そのままステップS611kに移行して、サブ制御部260にモード指定コマンドを送信する。
次に、小当り遊技終了時処理(S613)について図19のフローチャートに基づいて説明する。図19に示すように、小当り遊技終了時処理では、まず、小当り遊技フラグをOFFにセットする(S613a)。そして、タッチ端子信号がON状態であるか否か(遊技者が発射ハンドル8を操作しているか否か)を判定する(S613b)。
この結果、タッチ端子信号がON状態でないと判定された場合には(S613b:NO)、S613dに移行して、サブ制御部260にモード指定コマンドを送信する。一方、タッチ端子信号がON状態であると判定された場合には(S613b:YES)、状態報知カウンタを「10」にセットし(S613c)、S613dの処理に移行する。すなわち、S613cの処理では、小当り遊技の終了時において遊技者が発射ハンドル8を操作している操作状態である場合(タッチ端子信号がON状態の場合)に、状態報知演出の開始条件を規定する図柄変動回数の基準回数を10回にセットする。これにより、小当り遊技を終了する際に、遊技者が発射ハンドル8を操作している場合(操作状態の場合)には、小当り遊技が終了してからの特別図柄の変動回数が10回に達することを契機として、現在の遊技状態(高確率状態か否か)を遊技者に示唆する状態報知演出が実行されることとなる(後述する図20のS711参照)。
次に、サブ制御部260にて行う図柄変動演出関連処理について図20のフローチャートに基づいて説明する。なお、図20は、第1実施例の図12に対応しており、以下では、第1実施例(図12)と異なる点について説明する。
図20に示すように、本実施例の図柄変動演出関連処理では、S702の判定処理の結果、大当りでないと判定された場合には(S702:NO)、当否判定の結果が小当りであるか否かを判定する(S708)。この結果、当否判定の結果が小当りであると判定された場合には(S708:YES)、小当り演出パターンおよび演出図柄の小当り図柄を選択して設定し(S709)、当否判定の結果が小当りでないと判定された場合には(S708:NO)、S704にて外れ演出パターンおよび演出図柄の外れ図柄を選択して設定する。そして、S703、S704、S709のいずれかにて設定された演出パターンに基づいて図柄変動演出を開始する(S705)。
次に、主制御部200から送信される状態報知コマンド(図14のS546参照)を受信したか否かを判定する(S710)。この結果、状態報知コマンドを受信していないと判定された場合には(S710:NO)、S706の処理に移行する。一方、状態報知コマンドを受信したと判定された場合には(S710:YES)、状態報知演出を実行する(S711)。
ここで、状態報知演出としては、「確変期待度高」や「確変可能性90%以上」といった文字や、その他、確率変動機能の作動を示唆する図形や記号などの「高確率報知情報」を演出表示装置25に表示したり、演出図柄の表示パターンを通常と異なる高確率報知用の表示パターンに変更したり(例えば、演出表示装置25の表示領域に表示されるキャラクタ図柄の種類や表示順序などを通常と異ならせる)、演出表示装置25の表示領域の背景色を通常と異なる高確率報知色に変更したりすること等が例示できる。また、状態報知演出は、演出表示装置25による表示だけでなく、前面枠4や遊技盤20に設けられたLED等のランプ類や、スピーカ10a〜10dから出力される効果音によっても行うことができる。
以上説明した本実施例によれば、特殊大当り遊技と小当り遊技を実行する際、両遊技における大入賞装置33の作動を同一態様とし、さらに、演出表示装置25にて行う図柄変動演出の内容を共通のものとすることで、大入賞装置33の作動や演出表示装置25の演出表示内容からは「2R確変大当り」、「小当り」の何れが発生したのかを認識(把握)するのが困難な「確率非報知状態(潜伏確変状態)」を創出している。そして、当り遊技(大当り遊技または小当り遊技)が終了する際に、遊技者が発射ハンドル8を操作しているか否か(操作状態であるか否か)を判定することで、当り遊技(大当り遊技または小当り遊技)が終了する際の発射ハンドル8の操作有無を監視する(図18のS611m、図19のS613b参照)。その結果、遊技者が発射ハンドル8を操作している操作状態である場合には、図柄変動回数が所定の基準回数(本例では10回)に達したことを契機として、状態報知演出を実行する(図20のS711参照)。
これによると、当り遊技が終了する際に、遊技者が発射ハンドル8を操作している場合には、当り遊技終了後に現在の遊技状態(高確率状態か否か)を示唆する状態報知演出が実行可能な状態となる。これにより、遊技者としては、当り遊技が終了する際に遊技盤上への遊技球の発射を行うことで、現在の遊技状態を認識することが可能となるといったメリットを得ることができる。
従って、本実施例の遊技機1によれば、「当り遊技が終了する際に発射ハンドル8を操作している遊技者は、当り遊技終了後の遊技条件が遊技者にとって有益な遊技条件となるメリットを得ることができる」といった斬新な遊技性を遊技者に提供することができ、遊技者の遊技興趣の向上を図ることができる。
特に、本実施例の如く、遊技者が確率変動機能の作動を認識することが困難となるような遊技状態(確変非報知状態)において、確率変動機能が作動しているか否かを報知する状態報知演出が実行される場合、遊技者にとって非常に大きなメリットが付与されることとなるため、当り遊技終了後における遊技者の遊技興趣の向上をより効果的に図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施例について説明する。本実施例では、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
本実施例では、大当り遊技の終了時に遊技盤上に向けて遊技球が発射されているか否かに応じて、時短遊技の実行期間、換言すると、「変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動期間」が変化するといった点が、第1実施例と異なっている。なお、第2始動口28bの開放時間として、開放時間延長機能が作動していないときには第1開放時間(例えば0.1〜0.5秒)が設定され、開放時間延長機能が作動しているときには、第1開放時間よりも長い第2開放時間(例えば4〜6秒)が設定される。このように第2始動口28bの開放時間を設定したり、設定した開放時間に従って第2始動口28bを開放したり、開放時間延長機能の作動・非作動を切り換えたりする処理は、主制御部200によって実現されるものであり、主制御部200が始動口開放延長手段を構成している。
図21は、本実施例の大当り遊技終了時処理を示すフローチャートであって、第1実施例の図11に対応しており、以下では、第1実施例(図11)と異なる点について説明する。
図21に示すように、本実施例では、S611eの判定処理にて今回の特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄でない(特別図柄の停止図柄が通常大当り図柄である)と判定された場合には(S611e)、タッチ端子信号がON状態であるか否か(遊技者が発射ハンドル8を操作しているか否か)を判定する(S611p)。この結果、タッチ端子信号がON状態であると判定された場合には(S611p:YES)、変動短縮カウンタを「100」にセットし(S611q)、タッチ端子信号がON状態でないと判定された場合には(S611p:NO)、変動短縮カウンタを「70」にセットする(S611r)。
本実施例では、通常大当り遊技の終了の際に、遊技者が発射ハンドル8を操作している操作状態の場合(タッチ端子信号がON状態の場合)には、遊技者が発射ハンドル8を操作していない非操作状態の場合(タッチ端子信号がOFF状態の場合)に比べて、変動短縮カウンタの設定値が多くなる(S611q、611r参照)。このため、通常大当り遊技の終了時に遊技者が発射ハンドル8を操作している操作状態の場合には、非操作状態である場合に比べて、第2始動口28bの開放時間延長機能の作動終了条件である図柄変動回数の基準回数が多くなるので、第2始動口28bの開放時間延長機能の作動期間が長くなる。
本実施例の遊技機1によれば、通常大当り遊技が終了する際に、遊技者が発射ハンドル8を操作している場合には、操作していない場合に対して、時短遊技の実行期間、換言すると、「変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動期間」が強制的に延長されることとなる。これにより、遊技者としては、通常当り遊技の終了の際に発射ハンドル8を操作することで、「第2始動口28bへの入球頻度が高まる遊技期間(時短遊技期間)が普段よりも長くなる」といったメリットを得ることができる。
従って、「通常大当り遊技が終了する際に発射ハンドル8を操作している遊技者は、通常大当り遊技終了後の遊技条件が遊技者にとって有益な遊技条件となるメリットを得ることができる」といった斬新な遊技性を遊技者に提供することができ、遊技者の遊技興趣の向上を図ることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上記実施例では、発射ハンドル8の操作の有無の監視を、タッチ端子信号のON/OFF状態に基づいて行う旨を説明したが、これに限定されるものではない。遊技盤上に遊技球が発射されていれば、発射ハンドル8が操作されていることを意味するので、例えば、発射ハンドル8の操作の有無を遊技盤上に遊技球が発射されているか否かにより判断してもよい。具体的には、発射ハンドル8の操作の有無の監視は、発射装置ユニットから発射される遊技球(発射球)を検知する発射球検知スイッチを設け、当該発射球検知スイッチの出力結果に基づいて行ってもよい。この場合、発射球検知スイッチにて発射球を検知していない場合に発射ハンドル8が操作されていない非操作状態と判定し、発射球を検知している場合に発射ハンドル8が操作されている操作状態と判定すればよい。
また、上記各実施例では、当り遊技終了時に発射ハンドル8を操作している場合の「当り遊技終了後における遊技者にとって有益な特別遊技条件の設定」として、「出現頻度の低い図柄変動演出(特殊変動演出)の出現頻度を高くする設定」(第1実施例)や「状態報知演出を実行可能とする設定」(第2実施例)といった「遊技演出上の設定」、および「時短遊技の実行期間(変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動期間)を延長する設定」(第3実施例)といった「遊技スペック上の設定」を例示して説明したが、これに限らず、例えば、主制御部200にて、特別図柄当否判定の確率、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する確率を、所定期間だけ強制的に変更(向上)させる確率変動処理を行う「遊技スペック上の設定」としてもよい。
また、当り遊技終了時に発射ハンドル8を操作している場合に設定される特別遊技条件は1種類に限定されるものではなく、複数種類であってもよい。例えば、「出現頻度の低い図柄変動演出(特殊変動演出)の出現頻度を高くする設定」(第1実施例)と「状態報知演出を実行可能とする設定」(第2実施例)とを共に行ったり、「出現頻度の低い図柄変動演出(特殊変動演出)の出現頻度を高くする設定」(第1実施例)と「時短遊技の実行期間(変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動期間)を延長する設定」(第3実施例)とを共に行ったりするなど、上記各実施例を互いに組み合わせて実施することとしてもよい。
また、上記第2実施例では、特殊大当り遊技を、普通大当り遊技よりも大当りラウンド数が少なく、かつ、大入賞口33aの開放時間が短くなるように設定したが、これに限らず、例えば、特殊大当り遊技と普通大当り遊技の大当りラウンド数を同一とし、特殊大当り遊技の大入賞口33aの開放時間が普通大当り遊技の大入賞口33aの開放時間よりも短くなるように設定してもよい。このとき、小当り遊技は、大入賞口開閉回数を普通大当り遊技および特殊大当り遊技と同一にし、大入賞口開放時間を特殊大当り遊技と同一にすればよい。
1…遊技機、8…発射ハンドル(発射操作手段)、200…主制御部(当り遊技実行手段、遊技条件設定手段、発射監視手段、始動口開放延長手段)、230…サブ制御部(変動演出実行手段、報知演出実行手段)。

Claims (4)

  1. 遊技盤上に遊技球を発射するために遊技者が操作する発射操作手段と、
    前記発射操作手段が操作された場合に、遊技球を前記遊技盤上に発射可能とする発射手段と、
    前記発射操作手段の操作が行われているか否かを監視する発射監視手段と、
    始動口への入球により変動表示される特別図柄が当り図柄で停止表示された場合に、大入賞口の開閉動作を行う当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
    前記当り遊技の終了に伴って、前記発射監視手段の監視結果に基づいて前記当り遊技終了後の遊技条件を設定する遊技条件設定手段と、を備え、
    前記遊技条件設定手段は、
    前記当り遊技終了後の遊技条件を設定する際に、前記監視結果が、前記発射操作手段の操作が行われていない非操作状態であった場合には、前記当り遊技終了後の遊技条件を通常遊技条件に設定し、
    前記監視結果が、前記発射操作手段の操作が行われている操作状態であった場合には、前記当り遊技終了後の遊技条件を前記通常遊技条件に比べて遊技者にとって有益な特別遊技条件に設定することを特徴とする遊技機。
  2. 前記特別図柄の変動表示に付随して通常変動演出および該通常変動演出よりも出現頻度が低い特殊変動演出のいずれかを実行する変動演出実行手段を備え、
    前記遊技条件設定手段は、前記当り遊技の終了の際に前記発射操作手段の操作が行われている前記操作状態であった場合には、前記特別遊技条件として、前記当り遊技終了後における前記特殊変動演出の出現頻度を高くする遊技条件に設定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記当り遊技の終了後、前記特別図柄が前記当り図柄で停止表示される確率を通常よりも高くする確率変動手段と、
    前記確率変動手段が作動しているか否かを遊技者に報知するための報知演出を実行する報知演出実行手段とを備え、
    前記遊技条件設定手段は、前記当り遊技の終了の際に前記発射操作手段の操作が行われている前記操作状態であった場合には、前記特別遊技条件として、前記当り遊技終了後に前記報知演出を実行する遊技条件に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記始動口は、遊技球の入球が困難な閉鎖状態と遊技球の入球が容易な開放状態とに切り替え可能に構成され、
    前記当り遊技の終了後、前記始動口を開放状態とする開放時間を延長する始動口開放延長手段を備え、
    前記遊技条件設定手段は、前記当り遊技の終了の際に前記発射操作手段の操作が行われている前記操作状態であった場合には、前記特別遊技条件として、前記通常遊技条件に比べて前記当り遊技終了後における前記始動口開放延長手段の作動期間を長くする遊技条件に設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の遊技機。
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