JP2011124954A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタルカメラで原画を撮影しプリンタで出力し複製画像を作成する場合、一定量の光量を照射するフラッシュ撮影画像に比べ、観察光源撮影画像は照明ムラが生じ、精度の高い色変換が算出できない場合があった。
【解決手段】まず、フラッシュ撮影画像より同じ色を示す画素を複数位置から選択する。次に、観察光源撮影画像から対応する画素の位置を選択し、その画素位置の色が違う場合は観察光源の照明ムラの影響がある為、観察光源撮影画像のシェーディング補正データを作成する。さらに、そのシェーディング補正データを用いて観察光源撮影画像のシェーディングを除く。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像処理方法及び画像処理装置に関し、特に、デジタルカメラとプリンタを組み合わせた文化財や美術品、絵画等の複製を作成する際に有効なシェーディング処理方法とその方法を適用した画像処理装置に関する。
襖や屏風、絵画等の文化遺産は温度や湿度、太陽光等の影響を受け年々老朽化していくのが避けられない状況になっている。そこで、貴重な文化遺産を後世に伝える為に老朽化した文化遺産の修復を進めると共に、文化遺産を大切に保管し通常の展示は高精度な複製画に置換する試みが活発になっている。そして、文化遺産に対する人々の認識を高めることを目的として、作成された複製画は学校やイベントなどに貸し出し、身近に文化遺産に触れてもらう機会を提供している。
従来、複製画を製作するには職人によって手書きで模写をする方法が行われていた。しかしながら、手書きでの模写は製作に日数がかかり複製画の質も職人の腕に依存するものであった。一方、製作日数が少なく高画質な複製画作成手法としてデジタルカメラとプリンタを用いた方法がある。例えば、特許文献1には、その手順を開示している。
その手順は次の通りである。即ち、(1)デジタルカメラで原画とカラーチャートを同一条件で撮影する。(2)カラーチャートの画像データから取得したR(赤)、G(緑)、B(青)の画像信号とカラーチャートの入力RGB色信号よりカメラの色空間からプリンタの色空間へのカラーマッチング用の色変換テーブルを作成する。(3)原画の画像データに対し色変換テーブルを用いて色変換を行うことで原画と同じ色合いの画像出力を得る。(4)色変換した原画撮影画像をカラープリンタで出力する。
ところで、非常に高精細な複製画を作成するためには、原画の撮影時に十分な照明光量で、かつ照明ムラなく原画に照射して撮影する必要がある。照明光量が少ないと撮影時の露出時間が長くなり画像データに電気的ノイズが増加するからである。また、露出時間が長くなると、非常に高い画素数のデジタルカメラを用いる場合には、わずかな振動も画像のブレとして現れてしまう。従って、撮影画像の鮮鋭度を維持するには、十分な照明光量を確保する必要がある。
また照明ムラがある状態で、作品の撮影を行うとそのムラは撮影画像に反映され、そのまま複製画の明度ムラとして現れてしまう。これを画像編集ソフトなどを用いて修正する作業は、時間もかかる上、作業者に高いスキルを要求する。従って、作品を撮影する際には照明を工夫してできるだけムラがない状態で撮影するのが望ましい。例えば、人工太陽灯などの照明を多数用意し、複数方向から作品に照射することで照明の光量と均一性を確保する方法もある。しかし、歴史的価値の高い文化財や絵画は作品保護のために、強い照明を照射することが禁じられていたり、展示場所の奥行きが狭く機材設置の自由度も少ないことが多いため、実際には人工太陽灯などの強い照明を均一にあてて撮影することは現実的でなはない。
そこで、ほとんどの場合には、フラッシュを多灯で照射して撮影する。フラッシュ光は数万分の1秒から数千分の1秒の照射時間で十分な光量を得ることができるため、作品を痛めることがなく、かつ奥行きのない場所でも機材の設置が容易で、ムラなく均一に照明することが可能であるからである。ところがフラッシュを照射して撮影した撮影画像を用いて作成した複製画はフラッシュ光源下でしか原画と複製画の色味が一致しない。フラッシュ光で作品を観察することは実際上はあり得ず、実際の観察光源下で複製画を観察した場合、原画と複製画の色味は一致しない。
一方、仮にフラッシュを照射せずに実際の観察光源でカラーチャート及び原画を撮影し複製画を作成すれば観察光源下で原画と複製画の色味は一致する。しかしながら、前述の通りフラッシュを使用しないで撮影して得られた原画の画像データは、撮影時のブレ、照明ムラなどのため、画像データにノイズが多くなってしまい高詳細な複製画にならない。
従って、上記の問題を解決する為に従来は次のような撮影が行われている。
図10は撮影の様子を模式的に示す図である。
図10に示すように、同じ原画に対して「フラッシュを当てて撮影した画像(フラッシュ撮影画像)」と「フラッシュ光を当てずに撮影した画像(観察光源撮影画像)」の2枚の画像を撮影する。撮影した2枚の画像からフラッシュ撮影画像を観察光源での色味に変換する光源変換用の色変換パラメータを作成する。作成された色変換パラメータを使用してフラッシュ撮影画像を観察光源での色味になるように変換する。
このような光源変換を行うことにより観察光源撮影画像のノイズやブレの問題を解消することができる。しかし、このような光源変換の方法では観察光源撮影画像の照明ムラの問題が依然として残される。従って、観察光源撮影画像に照明ムラがあるまま光源変換用パラメータを作成すると光源変換を行う際に照明ムラの影響で精度良く変換できない。
このため、図10に示すように、撮影画像の一部のみを切り出して、観察光源撮影画像の照明ムラを補正する。観察光源撮影画像には照明ムラが発生するが、その一部のみを切り出すと画像全体の照明ムラに比べて影響は少ない。従って、フラッシュ撮影画像と観察光源撮影画像の一部のみを切り出し、切り出し画像から光源変換用の色変換パラメータを作成する。このようにして作成された色変換パラメータを使用してフラッシュ撮影画像を観察光源に最適化した色に色変換を行う。このように観察光源に最適化されたフラッシュ撮影画像を使用して複製画を作成すると照明ムラの問題が解消される。
また、照明ムラを補正する他の方法として白板を使用したシェーディング補正が知られている。例えば、特許文献2にはデジタルカメラで被写体を撮影する前に白い紙等を撮影して照度補正データを作成し、被写体を撮影する際に照度補正データを適用することでシェーディングを補正する方法が開示されている。
特開平5−103336号公報 特開平6−012204号公報
しかしながら上記従来の方法では以下のような問題があった。
撮影画像の一部のみを切り出す方法の場合、切り出した画像内に原画に存在する色の殆どが入っている必要がある。従って、例えば、図10に示すように切り出した画像内に入っていない色(画像左上の丸)については光源変換が行われずフラッシュ光源での色味のまま複製画が作成されてしまう。このように、照明ムラの影響がほとんどない領域で、原画全体の色がほとんど存在するような領域を見つけることは大変困難であるという問題がある。
一方、白板を使用したシェーディング補正では原画と同じ場所に白板を置き、白板を撮影した画像からシェーディング補正データを作成することで観察光源撮影画像の照明ムラを補正する事ができる。しかし、美術品のような高価な作品を取り扱う場合、美術品の損傷の恐れがある為移動する事が難しい。また美術品と同じ位置に白板を置く事も難しく、美術品と原画の位置あわせが困難であるという問題がある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、光源変換において問題となる観察光源撮影画像の照明ムラを好適にシェーディング補正する画像処理方法と画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像処理方法は次のような構成からなる。
即ち、第1光源の下で原画を撮影することにより得られた画像データにシェーディング補正を施して第2光源の下での観察に適した複製画像データを生成するための画像処理方法であって、前記原画を前記第1光源の下で撮影し、原画の第1光源撮影画像データを取得する工程と、前記原画を前記第2光源の下で撮影し、原画の第2光源撮影画像データを取得する工程と、前記第1光源撮影画像データから、予め設定された閾値の範囲に入り、略同一の色とみなされる画素と該画素の位置を抽出する工程と、前記第2光源撮影画像データから、前記第1光源撮影画像データから抽出された画素の位置に対応する画素の色を抽出する工程と、前記第1光源撮影画像データと前記第2光源撮影画像データそれぞれから抽出された対応する画素の色の違いからシェーディング補正データを生成する生成工程と、前記生成されたシェーディング補正データを用いて前記第2光源撮影画像データに対してシェーディング補正を施す工程とを有することを特徴とする。
また他の発明によれば、その方法を適用した画像処理装置を備える。
また、この画像処理装置の各手段はコンピュータプログラムにより実現しても良い。
従って本発明によれば、第1光源下の撮影画像と観察光源となる第2光源下の撮影画像からシェーディング補正データを作成し、このデータを用いて第2光源下の撮影画像にシェーデイング補正を施すことができる。これにより、シェーディング補正が施された第2光源下の撮影画像から照明ムラによる影響を除去することができる。
本発明の代表的な実施例である画像処理システムの全体概略構成とそのシステムに適用される複製画作成方法の概要を示す図である。 画像処理装置100とプリンタ103とデジタルカメラ105の構成を示すブロック図である。 複製画作成処理の全体の流れを示すフローチャートである。 一般的な撮影および印刷の流れを示すフローチャートである。 色変換パラメータ生成処理を示すフローチャートとその処理を模式的に説明した図である。 シェーディング補正データ生成処理を示すフローチャートである。 シェーディング補正データの生成処理を模式的に説明する図である。 シェーディング補正データの生成処理を模式的に説明する図である。 光源変換パラメータ生成処理を示すフローチャートとその処理を模式的に説明した図である。 従来の複製画生成のための撮影の様子を模式的に示す図である。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、以下の実施例で開示する構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
図1は本発明の代表的な実施例である画像処理システムの全体概略構成とそのシステムに適用される複製画作成方法の概要を示す図である。
この画像処理システムはパーソナルコンピュータなどのCPUを搭載しコンピュータプログラムを実行できる画像処理装置100とプリンタ103とデジタルカメラ105とから構成される。図1において、画像処理装置100内に示された部分はCPUで実行される画像処理部分である。
画像処理装置100の内部には、オリジナルのカラーチャートデータ101とカラーチャート画像データ102が対応づけて不揮発性メモリ(EEPROM、FeRAMなどの半導体ディスクやハードディスク)に記憶されている。なお、カラーチャート画像データ102は、色変換用パラメータを生成するための複数のカラーパッチがレイアウトされている。また、オリジナルのカラーチャートデータ101には、カラーチャート画像データ102にレイアウトされた複数のパッチのRGB値が記憶されている。
図2は、画像処理装置100とプリンタ103とデジタルカメラ105の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では本発明を説明するのに必要な構成要素のみを記載しているが、図示以外の構成であっても各装置としての一般的な構成要素が含まれていることは言うまでもない。
図2(a)に示すように、画像処理装置100はROM11、RAM12、DDC(ディスクドライブコントローラ)13、CPU14を含む。さらに、画像処理装置100はPIF15(周辺機器インタフェース)、VIF16(ビデオインタフェース)、NIC17(ネットワークインタフェースカード)を含む。これらの構成要素はバス(不図示)を介して相互にデータをやり取りすることができる。また、VIF16は画像処理装置100の外部に接続されたモニタ18とのデータの入出力を行い、VIF16を介してCPU14はモニタ18を制御することが可能である。
DDC13は、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、USBメモリ、HDD(ハードディスクドライブ)といった各種記憶媒体とのデータ入出力を制御する。NIC17はネットワークを介して接続される各種外部機器とデータ入出力を制御する。PIF15は画像処理装置に接続される各種周辺機器とのデータ入出力を制御する。この実施例では、PIF15にプリンタ103とカメラ105が接続されてデータ入出力を行う。なお、PIF15と各種周辺機器を接続する形態は専用ケーブルなどに限定されるものではなく、無線接続やUSB接続など他の接続形態を用いても良い。
また、データはNIC17及びDDC13を介して他の機器に入出力を行うことも可能である。なお、この実施例の画像処理装置は一般的な構成を備えたパーソナルコンピュータであるが、データの入出力及びデータの演算・記憶の機能を備えた機器であれば幅広く適用可能である。例えば、データ演算・記憶機能を備えたプリンタやカメラであれば、画像処理装置100と同様の処理を実現可能である。このような場合、画像処理装置は各周辺機器の一部で置き換えることが可能である。
図2(b)に示すように、プリンタ103はインタフェース(I/F)部21、制御部22、記憶部23、画像処理部24、印刷部25から構成される。I/F部21は外部機器より画像データを受信する。制御部22はジョブの管理や画像処理、印刷の制御などプリンタ103に関係するデータ処理の制御を行う。記憶部23はファームウェアや印刷パラメータの記憶、中間バッファとして中間データを記憶する。画像処理部24は画像データの色変換、N値化等の画像処理を行う。印刷部25は画像処理部24で処理された画像データの所定の記録方式に従って記録処理を行う。なお、この実施例におけるプリンタ103はインクジェットプリンタとするが、この他にも電子写真方式や昇華型方式などを採用した他のプリンタを用いても良い。
図2(c)に示すように、デジタルカメラ105は撮像部31、画像処理部32、制御部33、記憶部34、インタフェース(I/F)部35から構成される。撮像部31ではCCD(或いはCMOSセンサ)により撮像された画像信号を得る。その画像信号は画像処理部32において色変換処理、フィルタ処理等の画像処理が施され画像データへと変換され記憶部34へ記憶される。制御部33は各処理の制御を行う。また、制御部33はI/F部35を介して画像処理装置100へ画像データを送信する。なお、この実施例におけるデジタルカメラ105は画像をデジタル画像に変換する機器を幅広く含むものである。従って、フィルム等のアナログ形式の記録媒体に記録した画像であっても、その後、デジタル画像に変換可能な場合、そのデジタル画像から得られる画像データは画像処理装置100で処理可能である。
図3は、複製画作成処理の全体の流れを示すフローチャートである。図3において、図3(a)は全体概要を示すフローチャートであり、図3(b)はオペレータによる事前準備の詳細を示すフローチャートであり、図3(c)は複製画像生成処理の詳細を示すフローチャートである。
図3(a)に示すように、ステップS100では、オペレータによる事前準備が行われる。ここでは、カラーチャートの出力や、チャートの撮影、作品の撮影、コンピュータへのデータ入力などが行われる。次に、ステップS200では、画像処理装置100の内部で本発明を適用した複製画像生成の処理が行われ複製画の画像データ119が生成される。最後のステップS300では、画像処理装置100からプリンタ103に複製画像データ送出され、複製画が印刷される。
図4は一般的な撮影および印刷の流れを示すフローチャートである。
図4(a)に示すように撮影では、ステップS601でユーザによるデジタルカメラ105を用いた撮影操作が行われる。次にステップS602で撮影された画像データをデジタルカメラ105の記憶部34に保存する。図4(b)に示すように印刷では、ステップS701で印刷画像データを取得し、ステップS702で印刷画像データに画像処理を施す。この画像処理は一般的な印刷する前の画像処理であり、方法は問わない。最後に、ステップS703で画像処理済の画像データを印刷する。以下の説明では、このような撮影と印刷の説明は省略する。
再び図3(b)に戻って説明を続ける。ステップS100におけるオペレータによる事前準備では、まず、ステップS101において、オペレータが画像処理装置100を操作して、カラーチャート画像データ102をカラープリンタ103に送信して、カラーチャート104を出力する。ここでカラーチャートを印刷する用紙や様々な印刷条件は、後に作品の複製画を印刷する条件と同じにするのが望ましい。
ステップS102では、オペレータがフラッシュを使用しない状態(観察光源下)でデジタルカメラ105を用いてカラーチャート104を撮影する。撮影により得られたカラーチャート撮影画像データ107は一旦デジタルカメラ105内部に記憶される。この撮影では複製画像の観察光源下にカラーチャートを設置して撮影を行う。これにより、カラーチャート撮影画像データ107から得られる画像の色味は観察光源のスペクトルに準じたものとなる。観察光源は第2光源ともいう。
ステップS103では、オペレータが観察光源123の下でのデジタルカメラ105を用いて原画110を撮影する。この撮影により得られた観察光源下での原画の画像データ111は一旦デジタルカメラ105内部に記憶される。この撮影では原画の観察光源下で撮影を行う。これにより、観察光源撮影画像データ111から得られる画像の色味は観察光源のスペクトルに準じたものとなる。ただし、観察光源の光量が不足している場合には、露光時間が長くなりノイズの多い画像となっている可能性がある。また、多少のブレも含んでいる可能性がある。観察光源撮影画像データは第2光源撮影画像データともいう。
ステップS104では、オペレータがフラッシュ124を使用した状態(フラッシュ光源下)でデジタルカメラ105を用いて原画110を撮影する。撮影により得られたフラッシュONでのフラッシュ光源撮影画像データ112は一旦デジタルカメラ106内部に記憶される。フラッシュ光源撮影画像データ112から得られる画像の色味はフラッシュ光源に準じたものとなる。フラッシュ124を使用できるため、観察光源の光量が十分確保でき、ノイズの少ない画像が得られる。また、ブレを含むこともない。なお、フラッシュ124を使用した撮影では外付けのフラッシュを多灯で用いて照明ムラの少なく、かつ全反射の悪影響を受けにくい撮影を行う。フラッシュ光源は第1光源ともいう。フラッシュ光源撮影画像データは第1光源撮影画像データともいう。
次に、ステップS105では、撮影したカラーチャート撮影データ107、原画を観察光源123で撮影した観察光源撮影画像データ111、原画をフラッシュ124を使用して撮影したフラッシュ光源撮影画像データ112を画像処理装置100に入力する。ここで、デジタルカメラ105と画像処理装置100とは、USBやワイヤレスLANなどで接続し、撮影の直後に自動的に画像データが画像処理装置100に取り込まれるようになっているのが望ましい。もちろん、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードのような小型の記憶媒体をデジタルカメラ105から画像処理装置100に差し替え、画像処理装置100に画像データをコピーするようになっていても良い。
以上のようにして、図3(a)のステップS100におけるオペレータによる事前準備が完了する。
この事前準備が終了した時点で、画像処理装置100には、カラーチャートのオリジナルデータ101、カラーチャート撮影画像データ107、観察光源撮影画像111、フラッシュ光源撮影画像112が入力されている状態となる。
次に、図3(c)を参照して、ステップS200における複製画像生成処理について説明する。
ステップS201では、画像処理装置100により色変換パラメータを生成する。ここで生成する色変換パラメータはデジタルカメラで撮影されたRGB値(以下、カメラRGB値)を、プリンタに入力するRGB値(以下、プリンタRGB値)に色変換する3次元色変換ルックアップテーブル109(以下、色変換3D LUT)である。色変換3D LUT 109がデジタルカメラで撮影する原画と、プリンタで印刷する複製画像をカラーマッチングさせるためのデータとなる。色変換パラメータは、カラーチャートオリジナルデータ101とカラーチャート撮影画像データ107に基づいて生成される。
ここで、ステップS201で行われる色変換3D LUT109の生成の詳細を図5を参照して説明する。図5(a)は色変換3D LUT109の生成処理を示すフローチャートであり、図5(b)は3DLUTの詳細な内容を示す図である。
ステップS301では、プリンタRGB値とカメラRGB値の取得する。プリンタRGBとはプリンタ103でカラーチャート102を印刷した際に、プリンタに入力したRGB値、即ち、カラーチャートオリジナルデータ101そのものである。
図5(b)の左側には、729(=9×9×9)個パッチを印刷した際に用いたRGBデータが示されており、これはパッチ印刷にあたりプリンタに入力したRGB値であることからプリンタRGBという。一方、図5(b)の右側には、カラーチャート撮影画像データ107から抽出した各パッチ(9×9×9=729個)のRGB値からなるカメラRGBが示されている。カラーチャート撮影画像107の中で1つのパッチは複数画素で構成され、ある1つのパッチを構成する複数画素のRGB値を平均化した値をそのパッチのカメラRGBとする。この処理を全てのパッチに対して行うことにより、カラーチャート中の全パッチのRGB値をカメラRGBとして求める。このようにして、図5(b)の右側の表に示すように、各パッチに対応づけて、パッチのRGBデータがカメラRGB値として取得される。
なお、カラーチャート撮影ではフラッシュを用いないため、カラーチャート撮影画像データ107にはノイズ成分や多少のブレの影響が含まれている可能性がある。しかし、パッチ単位で複数画素を平均化処理するため、ノイズやブレの影響を大幅に低減することができる。また、カラーチャートはA4からA3程度のサイズで十分であるので、照明ムラの影響も少ない。従って、カラーチャートは観察光源下で撮影しても十分実用的なデータを得ることが可能である。
ステップS302では、プリンタRGBからカメラRGBへの色変換3D LUTを生成する。図5(b)には、プリンタRGB値をカメラRGB値に変換するのに用いられる3D LUTが概念的に図示されている。プリンタRGB値は等間隔に値が並んでいるため、プリンタRGB値を格子点とし、その格子点の変換値としてカメラRGB値を持つ3D LUTを作成する。例えば、3D LUTはプリンタRGBの各RGB値が0,32,64,96,……,255となるように格子点を構成すると、合計で729個(=9×9×9)の格子点からなる3D LUTを構成できる。
ステップS303では、ステップS302で作成した3D LUTを用いて、カメラRGB値からプリンタRGB値に逆変換する逆3D LUTを作成する。
さて、図5(b)の右側のカメラRGBから分かるように、ステップS301でカラーチャート撮影画像データ107から取得したカメラRGB値はプリンタRGB値と違って値が等間隔に並んでいない。そこで、3D LUTを用いて逆3D LUTの格子点に対応する変換値を算出する。具体的には、逆3D LUTを補間して格子点間の値を算出し、逆3D LUTの格子点に相当する変換値を求める。この処理により、逆3D LUTの格子点に対応する変換値が求まり、カメラRGBをプリンタRGBに変換する逆3D LUTを作成できる。逆3D LUTの格子点数は任意の数で良いが、精度良くカラーマッチングを行うにはできるだけ格子点数を多くした方が好ましい。なお、3D LUTの補間方法には四面体補間、立方体補間など各種補間方法を利用することができる。
以上の処理により、カメラRGB値からプリンタRGBに変換する色変換3D LUTが生成される。このLUTがデジタルカメラで撮影した被写体の色味とプリンタで出力する出力物の色味を一致させるための色変換パラメータとなる。ただし、色味が最も一致するのはカラーチャートを撮影したのと同じ光源下で出力物を観察した場合であることに注意されたい。生成された色変換パラメータ(色変換3D LUT)は図1において、参照番号109として示されている。
次に、図3(c)のステップS202では、シェーディング補正データを生成する。この生成の詳細については、図6〜図8を参照して説明する。
図6はシェーディング補正データの生成処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS401では原画110を観察光源下で撮影した観察光源撮影画像データ111を取得し、ステップS402では原画110をフラッシュ光源で撮影したフラッシュ光源撮影画像データ112を取得する。ここで、観察光源撮影画像データ111の観察光源123はフラッシュを使用しない状態の光源であり、指定することは出来ない。例えば、美術品などの撮影の場合、美術品が展示されている展示室や神社等が該当し、その場所での光源が観察光源となる。当然起こりうる問題として前述の美術品に対する照明量の低下や照明ムラが発生する。逆にフラッシュ光源撮影画像データ112は美術品が展示されている環境で可能な限りフラッシュ124を調整する事が出来る。具体的には、複数のフラッシュ光源を用いて四方より作品に対して光を当てる事が可能であり、十分な光量と照明ムラの少ない状態で作品が撮影できる。
ステップS403ではフラッシュ光源撮影画像で略同一とみなす色の閾値を設定する。R値、G値、B値にそれぞれ±2の閾値を設定したとすると閾値の範囲(同一色±2)に入る色を略同一とみなす。同一色はステップS404で探索する値とする。ステップS404ではフラッシュ光源撮影画像データ112から略同一の画素のRGB値及び画像内の位置(X値,Y値)を取得する。X値、Y値はそれぞれ撮影画像の左上の画素を基点(原点)とした時の横方向の座標位置、縦方向の座標位置を指す。
図7(a)はフラッシュ光源撮影画像データ112を構成する画素のRGB値をRGB空間上にプロットしたものである。精度の高いシェーディング補正データを作成する為には取得する略同一の画素が多い方が良い為、図7(a)において、Aで示される領域(略同一の色の値の頻度が高い領域)を略同一の画素とみなしRGB値とその位置(X値,Y値)を取得する。また、精度の高いシェーディング補正データを作成する為の略同一画素の取得の他の方法としては画像内で略同一の色が拡散している画素を取得する方法もある。画像内で拡散している色を取得することで画像全体に対するシェーディングを補正する事ができる。複製画像の原画物や作品に応じて最適な画素の取得方法は変化する。
ステップS405では、観察光源撮影画像データ111からステップS404において取得した位置(X値,Y値)と同じ場所のRGB値を取得する。図7(b)に示すように位置P1、P2、P3、P4に対応するフラッシュ光源撮影画像データ112のRGB値は略同一の色の範囲に収まっている。しかしながら、観察光源撮影画像上の対応位置P1’、P2’、P3’、P4’に対応する観察光源撮影画像データ111のRGB値では照明ムラの影響により値に違いが出る。この色の違いを利用して、シェーディング補正データを作成する為の照明ムラデータを作成する。
ステップS404で選択した略同一の色が画像全体に拡散している場合は照明ムラデータの作成は比較的容易である。しかしながら、略同一の色が画像全体に存在しない場合もある。ここで、図8(a)を参照して画像の一部に略同一の色が存在しない場合の照明ムラデータ作成方法を説明する。
図8(a)の左側の画像は色毎に図8(a)右側の領域に分ける事が出来る。つまり、領域αで多く使用されている色は領域β、領域γには存在しない。領域βの場合も同様に領域βで多く使用されている色は領域α、領域γには存在しない。領域γの場合も同様に領域γで多く使用されている色は領域α、領域γには存在しない。このような画像の複製画を作成する場合、一番領域が広い領域βの略同一の色を用いてシェーディング補正用のデータを作成する。
しかし、領域βの略同一の色のみでは図8(a)の位置P4、P6、P7、P9、P10、P11、P12の色値は取得できるが、位置P1、P2、P3、P5、P8の色値は取得できずシェーディング補正用のデータも作成できない。そこで、位置P1、P2、P3、P5、P8の色値をP4、P6、P7、P9、P10、P11、P12の色値を元に補間して求める。図8(a)に示す画像の場合、観察光源が画像上方からのみ照射されている。照明ムラの傾向として画像上方は明るく、画像下方は暗くなる。例えば、(R、G、B)値がP4で(100、100、100)、P7(90、90、90)、P10(80、80、80)の値の場合、P1のR値(R1)は以下の式で算出される。即ち、
R1=(R4−R7)×(P1〜P7間の距離)/(P1〜P4間の距離)+R7
となる。
位置P3のR値(R3)も同様に算出する。一方、位置P5のR値(R5)はその位置がP4とP6の中間点にあたる為、位置P4のR値(R4)とP6のR値(R6)を用いて以下の式で算出される。即ち、
R5=R4+(R6−R4)/2
である。位置P2のR値(R2)と位置P8のR値(R8)についても同様に算出する。また、G成分とB成分の値についても同様に算出する。このようにして求めた位置P1〜P12の色値から画像全体の色値を補間計算して算出する。以上の計算を行うことにより画像上の略同一の色が存在しない領域においても照明ムラデータを作成する事ができる。
ステップS406ではシェーディング補正の目標値を決定する。ここでは、図8(b)を参照して目標値を選択するいくつかの方法について説明する。
図8(b)において、横軸が縦方向の画素位置を、縦軸が色値を示している。目標値を決定する一つ目の方法は、観察光源撮影画像データ111から取得した色値を平均する方法である。つまり、ステップS405で取得した観察光源撮影画像データ111のRGB値を平均値も求め、これをシェーディング補正目標値に設定する。これは、観察光源の方向の特定が難しい場合、即ち、観察光源が多数存在する場合など目標値を設定する事が難しい場合に有効である。目標値を決定する二つ目の方法は、中心値を設定する方法である。例えば、観察光源が蛍光灯で上から照射する場合、原画に照射される照明量の中間値は画像の中心位置に近い位置となる。従って、目標値を中心位置とすることで照明量の中間点に合わせる事ができる。目標値を決定する三つ目の方法は、色値の最大値に設定する方法がある。色値が最大になるところは観察光源の照明量が一番の多いところとみなせる。従って、照明量の多いところが原画上で一番の注目領域である場合、この方法が有効である。シェーディング補正の目標値の設定方法は前記に挙げる方法に限定されているわけではなく、他の方法により目標値を設定することも可能である。
ステップS407ではシェーディング補正データ114を生成する。シェーディング補正データはステップS406で得られたシェーディング目標値とステップS405で得られた照明ムラデータで構成される。
再び図3(c)に戻り、ステップS203ではステップS202で作成されたシェーディング補正データを使用して観察光源撮影画像データ111に対しシェーディング補正処理を行う。このステップにより照明ムラの影響の少ないシェーディング補正済み観察光源撮影画像データ116が作成される。例えば、RGB値を使用する場合は、以下のようにシェーディング補正、即ち、観察光源撮影画像の各画素のRGB成分データの各値のシェーディング補正を行う。各色成分に対して、
補正後色値=補正前色値×シェーディング目標値/照明ムラデータ
となる。ここで、補正前色値は観察光源撮影画像の各画素の値を示す。また、照明ムラデータはステップS404で説明した照明ムラデータの対応する画素の色値を使用する。シェーディング目標値はステップS405で設定した値を示す。上記計算をRGB各成分の各画素のデータに関し、観察光源撮影画像データの全画素に対して行うことで観察光源撮影画像のシェーディング補正を行うことができる。
なお、この実施例ではRGB空間の各色成分にシェーディング補正を行ったが、他の色空間を使用しても構わない。例えば、RGBデータをYCbCrの輝度を含む色空間に変更し、輝度Yに対してシェーディング補正を行ったとしても同様の効果がある。また、シェーディング補正の計算はこの実施例で説明した方法に限定されるわけではなく、他の公知の方法を用いても良い。
ステップS204では、シェーディング補正済み観察光源撮影画像データ116とフラッシュ光源撮影画像データ112から光源変換パラメータを生成する。
ここで、光源変換パラメータの生成方法を図9を参照して説明する。繰り返すが光源変換パラメータはフラッシュ光源撮影画像を観察光源下での画像の色味に合わせる変換パラメータである。観察光源撮影画像データ111は光量低下、ノイズや撮影ブレの問題があり、フラッシュ光源撮影画像はフラッシュ光源での色味しか再現できないので、フラッシュ光源撮影画像データを観察光源下での観察のために最適化する光源変換を行う。
まず、ステップ501ではシェーディング補正済み観察光源撮影画像データ116を取得する。ステップ502ではフラッシュ光源撮影画像データ112を取得する。ステップ503でシェーディング補正済み観察光源撮影画像データ116とフラッシュ光源撮影画像データ112から光源変換パラメータ118を生成する。
変換の方法としてN×Mの行列変換を用いるが、一般的には図9(b)に示すように3×3の行列変換であれば十分な精度の変換が可能である。また、更に精度を求めるのであれば色変換テーブルに使用する3D LUTを使用しても構わない。このようにして、光源変換パラメータを生成する。
ステップS205では、ステップS204で作成した光源変換パラメータ118を元に図9(b)に示すように光源変換処理を行い、観察光源に最適化されたフラッシュ光源撮影画像データ119を作成する。ステップS206ではステップS201で作成した色変換パラメータ109を使用して観察光源に最適化されたフラッシュ光源撮影画像データ119に色変換処理を施し、色変換済み画像データ121を生成する。
以上説明した処理により複製画像データが終了する。
最後に、図3(a)のステップS3で説明したように、色変換済み画像データをプリンタ103に転送し、複製画像出力処理を行うことにより観察光源123で原画110と色味が合った複製画122が生成される。
以上の処理をまとめると、次のようになる。フラッシュ光を均一に照射して撮影した画像は照明ムラの影響が少なく、フラッシュ光を照射しないで観察光源で撮影した画像は照明ムラの影響が多い。この影響を除去するために、フラッシュ撮影画像より略同一の色を示す画素を複数位置から選択し、観察光源撮影画像においてフラッシュ撮影画像で選択された画素と同じ位置を示す画素の色が違いから観察光源撮影画像のシェーディング補正データを作成する。そして、そのシェーディング補正データを使用して観察光源撮影画像のシェーディングを補正する。さらに、フラッシュ撮影画像とシェーディング補正済み観察光源撮影画像から光源変換パラメータを作成する。最後に、この光源変換パラメータを使用してフラッシュ撮影画像を観察光源に最適化した色に変換する光源変換を行い、光源変換された画像データを用いて複製画像をプリントする。このようにして、観察光源下で原画と色味が一致する複製画像を作成する事ができる。
従って以上説明した実施例に従えば、フラッシュ光源撮影画像データと観察光源撮影画像データの2枚の画像データを用いて観察光源撮影画像データのシェーディングを補正する。そして、フラッシュ光源撮影画像データとシェーディング補正済み観察光源撮影画像データを使用してフラッシュ光源撮影画像を観察光源下での観察に最適となるように光源変換を行う。このようにして、低ノイズかつ高精細で、明度ムラが少なく、観察光源下でも原画に近い色味の複製画を生成することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或は装置に供給し、そのシステム或は装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (8)

  1. 第1光源の下で原画を撮影することにより得られた画像データにシェーディング補正を施して第2光源の下での観察に適した複製画像データを生成するための画像処理方法であって、
    前記原画を前記第1光源の下で撮影し、原画の第1光源撮影画像データを取得する工程と、
    前記原画を前記第2光源の下で撮影し、原画の第2光源撮影画像データを取得する工程と、
    前記第1光源撮影画像データから、予め設定された閾値の範囲に入り、略同一の色とみなされる画素と該画素の位置を抽出する工程と、
    前記第2光源撮影画像データから、前記第1光源撮影画像データから抽出された画素の位置に対応する画素の色を抽出する工程と、
    前記第1光源撮影画像データと前記第2光源撮影画像データそれぞれから抽出された対応する画素の色の違いからシェーディング補正データを生成する生成工程と、
    前記生成されたシェーディング補正データを用いて前記第2光源撮影画像データに対してシェーディング補正を施す工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記シェーディング補正が施されたシェーディング補正済み画像データを用いて、前記第1光源撮影画像データに前記第2光源の下での観察のため光源変換を施す工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 予め定められたカラーチャートデータを用いてカラーチャートをプリンタから印刷し、該印刷されたカラーチャートを前記第2光源の下で撮影し、カラーチャート撮影画像データを取得し、前記カラーチャートデータと前記カラーチャート撮影画像データとを用いて色変換ルックアップテーブルを生成する工程と、
    前記光源変換が施された前記第1光源撮影画像データを前記生成された色変換ルックアップテーブルを用いて色変換を施す工程とをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記色変換が施された前記第1光源撮影画像データを前記プリンタに出力して、前記原画の複製画像を出力する工程をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の画像処理方法。
  5. 前記第1光源撮影画像データから、前記略同一の色の値の頻度が高い画素を抽出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 前記第2光源撮影画像データから抽出された、前記第1光源撮影画像データから抽出された画素の位置に対応する画素の色の値の平均値、或いは、中心値、或いは、最大値を前記シェーディング補正の目標値とすることを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 第1光源の下で原画を撮影することにより得られた画像データにシェーディング補正を施して第2光源の下での観察に適した複製画像データを生成する画像処理装置であって、
    デジタルカメラにより前記原画を前記第1光源の下で撮影し、原画の第1光源撮影画像データを取得する手段と、
    前記デジタルカメラにより前記原画を前記第2光源の下で撮影し、原画の第2光源撮影画像データを取得する手段と、
    前記第1光源撮影画像データから、予め設定された閾値の範囲に入り、略同一の色とみなされる画素と該画素の位置を抽出する手段と、
    前記第2光源撮影画像データから、前記第1光源撮影画像データから抽出された画素の位置に対応する画素の色を抽出する手段と、
    前記第1光源撮影画像データと前記第2光源撮影画像データそれぞれから抽出された対応する画素の色の違いからシェーディング補正データを生成する生成手段と、
    前記生成されたシェーディング補正データを用いて前記第2光源撮影画像データに対してシェーディング補正を施す手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  8. コンピュータを請求項7に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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