JP2011124637A - 印刷システム、印刷データ生成装置、および、印刷装置 - Google Patents

印刷システム、印刷データ生成装置、および、印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷データのデータ量が増大することを抑制しつつ、印刷画質を高精細化する。
【解決手段】印刷データ生成装置100は、線画を描画するための線画描画命令を含む所定の言語によって文書の内容が記述された文書データを取得し、この文書データを、複数の画素の画素値によって構成されるラスターデータに変換する。そして、線画描画命令が表す線画の描画位置に基づき、ラスターデータを構成する複数の画素のうち、線画の輪郭を構成する輪郭画素を特定し、この輪郭画素のそれぞれについて、輪郭画素内に高解像度化された輪郭を再現する画素の配置パターンを示す輪郭パターン情報を特定する。印刷データ生成装置100は、この輪郭パターン情報をラスターデータ中の輪郭画素に対して関連付けて印刷データを生成し、印刷装置200に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置が印刷を行うために用いる印刷データを生成する技術に関する。
近年、例えば、印刷ビジネスの分野などにおいて、インクジェットプリンターやレーザープリンター等の印刷装置に対して、オフセット印刷並の高精細な印刷画質や高速処理が求められている。印刷装置によって高精細感を実現するには、印刷データを生成する装置から印刷装置に転送する印刷データを高解像度化する方法がある。しかし、印刷データを単純に高解像度化すると、印刷装置に転送するデータ量が増大してしまう。そこで、高解像度化した印刷データを圧縮する手法が考えられるが、この場合、文字や線の太さが不均一化や、細線の欠損、文字のつぶれ、ジャギー等が生じるおそれがある。
このような問題に関して、例えば、特許文献1には、ボケやジャギーの発生を抑制するために、処理対象画像データの少なくとも一部を利用して、画像の所定特徴量(例えば、エッジ強度)を算出し、この特徴量に基づいて、複数の拡大方法(補間方法)を組み合わせることで、画像を高解像度化する技術が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の技術は、もともと低解像度の画像データを高解像度化する技術であるため、高精細感を表現するための情報量が不足していた。
特開2005−123812号公報
上述した問題を踏まえ、本発明が解決しようとする課題は、印刷データのデータ量が増大することを抑制しつつ、印刷画質を高精細化する技術を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷データ生成装置と印刷装置とを備える印刷システムであって、前記印刷データ生成装置は、線画を描画するための線画描画命令を含む所定の言語によって文書の内容が記述された文書データを取得する文書データ取得部と、前記言語を解析して、前記文書データを、複数の画素の画素値によって構成されるラスターデータに変換するラスター変換部と、前記線画描画命令が表す線画の描画位置に基づき、前記ラスターデータを構成する複数の画素のうち、前記線画の輪郭を構成する輪郭画素を特定する輪郭画素特定部と、前記輪郭画素のそれぞれについて、該輪郭画素内における前記線画の描画位置に基づき、該輪郭画素内に高解像度化された輪郭を再現する画素の配置パターンを示す輪郭パターン情報を特定する輪郭パターン特定部と、前記ラスターデータ中の前記輪郭画素に対して前記配置パターン情報を関連付けた印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備え、前記印刷装置は、前記印刷データ生成装置から前記印刷データを取得する印刷データ取得部と、前記印刷データ中の前記ラスターデータを構成する各画素を高解像度化すると共に、該ラスターデータ中の前記輪郭画素については、該輪郭画素の画素値と、該輪郭画素に関連付けられた前記配置パターン情報と、に基づき、該輪郭画素に含まれる複数の高解像度化後の画素のそれぞれについて前記輪郭を再現するための画素値を決定する解像度変換部と、前記高解像度化されたラスターデータが表す画像の印刷を行う印刷部と、を備える、印刷システム。
このような構成の印刷システムでは、文書データ中の輪郭部分については、印刷データ生成装置がラスターデータに関連付けた輪郭パターン情報を用いることで、印刷装置側で高解像度化を行う。そのため、印刷データのデータ量が増大することを抑制しつつ、印刷の見栄えに強く関わる輪郭部分を高精細化することが可能になる。また、輪郭パターン情報は、輪郭画素内における線画の様々な描画位置に基づき特定されるので、高解像度化のための情報量が不足することが抑制される。更に、輪郭画素以外の画素については、印刷装置は、単純に、画素を分割することによって高解像度化することができるため、印刷処理の高速化を図ることが可能になる。
[適用例2]適用例1に記載の印刷システムであって、前記印刷データ生成装置は、更に、前記線画描画命令を、線分を描画する1つ以上の線分描画命令に変換する命令変換部を備え、前記輪郭パターン特定部は、前記各線分描画命令に含まれる前記線分の始点と終点と基づいて、前記線分の傾きと、前記輪郭画素内を前記線分が通る代表的な位置である代表通過点とを求め、該傾きおよび該代表通過点と、前記輪郭パターン情報とが対応付けられた所定のテーブルを参照して、前記輪郭パターン情報を特定する、印刷システム。
このような構成であれば、線分描画命令に含まれる線分の始点と終点とから、所定のテーブルを参照することで、輪郭パターン情報を特定することが可能になる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の印刷システムであって、前記輪郭パターン特定部は、前記印刷装置の印刷解像度に応じた前記輪郭パターン情報を特定する、印刷システム。
このような構成であれば、印刷装置の印刷解像度に応じて輪郭の高解像度化を行うことができる。
[適用例4]印刷データ生成装置であって、線画を描画するための線画描画命令を含む所定の言語によって文書の内容が記述された文書データを取得する文書データ取得部と、前記言語を解析して、前記文書データを、複数の画素の画素値によって構成されるラスターデータに変換するラスター変換部と、前記線画描画命令が表す線画の描画位置に基づき、前記ラスターデータを構成する複数の画素のうち、前記線画の輪郭を構成する輪郭画素を特定する輪郭画素特定部と、前記輪郭画素のそれぞれについて、該輪郭画素内における前記線画の描画位置に基づき、該輪郭画素内に高解像度化された輪郭を再現する画素の配置パターンを示す輪郭パターン情報を特定する輪郭パターン特定部と、前記ラスターデータ中の前記輪郭画素に対して前記配置パターン情報を関連付けた印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備える印刷データ生成装置。
[適用例5]複数の画素の画素値によって構成されるラスターデータを含む印刷データを取得して印刷を行う印刷装置であって、前記ラスターデータには、該ラスターデータを構成する複数の画素のうち、前記印刷データが表す文書内の線画の輪郭を構成する各輪郭画素に対して、該輪郭画素内に高解像度化された輪郭を再現する画素の配置パターンを示す輪郭パターン情報が関連付けて記録されており、前記印刷データ中の前記ラスターデータを構成する各画素を高解像度化すると共に、該ラスターデータ中の前記輪郭画素については、該輪郭画素の画素値と、該輪郭画素に関連付けられた前記配置パターン情報と、に基づき、該輪郭画素に含まれる複数の高解像度後の画素のそれぞれについて前記輪郭を再現するための画素値を決定する解像度変換部と、前記高解像度化されたラスターデータが表す画像の印刷を行う印刷部と、を備える印刷装置。
本発明は、上述した印刷システムや印刷データ生成装置、印刷装置としての構成のほか、印刷データの生成方法や印刷方法、これらの方法を実現するためのコンピュータプログラムとしても構成することができる。かかるコンピュータプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録されていてもよい。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、メモリーカード、ハードディスク等の種々の媒体を利用することができる。
本発明の一実施例としての印刷システムの概略構成を示す説明図である。 印刷データの概要を示す説明図である。 印刷データ生成処理のフローチャートである。 勾配値の特定方法を示す説明図である。 代表通過点の特定方法を示す説明図である。 第1輪郭情報テーブルの一例を示す説明図である。 輪郭パターン情報の具体例を示す説明図である。 印刷データのデータ形式を示す説明図である。 ラスターデータの具体例を示す説明図である。 印刷処理のフローチャートである。 解像度変換処理の詳細なフローチャートである。 第2輪郭情報テーブルの一例を示す説明図である。 実施例の効果を示す説明図である。 バンド毎に分割された印刷データのデータ形式の一例を示す説明図である。 第1輪郭情報テーブルの他の例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき次の順序で説明する。
A.印刷システムの概略構成:
B.印刷データ生成処理:
C.印刷処理:
D.変形例:
A.印刷システムの概略構成:
図1は、本発明の一実施例としての印刷システム10の概略構成を示す説明図である。本実施例の印刷システム10は、印刷データ生成装置100と印刷装置200とによって構成されている。印刷データ生成装置100と印刷装置200とは、ネットワーク12を介して接続されている。印刷データ生成装置100からは、このネットワーク12を介して、印刷データが印刷装置200に転送される。なお、印刷データ生成装置100と印刷装置200とは、ネットワーク12以外にも、USBインターフェースやパラレルインターフェース等によって接続されていても良い。
図2は、印刷データ生成装置100によって生成される印刷データの概要を示す説明図である。図2(a)に示すように、本実施例では、印刷データ生成装置100は、PDL(ページ記述言語)で記述された文書データを印刷データに変換する。文書データには、例えば、ベクトル形式の線画(文字や図形を含む)やビットマップ形式の画像が含まれる。印刷データ生成装置100は、まず、印刷データの生成にあたり、この文書データを、図2(b)に示すように、ラスターデータに変換する処理を行う。図2(b)には、図2(a)中に示した文字「C」の一部をラスターデータに変換した様子を示している。このラスターデータは、例えば、600dpi×600dpiの解像度を有する。印刷データ生成装置100は、文書データ中の描画命令に基づき、このラスターデータから、文字や図形などの線画の輪郭部分に存在する画素(以下、「輪郭画素」という)を判別する。そして、図2(c)に示すように、輪郭画素を印刷装置200によって、例えば、2400dpi×2400dpiに高解像度化することが可能な情報(以下、「輪郭パターン情報」という)をラスターデータに付加する。本実施例では、こうして、ラスターデータと輪郭パターン情報とを含むデータが、印刷データとして生成される。
図1に示すように、印刷データ生成装置100は、CPU110、メモリー150、ハードディスク160、ネットワークインターフェース170、I/O制御部180が、所定の内部バスによって接続されたコンピュータとして構成されている。I/O制御部180には、図示していないキーボードやマウス、ディスプレイ等が接続される。
CPU110は、メモリー150を作業領域としてアプリケーションプログラム112とプリンタードライバー114とを所定のオペレーティングシステムの下で実行する。本実施例のアプリケーションプログラム112は、PDL(ページ記述言語)で記述された文書データを印刷する機能を備えている。アプリケーションプログラム112によって文書データの印刷機能が呼び出されると、アプリケーションプログラム112からプリンタードライバー114に文書データが引き渡され、プリンタードライバー114によって、文書データが印刷データに変換される。この印刷データは、ネットワークインターフェース170を介して印刷装置200に送信される。
プリンタードライバー114は、その機能部として、文書データ取得部120と、PDL変換部122と、ラスター変換部124と、輪郭画素特定部126と、輪郭パターン特定部128と、印刷データ生成部130と、印刷データ送信部132と、を備えている。
文書データ取得部120は、アプリケーションプログラム112から、PDLで記述された文書データを取得する。
PDL変換部122は、文書データに含まれる描画命令を、より低級な描画命令に変換する。具体的には、図形や文字を描画する命令を、すべて、線分を描画する命令(以下、「線分描画命令」という)に変換する処理を行う。この変換処理により、文書データ中の文字や図形は、複数の線分描画命令による線分によってその輪郭が描画されることになる。
ラスター変換部124は、PDL変換部122によって低級な命令に変換された文書データを、複数の画素から構成されるラスターデータに変換する。ラスターデータには、各画素の画素値がRGB形式で記録される。本実施例では、このラスターデータは、600dpi×600dpiの解像度を有するものとする。なお、本実施例では、画素値をRGB形式で記録することとするが、CMYK形式で記録することとしてもよい。この場合、後述する印刷装置200側の印刷処理では、色変換処理を省略することが可能である。
輪郭画素特定部126は、線分描画命令が表す太さゼロの理想的な線分の描画位置に基づいて、ラスターデータを構成する画素のうち、この線分が内部を通る画素を「輪郭画素」として特定する。
輪郭パターン特定部128は、前述した線分描画命令によって表される線分の始点と終点とに基づき、輪郭画素内をこの線分が通る代表的な位置を表す代表通過点を求め、更に、この線分の傾きを表す勾配値を求める。輪郭パターン特定部128は、こうして求めた代表通過点と勾配値とに基づき、高解像度化後の輪郭画素内の画素の配置(以下、「輪郭パターン」という)を示す「輪郭パターン情報」を特定する。輪郭パターン情報のデータ形式については後述する。
印刷データ生成部130は、ラスター変換部124によって得られたラスターデータ中の輪郭画素に対して上述した輪郭パターン情報を属性情報として関連付けることで、印刷データを生成する。なお、本実施例において印刷データとは、文書データの印刷のために、印刷データ生成装置100から印刷装置200に転送されるデータのことをいう。
印刷データ送信部132は、印刷データ生成部130によって生成された印刷データを、ネットワークインターフェース170を制御して印刷装置200に送信する。
印刷装置200は、制御回路210と、プリンターエンジン240と、イメージスキャナー250と、ユーザからの各種操作を受け付ける操作部260と、ユーザーインターフェース等を表示する表示部270と、ネットワークインターフェース280とを備えている。プリンターエンジン240は、印刷用紙の給紙や、印字ヘッドの走査、インクの吐出など、印刷用紙に実際に印刷を行う機能を有する機構部分である。
制御回路210は、メモリー212とCPU214とを備えている。CPU214は、メモリー212に記憶された制御プログラムを実行することで、印刷データ受信部220、解像度変換部222、色変換部224、ハーフトーン処理部226、データ並べ替え部228、として機能する。
印刷データ受信部220は、ネットワークインターフェース280を制御して、印刷データ生成装置100から印刷データを受信する。
解像度変換部222は、印刷データ生成装置100から受信した印刷データに含まれるラスターデータを高解像度化する。ラスターデータ中の輪郭画素については、その輪郭パターン情報が示す画素の配置に基づき、輪郭の高解像度化を行う。高解像度化を行うための具体的な処理内容は後述する。
色変換部224は、解像度変換部222によって高解像度化されたラスターデータの画素値を、RGB形式からCMYK形式に変換する。
ハーフトーン処理部226は、色変換されたラスターデータの各色(C,M,Y,K)それぞれについて2値化あるいは多値化を行い、網点パターンを生成する。混色の色調は、網点パターンの重ね合わせによって表現される。
データ並び替え部228は、ハーフトーン処理部226によって得られた網点パターンのデータの並びを、プリンターエンジン240が備える印字ヘッドのノズルの配列に従って並び替える。データ並び替え部228によって並び替えられたデータは、プリンターエンジン240に出力され、印刷用紙へのドットの形成に用いられる。
B.印刷データ生成処理:
図3は、印刷データ生成装置100のプリンタードライバー114によって実行される印刷データ生成処理のフローチャートである。この印刷データ生成処理は、アプリケーションプログラム112の印刷機能によってプリンタードライバー114が呼び出された際に実行される処理である。この印刷データ生成処理が実行されると、まず、プリンタードライバー114の文書データ取得部120が、アプリケーションプログラム112から印刷対象の文書データ(PDLデータ)を取得する(ステップS100)。
文書データが取得されると、プリンタードライバー114のPDL変換部122が、文書データに含まれる描画命令を低級な描画命令に変換し、メモリー150に記録する(ステップS105)。この変換により、文書データ中の曲線描画命令や文字描画命令は、線分描画命令に置き換えられる。つまり、文書データ中の線画部分が、すべて、線分によって表されることになる。なお、例えば、文書中にビットマップ画像を配置する命令や、図形の線種や色を指定する命令などは、線分描画命令には変換されない。
文書データ中の描画命令の低級な描画命令への変換が行われると、プリンタードライバー114のラスター変換部124が、メモリー150に記録された描画命令を1つずつ取得し(ステップS110)、その描画命令が表す図形を所定の解像度(本実施例では、600dpi×600dpi)でラスターデータに変換する(ステップS115)。
続いて、プリンタードライバー114の輪郭画素特定部126が、ラスターデータへの変換対象となった描画命令が、背景に対して線分を描画する線分描画命令であるかを判断する(ステップS120)。線分描画命令は、例えば、「LineTo(X1,Y1,X2,Y2)」といった形式によって表される。この命令において、(X1,Y1)は線分の始点の座標を表し、(X2,Y2)は線分の終点の座標を表している。この線分描画命令で描画される線分の色は、予め、色指定命令によって指定される。なお、「背景」とは、その部分に文字や図形、画像が何も配置されていない部分のことをいう。輪郭画素特定部126は、対象となる描画命令の実行前に、同一部分にラスターデータが既に配置されていなければ、その描画命令は、背景に対して描画を行う命令であると判断することができる。
ラスターデータに変換された描画命令が、背景に対して線分を描画する線分描画命令であれば、輪郭画素特定部126は、その線分描画命令が表す太さゼロの理想的な線分の描画位置に基づいて、この線分が内部を通る画素を、それぞれ輪郭画素として特定する(ステップS125)。輪郭画素が特定されると、プリンタードライバー114の輪郭パターン特定部128が、線分描画命令に含まれる始点と終点とに基づき、各輪郭画素について、その輪郭画素内を通る線分の傾きを求め、更に、その輪郭画素の中心を原点とした直交座標系を考えた場合における線分のx切片(線分とx軸との交点)とy切片(線分とy軸との交点)とを求める(ステップS130)。線分の傾きやx切片、y切片は周知の公式に基づき求めることができる。輪郭パターン特定部128は、線分の傾きを求める際には、線分の右側が塗りつぶし部分となるように傾きの方向を決定する。こうして線分の傾き、x切片およびy切片を求めると、輪郭パターン特定部128は、これらの値に基づき、各輪郭画素について、勾配値と代表通過点とを特定する(ステップS135)。なお、本実施例では、線分の右側が塗りつぶし部分となるように傾きの方向を決定するが、線分の法線方向が塗りつぶし部分となるように傾きの方向を決定しても良い。
図4は、勾配値の特定方法を示す説明図である。本実施例において、勾配値は、輪郭画素を印刷装置200の出力解像度に応じて高解像度化したと想定した場合において、輪郭画素の中心から輪郭画素の外周上の各格子点を向く方向にそれぞれ割り当てられた番号(本実施例では0〜15)によって表される。輪郭パターン特定部128は、ステップS130で求めた傾きを、図4に示す16方向のいずれかの傾きに近似し、こうして近似した傾きに割り振られた番号を勾配値として特定する。
図5は、代表通過点の特定方法を示す説明図である。本実施例において、代表通過点は、輪郭画素を印刷装置200の出力解像度に応じて高解像度化したと想定した場合において、輪郭画素の中心を原点とした直交座標系のx軸、y軸上の格子点にそれぞれ割り当てられた番号(本実施例では、0〜8)によって表される。輪郭パターン特定部128は、ステップS130で求めたx切片、y切片のうち、いずれか格子点に近い方の切片をその格子点上に近似し、その近似された格子点に割り当てられた番号を代表通過点として特定する。なお、代表通過点は、線分が輪郭画素内のどの位置を通るかを判別可能であれば、適宜、他の形式を採用することが可能である。例えば、輪郭画素の中心を原点とした直交座標系において、輪郭画素を高解像度化した場合における輪郭画素の外周上の格子点に代表通過点がそれぞれ割り当てられていてもよい。このような代表通過点の割り当て方法によっても、輪郭画素内を通る線分の位置を特定することが可能となる。
上記ステップS135によって、勾配値および代表通過点が特定されると、輪郭パターン特定部128は、メモリー150に記憶された第1輪郭情報テーブルTB1(図6)を参照して、この勾配値および代表通過点に対応する輪郭パターン情報を取得する(ステップS140)。
図6は、第1輪郭情報テーブルTB1の一例を示す説明図である。輪郭情報テーブルTB1には、勾配値と代表通過点のすべての組み合わせに対して、一意の輪郭パターン情報が対応付けられて記録されている。図4,5に示すように、勾配値は0〜15、代表通過点は0〜8の値のため、勾配値と代表通過点のすべての組み合わせは、最大で144(=9×16)通りである。そのため、輪郭パターン情報は、8ビット(=255)のデータで足りる。このような輪郭パターン情報としては、例えば、上位2ビットで輪郭パターンの回転方向を示し、残余のビットで、輪郭パターンのバリエーションを示すこととしてもよい。なお、図6には、参考のため、輪郭画素内を通る輪郭線の例と、輪郭パターン情報が示す輪郭パターンの例とを第1輪郭情報テーブルTB1内に示している。
輪郭パターン特定部128によって、勾配値および代表通過点に応じた輪郭パターン情報が取得(特定)されると、プリンタードライバー114の印刷データ生成部130は、輪郭画素にこの輪郭パターン情報を付与する(ステップS145)。本実施例においてラスターデータを構成する各画素は、それぞれ、画素値と属性情報とを含んでおり、その形式は、「(R,G,B,x)」である。以下では、画素値と属性情報とをまとめて「画素情報」という。「R」、「G」、「B」は、それぞれ、RGB形式における画素値を8ビットデータによって表しており、「x」の部分は属性情報を表している。上記ステップS145では、この属性情報の部分に輪郭パターン情報が記録される。本実施例では、ラスターデータは、1つの画素情報につき、R,G,B,xで、計32ビットのデータを有している。
図7は、輪郭パターン情報(x値)の具体例を示す説明図である。図7には、「C」という文字の一部分を構成するラスターデータを5画素×4画素分、示している。ここでは、説明の便宜上、5画素×4画素のラスターデータの最も左上の座標を、(0,0)とし、最も右下の座標を(4,3)とする。図7に示した例では、線分描画命令によって、線分が、座標(0,1)、座標(1,1)、座標(2,2)、および、座標(3,2)の画素に亘って描画されている。そのため、これらの座標の画素が輪郭画素に該当する。このとき、例えば、座標(0,1)の輪郭画素に対応する輪郭パターン情報は、図4に示した勾配値、図5に示した代表通過点、および、図6に示した第1輪郭情報テーブルTB1に基づき、例えば、「01001000」となり、座標(1,1)の輪郭画素の輪郭パターン情報は、例えば、「01001001」となる。
上記ステップS120において、ラスターデータへの変換対象となった描画命令が、背景に対して線分を描画する線分描画命令ではないと判断された場合には、印刷データ生成部130は、ステップS115によってラスターデータに変換された画素に、属性情報として空情報を付与する(ステップS150)。本実施例では、空情報として、16進数で「0x00」の値を付与する。
上記ステップS145あるいはステップS150によってラスターデータの各画素に属性情報(x値)が付与されると、プリンタードライバー114は、メモリーに記憶されたすべての描画命令について上述した一連の処理を実行したかを判断する(ステップS155)。すべての描画命令についての処理が完了していなければ、処理を上記ステップS110に戻して、上述した一連の処理を繰り返す。一方、すべての描画命令についての処理が完了していれば、プリンタードライバー114は、ラスターデータにヘッダ情報を付加して印刷データを生成し(ステップS160)、当該印刷データ生成処理を終了する。生成された印刷データは、プリンタードライバー114の印刷データ送信部132によって、印刷装置200に送信される。
図8は、上述した印刷データ生成処理によって生成される印刷データのデータ形式を示す説明図である。図8に示すように、印刷データは、ヘッダ情報と、画素値に属性情報が付加されたラスターデータとを有している。ヘッダ情報には、ラスターデータのサイズ(画素数)や解像度、画素値のビット数などが記録される。
図9は、印刷データに含まれるラスターデータの具体例を示す説明図である。図9には、図7と同様のラスターデータを示している。この中で、例えば、y座標が「2」の行のラスターデータは、左から4つ分の画素の色は、黒((R,G,B)=(0,0,0))であり、右端の画素の色は、白((R,G,B)=(0xFF,0xFF,0xFF))である。この中で、左から2つ分の画素と、右から1つ分の画素は、これらの画素中に線分が通過しないため、輪郭画素には該当しない。そのため、これらの画素には、属性情報として、空情報(0x00)が付加される。また、左から3番目の画素と4番目の画素は輪郭画素に該当するため、属性情報として「0x48(01001000)」、「0x49(01001001)」という輪郭パターン情報がそれぞれ付加されている。
以上、印刷データ生成装置100において実行される印刷データ生成処理について説明した。続いて、印刷装置200によって実行される印刷処理について説明する。
C.印刷処理:
図10は、印刷装置200の制御回路210が実行する印刷処理のフローチャートである。この印刷処理は、制御回路210の印刷データ受信部220が、印刷データ生成装置100から印刷データを受信することで開始される(ステップS200)。印刷データ受信部220は、受信した印刷データをメモリー212に記録する。印刷データがメモリー212に記録されると、制御回路210の解像度変換部222が、印刷データに含まれるラスターデータを高解像度化する解像度変換処理を実行する(ステップS205)。
図11は、解像度変換処理の詳細なフローチャートである。この解像度変換処理が実行されると、まず、解像度変換部222は、ラスターデータ中において解像度を変換する対象の画素を特定する(ステップS300)。対象画素の初期位置は、ラスターデータの原点(座標(0,0))の位置にある画素である。この対象画素の位置は、ステップS300の処理が実行されるたびに、ラスターデータ中の画素情報の並びに従って移動する。
対象画素が特定されると、解像度変換部222は、その対象画素の画素情報(画素値および属性情報)をメモリー212から読み込む(ステップS305)。そして、対象画素の属性情報(x値)を抽出し、抽出された属性情報が、空情報(0x00)であるかを判断する(ステップS310)。
対象画素の属性情報が空情報であれば、解像度変換部222は、対象画素の解像度を印刷装置200の出力解像度まで単純に高解像度化する(ステップS315)。本実施例では、600dpi×600dpiの解像度を、2400dpi×2400dpiにまで高解像度化する。従って、本実施例では、1つの対象画素を、4個×4個の画素に分割し、分割後の16個の各画素の画素値を、分割前の対象画素と同じ値とする。
ステップS310において、対象画素の属性情報が空情報ではないと判断されれば、属性情報は輪郭パターン情報を表すことになる。そこで、解像度変換部222は、対象画素の画素値と、輪郭パターン情報とに基づいて、高解像度化した輪郭を生成する(ステップS320)。具体的には、解像度変換部222は、メモリー212に記憶された第2輪郭情報テーブルTB2(図12)を参照し、輪郭パターン情報に対応する輪郭パターンを取得する。そして、取得された輪郭パターン中の輪郭部分に相当する画素を、高解像度化前の対象画素の画素値によって表し、他の画素を、背景色の画素値によって表す。こうすることで、解像度変換部222は、高解像度化された輪郭を再現することができる。
図12は、第2輪郭情報テーブルTB2の一例を示す説明図である。図12に示すように、第2輪郭情報テーブルTB2には、各輪郭パターン情報に、高解像度化後の4画素×4画素の輪郭パターンが対応付けて記録されている。なお、輪郭パターン情報の上位2ビットが輪郭パターンの回転方向を表す場合には、第2輪郭情報テーブルTB2には、上述した144通りのパターンよりも少ない輪郭パターン(例えば、36(=144/4)通りの輪郭パターン)が、輪郭パターン情報の下位6ビットのデータに対応付けられている。この場合、解像度変換部222は、輪郭パターン情報の上位2ビットの値に応じて輪郭パターンの回転を行う。
ステップS315やステップS320において、輪郭画素やその他の画素について高解像度化が行われると、解像度変換部222は、高解像度後の各画素の画素値をメモリー212に記録する(ステップS325)。このとき、解像度変換部222は、対象画素から取得した属性情報は廃棄し、メモリー212への記録は行わない。メモリー212に画素値を記録すると、解像度変換部222は、ラスターデータに含まれる全ての画素について高解像度化が終了したかを判断し(ステップS330)、終了していなければ、処理をステップS300に戻す。一方、終了していれば、当該解像度変換処理を終了する。
以上のようにして解像度変換処理が終了すると、制御回路210の色変換部224は、高解像度化された画素情報をメモリー212から読み出し、色変換処理を実行する(図9のステップS210)。この色変換処理では、RGB形式の画素値が、印刷装置200の備えるインクの色に合わせて、CMYK形式の画素値に変換される。色変換後、制御回路210は、ハーフトーン処理部226によって、CMYK形式の画素値を網点パターンに変換するハーフトーン処理を実行する(ステップS215)。そして、網点パターンを表すデータをデータ並び替え部228によって並べ替え(ステップS220)、プリンターエンジン240によって、印刷用紙へのドットの記録を行う(ステップS225)。以上で説明した一連の処理により、印刷処理は終了する。
以上で説明した本実施例の印刷システム10では、PDLによって記述された文書データの印刷を行う際に、文書データ中の描画命令に基づいて、ラスターデータ中において文字や図形の輪郭を表す輪郭画素を特定する。そして、その輪郭画素内における輪郭の傾きを表す勾配値と、その輪郭が輪郭画素内を通る代表的な位置である代表通過点とから特定される輪郭パターン情報を、輪郭画素に対して関連付ける。このような輪郭パターン情報を有するラスターデータを受信した印刷装置200は、ラスターデータを構成する各画素を高解像度化するとともに、輪郭画素については、その輪郭パターン情報に基づいて、高解像度化した輪郭を再現する。そのため、本実施例によれば、文書データ中の図形や文字の輪郭部分のジャギーやがたつきを抑え、輪郭部分を滑らかに表現することが可能になる。図13は、このような効果を示す説明図である。図13(a)には、高解像度化前の画像の一例を示し、図13(b)には、高解像度化後の画像の一例を示している。
また、本実施例では、印刷データ生成装置100から印刷装置200に送信されるラスターデータ自体の高解像度化を行うことなく、8ビットで表される輪郭パターン情報を輪郭画素の画素値に付加するだけで、文書データ中の輪郭部分について高解像度化を行うことができる。そのため、印刷データ生成装置100側で予めラスターデータ全体を高解像度化するよりも、印刷データのデータ容量を大幅に削減することが可能になる。また、印刷の見栄えに強く関わる文書中の輪郭部分について、その部分を高解像度化可能な情報を輪郭パターン情報として付加する。そのため、印刷データのデータ容量を削減しつつも、印刷品質を向上させることが可能になる。また、輪郭画素以外の画素については、単純に、画素を分割する処理を行うことで高解像度化を行うことができ、輪郭画素については、輪郭パターン情報に基づき第2輪郭情報テーブルTB2を参照するだけで高解像度化を行うことができるため、印刷処理の高速化を図ることが可能になる。
また、本実施例では、輪郭パターン情報を8ビットの情報とした。そのため、R(8ビット),G(8ビット),B(8ビット)の各画素のデータと合わせても、1画素当たり32ビットのデータとなる。よって、コンピュータが扱いやすい印刷データを生成することが可能になる。
また、本実施例では、文書データに含まれる曲線や文字を描画する命令を、すべて、線分を描画する命令に置き換える。そのため、輪郭画素内を通る輪郭線の傾きや切片を容易に求めることが可能になる。
また、本実施例で生成される印刷データ中のラスターデータは、通常のRGB値に対して、属性情報が付加されているだけである。そのため、輪郭画素の高解像度化機能を有さない印刷装置は、この属性情報を無視するだけで、従来通り、画像を印刷することができる。よって、印刷装置の互換性を向上させることができる。
また、本実施例では、背景に対して描画される線分の輪郭部分の高解像度化を行うこととし、他の図形等に重畳されて描画される輪郭部分の高解像度化については行わないことした。これは、他の図形等に重畳される輪郭部分よりも、背景に対して描画される輪郭部分のジャギーやがたつきが印刷画質に与える影響が強いためである。そのため、本実施例では、他の図形等に重畳する輪郭を高解像度化する処理を省略することができ、高速に印刷処理を実行することが可能になる。本実施例では、このように、背景に対して描画される輪郭部分についてのみ高解像度化することとしたが、もちろん、他の図形等に重畳されて描画される輪郭部分についても高解像度化することとしてもよい。
D.変形例:
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができる。例えば、上記実施例では、印刷データ生成装置100が生成するラスターデータの解像度が600dpi×600dpiであり、印刷装置200の出力解像度が2400dpi×2400dpiであることとしたが、適宜、他の解像度を採用することとしてもよい。また、ソフトウェアによって実現した機能は、ハードウェアによって実現するものとしてもよい。そのほか、以下のような変形が可能である。
(D1)変形例1:
上記実施例では、印刷データ全体をまとめて印刷データ生成装置100から印刷装置200に転送している。これに対して、印刷データを所定のバンド幅に分割して転送してもよい。バンド幅は、ネットワーク12のデータ転送帯域を超えない幅であると、効率的にデータの転送を行うことができる。
図14は、バンド毎に分割された印刷データのデータ形式の一例を示す説明図である。図14に示すように、本変形例では、印刷データ全体のヘッダ情報にバンド幅を記録し、各バンド毎のヘッダ情報に、そのバンドが含まれる文書のページ番号やバンド番号、バンドの開始位置、終了位置を記録することができる。これらの情報を付加することで、印刷装置200は、印刷データ生成装置100から転送されたバンドが印刷データ中のどの位置に該当するかを容易に判別することができる。
このように、本変形例では、印刷データをバンド単位で転送する例を説明したが、PDLデータからラスターデータへの変換についてもバンド単位で行うこととしてもよい。
(D2)変形例2:
上記実施例では、ラスターデータの解像度が600dpi×600dpiであり、印刷装置200の出力解像度が2400dpi×2400dpiに固定されている場合における高解像度化の例を説明した。これに対して、例えば、印刷データ生成装置100は、印刷装置200の出力解像度に応じた輪郭パターン情報をラスターデータに付加することとしてもよい。
図15には、ラスターデータの解像度が600dpi×600dpiであり、印刷装置200の出力解像度が1200dpi×1200dpiの場合に参照される第1輪郭情報テーブルTB1bを示した。このような解像度の関係では、高解像度化後の輪郭画素は、2画素×2画素で表されるため、輪郭パターンについても、図15に示すように、2画素×2画素によって表すことができる。このように、印刷データ生成装置100は、図6に示した第1輪郭情報テーブルTB1や、図15に示した第1輪郭情報テーブルTB1bなど、複数種類の第1輪郭情報テーブルをメモリー150に記憶しておくことで、印刷装置200の出力解像度に応じた輪郭パターン情報を特定することが可能になる。
(D3)変形例3:
上記実施例では、線分描画命令の始点と終点とに基づき、線分の傾きと切片とを求め、これらに基づき、勾配値と代表通過点とを特定した上で、図6に示した第1輪郭情報テーブルTB1を参照して、輪郭パターン情報を取得することとした。これに対して、例えば、第1輪郭情報テーブルTB1には、各輪郭パターン情報に対して、傾きの範囲と、切片の範囲とが対応付けられているものとし、勾配値と代表通過点とを特定することなく、直接、傾きと切片とから、輪郭パターン情報を取得することとしてもよい。
(D4)変形例4:
上記実施例の印刷システム10では、印刷データ生成装置100と印刷装置200とをそれぞれ分離した構成としている。これに対して、例えば、印刷データ生成装置100が備える機能と、印刷装置200が備える機能とを、いわゆる複合機のような単体の装置が備えることとしてもよい。また、印刷データ生成装置100は、コンピュータとしての構成のほか、各種携帯端末や携帯電話などとしても構成することができる。また、印刷装置200は、インクジェットプリンターや、レーザープリンター、デジタル複写機などとして構成することが可能である。
10…印刷システム
12…ネットワーク
100…印刷データ生成装置
110…CPU
112…アプリケーションプログラム
114…プリンタードライバー
120…文書データ取得部
122…PDL変換部
124…ラスター変換部
126…輪郭画素特定部
128…輪郭パターン特定部
130…印刷データ生成部
132…印刷データ送信部
150…メモリー
160…ハードディスク
170…ネットワークインターフェース
180…I/O制御部
190…内部バス
200…印刷装置
210…制御回路
212…メモリー
214…CPU
220…印刷データ受信部
222…解像度変換部
224…色変換部
226…ハーフトーン処理部
228…データ並び替え部
240…プリンターエンジン
250…イメージスキャナー
260…操作部
270…表示部
280…ネットワークインターフェース

Claims (5)

  1. 印刷データ生成装置と印刷装置とを備える印刷システムであって、
    前記印刷データ生成装置は、
    線画を描画するための線画描画命令を含む所定の言語によって文書の内容が記述された文書データを取得する文書データ取得部と、
    前記言語を解析して、前記文書データを、複数の画素の画素値によって構成されるラスターデータに変換するラスター変換部と、
    前記線画描画命令が表す線画の描画位置に基づき、前記ラスターデータを構成する複数の画素のうち、前記線画の輪郭を構成する輪郭画素を特定する輪郭画素特定部と、
    前記輪郭画素のそれぞれについて、該輪郭画素内における前記線画の描画位置に基づき、該輪郭画素内に高解像度化された輪郭を再現する画素の配置パターンを示す輪郭パターン情報を特定する輪郭パターン特定部と、
    前記ラスターデータ中の前記輪郭画素に対して前記配置パターン情報を関連付けた印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備え、
    前記印刷装置は、
    前記印刷データ生成装置から前記印刷データを取得する印刷データ取得部と、
    前記印刷データ中の前記ラスターデータを構成する各画素を高解像度化すると共に、該ラスターデータ中の前記輪郭画素については、該輪郭画素の画素値と、該輪郭画素に関連付けられた前記配置パターン情報と、に基づき、該輪郭画素に含まれる複数の高解像度化後の画素のそれぞれについて前記輪郭を再現するための画素値を決定する解像度変換部と、
    前記高解像度化されたラスターデータが表す画像の印刷を行う印刷部と、を備える、
    印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記印刷データ生成装置は、更に、前記線画描画命令を、線分を描画する1つ以上の線分描画命令に変換する命令変換部を備え、
    前記輪郭パターン特定部は、前記各線分描画命令に含まれる前記線分の始点と終点と基づいて、前記線分の傾きと、前記輪郭画素内を前記線分が通る代表的な位置である代表通過点とを求め、該傾きおよび該代表通過点と、前記輪郭パターン情報とが対応付けられた所定のテーブルを参照して、前記輪郭パターン情報を特定する、印刷システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷システムであって、
    前記輪郭パターン特定部は、前記印刷装置の印刷解像度に応じた前記輪郭パターン情報を特定する、印刷システム。
  4. 印刷データ生成装置であって、
    線画を描画するための線画描画命令を含む所定の言語によって文書の内容が記述された文書データを取得する文書データ取得部と、
    前記言語を解析して、前記文書データを、複数の画素の画素値によって構成されるラスターデータに変換するラスター変換部と、
    前記線画描画命令が表す線画の描画位置に基づき、前記ラスターデータを構成する複数の画素のうち、前記線画の輪郭を構成する輪郭画素を特定する輪郭画素特定部と、
    前記輪郭画素のそれぞれについて、該輪郭画素内における前記線画の描画位置に基づき、該輪郭画素内に高解像度化された輪郭を再現する画素の配置パターンを示す輪郭パターン情報を特定する輪郭パターン特定部と、
    前記ラスターデータ中の前記輪郭画素に対して前記配置パターン情報を関連付けた印刷データを生成する印刷データ生成部と、
    を備える印刷データ生成装置。
  5. 複数の画素の画素値によって構成されるラスターデータを含む印刷データを取得して印刷を行う印刷装置であって、
    前記ラスターデータには、該ラスターデータを構成する複数の画素のうち、前記印刷データが表す文書内の線画の輪郭を構成する各輪郭画素に対して、該輪郭画素内に高解像度化された輪郭を再現する画素の配置パターンを示す輪郭パターン情報が関連付けて記録されており、
    前記印刷データ中の前記ラスターデータを構成する各画素を高解像度化すると共に、該ラスターデータ中の前記輪郭画素については、該輪郭画素の画素値と、該輪郭画素に関連付けられた前記配置パターン情報と、に基づき、該輪郭画素に含まれる複数の高解像度後の画素のそれぞれについて前記輪郭を再現するための画素値を決定する解像度変換部と、
    前記高解像度化されたラスターデータが表す画像の印刷を行う印刷部と、
    を備える印刷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220111A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP2017047602A (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 シャープ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

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