JP2011123156A - スクロール表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザがスクロール操作を開始すると低速スクロールモードを設定し、スクロール操作入力が、しきい値ThAを超えたならば高速スクロールモードを設定する。そして、その後、ユーザがスクロール操作を行っていない状態が期間TA継続したならば、低速スクロールモードに復帰する。また、さらに、その後、期間TB経過する前に、スクロール操作入力の大きさがしきい値ThB(ThB<ThA)を超えたならば、その時点で、高速スクロールモードを設定する(b)。一方、期間TB経過する前に、スクロール操作入力の大きさがしきい値ThBを超えなかった場合には、その後、スクロール操作入力が、しきい値ThAを超えた時点で高速スクロールモードを設定する(a)。
【選択図】図7
Description
また、スクロール表示を制御する技術としては、ユーザのスクロール操作が所定時間以上継続した場合に、表示オブジェクト(たとえば、ドキュメントやリスト等)の画面に表示する範囲である表示範囲を拡大する技術も知られている(たとえば、特許文献2)。
一方、前記特許文献2記載の技術によれば、常にスクロール操作を所定時間継続しないと、表示オブジェクトの表示範囲を拡大することができないため、ユーザが間欠的に高速なスクロールを行いたい場合などには、その要求に応えることができない。
そこで、本発明は、スクロール表示の操作性をより向上することを課題とする。
図1に、本実施形態に係るAVシステムの構成を示す。
図示するように、AVシステムは、CDやDVDなどの記録ディスクの読み取りを行うディスクドライブ1、オーディオファイルやオーディオファイルの管理情報やアートワークを格納したHDD2、操作部3、制御部4、オーディオデータやビデオデータのデコードを行うAVデコーダ5、TVチューナ6、ラジオチューナ7、表示出力処理部8、音声出力処理部9、表示装置10、スピーカ11などを備えている。
まず、制御部4は、出力ソースとしてHDD2が設定されたならば、表示出力処理部8を介して表示装置10に、図2に示すようなコントロール画面を表示する。
図示するように、このコントロール画面のメインメニュー領域200には、出力ソース切替用メニュー201と、音量表示202と、その他メニュー呼出用のボタン203が設けられており、ユーザは、出力ソース切替用メニュー201を用いて出力ソースを切り替えることができる。
そして、属性切替メニュー領域210には、アーティスト、アルバム、ソング(タイトル)、ジャンルの項目よりなる属性切替メニューが表示され、ユーザは、属性切替メニューを用いて、アーティスト、アルバム、ソング(タイトル)、ジャンルのいずれの属性を、再生対象選択のキーとするかを設定することができる。そして、選択受付リスト領域220には、オーディオファイルの管理情報に基づいて作成した、再生対象選択のキーとなる属性の属性値のリストが選択受付リストとして(選択受付リスト領域220に収まりきらない場合には、その一部である部分リストが)表示される。すなわち、再生対象選択のキーとなる属性が、アーティストであれば、オーディオファイルの管理情報に管理されているアーティストのリストが表示され、再生対象選択のキーとなる属性が、アルバムであれば、オーディオファイルの管理情報に管理されているアルバムのリストが表示され、再生対象選択のキーとなる属性が、ソングであれば、オーディオファイルの管理情報に管理されているタイトルのリストが表示され、再生対象選択のキーとなる属性が、ジャンルであれば、オーディオファイルの管理情報に管理されているジャンルのリストが表示される。
本実施形態では、このようなスクロールのモードとして、低速スクロールモードと高速スクロールモードを備えている。
低速スクロールモードでは、図3a1に示すように、選択受付リストのうちの選択受付リスト領域220に表示する範囲である表示範囲を3アイテム分とし、選択受付リスト領域220の中央に表示したアイテム(図では上から2番目のアイテム)の表示部分をフォーカスアイテムとして強調表示する。
図5aに示すように、低速スクロールモード、高速スクロールモードを問わずに、選択受付リスト領域220の表示の単位時間あたりの上下方向の移動距離としてのスクロール速度(Y/T)は、スクロール操作入力Vinの大きさに常に比例する。
一方、高速スクロールモードでは各アイテムを低速スクロールモードのときよりも上下方向に小さく表示するので、スクロール速度(Y/T)が同じであっても、単位時間あたりの選択受付リスト領域220に表示されるアイテムの変化数としてのスクロール速度(Item/T)は、図5b1に低速スクロールモードのときのスクロール速度(Item/T)とスクロール操作入力Vinの関係を、図5b2に高速スクロールモードのときのスクロール速度(Item/T)とスクロール操作入力Vinの関係を示すように、高速スクロールモードの場合の方が大きくなる。
ここで、ユーザのスクロール操作の受付は、ユーザ操作入力に応じて変化する任意の値を受け付けることにより行うことができる。すなわち、たとえば、操作部3にユーザのスクロール操作入力用スイッチとして、ロータリエンコードスイッチを用いる場合には、ロータリエンコードスイッチの回転速度をスクロール操作量Vin、ロータリエンコードスイッチの回転方向をスクロール操作方向とすることができる。また、操作部3にユーザのスクロール操作入力用スイッチとして、中立点への復帰機構を備えた回転操作型スイッチやリニア操作型スイッチを用いる場合には、中立点に対する角度変位や位置変位の大きさをスクロール操作量Vin、当該変位の正負をスクロール方向として用いるようにすることができる。また、操作部3にタッチパネルを備え、タッチパネルのなぞり操作によってスクロール操作を受け付ける場合には、なぞり操作の速度をスクロール操作量Vin、なぞり操作の向きをスクロール方向として用いるようにすることができる。または、操作部3においてポインティングデバイスを用い、ポインティングデバイスのドラッグ操作によって、スクロール操作を受け付ける場合には、ドラッグの移動速度Vinをスクロール操作量、ドラッグの方向をスクロール方向として用いるようにすることができる。
図示するように、この処理では、まず、スクロールモードを低速スクロールモードに設定する(ステップ602)、そして、スクロール操作入力Vinの絶対値が、予め定めたしきい値ThA超となるのを監視する(ステップ604)。
そして、スクロール操作入力Vinの絶対値が、予め定めたしきい値ThA超となったならば、スクロールモードを高速スクロールモードに切り替える(ステップ606)。
そして、スクロール操作入力Vinが0となる、すなわち、ユーザがスクロール操作を停止するのを監視し(ステップ608)、スクロール操作入力Vinが0となったならば、タイムアウト時間がTA(たとえば、2秒)のタイマTAをスタートする(ステップ610)。
そして、タイマTAのタイムアウトの発生前に(ステップ614)、スクロール操作入力Vinの0以外への値への変化が発生した場合には(ステップ612)、そのままステップ608に戻って、次に、ユーザがスクロール操作を停止するのを待つ。
一方、スクロール操作入力Vinの0以外への値への変化が発生することなく(ステップ612)、タイマTAのタイムアウトが発生した場合には(ステップ614)、スクロールモードを低速スクロールモードに設定し、タイムアウト時間がTB(たとえば、1.5秒)のタイマTBをスタートする(ステップ616)。ただし、TA<TBである。
そして、スクロール操作入力Vinの絶対値が、予め定めたしきい値ThB超となる前に(ステップ620)、タイマTBのタイムアウトが発生したならば(ステップ618)、低速スクロールモードを維持したままステップ604に戻って、スクロール操作入力Vinの絶対値が、予め定めたしきい値ThA超となるのを監視する。
以上、制御部4が行うスクロールモード制御処理について説明した。
なお、以上のスクロールモード制御処理は、選択受付リスト領域220の選択受付リストの表示の終了と共に終了する。
次に、このようなスクロールモード制御処理の動作例を図7に示す。
図7aに示すように、まず、ユーザが上下のいずれかの方向へのスクロール操作を開始すると、低速スクロールモードで、選択受付リスト領域220に表示される表示リストの3アイテムがスクロール操作方向に対応する方向にスクロール操作入力Vinの大きさに応じた速度で移動する。
そして、やがて、スクロール操作入力Vinが、時刻T0で、しきい値ThAを超えると、スクロールのモードが高速スクロールモードに切り替えられ、選択受付リスト領域220に表示リストの5アイテムが表示されると共に、当該表示がスクロール操作方向に対応する方向にスクロール操作入力Vinの大きさに応じた速度で移動する。
一方、図9a2に示すように、高速スクロール復帰用速度マップでは、スクロール操作入力Vinが0からThBの領域では、スクロール操作入力VinがThBのときに、スクロール速度(Y/T)が、通常スクロール速度マップにおけるThAのときのスクロール速度(Y/T)であるVとなる比率で、スクロール操作入力Vinに比例した値をとる。また、スクロール操作入力Vinが0からThBの領域では、スクロール操作入力Vinが-ThBのときに、スクロール速度(Y/T)が、通常スクロール速度マップにおける-ThAのときのスクロール速度(Y/T)である-Vとなる比率で、スクロール操作入力Vinに比例した値をとる。また、スクロール速度(Y/T)は、スクロール操作入力VinがThB超の領域では、スクロール速度(Y/T)=K×(Vin-ThB)+Vに従い、スクロール操作入力Vinが-ThB未満の領域では、スクロール速度(Y/T)=K×(Vin+ThB)-Vに従う。
そして、スクロール操作入力Vinの絶対値が、予め定めたしきい値ThA超となったならば、今度は、スクロール操作入力Vinが0となる、すなわち、ユーザがスクロール操作を停止するのを監視する(ステップ806)。
次に、スクロール操作入力Vinが0となったならば、タイムアウト時間がTCのタイマTCをスタートする(ステップ808)。ただし、ここではTC=TA+TBとする。
そして、タイマTCのタイムアウトの発生と(ステップ810)と、スクロール操作入力Vinの絶対値が、しきい値ThB超となるのを(ステップ812)監視する。
そして、スクロール操作入力Vinの絶対値が、しきい値ThB超となる前に(ステップ812)、タイマTCのタイムアウトが発生したならば(ステップ810)、ステップ802に戻って、通常スクロール速度マップを現用スクロール速度マップに設定する。
一方、タイマTCのタイムアウトが発生する前に(ステップ810)、スクロール操作入力Vinの絶対値が、しきい値ThB超となったならば(ステップ812)、高速復帰用スクロール速度マップを現用スクロール速度マップに設定し(ステップ814)、ステップ806に戻って、スクロール操作入力Vinが0となるのを待つ。
次に、このようなスクロール速度制御処理の動作例を図9bに示す。
図示するように、ユーザが上下のいずれかの方向へのスクロール操作を開始すると、通常スクロール速度マップが現用スクロール速度マップに設定されると共に、低速スクロールモードで、選択受付リスト領域220の表示がスクロール操作方向に対応する方向にスクロール操作入力Vinと通常スクロール速度マップに従った速度で移動する。
ところで、以上の実施形態におけるスクロール速度制御処理は、必ずしも、スクロールモード制御処理と共に行う必要はなく、スクロール速度制御処理のみを単独で行うようにしてもよい。
また、以上の実施形態におけるスクロールモード制御処理は、次のように行うようにしても良い。
すなわち、図6に示したスクロールモード制御処理におけるステップ620の処理を、スクロール操作方向がステップ608でスクロール操作入力Vinが0であることを検出する直前のスクロール操作方向と同方向であって、かつ、スクロール操作入力Vinがしきい値ThB超となるか、それとも、スクロール操作入力Vinの絶対値が、しきい値ThA超となるのを監視し、いずれかである場合にステップ606に進んで高速スクロールモードを設定し、他の場合にはステップ618に戻る処理としてもよい。
すなわち、図8に示したスクロール速度制御処理におけるステップ812において、スクロール操作方向がステップ806でスクロール操作入力Vinが0であることを検出する直前のスクロール操作方向と同方向であって、かつ、スクロール操作入力Vinがしきい値ThB超となるのを監視し、そうである場合にステップ814に進んで、高速復帰用スクロール速度マップを現用スクロール速度マップに設定し、他の場合にはステップ810に戻る処理としてもよい。
すなわち、選択受付リストとしては、たとえば、図1に示したAVシステムにおいては、ジャンル、アーティスト、タイトル、TVチャネル、ラジオチャネルなどのリストを選択受付リストとするようにしても良いし、また、たとえば、ナビゲーションシステムにおいては地点のリストを選択受付リストとするようにしてよい。
Claims (7)
- 複数のアイテムを配列したリストをスクロール表示するスクロール表示装置であって、
スクロールモードとして低速スクロールモードが設定されているときに、前記リスト上にn個のアイテムを含むように表示範囲を設定して、前記リストに含まれるアイテムの内の当該表示範囲に含まれるアイテムを表示すると共に、ユーザのスクロール操作入力の大きさに応じたスクロール速度で当該表示範囲を前記リスト上で移動させ、スクロールモードとして高速スクロールモードが設定されているときに、m(但し、m>n)個のアイテムを含むように表示範囲を前記リスト上に設定して、前記リストに含まれるアイテムの内の当該表示範囲に含まれるアイテムを表示すると共に、ユーザのスクロール操作入力の大きさに応じたスクロール速度で当該表示範囲を前記リスト上で移動させるスクロール表示制御部と、
スクロールモードとして、前記低速スクロールモードと高速スクロールモードとの一方を選択的に設定するスクロールモード制御部とを有し、
前記スクロールモード制御部は、スクロールモードとして高速スクロールモードを設定しているときに、第1の時間長の期間ユーザのスクロール操作入力が無かった場合に、スクロールモードとして低速スクロールモードを設定すると共に、当該低速スクロールモードの設定後の第2の時間長の期間中に、ユーザのスクロール操作入力の大きさが第1のレベルを超えた場合には、当該時点でスクロールモードとして高速スクロールモードを設定し、第1のレベルを超えなかった場合には、その後、ユーザのスクロール操作入力が、前記第1のレベルよりも大きい第2のレベルを超えたときにスクロールモードとして高速スクロールモードを設定することを特徴とするスクロール表示装置。 - 請求項1記載のスクロール表示装置であって、
前記スクロールモード制御部は、前記スクロール表示の開始時にスクロールモードとして低速スクロールモードを設定すると共に、その後、ユーザのスクロール操作入力が、前記第2のレベルを超えたときにスクロールモードとして高速スクロールモードを設定することを特徴とするスクロール表示装置。 - 請求項1または2記載のスクロール表示装置であって、
前記スクロールモード制御部は、前記低速スクロールモードの設定後の第2の時間長の期間中に、ユーザのスクロール操作入力の大きさが第1のレベルを超えた場合であっても、当該時点におけるユーザのスクロール操作のスクロール操作方向が、前回スクロールモードとして高速スクロールモードが設定されていたときに最後に行われたユーザのスクロール操作のスクロール操作方向と異なる場合には、スクロールモードとして高速スクロールモードを設定せずに、その後、ユーザのスクロール操作入力が、前記第1のレベルよりも大きい第2のレベルを超えたときにスクロールモードとして高速スクロールモードを設定することを特徴とするスクロール表示装置。 - 請求項1、2または3記載のスクロール表示装置であって、
前記スクロール操作入力の大きさに応じてスクロール速度を制御するスクロール速度制御部を有し、
当該スクロール速度制御部は、前記スクロールモード制御部が、スクロールモードの設定を高速スクロールモードから低速スクロールモードに切り替えた後の前記第2の期間中に、ユーザのスクロール操作入力が第1のレベルを超えた場合には、当該時点で、前記スクロール速度の大きさを増大方向に所定量シフトすることを特徴とするスクロール表示装置。 - スクロール表示を行うスクロール表示装置であって、
設定されたスクロール速度で、前記表示オブジェクトのうちの、表示される範囲である表示範囲を移動するスクロール表示部と、
スクロール操作入力の大きさに応じて前記スクロール速度を設定するスクロール速度制御部とを有し、
前記スクロール速度制御部は、ユーザのスクロール操作入力が第1のレベルを越えた後にユーザのスクロール操作入力が無くなった場合に、その後の所定期間中に、ユーザのスクロール操作入力が、前記第1のレベルよりも小さい第2のレベルを超えたときには、当該時点で、前記スクロール速度の大きさを増大方向に所定量シフトすることを特徴とするスクロール表示装置。 - 請求項5記載のスクロール表示装置であって、
前記スクロール速度制御部は、ユーザのスクロール操作入力が第1のレベルを越えた後にユーザのスクロール操作入力が無くなった場合に、その後の所定期間中に、ユーザのスクロール操作入力が、前記第1のレベルよりも小さい第2のレベルを超えたときであっても、当該時点におけるユーザのスクロール操作のスクロール操作方向が、前記スクロール操作入力が無くなる直前の時点におけるユーザのスクロール操作のスクロール操作方向と異なる場合には前記スクロール速度の大きさを増大方向に所定量シフトしないことを特徴とするスクロール表示装置。 - コンピュータによって読みとられ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、請求項1、2、3、4、5または6記載のスクロール表示装置として機能させるコンピュータプログラム。
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