JP2011123151A - 液晶装置および電子機器 - Google Patents

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JP2011123151A JP2009279209A JP2009279209A JP2011123151A JP 2011123151 A JP2011123151 A JP 2011123151A JP 2009279209 A JP2009279209 A JP 2009279209A JP 2009279209 A JP2009279209 A JP 2009279209A JP 2011123151 A JP2011123151 A JP 2011123151A
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淳一 若林
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Abstract

【課題】1画素毎にパターニングした反射層を素子基板に設けなくても反射方式でカラー
画像表示を行なうことができる液晶装置、および電子機器を提供すること。
【解決手段】液晶装置100においては、画素電極9aおよび素子基板10は透光性を備
え、対向基板20は反射面20aを備えている。このため、素子基板10側から入射した
光を対向基板20で反射して素子基板10から出射することができる。素子基板10にお
いて画素トランジスター30と画素電極9aとの間にカラー表示用の着色層11を備えて
いる。素子基板10側から入射した光のうち、画素トランジスター30の能動層に向かう
光は遮光層7aで遮られる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液晶装置および該液晶装置を備えた電子機器に関するものである。
液晶装置は、一般的に、画素トランジスターおよび画素電極が設けられた素子基板と、
画素電極に液晶層を介して対向する共通電極を備えた対向基板とを備えている。かかる液
晶装置のうち、反射型の液晶装置は、従来、対向基板側から入射した光が画素電極で反射
して対向基板から出射される間に液晶層によって光変調される。このため、共通電極およ
び対向基板は透光性であり、素子基板には、1画素毎にパターニングした反射層が設けら
れている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2008−203902号公報 特開2009−162928号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の構成のように、1画素毎にパターニングした反
射層を素子基板に設けると、隣り合う反射層の間に段差が発生する。また、素子基板に反
射層を設けると、反射層の下層側に位置する画素トランジスターの影響で反射面の表面に
凹凸が発生する。かかる反射層間の段差や反射層表面の凹凸は光漏れの原因となってコン
トラスト比の低下をもたらす。また、1画素毎にパターニングした反射層を素子基板に設
けると、反射層の周期性に起因するモアレ縞が生じ、表示品位が低下することがある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、1画素毎にパターニングした反射層を素子基
板に設けなくても反射方式でカラー画像表示を行なうことができる液晶装置、および該液
晶装置を備えた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、一方の面に画素電極、該画素電極に対応する画
素トランジスター、および隣り合う前記画素電極の間に対して平面視で重なる領域に沿っ
て延在する配線が設けられた素子基板と、前記素子基板と対向する対向基板と、前記素子
基板と前記対向基板との間に保持された液晶層と、を有する液晶装置であって、前記画素
電極および前記素子基板は透光性を備え、前記対向基板は前記素子基板と対向する反射面
を備え、前記素子基板には、前記画素トランジスターと前記画素電極との間に着色層が設
けられていることを特徴とする。
本発明では、対向基板側に反射面が設けられており、素子基板側から入射した光を対向
基板側で反射して再び素子基板側から出射して画像を表示する。このように対向基板側に
反射面を設けるのであれば、反射層を1画素毎にパターニングする必要がないので、隣り
合う反射層の間に発生する段差に起因する光漏れや、反射層の周期性に起因するモアレ縞
の発生を防止することができる。また、反射層の表面に画素トランジスターの影響に起因
する凹凸が発生することがないので、かかる凹凸に起因する光漏れも発生しない。それ故
、品位の高い画像を表示することができる。また、本発明では、カラー画像を表示するた
めの着色層を素子基板側に設けてあるため、対向基板の構成を簡素化することができる。
本発明において、前記配線は遮光性を備え、前記画素電極の端縁は、前記配線に対して
平面視で重なって延在していることが好ましい。かかる構成によれば、隣り合う画素間で
電界が影響し合ってドメインが生じた場合でも、かかるドメインが発生した領域には遮光
性の配線が重なっている。このため、対向基板に幅広のブラックマトリクス等の遮光層を
設けなくても、ドメインに起因する表示不良の発生を抑制することができる。
本発明において、前記素子基板には、複数色の前記着色層が設けられた構成、および同
一色の前記着色層が設けられている構成を採用することができる。本発明は、複数色の着
色層が設けられた構成に適用すると顕著な効果を奏する。すなわち、複数色の着色層を対
向基板に設けた場合、素子基板と対向基板とを貼り合わせる際に着色層と画素電極との位
置を正確に合わせる必要があるが、本発明では、着色層が素子基板に設けられている。こ
のため、素子基板と対向基板とを貼り合わせる際に着色層と画素電極とが位置ずれを起こ
すことがない。従って、着色層と画素電極との間に貼り合わせ公差に対応するマージンを
設ける必要がない。
本発明では、前記素子基板において前記画素トランジスターの能動層に対して前記液晶
層が位置する側とは反対側に、前記能動層に平面視で重なる遮光層が設けられていること
が好ましい。このように構成すると、素子基板側から入射した光のうち、画素トランジス
ターの能動層に向かう光は遮光層で遮られるので、画素トランジスターの能動層に強い光
が入射することがない。それ故、画素トランジスターが光電流に起因する誤動作すること
を防止することできる。
本発明において、前記対向基板は、前記反射面上に透光性の共通電極を備えている構成
を採用することができる。かかる構成の場合、対向基板に対して反射層を設け、かかる反
射層に透光性の共通電極を形成した構造を採用することができ、かかる構造によれば、対
向基板の材料を選択するとき、対向基板の材質に対して大きな制約を設ける必要がない。
また、対向基板として反射性の基板、例えば、単結晶シリコン基板あるいは金属基板を用
い、かかる反射性の基板に透光性の共通電極を設けた構造を採用することができる。かか
る構成によれば、対向基板の熱伝導性を高めることができる。
本発明において、前記対向基板は、前記素子基板に対向する面側に前記反射面を構成す
る反射性の共通電極を備えている構成を採用することができる。かかる構成の場合、対向
基板に対して反射性の導電膜によって反射性の共通電極を設けた構造を採用することがで
き、かかる構造によれば、対向基板の材質に対して大きな制約を設ける必要がない。また
、対向基板として反射性および導電性を備えた基板、例えば、金属基板を用い、かかる基
板において素子基板に対向する面を反射面および共通電極として利用した構造を採用する
ことができる。かかる構成によれば、対向基板を安価に製作することができるので、液晶
装置のコストを低減することができる。
本発明を適用した液晶装置は、携帯電話機やモバイルコンピューター等の電子機器に用
いることができる。また、本発明を適用した液晶装置は、投射型表示装置(電子機器)に
用いることもでき、かかる投射型表示装置は、前記液晶装置に光を供給する光源部と、前
記液晶装置によって光変調された光を投射する投射光学系と、を備えている。
本発明を適用した反射型の液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明を適用した液晶装置の液晶パネルの具体的構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置の画素構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置に形成した画素電極の端部付近の構成を拡大して示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る液晶装置の各画素の断面構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係る液晶装置の各画素の断面構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係る液晶装置の各画素の断面構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係る液晶装置の画素構成を示す説明図である。 本発明を適用した反射型の液晶装置を直視型の表示部として用いた電子機器の説明図である。 本発明を適用した反射型の液晶装置をライトバルブとして用いた投射型表示装置(電子機器)の説明図である。 本発明を適用した反射型の液晶装置をライトバルブとして用いた別の投射型表示装置(電子機器)の説明図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図にお
いては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に
縮尺を異ならしめてある。なお、電界効果型トランジスターを流れる電流の方向が反転す
る場合、ソースとドレインとが入れ替わるが、以下の説明では、便宜上、画素電極が接続
されている側をドレインとし、データ線が接続されている側をソースとして説明する。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1は、本発明を適用した反射型の液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。図
1において、液晶装置100は、TN(Twisted Nematic)モードあるいはVA(Vertica
l lignment)モードの反射型の液晶パネル100pを有しており、液晶パネル100pは
、その中央領域に複数の画素100aがマトリクス状に配列された画素領域100bを備
えている。かかる液晶パネル100pにおいて、後述する素子基板10では、画素領域1
00bの内側で複数本のデータ線6aおよび複数本の走査線3aが縦横に延びており、そ
れらの交点に対応する位置に画素100aが構成されている。複数の画素100aの各々
には、画素電極9a、および画素電極9aに対応する電界効果型トランジスターからなる
画素トランジスター30が設けられている。画素トランジスター30のソースにはデータ
線6aが電気的に接続され、画素トランジスター30のゲートには走査線3aが電気的に
接続され、画素トランジスター30のドレインには、画素電極9aが電気的に接続されて
いる。
素子基板10において、画素領域100bの外側領域には走査線駆動回路104および
データ線駆動回路101が構成されている。データ線駆動回路101は各データ線6aの
一端に電気的に接続しており、画像処理回路から供給される画像信号を各データ線6aに
順次供給する。走査線駆動回路104は、各走査線3aに電気的に接続しており、走査信
号を各走査線3aに順次供給する。
各画素100aにおいて、画素電極9aは、後述する対向基板に形成された共通電極と
液晶を介して対向し、液晶容量50aを構成している。また、各画素100aには、液晶
容量50aで保持される画像信号の変動を防ぐために、液晶容量50aと並列に保持容量
55が付加されている。本形態では、保持容量55を構成するために、複数の画素100
aに跨って走査線3aと並行して延びた容量線が形成されている。かかる容量線は、デー
タ線6aと同層の導電膜からなる容量線3b、あるいはデータ線6aと別層の導電膜から
なる容量線5bとして構成される。容量線(容量線3b、5b)は、共通電位線(COM
)に接続され、所定の電位に保持されている。なお、保持容量55は前段の走査線3aと
の間に形成される場合もある。
(液晶パネル100pの全体構成)
図2は、本発明を適用した液晶装置100の液晶パネル100pの具体的構成を示す説
明図であり、図2(a)、(b)は各々、液晶パネル100pを各構成要素と共に対向基
板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。
図2(a)、(b)に示すように、液晶装置100の液晶パネル100pでは、所定の
隙間を介して素子基板10と対向基板20とが所定の隙間を介してシール材107によっ
て貼り合わされており、シール材107は対向基板20の縁に沿うように配置されている
。シール材107は、光硬化樹脂や熱硬化性樹脂等からなる接着剤であり、両基板間の距
離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合
されている。
素子基板10において、シール材107の外側領域では、素子基板10の一辺に沿って
データ線駆動回路101および複数の端子102が形成されており、この一辺に隣接する
他の辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。また、対向基板20のコーナー
部の少なくとも1箇所においては、素子基板10と対向基板20との間で電気的導通をと
るための上下導通材109が形成されている。
詳しくは後述するが、素子基板10の一方の基板面には、図1を参照して説明した画素
トランジスター30、および画素トランジスター30に電気的に接続する画素電極9aが
マトリクス状に形成されている。これに対して、対向基板20には、シール材107の内
側領域に遮光性材料からなる額縁108が形成され、その内側が画像表示領域10aとさ
れている。また、対向基板20には共通電極21が形成されている。かかる共通電極21
は対向基板20の略全面あるいは複数の帯状電極として複数の画素100aに跨って形成
される。画素領域100bには、額縁108と重なる領域にダミーの画素が構成される場
合があり、この場合、画素領域100bのうち、ダミー画素を除いた領域が画像表示領域
10aとして利用されることになる。
かかる液晶装置100は、モバイルコンピューター、携帯電話機等といった電子機器の
カラー表示装置として用いることができる。また、液晶装置100では、使用する液晶層
50の種類や、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、偏光フ
ィルム、位相差フィルム、偏光板等が液晶パネル100pに対して所定の向きに配置され
る。さらに、液晶装置100は、後述する投射型表示装置(液晶プロジェクター)におい
て、RGB用のライトバルブとして用いることができる。
(素子基板10の、画素電極9aおよび共通電極21の光学特性)
本形態においては、素子基板10および画素電極9aは透光性である。すなわち、本形
態では、素子基板10の基板本体10bには石英基板やガラス基板等の透光性基板が用い
られ、画素電極9aは、ITO(Indium Tin Oxide)膜等の透光性導電膜からなる。
本形態においては、対向基板20の基板本体20bには、後述するように、ガラス基板
等の透光性基板、セラミック基板、金属基板、あるいは単結晶シリコン基板等が用いられ
ており、対向基板20は、後述する反射層あるいは基板本体20b自身によって反射性を
備えている。また、対向基板20は、基板本体20b自身、反射層自身、あるいは基板本
体20bに対して設けられた透光性の導電膜からなる共通電極21を備えている。このた
め、液晶装置100では、素子基板10と対向基板20との間で液晶層50を駆動可能で
ある。従って、本形態の液晶装置100では、図2(b)に矢印Lで示すように、素子基
板10の側から入射した光が対向基板20側で反射して再び、素子基板10の側から出射
される間に液晶層50によって画素毎に光変調される結果、画像が表示される。
(液晶パネル100pの詳細構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置100の画素構成を示す説明図であり、
図3(a)、(b)は各々、液晶パネル100pの1画素分の断面図、および素子基板1
0において相隣接する画素の平面図である。なお、図3(a)は、図3(b)のA1−A
1′線、およびB1−B1′線に相当する位置で液晶パネル100pを切断したときの断
面図である。また、図3(b)では、半導体層は細くて短い点線で示し、走査線3aおよ
び容量線3bは二点鎖線で示し、データ線6aおよびそれと同時形成された薄膜は一点鎖
線で示し、容量線5bは二点鎖線で示し、画素電極9aは太くて長い点線で示してある。
図3(a)、(b)に示すように、素子基板10には、ガラス等からなる透光性の基板
本体10bの表面にシリコン酸化膜等からなる下地絶縁膜12が形成されているとともに
、その表面側には、Nチャネル型の薄膜トランジスターからなる画素トランジスター30
が形成されている。画素トランジスター30は、島状の半導体層1aに対して、チャネル
領域1b、ソース領域1cおよびドレイン領域1dを備えている。ソース領域1cおよび
ドレイン領域1dは各々、高濃度領域および低濃度領域を備えており、画素トランジスタ
ー30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を備えている。半導体層1aは、例えば
、素子基板10に対してアモルファスシリコン膜を形成した後、レーザアニールやランプ
アニール等により多結晶化されたポリシリコン膜である。
半導体層1aの表面側には、CVD法等により形成されたゲート絶縁層2が形成されて
おり、ゲート絶縁層2の上層においてチャネル領域1bと対峙する領域には、走査線3a
の一部からなるゲート電極が形成されている。ここで、走査線3aは直線的に延在してい
る一方、半導体層1aは、2箇所で屈曲して折り返した形状になっている。このため、走
査線3a(ゲート電極)は、半導体層1aに対して2箇所で重なっており、画素トランジ
スター30はダブルゲート構造を有している。
画素トランジスター30の上層側には、層間絶縁膜41が形成されている。層間絶縁膜
41の表面にはデータ線6aおよびドレイン電極6bが形成され、データ線6aは、層間
絶縁膜41およびゲート絶縁層2に形成されたコンタクトホール41aを介してソース領
域1cに電気的に接続している。また、ドレイン電極6bは、層間絶縁膜41およびゲー
ト絶縁層2に形成されたコンタクトホール41bを介してドレイン領域1dに電気的に接
続している。
層間絶縁膜41の上層側には、後述する保護膜42、着色層11および平坦化層43が
形成されており、平坦化層43の上層にはITO膜からなる透光性の画素電極9aが形成
されている。画素電極9aは、平坦化層43、着色層11および保護膜42に形成された
コンタクトホール43aを介してドレイン電極6bに電気的に接続し、このドレイン電極
6bを介してはドレイン領域1dに電気的に接続している。画素電極9aの表面側にはポ
リイミド膜や斜方蒸着膜等からなる配向膜16が形成されている。
また、ドレイン領域1dからの延設部分(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2と同時
形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して、走査線3aと並列して延在する容量線3bが上
電極として対向し、保持容量55が構成されている。容量線3bは、走査線3aと同一の
導電膜からなる。
ここで、走査線3a、容量線3b、データ線6a、およびドレイン電極6bには、モリ
ブデン膜、アルミニウム膜、チタン膜、タングステン膜、タンタル膜、クロム膜等の金属
膜や、モリブデンシリサイド膜やタングステンシリサイド膜等のシリサイド膜を用いるこ
とができる。本形態において、走査線3a、容量線3b、データ線6a、およびドレイン
電極6bは各々、モリブデンシリサイド膜、タングステンシリサイド膜、クロム膜等の遮
光性導電膜からなる。
このように構成した素子基板10と対向基板20とは所定の隙間を介して貼り合わされ
、前記のシール材107(図2(a)、(b)参照)により囲まれた空間内に電気光学物
質としての液晶層50が封入されている。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加
されていない状態で、素子基板10側の配向膜16、および対向基板20側の配向膜26
により所定の配向状態をとる。液晶層50は、例えば一種または数種のネマティック液晶
を混合したもの等からなる。
(画素電極9aの構成)
図4は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置100に形成した画素電極9aの端部付
近の構成を拡大して示す説明図であり、図4(a)、(b)は、画素電極9aの端縁とデ
ータ線6aとの位置関係を示す説明図、および画素電極9aと端縁と走査線3aとの位置
関係を示す説明図である。
図3(a)、(b)に示すように、本形態の液晶装置100において、走査線3aおよ
びデータ線6aは、隣り合う画素100aの間の領域(境界領域)に沿って延在している
。ここで、画素電極9aにおいて走査線3aの延在方向の両端に位置する端縁9aaは、
図4(a)に拡大して示すように、データ線6aに平面視で重なって延在している。また
、画素電極9aにおいてデータ線6aの延在方向の両端に位置する端縁9abは、図4(
b)に拡大して示すように、走査線3aに平面視で重なって延在している。このため、隣
り合う画素100aの間の境界領域は、データ線6aあるいは走査線3aと重なっている
ここで、データ線6aおよび走査線3aはいずれも、遮光性導電膜からなる。このため
、画素電極9aの端縁9aa、9abに向かおうとする光は、遮光性のデータ線6aおよ
び走査線3aによって遮られることになり、表示に関与しない。
(遮光層の構成)
再び図3(a)において、本形態の液晶装置100では、複数の画素100aのいずれ
に対しても、画素トランジスター30の半導体層1a(能動層)に対して液晶層50が位
置する側とは反対側には、少なくとも画素トランジスター30の半導体層1aに平面視で
重なる遮光層7aが設けられている。遮光層7aは、チャネル領域1bに加えて、ソース
領域1cおよびドレイン領域1dの低濃度領域(LDD領域)にも平面視で重なることが
望ましい。本形態において、遮光層7aは、基板本体10bと下地絶縁膜12との層間に
形成されている。かかる遮光層7aは、例えば、導電性ポリシリコン膜や、チタン(Ti
)、クロム(Cr)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)等の
高融点金属のうちの少なくとも一つを含む金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサ
イド又はこれらの積層体等により形成することができる。
(着色層の構成)
図3(a)、(b)に示すように、本形態の液晶装置100は、カラー画像の表示を行
なうことを目的に、素子基板10において、シリコン窒化膜等などからなる保護膜42の
上層には、画素電極9aと平面視で重なる領域に着色層11(カラーフィルター)が設け
られている。かかる着色層11の位置は、厚さ方向において画素トランジスター30と画
素電極9aとの間に相当する。ここで、着色層11は、各画素100aが対応する色に合
わせて、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)からなる複数色の着色層11(R)、11
(G)、11(B)として形成されている。本形態では、データ線6aに沿う方向に配列
された画素100aは同一の色に対応するストライプカラー配列されている。
かかる着色層11は各色の感光性樹脂をフォトリソグラフィ技術あるいはインクジェッ
ト法によって素子基板10上の所定位置に形成した層であり、着色層11の端縁は、デー
タ線6aに対して平面視で重なる位置にある。
また、本形態では、着色層11の形成によって生じた凹凸は、感光性樹脂からなる平坦
化層43によって平坦化されており、画素電極9aは、平坦化層43の上層に形成されて
いる。
(対向基板20の構成)
本形態において、対向基板20は、ガラス基板、金属基板、セラミック基板等からなる
基板本体20bにおいて素子基板10と対向する面側に、アルミニウムやアルミニウム合
金等の反射性導電膜からなる反射層25が形成され、かかる反射層25によって反射面2
0aが形成されている。また、反射面20aの表面にはITO等の透光性導電膜からなる
共通電極21が形成され、共通電極21の表面にポリイミド膜あるいは斜方蒸着膜からな
る配向膜26が形成されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の液晶装置100において、画素電極9aおよび素子基板
10は透光性を備え、対向基板20は反射面20aを備えている。このため、図3(a)
に矢印Lで示すように、素子基板10の側から入射した光は、対向基板20の反射面20
a(反射層25)で反射して再び、素子基板10の側から出射される間に液晶層50によ
って画素毎に光変調されることになる。
ここで、反射層25は、対向基板20の全面に形成されており、素子基板10側で1画
素毎にパターニングした構造になっていない。このため、本形態では、1画素毎にパター
ニングした反射層を設けた構成と違って、隣り合う反射層の間に段差に起因する光漏れの
発生や、反射層の周期性に起因するモアレ縞の発生が起こらない。また、反射層25の表
面には画素トランジスター30の影響に起因する凹凸が発生することがないので、光の反
射方向を好適に制御することができ、凹凸に起因する光漏れも発生しない。それ故、本形
態の液晶装置100によれば、品位の高い画像を表示することができる。
また、本形態では、カラー画像表示を行なうための着色層11を素子基板10側に設け
てあるため、対向基板20の構成を簡素化することができる。また、素子基板10には複
数色の着色層11が設けられているが、かかる着色層11は、素子基板10上で画素電極
9aに対して高い位置精度で形成された状態にある。このため、素子基板10と対向基板
20とを貼り合わせる際に着色層11と画素電極9aとが位置ずれを起こすことがないの
で、着色層11と画素電極9aとの間には、貼り合わせ公差に対応するマージンを設ける
必要がない。
さらに、データ線6aおよび走査線3aは遮光性の配線として形成されており、画素電
極9aの端縁9aa、9abは、遮光性の配線(データ線6aおよび走査線3a)に対し
て平面視で重なって延在している。このため、隣り合う画素9a間で電界が影響し合って
ドメイン(液晶の配向の乱れ)が生じた場合でも、かかるドメインが発生した領域に遮光
性の配線が重なっていることになる。このため、対向基板20に幅広のブラックマトリク
ス等の遮光層を設けなくても、ドメインに起因する表示不良の発生を抑制することができ
る。
また、素子基板10から光が入射するが、画素トランジスター30の能動層(半導体層
1a)に対して液晶層50が位置する側とは反対側(光が入射してくる側)には、能動層
に平面視で重なる遮光層7aが設けられている。従って、素子基板10側から入射した光
のうち、画素トランジスター30の能動層に向かう光は遮光層7aで遮られるので、画素
トランジスター30の能動層に強い光が入射することはない。それ故、画素トランジスタ
ー30は、光電流に起因する誤動作を発生させることがない。特に液晶装置100を、投
射型表示装置のライトバルブとして用いた場合には、光源部からの強い光が液晶装置10
0に入射するが、このような場合でも、本形態によれば、画素トランジスター30は、光
電流に起因する誤動作を起こさない。
また、対向基板20は、反射面20a上に透光性の共通電極21を備えている。より具
体的には、対向基板20では、基板本体20bに対して反射層25が形成され、かかる反
射層25に透光性の共通電極21が積層されている。このため、対向基板20の材料(基
板本体20b)の材質に対して大きな制約を設ける必要がない。従って、基板本体20b
として金属基板等を用いることができ、かかる基板本体20bを用いれば、基板本体20
bとしてガラス基板を用いた場合と比較して熱伝導性に優れているため、対向基板20が
受けた光に起因する熱を外部に放出しやすい。それ故、基板本体20bとしてガラス基板
を用いた場合と比較して対向基板20の温度上昇を低く抑えることができる。よって、液
晶層50の温度上昇を低く抑えることができるので、液晶層50において温度上昇に起因
する配向不良が発生するのを防止することができる。
[実施の形態2]
図5は、本発明の実施の形態2に係る液晶装置の各画素の断面構成を模式的に示す説明
図であり、図3(b)のA1−A1′線およびB1−B1′線での断面図に相当する。な
お、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の
符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態1では、対向基板20に反射面20aを構成するにあたって、ガラス等の基
板本体20bにおいて素子基板10と対向する面側に、アルミニウムやアルミニウム合金
等の反射性導電膜からなる反射層25を形成した。これに対して、本形態では、図5に示
すように、対向基板20の基板本体20b自身が、アルミニウム板やアルミニウム合金等
の反射性金属板、あるいは単結晶シリコン基板等の反射性基板であり、かかる基板本体2
0bにおいて素子基板10に対向する面によって反射面20aが形成されている。また、
対向基板20の基板本体20bにおいて素子基板10に対向する面にはITO等の透光性
導電膜からなる共通電極21が形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様であ
るため、説明を省略する。
このように構成した液晶装置100においても、実施の形態1と同様、画素電極9aお
よび素子基板10は透光性を備え、対向基板20は反射面20aを備えている。このため
、図5に矢印Lで示すように、素子基板10の側から入射した光は、対向基板20の反射
面20a(反射層25)で反射して再び、素子基板10の側から出射される間に液晶層5
0によって画素毎に光変調されることになる。ここで、反射層25(反射面20a)は、対
向基板20の全面に形成されており、素子基板10側で1画素毎にパターニングした構造
になっていないため、光漏れの発生や、反射層の周期性に起因するモアレ縞の発生が起こ
らない等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、対向基板20では、基板本体20bとして金属基板あるいは単結晶シリコン基板
を用い、かかる反射性基板に透光性の共通電極21を設けてある。このため、本形態では
、基板本体20bとしてガラス基板を用いた場合と比較して、対向基板20は、熱伝導性
に優れているため、対向基板20が受けた光に起因する熱を外部に放出しやすい。それ故
、基板本体20bとしてガラス基板を用いた場合と比較して対向基板20の温度上昇を低
く抑えることができる。よって、液晶層50の温度上昇を低く抑えることができるので、
液晶層50において温度上昇に起因する配向不良が発生するのを防止することができる。
[実施の形態3]
図6は、本発明の実施の形態3に係る液晶装置の各画素の断面構成を模式的に示す説明
図であり、図3(b)のA1−A1′線およびB1−B1′線での断面図に相当する。な
お、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の
符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態1、2では、反射面20aの表面に透光性の共通電極21を形成した構成が
採用されていたが、本形態では、反射面20a自身を共通電極21とした構成が採用され
ている。より具体的には、図6に示すように、対向基板20は、ガラス基板、金属基板、
セラミック基板等からなる基板本体20bを備えているとともに、かかる基板本体20b
において素子基板10に対向する面にアルミニウムあるいはアルミニウム合金等から反射
層25が形成されている。このため、反射層25の表面によって反射面20aが形成され
ている。
ここで、反射層25は、共通電極21として利用されている。このため、反射層25の
表面に配向膜26が形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、説
明を省略する。
このように構成した液晶装置100においても、実施の形態1と同様、画素電極9aお
よび素子基板10は透光性を備え、対向基板20は反射面20aを備えている。このため
、図6に矢印Lで示すように、素子基板10の側から入射した光は、対向基板20の反射
面20a(反射層25)で反射して再び、素子基板10の側から出射される間に液晶層5
0によって画素毎に光変調されることになる。ここで、反射層25(反射面20a)は、対
向基板20の全面に形成されており、素子基板10側で1画素毎にパターニングした構造
になっていないため、光漏れの発生や、反射層の周期性に起因するモアレ縞の発生が起こ
らない等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、対向基板20では、基板本体20bに形成したアルミニウム合金等の反射層25
を共通電極21として用いている。従って、抵抗値の低い共通電極を構成することができ
る。また、対向基板20の基板本体20bには材質に対する大きな制約を設ける必要がな
い等の利点がある。従って、基板本体20bとして金属基板を用いることができ、かかる
基板本体20bを用いれば、基板本体20bとしてガラス基板を用いた場合と比較して熱
伝導性に優れているため、対向基板20が受けた光に起因する熱を外部に放出しやすい。
それ故、基板本体20bとしてガラス基板を用いた場合と比較して対向基板20の温度上
昇を低く抑えることができる。よって、液晶層50の温度上昇を低く抑えることができる
ので、液晶層50において温度上昇に起因する配向不良が発生するのを防止することがで
きる。
[実施の形態4]
図7は、本発明の実施の形態4に係る液晶装置の各画素の断面構成を模式的に示す説明
図であり、図3(b)のA1−A1′線およびB1−B1′線での断面図に相当する。な
お、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の
符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態3では、反射面20a自身を共通電極21とするにあたって、基板本体20
bに反射層25を形成したが、本形態では、基板本体20b自身によって反射面20aお
よび共通電極21が構成されている。より具体的には、図7に示すように、本形態では、
基板本体20bとして、アルミニムあるいはアルミニウム合金からなる金属板が用いられ
、かかる基板本体20bにおいて素子基板10に対向する面によって反射面20aが構成
されている、また、基板本体20bは共通電極21として利用されている。このため、基
板本体20b自身に配向膜26が形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様で
あるため、説明を省略する。
このように構成した液晶装置100においても、実施の形態1と同様、画素電極9aお
よび素子基板10は透光性を備え、対向基板20は反射面20aを備えている。このため
、図7に矢印Lで示すように、素子基板10の側から入射した光は、対向基板20の反射
面20a(反射層25)で反射して再び、素子基板10の側から出射される間に液晶層5
0によって画素毎に光変調されることになる。ここで、反射面20aは、対向基板20の
全面に形成されており、素子基板10側で1画素毎に光反射層をパターニングした構造に
なっていないため、光漏れの発生や、反射層の周期性に起因するモアレ縞の発生が起こら
ない等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、対向基板20では、基板本体20bを反射面20aおよび共通電極21としても
用いている。従って、抵抗値の低い共通電極を構成することができる。また、対向基板2
0に電極や反射層を成膜する必要が無いので、対向基板20を安価に製作することができ
るので、液晶装置100のコストを低減することができる。また、基板本体20bとして
金属基板を用いれば、ガラス基板を用いた場合と比較して熱伝導性に優れているため、対
向基板20が受けた光に起因する熱を外部に放出しやすい。それ故、基板本体20bとし
てガラス基板を用いた場合と比較して対向基板20の温度上昇を低く抑えることができる
。よって、液晶層50の温度上昇を低く抑えることができるので、液晶層50において温
度上昇に起因する配向不良が発生するのを防止することができる。
[実施の形態5]
本発明は、図8に示す画素構造を有する液晶装置100に適用してもよい。図8は、本
発明の実施の形態5に係る液晶装置100の画素構成を示す説明図であり、図8(a)、
(b)は各々、液晶パネル100pの1画素分の断面図、および素子基板10において相
隣接する画素の平面図である。なお、図8(a)は、図8(b)のA2−A2′線に相当
する位置で液晶パネル100pを切断したときの断面図である。また、図8(b)では、
半導体層は細くて短い点線で示し、走査線3aは太い実線で示し、データ線6aおよびそ
れと同時形成された薄膜は一点鎖線で示し、容量線5bは二点鎖線で示し、画素電極9a
は太くて長い点線で示し、後述する中継電極は細い実線で示してある。
図8(a)、(b)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、素子基板10上
には、複数の画素100aの各々に矩形状の画素電極9aが形成されており、各画素電極
9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6aおよび走査線3aが形成されている。データ
線6aおよび走査線3aは各々、直線的に延びている。また、データ線6aと走査線3a
とが交差する領域に画素トランジスター30が形成されている。また、素子基板10上に
は、走査線3aと重なるように容量線5bが形成されている。本形態において、容量線5
bは、走査線3aと重なるように直線的に延びた主線部分と、データ線6aと走査線3a
との交差部分でデータ線6aに重なるように延びた副線部分とを備えている。
素子基板10は、石英基板やガラス基板等の透光性の基板本体10bの液晶層50側の
表面に形成された画素電極9a、画素スイッチング用の画素トランジスター30、および
配向膜16を主体として構成されており、対向基板20は、石英基板やガラス基板等の透
光性の基板本体20b、反射層25、共通電極21、および配向膜26により構成されて
いる。
素子基板10において、複数の画素100aの各々には画素トランジスター30が形成
されている。画素トランジスター30において、半導体層1a(能動層)には、走査線3
aに対してゲート絶縁層2を介して対向するチャネル領域1b、ソース領域1c、ドレイ
ン領域1dを備えている。ここで、ソース領域1cおよびドレイン領域1dは低濃度領域
および高濃度領域を備えており、画素トランジスター30はLDD(Lightly Doped Drai
n)構造を有している。半導体層1aは、例えば、基板本体10b上に下地絶縁膜12を
介して形成された多結晶シリコン膜等によって構成され、ゲート絶縁層2は、半導体層1
aに対する熱酸化膜等により形成できる。走査線3aには、シリサイド膜等の遮光性導電
膜によって構成されている。
走査線3aの上層側には、ソース領域1cへ通じるコンタクトホール82、およびドレ
イン領域1dへ通じるコンタクトホール83を備えたシリコン酸化膜等からなる層間絶縁
膜41が形成されている。層間絶縁膜41の上層には中継電極4a、4bが形成されてい
る。中継電極4aは、走査線3aとデータ線6aとの交差する位置を基点として走査線3
aおよびデータ線6aに沿って延出する略L字型に形成されており、中継電極4bは、中
継電極4aと離間した位置において、データ線6aに沿うように形成されている。中継電
極4aは、コンタクトホール83を介してドレイン領域1dに電気的に接続され、中継電
極4bは、コンタクトホール82を介してソース領域1cに電気的に接続されている。
中継電極4a、4bの上層側には、シリコン窒化膜等からなる誘電体膜44が形成され
ている。誘電体膜44の上層側には、誘電体膜44を介して中継電極4aと対向するよう
に容量線5bが形成され、保持容量55が形成されている。中継電極4a、4bは導電性
のポリシリコン膜や金属膜等からなり、容量線5bは、シリサイド膜等の遮光性導電膜に
よって構成されている。
容量線5bの上層側には、中継電極4aへ通じるコンタクトホール87、および中継電
極4bへ通じるコンタクトホール81を備えたシリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜45
が形成されている。層間絶縁膜45の上層にはデータ線6aおよびドレイン電極6bが形
成されている。データ線6aはコンタクトホール81を介して中継電極4bに電気的に接
続し、中継電極4bを介してソース領域1cに電気的に接続している。ドレイン電極6b
はコンタクトホール87を介して中継電極4aに電気的に接続し、中継電極4aを介して
、ドレイン領域1dに電気的に接続している。データ線6aおよびドレイン電極6bは、
シリサイド膜等の遮光性導電膜によって構成されている。
データ線6aおよびドレイン電極6bの上層側には、シリコン酸化膜等からなる保護膜
42が形成されており、保護膜42の上層に着色層11および平坦化層43が形成されて
いる。平坦化層43の上層には、ITO膜等からなる透光性の画素電極9aが形成されて
おり、画素電極9aは、コンタクトホール43aを介してドレイン電極6bに電気的に接
続されている。画素電極9aの表面には配向膜16が形成されている。
これに対して、対向基板20では、実施の形態1と同様、ガラス基板等の基板本体20
bにおいて素子基板10に対向する側の面に、アルミニウムやアルミニウム合金等からな
る反射層25が形成され、かかる反射層25の表面によって反射面20aが形成されてい
る。反射層25の表面には透光性の共通電極21が形成されており、かかる共通電極21
を覆うように配向膜26が形成されている。
また、本形態において、画素トランジスター30の半導体層1a(能動層)は、データ
線6aに対して平面視で重なる領域に形成されている。このため、本形態において、遮光
層7aは、基板本体10bと下地絶縁膜12との層間でデータ線6aに対して平面視で重
なるよう延在し、さらに、走査線3aに対して平面視で重なるよう延在している。このた
め、各画素100aにおいて、素子基板10での透光領域は遮光層7aによって規定され
ている。
[実施の形態6]
上記実施の形態1〜5では、1つの液晶装置100に複数色の着色層11を設けたが、
図11を参照して構成する投射型表示装置に用いる場合、1つの液晶装置100に単色の
着色層11を設けてもよい。かかる構成の液晶装置100の場合、全ての画素に跨って一
体の着色層11を形成すればよい。
[その実施の形態]
上記実施の形態1〜6では、TNモードあるいはVAモード等、対向基板20に共通電
極21が構成されている例であったが、IPS(In Plane Switching)モードやFFS(Fr
ing Field Switching)モード等、共通電極21が画素電極9aと同様、素子基板10に
形成されている液晶装置100に本発明を適用してもよい。
[電子機器(直視型表示装置)への適用]
本発明の実施の形態1〜5に係る反射型液晶装置100は、図9に示す携帯用電子機器
において表示部を構成するのに用いることができる。図9は、本発明を適用した反射型の
液晶装置を直視型の表示部として用いた電子機器の説明図である。
図9(a)に示す携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001、スクロールボタ
ン3002、並びに表示ユニットとしての反射型の液晶装置100を備える。スクロール
ボタン3002を操作することによって、液晶装置100に表示される画面がスクロール
される。図9(b)に示す情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)は、
複数の操作ボタン4001、電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての反射型
の液晶装置100を備えており、電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュ
ール帳といった各種の情報が液晶装置100に表示される。
[電子機器(投射型表示装置)への適用]
本発明の実施の形態1〜5に係る反射型液晶装置100は、図10に示す投射型表示装
置においてライトバルブとして用いることができる。図10は、本発明を適用した反射型
の液晶装置をライトバルブとして用いた投射型表示装置(電子機器)の説明図である。
本発明の実施の形態1〜5に係る反射型液晶装置100は、各色の着色層11(図3参
照)が形成されている。従って、例えば、図10に模式的に示すように、投射型表示装置
5000においてライトバルブとして用いることができる。かかる投射型表示装置500
0においては、偏光照明装置5100(光源部)から出射された平行光束からなる偏光光
束を偏光ビームスプリッター5110および1/4波長板5120を介して液晶装置10
0に供給する。そして、液晶装置100によって光変調された光を偏光ビームスプリッタ
ー5110によって投射光学系5130に向けて導き、投射光学系5130からスクリー
ン等の被投射面5140にカラー画像を拡大照射する。
[別の電子機器(投射型表示装置)への適用]
本発明の実施の形態6に係る反射型液晶装置100は、図11に示す投射型表示装置に
おいてライトバルブとして用いることができる。図11は、本発明を適用した反射型の液
晶装置をライトバルブとして用いた別の投射型表示装置(電子機器)の説明図である。
本発明の実施の形態6に係る反射型液晶装置100は、単色の着色層11が形成されて
いる。従って、例えば、図11に模式的に示すように、投射型表示装置6000において
各色のライトバルブとして用いることができる。より具体的には、投射型表示装置600
0には、赤色(R)の着色層11(R)が形成された液晶装置100(R)と、緑色(G
)の着色層11(G)が形成された液晶装置100(G)と、青色(B)の着色層11(
B)が形成された液晶装置100(B)とを用いる。かかる投射型表示装置6000にお
いては、3つの光源6101〜6103を備えた偏光照明装置6100(光源部)から出
射された平行光束からなる3つの偏光光束を各々、偏光ビームスプリッター6111〜6
113、および1/4波長板6121〜6123を介して各液晶装置100(R)、(G
)、(B)に供給する。そして、各液晶装置100(R)、(G)、(B)によって光変
調された各光を偏光ビームスプリッター6111〜6113によって投射光学系6130
に向けて導き、投射光学系6130からスクリーン等の被投射面6140にカラー画像を
拡大照射する。
1a・・画素トランジスターの半導体層(能動層)、3a・・走査線(遮光性の配線)、6
a・・データ線(遮光性の配線)、7a・・遮光層、9a・・画素電極、9aa、9ab・
・画素電極の端縁、10・・素子基板、11・・着色層、20・・対向基板、20a・・
反射面、20b・・対向基板の基板本体、21・・共通電極、25・・反射層、30・・
画素トランジスター、50・・液晶層、100・・液晶装置、100a・・画素

Claims (8)

  1. 一方面に画素電極、該画素電極に対応する画素トランジスター、および隣り合う前記画
    素電極の間に対して平面視で重なる領域に沿って延在する配線が設けられた素子基板と、
    前記素子基板と対向する対向基板と、
    前記素子基板と前記対向基板との間に保持された液晶層と、
    を有する液晶装置であって、
    前記画素電極および前記素子基板は透光性を備え、
    前記対向基板は前記素子基板と対向する反射面を備え、
    前記素子基板には、前記画素トランジスターと前記画素電極との間に着色層が設けられ
    ていることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記配線は遮光性を備え、
    前記画素電極の端縁は、前記配線に対して平面視で重なって延在していることを特徴と
    する請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記素子基板には、複数色の前記着色層が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の液晶装置。
  4. 前記素子基板には、前記画素トランジスターの能動層に対して前記液晶層が位置する側
    とは反対側には、前記能動層に平面視で重なる遮光層が設けられていることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の液晶装置。
  5. 前記対向基板は、前記反射面上に透光性の共通電極を備えていることを特徴とする請求
    項1乃至4の何れか一項に記載の液晶装置。
  6. 前記対向基板は、前記素子基板に対向する面側に前記反射面を構成する反射性の共通電
    極を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の液晶装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の液晶装置を備えていることを特徴とする電子機器
  8. 前記液晶装置に光を供給する光源部と、前記液晶装置によって光変調された光を投射す
    る投射光学系と、を備えていることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
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