JP2011123035A - ロータ式方位センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の傾斜センサは携帯型電子機器が絶えず変化している傾斜角度に動的に応じて、画像の表示方向を連続的に変化させることはできない。
【解決手段】ケースと、複数の発光素子と、二つの受光素子と、ロータとを備えたロータ式方位センサである。前記ケースには円形リング状チャネル部と、前記チャネル部に連通している複数の第1の開口部と、前記複数の第1の開口部の両側にそれぞれ配設されている二つの第2の開口部とが形成されている。発光素子は第1の開口部を介してチャネル部に光を出射する。受光素子は第2の開口部を介してチャネル部内の光を検出する。ロータはチャネル部内に対応して配設されている。これにより、ロータは前記ロータ式方位センサが傾斜したときには重力方向に向けて回動することで、発光素子の一部および一つの受光素子を遮り、受光素子が特定強さの電気信号をそれぞれ対応して出力する。
【選択図】図2

Description

本発明はセンサに関し、特にロータ式方位センサに関する。
携帯型電子機器、例えばデジタルカメラまたはカメラ機能を備えた携帯電話機の普及に伴い、その上で画像を見ることは常となってきている。したがって、画像の表示方向を携帯型電子機器の回転に伴って自動的に回転させる画像回転機能もまた徐々にこの携帯型電子機器に見られるようになってきている。
図1を参照されたい。これは特許文献1に開示されている、上記携帯型電子機器内に搭載されてその回転を検出するとともに、対応する信号を出力して画像の表示方向を変換することができる傾斜センサ10である。図示するように、前記傾斜センサ10は一つのV字状空隙部110を画成するケース11と、前記V字状空隙部110に向けて発光する一つの発光素子12と、前記V字状空隙部110内の光を受光する二つの受光素子13と、前記V字状空隙部110内で回動可能に設けられている一つの回動体14とを備えている。前記傾斜センサ10が重力方向に対して順時計回りまたは逆時計回り方向に回転することで、前記回動体14が下方の中央位置から前記傾斜センサ10の左右両側方向の末端部位置にまで回動する。
前記回動体14が中央位置に位置しているときは、前記回動体14は前記発光素子12を遮ることで、前記発光素子12は前記V字状空隙部110内に発光することができず、このとき、前記複数の受光素子13はいずれかの光も検出することはできない。前記回動体14が前記V字状空隙部110の左側または右側の末端部位置に位置しているときには、前記回動体14は一方の受光素子13を遮ることでV字状空隙部110内の光を受光することはできないものの、他方の受光素子13は影響されることなく受光することができる。これにより、前記傾斜センサ10は対応する信号を出力して、画像の表示方向を対応して制御することができる。
台湾特許出願95142815号公報
しかしながら、前記転動体14は前記中央位置および左側または右側の末端部位置の三者の間でしか往復移動できず、つまり前記傾斜センサ10は三種類の信号を対応して出力できるにとどまり、応用が制限されてしまう。例示して説明するに、このような傾斜センサ10は、画像の表示方向は所定位置、左に90度回転、右に90度回転という三者の間でしか往復変換できず、携帯型電子機器が絶えず変化している傾斜角度に動的に応じて、画像の表示方向を連続的に変化させることはできない。
本発明の一つの目的は、応用においてより多くの変化を提供すべく、絶えず変化している傾斜または回転角に応じて、その出力する電気信号を連続的に変化させることができるロータ式方位センサを提供するところにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ケースと、複数の発光素子と、二つの受光素子と、ロータとを備えたロータ式方位センサを提供する。前記ケースには円形リング状チャネル部と、前記チャネル部に連通している複数の第1の開口部と、前記複数の第1の開口部の両側にそれぞれ配設されている二つの第2の開口部とが形成されている。前記複数の発光素子は前記複数の第1の開口部に配設されるとともに前記複数の第1の開口部を介して前記チャネル部に光を出射する。前記複数の受光素子は前記複数の第2の開口部にそれぞれ配設されるとともに前記複数の第2の開口部を介して前記チャネル部内の光の強さを検出する。前記ロータは前記チャネル部内に回動可能に対応して配設されている。これにより、前記ロータは前記ロータ式方位センサが傾斜したときには重力方向に向けて回動することで、前記複数の発光素子が前記チャネル部内に出射した光の一部を遮るとともに、一つの受光素子を遮り前記チャネル部内の光の強さを検出して、前記複数の受光素子が特定強さの光をそれぞれ検出するとともに、特定強さの電気信号を対応して出力する。
従来の傾斜センサの概略図である。 本発明に係る第1の好ましい実施例におけるロータ式方位センサの構成要素の分解図である。 図2に示すロータ式方位センサの断面図である。 前記ロータ式方位センサの各種使用状態の概略図である。 前記ロータ式方位センサの各種使用状態の概略図である。 前記ロータ式方位センサの各種使用状態の概略図である。 前記ロータ式方位センサの各種使用状態の概略図である。 前記ロータ式方位センサの各種使用状態の概略図である。 前記ロータ式方位センサの各種使用状態の概略図である。 前記ロータ式方位センサの各種使用状態の概略図である。 前記ロータ式方位センサの各種使用状態の概略図である。 本発明に係る第2の好ましい実施例におけるロータ式方位センサの断面図である。
本発明の技術内容および詳細な説明については、図面を合わせて下記のとおり説明する。
図2および図3を参照されたい。これは本発明に係る第1の好ましい実施例におけるロータ式方位センサである。前記ロータ式方位センサは主に、ケース20と、回路基板23と、複数の発光素子24と、二つの受光素子25と、ロータ26とを備えている。
前記ケース20は第1のケース部21と、第2のケース部22とからなる。前記第1のケース部21は前記第2のケース部22に対応して円形リング状のチャネル部210が形成されている。前記第1のケース部21はその一側面に位置している平面部211を備えており、前記平面部211は前記チャネル部210の延在方向と平行している。前記平面部211上には、前記チャネル部210に連通している複数の第1の開口部212と、二つの第2の開口部213とが形成されている。前記複数の第1の開口部212および前記複数の第2の開口部213は前記チャネル部210の延在方向に配列され、かつ前記二つの第2の開口部213は前記複数の第1の開口部212の両側にそれぞれ配設されている。本実施例においては、前記複数の第1の開口部212の数は五個を例としているが、前記複数の発光素子24の数は前記複数の第1の開口部212の数と同数であって、実際の実施時には、前記複数の第1の開口部212の数は少なくとも三個もあればよい。
前記複数の第2の開口部213は前記円形リング状チャネル部210のちょうど反対の両側に配設されて、前記複数の第2の開口部213を結ぶ線が前記円形リング状のチャネル部210の図形的な中心を通るのが好ましい。
また、前記第2のケース部22は、前記第1のケース部21のリング状嵌合溝215内に対応して嵌合することで、前記第2のケース部22を前記第1のケース部21に固定するための円形リング状突起部221を備えている。
前記回路基板23は前記第1のケース部21の前記平面部211上に設けられている。前記回路基板23はプリント配線基板またはフレキシブル回路基板とすることができる。しかも、前記回路基板23は、前記第1のケース部21側とは反対の平面部上には複数の導電性端子231が形成されている。前記複数の導電性端子231は前記回路基板23の表面または内部から前記回路基板23の前方に延びて、前記複数の発光素子24および前記複数の受光素子25に電気的に接続されることで、前記複数の発光素子24および前記複数の受光素子25に電源を供給するか、または前記複数の受光素子25が出力した信号の受信用とされる。
前記複数の発光素子24は前記回路基板23上に設けられるとともに前記複数の第1の開口部212に配設され、かつ光を前記複数の第1の開口部212を介して前記チャネル部210内に出射する。本実施例においては、前記複数の発光素子24は発光ダイオード(light emitting diode)であるが、実際の実施時にはこれに限定されない。
前記複数の受光素子25は前記回路基板23上に設けられるとともに前記複数の第2の開口部213に配設され、かつ前記複数の第2の開口部213を介して前記チャネル部210内の光の強さを検出する。本実施例においては、前記複数の受光素子25はフォトトランジスタ(photo transistor)であるが、実際の実施時にはこれに限定されない。
前記ロータ26は前記チャネル部210内に対応して設けられるとともに、前記チャネル部210の円形の延在方向に沿って回動する。前記ロータ26は半円リング状であるのが好ましい。
図4ないし図11では前記ロータ式方位センサの実際の作動時における八種類の異なる状況をそれぞれ説明している。まず、図4を参照する。仮に前記重力方向が図面下方方向であったとすると、前記ロータ26は前記チャネル部210の下方に、つまり前記ロータ26の位置エネルギーが最小となる場所に自然に位置することになる。このとき、前記ロータ26はすべての発光素子24および右側の受光素子25を遮り、左側の受光素子25のみが前記ロータ26に遮られていない。この場合、前記複数の発光素子24はいずれも前記チャネル部210内に光を出射することはできず、遮られていない左側の受光素子25は光を検出できず、右側の受光素子25も光を検出できず、このとき前記複数の受光素子25は対応する電気信号、つまり前記ロータ式方位センサが出力する第1の電気信号組をそれぞれ出力する。また、前記ロータ26は左側の受光素子25およびすべての発光素子24を遮り、右側の受光素子25を完全に露出させたとき、または前記ロータ26が左側および右側の受光素子25の一部をそれぞれ遮るとともにすべての発光素子24を遮ったとき、この二種類の状況におけるすべての発光素子24は前記チャネル部210に光を出射することはできず、前記複数の受光素子25が送出した電気信号は一致して、いずれも前記第1の電気信号組となるということは説明しておかなければならない。
図5を参照されたい。前記ロータ式方位センサを図4に対して順時計回り方向に45度回転させると、前記ロータ26は前記チャネル部210の下方にまで自然に回動する。このとき、前記ロータ26は発光素子24のうちの三個半および右側の受光素子25を遮り、左側の受光素子25は前記ロータ26によって遮られていない。この場合、前記複数の発光素子24のうちの一個半が前記チャネル部210内に光を出射することになり、左側の受光素子25は特定強さの光を検出できるが、右側の受光素子25は同じように光を検出することはできない。このとき前記複数の受光素子25は、前記ロータ式方位センサが出力する電気信号である第2の電気信号組をそれぞれ出力する。
図6を参照されたい。前記ロータ式方位センサを図5に対して順時計回り方向に45度回転させると、前記ロータ26は前記チャネル部210の下方にまで自然に回動する。このとき、前記ロータ26は二個の発光素子24および下側の受光素子25を遮り、上側の受光素子25は前記ロータ26によって遮られていない。この場合、前記複数の発光素子24のうちの三個が前記チャネル部210内に光を出射することになり、上側の受光素子25は特定強さの光を検出することができるが、下側の受光素子25は同じように光を検出することはできない。このとき、前記複数の受光素子25は、前記ロータ式方位センサが出力する電気信号である第3の電気信号組をそれぞれ出力する。
このように類推すれば、前記ロータ式方位センサは図7ないし図11の異なる状況下でも、第4から第8の異なる電気信号組をそれぞれ送出することになる。したがって、応用における制限はなくなる。例をあげると、携帯型電子機器の傾斜または回転角が動的に変化しているとき、画像に八種類に達する異なった表示方向を持たせることができる。
また、前記第1の開口部212の各々が完全に遮られる状態から完全に遮られていない状況の間で連続的に変化したとき、対応する発光素子24が前記第1の開口部212を介して前記チャネル部内に発する光の強さもまた連続的に変化する。したがって、前記受光素子25の各々が出力する電気信号はアナログに近い効果で変化することになり、前記ロータ式方位センサはより多くの種類の電気信号組を出力することができ、応用におけるより多くの変化を提供することができる。
図12に示すように、本発明の第2の好ましい実施例におけるロータ式方位センサは、その構造は第1の好ましい実施例と略同じであるものの、相違点は、第2の好ましい実施例における前記ロータ式方位センサでは前記複数の発光素子24および前記複数の受光素子25を前記ケース20における対向する両側にそれぞれ配設したところである。
前記複数の受光素子25は同じく前記ケース20における第1のケース部21の一方の側の回路基板23上に設けられている。ところが、前記複数の発光素子24は前記ケース20における他方の側に設けられている他方の回路基板27上に設けられている。しかも、前記複数の発光素子24が前記複数の第1の開口部212を介して前記チャネル部210内に光を出射するように、前記複数の第1の開口部212もまた第2のケース部22上に形成されている。
上記したものは本発明における好ましい実施例に過ぎず、本発明の実施範囲を限定するためのものではない。本発明の特許請求の範囲に基づいて行われる等価の変化および付加はいずれも本発明が保護する範囲に含まれるものである。
20 ケース
21 第1のケース部
210 チャネル部
211 平面部
212 第1の開口部
213 第2の開口部
215 リング状嵌合溝
22 第2のケース部
221 円形リング状突起部
23 回路基板
24 発光素子
25 受光素子
26 ロータ
27 回路基板

Claims (9)

  1. ロータ式加速度センサであって、
    円形リング状チャネル部と、前記チャネル部に連通している複数の第1の開口部と、前記複数の第1の開口部の両側にそれぞれ配設されている二つの第2の開口部とが形成されているケースと、
    前記複数の第1の開口部に配設されるとともに前記複数の第1の開口部を介して前記チャネル部に光を出射する複数の発光素子と、
    前記複数の第2の開口部にそれぞれ配設されるとともに前記複数の第2の開口部を介して前記チャネル部内の光の強さを検出する二つの受光素子と、
    前記チャネル部内に対応して配設されるとともに前記チャネル部の延在方向に沿って回動可能なロータと、を備えており、
    これにより、前記ロータは前記ロータ式加速度センサが傾斜したときには重力方向に向けて回動することで、前記複数の発光素子が前記チャネル部内に出射した光の一部を遮るとともに、一つの受光素子を遮り前記チャネル部内の光を検出して、前記複数の受光素子が特定強さの電気信号をそれぞれ対応して検出するとともに、特定強さの電気振動を対応して出力することを特徴とするロータ式加速度センサ。
  2. 前記ケースの一方の側に設けられるとともに、その上に前記複数の発光素子および前記複数の受光素子が設けられる回路基板をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のロータ式加速度センサ。
  3. 前記ケースの一方の側に設けられるとともに、その上に前記複数の受光素子が設けられる一方の回路基板と、前記ケースの他方の側に設けられるとともに、前記複数の発光素子が設けられる他方の回路基板と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のロータ式加速度センサ。
  4. 前記複数の第1の開口部の数が少なくとも三個であり、しかも前記複数の発光素子の数が前記複数の第1の開口部の数と同数であることを特徴とする請求項1に記載のロータ式加速度センサ。
  5. 前記複数の第2の開口部を結ぶ線が前記チャネル部の図形的な中心を通ることを特徴とする請求項1に記載のロータ式加速度センサ。
  6. 前記回路基板は、前記ケースとは反対の表面に複数の導電性端子が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のロータ式加速度センサ。
  7. 前記複数の発光素子が発光ダイオードであることを特徴とする請求項1に記載のロータ式加速度センサ。
  8. 前記複数の受光素子がフォトトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載のロータ式加速度センサ。
  9. 前記ロータが半円リング状であることを特徴とする請求項1に記載のロータ式加速度センサ。
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