JP2009117137A - 傾斜センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】搭載される機器の小型化・薄型化を図りつつ、当該機器の傾斜及び揺れを検知すること。
【解決手段】内部に収納部を有し、当該収納部における対向する面に第1及び第2の固定接点2、5を配設したケース1、4と、収納部に転動可能に収納され、第1及び第2の固定接点2、5と接離される球状の可動接点7とを具備し、第1及び第2の固定接点2、5の少なくとも一方を分割形成すると共に、第1及び第2の固定接点2、5を跨いで転がるように可動接点7を配置した傾斜センサにおいて、可動接点7を磁性体で構成する一方、ケース1、4における第1又は第2の固定接点2、5が配設された面に磁気感応素子9を配設したことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】内部に収納部を有し、当該収納部における対向する面に第1及び第2の固定接点2、5を配設したケース1、4と、収納部に転動可能に収納され、第1及び第2の固定接点2、5と接離される球状の可動接点7とを具備し、第1及び第2の固定接点2、5の少なくとも一方を分割形成すると共に、第1及び第2の固定接点2、5を跨いで転がるように可動接点7を配置した傾斜センサにおいて、可動接点7を磁性体で構成する一方、ケース1、4における第1又は第2の固定接点2、5が配設された面に磁気感応素子9を配設したことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、傾斜センサに関し、特に、各種携帯用電子機器や家庭用ゲーム機などに用いられる方向検知機能を有する製品に好適な傾斜センサに関する。
従来、第1及び第2の固定接点が配設された収納部を有するケースと、このケースの収納部に転動可能に収納され、第1及び第2の固定接点と接離される球状の可動接点とを備え、第1及び第2の固定接点と可動接点との接触状態に基づいて多方向の検知が可能である傾斜センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような傾斜センサは、例えば、デジタルカメラなどの機器に搭載され、撮影時におけるデジタルカメラの傾斜を検知する用途に用いられる。
一方、このような傾斜センサを搭載するデジタルカメラにおいて、撮影時における手振れ補正機能を備えるものが知られている。このような手振れ補正機能の1つである光学手振れ補正においては、デジタルカメラが手振れで揺れている際にかかる加速度を検知する加速度センサを備え、手振れを打ち消す程度にレンズやセンサを動かすことで撮影時の画像を補正するものである。
特開2003−234050号公報
このようなデジタルカメラの傾斜を検知すると共に、撮影時における手振れを補正するためには、上述した傾斜センサ及び加速度センサを別々に備えなければならない。しかしながら、これらの傾斜センサ及び加速度センサの両方を備える場合には、これらを搭載するスペースが必要となり、デジタルカメラを小型化することが困難である。
また、加速度センサは、傾斜センサなどに比べて高価な部品であるため、製造コストを考慮した場合、全てのデジタルカメラに搭載することが困難である場合も想定される。このため、このような高価な加速度センサを必要とすることなく、手振れによる揺れを検知することができれば、製造コストを抑えつつ、手振れに簡易的に対応できる利用性の高いデジタルカメラを提供することが可能となる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、搭載される機器の小型化を図りつつ、当該機器の傾斜及び揺れを検知することができる傾斜センサを提供することを目的とする。
本発明の傾斜センサは、内部に収納部を有し、当該収納部における対向する面に第1及び第2の固定接点を配設したケースと、前記収納部に転動可能に収納され、前記第1及び第2の固定接点と接離される球状の可動接点とを具備し、前記第1及び第2の固定接点の少なくとも一方を分割形成すると共に、前記第1及び第2の固定接点を跨いで転がるように前記可動接点を配置した傾斜センサであって、前記可動接点を磁性体で構成する一方、前記ケースにおける前記第1又は第2の固定接点が配設された面に磁気感応素子を配設したことを特徴とする。
上記傾斜センサによれば、収納部に対向配置された第1及び第2の固定接点の少なくとも一方を分割形成すると共に、第1及び第2の固定接点を跨いで転がるように可動接点を配置したことから、可動接点が接触する固定接点の組み合わせに基づいて多方向の傾斜方向を検知することができる。また、可動接点を磁性体で構成する一方、ケースにおける第1又は第2の固定接点が配設された面に磁気感応素子を配設したことから、可動接点の位置に応じて変化する磁気に基づいて当該可動接点の揺動を検知することができる。このため、単一の傾斜センサで傾斜及び揺れを検知することができるので、搭載される機器の小型化を図りつつ、当該機器の傾斜及び揺れを検知することが可能となる。
特に、上記傾斜センサにおいては、ケースにおける第1又は第2の固定接点が配設された面に磁気感応素子を配設していることから、可動接点の揺動方向と平行に磁気感応素子を配設した状態で可動接点の揺動を検知することができるので、傾斜センサの薄型化を実現することが可能となる。
上記傾斜センサにおいては、前記ケースにおける前記第1又は第2の固定接点が配設された面に磁石を配設することが好ましい。この場合には、磁気感応素子に作用する磁気の変化を、磁性体である可動接点からの磁気のみが作用する場合よりも大きくすることができるので、搭載される機器の揺れをより感度良く検知することが可能となる。
特に、上記傾斜センサにおいては、ケースにおける第1又は第2の固定接点が配設された面に磁石を配設していることから、可動接点の揺動方向と平行に磁気感応素子及び磁石を配設した状態で可動接点の揺動を検知することができるので、傾斜センサの薄型化を実現することが可能となる。
本発明によれば、収納部に対向配置された第1及び第2の固定接点の少なくとも一方を分割形成すると共に、第1及び第2の固定接点を跨いで転がるように可動接点を配置し、可動接点を磁性体で構成する一方、ケースにおける第1又は第2の固定接点が配設された面に磁気感応素子を配設したことから、可動接点が接触する固定接点の組み合わせに基づいて多方向の傾斜方向を検知すると共に、可動接点の位置に応じて変化する磁気に基づいて当該可動接点の揺動を検知することができる。このため、単一の傾斜センサで傾斜及び揺れを検知することができるので、搭載される機器の小型化を図りつつ、当該機器の傾斜及び揺れを検知することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態に係る傾斜センサは、例えば、デジタルカメラや携帯電話などの撮像手段を有する機器に搭載され、当該機器における傾斜及び揺れの検知に好適なものである。しかし、本実施の形態に係る傾斜センサが搭載される機器については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。機器における傾斜や揺れを検知する必要があるものであれば、いかなる機器にも適用することが可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る傾斜センサの分解斜視図である。図2は、実施の形態1に係る傾斜センサの断面図である。図3は、実施の形態1に係る傾斜センサが有する第1のケースの下面図である。図4は、実施の形態1に係る傾斜センサが有する第2のケースの上面図である。図5は、実施の形態1に係る傾斜センサの下面図である。なお、図5においては、説明の便宜上、傾斜センサが有する可動接点を省略している。
図1は、本発明の実施の形態1に係る傾斜センサの分解斜視図である。図2は、実施の形態1に係る傾斜センサの断面図である。図3は、実施の形態1に係る傾斜センサが有する第1のケースの下面図である。図4は、実施の形態1に係る傾斜センサが有する第2のケースの上面図である。図5は、実施の形態1に係る傾斜センサの下面図である。なお、図5においては、説明の便宜上、傾斜センサが有する可動接点を省略している。
図1及び図2に示す傾斜センサにおいて、第1のケース1は、合成樹脂などの絶縁材で下面が開口された箱状に形成されている。この第1のケース1には、開口内に有底で円形状の第1の収納部1aが形成されている(図2及び図3参照)。そして、この第1の収納部1aの内底面には、導電性の金属板からなる第1の固定接点2が略全面にわたって配設されている。
第1の固定接点2は、図3に示すように、その中央で略45度の斜線で2分割されており、それぞれ対向された一対の個別固定接点2a、2bが形成されている。また、第1の固定接点2の中央部分には、第1の収納部1aの底面側へ突出する第1の凹状部2cが形成されている。そして、この第1の凹状部2cの周縁部が円弧状に形成され、この円弧状の周縁部が後述する可動接点7と接離される接触部2dとなっている。
また、第1のケース1の外側面には、一対の個別固定接点2a、2bから導出され、外部へ突出された外部端子3a、3bが形成されている。この外部端子3a、3bは、第1のケース1の下面側(開口側)に向かって屈曲されて延設されたものとなっている。
第2のケース4は、第1のケース1と同様に、合成樹脂などの絶縁材で上面が開口された箱状に形成されている。この第2のケース4には、開口内に有底で円形状の第2の収納部4aが形成されている。そして、この第2の収納部4aの内底面には、導電性の金属板からなる第2の固定接点5が略全面にわたって配設されている。
第2の固定接点5は、図4に示すように、その中央で略45度の斜線で2分割されており、それぞれ対向された一対の個別固定接点5a、5bが形成されている。なお、第1のケース1と第2のケース4とは、互いに、第1の収納部1aと第2の収納部4aとを向かい合わせた状態で係合されるようになっている。また、第2の固定接点5の一対の個別固定接点5a、5bの形成位置と、第1の固定接点2の一対の個別固定接点2a、2bの形成位置とは、互いに90度ずらせて対向されて形成されたものとなっている。
このように、第2の固定接点5の一対の個別固定接点5a、5bの形成位置と、第1の固定接点2の一対の個別固定接点2a、2bの形成位置とが、互いに90度ずらせて対向されて形成されていることから、後述する可動接点7が接触する固定接点の組み合わせに基づいて4方向以上の多方向の傾斜方向の検知が可能となっている。
また、第2の固定接点5の中央部分には、第1のケース1と同様に、第2の収納部4aの底面側へ突出する第2の凹状部5cが形成されている。そして、この第2の凹状部5cの周縁部が円弧状に形成され、この円弧状の周縁部が後述する可動接点7と接離される接触部5dとなっている。
このように、後述する可動接点7と第1及び第2の固定接点2、5とが接触する接触部2d、5dを円弧状に形成したので、可動接点7が第1及び第2の固定接点2、5と接触する際には、円弧状の接触部2d、5dに沿って転がりながら接触点が常に変化することになるので、接点間のバラツキや異物の付着などによる接触不良の発生を防止することが可能となっている。
また、第2のケース4の外側面には、一対の前記個別固定接点5a、5bから導出され、外部へ突出された外部端子6a、6bが形成されている。この外部端子6a、6bは、第2のケース4の下面側(底面側)に向かって屈曲されて延設されたものとなっている。
可動接点7は、導電性を有する磁性体から成る金属材で構成され、球状に形成されている。また、可動接点7は、第1のケース1の第1の収納部1aと、第2のケース4の第2の収納部2aとで構成される空洞部内に配設され、傾きによって自ら転動することにより、第1の固定接点2及び第2の固定接点5の接触部2d及び5dと接離するものとなっている。この際、球状の可動接点7は、第1の固定接点2の第1の凹状部2c又は第2の固定接点5の第2の凹状部5cの平面上を転動して、接触部2d及び5dと接離する。
導電体8は、導電性を有する円環状の金属板材から形成され、第1のケース1及び第2のケース4の、互いに対向する面の間に挟持される。この導電体8には、円環状の外縁から外方へ延出する一対の突状部8aが形成されており、この一対の突状部8aが、第1及び第2のケース1、4の側面から外方に突出されて受電部を構成している。
そして、この受電部を通して電流を流すことにより、導電体8が加熱され、当該導電体8を挟持する第1のケース1及び第2のケース4の、互いに対向する面同士が溶融される。その後、冷却硬化させることにより第1のケース1と第2のケース4とを固着させることが可能となっている。
さらに、第2のケース4の下面の中央には、図2及び図5に示すように、磁気感応素子9が配設されている。磁気感応素子9は、概して正方形状を有する板状体で構成され、第2の固定接点5の裏側に配置された状態で第2のケース4の下面に埋め込まれている。磁気感応素子9は、詳細について後述するように、可動接点7から発生する磁気の変化に応じて、可動接点7の揺動の有無を示す検知信号を出力するものである。磁気感応素子9としては、例えば、磁性体である可動接点7から発生する磁場の強度を検出するホールICや、可動接点7から発生する磁束の向きを検出する磁気抵抗素子などを適用可能である。
また、第2ケース4の外側面には、図5に示すように、磁気感応素子9から導出され、外部へ突出された外部端子10a〜10dが形成されている。これらの外部端子10a〜10dは、外部端子3a、3b及び外部端子6a、6bとは異なる側面から導出されている。外部端子10aは、可動接点7の揺動の有無を示す検知信号を出力する外部出力端子であり、外部端子10cは、電源電圧+VCCに接続される給電端子である。また、外部端子10b、10dは、アースに接続される接地端子である。
このような磁気感応素子9が第2ケース4に配設された状態で、収納部1a、4a内を可動接点7が転動すると、当該可動接点7の位置に応じて磁気感応素子7における抵抗値が変化する。これにより、外部端子10aを介して出力される電圧信号が変化する。この電圧信号は、可動接点7の揺動の有無を示す検知信号を構成するものである。
次に、上記構成を有する傾斜センサの動作を説明する。図6及び図7は、実施の形態1に係る傾斜センサの動作を説明するための断面図である。なお、図6及び図7は、それぞれ実施の形態1に係る傾斜センサが左方側及び右方側に傾斜した場合について示している。また、図6及び図7に示す傾斜センサにおいては、図2と同一の断面について示している。
実施の形態1に係る傾斜センサが搭載された機器(以下、適宜「搭載機器」という)が、どちらにも傾かないで略平行状態とされている際には、図2に示すように、可動接点7は、第2のケース4の第2の固定接点5の第2の凹状部5cの平面上を転動して円弧状の周縁部のどこかに静止するようになっている。この場合、可動接点7は、第2の固定接点5の第2の凹状部5cの一対の個別固定接点5a、5bのどちらかと接触した状態となっているが、第1の固定接点2とは離間された状態となっている。
この状態から、搭載機器がどちらかの一方向(ここでは左方側とする)に傾斜されると、図6に示すように、可動接点7が第2の固定接点5の第2の凹状部5cの円弧状の周縁部に形成された接触部5dと接触する。そして、この接触部5dを支点として更に回転することにより、対向して配設された第1の固定接点2の第1の凹状部2cの円弧状の周縁部に形成された接触部2dと接触するものとなる。
この状態においては、可動接点7が第1の固定接点2と第2の固定接点5とに跨った状態であり、この可動接点7を介して、個別固定接点2aと個別固定接点5aとが接続されるものとなる。そして、この接続状態に基づくオン信号を外部端子3a、6aを通して搭載機器側の制御部に送信することにより、制御部で当該搭載機器が左方側に傾斜したことを検知できるようになっている。
次に、搭載機器がどちらか他方向(ここでは右方側とする)に傾斜されると、図7に示すように、可動接点7は、第1の固定接点2から離間して第2の固定接点5の第2の凹状部5cの平面上を転動して、第2の固定接点5の第2の凹状部5cの円弧状の周縁部に形成された接触部5dと接触する。そして、この接触部5dを支点として更に回転することにより、対向して配設された第1の固定接点2の第1の凹状部2cの円弧状の周縁部に形成された接触部2dと接触するものとなる。
この状態においては、可動接点7が第1の固定接点2と第2の固定接点5とに跨った状態であり、この可動接点7を介して、個別固定接点2bと個別固定接点5bとが接続されるものとなる。そして、この接続状態に基づくオン信号を外部端子3b、6bを通して搭載機器側の制御部に送信することにより、制御部で搭載機器が右方側に傾斜したことを検知できるようになっている。
なお、図6及び図7においては、実施の形態1に係る傾斜センサが、左右方向に傾斜された場合について説明しているが、左右方向以外の上下方向に傾斜された場合においても、上述した動作と同様の動作となるので、ここでの説明は省略するものとする。
一方、収納部1a、4a内において可動接点7が揺動している場合には、可動接点7から発生する磁気が磁気感応素子9に作用し、その位置に応じて磁気感応素子9における抵抗値が変化する。そして、この抵抗値に基づく検知信号を外部端子10aを通して搭載機器側の制御部に送信することにより、制御部で搭載機器が揺れていることを検知できるようになっている。
このように搭載機器が揺れていることを検知した制御部は、この揺れに対応した処理を実行することが可能となる。例えば、搭載機器がデジタルカメラである場合には、制御部が撮影時におけるデジタルカメラの揺れを検知した場合には、シャッタースピードを上げることにより、撮影時の画像が乱れるのを防止することが可能となる。この場合には、手振れ補正機能を実現するための高価な加速度センサを必要とすることなく、手振れに対応するデジタルカメラを提供することが可能となる。
このように実施の形態1に係る傾斜センサによれば、第1の収納部1a及び第2の収納部4aに対向配置された第1及び第2の固定接点2、5の少なくとも一方を分割形成すると共に、第1及び第2の固定接点2、5を跨いで転がるように可動接点7を配置したことから、可動接点7が接触する固定接点の組み合わせに基づいて多方向の傾斜方向を検知することができる。また、可動接点7を磁性体で構成する一方、第1及び第2のケース1、4における第1又は第2の固定接点2、5が配設された面に磁気感応素子9を配設したことから、可動接点7の位置に応じて変化する磁気に基づいて当該可動接点7の揺動を検知することができる。このため、単一の傾斜センサで傾斜及び揺れを検知することができるので、搭載される機器の小型化を図りつつ、当該機器の傾斜及び揺れを検知することが可能となる。
特に、実施の形態1に係る傾斜センサにおいては、第2のケース4における第2の固定接点5が配設された面に磁気感応素子9を配設していることから、可動接点7の揺動方向と平行に磁気感応素子9を配設した状態で可動接点7の揺動を検知することができるので、傾斜センサの薄型化を実現することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る傾斜センサは、磁気感応素子9に作用する磁気を発生させる磁石を更に備える点で実施の形態1に係る傾斜センサと相違する。以下、実施の形態2に係る傾斜センサの構成について図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態2に係る傾斜センサの断面図である。なお、図8において、図2と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態2に係る傾斜センサは、磁気感応素子9に作用する磁気を発生させる磁石を更に備える点で実施の形態1に係る傾斜センサと相違する。以下、実施の形態2に係る傾斜センサの構成について図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態2に係る傾斜センサの断面図である。なお、図8において、図2と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、実施の形態2に係る傾斜センサにおいては、第1のケース1の上面の中央に磁石11が配設されている点で、実施の形態1に係る傾斜センサと相違する。磁石11は、磁気感応素子9と略同様の形状を有しており、第1の固定接点2の裏側に配置された状態で第1のケース1の上面に埋め込まれている。すなわち、磁石11は、収納部1a、4aを挟んで磁気感応素子9に対応する位置に配設されている。
実施の形態2に係る傾斜センサにおいて、磁石11からの磁場は、図9に示すような態様で発生する。図9は、実施の形態2に係る傾斜センサが有する磁石から発生する磁場を説明するための図である。なお、図9においては、説明の便宜上、可動接点7を省略している。図9に示すように、磁石11からは、第1のケース1及び第2のケース4を同図に示す上下方向に通るような磁場が発生している。
このような磁場が発生している傾斜センサにおいては、可動接点7が揺動している場合、可動接点7が磁石11からの磁力線を遮断することになる。このため、磁気感応素子9に作用する磁場の変化が、磁性体である可動接点7からの磁気のみが作用する実施の形態1に係る傾斜センサよりも大きくなる。このため、可動接点7の位置に応じて磁気感応素子9における抵抗値の変化を大きくすることができるので、この抵抗値に基づく検知信号を外部端子10aを通して搭載機器側の制御部に送信することにより、制御部で搭載機器が揺れていることをより感度良く検知することが可能となる。
このように実施の形態2に係る傾斜センサによれば、第1のケース1における第1の固定接点2が配設された面に磁石11を配設したことから、磁気感応素子9に作用する磁気の変化を、磁性体である可動接点7からの磁気のみが作用する場合よりも大きくすることができるので、搭載される機器の揺れをより感度良く検知することが可能となる。
特に、第1のケース1における第1の固定接点2が配設された面に磁石11を配設していることから、可動接点7の揺動方向と平行に磁気感応素子9及び磁石11を配設した状態で可動接点7の揺動を検知することができるので、傾斜センサの薄型化を実現することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、磁気感応素子9が第2のケース4に埋め込まれた場合、並びに、磁石11が第1のケース1に埋め込まれた場合について説明しているが、磁気感応素子9及び磁石11を配設する態様についてはこれに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、平面形状の第1のケース1及び第2のケース4の両表面に磁石11を貼り付けるようにしても良い。
また、上記実施の形態においては、磁石11が第1のケース1に配設された場合について説明しているが、磁石11が配設される箇所については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。磁気感応素子9に作用する磁気を発生させる箇所であれば、いかなる箇所に配設しても良い。例えば、磁気感応素子9が配設されている第2のケース4に配設しても良い。この場合には、磁気感応素子9の位置を維持しつつ、磁石11を第2のケース4の内部に埋め込むことか、磁石11を磁気感応素子9の位置に置換し、磁気感応素子9を第2のケース4の内部に埋め込むことが考えられる。
1 第1のケース
1a 第1の収納部
2 第1の固定接点
2a、2b 個別固定接点
2c 第1の凹状部
2d 接触部
3a、3b 外部端子
4 第2のケース
4a 第2の収納部
5 第2の固定接点
5a、5b 個別固定接点
5c 第2の凹状部
5d 接触部
6a、6b 外部端子
7 可動接点
8 導電体
9 磁気感応素子
10a〜10d 外部端子
11 磁石
1a 第1の収納部
2 第1の固定接点
2a、2b 個別固定接点
2c 第1の凹状部
2d 接触部
3a、3b 外部端子
4 第2のケース
4a 第2の収納部
5 第2の固定接点
5a、5b 個別固定接点
5c 第2の凹状部
5d 接触部
6a、6b 外部端子
7 可動接点
8 導電体
9 磁気感応素子
10a〜10d 外部端子
11 磁石
Claims (2)
- 内部に収納部を有し、当該収納部における対向する面に第1及び第2の固定接点を配設したケースと、前記収納部に転動可能に収納され、前記第1及び第2の固定接点と接離される球状の可動接点とを具備し、前記第1及び第2の固定接点の少なくとも一方を分割形成すると共に、前記第1及び第2の固定接点を跨いで転がるように前記可動接点を配置した傾斜センサであって、
前記可動接点を磁性体で構成する一方、前記ケースにおける前記第1又は第2の固定接点が配設された面に磁気感応素子を配設したことを特徴とする傾斜センサ。 - 前記ケースにおける前記第1又は第2の固定接点が配設された面に磁石を配設したことを特徴とする請求項1記載の傾斜センサ。
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010176995A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Chichibu Fuji Co Ltd | 振動スイッチ |
CN102157298A (zh) * | 2011-03-22 | 2011-08-17 | 西安电子科技大学 | 永磁式碰撞传感器 |
CN102163514A (zh) * | 2011-04-08 | 2011-08-24 | 赵剑 | 一种永磁式万向碰撞传感器 |
JP2013185919A (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-19 | Tokai Rika Co Ltd | 振動センサの接点構造 |
JP2015125134A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 京セラ株式会社 | 振動検出装置 |
TWI505313B (ja) * | 2012-10-29 | 2015-10-21 | ||
CN106885921A (zh) * | 2016-12-27 | 2017-06-23 | 孙君意 | 方向感测器 |
-
2007
- 2007-11-06 JP JP2007288110A patent/JP2009117137A/ja not_active Withdrawn
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