JP2011122880A - 電流センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電流センサ10は、磁性体コア12を備えている。磁性体コア12の中心部13には、バスバー14が挿通されている。磁性体コア12は、互いに磁気特性の異なる磁性材料で形成された第1コア16及び第2コア18によって構成されている。第1コア16に形成されたギャップ20中には、第1磁電変換素子24が配置されている。第2コア18に形成されたギャップ22中には、第2磁電変換素子26が配置されている。第1コア16及び第2コア18は、ほぼ同一形状に形成されており、かつ、それらのギャップ20、22の位置が一致するようにして重ねられた状態で一体化されている。
【選択図】図1
Description
このような構成によれば、電流値がある基準値よりも小さい場合には、第1コアによって電流値を検出することが可能であり、電流値がある基準値よりも大きい場合には、第2コアによって電流値を検出することが可能である。これにより、導体に流れる電流の大きさをより広範囲にかつ精密に検出することが可能になる。
このような構成によれば、第1コア及び第2コアを磁気的に分離することが可能である。したがって、第1コア及び第2コアが磁束の漏れによって互いに干渉し合うことを防止することが可能であり、導体に流れる電流の大きさをより精密に検出することが可能となる。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係る電流センサ10は、磁性材料により形成された磁性体コア12を備えている。磁性体コア12は、その全体の形状が略円形状でかつ略「C」字状に形成されており、電流経路となる金属製のバスバー14の周囲を取り囲むようにして配置されている(図1参照)。言い換えると、バスバー14は、略C字状に形成された磁性体コア12の中心部13に挿通されている。このバスバー14が、本発明の「導体」に対応している。なお、図2〜図4では、バスバー14を省略している。
本実施形態の電流センサ10によれば、第1コア16及び第2コア18が一体化されているために、第1コア16及び第2コア18をケース30に対して別々に組み付ける必要がない。したがって、第1コア16及び第2コア18をケース30に対して組み付ける作業が容易になる。また2つの磁電変換素子(第1磁電変換素子24及び第2磁電変換素子26)を磁性体コア12に同時に位置合わせ出来るので組立性が向上する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、電流センサ10によってバスバー14に流れる被測定電流の電流値を検出する例を示したが、バスバー14以外の導体に流れる被測定電流の電流値を検出する場合であっても本発明を適用することが可能である。例えば、電線に流れる被測定電流の電流値を検出する場合であっても本発明を適用することが可能である。
(2)上記実施形態では、磁性体コア12が略円形状に形成されている例を示したが、磁性体コア12が略矩形状に形成されている場合であっても本発明を適用することが可能である。
(3)上記実施形態では、第1コア16及び第2コア18の間に非磁性層28が介在している例を示したが、第1コア16及び第2コア18の間に非磁性層28が介在していない場合であっても本発明を適用することが可能である。
(4)図5、図6に示すように、磁性体コア12を固定するための固定用リブ36は、180°離れたところだけに設けるのではなく、非対称の位置に設けてもよい。例えば、非対称の位置にリブ36aを設け、第1コア16をリブ36aによって固定するとともに、第2コア18をリブ36によって固定してもよい。
12・・・磁性体コア
14・・・バスバー(導体)
16・・・第1コア
18・・・第2コア
20、22・・・ギャップ
24・・・第1磁電変換素子
26・・・第2磁電変換素子
28・・・非磁性層
Claims (3)
- 磁性体コアに挿通された導体に流れる電流の大きさを、前記磁性体コアのギャップ中に配置された磁電変換素子によって検出する電流センサであって、
前記磁性体コアは、互いに磁気特性の異なる磁性材料で形成された第1コア及び第2コアからなり、前記第1コア及び前記2コアにはそれぞれギャップが形成されており、前記第1コア及び前記第2コアに形成されたギャップ中にはそれぞれ磁電変換素子が配置されており、
前記第1コア及び前記第2コアは、ほぼ同一形状に形成されており、かつ、それらのギャップの位置が一致するようにして重ねられた状態で一体化されていることを特徴とする電流センサ。 - 前記第1コアは、前記第2コアよりも透磁率の高い材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
- 前記第1コア及び前記第2コアの間には、非磁性材料からなる非磁性層が介在していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電流センサ。
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