JP2011122641A - 鉄道車両用歯車装置のブリーザの配置構造 - Google Patents

Abstract

【課題】鉄道車両用歯車装置のブリーザの配置構造に関し、歯車の回転動作により発生する負圧を利用した構造を特徴とするブリーザを採用することにより、従来構造のブリーザに対し、耐漏油性の向上を図り、かつ構造の簡易化を提供すること。
【解決手段】歯車（ａ）４を囲う様に歯車箱蓋（ａ）２を構成し、歯車箱蓋（ａ）２には、歯車４のピッチ円付近より外側へ向けて水平にブリーザ用の通気孔を設ける。さらに水平通気孔の端より、垂直に通気孔を立ち上げブリーザ本体に繋げる。
【選択図】図１

Description

本発明は、鉄道車両用歯車装置のブリーザの配置構造に関するものである。

一般的に使用されている鉄道車両用歯車装置のブリーザは、図２に示すように、歯車箱蓋（ｂ）７にブリーザ用通気孔を配置させ、ブリーザ本体（ｂ）５はブリーザ取り付け座６を介して接続させた構造としている。

特開平１０−１９６７６９号公報

しかし、上記の構造の場合、歯車（ｂ）９の回転によって飛散する油がブリーザを通して歯車箱（ｂ）８の外部に排出される恐れがある。

また、ブリーザ取り付け座６と歯車箱蓋（ｂ）７が分割構成であることは、コスト面、保守面において、不利である。

請求項１の発明によれば、鉄道車両用歯車装置のブリーザの配置構造であって、ブリーザ用通気孔が、歯車の側面近傍に配置していることを特徴とするブリーザの配置構造。

請求項２の発明によれば、前記歯車の側面近傍とは、歯車のピッチ円部付近であることを特徴とする請求項１に記載のブリーザの配置構造。

請求項３の発明によれば、鉄道車両用歯車装置のブリーザの配置構造であって、ブリーザ用通気孔を構成している歯車箱蓋の形状は、歯車を取り囲んでいることを特徴とするブリーザの配置構造。

この発明が目的とするところは、図１のように、歯車箱蓋（ａ）２にブリーザ用通気孔を配置するが、このとき、ブリーザ用通気孔の一方の末端を歯車（ａ）４の歯部近傍に配置させ、歯車（ａ）４の回転による負圧力を利用し、油が歯車箱（ａ）４の内部から歯車箱（ａ）４の外部へ排出されることを積極的に阻止するところにある。
また同時に部品構成が単純であるため、コスト面と保守面でも有利であることがいえる。

以上説明したように、本発明の対象である、歯車の負圧を利用した構造を特徴とするブリーザは、従来構造のブリーザに対し、耐漏油性が向上し、かつ、構造が簡易なものとなる。

発明を実現するための構成例を示した説明図である。 一般的に使用されている鉄道車両用歯車装置のブリーザの構成例を示した説明図である。

以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。

図１は、上記目的を達成するためのブリーザの配置構造である。
まず歯車箱蓋（ａ）２は、歯車４が回転により生じる負圧が発生しやすいように、歯車（ａ）４を取り囲む形状とする。

歯車箱蓋２には、歯車４のピッチ円付近より外側へ向けて水平にブリーザ用の通気孔を設ける。さらに水平通気孔のもう一方の端より、垂直に通気孔を立ち上げブリーザ本体に繋げる。

以上説明したように、この発明によれば、従来構造のブリーザに対し、耐漏油性の向上および構造が簡易なものを提供することができる。

１ ブリーザ本体（ａ）
２ 歯車箱蓋（ａ）
３ 歯車箱（ａ）
４ 歯車（ａ）
５ ブリーザ本体（ｂ）
６ ブリーザ取り付け座
７ 歯車箱蓋（ｂ）
８ 歯車箱（ｂ）
９ 歯車（ｂ）

Claims (3)

1. 鉄道車両用歯車装置のブリーザの配置構造であって、ブリーザ用通気孔が、歯車の側面近傍に配置していることを特徴とするブリーザの配置構造。
2. 前記歯車の側面近傍とは、歯車のピッチ円部付近であることを特徴とする請求項１に記載のブリーザの配置構造。
3. 鉄道車両用歯車装置のブリーザの配置構造であって、ブリーザ用通気孔を構成している歯車箱蓋の形状は、歯車を取り囲んでいることを特徴とするブリーザの配置構造。

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