JP2011120634A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗濯機の全体の大きさを変更せずにドラムの容積を大きくすることが可能であり、かつ、脱水行程の立ち上がり時間を短縮することが可能な洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯機1は、筐体101と、水槽110と、洗濯物を出し入れするための開口部122と底部121とを有し、洗濯物を収容して水平方向に対して傾斜した回転軸線を中心に回転することができるように水槽110の内部に配置され、内部で洗濯物の洗い、すすぎおよび脱水を行なうための洗濯槽120と、回転軸線を中心に洗濯槽120を回転させる駆動部130と、排水管141と排水ホース142とを備える。洗濯槽120はテーパ形状に形成され、底部121は開口部122よりも下方に配置されている。洗濯槽120には、開口部122側に排水孔124が形成されている。排水管141の入口は、洗濯槽120の外部において洗濯槽120の開口部122の近傍に配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】洗濯機1は、筐体101と、水槽110と、洗濯物を出し入れするための開口部122と底部121とを有し、洗濯物を収容して水平方向に対して傾斜した回転軸線を中心に回転することができるように水槽110の内部に配置され、内部で洗濯物の洗い、すすぎおよび脱水を行なうための洗濯槽120と、回転軸線を中心に洗濯槽120を回転させる駆動部130と、排水管141と排水ホース142とを備える。洗濯槽120はテーパ形状に形成され、底部121は開口部122よりも下方に配置されている。洗濯槽120には、開口部122側に排水孔124が形成されている。排水管141の入口は、洗濯槽120の外部において洗濯槽120の開口部122の近傍に配置されている。
【選択図】図1
Description
この発明は洗濯機に関する。
従来、洗濯機には、洗濯物を収容する洗濯槽の底部に排水のための穴が形成されるだけでなく、外周壁面にも穴が形成されているものがある。このように構成された洗濯機では、脱水時に洗濯槽を高速で回転させることによって、外周壁面の穴から水を排出することができる。
例えば、特開2003−103086号公報(特許文献1)には、水平な横軸周りに支承されて前面部に開口を有し、洗い、脱水および乾燥に共用の回転槽として機能するドラムを備える洗濯乾燥機が記載されている。ドラムの胴部は、前方に向かって拡開するテーパ状をなし、その先端部に例えば1列に脱水穴を形成し、その反対側である後面部側には例えば1列の排水穴が形成されている。ドラムの排水穴と脱水穴から排出される水は、水槽の後方側において水槽の胴部の下面に接続される排水路から洗濯乾燥機の外部に排出される。
また、特開2009−28400号公報(特許文献2)には、回転軸心を水平よりも前方に向かって高くなるように傾斜させた筒状の回転槽の後方側端面に排水口が開けられた洗濯機が記載されている。排水口には排水弁が設けられ、回転槽に給水を行う洗濯時には、重力および水圧により、排水口を水密に閉じた状態になる。また、この洗濯機の回転槽には、前方側端部に複数の脱水口が設けられている。脱水口には、脱水口を開閉する脱水弁が設けられている。脱水弁は、通常はバネで回転槽側へ付勢され、脱水口を水密に閉じるように設定されている。脱水時には、脱水弁は遠心力でバネの付勢力に反して開くように設定されている。排水口と脱水口とから排水される水は、外槽の後方側端部に接続されている排水ホースを通って洗濯機の外部に排出される。
しかしながら、特開2003−103086号公報(特許文献1)に記載の洗濯乾燥機では、ドラムの排水穴と脱水穴から排出される水は、水槽の後方側において水槽の胴部の下面に接続される排水路から洗濯乾燥機の外部に排出されるので、水槽の後方側に水が溜まりやすい。水槽内の後方側にはドラムの後方側が配置されている。ドラムの前方側よりも後方側が低い位置になるように傾斜して配置されている場合には、水槽内の後方側に水が溜まると、ドラムの後方側が水槽内に溜まった水に接触することがある。ドラムの前方側と後方側がほぼ水平に配置されている場合には、ドラムの外壁面の全体が水槽内に溜まった水に接触することがある。
また、特開2009−28400号公報(特許文献2)に記載の洗濯機でも、排水口と脱水口とから排水される水は、外槽の後方側端部に接続されている排水ホースを通って洗濯機の外部に排出されるので、同様に、外槽内の後方側に水が溜まると、回転槽の後方側が外槽内に溜まった水に接触することがある。
このように、洗濯槽(回転槽、ドラム)が水槽内に溜まった水に接触すると、洗濯槽を高速で回転させるときに、水の抵抗が非常に大きくなり、洗濯槽を回転させる駆動部のトルクが不足して、洗濯槽の回転が停止してしまう。洗濯槽の回転が停止すると、洗濯槽内に溜まった水や洗剤泡が水槽外に排出されるのを1分程度待ってから、再び洗濯槽を回転させる必要がある。このように、洗濯槽の回転が停止してしまうと、余計な時間がかかる。
洗濯槽を、水槽内に溜まった水に接触させないようにするためには、水槽と洗濯槽との間隔を大きく開ければよいが、そうすると、水槽と洗濯機全体が大きくなったり、洗濯機全体の大きさを変えないで水槽と洗濯槽との間隔を広くする場合には洗濯槽が小さくなったりする。
そこで、この発明の目的は、洗濯機の全体の大きさを変更せずにドラムの容積を大きくすることが可能であり、かつ、脱水行程の立ち上がり時間を短縮することが可能な洗濯機を提供することである。
この発明に従った洗濯機は、筐体と、水槽と、洗濯槽と、駆動部と、排水路とを備える。水槽は、筐体の内部に配置される。洗濯槽は、洗濯物を出し入れするための開口部と開口部に対向する底部とを有し、洗濯物を収容して水平方向に対して傾斜した回転軸線を中心に回転することができるように水槽の内部に配置され、内部で洗濯物の洗い、すすぎおよび脱水を行なうためのものである。駆動部は、回転軸線を中心に洗濯槽を回転させるものである。排水路は、洗濯槽内の水を筐体の外部に排出するためのものである。
洗濯槽は、底部から開口部に向かうにつれて次第に径が大きくなるテーパ形状に形成され、底部は開口部よりも下方に配置されている。洗濯槽には、開口部側に排水孔が形成されている。
排水路は入口を有し、排水路の入口は、洗濯槽の外部において洗濯槽の開口部の近傍に配置されている。
駆動部によって洗濯槽が回転させられると、洗濯槽内の水は、遠心力によってテーパ形状に形成された洗濯槽の周壁面に沿って、底部から開口部に向かって流れる。洗濯槽の開口部側には、排水孔が形成されている。開口部まで流れた洗濯槽内の水は、排水孔を通って洗濯槽の外部に排出される。
開口部の近傍には、排水路の入口が配置されている。排水孔から排出された水は、排水路の入口から排水路に流入する。
このように、洗濯槽内から排出される、洗濯に用いられた水、すなわち洗濯の水や泡は、洗濯槽の開口部側から排出されて、そのまま排水路に流入するので、洗濯槽と水槽との間に流れ込みにくくなり、洗濯槽と水槽との間に水が溜まりにくくなる。このように、洗濯槽の回転の阻害要因となっていた水槽内の洗濯の水や泡がなくなるので、従来必要とされていた、洗濯の水や泡を水槽外に排出するための1分程度の待ち時間が不要になる。
また、水槽内の洗濯の水や泡がなくなるので、水槽と洗濯槽との間を大きくあける必要がなくなる。
このようにすることにより、洗濯機の全体の大きさを変更せずにドラムの容積を大きくすることが可能であり、かつ、脱水行程の立ち上がり時間を短縮することが可能な洗濯機を提供することができる。
この発明に従った洗濯機は、水および洗剤泡を貯留するための滞留部を備えることが好ましい。滞留部は、排水路の入口に配置されていることが好ましい。
このようにすることにより、洗濯の水または洗剤泡を滞留部に一時的に滞留させることができるので、脱水行程において、洗濯槽から排出される水量が排水経路の排出能力を一時的に超えたとしても、洗濯槽と水または洗剤泡との接触を防ぐことができる。
この発明に従った洗濯機においては、滞留部は、滞留部に貯留された水または洗剤泡が洗濯槽の外周面と離隔して貯留されるように構成されていることが好ましい。
このようにすることにより、洗濯槽と水または洗剤泡との接触を、より確実に防ぐことができる。
この発明に従った洗濯機は、滞留水排水路を備えることが好ましい。滞留水排水路は入口を有し、滞留水排水路の入口は、滞留部と洗濯槽の開口部との間に配置されていることが好ましい。
このようにすることにより、滞留部に滞留する水または洗剤泡のうち、滞留部の上部に溜まる洗剤泡を滞留部から効率的に排出することができる。このようにして、洗剤泡が洗濯槽に接触することを防ぐことができる。
この発明に従った洗濯機は、洗濯槽の内部から排出された水を洗濯槽の内部に戻すための循環水路と、循環水路内において水を送出するための循環ポンプとを備えることが好ましい。
このようにすることにより、洗濯槽から排出された水を洗濯槽に戻し、また、循環ポンプの注水による洗濯を行うことによって、洗濯性能を向上させることができる。
この発明に従った洗濯機は、水槽に接続される水槽排水経路を備えることが好ましい。水槽排水経路は入口を有し、水槽排水経路の入口は、洗濯槽の底部の近傍に配置されていることが好ましい。
このようにすることにより、洗濯槽と水槽の間に流れ込んだ水や洗剤泡を水槽排水経路を通して排出することによって、洗濯槽と水槽との間に水や洗剤泡が滞留することを防ぐことができる。
また、水槽の内部、あるいは、洗濯槽の裏側(外側)に結露した水を、水槽排水経路を通して排出することができる。
以上のように、この発明によれば、洗濯機の全体の大きさを変更せずにドラムの容積を大きくすることが可能であり、かつ、脱水行程の立ち上がり時間を短縮することが可能な洗濯機を提供することができる。
以下、この発明の一つの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この発明の一つの実施の形態の洗濯機1は、全体が筐体101によって覆われている。図1において左側を洗濯機1の正面側とし、図1において右側を洗濯機1の背面側とする。
洗濯機1の筐体101の内部には、主に、水槽110と、水槽110の内部において回転可能に支持される洗濯槽120と、洗濯槽120を回転させる駆動部130と、排水路として排水管141と排水ホース142と、滞留部143と、排水弁144と、水位センサ145と、循環ポンプ150と、循環水路151とが収容されている。
洗濯槽120は、洗濯物を出し入れするための開口部122と開口部122に対向する底部121とを有し、洗濯物を収容して水平方向に対して傾斜した回転軸線を中心に回転することができるように配置されている。底部121は開口部122よりも下方に配置されている。洗濯槽120は、底部121から開口部122に向かうにつれて次第に径が大きくなるテーパ形状に形成されている。洗濯槽120の周壁面123において開口部122側の端部には、排水孔124が形成されている。洗濯槽120には、開口部122と排水孔124の他には、穴は形成されておらず、洗濯槽120の内部に洗濯の水を溜めることができる。洗濯槽120の内部には、洗濯物が収容される。
駆動部130は、回転軸線を中心に洗濯槽120を回転させるためのものである。
滞留部143は、水槽110の前側端部に接続されて、水槽110の下方に配置されている。滞留部143の下部には、排水管141の一方の端部が接続されている。排水管141の他方の端部は、排水ホース142の一方の端部に接続されている。排水ホース142の他方の端部は、筐体101の外部に開口している。
排水管141と排水ホース142との間には、循環ポンプ150と排水弁144とが配置されている。排水弁144は、滞留部143に排出された水を直ちに排水ホース142に排出せずに、一時的に滞留部143に滞留させるものである。循環ポンプ150を駆動させることによって、滞留部143に滞留させた水を水槽110内に戻すことができる。循環ポンプ150の吐出部には、循環水路151が接続されている。循環水路151は、洗濯機1の筐体101内において下部に配置される循環ポンプ150から、上方に向かって延びて、洗濯槽120の上部から洗濯槽120内に向かって循環水を供給することが可能であるように、水槽110内に差し込まれている。排水弁144を開くと、滞留部143と排水管141内の水が排水ホース142を通って筐体101の外部に排出される。
滞留部143には水位検知部として水位センサ145が配置されている。水位センサ145の検出値によって、水道からの給水量を調整したり、あるいは、循環ポンプ150を駆動したりするように構成されている。
水槽110の底部において後方側には、水槽排水経路160が接続されている。水槽排水経路160の入口161は、水槽110の側壁面上において、洗濯槽120の底部121の近傍に形成されている。水槽排水経路160も、循環ポンプ150に接続されている。
図2に示すように、洗濯槽120の外周壁面において開口部側には複数の排水孔124が形成されている。洗濯槽120の外周面を覆う水槽110の下方には、滞留部143が配置されている。滞留部143の下部には排水管141が接続されている。滞留部143と洗濯槽120との間には、滞留水排水路としてオーバーフロー口146が接続されている。オーバーフロー口146の入口は、滞留部143と洗濯槽120との間に形成されている。オーバーフロー口146は、循環ポンプ150(図1)、排水弁144(図1)を介さず、直接、排水ホース142に接続されている。
この実施の形態においては、例えば、洗濯槽120の径R1がφ500mm、水槽110の径R2がφ540mmであるときには、滞留部143の長さR3を400mm、滞留部143の高さHを200mm、排水管141の径R4をφ30mmにする。このようにすることにより、滞留部143に貯留される水または洗剤泡が洗濯槽120の外周面と離隔して貯留される。
以上のように構成された洗濯機1の動作について説明する。
まず、洗濯時の洗い行程においては、洗濯槽120内に、洗濯機1の外部の水道から給水経路(図示しない)を通して水が供給される。水の量は、洗濯物の量や質に応じて調整される。洗濯槽120の底部121は開口部122と比較して下方に配置されているので、底部121から開口部122までの間に水が貯められる。
水の量は、洗濯物の量や質に応じて調整されるが、洗濯槽120内に溜まった水位、あるいは、洗濯槽120から溢れ、水位センサ145によって検出される滞留部143に溜まった水位に基づいて、必要な水の量が給水されたかどうか判定される。また、必要に応じて洗剤が水道からの給水とともに投入される。
洗い行程においては、駆動部130が洗濯槽120を例えば40〜80rpm程度の低速で回転させる。洗濯槽120が回転されると、洗濯槽120の内部の洗濯物が洗濯槽120の内部に貯められた水によって洗濯される。
洗濯槽120が回転し、洗濯が行われている時、図1に矢印W1とW2で示すように、排水孔124と開口部122とから洗濯の水がこぼれてしまうことがある。これは、洗濯物の量が多いときなど洗濯槽120内への給水量が多い場合や、洗濯槽120の回転速度が比較的高速になった場合に発生しやすい。この状態を放置して洗濯槽120を回転させ続けると、洗濯槽120内の洗濯水が減少し、洗濯性能が低下する懸念が生じる。そこで、開口部122から洗濯の水がこぼれる場合には、排水弁144を閉じておき、洗濯槽120からこぼれた洗濯水を滞留部143が直接回収する。また、循環ポンプ150を駆動させて、循環水路151を通じて、洗濯の水を図1に矢印W3で示すように洗濯槽120内に戻す。
排水孔124と開口部122とから洗濯槽120の外部に排出された水は、洗濯槽120の外側に配置される水槽110内に流れ出る。水槽110において洗濯槽120の開口部122の近傍には、排水管141の入口の上流側に配置される滞留部143が接続されており、水は滞留部143に貯められる。滞留部143に貯められる水が洗剤を含む場合には、滞留部143には、洗剤泡も滞留する。滞留部143に貯留される水と洗剤泡は、洗濯槽120の外周面と離隔して貯留されている。
滞留部143に貯留される水や洗剤泡の量が多くなり、水面がオーバーフロー口146の入口に達すると、滞留部143内の水は、オーバーフロー口146を通って、滞留部143から排出される。このようにすることにより、滞留部143に滞留する水または洗剤泡が滞留部143から溢れて、洗濯槽120に接触することを防ぐことができる。
なお、滞留部143に貯留される水や洗剤泡の量が多くなり、水槽110内に水が溢れた場合には、水は、水槽110内において最も高さが低い後方側端部に向かって流れる。水槽110の後方側端部には、水槽排水経路160が接続されている。水槽110の後方側端部に向かって流れた水は、水槽110内に滞留せずに、水槽排水経路160を通って水槽110から排出される。また、洗濯槽120の裏側(外側)に結露した水は、水槽排水経路160を通して排出される。
洗い行程が終了すると、中間脱水行程に移行する。まず、循環ポンプ150の駆動を停止し、さらに、排水弁144を開放させて、滞留部143に溜まった洗濯の水や泡を排出する。水位センサ145の検出値から滞留部143に洗濯の水や泡がなくなったことを検出するか、あるいは、排水弁144を開放してから一定時間が経過した後、駆動部130は、洗濯槽120を、例えば120〜180rpmの中速回転で回転させ、次に、例えば1000rpmを超える高速回転で回転させて、脱水を実施する。
脱水行程においては、洗濯槽120のバランス状態が重要である。バランスが悪い状態で洗濯槽120を高速に回転させると、異常振動を起こし、洗濯機1本体が吹き飛ぶ等、非常に危険な状態となる。このため、洗濯槽120を含む振動体の共振周波数以下である120〜180rpmの中速回転で洗濯槽120内の洗濯水をできるだけ排出させる。中速回転で洗濯水の排出が終了した後、洗濯槽120のバランス状態を注視しながら、高速回転に移行する。中速回転では衣類に含まれている水の大部分は残ったままであるが、高速回転による遠心力によって、洗濯槽120の周壁面123に沿って開口部122に向かって流れ、排水孔124から洗濯槽120の外、すなわち滞留部143に排出される。この後、滞留部143に排出された洗濯水は、順に、排水管141、排水弁144、排水ホース142を通って洗濯機1の外に排出される。
中間脱水行程の後、すすぎ行程、脱水行程が実施される。
すすぎ行程は、洗い行程と同様、洗濯槽120内に水道水を給水し、駆動部130によって洗濯槽120を回転させて行なう。循環ポンプ150の駆動についても洗い行程と同様である。すすぎ行程が終了すると、脱水行程が行われる。その後、必要なすすぎ状態に応じて、すすぎ行程、脱水行程が繰り返し行われる。
以上のように、この発明の一つの実施の形態に従った洗濯機1は、筐体101と、水槽110と、洗濯槽120と、駆動部130と、排水管141と排水ホース142とを備える。水槽110は、筐体101の内部に配置される。洗濯槽120は、洗濯物を出し入れするための開口部122と開口部122に対向する底部121とを有し、洗濯物を収容して水平方向に対して傾斜した回転軸線を中心に回転することができるように水槽110の内部に配置され、内部で洗濯物の洗い、すすぎおよび脱水を行なうためのものである。駆動部130は、回転軸線を中心に洗濯槽120を回転させるものである。排水管141と排水ホース142は、洗濯槽120内の水を筐体101の外部に排出するためのものである。
洗濯槽120は、底部121から開口部122に向かうにつれて次第に径が大きくなるテーパ形状に形成され、底部121は開口部122よりも下方に配置されている。洗濯槽120には、開口部122側に排水孔124が形成されている。
排水管141は入口を有し、排水管141の入口は、洗濯槽120の外部において洗濯槽120の開口部122の近傍に配置されている。
駆動部130によって洗濯槽120が回転させられると、洗濯槽120内の水は、遠心力によってテーパ形状に形成された洗濯槽120の周壁面に沿って、底部121から開口部122に向かって流れる。洗濯槽120の開口部122側には、排水孔124が形成されている。開口部122まで流れた洗濯槽120内の水は、排水孔124を通って洗濯槽120の外部に排出される。
開口部122の近傍には、排水管141の入口が配置されている。排水孔124から排出された水は、排水管141の入口から排水管141と排水ホース142に流入する。
このように、洗濯槽120内から排出される水は、洗濯槽120の開口部122側から排出されて、そのまま排水管141と排水ホース142に流入するので、洗濯槽120と水槽110との間に流れ込みにくくなり、洗濯槽120と水槽110との間に水が溜まりにくくなる。このように、洗濯槽120の回転の阻害要因となっていた水槽110内の洗濯の水や泡がなくなるので、従来必要とされていた、洗濯の水や泡を水槽110外に排出するための1分程度の待ち時間が不要になる。
また、水槽110内の洗濯の水や泡がなくなるので、水槽110と洗濯槽120との間を大きくあける必要がなくなる。
このようにすることにより、洗濯機1の全体の大きさを変更せずにドラムの容積を大きくすることが可能であり、かつ、脱水行程の立ち上がり時間を短縮することが可能な洗濯機1を提供することができる。
また、洗濯機1は、水および洗剤泡を貯留するための滞留部143を備える。滞留部143は、排水管141の入口に配置されている。
このようにすることにより、洗濯の水または洗剤泡を滞留部143に一時的に滞留させることができるので、脱水行程において、洗濯槽120から排出される水量が排水経路の排出能力を一時的に超えたとしても、洗濯槽120と水または洗剤泡との接触を防ぐことができる。
また、洗濯機1においては、滞留部143は、滞留部143に貯留された水または洗剤泡が洗濯槽120の外周面と離隔して貯留されるように構成されている。
このようにすることにより、洗濯槽120と水または洗剤泡との接触を、より確実に防ぐことができる。
また、洗濯機1は、オーバーフロー口146を備えることが好ましい。オーバーフロー口146は入口を有し、オーバーフロー口146の入口は、滞留部143と洗濯槽120の開口部122との間に配置されている。
このようにすることにより、滞留部143に滞留する水または洗剤泡のうち、滞留部143の上部に溜まる洗剤泡を滞留部143から効率的に排出することができる。このようにして、洗剤泡が洗濯槽120に接触することを防ぐことができる。
また、洗濯機1は、洗濯槽120の内部から排出された水を洗濯槽120の内部に戻すための循環水路151と、循環水路151内において水を送出するための循環ポンプ150とを備える。
このようにすることにより、洗濯槽120から排出された水を洗濯槽120に戻し、また、循環ポンプ150の注水による洗濯を行うことによって、洗濯性能を向上させることができる。
また、洗濯機1は、水槽110に接続される水槽排水経路160を備える。水槽排水経路160は入口161を有し、水槽排水経路160の入口161は、洗濯槽120の底部121の近傍に配置されている。
このようにすることにより、洗濯槽120と水槽110の間に流れ込んだ水や洗剤泡を水槽排水経路160を通して排出することによって、洗濯槽120と水槽110との間に水や洗剤泡が滞留することを防ぐことができる。
また、水槽110の内部、あるいは、洗濯槽120の裏側(外側)に結露した水を、水槽排水経路160を通して排出することができる。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
1:洗濯機、101:筐体、110:水槽、120:洗濯槽、121:底部、122:開口部、124:排水孔、130:駆動部、141:排水管、142:排水ホース、143:滞留部、146:オーバーフロー口、150:循環ポンプ、151:循環水路、160:水槽排水経路、161:入口。
Claims (6)
- 筐体と、
前記筐体の内部に配置される水槽と、
洗濯物を出し入れするための開口部と前記開口部に対向する底部とを有し、洗濯物を収容して水平方向に対して傾斜した回転軸線を中心に回転することができるように前記水槽の内部に配置され、内部で洗濯物の洗い、すすぎおよび脱水を行なう洗濯槽と、
回転軸線を中心に前記洗濯槽を回転させる駆動部と、
前記洗濯槽内の水を前記筐体の外部に排出するための排水路とを備え、
前記洗濯槽は、前記底部から前記開口部に向かうにつれて次第に径が大きくなるテーパ形状に形成され、前記底部は前記開口部よりも下方に配置され、
前記洗濯槽には、前記開口部側に排水孔が形成され、
前記排水路は入口を有し、前記排水路の入口は、前記洗濯槽の外部において前記洗濯槽の開口部の近傍に配置されている、洗濯機。 - 水および洗剤泡を貯留するための滞留部を備え、
前記滞留部は、前記排水路の入口に配置されている、請求項1に記載の洗濯機。 - 前記滞留部は、前記滞留部に貯留された水または洗剤泡が前記洗濯槽の外周面と離隔して貯留されるように構成されている、請求項2に記載の洗濯機。
- 滞留水排水路を備え、
前記滞留水排水路は入口を有し、
前記滞留水排水路の入口は、前記滞留部と前記洗濯槽の開口部との間に配置されている、請求項2または請求項3に記載の洗濯機。 - 前記洗濯槽の内部から排出された水を前記洗濯槽の内部に戻すための循環水路と、
前記循環水路内において水を送出するための循環ポンプとを備える、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の洗濯機。 - 前記水槽に接続される水槽排水経路を備え、
前記水槽排水経路は入口を有し、前記水槽排水経路の入口は、前記洗濯槽の底部の近傍に配置されている、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の洗濯機。
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JP2009278673A JP2011120634A (ja) | 2009-12-08 | 2009-12-08 | 洗濯機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015077359A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 日立アプライアンス株式会社 | 洗濯機 |
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2009
- 2009-12-08 JP JP2009278673A patent/JP2011120634A/ja not_active Withdrawn
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