JP2011119069A - ロックピンの製造方法 - Google Patents

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一哉 橋元
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良治 石井
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Abstract

【課題】簡単な構造で、製造が容易なロックピンを製造する方法を提供する。
【解決手段】カード用コネクタのプッシュ・プッシュ式イジェクト機構に用いられるロックピンであって、第1、第2の脚部及び第1、第2の脚部を連結する連結部を備える逆U字形状のロックピンを製造する方法において、(a)金属板から前記逆U字形のロックピンに対応する形状を有するブランクを切り出す工程、(b)前記逆U字形のロックピンの断面矩形状に切り出されている前記第1の脚部及び前記第2の脚部に対応する部分に丸め加工を施し、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の断面が円形と成るように形成する工程を少なくとも備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、低背型カード用コネクタに用いられるカード装着及び取り出しのためのプッシュ・プッシュ式イジェクト機構を構成するロックピンの製造方法に関する。
携帯電話機などの電子機器においては、機能拡張を図るべく、電子機器にカード用コネクタを装備し、各種機能を備える集積回路が内蔵されたカード(以下、「ICカード」という。)を装着可能としている。カード用コネクタへのカードの着脱を容易に行う1つの手段として、特許文献1及び2に示されるように、カード用コネクタにプッシュ・プッシュ式イジェクト機構を設けることも知られている。近年、カード用コネクタは、電子機器やカードの小型化に伴い、小型化、薄型化(低背化)を要求されている。
ここで、プッシュ・プッシュ式イジェクト機構を備えるカード用コネクタ及び該プッシュ・プッシュ式イジェクト機構を利用したICカードのカード用コネクタへの着脱操作について簡単に説明する。図1にプッシュ・プッシュ式イジェクト機構を備えるカード用コネクタが示される。また、図2にプッシュ・プッシュ式イジェクト機構を詳細に示す図1のカード用コネクタのII−II線に沿う断面図を示す。
カード用コネクタ101は、概略、金属製のカバー部材120、電気絶縁性の合成樹脂からなるベース部材110及びベース部材110に固定されICカード160と電子機器とを電気的に接続する複数のコンタクト(不図示)とから構成される。カバー部材120はベース部材110を覆い、カバー部材120とベース部材110との間にICカード160が収容される収容空間を形成する。カード用コネクタ101は、ICカード160の着脱を容易にするために、プッシュ・プッシュ式イジェクト機構をさらに備えている。
プッシュ・プッシュ式イジェクト機構は、ICカード160に当接し、カード挿入、排出方向に移動し得るように構成されているイジェクト部材130、該イジェクト部材130をカード排出方向に付勢するばね部材150を備えている。プッシュ・プッシュ式イジェクト機構は、また、ベース部材110に形成されたハートカム(不図示)及びそれを取り囲んで形成されているカム溝112を備えている。プッシュ・プッシュ式イジェクト機構は、さらに、一端(第2の脚部146)がイジェクト部材130に支持され、他端(第1の脚部142)が該カム溝112内を移動するロックピン141を備えている。
プッシュ・プッシュ式イジェクト機構を構成するロックピン141は、図2に示されるように、概略逆U字形に形成され、第1の脚部142、第2の脚部146及び第1、第2の脚部を連結する水平連結部144を備える。本実施例において、ロックピン141の第1の脚部142が、カード用コネクタ101を構成するベース部材110に形成されるハートカム(不図示)の周りに形成されるカム溝112内を移動し、カムフォロワーとしての機能を有する。第2の脚部146は、ICカード160に当接するイジェクト部材130の一端に形成されている係合孔131に揺動自在に挿入され、揺動するロックピン141の回転軸として機能する。
ICカード160をカードコネクタ101内に装着する場合、ICカード160はイジェクト部材130に当接し、これと一緒にカードコネクタ101内に押し込まれる。ばね部材150の付勢力に抗してイジェクト部材130が移動することに伴い、これに揺動自在に取り付けられているロックピン141の第1の脚部142は、ハートカムの周りに形成されているカム溝112に沿って移動する。ICカード160をカードコネクタ101内所定の位置まで押し込み、その後押し込み力を解除することで、ばね部材150の作用により、第1の脚部142をハートカムの窪み部分に導入することで、ICカード160を所定の位置に保持する。
ICカード160をカードコネクタ101内から取り外す場合は、ICカード160をばね部材150の付勢力に抗して再度押し込み、第1の脚部142をハートカムの窪み部分から導出する。その後、ICカード160の押し込み力を解除すると、ICカード160は、イジェクト部材130がバネ部材150の付勢力により押し戻されることで一緒にカードコネクタ101内から排除される。
特開2004−095449号公報 特開2004−178815号公報
上述したように、近年カード用コネクタの小型化、低背化が求められる中で、カード用コネクタ101の低背化を図る方法の1つとして、プッシュ・プッシュ式イジェクト機構を構成するロックピン141の高さを小さくすることにも目が向けられている。
従来、図2に示されるような逆U字形のロックピン141は、直径約0.2〜0.4mmの細長い棒状部材(丸棒)を折り曲げ部143、145において折り曲げることにより形成される。逆U字形のロックピン141を、丸棒を折り曲げて形成することは製造が容易であるが、丸棒の折り曲げ時、折り曲げ部143、145におけるクラックの発生を防止するため、折り曲げ部143、145における曲率半径Rは、所定の大きさを必要とし、曲率半径Rを必要以上に小さくすることができない。
ロックピン141の高さを小さくするためには、カムフォロワーとして機能する第1の脚部142の直線部分の長さをLとすると、R+Lを小さくする必要がある。この場合、曲率半径Rは、上述の理由で小さくできないので、結果として第1及び第2の脚部142、146の直線部分の長さLを短くせざるを得ない。
ところで、第1の脚部142は、カム溝112内を移動するので、該カム溝112との引っ掛かりを十分に確保する必要がある。しかしながら、直線部分の長さLを短くすると、ロックピン141の内側がベース部材110に干渉しないように、カム溝112の深さを浅くする必要がある。このため、ロックピン141がカム溝112内を移動中、イジェクト部材130を介して強い力が加えられたりした場合、第1の脚部142は、該カム溝112から外れやすくなる。したがって、第1の脚部142の直線部分の長さLを短くすると、カバー部材120にロックピン押さえ121が設けられているとしても、ICカード160の着脱に支障をきたす恐れが生じる。言い換えると、第1の脚部142の直線部分の長さを十分に取ると、カード用コネクタ101の低背化が困難になる。
カード用コネクタの低背化を図るために、特許文献2に示されるように連結部144を金属板から加工形成することも考えられる。しかしながら、カムフォロワーに対応する第1の脚部142及び回転軸に対応する第2の脚部146は、断面円形の棒状部材が好ましく、したがって、連結部144と第1及び第2の脚部142、146は別部材となり、部品単数が増える。また、連結部144への第1及び第2の脚部142、146との取り付けのための工程が必要となり製造コストを増大させる。
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、簡単な構造で、製造が容易なロックピンを製造する方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るロックピンの製造方法は、カード用コネクタのプッシュ・プッシュ式イジェクト機構に用いられるロックピンであって、第1、第2の脚部及び第1、第2の脚部を連結する連結部を備える逆U字形状のロックピンを製造する方法において、(a)金属板から前記逆U字形のロックピンに対応する形状を有するブランクを切り出す工程、(b)前記逆U字形のロックピンの断面矩形状に切り出されている前記第1の脚部及び前記第2の脚部に対応する部分に丸め加工を施し、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の断面が円形と成るように形成する工程を少なくとも備えることを特徴とする。
本発明のロックピンの製造方法は、また、工程(b)における前記第1の脚部及び前記第2の脚部の丸め加工は、前記第1の脚部及び/または前記第2の脚部が、対向してセットされる金型に挟まれるようにして押圧されることで加工されることを特徴とする。
本発明のロックピンの製造方法における丸め加工は、2回実施され、第1回目の丸め加工と2回目の丸め加工は、押圧される方向が90度異なることが好ましく、前記2回実施される丸め加工は、少なくとも2回繰り返されることが好ましい。
本発明に係るロックピンの製造方法は、(a)金属板から前記逆U字形のロックピンの連結部に対応する部分を切り出す工程、(b)前記逆U字形のロックピンの断面矩形状に切り出されている前記連結部に対応する部分にC面加工を施す工程、(c)前記逆U字形のロックピンの第1の脚部及び第2の脚部に対応する部分を切り出し、前記逆U字形のロックピンに対応する形状を有するブランクを完成させる工程、(d)前記逆U字形のロックピンの断面矩形状に切り出されている前記第1の脚部及び前記第2の脚部に対応する部分に丸め加工を施し、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の断面が円形と成るように形成する工程を少なくとも備えるようにしてもよい。
本発明は、実質的に、金属板から前記逆U字形のロックピンに対応する形状を有するブランクを切り出すとともに、前記逆U字形のロックピンの断面矩形状に切り出されている前記第1の脚部及び前記第2の脚部に対応する部分に丸め加工を施し、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の断面が円形と成るように形成することにより、第1の脚部及び第2の脚部と連結部との間を曲げ加工することがない。このように曲げ加工される部分がなくなることにより、製造されるロックピンの第1の脚部及び第2の脚部の直線部分の長さを大きくとることが可能となる。したがって、ハートカムとの引っ掛かりを確保できる限りにおいて、曲げ部分の曲率半径を考慮することなく第1の脚部及び第2の脚部の長さを短くすることが可能であり、カード用コネクタの低背化に貢献することが可能となる。
また、断面矩形状に切り出されている逆U字形のロックピンに対応するブランクを、押圧加工することで、ロックピンが形成されるので、部品点数も少なく、製造が容易であり、コストの低下を図ることができる。
さらに、ロックピンがこのように製造されることで、従来の丸棒を折り曲げて形成されるロックピンと比べても、十分強度を保てるとともに、カムフォロワーとしての動作に劣るところがない。
プッシュ・プッシュ式イジェクト機構が搭載されているカード用コネクタの平面図である。 図1に示されるカード用コネクタのII−II線に沿う断面図である。 本発明に係るロックピンの製造方法の基本的原理を示す図であり、(a)〜(c)の順にロックピンが製造される工程を示している。 本発明に係る製造方法の一つの実施例を示し、(a)〜(g)の順にロックピンが製造される工程を示している。 図4に示される実施例における、工程(a)を詳細に説明する図であり、(a)は、連結部におけるC面加工を示す概略平面図であり、(b)は、5AのV−V線に沿う断面図である。 図4に示される実施例における、工程(b)を詳細に説明する図であり、(a)は、脚部における丸め加工を示す概略平面図であり、(b)は、6AのVI−VI線に沿う断面図である。 本発明に係る製造方法の別の実施例を示し、(a)〜(k)の順にロックピンが製造される工程を示している。
図3ないし7を用いて本発明に係るロックピンの製造方法について説明する。
図3には、本発明のロックピンの製造方法に係る基本原理図であり、製造されるロックピン10は、第1の脚部11、第2の脚部13、及び2つの脚部を連結する連結部12を有し、逆U字形の形状をなしているものとする。最初の工程(a)において、打ち抜き加工やワイヤーカット加工などにより、金属製の平板から逆U字形のブランク20を切り出す。次の工程(b)において、ブランク20の必要箇所、すなわち、ロックピン10の第1、第2の脚部11、13及び連結部12に相当する箇所、にプレス加工やコイニング加工などにより面押しを施す。最終工程(c)において、バレル研磨などによりバリを取り、所望のロックピン10を仕上げる。
図3に示されるように、ロックピン10は、金属板から切り出されているため、第1及び第2の脚部11、13と連結部との各接続部分(内側のコーナー部分)15、16は、最小の曲率半径で仕上げることができる。したがって、相対的に第1の脚部11及び第2の脚部の直線部分を大きくすることができることになり、結果としてロックピン10の高さを小さくすることが可能となり、カード用コネクタの低背化を図ることができる。
(第1の実施例)
図4に、本発明のロックピンの製造方法を具体化した1つの実施例が示される。
本実施例においては、図4(a)に示されるように、断面矩形状の略逆U字形のブランク30が、打ち抜き加工やワイヤーカット加工により切り出される。図4(a)において、31、32及び33は、それぞれ、形成されるロックピン10の第1の脚部11、連結部12及び第2の脚部13に対応する部分である。31a、33aは、キャリア部分であり、31b、33bは、キャリア部分に形成される位置決め用パイロット穴である。ブランク30の大きさは、後述するC面(面取り)加工や丸め(円筒形状)加工のような面押し加工による伸びを考慮し、所望の大きさのロックピン10が得られるように切り出される。
次に、図4(a)に示される略逆U字形に切り出されたブランク30は、図4(b)に示されるように、連結部12に対応する部分32にC面加工をする。図4(b)には、ブランク30の平面図と、該平面図の右側に、ブランク30の側面図が示されている。具体的には、本実施例では、図5(a)に示されるように、ブランク30が、ダイ80上に水平に配置され、パイロット穴31a、33bを介して位置決めされる。続いて、図5(b)に示されるように、ブランク30の部分32がダイ80とパンチ90で上下に(図4(b)の側面図で、左右に)挟まれるようにして、矩形状の断面を有する部分32の4隅がダイ80及びパンチ90にセットされている金型により押圧される。それにより、ブランク30の部分32にC面加工がなされ、矩形状の断面を有する部分32は、その断面において4隅のコーナー部分32bが面取りされる。
次に、図4(c)に示されるように、ロックピン10の第1及び第2の脚部11、13に対応するブランク30の部分31、33に第1回目の丸め加工が実施される。図4(c)には、図4(b)と同様に、ブランク30の平面図と、該平面図の右側に、ブランク30の側面図が示されている。具体的には、本実施例では、図6(a)に示されるように、ブランク30が、ダイ80上に水平に配置され、パイロット穴31a、33bを介して位置決めされる。続いて、図6(b)に示されるように、ブランク30の部分31及び33がダイ80とパンチ90で上下に(図4(c)の側面図で、左右に)挟まれるようにして、矩形状の断面を有する部分31及び33それぞれの4隅がダイ80及びパンチ90にセットされる金型により押圧される。それにより、ブランク30の部分31及び33に第1回目の丸め加工が同時になされる。第1回目の丸め加工は、図4(a)に示されるように水平に配置されているブランク30に対して、部分31及び33を上下に押圧することによる丸め加工である。該第1回目の丸め加工により、矩形状の断面を有する部分31、33それぞれは、その断面で4隅のコーナー部分(図6Bでは33bのみ示されている。)にある程度の丸めがつけられ、結果として、部分31、33は、断面円形に近い形状に形成される。図4(c)に示される第1回目の丸め加工は、図4(b)に示されるC面加工とは押圧する金型の形状及びブランク30を押圧する部分が異なっている。
次に、図4(d)に示されるように、ロックピン10の第1及び第2の脚部11、13に対応するブランク30の部分31、33に第2回目の丸め加工する。図4(d)には、ブランク30の平面図と、該平面図の上側に、ブランク30の立面図が示されている。具体的には、本実施例では、ブランク30が、ダイ80上に垂直に配置される。すなわち、ブランク30は、図6(a)において、例えば、部分31を中心にブランク30が90度回転した状態に配置される。この場合、ダイ80上には、ブランク30の部分31のみが配置されるが、該部分31は、図6(a)に示される部分31に対して、90度回転した状態で位置決めされている。続いて、図6(b)に示されると同様に、ダイ80とパンチ90で上下に(図4(d)の立面図で、左右に)挟むようにして、ダイ80及びパンチ90にセットされた金型が部分31及び33を押圧することにより第2回目の丸め加工がなされる。第2回目の丸め加工は、図4(a)に示されるように水平に配置されるブランク30に対して、部分31及び33を左右に押圧することによる丸め加工である。言い換えれば、第2回目の丸め加工においては、部分31及び33は、第1回目の丸め加工の押圧方向と直交する方向、すなわち、第1回目の丸め加工の押圧方向と90度異なる方向に押圧される。これにより、図4(c)で断面円形に近い形状にされた部分31、33は、さらに丸めがつけられ、結果として、部分31、33の断面は、第1回目の丸め加工に比べて円形により近い形状に形成される。
図4(e)及び図4(f)は、それぞれ、ブランク30の部分31、33の第3回目及び第4回目の丸め加工を示す。図4(e)及び図4(f)に示される丸め加工の工程は、図4(c)及び図4(d)に示される第1回目及び第2回目の丸め加工と同様の工程を繰り返す工程である。ブランク30の部分31、33の第3回目及び第4回目の丸め加工を行うことにより、部分31、33は、断面が真円に近い形状に形成される。本実施例における図4(e)及び図4(f)に示される丸め加工は、省略されてもよいし、さらに繰り返されてもよい。
最後に、ブランク30のキャリア部分31a及び33aがパンチングなどにより切り落とされ、その後、バレル研磨などにより必要箇所のバリを取ることで、所望のロックピン10が形成される。なお、必要であれば、第1の脚部11及び第2の脚部13の下端部にも、例えば、第1回目及び第2回目の丸め加工を利用して、あるいは別工程で丸め加工を施すとともに、下端面を平滑に形成してもよい。
本実施例において、連結部12はC面加工のみとされたが、第1脚部11または第2脚部13のように断面円形になるように加工されてもよい。しかしながら、本実施例のようにC面加工するとともに、連結部12の上面12a(図3(c)参照)を平坦に加工形成しておくことが好ましい。このように連結部12の上面12aを平坦に構成することにより、ロックピン10(図1、2では、141)がカバー部材120に形成されたロックピン押さえ121に対して面接触する。それにより、第1の脚部11(図1、2においては、142)がカム溝112内を傾くことなく円滑に移動することが可能となる。
本実施例において形成されるロックピン10は、金属板から切り出されているため、第1及び第2の脚部11、13と連結部との各接続部分(内側のコーナー部分)15、16は、最小の曲率半径で仕上げることができる。したがって、相対的に第1の脚部11及び第2の脚部の直線部分を大きくすることができることになり、結果としてロックピン10の高さを小さくすることが可能となり、カード用コネクタの低背化を図ることができる。
(第2の実施例)
図7に、本発明のロックピンの製造方法を具体化した別の実施例が示される。本実施例では同時に2つのロックピンが形成される製造方法を示し、大量生産する場合に向いている。
本実施例においては、最初の工程で、図7(a)に示されるように、金属板40のサイド部分41、42及び位置決め用のパイロット穴43が打ち抜かれる。次に、図7(b)に示される工程で、形成されるロックピン10の連結部12に対応する部分52が対をなして切り出される。本実施例では、図において部分52の左右の矩形状の領域X、Yが打ち抜かれることにより、部分52が切り出される。次に、図7(c)に示される工程で、対をなして切り出されている部分52に対してC面加工が実施される。当該C面加工は、第1の実施例で説明したように、図5(a)、(b)と同様の加工方法で行われる。すなわち、パンチとダイの間に上下(図7(c)で、図面に対して垂直方向)に挟まれるようにしてパンチとダイにセットされている金型により押圧されることで、断面矩形状をした部分52の4隅または背面側(図において領域X側)の2隅が面取りされる。
次に、図7(d)に示される工程で、形成されるロックピン10の第1及び第2の脚部11、13に対応する部分51、53が対をなして切り出される。本実施例では、図7(d)において部分領域Z1、Z2が打ち抜かれることにより、部分51、53が切り出され、この段階で、ロックピン10に対応する逆U字形状の完成したブランク50が対をなして切り出される。
次に、図7(e)に示される工程で、部分51、53に対して第1回目の丸め加工が実施される。当該丸め加工は、第1の実施例で説明したように、図6(a)、(b)と同様の加工方法で行われる。すなわち、部分51、53がパンチとダイの間に上下(図7(e)で、図面に対して垂直方向)に挟まれるようにして押圧されることで、断面矩形状をした部分51、53それぞれが円形状に形成される。
続いて、図7(f)に示される工程で、部分51、53に対して第2回目の丸め加工が実施される。当該丸め加工は、第1の実施例と同様、第1回目の丸め加工における押圧方向と直交する方向に押圧される。具体的には、本実施例では、パンチとダイの上下運動がカム構造を介して水平方向の運動に変えられる。この水平運動を利用して、部分51、53それぞれは、図7(f)に示されるように、上下に挟まれるようにして押圧される。したがって、第1回目の丸め加工で断面円形状にされた部分51、53それぞれは、第1回目の丸め加工時よりさらに円形に近い形状に形成される。
図7(g)及び図7(h)に示される工程は、それぞれ、部分51、53に対する第3回目及び第4回目の丸め加工であるが、実質的に、図7(e)及び図7(f)に示された部分51、53に対する第1回目及び第2回目の丸め加工を、第1の実施例と同様に、それぞれ、繰り返す工程である。ブランク50の部分51、53の第3回目及び第4回目の丸め加工を行うことにより、部分51、53は、断面が真円に近い形状に形成される。本実施例においても、図7(g)及び図7(h)に示される丸め加工は、省略されてもよいし、さらに繰り返されてもよい。
最後に、領域Tがパンチングなどにより切り落とされ、その後、バレル研磨などにより必要箇所のバリを取ることで、本実施例では、所望のロックピン10が同時に2つ形成される。なお、図7(k)に示される工程は、ロックピン10が排除された金属板40の状態を示している。
本実施例は、図7(a)〜7(k)に示される加工を実施する金型が連続的にセットされた1つのプレス装置に、連続する金属板を矢印Sの方向に送り込むことにより、ロックピンを製造してもよいし、図7(a)〜7(k)に示される加工を実施する金型がセットされた複数の連続的に配置されたプレス装置に、連続する金属板を矢印Sの方向に送り込むことにより、ロックピンを製造してもよい。あるいは、図7(a)〜7(k)に示される加工を実施し、連続的にロックピンが製造される限りにおいて、プレス装置がどのように配置されていてもよい。
本実施例においても、第1の実施例と同様、金属板から切り出されているため、第1及び第2の脚部11、13と連結部との各接続部分(内側のコーナー部分)15、16は、最小の曲率半径で仕上げることができる。
10、141 ロックピン
11、142 第1の脚部
12、144 連結部
13、146 第2の脚部
20、30、50 ブランク
80 ダイ
90 パンチ
101 カード用コネクタ
160 ICカード

Claims (10)

  1. カード用コネクタのプッシュ・プッシュ式イジェクト機構に用いられるロックピンであって、第1、第2の脚部及び第1、第2の脚部を連結する連結部を備える逆U字形状のロックピンを製造する方法において、
    (a)金属板から前記逆U字形のロックピンに対応する形状を有するブランクを切り出す工程、
    (b)前記逆U字形のロックピンの断面矩形状に切り出されている前記第1の脚部及び前記第2の脚部に対応する部分に丸め加工を施し、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の断面が円形と成るように形成する工程、
    を少なくとも備えることを特徴とするロックピンの製造方法。
  2. 前記工程(b)における前記第1の脚部及び前記第2の脚部の丸め加工は、前記第1の脚部及び/または前記第2の脚部が、対向してセットされる金型に挟まれるようにして押圧されることで加工されることを特徴とする請求項1に記載のロックピンの製造方法。
  3. 前記丸め加工は、2回実施され、第1回目の丸め加工と2回目の丸め加工は、押圧される方向が90度異なることを特徴とする請求項2に記載のロックピンの製造方法。
  4. 前記2回実施される丸め加工は、少なくとも2回繰り返されることを特徴とする請求項3に記載のロックピンの製造方法。
  5. (c)前記逆U字形のロックピンの断面矩形状に切り出されている前記連結部に対応する部分にC面加工を施す工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のロックピンの製造方法。
  6. カード用コネクタのプッシュ・プッシュ式イジェクト機構に用いられるロックピンであって、第1、第2の脚部及び第1、第2の脚部を連結する連結部を備える逆U字形状のロックピンを製造する方法において、
    (a)金属板から前記逆U字形のロックピンの連結部に対応する部分を切り出す工程、
    (b)前記逆U字形のロックピンの断面矩形状に切り出されている前記連結部に対応する部分にC面加工を施す工程、
    (c)前記逆U字形のロックピンの第1の脚部及び第2の脚部に対応する部分を切り出し、前記逆U字形のロックピンに対応する形状を有するブランクを完成させる工程、
    (d)前記逆U字形のロックピンの断面矩形状に切り出されている前記第1の脚部及び前記第2の脚部に対応する部分に丸め加工を施し、前記第1の脚部及び前記第2の脚部の断面が円形と成るように形成する工程、
    を少なくとも備えることを特徴とするロックピンの製造方法。
  7. 前記工程(b)における前記第1の脚部及び前記第2の脚部の丸め加工は、前記第1の脚部及び/または前記第2の脚部が、対向してセットされる金型に挟まれるようにして押圧されることで加工されることを特徴とする請求項6に記載のロックピンの製造方法。
  8. 前記丸め加工は、2回実施され、第1回目の丸め加工と2回目の丸め加工は、押圧される方向が90度異なることを特徴とする請求項7に記載のロックピンの製造方法。
  9. 前記2回実施される丸め加工は、少なくとも2回繰り返されることを特徴とする請求項8に記載のロックピンの製造方法。
  10. 前記逆U字形のロックピンに対応する形状を有するブランクは、対をなして切り出されることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のロックピンの製造方法。
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