JP2011118414A - 走査光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スキャナ部の再組立性(メインテナンス性)を向上させつつ、ミラーの組み付け角度を適切な角度とした状態で容易にミラーを保持(維持)する。
【解決手段】 スキャナフレーム431に対するミラー411の組み付け角度を保持するスペーサ460を光硬化樹脂にて構成する。これにより、スペーサ460に光を照射する前にミラー411の組み付け角度を調整した後、スペーサ460に光を照射することにより、その調整された組み付け角度の状態を保持(維持)したままスペーサ460を硬化させることができる。したがって、スキャナ部400の再組立性(メインテナンス性)を向上させつつ、ミラー411の組み付け角度を適切な角度とした上で、その状態を容易に保持(維持)することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、光を走査させる走査光学装置に関するもので、特に電子写真方式の画像形成装置に用いられるスキャナ装置に適用して有効である。
レーザプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置では、走査光学装置(スキャナ装置)から出射されるビーム状の光により感光ドラムを露光して感光ドラムにトナー像を担持させるとともに、この感光ドラムに担持されたトナー画像を用紙やOHPシート等の記録媒体に転写することにより記録媒体に画像を形成する。
また、走査光学装置は、光源、及びミラーやレンズ等の光源から出射された光を偏向させて被走査体(感光ドラム等の像担持手段)側に導く光学部材等を有して構成されている。
このため、ミラーやレンズ等の光学部材の組み付け角度が不適切であると、感光ドラムに照射された光の軌跡が感光ドラムの回転軸に対して平行とならずに傾いたり湾曲する等して感光ドラムの所定位置に光を導くことができないので、記録媒体に形成された画像の画質が低下してしまう。
そこで、例えば特許文献1に記載の発明では、角度調整用ボルトの先端をミラーに接触させた状態で角度調整用ボルトを回転させることにより、角度調整用ボルトの突出長さを調整してミラーの組み付け角度を調整するとともに、この角度調整ボルトによりミラーの組み付け角度を保持(維持)している。
特開2001−215434号公報
ところで、ボルトの雄ねじ部とボルトが挿入される雌ねじ部との間には、公差範囲内の寸法バラツキによって、歯車機構におけるバックラッシュと同様なガタツキが発生する。
このため、特許文献1に記載の発明では、ミラーの組み付け角度を調整しても、ボルトの雄ねじ部とボルトが挿入される雌ねじ部との間で発生するガタツキにより、調整された組み付け角度を保持(維持)することが難しいという問題を有している。
なお、この問題に対しては、雄ねじ部及び雌ねじ部の寸法精度を高めてねじ部のガタツキを小さくすれば解決することができるものの、雄ねじ部及び雌ねじ部の寸法精度を高めると、角度調整用ボルトの製造原価上昇を招いてしまう。
また、角度調整用ボルトの突出長さは、理論上、角度調整用ボルトの回転量に比例して連続的に変化するが、現実には、ねじ部のガタツキによって角度調整用ボルトの回転量に対して連続的に変化せず、角度調整用ボルトの回転量に対して角度調整用ボルトの突出長さは不連続に変化する。
このため、特許文献1に記載の発明では、ミラーの組み付け角度を任意の角度で保持(維持)することができないので、ミラーやレンズ等の光学部材の組み付け角度を適切な角度とした状態で光学部材を保持(維持)することができないという問題を有している。
また、角度調整用ボルトのうちミラーとの接触部における面精度、又はミラーのうち角
度調整用ボルトとの接触部における面精度が低い場合にも、ミラーの組み付け角度を適切な角度とした状態で光学部材を保持(維持)することができないという問題が発生する。
なお、この問題に対しては、角度調整用ボルトのうちミラーとの接触部における面精度、及びミラーのうち角度調整用ボルトとの接触部における面精度を高めれば解決することができるものの、この解決手段では、角度調整用ボルト及びミラーの製造原価が上昇してしまう。
また、走査光学装置の動作不良の主な原因として、ミラーやレンズ等の光学部材の汚れがある。この光学部材の汚れに起因する動作不良は、光学部材をフレームから取り外して洗浄又は清掃すれば解決することができる。
しかし、特許文献1に記載の発明では、ミラー等の光学部材を取り外す際に、角度調整用ボルトを取り外すように緩める必要があるので、取り外した光学部材を再びフレームに組み付ける際には、たとえ取り外す前と同一のフレームに組み付ける場合であっても、再度、光学部材の組み付け角度を調整する必要がある。したがって、特許文献1に記載の発明では、光走査装置の再組立性(メインテナンス性)が低いという問題を有している。
本発明は、上記点に鑑み、光走査装置の再組立性(メインテナンス性)を向上させつつ、光学部材の組み付け角度を適切な角度とした状態で容易に光学部材を保持(維持)することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、ビーム状の光を出射する光源と、光源から出射された光を偏向走査する偏向器と、光源から出射された光を被走査体側に導く光学部材と、光学部材が組み付けられたフレームと、フレームに対する光学部材の組み付け角度を保持するスペーサとを有し、スペーサは、所定範囲の波長を有する光が照射されると硬化する光硬化樹脂にて構成されていることを特徴とする。
これにより、本発明では、スペーサに光を照射する前、つまりスペーサを構成する光硬化樹脂が硬化する前に光学部材の組み付け角度を調整した後、スペーサに光を照射することにより、その調整された組み付け角度の状態を保持(維持)したままスペーサを硬化させることができる。
また、光が照射されて硬化したスペーサは、組み付け時に調整された組み付け角度を保持するための形状(座面)を維持し続けるので、走査光学装置を再組み立て(メインテナンス)する際には、既に硬化したスペーサに光学部材を接触させるように組み付ければ、再度、光学部材の組み付け角度を調整することなく、光学部材を適切な組み付け角度でフレームに再組み付けることができる。
また、硬化する前のスペーサは、光学部材との接触面に沿うように(馴染むように)容易に変形するので、この状態でスペーサに光を照射して硬化させれば、スペーサの面精度及び光学部材の面精度を考慮する必要がない。
したがって、本発明では、走査光学装置の再組立性(メインテナンス性)を向上させつつ、光学部材の組み付け角度を適切な角度とした上で、その状態を保持(維持)することができる。
また、請求項2に記載の発明では、光学部材のうち少なくともスペーサに対応する部位は、光硬化樹脂を硬化させる光が透光可能となっていることを特徴とする。
これにより、請求項2に記載の発明では、スペーサに光を照射する際に、光学部材が障害となってスペーサに光を照射できないといった問題が発生することを防止できる。
なお、光学部材が、例えば反射面が蒸着により構成されたミラーである場合には、光硬化樹脂を硬化させる光が透光可能となるように、光学部材のうち少なくともスペーサに対応する部位を非蒸着とすることが望ましい。
また、請求項3に記載の発明では、フレーム側から光学部材側に突出するように設けられ、先端側が光学部材に接触することにより光学部材の組み付け角度を調整する際の基準となる支点突部を有しており、スペーサは、支点突部を挟んで両側に配設されていることを特徴とする。
これにより、請求項3に記載の発明では、スペーサに光を照射する前、つまりスペーサが硬化する前においては、支点突部を中心として光学部材を回転(揺動)させることにより、光学部材の組み付け角度を任意の角度とすることができる。
したがって、角度調整用ボルトの回転量に対して角度調整用ボルトの突出長さが不連続に変化する特許文献1に記載の発明に比べて、光学部材の組み付け角度をより適切な角度とすることができる。
また、請求項4に記載の発明では、支点突部は、フレームと光学部材との間に配設された台座部材に設けられており、さらに、スペーサは、台座部材と光学部材との間に配設されて光学部材の組み付け角度を保持することを特徴とする。
これにより、請求項4に記載の発明では、光学部材は台座部材を介してフレームに固定されることとなる。このとき、例えば光硬化樹脂(スペーサ)が接着剤として機能して光学部材と台座部材とが一体化してしまった場合であっても、光学部材及び台座部材を、光学部材の組み付け角度が固定された1つのユニットとして取り扱うことができるので、走査光学装置を再組み立て(メインテナンス)する際に、このユニット単位でフレームに組み付けることができる。
これに対して、仮に、台座部材を介さずに光学部材を直接フレームに組み付けると、光学部材とフレームとが光硬化樹脂(スペーサ)により接着されてしまうと、走査光学装置を再組み立て(メインテナンス)する際に、光学部材をフレームから取り外すことができなくなってしまうおそれがある。
しかし、請求項4に記載の発明では、たとえ光学部材と台座部材とがスペーサにより接着された場合であっても、前述のごとく、光学部材及び台座部材を、光学部材の組み付け角度が固定された1つのユニットとして取り扱うことができるので、光学部材をフレームから容易に取り外すことができるとともに、走査光学装置を再組み立て(メインテナンス)する際に、再度、光学部材の組み付け角度を調整する必要がない。
したがって、請求項4に記載の発明では、走査光学装置の再組立性(メインテナンス性)を更に向上させることができる。
また、光硬化樹脂は、通常、金属との接着性が良いので、請求項5に記載の発明では、台座部材を金属製とし、フレームを樹脂製とすることにより、光学部材及び台座部材が確実に1つのユニットとなるようにしている。
また、請求項6に記載の発明では、光学部材をフレーム側に押圧する押圧部材を有することを特徴とする。
これにより、請求項6に記載の発明では、光学部材及び台座部材からなるユニットを確実にフレームに組み付け固定することができる。
また、請求項7に記載の発明では、押圧部材は、光学部材の一部に被さるようにして光学部材をフレーム側に押圧しており、さらに、押圧部材のうち少なくともスペーサに対応する部位は、光硬化樹脂を硬化させる光が透光可能な開口部が設けられていることを特徴とする。
これにより、請求項7に記載の発明では、光学部材及び台座部材からなるユニットを確実にフレームに組み付け固定しながら、スペーサに光を照射する際に、押圧部材が障害となってスペーサに光を照射できないといった問題が発生することを防止できる。
また、請求項8に記載の発明では、光学部材は、光を反射させることより光を偏向させるミラーであり、さらに、支点突部は、光学部材の反射面のうち光の走査軌跡の延長線上に位置する部位にて光学部材に接触していることを特徴とする。
これにより、請求項8に記載の発明では、光学部材の組み付け角度を調整する際に、光学部材は、反射面のうち光の走査軌跡の延長線上に位置する部位を回転(揺動)支点として組み付け角度が調整されることとなる。
ところで、光学部材の回転(揺動)支点から離れた箇所ほど、組み付け角度の変化に対して大きく変位するので、仮に、ビーム状の光が当たる箇所が光学部材の回転(揺動)支点から離れた箇所であると、光学部材の組み付け角度を調整すると、光路長が大きく変化してしまう。
これに対して、請求項8に記載の発明では、反射面のうち光の走査軌跡の延長線上に位置する部位を光学部材の回転(揺動)支点としているので、光学部材の組み付け角度を調整した際に、光路長が大きく変化してしまうことを防止できる。
請求項9に記載の発明では、押圧部材が光学部材に接触して押圧力を作用させる作用点と支点突部が光学部材に接触する支点とは、光学部材の厚み方向に垂直な面に投影した場合において一致していることを特徴とする。
これにより、作用点に作用する力のベクトルと支点で発生する反力のベクトルとが相殺されて光学部材には、光学部材を捻るようなモーメントが発生しないので、光学部材が捻り変形してしまうことを防止でき、被走査体に確実に光を導くことができる。
請求項10に記載の発明では、押圧部材は、光の走査方向と平行な方向において、支点突部が光学部材に接触する支点を挟んで両側で光学部材に接触して押圧力を作用させることを特徴とする。
これにより、請求項10に記載の発明では、支点突部が光学部材に接触する支点に対して、押圧部材による押圧力を支点に対して均等(対称)に作用させることができるので、押圧部材による押圧力によって光学部材が不均一に撓み変形してしまうことを防止でき、被走査体に確実に光を導くことができる。
請求項11に記載の発明では、記録媒体にカラー画像を形成する画像形成装置であって、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の走査光学装置と、走査光学装置から出射される光により露光される複数個の像担持手段を有し、記録媒体にカラー画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段に記録媒体を搬送する搬送手段とを備え、走査光学装置は、
像担持手段と同数以上の光学部材を有していることを特徴とする。
ところで、背景技術の欄で述べたように、光学部材の組み付け角度が不適切であると、感光ドラムに照射された光の軌跡が感光ドラムの回転軸に対して平行とならずに傾いたり湾曲する等して感光ドラムの所定位置に光を導くことができないので、記録媒体に形成された画像の画質が低下してしまう。
そして、カラー方式の画像形成装置では、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック等の基本となる色毎に設けられた像担持手段に担持されたトナー像を記録媒体に重ね合わせるように転写することによりカラー画像を形成するので、像担持手段に照射された光の軌跡が傾いたり湾曲する等していると、重ね合わせた各色毎の画像がずれてしまい、顕著な画質低下を招いてしまう。
つまり、カラー方式の画像形成装置では、モノクロ(白黒)方式の画像形成装置に比べて、高い精度で光学部材の組み付け角度を調整保持する必要がある。
したがって、高い精度で光学部材の組み付け角度を調整保持する必要があるカラー方式の画像形成装置に請求項1ないし10のいずれか1つに記載の走査光学装置を用いれば、高い精度で光学部材の組み付け角度を調整保持することができるので、高品質なカラー画像を形成することができる。
また、複数個の像担持手段が記録媒体の搬送方向に並んで配設され、かつ、これら複数個の像担持手段の配列に対応するように複数箇所から光を像担持手段に向けて照射する、いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置では、複数箇所から照射される光それぞれを精度良く像担持手段に結像させる必要があるので、このタンデム方式のカラー画像形成装置に請求項1ないし10のいずれか1つに記載の走査光学装置を用いれば、高い精度で光学部材の組み付け角度を調整保持することができ、特に有効である。
本実施形態は本発明に係る走査光学装置を電子写真方式のカラー画像形成装置(カラーレーザプリンタ)に適用したものであり、以下に本実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.レーザプリンタの外観構成
図1はレーザプリンタ100の要部を示す側断面図であり、このレーザプリンタ100は、紙面上側を重力方向上方側として設置され、通常、紙面左側を前側として使用される。
レーザプリンタ100の筐体103は略箱状(立方体状)に形成されており、この筐体103の上面側には、印刷を終えて筐体103から排出される用紙やOHPシート等の記録媒体(以下、単に用紙という。)が載置される排紙トレイ105が設けられている。
2.レーザプリンタの内部構成
画像形成部200は用紙に画像を形成する画像形成手段であり、フィーダ部300は、搬送機構350と共に画像形成部200に用紙を供給する搬送手段の一部を構成するものであり、搬送機構350は、画像形成部200を構成する4つのプロセスカートリッジ500K、500Y、500M、500Cに用紙を搬送する搬送手段である。
なお、画像形成部200にて画像形成が終了した用紙は、中間搬送ローラ380及び排出シュート(図示せず。)にてその搬送方向が上方側に略180°転向された後、排出ローラ390により排出部107から排紙トレイ105に排出される。
2.1.フィーダ部
フィーダ部300は、筐体103の最下部に収納された給紙トレイ301、給紙トレイ301の端部に対応する部位のうち用紙の搬送方向前進側上方に設けられて給紙トレイ301に載置された用紙を画像形成部200に給紙(搬送)する給紙ローラ303、及び用紙に所定の搬送抵抗を与えることにより給紙ローラ303により給紙される用紙を1枚毎に分離する分離パッド305等を有して構成されている。
そして、給紙トレイ301に載置されている用紙は、筐体103内の前方側にてUターンするようにして、筐体103内の略中央部に配設された画像形成部200に搬送される。
また、給紙トレイ301から画像形成部200に至る用紙の搬送経路のうち、略U字状に転向する部位には、略U字状に湾曲しながら画像形成部200に搬送される用紙に搬送力を与える搬送ローラ307が配設され、一方、用紙を挟んで搬送ローラ307と対向する部位には、用紙を搬送ローラ307側に押さえ付ける加圧ローラ309が配設されている。なお、加圧ローラ309は、コイルバネ(図示せず。)等の弾性手段にて搬送ローラ307側に押圧されている。
そして、搬送ローラ307よりも用紙搬送方向下流側には、搬送ローラ307により搬送されてくる用紙の先端に接触することでその用紙の斜行を補正した後、その用紙をさらに画像形成部200へ向けて搬送するレジストローラ311、及びレジストローラ311と対向して配置されたレジストコロ313が設けられている。なお、レジストコロ313はコイルバネ(図示せず。)等の弾性手段にてレジストローラ311側に押圧されている。
2.2.搬送機構
搬送機構350は、画像形成部200の作動と連動して回転する駆動ローラ351、駆動ローラ351と離隔した位置に回転可能に配設された従動ローラ353、及び駆動ローラ351及び従動ローラ353間に巻き付けられた搬送ベルト355等から構成されている。
そして、搬送ベルト355が用紙を載せた状態で回転することにより、給紙トレイ301から搬送されてきた用紙は、レーザプリンタ1の前後方向に搬送されることにより4つのプロセスカートリッジ500K、500Y、500M、500Cに順次搬送される。
なお、本実施形態では、搬送機構350の下方側に搬送ベルト355の表面に付着した廃トナーを除去するベルトクリーナ360が設けられている。
2.3.画像形成部
画像形成部200は、スキャナ部400、プロセスカートリッジ500及び定着ユニット600等を有して構成されている。
本実施形態に係る画像形成部200はカラー印刷が可能な、いわゆるダイレクトタンデム方式のものである。そして、本実施形態では、用紙の搬送方向上流側からブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のトナー(現像剤)に対応した4つのプロセスカートリッジ500K、500Y、500M、500Cが、用紙の搬送方向に沿って直列に並んで配設されている。
なお、4つのプロセスカートリッジ500K、500Y、500M、500Cはトナーの色が異なるのみで、その他は同一である。そこで、以下、4つのプロセスカートリッジ500K、500Y、500M、500Cを総称してプロセスカートリッジ500と記す
2.3.1.スキャナ部
スキャナ部400は、後述する感光ドラム510にレーザ光を照射することにより感光ドラム510の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段であり、本実施形態では、スキャナ部400に本発明に係る走査光学装置を採用している。
そして、スキャナ部400は、図1に示すように、筐体103内のうちプロセスカートリッジ500の上方側に配設されており、スキャナ部400の下面側からレーザ光が感光ドラム510に向けて出射される。
以下、図2〜図12に基づいて本実施形態に係るスキャナ部(光学走査装置)400の詳細を説明する。
なお、図2は本体フレーム110に対するスキャナ部400の組み付けの概要を示す模式図であり、図3はスキャナ部400の概略構成を示す側断面図であり、図4はスキャナ部400の概略構成を表す上面図であり、図5はミラー411とスキャナフレーム431との組み付け状態を示す斜視図であり、図6は図5に分解斜視図あり、図7(a)は図5の概略的なA矢視図であり、図7(b)は図7(a)のA−A断面図であり、図8はスキャナ部400を下面側(プロセスカートリッジ500側)から見た図である。なお、図4においては、説明の都合上、後述する部位431Gは省略されている。
また、図9は、図8において、スキャナ部400からカバー部材432、出射口カバー436及びカバー留め具440を取り外した状態を示す図であり、図10はスキャナ部400の一部を下面側(プロセスカートリッジ500側)から見た斜視図であり、図11は出射口カバー436部分の断面図であり、図12は図3のA部拡大図であり、図13(a)は図4のA部拡大図であり、図13(b)は図13(a)のA−A断面図であり、図13(c)は図13(a)のB−B断面図である。
2.3.1.1.スキャナ部400の構成する光学素子について
図4中、半導体レーザ401K、401Y、401M、401C(以下、これらを総称するときは、半導体レーザ401と記す。)はレーザ光を出射する発光手段であり、コリメートレンズ402K、402Y、402M、402C(以下、これらを総称するときは、コリメートレンズ402と記す。)は、各半導体レーザ401それぞれの正面に配設されて、各半導体レーザ401から出射された発散光をビーム状の平行光とする集光手段である。
つまり、本実施形態では、半導体レーザ401及びコリメートレンズ402により、ビーム状の光を出射する光源403が構成されている。そこで、以下、半導体レーザ401とコリメートレンズ402とを併せて光源403と記すとともに、4つの光源403それぞれを光源403K、403Y、403M、403Cと記す。
なお、光源403Kは、プロセスカートリッジ500Kの感光ドラム510K(図3参照)に照射される光の光源であり、光源403Yは、プロセスカートリッジ500Yの感光ドラム510Y(図3参照)に照射される光の光源であり、光源403Mは、プロセスカートリッジ500Mの感光ドラム510M(図3参照)に照射される光の光源であり、光源403Cは、プロセスカートリッジ500Cの感光ドラム510C(図3参照)に照射される光の光源である。
また、ミラー404Cは、光源403Cから出射された光を略90°偏向させてシリンドリカルレンズ405Aに導く反射鏡であり、ミラー404Mは、光源403Mから出射
された光を略90°偏向させてシリンドリカルレンズ405Bに導く反射鏡である。
なお、ミラー404C、404Mに対して紙面奥側ずれた部位には、光源403Kから出射された光をシリンドリカルレンズ405Aに導き、光源403Yから出射された光をシリンドリカルレンズ405Bに導く導光部(図示せず。)が設けられている。
そして、シリンドリカルレンズ405Aに導かれた光源403C及び光源403Kの光は、シリンドリカルレンズ405Aにて副走査方向(紙面垂直方向)に屈折され、ポリゴンミラー406の反射面に互いに異なる入射角度で照射され、同様に、シリンドリカルレンズ405Bに導かれた光源403Y及び光源403Mの光は、シリンドリカルレンズ405Bにて副走査方向(紙面垂直方向)に屈折され、ポリゴンミラー406の反射面に互いに異なる入射角度で照射される。
ポリゴンミラー406は、光源403から出射された光を偏向走査する偏光器であり、本実形態に係る偏光器(ポリゴンミラー406)は、多角形状(本実施形態では、六角形状)に配置された反射鏡を電動モータ(図示せず。)にて回転させることにより、光を偏向させながら走査する回転多面鏡にて構成されている。
そして、ポリゴンミラー406を回転駆動する電動モータへの駆動電流及びその制御信号が流れる電気ハーネス406Aは、図8に示すように、後述するケーシング430内のうちカバー部材432が配設された部位に対応する箇所に配線されている。
また、図4中、fθレンズ407A、407B(以下、これらを総称するときは、fθレンズ407と記す。)は、ポリゴンミラー406によって等角速度で紙面左右方向(主走査方向)に走査される光が感光ドラム510上にて等速度にて走査するように走査速度を変換する走査速度変換手段である。
そして、fθレンズ407にて走査速度が変換された光は、図3に示すように、複数枚のミラー410〜419及びトーリックレンズ420K、420Y、420M、420C(以下、これらを総称するときは、トーリックレンズ420と記す。)等から構成された光学部材にて感光ドラム510に結像される。
なお、トーリックレンズ420は、光の主走査方向と副走査方向とで曲率が異なるレンズであり、ポリゴンミラー406により規定された方向とは異なる方向に反射された光を副走査方向に偏向する面倒れ補正手段である。
そして、以上に述べた構成により、画像データに基づいて光源403から出射された光は、図3に示すように、シリンドリカルレンズ405A、405B(以下、これらを総称するときは、シリンドリカルレンズ405と記す。)を透過してポリゴンミラー406にて偏向走査され、fθレンズ407にて走査速度が等速化された後、ミラー410〜419によってその光路が折り返され、その後、トーリックレンズ420を経由してスキャナ部400から各感光ドラム510に向けて結像されるように出射される。
なお、ミラー410は全ての光を全反射させることなく、光源403Cから出射された光については反射させてミラー411に導き、光源403Kから出射された光については屈折透過させてミラー413に導く。
2.3.1.2.スキャナケーシング等について
ところで、ポリゴンミラー406やミラー410〜419等のミラー類、及びfθレンズ407及びトーリックレンズ420等のレンズ類の表面に塵埃が付着して汚れると、感
光ドラム510に鮮明な静電潜像を形成することができなくなるおそれがある。
そこで、本実施形態に係るスキャナ部400では、図3に示すように、ポリゴンミラー406やミラー410〜419等のミラー類及びトーリックレンズ420等のレンズ類をケーシング430内に収納してミラー410〜419やfθレンズ407及びトーリックレンズ420等を塵埃から保護している。
そして、ケーシング430は、ミラー410〜419やトーリックレンズ420等が組み付け固定されたスキャナフレーム431、スキャナフレーム431のうちプロセスカートリッジ500側を覆うカバー部材432、及びスキャナフレーム431のうちプロセスカートリッジ500と反対側を覆うスキャナカバー433等から構成されている。
また、スキャナフレーム431は、熱膨張に対して等方性を有するフィラー(充填物)が充填されたPC/ABSポリマーアロイ製のインジェクション成形品であり、このスキャナフレーム431の幅方向(本実施形態では、レーザプリンタ1の左右方向)両端部のうちプロセスカートリッジ500に面する側には、図8に示すように、スキャナ部400をレーザプリンタ本体の本体フレーム110(図2参照)に位置決め固定するための突部(ボス部)434が設けられている。
この突部434は、スキャナフレーム431の幅方向両端部のうちポリゴンミラー406が配設された位置に対応する部位、つまり、スキャナフレーム431の幅方向端部のうち、ポリゴンミラー406の略中心を通る幅方向と平行な直線上であって、かつ、幅方向と直交するスキャナフレーム431の長手方向(本形態では、レーザプリンタ1の前後方向)の略中央部に対応するに設けられている。
一方、スキャナフレーム431の四隅431G(図2参照)、つまりスキャナフレーム431の長手方向両端側は、U字状の板バネクリップ等の弾性変形可能な押圧手段(図示せず。)にて本体フレーム110に押圧された状態で固定されている。
また、スキャナカバー433は樹脂又は金属製であり、本実施形態では、スキャナカバー433及びスキャナフレーム431等により、ポリゴンミラー406やトーリックレンズ420等を収納するケーシング本体部が構成されている。
また、カバー部材432は、スキャナフレーム431の長手方向中央部より一端側(本実施形態では、前方側)を覆う第1カバー部材432A、及び長手方向中央部より他端側(本実施形態では、後方側)を覆う第2カバー部材432Bから構成されており、第1、2カバー部材432A、432Bは、SPCC(冷間圧延鋼板)等の金属板にプレス加工を施すことにより成形された板金部品である。
そして、第1カバー部材432Aには、ブラック用の感光ドラム510及びシアン用の感光ドラム510に向けて出射される光が通過する2つの出射口435K、435Cが設けられ、第2カバー部材432Bには、マゼンタ用の感光ドラム510及びイエロー用の感光ドラム510に向けて出射される光が通過する出射口435M、435Yが設けられている。
なお、以下、第1、2カバー部材432A、432Bを総称する場合は、カバー部材432と記し、4つの出射口435K、435C、435M、435Yを総称するときは、出射口435と記す。
また、各出射口435は、光が透過可能な部材(本実施形態では、ガラス又は透明なア
クリル)にて構成された出射口カバー436K、436C、436M、436Y(以下、これらを総称するときは、出射口カバー436と記す。)にて閉塞されており、これらの出射口カバー436は、図12に示すように、ケーシング430に対して外側に配設されている。
そして、出射口カバー436のうち感光ドラム510側の面436A全ては、ケーシング430の外壁面430Aより感光ドラム510側に位置しているとともに、図3に示すように、全ての面436Aが略同一平面上に位置するよう構成されている。
また、光源403から出射された光を感光ドラム120に結像させるための光学部材を構成するミラー410〜419、fθレンズ407及びトーリックレンズ420のうち光路の最後尾に配設された光学素子、つまりトーリックレンズ420は、図12に示すように、その一部が出射口435内に位置するように配置されている。
つまり、本実施形態では、トーリックレンズ420の端部のうち出射口カバー436側に位置する端部が、出射口435が形成されたカバー部材432(ケーシング430)の内側の面430Bより出射口カバー436側に位置するように、トーリックレンズ420がケーシング430内に配置固定されている。
ところで、出射口カバー436は、図8及び図10に示すように、光の走査方向(主走査方向、本実施形態では、スキャナ部400の幅方向)に延びる帯板状に形成されており、その長手方向両端側は、図10及び図11に示すように、カバー留め具440によってカバー部材432(ケーシング430)側に押圧されてケーシング430(カバー部材432)に固定されている。
カバー留め具440は、図11に示すように、出射口カバー436の端部に被さる第1面部441、及び第1面部441と直交する方向に延びてケーシング430のスキャナフレーム431に固定された第2面部442を有して略L字状に形成されており、第2面部442に形成された係合止穴442Aにスキャナフレーム431に形成された係合突起部431Aが係合(嵌り込む)ことにより、カバー留め具440がスキャナフレーム431に固定されている。
すなわち、カバー留め具440はL字状に形成された板バネのものであり、ケーシング430に装着する前の状態においては、第1面部441と第2面部442とのなす角度が90°より僅かに小さくなっている。
このため、係合突起部431Aが係合穴442Aに嵌り込むようにカバー留め具440を装着すると、第1面部441と第2面部442とのなす角度が90°となるようにカバー留め具440が弾性変形するため、出射口カバー436は、カバー留め具440に発生する弾性力(復元力)によりカバー部材432側に押圧されてケーシング430に固定される。
このとき、カバー部材432は、出射口カバー436を介してカバー留め具440によりスキャナフレーム431側に押圧されることとなる。そこで、本実形態では、カバー部材432に係合突起部431Aが係合する(嵌り込む)係合穴432Cを設けるともに、係合突起部431Aが係合穴432Cに係合した状態で、カバー留め具440によりカバー部材432を出射口カバー436と共にスキャナフレーム431側に押圧することによって、カバー部材432及び出射口カバー436をスキャナフレーム431に押圧固定している。
なお、カバー部材432は、係合突起部431Aが係合穴432Cに係合することによりスキャナフレーム431に対して位置決めされ、出射口カバー436は、図12に示すように、出射口435の外縁部に形成された凹部432Dに嵌り込みことによりカバー部材432に対して位置決めされる。
また、レンズ留め具445は、図11に示すように、トーリックレンズ420をスキャナフレーム431側に押圧することによりトーリックレンズ420をスキャナフレーム431に固定するための押圧固定手段であり、このレンズ留め具445は、カバー留め具440と同様に、L字状に形成された板バネ部材にて構成されている。
そして、レンズ留め具445のうちスキャナフレーム431側には、スキャナフレーム431に形成された係合突起部431Dが嵌り込む(係合する)係合穴445A、及びスキャナフレーム431に形成された凹部431Eに嵌り込んで、レンズ留め具445をスキャナフレーム431のうち係合突起部431Dの根元側に押圧する弾性力を発生させるバネ部445Bが形成されている。
このため、レンズ留め具445は、係合穴445Aに係合突起部431Dが嵌り込むことによってスキャナフレーム431に対して位置決めされた状態で、バネ部445Bが発生する弾性力(押圧力)によりスキャナフレーム431に対して強固に固定され、一方、トーリックレンズ420は、レンズ留め具445によりスキャナフレーム431側に押圧されてスキャナフレーム431の部位431Hに接触することにより、スキャナフレーム431の厚み方向(図11の上下方向)において位置決めされた状態で固定される。
また、スキャナフレーム431のうちfθレンズ407とポリゴンミラー406との間には、図13に示すように、fθレンズ407をスキャナフレーム431に固定するための壁部413Gが設けられており、fθレンズ407は、その端部のうち光の走査方向両端側にて壁部413Gに固定されている。
なお、本実施形態では、弾性変形を利用した略コの字状のクリップ407Aにてfθレンズ407と壁部413Gとを挟み込むようにしてfθレンズ407が壁部413Gに固定されている。
そして、壁部413Gのうち光路に相当する部位には、図13(b)に示すように、壁部413Gを貫通する光路穴413Hが設けられており、この光路穴413Hに対してスキャナカバー433側(図13(b)の左側)には、2つのクリップ407A間を繋ぐように延びるブリッジ部413K(図13(a)参照)が設けられ、光路穴413Hを挟んでブリッジ部413Kと反対側には、スキャナフレーム431を貫通して出射口435に至る光路を構成するための貫通孔413Lが設けられている。
なお、本実施形態では、壁部413G、ブリッジ部413K及びスキャナカバー433は一体成形に一体化されている。
2.3.1.3.ミラーの組み付け構造
光源403から出射された光は、ミラー410〜419によってその光路が折り返されてトーリックレンズ420に到達するので、スキャナフレーム431に対するミラー410〜419の組み付け角度が不適切であると、感光ドラム510に適切に光を結像させることができない。
このため、組み付け時にミラー410〜419の組み付け角度を適切な角度に調整しても、その後、その組み付け角度が変化してしまうと、実際に用紙に画像を形成する際に感光ドラム510に適切に光を結像させることができず、用紙に形成された画像の画質が低
下してしまうといった問題が発生する。
そこで、本実施形態では、この問題を解決すべく、以下に述べるような構造にてミラー410〜419をスキャナフレーム431に対して組み付け固定している。
以下、ミラー411の組み付け構造を例に本実施形態に係るミラーの組み付け構造を説明する。
ミラー411は、図5及び図6に示すように、光の走査方向に延びるガラス製の帯板のうち、光が当たる反射面側にアルミニウム等の金属を蒸着させることにより光を反射させる反射面(反射膜)411Aが形成された光学部材であり、このミラー411の長手方向両端側は、金属が蒸着されておらず光が透光可能となっている。
また、ミラー411は、図7(b)に示すように、スキャナフレーム431とミラー411の長手方向両端部との間に配設された台座部材450を介してスキャナフレーム431に支持されており、この台座部材450には、スキャナフレーム431側からミラー411側に突出し、その先端側がミラー411に接触することによりミラー411の組み付け角度を調整する際の基準となる支点突部451が設けられている。
また、本実施形態に係る支点突部451は、図6に示すように、ミラー411の長手方向に延びる突条となっているとともに、支点突部451とミラー411との接触部が、図7(a)に示すように、ミラー411の反射面411Aのうち光の走査軌跡L1の延長線上に位置するように構成されている。
そして、支点突部451とこの支点突部451が形成されたプレート部452とは、アルミニウム等の金属にて一体成形されており、プレート部452には、図6に示すように、スキャナフレーム431に形成された凸部431Bが嵌り込む溝部453が形成されている。
また、溝部453は、ミラー411の長手方向と直交する方向に延びる突条に形成されており、溝部453に凸部431Bが嵌り込むことにより、ミラー411の長手方向における台座部材450の位置が決定される。
一方、プレート部452の側端部のうち溝部453の延び方向両端側が凸部431Bに形成された段部431Cに接触することにより、ミラー411の長手方向と直交する方向における台座部材450の位置が決定される。
そして、支点突部451を挟んで両側には、図7に示すように、ミラー411とプレート部452との間に配設されてスキャナフレーム431に対するミラー411の組み付け角度を保持(維持)するスペーサ460が設けられており、このスペーサ460は、所定範囲の波長を有する光が照射されると硬化する光硬化樹脂(本実施形態では、エポキシ樹脂等の紫外線硬化樹脂)にて構成されている。
また、ミラー411は、図5及び図7(b)に示すように、ミラー留め具470によりスキャナフレーム431側に押圧されて台座部材450を介してスキャナフレーム431に対して位置決め固定されている。
そして、ミラー留め具470は、スキャナフレーム431側に形成された係合突起431Fに嵌り込む(係合する)係合穴471Aが形成された2枚の係合片部471、及びこれら2枚の係合片部471を連結する連結部472を有して略コの字状に形成されている。
つまり、本実施形態では、連結部472がミラー411のうち反射面411Aと反対側の面に接触するようにミラー留め具470がミラー411の両端部に被さることにより、ミラー411は、ミラー留め具470によりスキャナフレーム431側に押圧されて固定される。
また、連結部472は、図7(b)に示すように、ミラー411の長手方向と平行な方向から見て、ミラー411側に凸となるように略くの字状に湾曲しており、この略くの字状に湾曲した連結部472の頂部472Aがミラー411に接触することにより、ミラー留め具がミラー411に対して押圧力を作用させている。
そして、本実施形態では、頂部472A、つまりミラー留め具470がミラー411に接触して押圧力を作用させる作用点と、支点突部451がミラー411に接触する支点451Aとが、図7(a)に示すように、ミラー411の厚み方向に垂直な面に投影した場合において、ミラー411に入射する光の走査軌跡L1の延長線上に位置し、かつ、光の走査方向と平行な方向において、頂部472Aが支点451Aを挟んで両側に位置するように、台座部材450及びミラー留め具470が配置されている。
また、ミラー留め具470のうち少なくともスペーサ460に対応する部位(本実施形態では、連結部472)には、光硬化樹脂(スペーサ460)を硬化させる光が透光可能な矩形状の開口部472Aが設けられており、頂部472Aは開口部472Aに対応する部位にてミラー411に接触している。
2.3.2.プロセスカートリッジ
4つのプロセスカートリッジ500K、500Y、500M、500Cはトナーの色が異なるのみで、その他は同一であるので、以下、プロセスカートリッジ500Cを例にその構造を説明する。
プロセスカートリッジ500は、図1に示すように、スキャナ部400の下方側において着脱可能に筐体103内に配設されており、このプロセスカートリッジ500は、感光ドラム510、帯電器520、及びトナー収容部530等を収納するケーシング560を有して構成されている。
なお、転写ローラ570は、搬送ベルト355を挟んで感光ドラム510と反対側にて本体フレーム110に回転可能に支持されている。また、本実施形態では、4つのプロセスカートリッジ500K、500Y、500M、500Cは1つにケーシング560に収納されているので、これら4つのプロセスカートリッジ500K、500Y、500M、500Cは一体的に本体フレーム110に対して着脱される。
そして、感光ドラム510は、用紙に転写される画像を担持する感光体をなすもので、最表層がポリカーボネート等からなる正帯電性の感光層により形成される円筒状のものである。
帯電器520は、感光ドラム510の表面を帯電させる帯電手段をなすもので、感光ドラム510の後側斜め上方において、感光ドラム510と接触しないように所定間隔を有して感光ドラム510と対向配設されている。
なお、本実施形態に係る帯電器520は、タングステン等からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を行うことにより感光ドラム510の表面に略均一に正電荷を帯電させるスコロトロン型帯電器を採用している。
転写ローラ570は、感光ドラム510と対向して配設されて搬送ベルト355の回転と連動して回転し、用紙が感光ドラム510近傍を通過する際に、感光ドラム510に帯電した電荷と反対の電荷(本実施形態では、負電荷)を印刷面と反対側から用紙に作用させることにより、感光ドラム510の表面に付着したトナーを用紙の印刷面に転写させる転写手段をなすものである。
トナー収容部530は、トナーが収容されたトナー収容室531、トナーを感光ドラム510に供給するトナー供給ローラ532及び現像ローラ533等を有して構成されており、本実施形態に係るトナー収容部530は、プロセスカートリッジ500の本体部に対して着脱可能となっている。
そして、トナー収容室531に収容されているトナーは、トナー供給ローラ532の回転によって現像ローラ533側に供給され、さらに、現像ローラ533側に供給されたトナーは、現像ローラ533の表面に担持されるとともに、層厚規制ブレード534により担持されたトナーの厚みが所定の厚みにて一定(均一)となるよう調整された後、スキャナ部400にて露光された感光ドラム510の表面に供給される。
2.3.3.定着ユニット
定着ユニット600は、用紙の搬送方向において感光ドラム510より後流側に配設され、用紙に転写されたトナーを加熱溶融させて定着させるものであり、この定着ユニット600は、本体フレーム110に着脱可能に組み付けられている。
具体的には、定着ユニット600は、用紙の印刷面側に配設されてトナーを加熱しながら用紙に搬送力を付与する加熱ローラ610、及び用紙を挟んで加熱ローラ610と反対側に配設されて用紙を加熱ローラ610側に押圧する加圧ローラ620等を有して構成されている。
なお、加熱ローラ610は、現像ローラ533や搬送ベルト355等と同期して回転駆動され、一方、加圧ローラ620は、加熱ローラ610に接触する用紙を介して加熱ローラ610から回転力を受けて従動回転する。
2.3.4.画像形成作動の概略
画像形成部200においては、以下のようにして用紙に画像が形成される。
すなわち、感光ドラム510の表面は、その回転に伴って、帯電器520により一様に正帯電された後、スキャナ部400から照射される光(レーザビーム)の高速走査により露光される。これにより、感光ドラム510の表面には、用紙に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ533の回転により、現像ローラ533上に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光ドラム510に対向して接触するときに、感光ドラム510の表面上に形成されている静電潜像、つまり、一様に正帯電されている感光ドラム510の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給される。これにより、感光ドラム510の静電潜像は、可視像化され、感光ドラム510の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光ドラム510の表面上に担持されたトナー像は、転写ローラ570に印加される転写バイアスによって用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は定着ユニット600に搬送されて加熱され、トナー像として転写されたトナーが用紙に定着して、画像形成が完了する。
3.本実施形態に係るレーザプリンタの特徴
前述したように、組み付け時にミラー410〜419の組み付け角度を適切な角度に調整しても、その後、その組み付け角度が変化してしまうと、実際に用紙に画像を形成する際に感光ドラム510に適切に光を結像させることができず、用紙に形成された画像の画質が低下してしまうといった問題が発生する。
これに対して、本実施形態では、スキャナフレーム431に対するミラー410〜419の組み付け角度を保持するスペーサ460を光硬化樹脂にて構成しているので、スペーサ460に光を照射する前、つまりスペーサ460を構成する光硬化樹脂が硬化する前にミラー410〜419の組み付け角度を調整した後、スペーサ460に光を照射することにより、その調整された組み付け角度の状態を保持(維持)したままスペーサ460を硬化させることができる。
また、光が照射されて硬化したスペーサ460は、組み付け時に調整された組み付け角度を保持するための形状(座面)を維持し続けるので、ミラー410〜419を清掃するためにスキャナ部400を分解した後、スキャナ部400を再組み立て(メインテナンス)する際には、既に硬化したスペーサ460にミラー410〜419を接触させるように組み付ければ、再度、ミラー410〜419の組み付け角度を調整することなく、ミラー410〜419を適切な組み付け角度でスキャナフレーム431に再組み付けることができる。
また、硬化する前のスペーサ460は、ミラー410〜419との接触面に沿うように(馴染むように)容易に変形するので、この状態でスペーサ460に光を照射して硬化させれば、スペーサ460の面精度及びミラー410〜419の面精度を考慮する必要がない。
したがって、本実施形態では、スキャナ部400の再組立性(メインテナンス性)を向上させつつ、ミラー410〜419の組み付け角度を適切な角度とした上で、その状態を容易に保持(維持)することができる。
また、ミラー410〜419のうち少なくともスペーサ460に対応する部位は、光硬化樹脂を硬化させる光が透光可能となっているので、スペーサ460に光を照射する際に、ミラー410〜419が障害となってスペーサ460に光を照射できないといった問題が発生することを防止できる。
また、先端側がミラー410〜419に接触することによりミラー410〜419の組み付け角度を調整する際の基準となる支点突部451を有しているので、スペーサ460に光を照射する前、つまりスペーサ460が硬化する前においては、支点突部451を中心としてミラー410〜419を回転(揺動)させることにより、ミラー410〜419の組み付け角度を任意の角度とすることができる。したがって、ミラー410〜419の組み付け角度を調整する際に、組み付け角度を確実に適切な角度とすることができる。
また、支点突部451は、スキャナフレーム431とミラー410〜419との間に配設された台座部材450に設けられ、かつ、スペーサ460は、台座部材450とミラー410〜419との間に配設されてミラー410〜419の組み付け角度を保持するので、ミラー410〜419は台座部材450を介してスキャナフレーム431に固定されることとなる。
このため、例えば光硬化樹脂(スペーサ460)が接着剤として機能してミラー410
〜419と台座部材450とが一体化してしまった場合であっても、ミラー410〜419及び台座部材450を、ミラー410〜419の組み付け角度が固定された1つのユニットとして取り扱うことができるので、スキャナ部400を再組み立て(メインテナンス)する際に、このユニット単位でスキャナフレーム431に組み付けることができる。
これに対して、仮に、台座部材450を介さずにミラー410〜419を直接スキャナフレーム431に組み付けると、ミラー410〜419とスキャナフレーム431とが光硬化樹脂(スペーサ460)により接着されてしまうと、スキャナ部400を再組み立て(メインテナンス)する際に、ミラー410〜419をスキャナフレーム431から取り外すことができなくなってしまうおそれがある。
しかし、本実施形態では、たとえミラー410〜419と台座部材450とがスペーサ460により接着された場合であっても、前述のごとく、ミラー410〜419及び台座部材450を、ミラー410〜419の組み付け角度が固定された1つのユニットとして取り扱うことができるので、ミラー410〜419をスキャナフレーム431から容易に取り外すことができるとともに、スキャナ部400を再組み立て(メインテナンス)する際に、再度、ミラー410〜419の組み付け角度を調整する必要がない。したがって、スキャナ部400の再組み立て(メインテナンス)を更に向上させることができる。
また、光硬化樹脂は、通常、金属との接着性が良いので、本実施形態のごとく、台座部材450を金属製とすれば、ミラー410〜419及び台座部材450が確実に1つのユニットとなるように接着することができる。
ところで、台座部材450は、前述したように、溝部453に凸部431Bが嵌り込むことにより、ミラー411の長手方向における台座部材450の位置が決定され、一方、プレート部452の側端部のうち溝部453の延び方向両端側が凸部431Bに形成された段部431Cにより規制されることにより、ミラー411の長手方向と直交する方向における台座部材450の位置が決定されている。
しかし、溝部453に凸部431Bが嵌り込むことのみでは、台座部材450がスキャナフレーム431から外れてしまうことを防止することはできない。また、スペーサ460は光硬化樹脂であるので、台座部材450とミラー411とを接着する接着剤としての機能を期待できるものの、スペーサ460のみでミラー411と台座部材450とを強固に一体化することは難しい。
これに対して、本実施形態では、ミラー留め具470によりミラー410〜419がスキャナフレーム431側に押圧されているので、ミラー410〜419及び台座部材450からなるユニットを確実にスキャナフレーム431に組み付け固定することができる。
また、ミラー留め具470のうち少なくともスペーサ460に対応する部位は、光硬化樹脂を硬化させる光が透光可能な開口部472Aが設けられているので、ミラー410〜419及び台座部材450からなるユニットを確実にスキャナフレーム431に組み付け固定しながら、スペーサ460に光を照射する際に、ミラー留め具470が障害となってスペーサ460に光を照射できないといった問題が発生することを防止できる。
また、支点突部451は、ミラー410〜419の反射面411Aのうち光の走査軌跡L1の延長線上に位置する部位にてミラー410〜419に接触しているので、本実施形態では、ミラー410〜419の組み付け角度を調整する際に、ミラー410〜419は、反射面のうち光の走査軌跡L1の延長線上に位置する部位を回転(揺動)支点として組み付け角度が調整されることとなる。
ところで、ミラー410〜419の回転(揺動)支点から離れた箇所ほど、組み付け角度の変化に対して大きく変位するので、仮に、ビーム状の光が当たる箇所がミラー410〜419の回転(揺動)支点から離れた箇所であると、ミラー410〜419の組み付け角度を調整すると、光路長が大きく変化してしまう。
これに対して、本実施形態では、反射面411Aのうち光の走査軌跡L1の延長線上に位置する部位をミラー410〜419の回転(揺動)支点としているので、ミラー410〜419の組み付け角度を調整した際に、光路長が大きく変化してしまうことを防止できる。
また、ミラー留め具470がミラー410〜419に接触して押圧力を作用させる作用点472Aと支点突部451がミラー410〜419に接触する支点451Aとは、ミラー410〜419の厚み方向に垂直な面に投影した場合において、ミラー410〜419に入射する光の走査方向と垂直な方向において一致しているので、作用点472Aに作用する力のベクトルと支点451Aで発生する反力のベクトルとが相殺されてミラー410〜419には、ミラー410〜419を捻るようなモーメントが発生しない。
したがって、ミラー410〜419が捻り変形してしまうことを防止できるので、感光ドラム510に確実に光を導くことができる。
また、ミラー留め具470は、連結部472の頂部472Aが、光の走査方向と平行な方向において、ミラー410〜419に接触する支点451Aを挟んで両側でミラー410〜419に接触して押圧力を作用させるので、支点突部451がミラー410〜419に接触する支点に対して、ミラー留め具470による押圧力を支点に対して均等(対称)に作用させることができる。
したがって、ミラー留め具470による押圧力によってミラー410〜419が不均一に撓み変形してしまうことを防止できるので、感光ドラム510に確実に光を導くことができる。
また、スキャナフレーム431に設けられた光路穴413Hのうちスキャナカバー433(図13(b)の左側)には、2つのクリップ407A間を繋ぐように延びるブリッジ部413Kが設けられているので、fθレンズ407を固定するための壁部413Gを含めたスキャナフレーム431の曲げ剛性を高めることができる。
したがって、本実施形態のごとく、光路穴413Hを挟んでブリッジ部413Kと反対側に貫通孔413Lを設けた場合であっても、スキャナフレーム431の剛性が低下してしまうことを防止できる。
また、スキャナ部400を本体フレーム110に位置決め固定するための突部434が、スキャナフレーム431の長手方向の略中央部に対応するに設けられ、かつ、スキャナフレーム431の長手方向両端側が、弾性変形可能な押圧手段にて本体フレーム110に押圧された状態で固定されているので、本実施形態では、本体フレーム110に対する突部434の位置は変位しないものの、突部434からずれた位置、つまりスキャナフレーム431の長手方向両端側は、摺動するように本体フレーム110に対して変位可能な構造となる。
したがって、本体フレーム110を金属製としてスキャナフレーム431と本体フレーム110との熱膨張量が大きく相違した場合であっても、スキャナフレーム431の長手方向両端側が本体フレーム110に対して変位することにより、スキャナフレーム431
に大きな熱応力が発生することを抑制できるので、本体フレーム110に対するスキャナフレーム431の中心位置を変化させることなく、スキャナフレーム431が熱応力により変形してしまうことを抑制できる。
したがって、スキャナ部400から各感光ドラム510に向けて出射される光に結像位置がずれてしまうことを低減できるので、光の結像位置ずれに起因した色ずれの発生を防止できる。
ところで、カラー方式のレーザプリンタ1では、図3に示すように、スキャナ部400は、感光ドラム510と同数以上のミラー410〜419を有しているので、これらミラー410〜419の組み付け角度が不適切であると、感光ドラム510に照射された光の軌跡が感光ドラム510の回転軸に対して平行とならずに傾いたり湾曲する等して感光ドラムの所定位置に光を導くことができないので、用紙に形成された画像の画質が低下してしまう。
そして、カラー方式のレーザプリンタ1では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)等の基本となる色毎に設けられた感光ドラム510に担持されたトナー像を用紙に重ね合わせるように転写することによりカラー画像を形成するので、感光ドラム510に照射された光の軌跡が傾いたり湾曲する等していると、重ね合わせた各色毎の画像がずれてしまい、顕著な画質低下を招いてしまう。
つまり、カラー方式のレーザプリンタ1では、モノクロ(白黒)方式のレーザプリンタに比べて、高い精度でミラー410〜419の組み付け角度を調整保持する必要がある。
したがって、高い精度でミラー410〜419の組み付け角度を調整保持する必要があるカラー方式のレーザプリンタ1に本実施形態に係るスキャナ部400を用いれば、高い精度でミラー410〜419の組み付け角度を調整保持することができるので、高品質なカラー画像を形成することができる。
また、図3に示すように、複数個の感光ドラム510が用紙の搬送方向に並んで配設され、かつ、これら複数個の感光ドラム510の配列に対応するように複数箇所から光を感光ドラム510に向けて照射するタンデム方式のカラーレーザプリンタ100では、複数箇所から照射される光それぞれを精度良く感光ドラム510に結像させる必要があるので、このタンデム方式のカラーレーザプリンタ100に本実施形態に係るスキャナ部400を用いれば、高い精度でミラー410〜419の組み付け角度を調整保持することができ、特に有効である。
ところで、前述したように、ポリゴンミラー406やミラー410〜419等のミラー類及びトーリックレンズ420等のレンズ類の表面に塵埃が付着して汚れると、感光ドラム510に鮮明な静電潜像を形成することができなくなるおそれがある。
そこで、本実施形態に係るスキャナ部400では、図3に示すように、ポリゴンミラー406やミラー410〜419等のミラー類及びトーリックレンズ420等のレンズ類をケーシング430内に収納してミラー410〜419やトーリックレンズ420等を塵埃から保護している。
しかし、レーザプリンタ1では、カラー及びモノクロを問わず、ポリゴンミラー406を回転させることにより光源403から出射された光を偏向走査するので、ポリゴンミラー406の回転運動によりケーシング430内の空気が攪拌されてケーシング430内に気流が発生し、ケーシング430外の空気が出射口カバー436とケーシング430との隙間からケーシング430グ内に流入(侵入)してしまう。
そして、出射口カバー436とケーシング430との隙間のうちケーシング430外に連通する部位には、出射口カバー436とケーシング430との隙間を通過できなかった塵埃が、フィルタで濾されるようにして堆積していく。
このとき、図14(a)に示すように、ケーシング430の内側に出射口カバー436が配設されて出射口435がケーシングの外側に晒された状態となっていると、出射口カバー436とケーシング430との隙間を通過できなかった塵埃は、出射口435を塞ぐように出射口435の縁部に堆積していく。
これに対して、本実施形態では、ケーシング430の外側に出射口カバー436を配設しているので、出射口435がケーシング430の外側に晒された状態とならず、出射口435全体が出射口カバー436にて覆われた状態となる。
したがって、本実施形態では、図14(b)に示すように、出射口カバー436とケーシング430との隙間を通過できなかった塵埃は、出射口435の縁部に堆積することなく、出射口カバー436の外縁部に堆積していくので、出射口カバー436とケーシング430との隙間を通過できずに堆積していく塵埃によって出射口435が塞がれてしまうことを防止できる。
また、本実施形態に係るレーザプリンタ1では、出射口カバー436とケーシング430との隙間を通過できずに堆積していく塵埃によって出射口435が塞がれてしまうことを防止できるので、出射口カバー436の清掃頻度(メインテナンス頻度)を小さくすることができ、レーザプリンタ1の使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態では、出射口カバー436が、カバー留め具440によりケーシング430側に押圧されているので、出射口カバー436をケーシング430に対して確実に固定することができる。
また、カバー留め具440は、出射口カバー436の端部うち、感光ドラム510に向けて出射される光の走査方向と平行な方向の両端部にて出射口カバー436をケーシング430側に押圧しているので、カバー留め具440が走査中の光の光路において障害となってしまうことを防止できるとともに、出射口カバー436を清掃する際に、カバー留め具440が清掃の障害となることがないので、出射口カバー436を容易に清掃することができる。
また、カバー留め具440は、出射口カバー436の端部に被さる第1面部441、及び第1面部441と直交する方向に延びてケーシング430に固定された第2面部442を有して略L字状に形成され、かつ、第1面部441が凹凸のない平坦面にて構成されているので、カバー留め具440がプロセスカートリッジ500側に突出することがない。
したがって、プロセスカートリッジ500(トナー収容部560)を大きくしてトナーの収容量を増大させてもプロセスカートリッジ500とカバー留め具440とが干渉してしまうことを防止できるとともに、プロセスカートリッジ500を着脱する際にプロセスカートリッジ500とカバー留め具440とが干渉してしまうことを防止できる。
また、出射口カバー436のうち感光ドラム510側の面は、ケーシング430の外壁面430Aより感光ドラム510側に位置しているので、出射口カバー436のうち感光ドラム510の面がケーシング430の外壁面より内側に位置している場合に比べて、出射口カバー436を容易に清掃することができるので、用紙に形成される画像の品質を長
期間、良好に保つことができる。
ところで、ケーシング430をインジェクション成形等の型成形にて製造する場合においては、製造上(型抜き上)の制約から、ケーシング430のち感光ドラム510に対向する部位に開口部を設けざるを得ない場合がある。
このような場合においては、本実施形態のごとく、ケーシング430をケーシング本体部(スキャナフレーム431及びスキャナカバー433)、及びカバー部材432にて構成すれば、ケーシング本体部に設けざるを得なかった開口部をカバー部材432に閉塞(覆う)ことができるので、光源403、ポリゴンミラー406及びミラー410〜419等を確実に塵埃から保護することができる。
また、ケーシング430内のうち金属製のカバー部材432に対応する部位に電気ハーネス406Aが配設されているので、電気ハーネス406Aに電流が流れることによって誘起される磁界が金属製のカバー部材432にて遮蔽され、ケーシング430外に磁界が漏れることを抑制できる。
また、カバー部材432を金属製としたので、カバー部材432を樹脂製とした場合に比べて、同等以上の剛性を確保しながらカバー部材432の肉厚を薄くすることができる。
したがって、スキャナ部400とプロセスカートリッジ500との隙間を大きくすることができるので、レーザプリンタ1の大型化を招くことなく、スキャナ部400とプロセスカートリッジ500との間に所定以上の隙間を確保することができる。
また、カバー部材432は、プレス加工にて成形された板金部品であるので、カバー部材432の生産性を向上させることができ、スキャナ部400の製造原価を低減することができる。
また、トーリックレンズ420の少なくとも一部が、出射口435内に位置しているので、スキャナ部400と感光ドラム510との距離を小さくすることなく、トーリックレンズ420と感光ドラム510との距離を小さくすることが可能となる。
したがって、トーリックレンズ420と感光ドラム510と距離を小さくして結像倍率を小さくすることができるので、光源403等の位置ずれ影響が増幅されて感光ドラム510において光が大きくずれてしまうことを防止できる。延いては、用紙に形成された画質を向上させつつ、出射口カバー436と感光ドラム510と距離を大きくして出射口カバー436と感光ドラム510との間の空間を有効利用することができる。
また、1枚のカバー部材432に複数個の出射口435が設けられているので、出射口435毎にカバー部材432を設ける場合に比べて、カバー部材432の個数を低減することができるので、スキャナ部400の部品点数を低減することができる。
また、出射口カバー436のうち感光ドラム510側の面436Aは、略同一平面上に位置しているので、複数個の出射口カバー436を容易に同時清掃することができる。
また、本実施形態に係るスキャナ部400は、部品点数を低減することができるので、複数個の出射口435を有するカラー方式のレーザプリンタ1に適用して特に有効である。
4.実施形態と発明特定事項との対応関係
本実施形態では、ポリゴンミラー406ーが特許請求の範囲に記載された偏光器に相当し、fθレンズ407、ミラー410〜419及びトーリックレンズ420が特許請求の範囲に記載された光学部材に相当する。
(第2実施形態)
本実施形態は、図15に示すように、プロセスカートリッジ500のケーシング560に出射口カバー436の清掃する清掃手段をなす清掃パッド561を設けたものである。
これにより、本実施形態では、例えばプロセスカートリッジ500を交換すべく、ケーシング560をレーザプリンタ1から引き出すように移動させると、図16に示すように、4つの出射口カバー436がケーシング560の移動に連動して清掃される。
したがって、本実施形態では、プロセスカートリッジ500を着脱すべく、プロセスカートリッジ500)を移動させると同時に出射口カバー436の清掃を行うことができるので、出射口カバー436の清掃を容易に行うことができる。
(第3実施形態)
上述の実施形態では、支点突部451は、反射面411Aのうち走査軌跡L1の延長線上、つまりミラー410〜419の幅方向(長手方向及び厚み方向と直交する方向)の略中央部にて反射面411Aに接触していたが、本実施形態は、図17に示すように、支点突部451を幅方向一端側にて反射面411A(ミラー410〜419)に接触させるとともに、スペーサ460を幅方向他端側に配設したものである。
(第4実施形態)
上述の実施形態では、ミラー留め具470を金属製とするとともに、スペーサ460を硬化させるための光が透光可能な開口部472Aを設けたが、本実施形態は、図18に示すように、ミラー留め具470のうち少なくとも連結部472を透光可能な材料(例えば、ポリカーボネート等の樹脂)にて構成することより、開口部472Aを廃止したものである。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明に係る走査光学装置をタンデム方式のカラーレーザプリンタのスキャナ部400に適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばモノクロレーザプリンタのスキャナ部400に適用してもよい。
また、上述の実施形態では、支点突部451は台座部材450に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばスキャナフレーム431に支点突部451を設けて台座部材450を廃止してもよい。
また、上述の実施形態では、スペーサ460はミラー410〜419と台座部材450とを接着する接着剤としての機能も有していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ミラー410〜419の組み付け角度を保持する機能のみを有するものであってもよい。
また、上述の実施形態では、ミラー410〜419のうちスペーサ460に対応する部位が透光可能となるように金属が蒸着されていなかったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばミラー410〜419のうちスペーサ460に対応する部位に導光用の穴を設ける等してもよい。
また、上述の実施形態では、ミラー410〜419を挟んでスペーサ460と反対側か
ら光を照射するので、ミラー410〜419のうちスペーサ460に対応する部位を透光可能としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばスペーサ460の側方側からスペーサ460に光を照射してもよい。
また、上述の実施形態では、台座部材450を金属製としたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば樹脂製としてもよい。
また、上述の実施形態では、ミラー留め具470にてミラー410〜419をスキャナフレーム431側に押圧してミラー410〜419をスキャナフレーム431に対して固定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばミラー留め具470を廃止してスペーサ460の有する接着機能のみでミラー410〜419をスキャナフレーム431に固定してもよい。
また、上述の実施形態では、ミラー留め具470に開口部472Aを設けてスペーサ460に光を照射することができるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ミラー留め具470の位置をスペーサ460に対応する位置からずれた位置に配置することにより開口部472Aを廃止してもよい。
また、上述の実施形態では、支点突部451と反射面411Aとの接触点が走査軌跡L1の延長線上に位置するように構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、支点突部451と反射面411Aとの接触点(支点)とミラー留め具470とをミラー410〜419の厚み方向と直交する平面に投影したときに、支点と作用点とが走査方向と垂直な方向において一致するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、カバー留め具440にて出射口カバー436及びカバー部材432の両者を共にスキャナフレーム431側に押圧して両者を固定していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばカバー部材432をねじ等のの締結手段にスキャナフレーム431に対して着脱可能に組み付けるともに、出射口カバー436をカバー部材432又はスキャナフレーム431側に押圧して出射口カバー436を固定する、又は出射口カバー436を接着剤等の接着手段にてカバー部材432に固定する等してもよい。
また、上述の実施形態では、カバー留め具440は、出射口カバー436の走査方向(長手方向)両端側にて出射口カバー436をケーシング430(カバー部材432)側に押圧固定していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば出射口カバー436の外縁部全体をケーシング430(カバー部材432)側に押圧するようなカバー留め具440としてもよい。
また、上述の実施形態では、カバー留め具440は略L字状に構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、出射口カバー436のうち感光ドラム510側の面は、ケーシング430の外壁面430Aより感光ドラム510側に位置していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば出射口カバー436のうち感光ドラム510側の面を外壁面430Aと同一面上に位置させる、又は出射口カバー436のうち感光ドラム510側の面を外壁面430Aよりトーリックレンズ420側に位置させる等してもよい。
また、上述の実施形態では、カバー部材432がケーシング本体部(スキャナフレーム431及びスキャナカバー433)と別部材となっていたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えばカバー部材432をスキャナフレーム431と一体成形してもよい。
また、上述の実施形態では、カバー部材432が金属製であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば樹脂製としてもよい。
また、上述の実施形態では、金属製のカバー部材432に対応する部位に電気ハーネス406Aを配設したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、カバー部材432をプレス加工にて製造したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、光学部材を構成する光学素子のうち光路の最後尾に配設されたトーリックレンズ420の一部が、出射口435内に位置していたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、カバー部材432に複数個の出射口435が設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、出射口435毎にカバー部材432を設けてもよい。
また、上述の実施形態では、複数個の出射口カバー436のうち感光ドラム510側の面は、全て略同一平面上に位置していたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、出射口カバー436は、ケーシング430に対して外側に配設されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、出射口カバー436をケーシング430に対して内側に配設してもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係るレーザプリンタ100の要部を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナ部400と本体フレーム110との分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るスキャナ部400の概略構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナ部400の概略構成を表す上面図である。 本発明の実施形態に係るミラー411とスキャナフレーム431との組み付け状態を示す斜視図である。 図5に分解斜視図ある。 (a)は図5のA矢視図であり、(b)は図7(a)のA−A断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナ部400を下面側(プロセスカートリッジ500側)から見た図である。 図8において、スキャナ部400からカバー部材432を取り外した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るスキャナ部400の一部を下面側(プロセスカートリッジ500側)から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る出射口カバー436部分の断面図である。 図3のA部拡大図である。 (a)は図4のA部拡大図であり、(b)は図13(a)のA−A断面図であり、(c)は図13(a)のB−B断面図である。 本発明の実施形態に係るスキャナ部400の特徴を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るレーザプリンタ100の要部を示す側断面図である。 本発明の第2実施形態に係るレーザプリンタ100の特徴的作動を示す側断面図である。 本発明の第3実施形態に係るレーザプリンタ1の特徴を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るレーザプリンタ1の特徴を示す図である。
100…レーザプリンタ、103…筐体、105…排紙トレイ、107…排出部、
110…本体フレーム、120…感光ドラム、200…画像形成部、
300…フィーダ部、301…給紙トレイ、303…給紙ローラ、
307…搬送ローラ、309…加圧ローラ、311…レジストローラ、
313…レジストコロ、350…搬送機構、351…駆動ローラ、
353…従動ローラ、355…搬送ベルト、360…ベルトクリーナ、
390…排出ローラ、400…スキャナ部、401…半導体レーザ、
401K…半導体レーザ、402…コリメートレンズ、
402K…コリメートレンズ、403…光源、403C…光源、403K…光源、
403M…光源、403Y…光源、404C…ミラー、404M…ミラー、
405…シリンドリカルレンズ、405A…シリンドリカルレンズ、
405B…シリンドリカルレンズ、406…ポリゴンミラー、
406A…電気ハーネス、407…fθレンズ、407A…fθレンズ、
407A…クリップ、410〜419…ミラー、413G…壁部、
413H…光路穴、413K…ブリッジ部、413L…貫通孔、
420…トーリックレンズ、430…ケーシング、430A…外壁面、
431…スキャナフレーム、431A…係合突起部、431B…凸部、
431C…段部、431D…係合突起部、431E…凹部、431F…係合突起、
432…カバー部材、432A…カバー部材、432A…第1カバー部材、
432B…第2カバー部材、432C…係合穴、432D…凹部、
433…スキャナカバー、434…突部、435…出射口、435K…出射口、
435M…出射口、436…出射口カバー、436A…面、
436K…出射口カバー、440…カバー留め具、441…第1面部、
442…第2面部、442A…係合穴、442A…係合止穴、
445…レンズ留め具、445A…係合穴、445B…バネ部、
450…台座部材、451…支点突部、451A…支点、
452…プレート部、453…溝部、460…スペーサ、470…ミラー留め具、
471…係合片部、471A…係合穴、472…連結部、472A…開口部、
500…プロセスカートリッジ、500Y…プロセスカートリッジ、
510…感光ドラム、520…帯電器、530…トナー収容部、
531…トナー収容室、532…トナー供給ローラ、533…現像ローラ、
534…層厚規制ブレード、560…ケーシング、561…清掃パッド、
570…転写ローラ、600…定着ユニット、610…加熱ローラ、
620…加圧ローラ。

Claims (11)

  1. ビーム状の光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光を偏向走査する偏向器と、
    前記光源から出射された光を被走査体側に導く光学部材と、
    前記光学部材が組み付けられたフレームと、
    前記フレームに対する前記光学部材の組み付け角度を保持するスペーサとを有し、
    前記スペーサは、所定範囲の波長を有する光が照射されると硬化する光硬化樹脂にて構成されていることを特徴とする走査光学装置。
  2. 前記光学部材のうち少なくとも前記スペーサに対応する部位は、前記光硬化樹脂を硬化させる光が透光可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 前記フレーム側から前記光学部材側に突出するように設けられ、先端側が前記光学部材に接触することにより前記光学部材の組み付け角度を調整する際の基準となる支点突部を有しており、
    さらに、前記スペーサは、前記支点突部を挟んで両側に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走査光学装置。
  4. 前記支点突部は、前記フレームと前記光学部材との間に配設された台座部材に設けられており、
    さらに、前記スペーサは、前記台座部材と前記光学部材との間に配設されて前記光学部材の組み付け角度を保持することを特徴とする請求項3に記載の走査光学装置。
  5. 前記台座部材は金属製であり、
    さらに、前記フレームは樹脂製であることを特徴とする請求項4に記載の走査光学装置。
  6. 前記光学部材を前記フレーム側に押圧する押圧部材を有することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の走査光学装置。
  7. 前記押圧部材は、前記光学部材の一部に被さるようにして前記光学部材を前記フレーム側に押圧しており、
    さらに、前記押圧部材のうち少なくとも前記スペーサに対応する部位は、前記光硬化樹脂を硬化させる光が透光可能な開口部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の走査光学装置。
  8. 前記光学部材は、光を反射させるミラーであり、
    さらに、前記支点突部は、前記光学部材の反射面のうち光の走査軌跡の延長線上に位置する部位にて前記光学部材に接触していることを特徴とする請求項3ないし7のいずれか1つに記載の走査光学装置。
  9. 前記押圧部材が前記光学部材に接触して押圧力を作用させる作用点と前記支点突部が前記光学部材に接触する支点とは、前記光学部材の厚み方向に垂直な面に投影した場合において一致していることを特徴とする請求項8に記載の走査光学装置。
  10. 前記押圧部材は、前記光の走査方向と平行な方向において、前記支点を挟んで両側で前記光学部材に接触して押圧力を作用させることを特徴とする請求項9に記載の走査光学装置。
  11. 記録媒体にカラー画像を形成する画像形成装置であって、
    請求項1ないし10のいずれか1つに記載の走査光学装置と、
    前記走査光学装置から出射される光により露光される複数個の像担持手段を有し、記録媒体にカラー画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段に記録媒体を搬送する搬送手段とを備え、
    前記走査光学装置は、前記像担持手段と同数以上の前記光学部材を有していることを特徴とする画像形成装置。
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