JP2011118296A - ベルト駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の支持ローラに張架され、被圧接体に対して圧接又は離間した状態で走行する無端ベルトと、無端ベルトが圧接状態にあるか解除状態にあるかを検出する圧接/解除状態検出手段と、無端ベルトの幅方向の位置を検出するベルト位置検出手段と、ベルト位置検出手段による検出結果と判定値に基づいて、無端ベルトが異常位置にあるか否かを判定するベルト異常判定手段と、ベルト異常判定手段による判定結果に基づいて、無端ベルトの駆動を制御するベルト駆動制御手段と、を備えたベルト駆動装置において、無端ベルトの圧接/解除状態に対応して判定値を設定する。
【選択図】図5
Description
定着装置としては、複数の支持ローラに無端ベルト(以下、ベルト)を張架させたベルト駆動装置を備えたベルト方式の定着装置が知られている。このベルト方式の定着装置では、例えば、内部に加熱ヒータを有する定着ローラにベルトを圧接してニップ部を形成し、このニップ部で用紙を狭持搬送しながらトナー像を定着させる。
図7に示すように、検出ユニット110は、互いに対向して配置された発光素子と受光素子からなる透過型フォトセンサPS1〜PS3を備えている。そして、ベルト端101aの位置変動に連動して遮蔽体(図7ではベルト101自身)が発光素子と受光素子の間を移動し、発光素子からの光を透過/遮断するようになっている。フォトセンサPS1〜PS3は、受光素子における受光量に基づいてHIGHレベル(以下、Hレベル)又はLOWレベル(以下、Lレベル)の検出信号を出力し、これらの検出信号に基づいて制御部がベルト端の位置を判定する。ここで、フォセンサPS1〜PS3は、発光素子からの光が遮断された場合にHレベルの検出信号を出力し、発光素子からの光が透過された場合にLレベルの検出信号を出力するものとする。
フォトセンサPS1,PS2からHレベルの検出信号が出力され、フォトセンサPS3からLレベルの検出信号が出力された場合(図7上、左側への片寄り)、又はフォトセンサPS1〜PS3のすべてからLレベルの検出信号が出力された場合(図7上、右側への片寄り)には、ベルトが蛇行修正必要な位置にあると判定する。この場合、ステアリング制御によりベルト101の蛇行を修正する。
フォトセンサPS1〜PS3のすべてからHレベルの検出信号が出力された場合には、ベルトが破損を生じうる異常位置にあると判定する。この場合、蛇行が進行してベルトが破損するのを防止するために、ベルト101の駆動を停止させる。
図8は、フォトセンサPS3からの出力信号に対するベルト位置の判断結果を示す図である。図8には、チャタリング等の影響により誤検出信号(a)〜(e)が出力された場合について示している。
また、実際のベルト位置が異常位置である場合に、フォトセンサPS3から誤検出信号(d)が出力されると、2回のサンプリングにおいてLレベルで一致しているので、ベルトが正常位置に復帰したと誤検知されてしまう。この場合、ベルトの駆動を再始動させる指示がなされた後、すぐにベルトの駆動を停止させる指示がなされることとなり、制御部の処理負担が無駄に増大する。
一方、フォトセンサPS3から誤検出信号(b),(c),(e)が出力されても、2回のサンプリングにおいて信号レベルは一致していないので、誤検知とはならない。
さらには、定着装置に用いられるベルト駆動装置のように、被圧接体にベルトを圧接させて走行させる場合には、被圧接体とベルトが圧接された圧接状態と被圧接体とベルトが離間された解除状態とで蛇行速度が異なる(解除状態の方が速い)こととなるが、チャタリング除去処理は同様に行われるため、圧接/解除状態に応じて適切にベルト位置の異常を判断できているとはいえない。その結果、ベルトの破損を招いたり、頻繁に誤検知を生じたりする虞がある。
複数の支持ローラに張架され、被圧接体に対して圧接又は離間した状態で走行する無端ベルトと、
前記無端ベルトが圧接状態にあるか解除状態にあるかを検出する圧接/解除状態検出手段と、
前記無端ベルトの幅方向の位置を検出するベルト位置検出手段と、
前記ベルト位置検出手段による検出結果と判定値に基づいて、前記無端ベルトが異常位置にあるか否かを判定するベルト異常判定手段と、
前記ベルト異常判定手段による判定結果に基づいて、前記無端ベルトの駆動を制御するベルト駆動制御手段と、を備え、
前記判定値が、前記無端ベルトの圧接/解除状態に対応して設定されていることを特徴とするベルト駆動装置である。
この異常検知量と前記判定値を比較することにより、前記無端ベルトが異常位置にあるか否かを判定することを特徴とする。
前記ベルト異常判定手段は、前記圧接状態においては、前記異常検知量が前記第1異常判定値を超えたときに前記無端ベルトが正常位置から異常位置に進入したと判定し、
前記解除状態においては、前記異常検知量が前記第2異常判定値を超えたときに前記無端ベルトが正常位置から異常位置に進入したと判定することを特徴とする。
前記ベルト異常判定手段は、前記圧接状態においては、前記異常検知量が前記第1正常判定値を下回ったときにベルトが異常位置から正常位置に復帰したと判定し、
前記解除状態においては、前記異常検知量が前記第2正常判定値を下回ったときにベルトが異常位置から正常位置に復帰したと判定することを特徴とする。
前記異常検知量が単調増加により前記下限値から前記第1異常判定値に到達する時間が、単調減少により前記上限値から前記第1正常判定値に到達する時間より長く、
単調増加により前記下限値から前記第2異常判定値に到達する時間が、単調減少により前記上限値から前記第2正常判定値に到達する時間より長くなるように設定されていることを特徴とする。
前記定着装置が、請求項1から6のいずれか一項に記載のベルト駆動装置と、前記無端ベルトと圧接する定着ローラと、を備えて構成されていることを特徴とする。
本実施形態では、本発明に係る画像形成装置を、コピーやプリンタなどの機能を有するデジタル複合機(MFP:Multi Function Printer)に適用した例について説明する。具体的には、本発明に係るベルト駆動装置を、画像形成装置の定着装置に適用している。
なお、本発明に係る画像形成装置は、デジタル複合機に限定されるものではなく、用紙に画像形成する画像形成装置であれば、ファクシミリ装置、コピー又はプリンタ単体の装置などであってもよい。
本実施形態に係る画像形成装置1は、原稿に形成されているカラー画像を読み取って取得された画像データ、又は、ネットワークを介して外部の情報機器(例えば、パーソナルコンピュータ)から入力された画像データに基づいて、用紙に色を重ね合わせて画像を形成する。画像形成装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応する感光体ドラム24(24Y,24M,24C,24K)を連装し、一回の手順で各色トナー像を順次転写し、用紙にカラー画像を形成するタンデム方式を採用している。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11、原稿画像走査装置12等で構成されている。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。原稿画像走査装置12は、搬送された原稿dを光走査し、CCD(Charge Coupled Device)により光電変換して原稿画像を読み取る。ここで、画像には、図形や写真等のイメージデータの他、文字や記号等のテキストデータ等も含まれる。
なお、自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となっている。読み取られた原稿画像のデータは画像形成部20内部の画像メモリに記憶され、順次出力用画像データとして読み出される。
クリーニング装置26は、1次転写後に感光体ドラム24の表面に残留しているトナーを除去する。クリーニング装置29は、2次転写後に中間転写ベルト28に残留しているトナーを除去する。
定着装置100では、後述する圧接/解除機構104により定着ベルト101が定着ローラ130に圧接されることにより、ニップ部が形成される。そして、このニップ部で用紙を狭持搬送しながらトナー像を定着させるようになっている。なお、定着処理を施すときにだけ定着ベルト101と定着ローラ130は圧接状態となり、定着処理を施さないときは互いに離間され解除状態となる。
支持ローラ102は、動力伝達機構106を介してベルト駆動モータM1に接続されている。以下において、支持ローラ102を駆動ローラと称する。駆動モータM1を駆動すると、この動力が駆動ローラ102に伝達され、張架されている定着ベルト101を走行させる。また、駆動ローラ102は、バネ等の付勢部材107により定着ローラ130と離間する方向に付勢されるとともに、圧接/解除機構104のカム104aに支持されて固定されている。そして、駆動ローラ102が圧接/解除機構104に従動して移動することにより、定着ローラ130に対して定着ベルト101が圧接又は離間されるようになっている。
フォトセンサPS1〜PS3は、受光素子における受光量に基づいて、Hレベル又はLレベルの検出信号PS1_SIG,PS2_SIG,PS3_SIGを出力する。これらの検出信号に基づいて制御部90がベルト端101aの位置を判定する。ここで、フォセンサPS1〜PS3は、発光素子からの光が遮断された場合にHレベルの検出信号を出力し、発光素子からの光が透過された場合にLレベルの検出信号を出力するものとする。
本実施形態では、このベルト駆動部100Aにおいて、ベルト位置検出ユニット110のフォトセンサPS3から出力される検出信号PS3_SIGに対して適切なチャタリング除去処理を施すことにより、定着ベルト101の圧接/解除状態に応じてベルト位置を正確かつ迅速に判定できるようになっている。
図3において、制御部90は、CPU(Central Processing Unit)91、RAM(Random Access Memory)92、ROM(Read Only Memory)93等を備えて構成されている。CPU91は、ROM93から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM92に展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。
画像メモリ71は、用紙に画像を形成するための画像データを格納する記憶領域であり、例えば揮発メモリ等の記憶装置で構成される。画像メモリ71には、画像読取部10で読み取られた画像データや、ネットワークを介して外部の情報機器から入力された画像データが記憶される。
操作表示部72は、LCD(Liquid Crystal Display)やタッチパネル等を備え、画像形成装置1に関する各種情報の表示や、オペレータによる各種入力操作の受付を行う。
画像処理制御部81、ドラム駆動制御部82、プロセス制御部83及び中間転写ベルト駆動制御部84は、制御部90からの制御信号に基づいて、画像形成部20の各ブロック(定着装置100を除く)を制御する。
搬送制御部85は、制御部90からの制御信号に基づいて、搬送部30における用紙の搬送や反転を制御する。
図4に示すように、フォトセンサPS3から出力された検出信号PS3_SIG及びフォトセンサPS4から出力された検出信号PS4_SIGは、CPU91及びハード処理回路151Aに入力される。また、CPU91には、フォトセンサPS1,PS2から出力された検出信号PS1_SIG,PS2_SIGが入力される。
入力電圧Vinがしきい値電圧Vrefを超えると出力電圧Vout(=C点の電圧)がLレベルからHレベルに反転され、入力電圧Vinがしきい値電圧Vrefを下回ると出力電圧VoutがHレベルからLレベルに反転される。
この出力電圧Voutが、チャタリング除去処理後の検出信号PS3_INTとしてCPU91に入力される。ここでは、定着ベルト101が異常位置にあると判定される場合に検出信号PS3_INTはHレベルとなり、定着ベルト101が正常位置にあると判定される場合に検出信号PS3_INTはLレベルとなる。
検出信号PS3_INTがHレベルの場合(すなわち定着ベルト101が異常位置にあると判定された場合)は、Hレベルの制御信号M1_CONTがベルト駆動モータに出力され、ベルト駆動モータM1が停止される。検出信号PS3_INTがLレベルの場合(すなわち定着ベルト101が正常位置にあると判定された場合)は、Lレベルの制御信号M1_CONTが出力され、ベルト駆動モータM1が駆動される。
このように、図4に示すハード処理回路151Aによれば、チャタリング除去処理及びベルト駆動制御処理が実現される。
図4に示すように、ハード処理回路151Aに入力された検出信号PS3_SIGは、抵抗R1,R2,及びコンデンサC1等で構成された積分回路を通って、コンパレータCMPの−入力端子に与えられる。したがって、コンパレータCMPの入力電圧VinとなるB点の電圧は、コンデンサC1に入力される電流の時間積分に比例して変化する。すなわち、図5(a)に示すような検出信号PS3_SIGが入力されると、B点の電圧波形は図5(b)のようになる。
このように構成することで、コンデンサC1の放電時間が充電時間よりも短くなるようにしている。これにより、チャタリング等の影響を確実に除去すべく十分に時間をかけて定着ベルト101が正常位置から異常位置へ進入したことを検出できるとともに、早期に異常位置から正常位置へ復帰したことを検出することができる。なお、抵抗R2の抵抗値を抵抗R1の抵抗値より小さくすれば、放電時間をさらに短縮することができる。
つまり、コンパレータCMPの+入力端子には、圧接状態におけるしきい値電圧をVref(圧接)、解除状態におけるしきい値電圧をVref(解除)とすると、Vref(圧接)>Vref(解除)を満たすしきい値電圧Vref(圧接)又はVref(解除)が、圧接/解除状態に応じて与えられることになる。
すなわち、コンパレータCMPでは、圧接状態における高いしきい値Vref_H(圧接)、低いしきい値Vref_L(圧接)、及び解除状態における高いしきい値Vref_H(解除)、低いしきい値Vref_L(解除)の4つの判定値のいずれかと、−入力端子の入力電圧Vinが比較されることとなる。
また、コンパレータCMPの入力電圧Vin(図5(b))が低いしきい値電圧Vref_L(圧接)を下回ったときに、出力電圧Vout(図5(c))はHレベルからLレベルに反転される。そして、出力電圧VoutがLレベルになるとD点の電圧がHレベルとなるので(図5(f))、制御信号M1_CONTはLレベルとなり(図5(g))、ベルト駆動モータM1が駆動される。
また、コンパレータCMPの入力電圧Vin(図5(b))が低いしきい値電圧Vref_L(解除)を下回ったときに、出力電圧Vout(図5(d))はHレベルからLレベルに反転される。そして、出力電圧VoutがLレベルになるとD点の電圧がHレベルとなるので(図5(h))、制御信号M1_CONTはLレベルとなり(図5(i))、ベルト駆動モータM1が駆動される。
つまり、定着ベルト101が正常位置から異常位置に進入したかを判定する際には、チャタリング等の影響により誤検知が生じて装置が無闇に停止されないように慎重に判断し、異常位置から正常位置に復帰したかを判定する際には、誤検知による不具合は軽微なので迅速に判断している。
図4に示す例では、ハード処理回路151Aによりチャタリング除去処理及びベルト駆動制御処理を実現しているが、変形例では、ハード処理回路151Aによりチャタリング除去処理を実現し、ベルト駆動制御処理についてはソフトウェア制御により実現する。
図6は、変形例に係るベルト駆動制御処理及びステアリング処理の一例を示すフローチャートである。図6に示すベルト駆動制御処理及びステアリング処理は、CPU91が図4に示す検出信号PS1_SIG,PS2_SIG,PS3_INTに基づいて所定の処理プログラムを実行することにより実現される。
ステップS102では、検出信号PS3_SIGに対してハード処理回路151Aでチャタリング除去処理を行った後の検出信号PS3_INTを監視する。
ステップS103では、検出信号PS3_INTがオン(Hレベル)となっているか否かを判定する。そして、検出信号PS3_INTがオンであると判定した場合はステップS104に移行し、検出信号PS3_INTがオフであると判定した場合はステップS106に移行する。
ステップS104では、定着ベルト101の破損を防止するために、ベルト駆動モータM1及びステアリングモータM2を停止させる。
ステップS105では、画像形成装置1の全体の動作を停止させ、操作表示部72にエラー表示を行う。
ステップS107では、2度読みの結果、検出信号PS2_SIGがオン(Hレベル)であるか否かを判定する。そして、検出信号PS2_SIGがオンであると判定した場合(図2において定着ベルト101が前側に片寄って蛇行している場合)はステップS108に移行し、検出信号PS2_SIGがオフであると判定した場合はステップS109に移行する。
ステップS108では、ステアリングモータM2を所定ステップ数に回転させて奥側のベルト端を下げ、定着ベルト101の蛇行を修正する。
ステップS110では、ステアリングモータM2を所定ステップ数に回転させて奥側のベルト端を上げ、定着ベルト101の蛇行を修正する。
このように、ステップS102〜S104によりベルト駆動制御処理が実現され、ステップS106〜S110によりステアリング制御処理が実現される。
そして、無端ベルトが異常位置にあるか否かを判定するための判定値が、無端ベルトの圧接/解除状態に対応して設定されている(しきい値電圧Vref(圧接)、Vref(解除))。
そして、この異常検知量と判定値(しきい値電圧Vref(圧接)、Vref(解除))を比較することにより、無端ベルトが異常位置にあるか否かを判定する。
これにより、チャタリング等の影響を効果的に除去でき、ベルト位置を正確に検知することができる。
そして、ベルト異常判定手段(ハード処理回路151A)は、圧接状態においては、異常検知量(入力電圧Vin)が第1異常判定値を超えたときに無端ベルトが正常位置から異常位置に進入したと判定する。解除状態においては、異常検知量が前記第2異常判定値を超えたときに無端ベルトが正常位置から異常位置に進入したと判定する。
これにより、チャタリング等の影響が同じであれば、解除状態の方が圧接状態よりも早く、ベルトの異常位置への進入が検知されることになる。すなわち、解除状態では圧接状態に比較して蛇行速度が速くなるが、ベルトが正常位置から異常位置に進入したと判定する時間を短縮することで、解除状態においても蛇行に起因するベルト破損を確実に防止することができる。
そして、ベルト異常判定手段(ハード処理回路151A)は、圧接状態においては、異常検知量(入力電圧Vin)が第1正常判定値を下回ったときにベルトが異常位置から正常位置に復帰したと判定し、解除状態においては、異常検知量が第2正常判定値を下回ったときにベルトが異常位置から正常位置に復帰したと判定する。
これにより、チャタリング等の影響が同じであれば、解除状態の方が圧接状態よりも遅く、ベルトの正常位置への復帰が検知されることになる。すなわち、解除状態では圧接状態に比較して蛇行速度が速くなるが、ベルトが十分に正常位置へ復帰してからベルトの駆動を再始動させることで、再始動後直ちに異常位置に戻るような事態が生じるのを防止できる。
これにより、チャタリング等の影響により誤検知が生じて装置が無闇に停止されないように、定着ベルト101が正常位置から異常位置に進入したかを慎重に判断することができるとともに、異常位置から正常位置に復帰したかを迅速に判断することができる。
100 定着装置
100A ベルト駆動部(ベルト駆動装置)
101 定着ベルト(無端ベルト)
102 駆動ローラ(支持ローラ)
103 ステアリングローラ(支持ローラ)
110 ベルト位置検出ユニット(ベルト位置検出手段)
120 圧接解除検出ユニット(圧接解除状態検出手段)
130 定着ローラ
151A ハード処理回路(ベルト異常判定手段,ベルト駆動制御手段)
Claims (7)
- 複数の支持ローラに張架され、被圧接体に対して圧接又は離間した状態で走行する無端ベルトと、
前記無端ベルトが圧接状態にあるか解除状態にあるかを検出する圧接/解除状態検出手段と、
前記無端ベルトの幅方向の位置を検出するベルト位置検出手段と、
前記ベルト位置検出手段による検出結果と判定値に基づいて、前記無端ベルトが異常位置にあるか否かを判定するベルト異常判定手段と、
前記ベルト異常判定手段による判定結果に基づいて、前記無端ベルトの駆動を制御するベルト駆動制御手段と、を備え、
前記判定値が、前記無端ベルトの圧接/解除状態に対応して設定されていることを特徴とするベルト駆動装置。 - 前記ベルト異常判定手段は、前記ベルト位置検出手段から出力された前記無端ベルトが異常位置にあることを示す異常位置検出信号の入力時間に応じて異常検知量を上限値まで増加させる一方、前記ベルト位置検出手段から出力された前記無端ベルトが正常位置にあることを示す正常位置検出信号の入力時間に応じて前記異常検知量を下限値まで減少させ、
この異常検知量と前記判定値を比較することにより、前記無端ベルトが異常位置にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のベルト駆動装置。 - 前記判定値として、第1異常判定値とこの第1異常判定値より低い第2異常判定値を有し、
前記ベルト異常判定手段は、前記圧接状態においては、前記異常検知量が前記第1異常判定値を超えたときに前記無端ベルトが正常位置から異常位置に進入したと判定し、
前記解除状態においては、前記異常検知量が前記第2異常判定値を超えたときに前記無端ベルトが正常位置から異常位置に進入したと判定することを特徴とする請求項2に記載のベルト駆動装置。 - 前記判定値として、第1正常判定値とこの第1正常判定値より低い第2正常判定値を有し、
前記ベルト異常判定手段は、前記圧接状態においては、前記異常検知量が前記第1正常判定値を下回ったときにベルトが異常位置から正常位置に復帰したと判定し、
前記解除状態においては、前記異常検知量が前記第2正常判定値を下回ったときにベルトが異常位置から正常位置に復帰したと判定することを特徴とする請求項3に記載のベルト駆動装置。 - 前記異常検知量の増加速度及び減少速度は、
前記異常検知量が単調増加により前記下限値から前記第1異常判定値に到達する時間が、単調減少により前記上限値から前記第1正常判定値に到達する時間より長く、
単調増加により前記下限値から前記第2異常判定値に到達する時間が、単調減少により前記上限値から前記第2正常判定値に到達する時間より長くなるように設定されていることを特徴とする請求項4に記載のベルト駆動装置。 - 前記ベルト位置検出手段による検出結果に基づいて、前記無端ベルトの蛇行を修正するステアリング制御手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のベルト駆動装置。
- 用紙に形成されたトナー像を、定着装置により定着させる画像形成装置において、
前記定着装置が、請求項1から6のいずれか一項に記載のベルト駆動装置と、前記無端ベルトと圧接する定着ローラと、を備えて構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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