JP2011117548A - シールリング付転がり軸受及び電動モータ及び自動車用スロットル装置 - Google Patents

シールリング付転がり軸受及び電動モータ及び自動車用スロットル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011117548A
JP2011117548A JP2009276268A JP2009276268A JP2011117548A JP 2011117548 A JP2011117548 A JP 2011117548A JP 2009276268 A JP2009276268 A JP 2009276268A JP 2009276268 A JP2009276268 A JP 2009276268A JP 2011117548 A JP2011117548 A JP 2011117548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
seal
outer peripheral
throttle
seal ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009276268A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Maki
俊宏 牧
Shuichi Yano
修一 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2009276268A priority Critical patent/JP2011117548A/ja
Publication of JP2011117548A publication Critical patent/JP2011117548A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/784Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
    • F16C33/7843Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
    • F16C33/7853Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with one or more sealing lips to contact the inner race
    • F16C33/7856Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with one or more sealing lips to contact the inner race with a single sealing lip
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7816Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
    • F16C33/782Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region
    • F16C33/7823Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region of sealing lips
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

【課題】起動トルク並びに動トルクの上昇を抑えつつ、必要とするシール性の向上を図る事により、電動モータの耐久性及び信頼性の向上、自動車用スロットル装置の性能向上を図れる構造を実現する。
【解決手段】第一、第二のシールリング36、37として非対称構造のものを使用する。このうちの第一のシールリング36の内周縁部に傾斜した状態で設けられた第一のシールリップ43の先端縁を、内輪24aの一端部外周面に形成した凸曲面38に摺接させる。又、第二のシールリング37の内周縁部に設けられた第二のシールリップ44の内周縁部に、軸方向他端側に突出する状態で形成された突条部48を、前記内輪24aの他端部外周面に形成した凹溝49の軸方向他端側の内側面51に全周に亙って摺接させる。不要な方向のシール性能の確保を図らない代わりに、トルク上昇を抑えつつ、必要な方向のシール性能を確保する。
【選択図】図1

Description

この発明は、電動モータの回転支持部や自動車用スロットル装置の揺動支持部に組み込むシールリング付転がり軸受の改良に関する。具体的には、起動トルク並びに動トルクの上昇を抑えつつシール性の向上を図る事により、電動モータの耐久性及び信頼性の向上、自動車用スロットル装置の性能向上を図るものである。
自動車の走行安定性を確保する為に、アンチロックブレーキ装置(ABS)やトラクションコントロール装置(TCS)、更には電子制御式スタビリティコントロール装置(ESC)が広く使用されている。これらABS、TCS、ESCの作動時には、ドラムブレーキ用のホイールシリンダ、或は、ディスクブレーキ用のシリンダボデーのシリンダ(以下、両方を合わせて「ブレーキ用シリンダ」とする)内に導入する油圧を、ブレーキペダルの踏み込み量とは別個に制御する。ABSの作動時には、ブレーキ用シリンダから余剰のブレーキオイルを排出して、このブレーキオイルをリザーバタンクに溜める。そして、このリザーバタンク内のブレーキオイルを、送油ポンプによりマスタシリンダに戻す。又、TCSやESCの作動時には、ブレーキペダルが踏み込まれていない場合にも、前記ブレーキシリンダ内に油圧を導入する。この際に使用する加圧されたブレーキオイルは、加圧ポンプから吐出されて貯油タンクに溜められているものを使用する。
それぞれが上述の様な形態で使用される、前記送油ポンプや加圧ポンプとして一般的には、安価にしかも小型に構成できるプランジャポンプを使用し、このプランジャポンプのプランジャを、電動モータにより、偏心カムを介して往復移動させる様にしている。図12は、この様なプランジャポンプの駆動装置の1例を示している。プランジャポンプ1は、図示しない吸入ポート及び吐出ポートを備えたシリンダ筒2内にプランジャ3を、往復移動可能に嵌装している。そして、このプランジャ3の往復移動に伴って、前記吸入ポートから吸入したブレーキオイルを、加圧してから、前記吐出ポートから送り出す。この為に、前記プランジャ3には、前記シリンダ筒2内に設けた圧縮コイルばねにより、このシリンダ筒2からの突出量を増大させる方向の弾力を付与している。
この様なプランジャポンプ1に隣接する状態で、電動モータ4を、この電動モータ4の出力軸5の中心軸と前記プランジャ3の中心軸とが直交する状態で配置している。この電動モータ4は、周知のブラシ付電動モータと同様に、ハウジング6と、前記出力軸5と、奥端側転がり軸受7と、先端側転がり軸受8と、ロータ9と、ステータ10と、整流子11と、ブラシ12、12とを備える。特に、ABS、TCS、ESC等に組み込まれる、前記プランジャポンプ1を駆動する為の前記電動モータ4を構成するハウジング6は、先端部(図12の上端部)に設けた軸取り出し孔13部分を除いて密封されている。この理由は、エンジンルーム内の様に、細かい水滴や塵芥等の異物が浮遊する空間に設置する必要上、前記ハウジング6内に、これらの異物が侵入し難くする為である。
前記出力軸5は、先端部を、前記軸取り出し孔13を通じて前記ハウジング6外に突出させており、軸方向に離隔した2箇所位置をこのハウジング6に対して、前記両転がり軸受7、8により、回転自在に支持している。即ち、前記出力軸5の基端部を前記ハウジング6の奥端部に、前記奥端側転がり軸受7により、回転自在に支持している。又、前記出力軸5の中間部先端寄り部分を前記軸取り出し孔13の内側に、前記先端側転がり軸受8により、回転自在に支持している。又、前記出力軸5の中間部で前記ハウジング6内に位置する部分に、前記ロータ9を固定し、このハウジング6の内面でこのロータ9の外周面に対向する部分に、前記ステータ10を固定している。又、前記出力軸5の中間部先端寄り部分で、前記ロータ9と前記先端側転がり軸受8との間に、前記整流子11を固定し、前記ハウジング6の内側でこの整流子11の外周面に対向する部分に前記各ブラシ12、12を配置して、これら各ブラシ12、12の先端面を、前記整流子11の外周面に摺接させている。更に、前記出力軸5の先端部で前記ハウジング6外に突出した部分に偏心カム14を固定し、この偏心カム14の外周面に、前記プランジャ3の基端面(図12の左端面)を突き当てている。
上述の様な、プランジャポンプ1と電動モータ4との組み合わせによる送油装置の運転時、この電動モータ4の出力軸5と共に回転する前記偏心カム14の外周面の偏心運動に伴って、前記プランジャポンプ1を構成するプランジャ3が、軸方向に往復移動する。そして、この往復移動に基づき、前記吸入ポートから前記シリンダ筒2内にブレーキオイルを吸収し、更にこのブレーキオイルを加圧してから、前記吐出ポートより送り出す。
又、エンジンのシリンダ内への空気の送り込み量を調節する為の自動車用スロットル装置のうちで、電子制御式スロットル装置は、従来から図13に示す様に構成している。このスロットル装置は、スロットルボディ15と、1対の保持孔部16、16と、スロットルバルブ17と、スロットル軸18と、1対の軸受19、19とを備える。このうちのスロットルボディ15は、エンジンに送り込む空気を流通させる為のもので、円筒状である。又、前記両保持孔部16、16は、前記スロットルボディ15の途中で径方向反対側2箇所位置に、それぞれがこのスロットルボディ15の内外両周面同士を連通させる状態で設けられたもので、互いに同心である。又、前記スロットルバルブ17は、前記スロットルボディ15の内部で前記両保持孔部16、16同士の間部分に配置されたもので、円板状である。又、前記スロットル軸18は、前記スロットルバルブ17の中央部に径方向に固定されたもので、両端部をこのスロットルバルブ17の外周縁から突出させている。又、前記両軸受19、19は、前記スロットル軸18の両端部外周面と前記両保持孔部19、19の内周面との間に設けられたもので、このスロットル軸18を固定した前記スロットルバルブ17を前記スロットルボディ15内に、軽い力での揺動変位を可能に支持している。
更に、前記スロットル軸18を、捩り方向に回転駆動可能としている。この為に、このスロットル軸18の基端部(図13の左端部)で前記スロットルボディ15外に突出した部分と、スロットルモータ20の出力軸との間に、減速機21を設けている。図示の例では、この減速機21として歯車式の減速機を使用し、前記スロットルモータ20の出力軸の先端部に減速小歯車を、前記スロットル軸18の基端部に減速大歯車を、それぞれ固定し、これら両歯車を互いに噛合させている。エンジンの出力を調節する際には、前記スロットルモータ20を所定方向に所定量回転させ、前記減速機21及び前記スロットル軸18を介して前記スロットルバルブ17を、所定方向に所定角度揺動変位させて、前記スロットルボディ15の開口面積を調節する。
前述の図12に示す様な電動モータ4を構成する先端側転がり軸受8として、或は、上述の図13に示す様なスロットル装置を構成する軸受19、19として、従来から、図14に示す様な玉軸受22を使用する事が行われている。この玉軸受22は、単列深溝型であって、外輪23と、内輪24と、それぞれが特許請求の範囲に記載した転動体である複数個の玉25と、保持器26と、シールリング27と、シールドリング28とを備える。このうちの外輪23は、内周面の軸方向中間部に、深溝型の外輪軌道29を有する。又、前記内輪24は、外周面の軸方向中間部に、深溝型の内輪軌道30を有する。又、前記各玉25は、前記保持器26により保持された状態で、前記外輪軌道29と前記内輪軌道30との間に転動自在に設けられている。前記外輪23の内周面の軸方向両端部に、それぞれ係止溝31a、31bを全周に亙って形成しており、これら両係止溝31a、31bに、それぞれ前記シールリング27、前記シールドリング28の外周縁部を係止している。このうちのシールリング27は接触式のもので、内周縁部に設けたシールリップ32の先端縁を、前記内輪24の軸方向端部外周面に形成した段部の側面に、全周に亙って摺接させている。これに対して、前記シールドリング28は非接触式のもので、内周縁を前記内輪24の端部外周面に、全周に亙り近接対向させて、当該部分にラビリンスシールを設けている。尚、この様な接触式のシールリングと非接触式のシールドリングとを組み合わせた玉軸受は、例えば、特許文献1、2等に記載されている。
上述の様な、シールリング27とシールドリング28とを備えた玉軸受22を、例えば前述の図12に示した電動モータ4の先端側転がり軸受8として使用する場合、前記シールリング27を外部空間側(図12の上側)に配置し、前記シールドリング28を前記ハウジング6の内部空間側(図12の下側)に配置する。そして、前記シールリング27により、このハウジング6外に存在する異物がこのハウジング6内に入り込む事を防止する。又、前記シールドリング28により、前記玉軸受22内のグリースが前記ハウジング6内に流失する事を防止すると共に、前記整流子11の外周面と前記各ブラシ12、12の先端面との擦れ合いに伴ってこのハウジング6内で発生するブラシ粉が、前記玉軸受22内に入り込む事を防止する。
ところが、上述の様な玉軸受22を、前記電動モータ4の先端側転がり軸受8として使用すると、シール性能の不足に伴って、次の様な問題が発生する可能性がある。即ち、前述の図12に示す様なプランジャポンプ1の駆動装置をABSに使用する場合には、このプランジャポンプ1が駆動される頻度は少ない。従って、このプランジャポンプ1の運転に伴って前記シリンダ筒2の開口部に設けたシール材の内周縁と前記プランジャ3の外周面との擦れ合い部から、このシリンダ筒2外に漏出するブレーキオイルの量は、極く僅少に止まる。従って、前記プランジャポンプ1と前記電動モータ4とを、図12に示す様に、この電動モータ4の出力軸5を鉛直方向に配置し、前記プランジャポンプ1をこの電動モータの上方に配置する構造を採用した場合でも、前記ブレーキオイルが、前記玉軸受22に組み込んだ前記シールリング27(図14)の上面に流下する事はないし、仮に流下した場合でもその量は限られる為、このブレーキオイルが前記電動モータ4のハウジング6内にまで入り込む事はない。
これに対して、TCSの場合には、前記プランジャポンプ1が運転される頻度がABSよりも高く、ESCの場合には更に頻度が高くなる。この為、前記擦れ合い部から漏出するブレーキオイルの量が無視できない程になり、前記プランジャポンプ1と前記電動モータ4とを図12に示す様に配置した場合に、前記シールリング27の上面に流下したブレーキオイルが、前記電動モータ4のハウジング6内にまで入り込む可能性を生じる。このブレーキオイルは絶縁剤である為、このブレーキオイルが前記整流子11の外周面と前記各ブラシ12、12の先端面との擦れ合い部分に入り込み、この部分に油膜を形成すると、これら各ブラシ12、12から前記整流子11への通電が不良になり、前記電動モータ4が所定の性能を発揮できなくなる。具体的には、所望の駆動トルクや回転速度を得られなくなり、著しい場合には前記出力軸5を全く回転させられなくなる可能性がある。
尚、前記プランジャポンプ1と前記電動モータ4との配置を変える(上下方向を逆転したり、前記出力軸5を水平方向に配置する)事で、上述の様な、前記ハウジング6内へのブレーキオイルの侵入防止を図る事はできる。但し、エンジンルーム内の空間は限られており、上述の様な配置を採用できない場合が多い。又、前記出力軸5を水平方向に配置した場合でも、前記プランジャポンプ1を前記偏心カム14の下方に配置しない限り、このプランジャポンプ1から漏れ出したブレーキオイルが、この偏心カム14や前記出力軸5を伝って前記先端側転がり軸受8部分にまで達し、この先端側転がり軸受8を通過して、前記電動モータ4のハウジング6内にまで入り込む可能性は残る。要するに、前記プランジャポンプ1の設置位置(前記プランジャ3を出入りさせる、前記シリンダ筒2の開口部位置)が前記先端側転がり軸受8よりも上方である限り、前記ブレーキオイルが前記電動モータ4の前記ハウジング6内にまで入り込む可能性は残る。
又、前記プランジャポンプ1を駆動する為の電動モータとして、ブラシレスモータを使用すれば、上述の様な原因での回転不良を防止できるが、ブラシレスモータはブラシ式モータに比べて高価である。更に、ブラシレスモータにしても、本来は異物であるブレーキオイルがハウジング内に入り込む事は、好ましくない。一方、図12に示した先端側転がり軸受8は、前記ハウジング6の内部から外部に何らかの物質が漏れ出す事を阻止する機能は、あまり高い必要はない(グリース保持機能さえあれば良い)。これらの事を考慮すれば、前記先端側転がり軸受8には、前記ハウジング6の外側から内側に向かう物質の流れを堰き止める性能が優れており、且つ、起動トルク及び動トルクが小さい事が望まれる。ハウジング6の内側から外側に向かう物質の流れを堰き止める性能に就いては、あまり要求されない。
又、図14に示した玉軸受22を、前記スロットル装置用の軸受19、19として使用する場合も、シール性能の不足に伴う問題が発生する。即ち、非接触型のシールドリング28は、空気等の気体の流通を阻止する機能は殆ど期待できず、前記玉軸受22中、前記スロットルボディ15内外の気体の流通防止に寄与する部材は、接触式のシールリング27のみとなる。この為、前記スロットルボディ15の内外の圧力差が大きくなると、このスロットルボディ15内外同士の間で気体が、シールリング27を構成するシールリップ32の内周縁と内輪24の表面との摺接部を通過しつつ流通する可能性がある。この様にして前記スロットルボディ15の内外同士の間で流通する気体の量は僅かではあるが、このスロットルボディ15を通じてエンジンのシリンダ室に送り込まれる空気の量、延いては空燃比が、僅かとはいえ、所望値からずれる原因となる。近年に於ける省燃費化の流れの中で、エンジンの空燃比を厳密に規制する傾向が強く、上述の様な、スロットルボディ15の内外同士の間で気体が流通する事は、流通量が僅かであっても防止する事が求められている。
この為に従来は、図15の(A)に示す様に、スロットル軸18を支持する玉軸受22に隣接する状態で、カラー33及びシールリング34を設け、このスロットル軸18の外周面と保持孔部16の内周面との間の気密保持を、前記玉軸受22に組み込んだシールリング27(図14参照)と、前記カラー33の内径側に設けたシールリング34とにより、二重に図っている。但し、この様な図15の(A)に示した構造は、前記カラー33及びシールリング34を設ける分、コストが嵩むだけでなく、スロットル装置の小型化を妨げる原因となる為、改良が望まれる。即ち、図15の(B)に示す様に、前記カラー33及びシールリング34を省略し、玉軸受22のみで、スロットルボディ15の内外同士の間で気体が流通するのを防止する事ができれば、スロットル装置のコスト低減や小型化を図る面で有利になる。
図14に示す様な玉軸受22に比べて優れたシール性を有する構造としては、図16に示す様な玉軸受22aが、一般的に知られている。この周知構造では、それぞれが接触型である同形のシールリング27a、27aを、組み付け方向を逆にして(鏡面対称形に配置して)、外輪23の内周面の軸方向両端部と内輪24の外周面の軸方向両端部との間に装着している。そして、前記両シールリング27a、27aの内径側部分を構成するシールリップ32a、32aの先端縁を、それぞれ前記内輪24の軸方向端部外周面に形成した段部の側面に、全周に亙って摺接させている。この様に組み付けられた、前記両シールリング27a、27aは、各玉25を設置した内部空間35の外に存在する異物がこの内部空間35内に入り込むのを防止する機能が優れている反面、一度この内部空間35内に入り込んだ異物が外に漏れ出す事を防止する機能はあまり良好とは言えない。
勿論、上述の様なシールリング27a、27aを備えた従来構造の玉軸受22aであっても、前記シールリップ32a、32aの締め代を大きく(摺接部の面圧を高く)すれば、必要とするシール性能を確保できるが、前記玉軸受22aの起動トルク及び動トルクが大きくなるだけでなく、摺接部の摩耗が進行し易くなる。この結果、前記電動モータ4の消費電力が多くなる他、耐久性が損なわれる為、好ましくない。シールリング付転がり軸受の構造としては、図16に示す様な構造の他にも、例えば特許文献3〜13に記載されている様な、各種構造のものが知られているが、何れも、各玉を設置した内部空間の外に存在する異物がこの内部空間内に入り込むのを防止する事を主に考えて、1対(特許文献3〜11)又は2対(特許文献12、13)のシールリングを対称に配置している。この様な、1対又は2対のシールリングを対象に配置する従来構造は、前述の図12に記載した様な、ハウジング6内への異物の侵入方向が限定されている構造に組み込む(先端側転がり軸受8として使用する)場合に、起動トルク及び動トルクの上昇を抑えつつこの異物の侵入防止効果を高める面からは不利である。
この様な事は、前述の図13に示した様な、自動車用スロットル装置の場合にも言える。即ち、自動車用スロットル装置を構成するスロットルボディ15の内部は、自然給気エンジンの場合には負圧になり、過給機付エンジンの場合には正圧になる。過給機付エンジンでエンジンブレーキ作動時の様に、このエンジンに送り込む空気の量を厳密に規制する必要がない場合等、一時的な場合を除き、前記スロットルボディ15の内外の圧力の高低関係が逆転する事はない。従って、スロットル軸18の端部を支承する玉軸受には、一方向のシール性能(圧力が高い側から低い側に向かう空気の流れを堰き止める性能)が、特に要求される。他方向のシール性能に関しては、エンジンが停止している状態で、周囲に浮遊している異物が、当該玉軸受の内部空間に入り込んだり、この内部空間内のグリースが漏れ出さない程度のシール性能があれば良い。
この様なスロットル装置に組み込む玉軸受に関する要求に対し、前述の図16に示す様な玉軸受22aは、必ずしも、前記スロットル装置の性能を確保しつつ、前記要求を満たす事はできない。即ち、前記一方向のシール性能を確保すべく、前記シールリップ32a、32aの締め代を大きくすると、起動トルク及び動トルクが大きくなって、前記スロットルバルブ17の開度を微調節する事が難しくなり、エンジンの性能向上を図る面から不利になる。又、摺接部の摩耗が進行し易くなって、スロットル装置の耐久性確保の面からも不利になる。
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、起動トルク並びに動トルクの上昇を抑えつつ、必要とするシール性の向上を図る事により、電動モータの耐久性及び信頼性の向上、自動車用スロットル装置の性能向上を図れるシールリング付転がり軸受の構造を実現すべく発明したものである。
本発明のシールリング付転がり軸受及び電動モータ及び自動車用スロットル装置のうち、請求項1に記載したシールリング付転がり軸受の発明は、前述した従来から知られているシールリング付転がり軸受と同様に、外輪と、内輪と、複数個の転動体と、1対のシールリングとを備える。
このうちの外輪は、内周面の軸方向中間部に外輪軌道を有する。
又、前記内輪は、外周面の軸方向中間部に内輪軌道を有する。
又、前記各転動体は、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられている。
更に、前記両シールリングは、前記外輪の内周面の軸方向両端部に形成された1対の係止溝にそれぞれの外周縁部を係止すると共に、それぞれの内周縁部に設けたシールリップの先端縁を前記内輪の軸方向端部に、それぞれ全周に亙って摺接させている。
特に、本発明のシールリング付転がり軸受に於いては、前記内輪の軸方向一端部外周面は、この内輪の軸方向一端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した、部分円すい状の傾斜面である。
又、前記外輪の軸方向一端部に設けた第一の係止溝にその外周縁を係止された第一のシールリングの内周縁部に設けられて、前記傾斜面にその先端縁を摺接させる第一のシールリップは、この先端縁よりも外径寄り部分に存在する基部の厚さが、この基部よりも内径寄り部分の厚さよりも小さく、且つ、この基部から先端縁に(径方向内側に)向かうに従って軸方向一端側に向かう方向に傾斜している。
又、前記内輪の軸方向他端部外周面に、全周に亙って凹溝が形成されており、前記外輪の軸方向他端部に設けた第二の係止溝にその外周縁を係止された第二のシールリングの内周縁部に設けられた第二のシールリップは、内周縁部に、軸方向他端側に突出する突条部が、全周に亙って形成されている。そして、この突条部の先端縁を、前記凹溝の軸方向他端側の内側面に、全周に亙って摺接させている。
又、請求項2に記載した電動モータの発明は、前述した従来から知られている電動モータと同様に、ハウジングと、出力軸と、奥端側転がり軸受と、先端側転がり軸受と、ロータと、ステータとを備える。
このうちのハウジングは、先端部に設けた軸取り出し孔部分を除いて密封されている。
又、前記出力軸は、先端部をこの軸取り出し孔を通じて、前記ハウジング外に突出させている。
又、前記奥端側転がり軸受は、前記出力軸の基端部を前記ハウジングの奥端部に、回転自在に支持している。
又、前記先端側転がり軸受は、前記出力軸の中間部先端寄り部分を前記軸取り出し孔の内側に、回転自在に支持している。
又、前記ロータは、前記出力軸のうちで前記ハウジング内に位置する部分に固定されている。
更に、前記ステータは、前記ハウジングの内面でこのロータの外周面に対向する部分に固定されている。
特に、本発明の電動モータに於いては、前記先端側転がり軸受が、上述の様な、請求項1に記載したシールリング付転がり軸受である。
そして、このシールリング付転がり軸受を、前記第一のシールリップを前記ハウジングの外側に、第二のシールリップをこのハウジングの内側に、それぞれ対向させた状態で設置している。
又、請求項3に記載した自動車用スロットル装置は、前述した従来から知られている自動車用スロットル装置と同様に、スロットルボディと、1対の保持孔部と、スロットルバルブと、スロットル軸と、1対の軸受とを備える。
このうちのスロットルボディは、エンジンに送り込む空気を流通させる為のもので、円筒状の内周面を有する。
又、前記両保持孔部は、前記スロットルボディの途中で径方向反対側2箇所位置に、このスロットルボディの内外両周面同士を連通させる状態で設けられたもので、互いに同心である。
又、前記スロットルバルブは、前記スロットルボディの内部で、前記両保持孔部同士の間部分に配置されている。
又、前記スロットル軸は、前記スロットルバルブの中央部に径方向に固定されて、両端部をこのスロットルバルブの外周縁から突出させている。
更に、前記両軸受は、前記スロットル軸の両端部外周面と前記両保持孔部の内周面との間に設けられている。
特に、本発明の自動車用スロットル装置に於いては、前記両軸受が、前述した様な、請求項1に記載したシールリング付転がり軸受である。
そして、このシールリング付転がり軸受を、前記第一のシールリングを、前記スロットルボディの内部空間と外部空間とのうちで、前記エンジンの運転時(過給気付エンジンのエンジンブレーキ作動時の如く、空気量を厳密に規制する必要がない場合を除く)に圧力が高くなる側に、前記第二のシールリングを同じく圧力が低くなる側に、それぞれ対向させた状態で設置する。
例えば、前記エンジンが自然給気式の場合には、前記第一のシールリングを前記スロットルボディの外側に向け、前記第二のシールリングをこのスロットルボディの内側に向けた状態で設置する。
これに対して、前記エンジンが過給機付の場合には、前記第一のシールリングを前記スロットルボディの内側に向け、前記第二のシールリングをこのスロットルボディの外側に向けた状態で設置する。
前述の様に構成する本発明のシールリング付転がり軸受は、各転動体を挟んで設けた第一、第二のシールリングを非対称構造とする事により、一方向のシール性能を十分に良好にできる。しかも、特に確保する必要のない他方向のシール性能を無駄に高くしない為、必要とする前記一方向のシール性能を十分に確保しても、起動トルク及び動トルクの上昇を抑えられる。
この為、前記本発明のシールリング付転がり軸受を組み込んだ電動モータに関しては、異物侵入による故障を防止し、しかも消費電力を抑え、且つ、耐久性を確保できる。
更に、前記本発明のシールリング付転がり軸受を組み込んだ自動車用スロットル装置に関しては、スロットルボディ内を流通する空気の量、延いては空燃費を所望値通り厳密に規制し、しかも、スロットルバルブの開度を微妙に調節し易くできる。
本発明の実施の形態を示す、シールリング付転がり軸受の部分断面図。 図1のイ部拡大図。 軸方向の動き量がシールリップの締め代の大きさに与える影響を求める為に利用した、本発明のシールリング(A)及び従来のシールリング(B)の部分断面図。 同じく求めた結果を示す線図。 シールリップの締め代の大きさがこのシールリップの反力に与える影響を求めた結果を示す線図。 同じく相手面との摺接部の面圧に与える影響を示す線図。 シールリングの構造の相違が、空気に関するシール性能に及ぼす影響を求める為に行った実験の実施状況を示す、部分切断略側面図。 同じく実験結果を示す棒グラフ。 シールリングの構造の相違が、ブレーキオイルに関するシール性能に及ぼす影響を求める為に行った実験の結果を示す棒グラフ。 シールリングの構造の相違が、シールリング付転がり軸受の起動トルクに及ぼす影響を求める為に行った実験の実施状況を示す略側面図。 同じく実験結果を示すグラフ。 本発明の対象となる、プランジャポンプ駆動用の電動モータの略断面図。 同じく自動車用スロットル装置の略断面図。 従来使用されていた、接触式のシールリング及び非接触式のシールドリングを備えた玉軸受の1例を示す部分断面図。 スロットルボディ内外で空気が流通するのを防止する為、カラー及びシールリングを設けた構造(A)と、これらカラー及びシールリングを省略した構造(B)とを示す、図13のロ部に相当する部分断面図。 両端に接触式のシールリングを設けた従来構造の1例を示す部分断面図。
[実施の形態の第1例]
図1、2は、本発明のシールリング付転がり軸受の実施の形態の1例として、本発明を単列深溝型の玉軸受22bに適用した構造を示している。この玉軸受22bは、外輪23と、内輪24aと、それぞれが特許請求の範囲に記載した転動体である複数個の玉25と、保持器26と、第一、第二のシールリング36、37とを備える。このうちの外輪23は、内周面の軸方向中間部に、深溝型の外輪軌道29を有する。又、前記内輪24aは、外周面の軸方向中間部に、深溝型の内輪軌道30を有する。又、前記各玉25は、前記保持器26により保持された状態で、前記外輪軌道29と前記内輪軌道30との間に転動自在に設けられている。前記外輪23の内周面の軸方向両端部に、それぞれ係止溝31a、31bを全周に亙って形成しており、これら両係止溝31a、31bに、それぞれ前記第一、第二のシールリング36、37の外周縁部を係止している。前記内輪24aの軸方向一端部(図1の右端部)外周面は、この内輪24aの軸方向一端面(図1の右端面)に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した、部分円すい状の傾斜面38としている。
本例の場合、前記両シールリング36、37は何れも接触式であるが、前述の図16に示した従来構造とは異なり、互いに異なる形状及び構造を有する(非対称構造である)。そして、前記外輪23の軸方向一端部に設けた第一の係止溝31aに、前記第一のシールリング36の外周縁を係止している。この第一のシールリング36は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)の如きエラストマー等の弾性材40を芯金41により補強して全体を円輪状としたもので、この弾性材40の径方向両端部分を、この芯金41の内外両周縁部よりも径方向に突出させている。そして、径方向外方に突出した部分を係止部42とし、径方向内方に突出した部分を、薄肉の第一のシールリップ43としている。又、この第一のシールリップ43は、基端部(前記芯金41の内周縁よりも少しだけ径方向内側に寄った部分に存在する、シールリップ43としての径方向外端部)を、中間部乃至先端寄り部分よりも薄肉にしている。更に、前記第一のシールリップ43は、この様な薄肉の基部から先端縁に(径方向に関して内方に)向かうに従って、軸方向一端側に向かう方向に傾斜している。
上述の様な第一のシールリング36は、前記係止部42を前記第一の係止溝31aに係止する事により、前記外輪23の軸方向一端部の内径側に装着する。この状態で前記第一のシールリップ43の先端縁は、前記内輪24aの軸方向一端部外周面に設けた、前記傾斜面38に、全周に亙って摺接する。前記第一のシールリップ43は、基端縁を薄肉にしている為、中間部乃至先端部の剛性を十分に確保し、且つ、その先端縁の前記傾斜面38に対する追従性を優れたものとし、摺接部に、全周に亙って隙間が存在しない状態にできる。尚、図1には、前記第一シールリップ43及び次述する第二のシールリップ44を自由状態で描いている。従って、これら両シールリップ43、44の先端部は相手面(摺接する面)に、締め代分だけ重なった状態で描かれている。
一方、前記外輪23の軸方向他端部(図1の左端部)に設けた第二の係止溝31bに、前記第二のシールリング37の外周縁を係止している。この第二のシールリング37は、弾性材45を芯金46で補強する事により、全体を円輪状としている。又、この弾性材45の径方向両端部分を、この芯金46の内外両周縁部よりも径方向に突出させている。そして、径方向外方に突出した部分を係止部47とし、径方向内方に突出した部分を、薄肉の第二のシールリップ44としている。この第二のシールリップ44は、内周縁部に、軸方向他端側(図1の左側)に突出する突条部48を、全周に亙って形成している。この様な第二のシールリング37に合わせて、前記内輪24aの軸方向他端部(図1の左端部)外周面に、全周に亙って凹溝49を形成している。本例の場合にこの凹溝48は、外径側開口部に向かうに従って幅寸法が大きくなる、断面略台形としている。
上述の様な第二のシールリング37は、前記係止部47を前記第二の係止溝31bに係止する事により、前記外輪23の軸方向他端部の内径側に装着する。この状態で前記第二のシールリップ44の先端部に設けた前記突条部48の先端縁は、前記凹溝49の軸方向他端側の内側面51に、全周に亙って摺接する。本例の場合、この内側面51は、外径側開口部に向かう程軸方向他端側に向かう方向に傾斜している。
上述の様に構成する本例の玉軸受22bの構造によれば、前記各玉25を挟んで設けた第一、第二のシールリング36、37を非対称構造とする事により、一方向のシール性能を十分に良好にできる。即ち、前記玉軸受22bのうちで、前記各玉25を設置した内部空間35を通じて異物が、図1の右から左に通過しようとした場合、前記第一のシールリップ43にしても、前記第二のシールリップ44にしても、前記異物の流れにより、それぞれの先端縁が相手面に押し付けられる傾向になる。即ち、外部空間に存在する異物が前記内部空間35内に入り込もうとした場合、前記第一のシールリップ43の先端縁が前記傾斜面38に押し付けられる傾向になり、これら第一のシールリップ43の先端縁と傾斜面38との摺接部を前記異物が通過する事を、効果的に阻止する。又、前記内部空間35内に入り込んだ異物が、図1で、前記玉軸受22bよりも左側に存在する空間に出ようとした場合、前記第二のシールリップ44の先端部の突条部48の先端縁が、前記内側面51に押し付けられる傾向になり、これら突条部48の先端縁と内側面51との摺接部を前記異物が通過する事を、効果的に阻止する。
従って、図1の右から左への異物通過に関する限り、前記両摺接部の面圧を特に高くしなくても、十分にこの異物の通過を抑えられる。しかも、この異物通過を二重構造で阻止する為、実際に前記内部空間35を通過して、前記玉軸受22bを設置した機械装置の外にある異物が、この機械装置の内部にまで入り込む事は、十分に防止できる。本例の玉軸受22bは、他方向、即ち、この機械装置の内部からこの機械装置外への物質の移動を阻止する機能をあまり必要としない為、前記第一のシールリップ43と前記傾斜面38との摺接部、並びに、前記突条部48の先端縁と前記内側面51との摺接部の面圧を特に高くする必要はない。この為、前記一方向のシール性能を十分に確保しても、起動トルク及び動トルクの上昇を抑えられる。
特に本例の構造の場合には、前記第一のシールリップ43と前記傾斜面38とを同方向に、但し角度を異ならせた状態で傾斜させている。この為、前記外輪23に対する前記第一のシールリング36の組み付け位置が、図2の矢印αで示す様に、この外輪23の軸方向に関して多少ずれても、前記第一のシールリップ43と前記傾斜面38との摺接部の締め代δの変化を少なく抑えられる。具体的には、図3の(A)に示す本例の構造の場合、組み付け位置のずれに対する締め代の変化量が、図4の実線aで示す様になり、この実線aの傾斜角度が小さい事から明らかな通りその変化量を少なく抑えられる。これに対して、図3の(B)に示す従来構造の場合、組み付け位置のずれに対する締め代の変化量が、図4の破線bで示す様になり、この破線bの傾斜角度が大きい事から明らかな通り、その変化量が大きくなる。
組み付け位置のずれに対する締め代の変化量を少なく抑えられる事は、組み付け位置が多少ずれた場合でも、締め代が設計値から大きくずれる事を防止して、前記摺接部のシール性を確保でき、且つ、前記玉軸受22bの起動トルク及び動トルクが過大になるのを防止できる事に繋がる。しかも、本例の構造によれば、締め代の変化が、シールリップの反力(シールリップが相手面を押圧する力)に及ぼす影響を低減でき、更には、締め代が大きくなった場合に、摺接部の面圧が低下する事も防止できる。図5は、前記締め代の大きさが、シールリップの反力に及ぼす影響を示している。実線aが図3の(A)に示した本例の構造の場合を、破線bは図3の(B)に示した従来構造の場合を、それぞれ示している。この様な図5の記載から、締め代の変化が、シールリップの反力に及ぼす影響を低減でき、反力が変化する範囲を狭くできる事が分かる。更に、図6は、前記締め代の大きさが、摺接部の面圧に及ぼす影響を示している。実線aが図3の(A)に示した本例の構造の場合を、破線bは図3の(B)に示した従来構造の場合を、それぞれ示している。従来構造の場合、締め代が或る程度以上大きくなると、摺接部の接触面積が増大して、締め代の増大に拘らず面圧が低下する。この様な状態は、摺接部に存在する油膜の剪断抵抗に基づく起動トルク及び動トルクの増大や摩耗促進等、各種不利益の原因となるのに対して、本例の構造の場合には、この様な接触面積の増大に伴う面圧の低下は発生しない。
[実施の形態の第2例]
シールリング付転がり軸受を組み込んだ電動モータの実施の形態の1例に就いて、先に説明した図12の構造を参照しつつ説明する。本例の場合、この図12に示した電動モータ4中、先端側転がり軸受8を、図1に示した玉軸受22bとする。そして、この第二の玉軸受22bを、図1の右側を上に、同じく左側を下にして、即ち、第一のシールリング36を上に、第二のシールリング37を下にして、出力軸5の外周面と軸取り出し孔13の内周面との間に組み付ける。この為、プランジャポンプ1のシリンダ筒2から漏れ出したブレーキオイルが前記玉軸受22bの上面に付着しても、このブレーキオイルが前記両シールリング36、37を通過してハウジング6内に入り込む事を有効に防止できる。この結果、整流子11の外周面とブラシ12、12の先端面との間に絶縁性の油膜が形成される事を防止して、前記電動モータ4が作動不良となる事を防止できる。尚、先の説明からも明らかな通り、前記プランジャポンプ1の設置位置が前記先端側転がり軸受8よりも上方である限り、この先端側転がり軸受8として、前記図1に示した玉軸受22bを使用する事の効果を得られる。
[実施の形態の第3例]
自動車用スロットル装置の実施の形態の1例に就いて、先に説明した図13及び図15の(B)の構造を参照しつつ説明する。本例の場合、このうちの図13に示した1対の軸受19、19を、図1に示した玉軸受22bとする。この玉軸受22bの組み付け方向は、スロットルボディ15の内外の圧力の高低により規制し、圧力が高い側に第一のシールリング36を、同じく低い側に第二のシールリング37を、それぞれ配置する。
具体的には、スロットル装置を組み付けたエンジンが自然給気式の場合には、前記第一のシールリップ36を前記スロットルボディ15の外側に向け、前記第二のシールリップ37をこのスロットルボディ15の内側に向けた状態で設置する。この場合には、図15の(B)に示す様に、保持孔部16の内周面とスロットル軸18の端部外周面との間に前記玉軸受22bのみを設けるだけで{図15の(A)に示したカラー33及びシールリング34を省略しても}、前記両周面同士の間を通過して、外気が前記スロットルボディ15内に入り込む事を防止できる。
これに対して、前記エンジンが、ターボチャージャやスーパーチャージャ等の過給機付の場合には、前記第一のシールリップ36を前記スロットルボディ15の内側に向け、前記第二のシールリップ37をこのスロットルボディ15の外側に向けた状態で設置する。この場合には、図15の(B)に示す様に、保持孔部16の内周面とスロットル軸18の端部外周面との間に前記玉軸受22bのみを設けるだけで、前記両周面同士の間を通過して、前記スロットルボディ15内を流れる空気が外部に漏れ出す事を防止できる。
本発明の効果を確認する為に行った実験に就いて説明する。第一の実験では、図1に示した玉軸受22bに組み込んだ{図3の(A)に示した}第一のシールリング36の気密性に就いて測定した。使用した玉軸受22bのサイズは、呼び番号で6800(内径10mm、外径19mm、幅5mm)とした。又、比較品として、図3の(B)に示したシールリング27aを組み込んだ、同サイズの玉軸受を使用した。何れのシールリング36、27aも、軸方向片側にのみ、締め代を同じとして設け、図7に示した様な装置により外側面側(図3の右側)から圧力を加え、漏れが発生した圧力を測定した。試験温度は常温とした。
即ち、気密性を有するホルダ52内に供試片である玉軸受を、このホルダ52の断面を塞ぐ状態で保持し、圧力調整弁53により所定の圧力に調整された空気を、前記ホルダ52内に、上流側端部から導入した。そして、このホルダ52の下流側端部から漏れ出た空気の有無を流量計54により検出し、空気の漏れ出しを検出した状態での、前記圧力調整弁53の調整圧を、当該供試片に組み込んだシールリングのシール性能とした。供試片は、本発明品に属するもの10個と、比較品に属するもの8個との、合計18個用意した。この様にして行った気密性試験の結果を、図8に示す。比較品の気密性能が350KPa前後であったのに対して、本発明品は、何れも、500KPa以上の気密性能があった(前記圧力調整弁53の調整圧が500KPaに達した時点で実験を打ち切った)。
第二の実験では、前記第一のシールリング36の油密性に就いて測定した。使用した玉軸受22bのサイズは、呼び番号で608(内径8mm、外径22mm、幅7mm)とした。又、比較品として、前記シールリング27aを組み込んだ、同サイズの玉軸受を使用した。何れのシールリング36、27aも、玉軸受の軸方向片側にのみ、同じ締め代で設けた。この状態でこの玉軸受の内輪を回転軸に外嵌固定し、同じく外輪を回転しないホルダに内嵌固定した。そして、シールリング36、27aを設けた玉軸受を、軸方向片側のみ、前記回転軸の中心までブレーキオイル中に浸漬した状態で、この回転軸を3000min-1で回転させた。そして、前記玉軸受の軸方向他側で、ブレーキオイル漏れ出しを観察し、漏れ出しが観察されるまでの時間を測定した。試験温度は、開始時に常温とし、運転に伴う自己発熱による温度上昇はそのままとした。供試片は、本発明品に属するものと比較品に属するものとを5個ずつ、合計10個用意した。この様にして行った油密性試験の結果を、図9に示す。比較品が、何れも10時間以内にブレーキオイルが漏れ出したのに対して、本発明品は、何れも、45時間経過した時点で漏れ出しが観測されなかった(45時間経過した時点で実験を打ち切った)。
第三の実験では、前記第一のシールリング36の低トルク性に就いて測定した。使用した玉軸受22bのサイズは、呼び番号で608(内径8mm、外径22mm、幅7mm)とした。又、比較品として、前記シールリング27aを組み込んだ、同サイズの玉軸受を使用した。何れのシールリング36、27aも、玉軸受の軸方向片側にのみ、同じ締め代で設けた。この状態でこの玉軸受の内輪24(24a)を、図10に示す様に固定軸55に外嵌固定し、外輪23に巻き掛けた糸56を、フォースゲージ57を介して引っ張り、このフォースゲージ57により、前記外輪23を回転させ始めるのに要する力(トルク)を測定した。この様にして行った起動トルク試験の結果を、図11に示す。比較品が、シールリング27aの組み付け姿勢の相違等に基づいて起動トルクが大きく変化したのに対して、本発明品は、シールリング36の組み付け姿勢の変化等が起動トルクに及ぼす影響が小さかった。
本発明のシールリング付転がり軸受は、軸方向に関して一方向に通過しようとする物質に対するシール性能を高くする必要がある代わりに、他方向に関するシール性能をあまり要求しない用途で、しかも外輪と内輪とが相対回転する事に対する抵抗(起動トルク及び動トルク)が低い事を要求する用途であれば、電動モータや自動車用スロットル装置に限らず適用できる。例えば、クリーンルームの壁部を貫通して設けた軸の回転支持部に、第一のシールリングをクリーンルーム内に向けた状態で組み込む事もできる。
1 プランジャポンプ
2 シリンダ筒
3 プランジャ
4 電動モータ
5 出力軸
6 ハウジング
7 奥端側転がり軸受
8 先端側転がり軸受
9 ロータ
10 ステータ
11 整流子
12 ブラシ
13 軸取り出し孔
14 偏心カム
15 スロットルボディ
16 保持孔部
17 スロットルバルブ
18 スロットル軸
19 軸受
20 スロットルモータ
21 減速機
22、22a、22b 玉軸受
23 外輪
24、24a 内輪
25 玉
26 保持器
27、27a シールリング
28 シールドリング
29 外輪軌道
30 内輪軌道
31a、31b 係止溝
32、32a シールリップ
33 カラー
34 シールリング
35 内部空間
36 第一のシールリング
37 第二のシールリング
38 傾斜面
40 弾性材
41 芯金
42 係止部
43 第一のシールリップ
44 第二のシールリップ
45 弾性材
46 芯金
47 係止部
48 突条部
49 凹溝
51 内側面
52 ホルダ
53 圧力調整弁
54 流量計
55 固定軸
56 糸
57 フォースゲージ
特開平11−299710号公報 特開2006−316858号公報 特開平8−159164号公報 特開平8−270663号公報 特開平8−296658号公報 特開2000−18263号公報 特開2000−337393号公報 特開2003−139149号公報 特開2004−353560号公報 特開2005−147307号公報 特開2006−22867号公報 特開2006−250194号公報 特開2009−204058号公報

Claims (3)

  1. 内周面の軸方向中間部に外輪軌道を有する外輪と、外周面の軸方向中間部に内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、前記外輪の内周面の軸方向両端部に形成された1対の係止溝にそれぞれの外周縁部を係止すると共に、それぞれの内周縁部に設けたシールリップの先端縁を前記内輪の軸方向端部に、それぞれ全周に亙って摺接させた1対のシールリングとを備えたシールリング付転がり軸受に於いて、
    前記内輪の軸方向一端部外周面は、この内輪の軸方向一端面に向かうに従って外径が小さくなる方向に傾斜した部分円すい状の傾斜面であり、前記外輪の軸方向一端部に設けた第一の係止溝にその外周縁を係止された第一のシールリングの内周縁部に設けられて、前記傾斜面にその先端縁を摺接させる第一のシールリップは、この先端縁よりも外径寄り部分に存在する基部の厚さが、この基部よりも内径寄り部分の厚さよりも小さく、且つ、この基部から先端縁に向かうに従って軸方向一端側に向かう方向に傾斜しており、
    前記内輪の軸方向他端部外周面に、全周に亙って凹溝が形成されており、前記外輪の軸方向他端部に設けた第二の係止溝にその外周縁を係止された第二のシールリングの内周縁部に設けられた第二のシールリップは、内周縁部に、軸方向他端側に突出する突条部が全周に亙って形成されており、この突条部の先端縁が、前記凹溝の軸方向他端側の内側面に全周に亙って摺接している事を特徴とするシールリング付転がり軸受。
  2. 先端部に設けた軸取り出し孔部分を除いて密封されたハウジングと、先端部をこの軸取り出し孔を通じてこのハウジング外に突出させた出力軸と、この出力軸の基端部をこのハウジングの奥端部に回転自在に支持する奥端側転がり軸受と、この出力軸の中間部先端寄り部分を前記軸取り出し孔の内側に回転自在に支持する先端側転がり軸受と、前記出力軸のうちで前記ハウジング内に位置する部分に固定されたロータと、このハウジングの内面でこのロータの外周面に対向する部分に固定されたステータとを備えた電動モータに於いて、前記先端側転がり軸受が請求項1に記載したシールリング付転がり軸受であり、このシールリング付転がり軸受が、第一のシールリップを前記ハウジングの外側に、第二のシールリップをこのハウジングの内側に、それぞれ対向させた状態で設置されている事を特徴とする電動モータ。
  3. エンジンに送り込む空気を流通させる円筒状の内周面を有するスロットルボディと、このスロットルボディの途中で径方向反対側2箇所位置に、このスロットルボディの内外両周面同士を連通させる状態で設けられた、互いに同心の保持孔部と、このスロットルボディの内部でこれら両保持孔部同士の間部分に配置された円板状のスロットルバルブと、このスロットルバルブの中央部に径方向に固定されて、両端部をこのスロットルバルブの外周縁から突出させたスロットル軸と、このスロットル軸の両端部外周面と前記両保持孔部の内周面との間に設けられた1対の軸受とを備えた自動車用スロットル装置に於いて、これら両軸受が請求項1に記載したシールリング付転がり軸受であり、このシールリング付転がり軸受が、第一のシールリップを、前記スロットルボディの内部空間と外部空間とのうちで、前記エンジンの運転時に圧力が高くなる側に、第二のシールリップを、同じく圧力が低くなる側に、それぞれ対向させた状態で設置されている事を特徴とする自動車用スロットル装置。
JP2009276268A 2009-12-04 2009-12-04 シールリング付転がり軸受及び電動モータ及び自動車用スロットル装置 Pending JP2011117548A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009276268A JP2011117548A (ja) 2009-12-04 2009-12-04 シールリング付転がり軸受及び電動モータ及び自動車用スロットル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009276268A JP2011117548A (ja) 2009-12-04 2009-12-04 シールリング付転がり軸受及び電動モータ及び自動車用スロットル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011117548A true JP2011117548A (ja) 2011-06-16

Family

ID=44283105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009276268A Pending JP2011117548A (ja) 2009-12-04 2009-12-04 シールリング付転がり軸受及び電動モータ及び自動車用スロットル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011117548A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013210092A (ja) * 2012-02-29 2013-10-10 Nsk Ltd シールリング付転がり軸受
CN103511092A (zh) * 2012-06-25 2014-01-15 株式会社电装 阀装置
WO2015005289A1 (ja) * 2013-07-09 2015-01-15 日本精工株式会社 シールリング付玉軸受
CN105556146A (zh) * 2013-09-17 2016-05-04 蒂森克虏伯罗特艾德有限公司 旋转轴承的表面处理方法及实施该方法的防护密封装置
JP2017160929A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 日本精工株式会社 転がり軸受及びエアタービン用軸受ユニット
WO2017154935A1 (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 日本精工株式会社 転がり軸受及びエアタービン用軸受ユニット並びに歯科エアタービンハンドピース
JP2017211076A (ja) * 2016-05-19 2017-11-30 日本精工株式会社 転がり軸受及びエアタービン用軸受ユニット
JP2019060487A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 日本精工株式会社 単列深溝玉軸受及びその製造方法
US11540902B2 (en) 2016-03-07 2023-01-03 Nsk Ltd. Rolling bearing, bearing unit for air turbine, and air turbine handpiece for dental use

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004092739A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Nsk Ltd 密封形転がり軸受
JP2004204906A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Nsk Ltd 転がり軸受
JP2004353560A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Nsk Ltd スロットルバルブ装置用回転支持装置
JP2006316858A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Ntn Corp モータ用密封型転がり軸受
JP2007255682A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Nakanishi Metal Works Co Ltd 軸受用シールおよび軸受
JP2008175256A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Nsk Ltd 密封型転がり軸受

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004092739A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Nsk Ltd 密封形転がり軸受
JP2004204906A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Nsk Ltd 転がり軸受
JP2004353560A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Nsk Ltd スロットルバルブ装置用回転支持装置
JP2006316858A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Ntn Corp モータ用密封型転がり軸受
JP2007255682A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Nakanishi Metal Works Co Ltd 軸受用シールおよび軸受
JP2008175256A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Nsk Ltd 密封型転がり軸受

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013210092A (ja) * 2012-02-29 2013-10-10 Nsk Ltd シールリング付転がり軸受
CN103511092A (zh) * 2012-06-25 2014-01-15 株式会社电装 阀装置
JP2014005777A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Denso Corp バルブ装置
US9556825B2 (en) 2012-06-25 2017-01-31 Denso Corporation Valve device
US9816560B2 (en) 2013-07-09 2017-11-14 Nsk Ltd. Seal ring-equipped ball bearing
WO2015005289A1 (ja) * 2013-07-09 2015-01-15 日本精工株式会社 シールリング付玉軸受
CN105556146A (zh) * 2013-09-17 2016-05-04 蒂森克虏伯罗特艾德有限公司 旋转轴承的表面处理方法及实施该方法的防护密封装置
JP2017160929A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 日本精工株式会社 転がり軸受及びエアタービン用軸受ユニット
WO2017154935A1 (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 日本精工株式会社 転がり軸受及びエアタービン用軸受ユニット並びに歯科エアタービンハンドピース
US11540902B2 (en) 2016-03-07 2023-01-03 Nsk Ltd. Rolling bearing, bearing unit for air turbine, and air turbine handpiece for dental use
US11564772B2 (en) 2016-03-07 2023-01-31 Nsk Ltd. Rolling bearing, bearing unit for air turbine, and air turbine handpiece for dental use
JP2017211076A (ja) * 2016-05-19 2017-11-30 日本精工株式会社 転がり軸受及びエアタービン用軸受ユニット
JP2019060487A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 日本精工株式会社 単列深溝玉軸受及びその製造方法
JP7010137B2 (ja) 2017-09-26 2022-01-26 日本精工株式会社 単列深溝玉軸受の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011117548A (ja) シールリング付転がり軸受及び電動モータ及び自動車用スロットル装置
JP6578047B2 (ja) 摺動部品
US10473220B2 (en) Slide component
US8784085B2 (en) Uniaxial eccentric screw pump
JP6445085B2 (ja) 密封装置
KR102276081B1 (ko) 슬라이딩 부품
US10989249B2 (en) Sliding component
US20130087978A1 (en) Sealing device
JP5577297B2 (ja) スクロール式流体機械
CN102725568A (zh) 密封装置以及使用该密封装置的泵装置
JPWO2008126478A1 (ja) オイルシール
JP5158357B2 (ja) 密封装置
JP5447149B2 (ja) ベーンポンプ
US7661883B2 (en) Sealing element for a rotatable part with a tractrix form
US20130228978A1 (en) Sealing device and sealing structure
CA2826214C (en) Centrifugal pump and impeller protector for centrifugal pump
US8096774B2 (en) Turbocharger
WO2016125665A1 (ja) メカニカルシール
GB2378991A (en) A sealing arrangement for sealing a casing from a shaft
KR101534877B1 (ko) 차량의 가변용량형 베인 오일펌프
US9709056B2 (en) Sealing for a pump device
CN210440274U (zh) 一种可减少泄漏量的离心泵密封环
JP2002317793A (ja) ポンプの可動インナーリング
JP2002031244A (ja) 軸シール
JP2013087860A (ja) オイルシール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140107