JP2011117494A - フロントフォーク - Google Patents
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Abstract
【課題】 二輪車の前輪を懸架しながらその前輪に入力される路面振動を減衰する油圧緩衝器たるフロントフォークの改良に関する。
【解決手段】 減衰力調整手段を構成するアクチュエータ4が上記フォーク本体の一端側開口を封止するキャップ部材11に相対向して配置され、ハウジング5によって上記フォーク本体に固定されるフロントフォークにおいて、上記ハウジング5が上記アクチュエータ4を背面側から覆うハウジング本体5aと、このハウジング本体5aの開口端から外方に向けて張り出すフランジ部5bと、上記ハウジング本体5aの側面に開穿されてアクチュエータ4のコネクタを露出させる開孔5cとで構成され、上記開孔5cの対向面側に位置するフランジ部5bに第一のボルト結合部5dを備え、上記開孔5cの中心と上記第一のボルト結合部5dの中心とを結ぶ中心線を基準として左右対称となるよう複数のボルト結合部5e、5fを備えることである。
【選択図】 図4
【解決手段】 減衰力調整手段を構成するアクチュエータ4が上記フォーク本体の一端側開口を封止するキャップ部材11に相対向して配置され、ハウジング5によって上記フォーク本体に固定されるフロントフォークにおいて、上記ハウジング5が上記アクチュエータ4を背面側から覆うハウジング本体5aと、このハウジング本体5aの開口端から外方に向けて張り出すフランジ部5bと、上記ハウジング本体5aの側面に開穿されてアクチュエータ4のコネクタを露出させる開孔5cとで構成され、上記開孔5cの対向面側に位置するフランジ部5bに第一のボルト結合部5dを備え、上記開孔5cの中心と上記第一のボルト結合部5dの中心とを結ぶ中心線を基準として左右対称となるよう複数のボルト結合部5e、5fを備えることである。
【選択図】 図4
Description
この発明は、フロントフォークに関し、特に、二輪車の前輪を懸架しながらその前輪に入力される路面振動を減衰する油圧緩衝器たるフロントフォークの改良に関する。
二輪車の前輪を懸架しながらその前輪に入力される路面振動を減衰する油圧緩衝器たるフロントフォークとしては、これまでに種々の提案がある。
例えば、特許文献1に開示されるように、車体側チューブと、車輪側チューブとからなり伸縮可能なフォーク本体と、このフォーク本体内に収容されて所定の減衰力を発生するダンパと、このダンパにおける減衰力を調整する減衰力調整手段とを有してなる。
上記ダンパは、内部に作動流体を収容するシリンダと、このシリンダ内にフォーク本体の伸縮に伴い出没自在に挿入されるロッドと、このロッドの先端側に設けられて上記シリンダ内を二つの圧力室に区画するピストンと、このピストンに設けられて上記二つの圧力室を連通するポートと、このポートを作動流体が通過するときに流動抵抗を与えて所定の減衰力を発生する減衰力発生手段とで構成される。
また、上記ダンパにおける減衰力を調整する減衰力調整手段は、上記減衰力発生手段を迂回して上記二つの圧力室を連通するバイパス路と、このバイパス路内を進退するニードル弁と、モータまたはソレノイドからなり上記ニードル弁を進退させるアクチュエータと、上記調整弁と上記アクチュエータとの間に設けられ上記アクチュエータからの作用を上記ニードル弁に伝達するプッシュロッドとからなる。
そして、上記ニードル弁が上記アクチュエータからの作用を受けてバイパス路内を進退して、このバイパス路内の開口量を変更し、これによりフロントフォークの減衰力を高低調整する。
上記特許文献1の技術において、上記アクチュエータを遠隔操作して所望の減衰力を得ることが可能となる点において有用であるが、次のような改善が望まれている。
即ち、上記従来のフロントフォークにおけるアクチュエータは、フォーク本体内に配置され、当該フォーク本体の上端開口を封止する筒状のキャップ部材の内側に固定されるハウジングを介して上記キャップ部材に保持されている。
そして、上記アクチュエータは、リード線を介してコネクタを備え、このコネクタを接続することにより通電されて駆動され、減衰力を調整し得るものである。
しかしながら、上記アクチュエータがコネクタと一体型に形成されて、当該コネクタを側面部に有する場合においては、上記従来のハウジングではキャップ部材にアクチュエータを取り付けることができない。
そこで、本発明は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、コネクタと一体型に形成されて当該コネクタを側面に有するアクチュエータをキャップ部材に容易且つ確実に取り付けることが可能なフロントフォークを提供することである。
上記課題を解決するための手段は、アウターチューブと、このアウターチューブ内に摺動自在に挿入されるインナーチューブとからなるフォーク本体と、このフォーク本体内に収容されて所定の減衰力を発生するダンパと、上記減衰力を調整する減衰力調整手段とを備え、上記減衰力調整手段を構成するアクチュエータが上記フォーク本体の一端側開口を封止するキャップ部材に相対向して配置され、ハウジングによって上記フォーク本体に固定されるフロントフォークにおいて、上記アクチュエータがモータまたはソレノイドからなり、上記キャップ部材に向けて突出し回転可能なシャフトと、径方向に向けて突出するコネクタとを備え、上記ハウジングが上記アクチュエータを背面側から覆うハウジング本体と、このハウジング本体の開口端から外方に向けて張り出すフランジ部と、上記ハウジング本体の側面に開穿されて上記コネクタを露出させる開孔とで構成され、上記開孔の対向面側に位置するフランジ部に第一のボルト結合部を備え、上記開孔の中心と上記第一のボルト結合部の中心とを結ぶ中心線を基準として左右対称となるよう複数のボルト結合部を備え、上記キャップ部材と上記フランジ部とを上記各ボルト結合部でボルト結合して、上記アクチュエータを上記キャップ部材上に固定することである。
本発明によれば、コネクタと一体型に形成されて当該コネクタを側面に有するアクチュエータをキャップ部材に容易且つ確実に取り付けることが可能となる。
また、ハウジングは、上記左右対称に配置されたボルト結合部を備えることにより、均等に荷重をかけながらアクチュエータをキャップ部材に固定することが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態を示すフロントフォークについて、図面を参照して説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品かまたはそれに対応する部品を示す。
本発明の一実施の形態を示すフロントフォークは、左右一対のフォーク部材からなり、二輪車の前輪を懸架しながらその前輪に入力される路面振動を減衰する油圧緩衝器として機能する。
上記フォーク部材は、図1に示すように、車体側チューブ1と、この車体側チューブ1内に摺動自在に挿入される車輪側チューブ2とからなるフォーク本体と、このフォーク本体内に収容されて所定の減衰力を発生するダンパ3と、上記減衰力を調整する減衰力調整手段とを備えてなる。
そして、上記減衰力調整手段を構成するアクチュエータ4が上記フォーク本体の一端側開口を封止するキャップ部材に相対向して配置され、ハウジング5によって上記フォーク本体に固定される。
特に、本発明に係るフロントフォークにおいては、上記アクチュエータ4がモータまたはソレノイドからなり、上記キャップ部材11に向けて突出し回転可能なシャフト4aと、径方向に向けて突出するコネクタ4b(図3)とを備えてなる。
また、上記ハウジング5が上記アクチュエータ4を背面側から覆うハウジング本体5aと、このハウジング本体5aの開口端から外方に向けて張り出すフランジ部5bと、上記ハウジング本体5aの側面に開穿されて上記コネクタ4bを露出させる開孔5cとで構成される。
そして、図2に示すように、上記ハウジング5における上記開孔5cの対向面側に位置するフランジ部5bに第一のボルト結合部5dを備え、上記開孔5cの中心と上記第一のボルト結合部5dの中心とを結ぶ中心線を基準として左右対称となるよう複数のボルト結合部5e、5fを備えてなる。
従って、ハウジング5は、上記キャップ部材11と上記フランジ部5bとを上記各ボルト結合部5d、5e、5fでボルト結合して、上記アクチュエータ4を上記キャップ部材11上に固定する。
以下に、本発明の一実施の形態を示すフロントフォークの各構成部品についてそれぞれ説明する。
上記フロントフォークにおけるフォーク部材を構成するフォーク本体は、図1に示すように、車体側にブラケット(図示せず)を介して結合される車体側チューブ1をアウターチューブにし、車輪側にボトム部材21を介して結合される車輪側チューブ2をインナーチューブにする倒立型である。
そして、上記車輪側チューブ2は、外周を車体側チューブ1内周に摺接させながら車体側チューブ1内に出没可能であるため、フォーク本体は、路面振動を受けて伸縮することが可能となる。
上記フォーク本体内には、当該フォーク本体が伸縮する際に、その伸縮運動を減衰するダンパ3と、当該フォーク本体を常に伸張方向に附勢する懸架ばねS1が収容される。
そして、フォーク本体は、上記フォーク本体の図中上方に位置する開口端、即ち、車体側チューブ1の開口に螺合するキャップ部材11と、図中下方に位置する開口端、即ち、車輪側チューブ2の開口に結合する上記ボトム部材21を備えることにより、当該フォーク本体内を密閉し、このフォーク本体と上記ダンパ3との間にリザーバ室Rを形成する。
上記キャップ部材11は、図3に示すように、軸心部を貫通する中空部11aと、上記車体側チューブ1開口に螺合されるキャップ本体11dと、このキャップ本体11dからフォーク本体内に向けて突出するロッド保持部11eと、上記キャップ本体11dの上方に延設されてアクチュエータ4及びハウジング5と対向する座部11fとからなる。
そして、上記座部11fは、図2、4に示すように、外周に略正六角形に配置される六の側面15と、隣り合う上記側面15が交わる六の角部16とを有してなり、本実施の形態において上記角部16は、平面状に形成されて角面とされている。
尚、上記角部16が面取りされて角面とされることにより、当該角部16が欠けることを防ぐことが可能となる。
従って、上記キャップ部材11が上記構成を備えることにより、上記座部11fの側面15を利用してキャップ本体11dを車体側チューブ1内に締め付けることが可能となる。
上記懸架ばねS1は、上端を上記キャップ部材11にスペーサ12を介して係止され、下端をオイルロックケース13に担持される。
そして、上記オイルロックケース13は、車体側チューブ1に固定され上記ダンパ3を構成するシリンダ7に取り付けられてなることから、上記懸架ばねS1は、スペーサ12及びキャップ部材11を介して車体側チューブ1を図中上方に、オイルロックケース13及びシリンダ7を介して車輪側チューブ2を図中下方に押圧して、上記フォーク本体を伸張方向に附勢する。
上記ダンパ3は、図5に示すように、上記キャップ部材11に固定されるロッド8と、このロッド8が出没自在に挿入されて内部に作動流体を収容する上記シリンダ7と、上記ロッド8の先端側に設けられて上記シリンダ7内を二つの圧力室R1、R2に区画するピストン9と、このピストン9に設けられて上記二つの圧力室R1、R2を連通するポートP1、P2と、このポートP1、P2を作動流体が通過するときに流動抵抗を与えて所定の減衰力を発生する減衰力発生手段とで構成される。
そして、上記ロッド8は、軸心部を貫通する透孔8aを備え、基端部は上記キャップ部材11のロッド保持部11e内周に結合され、先端部に上記ピストン9を保持するための先端部材80が結合される。
また、このロッド8の図1中上方には、上記オイルロックケース13と対向するオイルロックピース14が設けられ、このオイルロックピース14がフォーク本体の最収縮時に上記オイルロックケース13内に嵌入してオイルロック現象を発現させ、クッション効果を発揮する。
上記ロッド8が出没するシリンダ7は、ボトム部材21を介して車輪側チューブ2に下端が固定され、上記ロッド8の摺動を可能にしながら上端を閉塞する封止部材Fと、下端に設けられて上記ロッド8の出没に伴い過不足する作動流体をリザーバ室Rから補う開閉自在のボトムバルブ(図示せず)とを備えてなり、以下に説明するピストン9によって二つの圧力室、即ち、ロッド側室R1と反ロッド側室R2とに区画される。
上記ピストン9は、図5に示すように、環状に形成されて先端部材80外周に固定されると共に、外周を上記シリンダ7内周に摺接させてなり、上記ロッド8の移動に伴い上記シリンダ7内を図中上下に移動する。
そして、このピストン9は、軸方向に貫通して上記二つの圧力室を連通するポートを有し、このポートは、フォーク本体の伸張時に作動流体が通過する伸側ポートP1と、フォーク本体の収縮時に作動流体が通過する圧側ポートP2とからなる。
上記各ポートP1、P2には、このポートP1、P2を作動流体が通過するときに流動抵抗を与えて所定の減衰力を発生する減衰力発生手段が備えられ、本実施の形態においては、この減衰力発生手段としてリーフバルブを採用した。
上記リーフバルブは、上記伸側ポートP1の下流側、即ち、反ロッド側室R2側に設けられ、上記ピストン9の座面に離着座する伸側リーフバルブV1と、上記圧側ポートP2の下流側、即ち、ロッド側室R1側に設けられ、上記ピストン9の座面に離着座する圧側リーフバルブV2とからなる。
そして、上記伸側ポートP1は、上記伸側リーフバルブV1を備えることにより、フォーク本体の伸張時にのみ二つの圧力室R1、R2を連通して作動流体をロッド側室R1から反ロッド側室R2に流出させる。
一方、上記圧側ポートP2は、上記圧側リーフバルブV2を備えることにより、フォーク本体の収縮時にのみ二つの圧力室R1、R2を連通して作動流体を反ロッド側室R2からロッド側室R1に流出させる。
つまり、各リーフバルブV1、V2は、作動流体が各ポートP1、P2を通過する際一方方向への流れのみを許可するチェック弁として機能すると共に、作動流体が当該各リーフバルブV1、V2を押し開いて通過する際に流動抵抗を発生し、所定の減衰力を発生することが可能となる。
尚、減衰力発生手段の構成は上記の限りではなく、例えば、板バネやオリフィス等、他の方法によって減衰力を発生させるとしてもよい。
上記リーフバルブV1、V2により発生する減衰力を調整する減衰力調整手段は、上記リーフバルブV1、V2を迂回して上記二つの圧力室を連通するバイパス路Bと、このバイパス路B内に進退してその開口量を変化させる調整弁40と、この調整弁40を進退させるアクチュエータ4と、上記調整弁40と上記アクチュエータ4との間に設けられ上記アクチュエータ4からの作用を上記調整弁40に伝達するプッシュロッド41とからなる。
上記バイパス路Bは、背面側の溝80a内に上記ロッド8の先端部外周を螺合すると共に正面側の凸部80b外周に上記ピストン9を保持する先端部材80に具現化され、当該先端部材80を径方向に貫通してロッド側室R1側に開口する横孔B1と、この横孔B1と交差すると共に先端部材80を軸方向に貫通して反ロッド側室R2側に開口する縦孔B2とからなる。
そして、上記縦孔B2におけるロッド側室R1側の開口は、上記ロッド8の透孔8aと連通するが、この透孔8aは、内部に設けられる以下に述べる調整弁40のシール部材40cによって封止されるため、作動流体は、上記リーフバルブV1、V2を迂回しながら上記バイパス路Bを介して二つの圧力室R1、R2を移動することが可能となる。
また、上記調整弁40により、上記透孔8aから作動流体がダンパ3外に漏れ出すことがない。
上記調整弁40は、上記ロッド8の透孔8a内に上記シール部材40cを介して軸方向に移動自在に挿入される基部40aと、この基部40aの正面側に設けられ略円錐状に形成されると共に上記縦孔B2に対向するニードル40bとを備えてなるニードル弁である。
そして、上記調整弁40のニードル40aにおける基端側の径は、横孔B1から反ロッド側室R2側に位置する縦孔B2の径よりも大径に形成されてなる。
従って、上記縦孔B2内へ進入する上記ニードル40aの進入量によって縦孔B2との隙間量、即ち、バイパス路Bの開口量を変化させ、上記リーフバルブV1、V2を通過する作動流体の流量を変更してフロントフォークの減衰力を高低調整することが可能となる。
尚、上記調整弁40の形状は上記の限りではなく、例えば、ニードル弁に替えてポペット弁とする等、バイパス路Bの開口量に応じて生じる減衰力の所望の変化を得るため、任意の形状を採用することが可能である。
また、フロントフォークの減衰力の高低調整手段として、上記以外の手段を採用しても良く、図示しないが、圧側リーフバルブV2のロッド側室R1側にばねを介して弁座を当接し、この弁座にプッシュロッド41の先端を押し当てて、上記プッシュロッド41を図中上下方向に移動して、圧側リーフバルブV2にかかる荷重を変更することにより、減衰力を調整するとしてもよい。
上記調整弁40を進退させるアクチュエータ4は、車体側チューブ1の上端を封止するキャップ部材11に相対向して配置され、ハウジング5によって固定される。
上記アクチュエータ4は、図3に示すように、電気的に駆動されるモータまたはソレノイドからなり、正面から軸方向に突出し通電時に回転するシャフト4aと、側面から径方向に突出するコネクタ4b(図2)とを備えてなる。
そして、上記シャフト4aの外周に螺子山(符示せず)を設け、当該シャフト4a外周にプランジャ42が図中上下方向に移動可能に螺合されている。
当該プランジャ42は、上記キャップ部材11の軸心部を貫通しロッド体8の透孔8aと連通する中空部11a内に軸方向に移動自在に設けられ、上記シャフト4aの外周に螺合するプランジャ本体(符示せず)と、このプランジャ本体から径方向に突出するフランジ42aと、このフランジ42aの軸方向に沿って形成される切欠(図示せず)と、上記プランジャ本体からフォーク本体側に突出してプッシュロッド41の基端に当接する凸部42bとからなる。
そして、プランジャ42は、キャップ部材11の中空部11aに軸方向に起立するピン11bに上記切欠を係合することによりキャップ部材11に周り止めされ、上記アクチュエータ4のシャフト4aの回転に伴い上記中空部11a内を図中上下方向に移動する。
従って、上記プランジャは、アクチュエータ4の通電時におけるシャフト4aの回転に伴い上記中空部11a内を上下して、プッシュロッド41を介して調整弁40を進退させることが可能となる。
尚、上記アクチュエータ4において、コネクタ4bを介して通電することにより、減衰力調整時にのみコネクタ4bを接続して通電すれば良く、リード線の末端にコネクタを有する場合と比較してリード線が美観を損ねることがない。
また、常に接続状態として、例えば、図示しないが、ECU(エンジンコントロールユニット)等の制御手段が二輪車の速度等に応じてアクチュエータ4を駆動するとしても良い。
上記アクチュエータ4からの作用を上記調整弁40に伝達するプッシュロッド41は、ロッド8の透孔8a内にプランジャ42と調整弁40とに挟まれて設けられ、上記調整弁40を図中上方に附勢する附勢ばねS2(図2)でアクチュエータ4側に押し当てられている。
従って、プッシュロッド41は、アクチュエータ4からの作用を調整弁40に伝達して、調整弁40を任意の位置に留めることが可能となる。
尚、上記プッシュロッド41の構成は上記の限りではなく、上記プランジャ42と一体的に設けられるとしても良い。
また、図3に示すところでは、上記プッシュロッド41を中空部材としたがこの限りではなく、上記アクチュエータ4からの作用を調整弁40に伝達し得る限りにおいて、適宜構成を選択することが可能である。
上記アクチュエータ4をキャップ部材11に固定するハウジング5は、アクチュエータ4を背面側から覆うハウジング本体5aと、このハウジング本体5aの開口端から外方に向けて張り出すフランジ部5bと、上記ハウジング本体5aの側面に開穿されてアクチュエータ4のコネクタを露出させる開孔5cとで構成される。
そして、上記ハウジング5における上記開孔5cの対向面側に位置するフランジ部5bに第一のボルト結合部5dを備え、図2に示すように、上記開孔5cの中心と上記第一のボルト結合部5dの中心とを結ぶ中心線を基準として左右に第一のボルト結合部5dから開孔5cに向けて第二、第三のボルト結合部5e、5e、5f、5fをそれぞれ備えてなる。
そして、上記各ボルト結合部5d、5e、5e、5f、5fは、キャップ部材11の角部16と対応する位置に配置されると共に、キャップ部材11の座部11f外周を構成する六の側面15に接する内接円5gの内側に沿って設けられる。
上記構成を有することにより、ハウジング5は、開孔5cを挟んで左右対称にボルト結合部5d、5e、5fを備えることが可能となり、上記各ボルト結合部5d、5e、5fでキャップ部材11とボルト結合されることから、均等に荷重をかけながらハウジング5をキャップ部材11に固定することが可能となる。
上記キャップ部材11の角部16と対応する位置とは、隣り合う側面15が交わる点からキャップ部材11中心に向かう仮想線上をいい、当該角部16と対応する位置で、且つ上記内接円5gの内周にボルト結合部5d、5e、5fを備えることにより、ボルトの留め代を確保することが可能となり、ボルト結合をより強固にすることが可能となる。
尚、図に示すように、上記キャップ部材11における上記六の角部16のうち、五の角部16に対応する上記ボルト結合部5d、5e、5fを有し、上記開孔5cが上記キャップ部材11における残り一の角部16に対応する位置に配置されることにより、ハウジング5をより確実にキャップ部材11に結合することが可能となるがこの限りではない。
例えば、第一のボルト結合部5dの左右に隣接する第二のボルト結合部5e、5eを設けない場合においても、上記効果を達成し得るものである。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、特許請求の範囲から逸脱することなく改造、変形及び変更を行うことができることは理解すべきである。
例えば、上記実施の形態において、倒立型のフロントフォークを採用したがこの限りではなく、正立型のフロントウォークとしても良いことは勿論である。
B バイパス路
P1 伸側ポート
P2 圧側ポート
S1 懸架ばね
S2 附勢ばね
R リザーバ室
R1 ロッド側室(圧力室)
R2 反ロッド側室(圧力室)
V1 伸側リーフバルブ
V2 圧側リーフバルブ
1 車体側チューブ
2 車輪側チューブ
3 ダンパ
4 アクチュエータ
5 ハウジング
5a ハウジング本体
5b フランジ部
5c 開孔
7 シリンダ
8 ロッド
9 ピストン
11 キャップ部材
12 スペーサ
13 オイルロックケース
14 オイルロックピース
15 側面
16 角部
21 ボトム部材
40 調整弁
41 プッシュロッド
42 プランジャ
80 先端部材
P1 伸側ポート
P2 圧側ポート
S1 懸架ばね
S2 附勢ばね
R リザーバ室
R1 ロッド側室(圧力室)
R2 反ロッド側室(圧力室)
V1 伸側リーフバルブ
V2 圧側リーフバルブ
1 車体側チューブ
2 車輪側チューブ
3 ダンパ
4 アクチュエータ
5 ハウジング
5a ハウジング本体
5b フランジ部
5c 開孔
7 シリンダ
8 ロッド
9 ピストン
11 キャップ部材
12 スペーサ
13 オイルロックケース
14 オイルロックピース
15 側面
16 角部
21 ボトム部材
40 調整弁
41 プッシュロッド
42 プランジャ
80 先端部材
Claims (3)
- アウターチューブと、このアウターチューブ内に摺動自在に挿入されるインナーチューブとからなるフォーク本体と、このフォーク本体内に収容されて所定の減衰力を発生するダンパと、上記減衰力を調整する減衰力調整手段とを備え、
上記減衰力調整手段を構成するアクチュエータが上記フォーク本体の一端側開口を封止するキャップ部材に相対向して配置され、ハウジングによって上記フォーク本体に固定されるフロントフォークにおいて、
上記アクチュエータがモータまたはソレノイドからなり、上記キャップ部材に向けて突出し回転可能なシャフトと、径方向に向けて突出するコネクタとを備え、
上記ハウジングが上記アクチュエータを背面側から覆うハウジング本体と、このハウジング本体の開口端から外方に向けて張り出すフランジ部と、上記ハウジング本体の側面に開穿されて上記コネクタを露出させる開孔とで構成され、
上記開孔の対向面側に位置するフランジ部に第一のボルト結合部を備え、上記開孔の中心と上記第一のボルト結合部の中心とを結ぶ中心線を基準として左右対称となるよう複数のボルト結合部を備え、
上記キャップ部材と上記フランジ部とを上記各ボルト結合部でボルト結合して、上記アクチュエータを上記キャップ部材上に固定することを特徴とするフロントフォーク。 - 上記キャップ部材は、上記フォーク本体の一端側開口に螺合されるキャップ本体と、このキャップ本体の上方に延設されてアクチュエータ及びハウジングと対向する座部とを備え、
上記座部は、外周に略正六角形に配置される六の側面と、隣り合う上記側面が交わる六の角部とを有してなり、
上記各ボルト結合部が上記角部と対応する位置に配置されると共に、上記各側面に接する内接円の内周に沿って設けられることを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。 - 上記ハウジングは、上記キャップ部材における上記六の角部のうち、五の角部に対応する上記ボルト結合部を有し、上記開孔が上記キャップ部材における残り一の角部に対応する位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載のフロントフォーク。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2009
- 2009-12-01 JP JP2009273534A patent/JP2011117494A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180067191A (ko) * | 2016-12-12 | 2018-06-20 | 현대자동차주식회사 | 전자제어 현가장치용 모듈형 ecs 커넥터 |
KR102417407B1 (ko) | 2016-12-12 | 2022-07-06 | 현대자동차주식회사 | 전자제어 현가장치용 모듈형 ecs 커넥터 |
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