JP2011117130A - コンクリートスラブ施工方法およびコンクリートスラブ施工用具 - Google Patents

コンクリートスラブ施工方法およびコンクリートスラブ施工用具 Download PDF

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Abstract

【課題】施工の手間を省くとともに施工精度も向上し、しかも廃材が少なくなるコンクリートスラブ施工方法を提供する。
【解決手段】外壁に近接する梁の上で上記梁よりも外側に突出するようコンクリートスラブ2を打設する施工方法であって、上記梁を構成するH鋼3の両フランジ3A、3Bの内側で、上記両フランジ3A、3Bを内側から突っ張ることにより固定される固定部6と、上記固定部6に対して横方向に延びる支持部7とを備えたコンクリートスラブ施工用具5を、上記H鋼3の両フランジ3A、3Bの内側に着脱可能に固定し、その状態で、横方向に延びる支持部6の上に、コンクリート打設面4を形成するための打設板23を配置し、上記コンクリート打設面4上にコンクリートスラブ2を打設するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリートの打設により建物のスラブを施工するコンクリートスラブ施工方法およびそれに用いるコンクリートスラブ施工用具に関するものである。
建物の屋上等に代表されるようなコンクリートスラブを打設する場合、外壁に近接する梁よりも外側に突出するようにコンクリートスラブを形成する場合がある。このように梁よりも外側に突出するコンクリートスラブを施工する際は、梁から外側に突出する部分にコンクリート打設面を設けたり型枠を配置したりするための支持部を設ける必要がある。
図6は、従来工法の一例を示す図である。
この例は、足場支柱52等を利用して支持躯体66を構築するものである。図において、符号51は、H鋼51であり、長手方向(紙面に垂直な方向である)の端部や途中の数箇所が、図示しない柱に支受されて梁51として機能している。そして、外壁50に近接する梁であるH鋼51の上で上記H鋼(梁)51よりも外側に突出するようコンクリートスラブ63を打設するために、上記H鋼51の上にコンクリート打設面65を形成している。
すなわち、まず、上記H鋼51の下側フランジ51Aと、建物外側に設置されている足場支柱52とにわたって横方向に単管53を掛け渡し、クランプ54,55で固定する。ついで、H鋼51の下側フランジ51Aの外側に、H鋼51のウェブ51Cに沿って縦桟木56を配置するとともに、足場支柱52に取り付けたクランプ55を足掛かりにして縦桟木57を配置する。つぎに、上記両縦桟木56、57の上に、角材58を横方向に掛け渡して両縦桟木56、57に対して釘止めする。このような、縦桟木56、57と角材58による支持躯体66をH鋼51の長手方向に沿って所定間隔で複数形成する。
ついで、上記支持躯体66の角材58の上に、複数の横桟木59A、59B、59Cを掛け渡し、H鋼51の長手方向に沿って配置する。このとき、最もH鋼51寄りの横桟木59Aと縦桟木56との間に角材58を挟んだ状態で、これらが、H鋼51の下側フランジ51Aと上側フランジ51Bの間に圧入される状態とする。
また、外側に配置された横桟木59B、59Cの上には、コンクリートスラブ63の突出分と型枠61の幅を合わせた寸法のベニヤ板60が、H鋼51の長手方向に沿って掛け渡され配置される。この状態で、H鋼51の上側フランジ51Bの上面とベニヤ板60の上面とが略面一になるよう、ベニヤ板60の厚み寸法および横桟木59B、59Cの幅寸法が設定されている。この面一になった上側フランジ51Bの上面とベニヤ板60の上面が、コンクリート打設面65として機能する。
そして、上記ベニヤ板60の外側の端部に、H鋼51の長手方向に沿って型枠61およびベニヤ板62を配置することが行われ、上述したように形成されたコンクリート打設面65および型枠61の内面に配置されたベニヤ板60の表面にコンクリート材料を打設してコンクリートスラブ63を形成することが行われる。
図7は、従来工法の第2例を示す図である。
この例では、足場支柱52等を利用して支持躯体66を構築するのではなく、外側に向かって横方向に延びるようL型アングル64をH鋼51のウェブ51Cに溶接し、このL型アングル64の上に横桟木59B、59Cが配置され、その上に上述した例と同様にベニヤ板60が掛け渡され配置される。この状態で、H鋼51の上側フランジ51Bの上面とベニヤ板60の上面が略面一となり、コンクリート打設面65として機能する。
実開平3−119107号公報 実開平5−003423号公報 特開平6−108557号公報 特開平9−235833号公報
しかしながら、上記第1例の従来工法では、足場支柱52等を利用して支持躯体66を構築する作業が極めて煩雑である。すなわち、H鋼(梁)51の長手方向に沿って所定間隔ごとに複数の支持躯体66を設置しなければならず、その設置作業だけでも極めて煩雑である。また、所定間隔で並ぶ支持躯体66上に形成されるコンクリート打設面65の水平精度を合わせる作業も必要となるが、そのために縦桟木57の長さ寸法や横桟木59B、59Cの幅寸法等を調整しなければならず、これらの作業も極めて煩雑である。しかも、コンクリートスラブ63の養生硬化後は、縦桟木56、57、角材58、横桟木59A、59B、59C等を撤去しなければならないが、その作業が煩雑なうえ、撤去後の木材は廃材となるため、廃材の処理に費用がかかるうえ、環境面でも問題がある。
一方、上記第2例の従来工法では、L型アングル64を水平に支持した状態で溶接する作業が極めて煩雑である。すなわち、不安定な足場のうえでL型アングル64を1人もしくは複数人で支え、その状態を維持しながら溶接担当者が根元を溶接する作業だけでも極めて煩雑である。また、H鋼51の長手方向に所定間隔でL型アングル64を順次溶接しなければならず、その作業は、その上に形成されるコンクリート打設面65の水平精度を合わせながらの作業となり、これらの作業も極めて煩雑である。しかも、コンクリートスラブ63の養生硬化後は、L型アングル64を根元から切断しなければならないが、その作業は、切断担当者と、切断されたL型アングル64を1人もしくは複数人で受け取る作業者が必要で、煩雑なうえ危険もともなう。さらに、撤去後のL型アングル64は廃材となるため、廃材の処理に費用がかかるうえ、環境面でも問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、施工の手間を省くとともに施工精度も向上し、しかも廃材が少なくなるコンクリートスラブ施工方法およびコンクリートスラブ施工用具を提供することを目的とする。
本発明のコンクリートスラブ施工方法は、外壁に近接する梁の上で上記梁よりも外側に突出するようコンクリートスラブを打設する施工方法であって、
上記梁を構成するH鋼の両フランジの内側で、上記両フランジを内側から突っ張ることにより固定される固定部と、上記固定部に対して横方向に延びる支持部とを備えたコンクリートスラブ施工用具を、上記H鋼の両フランジの内側に着脱可能に固定し、
その状態で、横方向に延びる支持部の上にコンクリート打設面を形成し、上記コンクリート打設面上にコンクリートスラブを打設するようにしたことを要旨とする。
また、本発明のコンクリートスラブ施工用具は、外壁に近接する梁の上で上記梁よりも外側に突出するようコンクリートスラブを打設するための施工用具であって、
上記梁を構成するH鋼の両フランジの内側で、上記両フランジを内側から突っ張ることにより固定される固定部と、上記固定部に対して横方向に延びる支持部とを備え、
上記H鋼の両フランジの内側に着脱可能に施工用具が固定された状態で、横方向に延びる支持部の上に形成されたコンクリート打設面上にコンクリートスラブが打設されるようにしたことを要旨とする。
本発明は、上記梁を構成するH鋼の両フランジの内側で、上記両フランジを内側から突っ張ることにより固定される固定部と、上記固定部に対して横方向に延びる支持部とを備えたコンクリートスラブ施工用具を準備する。上記コンクリートスラブ施工用具は、上記H鋼の両フランジの内側に着脱可能に固定され、その状態で、横方向に延びる支持部の上にコンクリート打設面を形成し、上記コンクリート打設面上にコンクリートスラブを打設する。
このようにすることにより、従来工法における足場支柱等を利用して支持躯体を構築する作業や、L型アングルを水平に支持した状態で溶接する煩雑な作業が不要になって、作業効率が向上する。また、従来は工事完了後に廃材となっていたL型アングルや支持躯体を使用しないため、それだけ廃材が少なくなり、環境面でも有利である。
本発明において、上記コンクリートスラブ施工用具は、上記固定部が、支持部が固着された第1部材と、固定部の全長寸法を調整可能に第1部材に対して取り付けられる第2部材とを含んで構成されている場合には、
第1部材に対して第2部材を取り付けた状態で、固定部の全長寸法を調節することにより、固定部を、両フランジを内側から突っ張ることにより固定することができる。したがって、固定部の全長寸法を調節すればH鋼に対してコンクリートスラブ施工用具を取り付けたり取り外したりすることができ、極めて容易、確実かつ安全に作業が行える。しかも、H鋼の長手方向に沿って所定間隔で複数のコンクリートスラブ施工用具を取り付ける際も、長手方向におけるコンクリート打設面の水平精度を合わせる作業も行ないやすくなる。
本発明の一実施形態を説明する図である。 本実施形態のコンクリートスラブ施工用具の支持部を備えた第1部材を示す図である。 本実施形態のコンクリートスラブ施工用具の第2部材を示す図である。 本実施形態のコンクリートスラブ施工用具を示す分解図である。 本発明の第2実施形態を説明する図である。 従来工法の一例を説明する図である。 従来工法の第2例を説明する図である。
図1は、本発明のコンクリートスラブ施工方法およびコンクリートスラブ施工用具の一実施形態を説明するための図である。
図において、符号3はH鋼3であり、長手方向(紙面に垂直な方向である)の端部や途中の数箇所が図示しない柱に支受されて梁3として機能している。この実施形態は、建物の外壁1に近接する梁であるH鋼3よりも外側に突出する部分にコンクリート打設面4を設け、上記H鋼3よりも外側に突出するようにコンクリートスラブ2を形成するものである。この例では、屋上のコンクリートスラブ2を形成する例を説明している。なお、符号28は足場支柱28、30は上記足場支柱28にクランプ29で固定された単管30である。
符号5は、本実施形態のコンクリートスラブ施工用具5である。
上記コンクリートスラブ施工用具5は、上記梁を構成するH鋼3の両フランジ3A、3Bの内側で、上記両フランジ3A、3Bを内側から突っ張ることにより固定される固定部6と、上記固定部6に対して横方向に延びる支持部7とを備えている。
上記固定部6は、支持部7が固着された第1部材8と、固定部6の全長寸法を調整可能に第1部材8に対して取り付けられる第2部材9とを含んで構成されている。
図2は、上記第1部材8を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。
上記第1部材8は、固定部6の一部を構成する縦管10と、上記縦管10の中間部に横方向に延びるように溶接固定された管状の支持部7と、上記縦管10の上端に溶接固定された長方形のプレート部材11とを備えて構成されている。上記プレート部材11は、縦管10の外径寸法にあった幅寸法で平面視で支持部7と垂直になるよう、縦管10の両側に延びている。上記プレート部材11の両側の突出部には、釘穴12が穿設されている。
図3は、上記第2部材9を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。
上記第2部材9は、上記縦管10とともに固定部6の一部を構成するものであり、長方形の土台プレート13の上面に、外周面に雄ねじ部が形成されたねじパイプ14が、垂直に溶接固定されることにより立設されている。
上記土台プレート13は、上記プレート部材11と同様に、縦管10の外径寸法にあった幅寸法でねじパイプ14の両側に延びている。上記土台プレート13の両側の突出部には、釘穴20が穿設されている。上記ねじパイプ14の外経寸法は、第1部材8の縦管10内に挿通されるように、縦管10の内径寸法よりも十分に小さくなるよう設定されている。
上記ねじパイプ14の上端部には、ねじパイプ14を縦管10内に挿通したときに、ねじパイプ14が縦管10内で動かないように位置決めするための環状の位置決め部材15が取り付けられている。上記位置決め部材15は、内周面にねじパイプ14の雄ねじ部にら合する雌ねじ部が形成され、ねじパイプ14の先端部にら着した状態で、ピン16により固定されている。上記位置決め部材15は、ねじパイプ14が縦管10内で動かないよう、その外周寸法が縦管10の内径寸法より少し小さくなるよう設定され、縦管10内で長手方向に摺動可能になっている。
上記ねじパイプ14の中間部の雄ねじ部には高さ調節部材17がら合して取り付けられている。上記高さ調節部材17は、ねじパイプ14とのねじ結合に従って上下させるためのハンドル8が設けられている。また、高さ調節部材17の上側面には、挿通された縦管10の下端部の内面と勘合し、ねじパイプ14が縦管10内で動かないように位置決めするための嵌合部19が形成されている。
図4は、コンクリートスラブ施工用具5を構成する上記第1部材8と第2部材9の組み立て状態を説明するための分解図である。
上記コンクリートスラブ施工用具5は、第1部材8の縦管10の下端開口から第2部材9のねじパイプ14の上端を挿通させる。このとき、縦管10の内周面に位置決め部材15を摺動させて挿入し、縦管10の下端開口を高さ調節部材17の嵌合部19に嵌合させる。この状態で、第1部材8の縦管10と第2部材9とにより、上記固定部6が構成される。そして、ハンドル18を利用して高さ調節部材17をねじ回転させ、上下させることにより、固定部6の全長寸法を長くしたり短くしたり調節することが可能になる。
上述したコンクリートスラブ施工用具5を使用し、本実施形態のコンクリートスラブ施工方法は、例えば次のようにして行うことができる(図1に戻る)。
まず、上記コンクリートスラブ施工用具5を、上記H鋼3の両フランジ3A、3Bの内側に着脱可能に固定する。このとき、土台プレート13およびプレート部材11には、滑り止め材21(例えば木材を使用することができる)が釘止めされる。
上記第1部材8と第2部材9を組み立てて構成したコンクリートスラブ施工用具5の固定部6を、H鋼3の両フランジ3A、3Bの内側に位置決めする。このとき、固定部6の全長寸法をH鋼3の両フランジ3A、3B間の寸法よりも短くなるようにしておき、第2部材9を下側にして下側のフランジ3A上に土台プレート13を載置する。このとき、土台プレート13およびプレート部材11は、その長手方向がH鋼3の長手方向に沿うように位置決めされる。このようにすることにより、H鋼3の両フランジ3A、3Bの間という狭い場所で、固定部6の上側および下側を安定させることができるうえ、不必要な突出箇所もできずに、作業スペースをいたずらに狭くしない。
その状態で、ハンドル18を利用して高さ調節部材17をねじ回転させて上昇させ、固定部6の全長寸法(土台プレート13からプレート部材11までの距離である)を徐々に長くしていき、最終的に、固定部6によって両フランジ3A、3Bの内側から突っ張ってコンクリートスラブ施工用具5をH鋼3に固定する。このように、固定部6の全長寸法を変更可能に構成して固定部6で両フランジ3A、3Bを内側から突っ張ってコンクリートスラブ施工用具5をH鋼3に固定するため、コンクリートスラブ施工用具5の取り付け取り外し作業が極めて容易である。しかも、ねじ回転を利用していることから、コンクリートスラブ施工用具5を確実に取り付けることができ、取り外し作業も容易であるうえ、建築現場での繰り返し使用によっても損傷が少なく、長期間使用できる。
この状態で、支持部7は、H鋼3から外側に向かって横方向に延びるように位置決めする。また、この例では、支持部7の長さ寸法は、その上に構築される第1の型枠24等の配置スペースと同等程度になるよう設定されている。このようにすることにより、作業スペースをいたずらに狭くしない。
同様にして、H鋼3の長手方向に沿って所定間隔で複数のコンクリートスラブ施工用具5を並べて取り付ける。
ついで、上記H鋼3の両フランジ3A、3Bの内側にコンクリートスラブ施工用具5が着脱可能に固定された状態で、横方向に延びる支持部7の上に、コンクリート打設面4を形成するための板材を配置する。すなわち、H鋼3の長手方向に沿って所定間隔で配置された支持部7の上に、横桟22を所定間隔で配置し、その上に、上面がコンクリート打設面4となるように上記板材として打設板23を載置する。このとき、打設板23の上面とH鋼3の上側のフランジ3B上面とが略面一となるようにし、H鋼3の上側のフランジ3Bの上面および打設板23の上面がコンクリート打設面4として機能する。このように、H鋼3の上側のフランジ3Bの上面を利用してコンクリート打設面4を形成することから、作業効率および材料効率がよいうえ、構築物の強度も確保できる。
そして、上記コンクリート打設面4上にコンクリートスラブ2を打設する。すなわち、まず、上記打設板23の外側の端部に、H鋼3の長手方向に沿って第1の型枠24および板材25を設置することが行われる。また、上記第1の型枠24と対面するように、第2の型枠26が設置される。上記第2の型枠26は、スラブ厚み分だけ高いところに配置されて壁部を形成するために配置されるものである。図において、27,27Aは両型枠24、26の固定具27,27Aである。
そして、上記コンクリート打設面4上および両型枠24、26の内側空間にコンクリート材料を打設してコンクリートスラブ2を形成することが行われる。
本実施形態は、上記梁を構成するH鋼3の両フランジ3A、3Bの内側で、上記両フランジ3A、3Bを内側から突っ張ることにより固定される固定部6と、上記固定部6に対して横方向に延びる支持部7とを備えたコンクリートスラブ施工用具5を準備する。上記コンクリートスラブ施工用具5は、上記H鋼3の両フランジ3A、3Bの内側に着脱可能に固定され、その状態で、横方向に延びる支持部7の上にコンクリート打設面4を形成し、上記コンクリート打設面4上にコンクリートスラブ2を打設する。
このようにすることにより、従来工法における足場支柱等を利用して支持躯体を構築する作業や、L型アングルを水平に支持した状態で溶接する煩雑な作業が不要になって、作業効率が向上する。また、従来は工事完了後に廃材となっていたL型アングルや支持躯体を使用しないため、それだけ廃材が少なくなり、環境面でも有利である。
また、上記コンクリートスラブ施工用具5は、上記固定部6が、支持部7が固着された第1部材8と、固定部6の全長寸法を調整可能に第1部材8に対して取り付けられる第2部材9とを含んで構成されている場合には、
第1部材8に対して第2部材9を取り付けた状態で、固定部6の全長寸法を調節することにより、固定部6を、両フランジ3A、3Bを内側から突っ張ることにより固定することができる。したがって、固定部6の全長寸法を調節すればH鋼3に対してコンクリートスラブ施工用具5を取り付けたり取り外したりすることができ、極めて容易、確実かつ安全に作業が行える。しかも、H鋼3の長手方向に沿って所定間隔で複数のコンクリートスラブ施工用具5を取り付ける際も、長手方向におけるコンクリート打設面4の水平精度を合わせる作業も行ないやすくなる。
図5は、本発明の第2実施形態を示す図である。
この例では、コンクリートスラブ施工用具5の支持部7が外側に向かって延長されており、延長された支持部7の先端部が、足場支柱28にクランプ29で固定された単管30上に支持されている。このようにすることにより、コンクリート打設面4がより大きな荷重に耐えるようになり、コンクリート打設面4上に形成する構築物の重量によっては有利となる。それ以外は、上記実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、上述した作用効果以外は、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
1:外壁
2:コンクリートスラブ
3:H鋼(梁)
3A,3B:フランジ
4:コンクリート打設面
5:コンクリートスラブ施工用具
6:固定部
7:支持部
8:第1部材
9:第2部材
10:縦管
11:プレート部材
12:釘穴
13:土台プレート
14:ねじパイプ
15:位置決め部材
16:ピン
17:高さ調節部材
18:ハンドル
19:嵌合部
20:釘穴
21:滑り止め材
22:横桟
23:打設板
24:第1の型枠
25:板材
26:第2の型枠
27,27A:固定具
28:足場支柱
29:クランプ
30:単管
50:外壁
51:H鋼(梁)
51A:下側フランジ
51B:上側フランジ
51C:ウェブ
52:足場支柱
53:単管
54:クランプ
55:クランプ
56:縦桟木
57:縦桟木
58:角材
59A,59B,59C:横桟木
60:ベニヤ板
61:型枠
62:ベニヤ板
63:コンクリートスラブ
64:L型アングル
65:コンクリート打設面
66:支持躯体

Claims (3)

  1. 外壁に近接する梁の上で上記梁よりも外側に突出するようコンクリートスラブを打設する施工方法であって、
    上記梁を構成するH鋼の両フランジの内側で、上記両フランジを内側から突っ張ることにより固定される固定部と、上記固定部に対して横方向に延びる支持部とを備えたコンクリートスラブ施工用具を、上記H鋼の両フランジの内側に着脱可能に固定し、
    その状態で、横方向に延びる支持部の上にコンクリート打設面を形成し、上記コンクリート打設面上にコンクリートスラブを打設するようにしたことを特徴とするコンクリートスラブ施工方法。
  2. 外壁に近接する梁の上で上記梁よりも外側に突出するようコンクリートスラブを打設するための施工用具であって、
    上記梁を構成するH鋼の両フランジの内側で、上記両フランジを内側から突っ張ることにより固定される固定部と、上記固定部に対して横方向に延びる支持部とを備え、
    上記H鋼の両フランジの内側に施工用具が着脱可能に固定された状態で、横方向に延びる支持部の上に形成されたコンクリート打設面上にコンクリートスラブが打設されるようにしたことを特徴とするコンクリートスラブ施工用具。
  3. 上記固定部が、支持部が固着された第1部材と、固定部の全長寸法を調整可能に第1部材に対して取り付けられる第2部材とを含んで構成されている請求項2記載のコンクリートスラブ施工用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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