JP2011116407A - 紙容器用包装材料及び紙容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れたガスバリア性をもち、かつ低コストにて作製することができる紙容器用包装材料およびそれを用いた紙容器を得ること。
【解決手段】紙容器用包装材料は積層材10からなる。この積層材10はポリエチレンからなる最外層11と、両面に粗面を有する紙製基材層12と、紙製基材層12に設けられた平滑化層13と、平滑化層13に設けられた接着層14と、接着層14に設けられたポリエチレンからなる最内層15とを備えている。このうち平滑化層13は紙製基材層12の粗面を平滑するものである。接着層14はエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤とからなるエポキシ樹脂組成物を主成分とするものであり、ガスバリア性をもつ。
【選択図】図1

Description

本発明は紙容器用包装材料及び紙容器に係り、とりわけガスバリア性に優れかつコスト低減を図ることができる紙容器用包装材料及び紙容器に関する。
従来より紙容器を作製するため紙容器用包装材料が用いられている。このような紙容器用包装材料は例えば以下のような積層材からなっている。
(1) PE/紙/PE
(2) PE/紙/LLDPE/PE
(3) PE/紙/PE/ガスバリア層/PE
このうち、積層材(1)を用いた包装材料は、比較的低コストにて作製することができるが、ガスバリア性、耐輸送性に問題がある。
また積層材(2)を用いた包装材料も、コスト低減を図ることができ、かつLLDPEを積層している為、耐輸送性は向上するが、ガスバリア性に問題がある。
さらに積層材(3)を用いた包装材料は、バリア層としてMXNyまたはEVOHを有している。このため積層材(3)を用いた包装材料は、コスト増加となっている。
特開2006−117267号 特許第3007408号
本発明は上記のような従来の紙容器用包装材料がもつ問題を考慮してなされたものであり、優れたガスバリア性をもつことができ、かつ製造コストの低減を図ることができる紙容器用包装材料及びそれを用いて作製された紙容器を提供することを目的とする。
本発明は、積層材からなる紙容器用包装材料において、積層材は最外層と、最外層上に設けられ、両面に粗面を有する紙製基材層と、基材層の最外層と反対側の面に設けられ、当該面の粗面を平滑化する平滑化層と、平滑化層上に設けられ、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤とからなるエポキシ樹脂組成物を主成分とするガスバリア性を有する接着層と、接着層上に設けられた最内層とを備えたことを特徴とする紙容器用包装材料である。
本発明は、平滑化層は、LDPE層またはLLDPE層からなることを特徴とする紙容器用包装材料である。
本発明は、平滑化層はクレーコート層からなることを特徴とする紙容器用包装材料である。
本発明は、接着層のエポキシ樹脂は、芳香族部位を分子中に含むエポキシ樹脂からなることを特徴とする紙容器用包装材料である。
本発明は、接着層のエポキシ樹脂は、メタキシレンジアミンから誘導されたエポキシ樹脂からなることを特徴とする紙容器用包装材料である。
本発明は、平滑化層の表面は、JIS P8151に基づいて測定した場合、表面粗さPPSが3μm以下となっていることを特徴とする紙容器用包装材料である。
本発明は、上記記載の紙容器用包装材料を用いてなる紙容器である。
以上のように本発明によれば、紙容器用包装材料およびそれを用いた紙容器のガスバリア性を向上させることができる。また包装材料は、ガスバリア性をもった接着層を含むので、ガスバリア性をもったバリア材を別個に設ける必要はなく、従って包装材料を作製する際のコスト低減を図ることができる。
図1は本発明による紙容器用包装材料の積層材を構成する層構成を示す側断面図。 紙容器用包装材料を用いて作製された紙容器を示す斜視図。 図2に示す紙容器を作製するためのブランク材を示す平面図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3は、本発明による紙容器用包装材料及びそれを用いた紙容器の一実施の形態を示す図である。
まず図2および図3により、紙容器について説明する。
例えば従来より、牛乳、酒、清涼飲料等を収納するものとして、ゲーベルトップ型の紙容器1が用いられている(図2)。
このようなゲーベルトップ型の紙容器1は、胴部2と、屋根部3と、屋根部3を密閉する密閉部4とを有している。そして紙容器1は、図3に示すブランク材5を折り畳み、端部ののりしろ部5aにより接着することにより作製される。
紙容器1を作製するためのブランク材5は、図1に示す層構成の積層材10からなっている。
すなわち、積層材10は、外面側から内面側に向って順次配置された以下の層を含む。
ポリエチレン層(PE)11/紙製基材層12/平滑化層13/接着層14/ポリエチレン層(PE)15
次に各層について以下説明する。
(ポリエチレン層11)
最外層であるポリエチレン層11は、主にポリエチレンを含み、紙基材層12の外部を保護すると共に、液体用紙容器用包装材料10の端部においては、加熱されて後述する最内層となるポリエチレン層15と貼り合わせられる。
ここで使用するポリエチレンとして、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、等が具体的に挙げられる。シール性、加工適正等の観点から低密度ポリエチレンが好ましい。低密度ポリエチレンとしては、エチレン単独の重合体が好ましく、具体的に高圧法エチレン単独重合体が好適に用いられる。
最外層を構成している、低密度ポリエチレンの密度は、通常、低密度ポリエチレンといわれる範囲であれば特に限定されないが、0.90〜0.925g/cm3であり、そのメルトインデックスM.I.も特に限定されず、通常、1〜20であり、融点は100℃〜120℃である。
最外層であるポリエチレン層11の形成方法は、特に限定されないが、例えば、紙基材層12の一方の面に押出コーティングすることにより形成される。押出コーティングの加工条件としては、通常、押出温度280〜330℃、ラインスピードは100〜300m/min.の範囲で設定される。該ポリエチレン層11の厚さも特に限定されないが、通常、10〜60μmである。
最外層であるポリエチレン層11は液体用紙容器の外側表面となる層であるが、さらにその上に印刷層を設けてもよい。印刷層に用いられる印刷インキの密着性向上を図るために、該ポリエチレン層11の表面に表面処理(例えば、コロナ処理等)を施すことが好ましい。
(紙製基材層12)
紙製基材層12は、本発明の液体用紙容器を構成する基本素材となることから、賦型性、耐屈曲性、剛性、腰、強度等を有するものを使用することができる。紙としては、主強度材であり、強サイズ性の晒または未晒の紙基材、あるいは純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙、ミルク原紙等の各種紙基材を使用することができる。
紙基材層12はこれらの紙を複数層重ねたものであってよい。また使用する紙は、坪量80〜600g/m2、好ましくは坪量100〜450g/m2のものを使用することができる。紙の厚さは、110〜860μm、好ましくは140〜640μmのものを使用することができる。
また紙製基材層12の坪量は、例えば300g/mとなっている。
紙製基材層12に用いられる紙は、一般にその両面に繊維状のバリが存在するため、紙製基材層はその両面に粗面を有している。この粗面の程度はJIS P8151に基づいて測定した場合、表面粗さPPS(Parker Print Surf)が7μm以下であることが好ましい。
(平滑化層)
平滑化層13は紙製基材層12の最外層11と反対側の面に設けられ、紙製基材層12の粗面となる当該面を平滑化するものである。
例えば平滑化層13は、LDPE(Low Density Polyethylene)またはLLDPE(Linear Low Density Polyethylene)からなり、紙基材層12の最外層11と反対側の面に押出コーティングすることにより形成される。押出コーティングの加工条件としては、通常、押出温度280〜330℃、ラインスピードは100〜300m/min.の範囲で設定される。該平滑化層13の厚さも特に限定されないが、通常、10〜60μmである。
その際に使用するチルロールとしては、ロールにクロムメッキを施した後、ウェットブラスト、ドライブラスト処理が施されたミラー系またはセミミラー系のロールとなっており、このチルロールを用いることにより、平滑化層13の平滑度を上げることができる。
具体的には、KRHタイプのミラー若しくはセミミラータイプのチルロールが好ましい。さらに平滑化層13の表面粗さに加えて、紙製基材層12自体の平滑度を上げておくことにより、後述する接着層14をより均一に塗布することができ、接着層14の膜の欠損をなくしてバリア性をより向上させることができる。
このような平滑化層13を紙製基材層12に設けることにより、JIS P8151に基づいて測定した場合、平滑化層13の表面粗さPPSが3μm以下となる。
なお、平滑化層13として、LDPEまたはLLDPEに代えてクレーコート層を設けてもよい。
クレーコート層を設ける事により、充填機でのシール時におけるホットエアーにより発生する炙りピンホールが改善され、ポリエチレン層15のトータル厚みを薄くする事が出来る。
また、クレーコート層表面は通常、平滑性が良い為、押出しラミネートした樹脂との接着性が劣る傾向であるが、後述のように接着層14としてエポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤とからなるエポキシ樹脂組成物を用いることにより、ポリエチレン層15との接着性も改善する。更なるラミネート強度が必要な場合は、ポリエチレン層15を押出しラミネートする際に、適宜オゾン処理等を用いても良い。
クレー層はクレーを含み、このクレーとしては、一般的にクレー、粘土と呼ばれるものであれば、特に限定することなく用いることができるが、カオリン、タルク、ベントナイト、スメクタイト、バーミキュライト、雲母、緑泥石、木節粘土、ガイロメ粘土、ハロイサイト、マイカ等を用いることができる。クレーとしては、このうちカオリン、タルクを用いることが好ましく、カオリンは隠蔽性・吸水性に優れ、タルクは硬度が低く(モース硬度1)、耐熱性に優れるため、耐熱性の向上や成型時の寸法安定性の向上が期待できる。
クレーコート層は、クレーの他に、顔料として、炭酸カルシウム、二酸化チタン、非晶質シリカ、発泡性硫酸バリウム、サチンホワイト等を含んでいることが好ましい。顔料として炭酸カルシウムや二酸化チタンを用いることにより、クレーコート層の面の平滑度を上げることができ、かつ、隠蔽性を高めることが可能となる。さらに、炭酸カルシウムは安価であるため、好適に用いられる。
クレーコート層を塗工するための塗工液(クレーコート層用塗工液)は、溶媒に上記クレーと、バインダーと、必要に応じて他の顔料や添加剤を含む。溶媒としては、通常、水、アルコール等が用いられる。バインダーとしては、通常、ラテックス系のバインダー(例えば、スチレンブタジエンラテックス、アクリル系ラテックス酢酸ビニル系ラテックス)、水溶性のバインダー(例えば、デンプン(変性デンプン、酸化デンプン、ヒドロキシエチルエーテル化デンプン、リン酸エステル化デンプン)、ポリビニルアルコール、カゼイン等)が用いられる。添加剤としては、顔料分散剤、消泡剤、発泡防止剤、粘度調整剤、潤滑剤、耐水化剤、保水剤、色材、印刷適性改良剤等が用いられる。
クレーコート層用塗工液の配合割合も、特に限定されないが、クレー:顔料:バインダー=1〜20%:50〜90%:10〜30%程度であることが好ましい。
クレーコート層の塗工方法は、特に限定されず、従来公知の塗工方法が用いられるが、エアナイフコート、ブレードコート、ショートドウェルコート、キャストコート等の塗工方法が用いられる。
クレーコート層の塗工量や厚さは、特に限定されないが、通常、乾燥後の坪量が5〜40g/mであり、10〜40g/mが好ましい。乾燥後の坪量が5g/m未満であると、平滑性劣る場合があり、乾燥後の坪量が40g/mを超えると容器が厚くなり過ぎ、製造適性が悪くなる場合がある、また、接着強度も落ちる傾向にある為好ましくない。
(接着層14)
接着層14は、平滑化層13上に設けられ、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤とからなるエポキシ樹脂組成物を主成分とするものであり、優れたガスバリア性をもったアンカーコート層(AC層)として機能する。
このような接着層14は、ポリエチレンからなる最内層15と、紙製基材層12上の平滑化層13とを接着させるものであり、接着層14は例えば特開2003−155465および特開2007−126627に示された、三菱ガス株式会社製のマクシーブ(アンカーコート剤)を有している。
このような接着層14を平滑化層13とポリエチレン層15との間に設けることにより、ガスバリア性を向上させることができる。更に、平滑化層13としてLLDPEを積層させる事により、耐輸送適性も向上することが出来る。
以下、マクシーブについて詳述する。
マクシーブの塗布量 :1g/m〜5g/m(1g/m以下だとガスバリア性が出ない。5g/m以上だと固形分濃度を上げないといけない。マクシーブの塗布液はポットライフが短い為、固形分濃度を上げると作業性が著しく悪くなる)
マクシーブの固形分濃度:20%以下
マクシーブの塗布面(平滑化層13)を平滑にする事により、マクシーブの塗布液が均一に塗工されてガスバリアが改善する、すなわちマクシーブの膜を欠損しないようにすることができる。
塗工方法は、特に限定されないが、従来から知られている塗工方法を使用することができ、具体的に、グラビアコート、ロールコート、エアナイフコート、ブレードコート、ショートドウェル、キャストコート等の塗工方法が用いられる。
塗工後は、マクシーブの架橋反応を促進する為、80℃以上の乾燥フードを通した後に、ポリエチレン層15を積層させることが望ましい。
(ポリエチレン層15)
最内層であるポリエチレン層15としては、上述の最外層であるポリエチレン層11と同じものを使用することが可能である。この中でも、低密度ポリエチレン(LDPE)または中密度ポリエチレン(MDPE)を使用することが好ましい。該ポリエチレン層15の厚さも特に限定されないが、通常、10〜60μmである。
最内層であるポリエチレン層15に中密度ポリエチレンもしくは低密度ポリエチレンを使用した場合、最内層の滑りが高くなり、機械適正がよくなり、安価で製造できる。さらにこれらの樹脂を使用することにより、シールする温度の可能な範囲が広がり、包装容器作成のための時間やコストを低減することができる。
次に本発明の具体的実施例について、以下説明する。
(実施例1)
坪量320g/mの液体紙容器用原紙からなる紙製基材層12の一方の面に、低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm3、メルトインデックスM.I;3.8)を押出コートして厚さ17μmの最外層11を形成した。更に、逆側の原紙面に直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.913g/cm3、メルトインデックスM.I;8.0)を、KRH120−1.5のチルロールで押出コートして厚さ20μmの平滑化層13を形成した。続いて平滑化層13に、グラビアロールを用いて、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤からなるエポキシ樹脂組成物を主成分とするラミネート用接着剤をdry換算で2.0g/mになるようにコーティングして乾燥させ、接着層14を形成した。更に、接着層14に無添加の低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm3、メルトインデックスM.I;3.8)を押出コートして厚さ20μmの最内層15を形成して包装材料10を得た。
(実施例2)
坪量320g/mの液体紙容器用原紙からなる紙製基材層12に、クレーコート層用塗工液(カオリンクレー 10質量%、炭酸カルシウム70質量%、スチレンブタジエンラテックス9質量%、ポリ酢酸ビニルラテックス9質量%、ポリアクリル酸ナトリウム0.4質量%、その他1.6質量%)からなるクレーコート層(平滑化層)13をエアナイフコート法により形成した。クレーコート層は坪量12g/mであった。
次に紙製基材層12の他の面に、低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm3、メルトインデックスM.I;3.8)を押出コートして厚さ17μmの最外層11を形成した。更に、平滑化層13にグラビアロールを用いて、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤からなるエポキシ樹脂組成物を主成分とするラミネート用接着剤をdry換算で2.0g/mになるようにコーティングして乾燥させ、接着層14を形成した。更に、接着層14に直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.913g/cm3、メルトインデックスM.I;8.0)15μと無添加の低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm3、メルトインデックスM.I;3.8)15μを、オゾン処理を施しながら共押出しにより積層させて最内層15を形成して包装材料10を得た。
(実施例3)
坪量320g/m2の液体紙容器用原紙からなる紙製基材層12の一方の面に、低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm3、メルトインデックスM.I;3.8)を押出コートして厚さ17μmの最外層11を形成した。更に、逆側の原紙面に低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm3、メルトインデックスM.I;3.8)を、KRH120−1.5のチルロールで押出コートして厚さ20μmの平滑化層13を形成した。続いて平滑化層13に、グラビアロールを用いて、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤からなるエポキシ樹脂組成物を主成分とするラミネート用接着剤をdry換算で2.0g/mになるようにコーティングして乾燥させ、接着層14を形成した。更に、接着層14に無添加の低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm3、メルトインデックスM.I;3.8)を押出コートして厚さ20μmの最内層15を形成して包装材料10を得た。
(実施例4)
坪量320g/m2の液体紙容器用原紙からなる基材層の一方の面に、低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm3、メルトインデックスM.I;3.8)を押出コートして厚さ17μmの最外層11を形成した。更に、逆側の原紙面に低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm3、メルトインデックスM.I;3.8)を、KRS80−2のチルロールで押出コートして厚さ20μmの平滑化層13を形成した。続いて平滑化層13に、グラビアロールを用いて、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤からなるエポキシ樹脂組成物を主成分とするラミネート用接着剤をdry換算で2.0g/m2になるようにコーティングして乾燥させ、接着剤14を形成した。更に、接着剤14に無添加の低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm3、メルトインデックスM.I;3.8)を押出コートして厚さ40μmの最内層15を形成して包装材料10を得た。
(比較例1〜2)
エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤からなるエポキシ樹脂組成物を主成分とするラミネート用接着剤層14を形成しなかった他は、実施例1〜2と同様にして比較例1〜2の包装材料を作製した。
(比較例3〜4)
平滑化層13を形成しなかった他は、実施例1〜2と同様にして比較例3〜4の包装材料を作製した。
上記実施例1−4、比較例1−4に示された包装材料10を用いてゲーベルトップ型紙容器1を作製し、このゲーベルトップ型紙容器1内にオレンジジュースを充填し、オレンジジュース内のビタミンCの残存量を測定した。
その測定結果を表1に示す。
Figure 2011116407
*平滑化層が無い為、紙製基材層と最内層との剥離強度を示した。
表1に示すように、実施例1−4に示された包装材料10を用いた場合、平滑化層13と最内層15との剥離強度が向上し、剥離することはなく、かつガスバリア性が向上している。
比較例1−2に示された包装材料10を用いた場合、バリア性を有する接着層14が欠如しているため、ガスバリア性はない。
比較例3−4に示された包装材料10を用いた場合、平滑化層13が欠如しているため、紙製基材層12に接着層14を均一に形成することはむずかしくなり、接着層14はガスバリア性が低下した部分をもつため、接着層14全体としてのガスバリア性が低下する。
1 紙容器
5 ブランク材
10 積層材
11 ポリエチレン層
12 紙製基材層
13 平滑化層
14 接着層
15 ポリエチレン層

Claims (7)

  1. 積層材からなる紙容器用包装材料において、
    積層材は最外層と、
    最外層上に設けられ、両面に粗面を有する紙製基材層と、
    基材層の最外層と反対側の面に設けられ、当該面の粗面を平滑化する平滑化層と、
    平滑化層上に設けられ、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤とからなるエポキシ樹脂組成物を主成分とするガスバリア性を有する接着層と、
    接着層上に設けられた最内層とを備えたことを特徴とする紙容器用包装材料。
  2. 平滑化層は、LDPE層またはLLDPE層からなることを特徴とする請求項1記載の紙容器用包装材料。
  3. 平滑化層はクレーコート層からなることを特徴とする請求項1記載の紙容器用包装材料。
  4. 接着層のエポキシ樹脂は、芳香族部位を分子中に含むエポキシ樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の紙容器用包装材料。
  5. 接着層のエポキシ樹脂は、メタキシレンジアミンから誘導されたエポキシ樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の紙容器用包装材料。
  6. 平滑化層の表面は、JIS P8151に基づいて測定した場合、表面粗さPPSが3μm以下となっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の紙容器用包装材料。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項記載の紙容器用包装材料を用いてなる紙容器。
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