JP2011116247A - 直流電気車両、および直流電気車両の磁気シールド方法 - Google Patents
直流電気車両、および直流電気車両の磁気シールド方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011116247A JP2011116247A JP2009275674A JP2009275674A JP2011116247A JP 2011116247 A JP2011116247 A JP 2011116247A JP 2009275674 A JP2009275674 A JP 2009275674A JP 2009275674 A JP2009275674 A JP 2009275674A JP 2011116247 A JP2011116247 A JP 2011116247A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic shield
- shield plate
- magnetic
- vehicle body
- electric vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
【解決手段】 本発明の直流電気車両1においては、直流電気車両1の車体11の底部に配設される底部磁気シールド板12と、この底部磁気シールド板12に接合され、車体11の両側部に配設される側部磁気シールド板13A,13Bとを備える。この側部磁気シールド板13A,13Bは、底部から窓枠下辺の下の位置まで配置される。また、所望の場合には、直流電気車両1の車体11の天井部に配設される天井部磁気シールド板14と、この天井部磁気シールド板14に接合され、車体11の両側部に配設される側部磁気シールド板13C,13Dとをさらに備える。この側部磁気シールド板13C,13Dは、車体11の天井部から、窓枠上辺より上の位置まで配置される。
【選択図】図1
Description
図11及び図12は、直流電気鉄道に適用されるシンプル架線の設備構成の例を示す図である。各変電所の直流回線(正側の主回路)は、銅線やアルミ線で構成されるき電線に接続される。集電装置に接触する架線(電車線)は、トロリ線(銅線)と吊架線(鋼など)で構成され、一定間隔毎に設けられるき電分岐点において、き電線と接続される(非特許文献3を参照)。図12において、トロリ線は曲線引き(曲引き)金具を用いて固定されている。
このき電吊架式架線が採用された結果、これまで電車から離隔があったき電線が吊架線と一体化され、き電吊架線となることで(すなわち以前よりき電線が車体に近づくこととなり)、そこを流れる電流による特に車体上部位置での磁界が強まる傾向にある(き電線は直流き電システムにおいて電車線電流の大半が流れる部位)。
これにより、簡単、安価、かつ軽量の構造で、車両内部の磁界を効果的に低減することができる。特に、車体の下部のレールに流れる電流から生じる磁界を、底部磁気シールド板により効果的に遮蔽することができる。
これにより、簡単、安価、かつ軽量の構造で、車両内部の磁界を効果的に低減することができる。特に、車体の上部のき電線に流れる電流から生じる磁界を、天井部磁気シールド板により効果的に遮蔽することができる。
これにより、車体の開閉扉部においても、ドア部磁気シールド板によって磁気シールドを効果的に行うことができる。
これにより、各シールド材が方向性電磁鋼板となるため、磁束の流れる方向と各方向性電磁鋼板の磁化容易軸の方向を一致させることで、方向性電磁鋼板内における磁束の流れを円滑にし、車両内部の磁界を効果的に低減することができる。
図1に、本発明の実施の形態に係わる直流電気車両における磁気シールド板の配置例を示す。基本的には直流電気車両1の車体11の底部(底面aの側の部分)、側部(側面bの側の部分)、天井部(天井面cの側の部分)の各部に磁気遮蔽を行う磁気シールド板を配置することになる。これらの全て部位(底部、側部、天井部)または一部分に磁気シールド板を配置する。
図2は、車体下部への磁気シールド板の配置例を示す図である。図2に示す例は、車体11の下部に配置されたレール3に流れる電流により生じる磁界の遮蔽に重点を置き、車体11の底部へ磁気シールド板を設けた構成である。車体11の側部の磁気シールド板13A,13Bは、図1で示したように、窓21の窓枠下辺より下に設置される。
これにより、磁気シールド板の最適な厚みを決定することができる。なお、電磁鋼板でない磁気シールド材を用いる場合には、上記の飽和磁束密度の値(例えば、1.5T)を適宜変更する。
次に、車体下部(底部側)と、車体上部(天井部側)の両方に磁気シールド板を配置する例について説明する。図7は、車体下部と車体上部への磁気シールド板の配置例を示す図である。より正確には、2階建て車両の一階部分の下部をレール3に流れる電流により生じる磁界から遮蔽し、かつ、2階部分の上部をき電吊架線2に流れる電流により生じる磁界から遮蔽する場合の磁気シールド板の配置例を示す図である。
開閉扉部(ドア部)についても磁気シールド板を入れるのが望ましい。図8(A)は、開閉扉内に設けられるドア部磁気シールド板の配置例を示す図である。また、図8(B)は、底部磁気シールド板12とドア部磁気シールド板15Bとの間の磁気的接合方法を示す図である。
図9に示す例は、ホーム停止時の磁界計算結果(ドアより100mm内側)を示す。ドア開口幅は800mmである。他の計算条件は、図5に示す例と同様である。図9の計算結果に示されるように、若干磁界は上昇するものの1mT(10G)以下であり、それほど大きくないことがわかる。従ってドア開口時の特別な対策は必要ないと考えられる。
これにより、簡単、安価、かつ軽量の構造で、車体11内部の磁界を効果的に低減することができる。特に、車体の下部のレールに流れる電流により生じる磁界を、効果的に遮蔽することができる。
これにより、簡単、安価、かつ軽量の構造で、車体11内部の磁界を効果的に低減することができる。特に、車体の上部の電車線に流れる電流により生じる磁界を、効果的に遮蔽することができる。
これにより、車体の開閉扉部においても、磁気シールドを効果的に行うことができる。
Claims (5)
- 直流電気車両の車体の底部に配設される底部磁気シールド板と、
前記底部磁気シールド板に接合されるとともに、前記車体の両側部に配設される第1の側部磁気シールド板と、
を備え、
前記第1の側部磁気シールド板は、
前記車体の底部から、窓枠下辺より下の所定の高さの位置まで配置される
ことを特徴とする直流電気車両。 - 前記直流電気車両の車体の天井部に配設される天井部磁気シールド板と、
前記天井部磁気シールド板に接合されるとともに、前記車体の両側部に配設される第2の側部磁気シールド板と、
をさらに備え、
前記第2の側部磁気シールド板は、
前記車体の天井部から、窓枠上辺より上の所定の高さの位置まで配置される
ことを特徴とする請求項1に記載の直流電気車両。 - 前記直流電気車両の乗降用の開閉扉内に配設されるドア部磁気シールド板を、さらに備え、
前記ドア部磁気シールド板は、前記車体の底部から、前記開閉扉の窓枠下辺より下の所定の高さの位置まで配置されるとともに、
前記ドア部磁気シールド板の底部側の辺部には、前記底部磁気シールド板の一部の面と平行な面をなして重なる磁気的接合面が配設される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直流電気車両。 - 前記底部磁気シールド板、側部磁気シールド板、および天井部磁気シールド板のいずれかまたは全部が方向性電磁鋼板で構成され、
前記方向性電磁鋼板の磁化容易軸方向が、直流電気車両に生じる磁界の向きに一致するように配設される
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の直流電気車両。 - 直流電気車両の磁気シールド方法であって、
前記直流電気車両の車体の底部に底部磁気シールド板を配設し、
前記底部磁気シールド板に接合される第1の側部磁気シールド板を前記車体の両側部に配設するとともに、
前記第1の側部磁気シールド板を、前記車体の底部から、窓枠下辺より下の所定の高さの位置まで配置する
ことを特徴とする直流電気車両の磁気シールド方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009275674A JP2011116247A (ja) | 2009-12-03 | 2009-12-03 | 直流電気車両、および直流電気車両の磁気シールド方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009275674A JP2011116247A (ja) | 2009-12-03 | 2009-12-03 | 直流電気車両、および直流電気車両の磁気シールド方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011116247A true JP2011116247A (ja) | 2011-06-16 |
Family
ID=44282110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009275674A Pending JP2011116247A (ja) | 2009-12-03 | 2009-12-03 | 直流電気車両、および直流電気車両の磁気シールド方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011116247A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0735232U (ja) * | 1993-12-10 | 1995-06-27 | 東海旅客鉄道株式会社 | 磁気浮上式鉄道車両の遮音構造 |
JPH07179171A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-18 | Hitachi Ltd | 磁気浮上車両の磁気シ−ルド構造 |
JPH07193913A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-28 | Hitachi Ltd | 磁気浮上列車の磁気シールド装置 |
JP2001090031A (ja) * | 1999-09-17 | 2001-04-03 | Kajima Corp | 電車線路の磁気シールド防音壁 |
JP2007103854A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Nippon Steel Corp | 磁気シールド装置 |
-
2009
- 2009-12-03 JP JP2009275674A patent/JP2011116247A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0735232U (ja) * | 1993-12-10 | 1995-06-27 | 東海旅客鉄道株式会社 | 磁気浮上式鉄道車両の遮音構造 |
JPH07179171A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-18 | Hitachi Ltd | 磁気浮上車両の磁気シ−ルド構造 |
JPH07193913A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-28 | Hitachi Ltd | 磁気浮上列車の磁気シールド装置 |
JP2001090031A (ja) * | 1999-09-17 | 2001-04-03 | Kajima Corp | 電車線路の磁気シールド防音壁 |
JP2007103854A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Nippon Steel Corp | 磁気シールド装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8833533B2 (en) | Ultra slim power supply device and power acquisition device for electric vehicle | |
KR102055354B1 (ko) | 육상 차량, 특히 철도 차량 또는 도로 자동차에게로 유도에 의한 전기 에너지 공급 | |
KR20130072284A (ko) | 전류변압기 기반의 전자기장 차폐장치를 구비한 무선 전력전송 장치 | |
WO2013133254A1 (ja) | 非接触給電装置 | |
CN110481577A (zh) | 一种适用于真空管道的内嵌式高速磁悬浮列车构架 | |
CN110588360A (zh) | 一种用于高速列车的制动力可控永磁式涡流制动装置 | |
Zhou et al. | Design and analysis of platform shielding for wireless charging tram | |
CN207449664U (zh) | 一种被动式超导磁悬浮列车 | |
CN104520132B (zh) | 通过磁感应为车辆提供电能的配置和方法 | |
JP2011116247A (ja) | 直流電気車両、および直流電気車両の磁気シールド方法 | |
JP2013172558A (ja) | 非接触給電システム、地上側非接触給電設備および車上側非接触受電設備 | |
CN201820572U (zh) | 磁浮列车用电抗器 | |
JP2011057082A (ja) | 交流電気鉄道車両の幌部の交流磁界遮蔽装置 | |
RU88357U1 (ru) | Рельсовое стыковое электроизолирующее соединение | |
JP4401349B2 (ja) | リニアモータカー | |
JP2009124777A (ja) | 推進コイルの高調波磁場を利用した磁気浮上式鉄道用車上電源システム | |
JP6249235B2 (ja) | 直流電気鉄道車両の直流磁界シールド装置 | |
CN101982858A (zh) | 磁浮列车用电抗器 | |
JP7142042B2 (ja) | 鉄道車両の磁界遮蔽構造 | |
JP3194470B2 (ja) | 非接触誘導集電装置 | |
JP4361411B2 (ja) | 超電導磁気浮上式鉄道の磁気遮蔽構造 | |
He et al. | Analysis of Stray Magnetic Field of Superconducting Magnets inside Superconducting Electrodynamic Suspension Carriages | |
JP7141996B2 (ja) | 鉄道車両の磁界遮蔽構造 | |
CN207416824U (zh) | 一种高功率空铁行走机构 | |
CN107686037A (zh) | 电梯系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20120425 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20130409 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130411 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130528 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20131203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |