JP2011116014A - 太陽電池封止シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面の少なくとも一部にエンボス加工が施された太陽電池封止シートの製造方法であって、樹脂又は樹脂組成物をTダイ(104)で溶融押出して溶融シートとし、前記溶融シートを、表面が平滑であるキャスティングロール(106)を用いて冷却することで、15m/分以上の製膜速度で平滑シートを得る製膜工程と、前記平滑シートを加熱することで軟質化させ、前記軟質化された平滑シートをエンボスロール(116)に接触させることよって、前記平滑シートの表面の少なくとも一部にエンボス加工を施すエンボス工程と、前記エンボス加工が施された平滑シートを冷却する冷却工程と、を含む太陽電池封止シートの製造方法。
【選択図】図1
Description
〔1〕
表面の少なくとも一部にエンボス加工が施された太陽電池封止シートの製造方法であって、
樹脂又は樹脂組成物をTダイで溶融押出して溶融シートとし、前記溶融シートを、表面が平滑であるキャスティングロールを用いて冷却することで、15m/分以上の製膜速度で平滑シートを得る製膜工程と、
前記平滑シートを加熱することで軟質化させ、前記軟質化された平滑シートをエンボスロールに接触させることよって、前記平滑シートの表面の少なくとも一部にエンボス加工を施すエンボス工程と、
前記エンボス加工が施された平滑シートを冷却する冷却工程と、
を含む、太陽電池封止シートの製造方法。
〔2〕
前記製膜工程の後に、前記平滑シートをアニールするアニーリング工程をさらに含む、〔1〕に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
〔3〕
前記エンボス工程において前記平滑シートを軟質化させるための加熱を、前記製膜工程において発生した熱を少なくとも用いて行う、〔1〕に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
〔4〕
前記エンボス工程において前記平滑シートを軟質化させるための加熱を、前記アニーリング工程で用いる熱源から発生した熱を少なくとも用いて行う、〔2〕又は〔3〕に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
〔5〕
前記製膜工程において、前記キャスティングロールの近傍にバキュームチャンバーを配置することで、前記キャスティングロールの表面に前記溶融シートを密着させる、〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
〔6〕
前記アニーリング工程で用いられる熱源が、加熱ロール、赤外線ヒーター、及び熱風からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、〔2〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
〔7〕
前記製膜工程と前記アニーリング工程との間に、前記平滑シートの少なくとも一方の端部をカットするトリミング工程をさらに含む、〔2〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
〔8〕
前記太陽電池封止シートの表面のエンボス形状の深さが、30μm〜400μmである、〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
図1は、本実施の形態に係る太陽電池封止シートの製造方法の第1の実施形態の概略説明図である。本実施の形態に係る太陽電池封止シートの製造方法は、表面の少なくとも一部にエンボス加工が施された太陽電池封止シートの製造方法であって、
樹脂又は樹脂組成物をTダイ104で溶融押出して溶融シートとし、前記溶融シートを、表面が平滑であるキャスティングロール106を用いて冷却することで、15m/分以上の製膜速度で平滑シートを得る製膜工程と、
前記平滑シートを加熱することで軟質化させ、前記軟質化された平滑シートをエンボスロール116に接触させることよって、前記平滑シートの表面の少なくとも一部にエンボス加工を施すエンボス工程と、
前記エンボス加工が施された平滑シートを冷却する冷却工程と、
を含む。
上記した製膜工程、エンボス工程、及び冷却工程を経ることで、表面にエンボス加工が施された太陽電池封止シートを、生産性よく得ることができる。また、微細なエンボス形状を太陽電池封止シートに付与できるため、耐ブロッキング性に優れる。以下、各工程について詳述する。
製膜工程の後に、平滑シートの少なくとも一方の端部をカットするトリミング工程を行うことが好ましい。トリミングの方法は、特に限定されず、例えば、表面の少なくとも一方の端部の周方向に沿って配置された切断刃を備えたトリムロール110を用いることにより、平滑シートの少なくとも一方をカットする方法等が挙げられる。トリミング工程を行うことで、平滑シートの端部を処理することができる。製膜工程で得られた平滑シートの端部の厚さが厚くなる場合(いわゆる、シートの耳が厚くなる場合)があるが、耳厚となった端部をトリミングすることで平滑シートの厚さをより均一にすることができる。
製膜工程の後に、平滑シートをアニールするアニーリング工程を行うことが好ましい。アニーリング工程とは、平滑シートに残留する応力(内部応力)を除去するための工程をいう。アニーリング工程を行うことにより、平滑シートの成形歪みや反りを取り除くことができ、後述するエンボス工程における寸法精度を高めることができる。特に、太陽電池封止シートの内部に歪みが存在する場合、この歪みが太陽光や薬品等の外的要因と複合してひび割れの原因となるため、このような歪みを取り除くことは、太陽電池封止シートの耐候性や長期安定性の観点からも好ましい。アニーリング工程は、後述するエンボス加工前に行ってもよいし(図1参照)、エンボス加工後に行ってもよい(後述する図6参照)。第1の実施の形態では、エンボス加工前にアニーリング工程を行う。エンボス加工前にアニーリング工程を行うことで、アニーリングによりエンボス形状を変形させることなく、シートの残存応力を取り除くことができるため、より好ましい。アニーリングは、例えば、平滑シートを10連のアニールロール112により搬送しながら、並設する加熱部114によって熱処理することにより行うことができる。アニールする方法は、特に限定されず、公知の方法によって行うこともできる。
続いて、軟質化した平滑シートをエンボスロール116に圧接させることによって、平滑シートの表面の少なくとも一部にエンボス加工を施す、エンボス工程を行う。エンボス工程では、エンボス形状に対応する凹凸形状が表面に形成されたエンボスロール116を用いる。軟質化した平滑シートを、対向配置されたエンボスロール116とバックアップロール118との隙間に導入して、エンボスロール116に圧接させることにより、エンボス形状を賦形することができる。これにより、エンボスロールの表面に形成された凹凸形状が平滑シートの表面に転写され、エンボス加工が施されたシート(以下、単に「エンボスシート」という場合がある。)を得ることができる。ここで「軟質化」とは、エンボスロール116を圧接して平滑シートへ賦形できる状態のことをいい、通常、樹脂(あるいは樹脂組成物)の融点よりも10℃程度高い温度で加熱されることで軟質化される。
転写率(%)=(得られたシートに形成エンボス形状の深さ/エンボスロールの表面のエンボス形状の深さ)×100
エンボスロール116から搬送された直後のエンボスシートは、予熱を有しており軟質であるため、冷却ロール120を用いて冷却固化させる。エンボスシートの冷却方法としては、特に限定されず、冷却ロール120に接触させる方法、空冷、風冷等が挙げられる。例えば、冷却水を循環させた冷却ロール120にエンボスシートを接触させることで冷却できる。これらの冷却方法は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。本実施の形態では、エンボスシートに再び歪みが生じることを抑制する観点から、徐々に冷却(徐冷)することが好ましい。
図6は、本実施の形態に係る太陽電池封止シートの製造方法の第2の実施形態の概略説明図である。第2の実施形態の製造方法はアニーリング工程をエンボス工程の後に行う。
樹脂又は樹脂組成物を、第1の押出機202a、第2の押出機202b、及び第3の押出機202cに、それぞれ樹脂や添加剤等を投入し、Tダイ204で溶融押出しすることで溶融シートとする。そして、溶融シートをキャスティングロール206により冷却し、平滑シートを得る。溶融シートを、対向配置されたキャスティングロール206とバックアップロール208の隙間に導入することで、溶融シートをキャスティングロール206に圧接させて冷却することができる。製膜工程においてバックアップロール208を用いる場合、キャスティングロール206に密着させることができれば、その材質や大きさ等は特に限定されないが、弾性を有する材質であることが好ましく、例えば、シリコーン樹脂製のバックアップロールを用いることができる。
続いて、平滑シートをエンボスロール216に圧接させることで、平滑シートの表面の少なくとも一部にエンボス加工を施すエンボス工程を行う。平滑シートを、対向配置されたエンボスロール216とバックアップロール218との隙間に導入して、エンボスロールに圧接させることにより、エンボス形状が付与された平滑シート(エンボスシート)を得ることができる。
エンボス工程の後に、エンボスシートをアニールするアニーリング工程を行うことが好ましい。アニーリング工程は、エンボス加工後に行ってもよいし、エンボス加工後に行ってもよく、第2の実施の形態では、エンボス加工後にアニーリング工程を行う。アニーリング工程は、10連のアニールロール212にエンボスシートを搬送しながら、併設する加熱部214によって平滑シートを熱処理することができる。エンボス工程後にアニーリング工程を行う場合、アニールロール212に当接する表面積が少ないため、アニールロール212の表面に樹脂又は樹脂組成物が付着することを低減できる。第2の実施の形態では、エンボス形状を極力変形させたり潰したりしないことが求められるため、アニール工程でのテンションを6kg/シート1m幅以下とすることが好ましい。
エンボス工程の後に、トリムロール210を用いることにより、エンボスシートの少なくとも一方の端部をカットするトリミング工程を行うことが好ましい。
続いて、エンボスシートをアニールするアニーリング工程を行うことが好ましい。アニーリングは、エンボスシートを10連のアニールロール212により搬送しながら、並設する加熱部214によって熱処理することにより行うことができる。
アニールロール212からガイドロール222を経て搬送された直後のエンボスシートは、予熱を有しており軟質であるため、冷却ロール220を用いて冷却固化させる。
本実施の形態の製造方法により得られる太陽電池封止シート(以下、単にシートという場合がある。)は、従来法により得られる太陽電池封止シートと比較して、耐ブロッキング性に優れる。また、本実施の形態の太陽電池封止シートは架橋処理されていることが好ましい。架橋することにより、被封止物(太陽電池セル等)を封止する際に、耐クリープ性や隙間埋め性がより良好となる。太陽電池封止シートの架橋方法としては、公知の方法を制限なく使用でき、例えば、電離性放射線(電子線、γ線、紫外線等)の照射や有機過酸化物による架橋処理による架橋処理等が挙げられる。これらの架橋処理(例えば、電離性放射線照射処理、有機過酸化物を用いる場合には熱処理)は、それぞれの場合に応じてエンボス加工処理の前工程又は後工程として行うか、適宜に選択できる。
ゲル分率(質量%)=(抽出後の試料質量/抽出前の試料質量)×100
太陽電池封止シートが単層構造を有する場合、良好な透明性、柔軟性、被接着物の接着性や取扱性を確保する観点から、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体ケン化物、及びポリオレフィン系樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂からなる層であることが好ましい。
本実施の形態における太陽電池封止シートは、表面層と、前記表面層に積層された内層とを含む少なくとも2層以上の多層構造を有していてもよい。ここで、太陽電池封止シートの両表面を形成する2層を「表面層」といい、それ以外を「内層」という。
本実施の形態における太陽電池封止シートは、太陽電池を構成する素子等の部材を保護するための太陽電池用の封止材として有用であり、太陽電池を構成するガラス板や、アクリルやポリカーボネート等の樹脂板に対しても安定的に強固な接着性を発揮する。本実施の形態における太陽電池封止シートを用いることにより、太陽電池用ガラス自身や各種配線や発電素子等、凹凸を有している各種部材を確実に隙間なく封止できる。
<樹脂>
(1)エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
ARUKEMA社製、アルケマ2805
(2)エチレン−酢酸ビニル−グリシジルメタクリレート共重合体(EVA−GMA共重合体)
住友化学社製 ボンドファースト7B
(3)線状超低密度ポリエチレン(VLDPE)
ダウケミカル社製 EG8100
ダウケミカル社製 EG8200
ダウケミカル社製 1140G
AGC社製、太陽電池用ガラス 白板ガラスエンボス付き、厚さ3.2mm
三菱アルミパッケージング社製バックシート
ポリフッ化ビニル(商品名:テドラー)/PET/ポリフッ化ビニルの3層構造を有するバックシート
E−TON社製、結晶性シリコンセル、厚さ200μm
電子線照射装置(日新ハイボルテージ社製、EPS−300又はEPS−800)を用いて、表1〜3に示す加速電圧及び照射密度にて電子線照射を行った。
レーザー温度計(OPTEX THERMO−HUNTER(MODEL PT−7LD))を用いて、シート製膜時のシート表面の温度を測定した。
日油技研工業社製、サーモラベル5Eシリーズを用いて、エンボス加工時のシート表面の温度を測定した。
トリミング工程においてシートからカットした樹脂を回収し、それを再び押出機に充填した。その充填した量に基づいてリサイクル率を算出した。
図1に示す概略図に基づいて太陽電池封止シートを製造した(A法)。押出機102aは1軸の押出機(60mmΦ)であり、表1に示すスキン層(s)の成分をここから添加した。押出機102bは、1軸の押出機(60mmΦ)であり、表1に示すベース層(b)の成分をここから添加した。押出機102cは、2軸押出機(65mmΦ)であり、表1に示すコア層(c)の成分をここから添加した。そして、フィードブロック式で、Tダイ(単層ダイ、幅800mm、スリット0.8mm、出口温度120℃)から、スキン層/ベース層/コア層/ベース層/スキン層の3種・5層構造の溶融シートを押出した。溶融シートは、バキュームチャンバー108を用いてキャスティングロールに吸引密着させて平滑シートを得た。キャスティングロール106の表面はフッ素樹脂で表面コーディングされており、非粘着表面処理を施したものを使用した。
図6に示す概略図に基づいて太陽電池封止シートを製造した(B法)。押出機202aは1軸の押出機(60mmΦ)であり、表2に示すスキン層(s)の成分をここから添加した。押出機202bは、1軸の押出機(60mmΦ)であり、表2に示すベース層(b)の成分をここから添加した。押出機202cは、2軸押出機(65mmΦ)であり、表2に示すコア層(c)の成分をここから添加した。そして、フィードブロック式で、Tダイ204(単層ダイ、幅800mm、スリット0.8mm、出口温度120℃)から、スキン層(s)/ベース層(b)/コア層(c)/ベース層(b)/スキン層(s)の3種・5層構造の溶融シートを押出した。溶融シートは、キャスティングロール206とバックアップロール208との間に導入して平滑シートを得た。キャスティングロール206の表面はフッ素樹脂で表面コーディングされており、非粘着表面処理を施したものを使用した。
図7に示す概略図に基づいて太陽電池封止シートを製造した。図7は、比較例1〜3の製造方法の概略説明図である。まず、押出機302aは1軸の押出機(60mmΦ)であり、表1に示すスキン層(s)の成分をここから添加した。押出機302bは、1軸の押出機(60mmΦ)であり、表1に示すベース層(b)の成分をここから添加した。押出機302cは、2軸押出機(65mmΦ)であり、表1に示すコア層(c)の成分をここから添加した。そして、フィードブロック式で、Tダイ304(単層ダイ、幅800mm、スリット0.8mm、出口温度120℃)から、スキン層(s)/ベース層(b)/コア層(c)/ベース層(b)/スキン層(s)の3種・5層構造の溶融シートを押出した。溶融シートは、エンボス形状に対応する凹凸形状が表面に形成されたキャスティングロール(エンボス形状つきキャスティングロール)306と、シリコーン樹脂製のバックアップロール308の間を通過させることで、エンボス形状を賦形して、エンボスシートを得た。このエンボスシートがエンボス形状付きキャスティングロール306を通過した後に、表3に示す条件で電子線照射を行い、エンボスシートを架橋させた。
40℃に設定した恒温槽に、1枚のエンボスシートの非エンボス面と、もう1枚のエンボスシートのエンボス面を重ね合わせ、12cm2あたり500gの加重を加え、7日間放置した後のシート間の接着状況を観察した。一方のエンボスシートを持ち上げたときに、他方のエンボスシートが剥がれた場合を「良好」と判定し、一方のエンボスシートを持ち上げたときに、他方のエンボスシートが剥がれず、両手で引っ張らないと剥がすことができない場合を「不良」と判定した。
得られたエンボスシートの表面に10cm四方の正方形をマジックで書き、70℃の温水に5分間浸漬した後、その正方形の機械流れ方向(MD方向)に平行な辺の長さを測定し、その収縮率(浸漬後の辺の長さ/浸漬前の辺の長さ(10cm);単位%)を求めた。
ラミネート機(NPC社製、LM50x50)を用いて、150℃予熱5分+150℃プレス10分の条件にて、ガラス(厚さ3.2mm)/封止シート/結晶シリコンセル(厚さ200μm)/封止シート/バックシート(厚さ250μm)の順に積層してラミネートし、試験片を得た。この試験片の外観を目視にて観察した。外観に異常が確認できなかった場合を「良好」と判定し、セル周辺に隙間が確認された場合を「不良」と判定した。
得られたエンボスシートの転写率を下記式に基づいて算出した。
転写率(%)=(得られたエンボスシートのエンボス形状の深さ/エンボスロールのエンボス形状の深さ)×100
104,204,304 Tダイ
106,206 キャスティングロール
108 バキュームチャンバー
110,210,310 トリムロール
112,212,312 アニールロール
114,214 加熱部
116,216 エンボスロール
118,208,218,308 バックアップロール
120,220,316 冷却ロール
122,222,224,314,318 ガイドロール
124,226,320 巻き取りロール
306 エンボス形状付きキャスティングロール
Claims (8)
- 表面の少なくとも一部にエンボス加工が施された太陽電池封止シートの製造方法であって、
樹脂又は樹脂組成物をTダイで溶融押出して溶融シートとし、前記溶融シートを、表面が平滑であるキャスティングロールを用いて冷却することで、15m/分以上の製膜速度で平滑シートを得る製膜工程と、
前記平滑シートを加熱することで軟質化させ、前記軟質化された平滑シートをエンボスロールに接触させることよって、前記平滑シートの表面の少なくとも一部にエンボス加工を施すエンボス工程と、
前記エンボス加工が施された平滑シートを冷却する冷却工程と、
を含む、太陽電池封止シートの製造方法。 - 前記製膜工程の後に、前記平滑シートをアニールするアニーリング工程をさらに含む、請求項1に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
- 前記エンボス工程において前記平滑シートを軟質化させるための加熱を、前記製膜工程において発生した熱を少なくとも用いて行う、請求項1に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
- 前記エンボス工程において前記平滑シートを軟質化させるための加熱を、前記アニーリング工程で用いる熱源から発生した熱を少なくとも用いて行う、請求項2又は3に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
- 前記製膜工程において、前記キャスティングロールの近傍にバキュームチャンバーを配置することで、前記キャスティングロールの表面に前記溶融シートを密着させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
- 前記アニーリング工程で用いられる熱源が、加熱ロール、赤外線ヒーター、及び熱風からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、請求項2〜5のいずれか一項に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
- 前記製膜工程と前記アニーリング工程との間に、前記平滑シートの少なくとも一方の端部をカットするトリミング工程をさらに含む、請求項2〜6のいずれか一項に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
- 前記太陽電池封止シートの表面のエンボス形状の深さが、30μm〜400μmである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の太陽電池封止シートの製造方法。
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