JP2011114359A - 画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複写用紙の余白領域を有効に活用する技術を提供すること。
【解決手段】印刷される原稿画像データの余白領域を特定する余白領域判断部117と、この余白領域に広告画像データを合成する画像合成処理部119と、原稿画像データを印刷する際の料金から、原稿画像データにおける広告の占める割合に応じた割引料金を減算することで、広告画像データが合成された原稿画像データを印刷する料金を算出する課金料金計算部120と、を備えることを特徴とする画像形成装置110を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】印刷される原稿画像データの余白領域を特定する余白領域判断部117と、この余白領域に広告画像データを合成する画像合成処理部119と、原稿画像データを印刷する際の料金から、原稿画像データにおける広告の占める割合に応じた割引料金を減算することで、広告画像データが合成された原稿画像データを印刷する料金を算出する課金料金計算部120と、を備えることを特徴とする画像形成装置110を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像を記録媒体に形成する技術に関する。
従来から、原稿の複写を行うために複写機が用いられており、今日では、ユーザの様々なニーズに対応するために、様々な機能を有する複写機が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、複写機のユーザが複写を行う原稿には、印刷をすることのできる全ての領域に文字等のデータがあるわけではなく、このような原稿を複写した複写用紙には、本来印刷をすることのできる余白領域を有する場合がある。
そして、従来の複写機では、このような本来印刷をすることができる余白領域には、必要なデータが印刷されておらず、このような余白領域を有効に活用していなかった。
そこで、本発明は、複写用紙の余白領域を有効に活用する技術を提供することを目的とする。
そして、従来の複写機では、このような本来印刷をすることができる余白領域には、必要なデータが印刷されておらず、このような余白領域を有効に活用していなかった。
そこで、本発明は、複写用紙の余白領域を有効に活用する技術を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明における画像形成装置は、印刷される原稿画像データの余白領域を特定する余白領域判断部と、前記余白領域に広告画像データを合成する画像合成処理部と、前記原稿画像データを印刷する際の料金から、前記原稿画像データにおける広告の占める割合に応じた割引料金を減算することで、前記広告画像データが合成された原稿画像データを印刷する料金を算出する課金料金計算部と、を備えることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、複写用紙の余白領域を有効に活用する技術を提供することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明における実施の形態1に係る画像形成システム100の概略図である。図示するように、画像形成システム100は、画像形成装置110と、広告画像提供装置130と、課金サーバ140と、を有し、これらはネットワーク150を介して相互に情報を送受信することができるようにされている。
図1は、本発明における実施の形態1に係る画像形成システム100の概略図である。図示するように、画像形成システム100は、画像形成装置110と、広告画像提供装置130と、課金サーバ140と、を有し、これらはネットワーク150を介して相互に情報を送受信することができるようにされている。
画像形成装置110は、スキャナ111と、原稿画像調整部112と、画像保持部113と、印刷制御部114と、印刷装置115と、画像合成部116と、割引料金記憶部121と、表示部122と、入力部123と、通信部124と、を有する。
スキャナ111は、ユーザが複写しようとする原稿から画像データを読み取り、読み取った画像データを原稿画像調整部112に与える。
原稿画像調整部112は、フィルタ処理、対数変換、γ変換等の処理を行うほか、入力部123を介して入力された拡縮倍率や濃度等の設定に応じて、スキャナ111から入力された画像データを変換し、変換した画像データを原稿画像データとする。そして、原稿画像調整部112は、このようにして生成した原稿画像データを、画像保持部113に記憶するほか、画像合成部116に与える。
画像保持部113は、原稿画像調整部112から与えられた原稿画像データを記憶し、印刷制御部114又は画像合成処理部119の要求に応じて、記憶した原稿画像データを印刷制御部114又は画像合成処理部119に与える。
印刷制御部114は、画像保持部113から原稿画像データを取得して、又は、画像合成部116から合成済み原稿画像データを受け取り、これらの画像データを印刷装置115に与えて、これらのデータの印刷を行う。なお、後述する画像合成処理部119より合成済み原稿画像データがないことの通知を受けた場合には、印刷制御部114は、画像保持部113より原稿画像データを取得する。
印刷装置115は、印刷制御部114から与えられた原稿画像データ又は合成済み原稿画像データを記録媒体(例えば、紙)に印刷する。
画像合成部116は、原稿画像調整部112から与えられた原稿画像データの余白領域を特定し、特定した余白領域に広告画像データを拡縮して合成する処理を行う。ここで、画像合成部116は、余白領域判断部117と、広告画像調整部118と、画像合成処理部119と、課金料金計算部120と、を有する。
余白領域判断部117は、原稿画像調整部112から与えられた原稿画像データに、広告画像データを合成することのできる余白領域があるか否かを判断し、このような余白領域がある場合には、このような余白領域のサイズを特定する情報を広告画像調整部118に通知するとともに、余白領域の位置を特定する情報を画像合成処理部119に与える。一方、このような余白領域がない場合には、余白領域判断部117は、余白領域がないことを画像合成処理部119に通知する。
ここで、余白領域のサイズを特定する情報としては、余白領域の縦横の長さを特定する情報を用いればよく、また、余白領域の位置を特定する情報としては、原稿画像データにおける余白領域の中心位置や対角位置を特定する情報を用いればよい。
なお、余白領域判断部117は、予め定められた大きさ(サイズ)以上の余白となる領域を、余白領域として特定する。このようにすることで、広告画像データが合成された原稿画像データが印刷された記録媒体において、広告画像データを人々が視覚を介して認識することができ、この広告画像データによる広告効果が発揮することができるようになる。
広告画像調整部118は、余白領域判断部117より、余白領域のサイズを特定する情報の通知を受けると、通信部124を介して、広告画像提供装置130より広告情報を取得し、取得した広告情報に含まれる広告画像データのサイズを、通知された余白領域のサイズに収まるように変換して、変換した拡縮済みの広告画像データ、及び、取得した広告情報に含まれる広告ID、を画像合成処理部119に与える。
また、広告画像調整部118は、画像合成処理部119より与えられた余白領域のサイズを特定する情報より、原稿画像データにおける広告の占める割合を算出する。そして、広告画像調整部118は、算出した広告の占める割合を課金料金計算部120に与える。
画像合成処理部119は、余白領域判断部117より余白領域の位置を特定する情報が与えられた場合には、画像保持部113より原稿画像データを取得し、広告画像調整部118より与えられた拡縮済みの広告画像データを、取得した原稿画像データの、余白領域判断部117より与えられた余白領域の位置に、合成する処理を行う。このようにして合成した合成済み原稿画像データを印刷制御部114に与えるとともに、余白領域判断部117より通知された余白領域のサイズ及び広告IDを課金料金計算部120に通知する。一方、画像合成処理部119は、余白領域判断部117より余白領域がないことの通知を受けた場合には、合成済み原稿画像データがないことを印刷制御部114及び課金料金計算部120に通知する。
課金料金計算部120は、広告画像調整部118より与えられた広告の占める割合に対応する割引料金を割引料金記憶部121から取得する。そして、課金料金計算部120は、予め定められた複写料金から取得した割引料金を差し引くことにより、画像形成装置110の利用者に課金する課金料金を算出する。さらに、課金料金計算部120は、このようにして算出した課金料金と、取得した割引料金と、広告画像調整部118より取得した広告IDと、画像形成装置110の装置IDと、を課金情報として、通信部124を介して、課金サーバ140に送信する。
ここで、装置IDは、画像形成装置110を一意に識別することができるものであればどのようなものであってもよく、例えば、画像形成装置110のIPアドレスやMACアドレス等の通信アドレス、画像形成装置110のFAX番号、といったものを用いることもできる。
なお、課金料金計算部120は、原稿画像データに広告画像データが合成されない場合にも、予め定められた複写料金を課金料金とし、割引料金は0として、画像形成装置110の装置IDとともに、課金情報を生成し、通信部124を介して、課金サーバ140に送信する。
割引料金記憶部121には、原稿画像データにおける広告の占める割合と、割引料金と、を対応づけた割引料金情報が記憶される。例えば、本実施の形態においては、図2に示すような割引料金情報テーブル121aが記憶される。図示するように、割引料金情報テーブル121aは、広告の占める割合欄121bと、割引料金欄121cと、を有する。
広告の占める割合欄121bには、原稿画像データにおける広告の占める割合の値を特定する情報が格納される。
割引料金欄121cには、広告の占める割合欄121bで特定される割合で広告が合成された際に、複写料金から差し引く割引料金の値を特定する情報が格納される。
図1に戻り、表示部122は、情報を表示する。入力部123は、情報の入力を受け付ける。通信部124は、ネットワーク150を介した情報の送受信を行う。
以上に記載した画像形成装置110の原稿画像調整部112、印刷制御部114及び画像合成部116は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により実現することができ、画像保持部113及び割引料金記憶部121は、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置で実現することができ、通信部124は、通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)等の通信装置で実現することができる。
図3は、広告画像提供装置130の概略図である。図示するように、広告画像提供装置130は、記憶部131と、制御部133と、通信部136と、を有する。
記憶部131は、広告情報記憶部132を有する。広告情報記憶部132には、広告画像データ及び当該広告画像データのサイズを特定する広告情報が記憶される。例えば、本実施の形態においては、図4に示すような広告情報テーブル132aが記憶される。図示するように、広告情報テーブル132aは、広告ID欄132bと、縦幅欄132cと、横幅欄132dと、広告画像データ欄132eと、を有する。
広告ID欄132bには、広告画像データ欄132eで特定される広告画像データを一意に識別するための識別情報である広告IDが格納される。
縦幅欄132cには、広告画像データ欄132eで特定される広告画像データの縦幅を特定する情報が格納される。ここで、本実施の形態においては、広告画像データの縦幅を特定する情報としてドット数が格納されるが、このような態様に限定されるものではない。
横幅欄132dには、広告画像データ欄132eで特定される広告画像データの横幅を特定する情報が格納される。ここで、本実施の形態においては、広告画像データの横幅を特定する情報としてドット数が格納されるが、このような態様に限定されるものではない。
広告画像データ欄132eには、広告画像データが格納される。なお、広告画像データそのものを格納する替わりに、広告画像データの記憶部131における格納位置を特定する情報や広告画像データの記憶部131におけるIDを特定する情報を格納してもよい。
図3に戻り、制御部133は、全体制御部134と、広告情報処理部135と、を有する。
全体制御部134は、広告画像提供装置130での処理の全体を制御する。
広告情報処理部135は、画像形成装置110からの要求に応じて、広告情報テーブル132aの1つのレコードに含まれている情報を広告情報として、要求を送信してきた画像形成装置110に送信する処理を行う。ここで、本実施の形態においては、広告情報処理部135は、画像形成装置110からの要求に応じて、広告情報テーブル132aの一番上のレコードに含まれている情報を広告情報として、要求を送信してきた画像形成装置110に送信するとともに、このレコードに含まれている情報を、広告情報テーブル132aの一番下のレコードに入れ替える処理を行う。
通信部136は、ネットワーク150を介した情報の送受信を行う。
以上に記載した広告画像提供装置130は、例えば、CPUと、メモリと、HDD等の外部記憶装置と、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性を有する記憶媒体に対して情報を読み書きする読取/書込装置と、キーボードやマウスなどの入力装置と、ディスプレイなどの出力装置と、通信ネットワークに接続するためのNIC等の通信装置と、を備えた一般的なコンピュータで実現できる。
例えば、記憶部131は、CPUがメモリ又は外部記憶装置を利用することにより実現することができ、制御部133は、外部記憶装置に記憶されている所定のプログラムをメモリにロードしてCPUで実行することで実現することができ、通信部136は、CPUが通信装置を利用することで実現することができる。
この所定のプログラムは、読取/書込装置を介して記憶媒体から、あるいは、通信装置を介してネットワークから、外部記憶装置にダウンロードされ、それから、メモリ上にロードされてCPUにより実行されるようにしてもよい。また、読取/書込装置を介して記憶媒体から、あるいは、通信装置を介してネットワークから、メモリ上に直接ロードされ、CPUにより実行されるようにしてもよい。
図5は、課金サーバ140の概略図である。図示するように、課金サーバ140は、記憶部141と、制御部144と、通信部147と、を有する。
記憶部141は、広告主情報記憶部142と、課金情報記憶部143と、を有する。
広告主情報記憶部142には、広告主と、当該広告主の広告画像データと、を特定する情報を対応づける広告主情報が記憶される。例えば、本実施の形態においては、図6に示すような広告主情報テーブル142aが記憶される。図示するように、広告主情報テーブル142aは、広告主欄142bと、広告ID欄142cと、を有する。
広告主欄142bには、広告画像データにより広告を行う主体である広告主を特定する情報が格納される。
広告ID欄142cには、広告主欄142bで特定される広告主が広告を行う広告画像データを一意に識別するための識別情報である広告IDが格納される。
図5に戻り、課金情報記憶部143には、画像形成装置110から送られてきた課金情報が記憶される。例えば、本実施の形態においては、図7に示すような課金情報テーブル143aに、画像形成装置110から送られてきた課金情報が格納される。図示するように、課金情報テーブル143aは、装置ID欄143bと、広告ID欄143cと、課金料金欄143dと、割引料金欄143eと、を有し、画像形成装置110から送られてきた課金情報に含まれる装置ID、広告ID、課金料金及び割引料金がそれぞれ格納される。
図5に戻り、制御部144は、全体制御部145と、課金情報処理部146と、を有する。
全体制御部145は、課金サーバ140における処理の全体を制御する。
課金情報処理部146は、画像形成装置110から送られてきた課金情報を課金情報記憶部143に記憶する。
また、課金情報処理部146は、特定の時(定期的、指示を受けた時等)に、広告主情報テーブル142aの広告ID欄142cに格納されている広告IDと、課金情報テーブル143aの広告ID欄143cに格納されている広告IDと、を対応づけることで、広告主毎に課金情報テーブル143aの割引料金欄143eに格納された割引料金を集計して、広告主に請求する広告料の額を算出する。
さらに、課金情報処理部146は、課金情報テーブル143aにおいて、装置ID143b毎に、課金料金欄143dに格納された課金料金を集計して、各画像形成装置110のユーザに課金する額を算出する。
通信部147は、ネットワーク150を介した情報の送受信を行う。
以上に記載した課金サーバ140は、例えば、CPUと、メモリと、HDD等の外部記憶装置と、CDやDVD等の可搬性を有する記憶媒体に対して情報を読み書きする読取/書込装置と、キーボードやマウスなどの入力装置と、ディスプレイなどの出力装置と、通信ネットワークに接続するためのNIC等の通信装置と、を備えた一般的なコンピュータで実現できる。
例えば、記憶部141は、CPUがメモリ又は外部記憶装置を利用することにより実現することができ、制御部144は、外部記憶装置に記憶されている所定のプログラムをメモリにロードしてCPUで実行することで実現することができ、通信部147は、CPUが通信装置を利用することで実現することができる。
この所定のプログラムは、読取/書込装置を介して記憶媒体から、あるいは、通信装置を介してネットワークから、外部記憶装置にダウンロードされ、それから、メモリ上にロードされてCPUにより実行されるようにしてもよい。また、読取/書込装置を介して記憶媒体から、あるいは、通信装置を介してネットワークから、メモリ上に直接ロードされ、CPUにより実行されるようにしてもよい。
図8は、画像形成装置110での処理の全体を示すフローチャートである。
まず、画像形成装置110のユーザから複写の指示があった場合には、スキャナ111は、原稿の画像データを読み取る(S10)。このようにして読み取られた画像データは、原稿画像調整部112で各種の処理が施されて原稿画像データが生成され、生成された原稿画像データは、画像合成部116及び画像保持部113に出力される。
画像合成部116では、原稿画像データに対して広告画像データを合成して合成済み原稿画像データを生成し、生成した合成済み原稿画像データを印刷制御部114に出力する(S11)。なお、余白領域がない場合や、広告の合成を行わない場合には、画像合成部116は、合成済み原稿画像データがないことを印刷制御部114に通知する。このステップS11での画像合成処理については、図9を用いて詳細に説明する。
次に、印刷制御部114は、合成済み原稿画像データ又は原稿画像データを印刷装置115で印刷する(S12)。
図9は、画像合成部116での画像合成処理を示すフローチャートである。
まず、余白領域判断部117は、表示部122に、複写用紙の余白領域に広告を合成してもよいか否かを問い合わせる表示を行い(S20)、入力部123を介して、広告の合成の認否の入力を受け付ける(S21)。そして、広告の合成が認められた場合(ステップS21でYes)にはステップS22に進み、広告の合成が拒否された場合(ステップS21でNo)にはステップS33に進む。
ステップS22では、余白領域判断部117は、原稿画像調整部112から与えられた原稿画像データに余白領域があるか否かを判断する。そして、余白領域があると判断した場合(ステップS22でYes)には、ステップS23に進み、余白領域がないと判断した場合(ステップS22でNo)には、ステップS33に進む。
例えば、余白領域判断部117は、原稿画像調整部112から与えられた原稿画像データを2値化処理することにより白黒画像データに変換し、変換した白黒画像データを、図10(余白領域の判断方法を説明する概略図)に示すように、予め定められたm(ドット)×n(ドット)のサイズのブロックに分割する。そして、余白領域判断部117は、各々のブロックのうち、全ての画素の画素値が白を示すブロックを余白と判断する。さらに、余白領域判断部117は、このようにして余白と判断したブロックのうち、単一の又は連続した余白のブロックにより形成される矩形状の領域が最も大きなサイズ(面積)となるものを余白領域として特定する。
なお、余白領域判断部117は、単一の又は連続した余白のブロックにより形成される矩形状の領域が最も大きなサイズ(面積)となるものが複数ある場合には、任意の方法で、例えば、このような矩形状の領域の縦横の比率が最も「1」に近いもの(正方形に近いもの)を余白領域として特定すればよい。
ステップS23では、余白領域判断部117は、ステップS22で判断した余白領域のサイズを特定する情報を広告画像調整部118に通知するとともに、ステップS22で判断した余白領域の位置を特定する情報を画像合成処理部119に通知する。
次に、広告画像調整部118は、通信部124を介して、広告画像提供装置130に対して、広告情報の送信要求を送信し、広告画像提供装置130より広告情報を受信する(S24)。
次に、広告画像調整部118は、ステップS23で通知された余白領域のサイズと、ステップS24で受信した広告情報に含まれる広告画像データのサイズと、からステップS24で受信した広告情報に含まれる広告画像データの拡大率又は縮小率を求めて、求めた拡大率又は縮小率によりステップS24で受信した広告情報に含まれる広告画像データを拡大又は縮小する(S25)。
例えば、広告画像調整部118は、余白領域に、余白のブロック(m×n)が縦横に2個ずつ配置されており、広告画像データの縦幅が600(ドット)、横幅が400(ドット)である場合には、縦方向の拡大率又は縮小率は(2×m)÷600で求めることができ、横方向の拡大率又は縮小率は(2×n)÷400で求めることができる。そして、広告画像調整部118は、縦方向の拡大率又は縮小率、及び、横方向の拡大率又は縮小率、の内、いずれか小さい方の拡大率又は縮小率で広告画像データを拡縮することで、広告画像データの縦横の比率を変えずに、余白領域に挿入することのできる最大の大きさで広告画像データを合成することができる。
次に、広告画像調整部118は、ステップS23で通知された余白領域のサイズから、原稿画像データにおける広告の占める割合を算出する(S26)。例えば、広告画像調整部118は、ステップS22において原稿画像データから生成された白黒画像データを12個のブロックに分割し、この12個のブロックのうち、余白領域に含まれる余白のブロックが8個であり、広告画像データを合成する部分のブロックの数が2である場合には、(8−2)÷12により、原稿画像データにおける広告の占める割合を算出することができる。この点、広告画像データを合成する部分のブロックの数は、例えば、ステップS23で通知された余白領域に含まれる余白のブロック(m×n)の数がT、ステップS25で算出した拡大率又は縮小率をRとし、広告画像データの縦幅がD(ドット)、横幅がW(ドット)である場合には、下記の(1)式の整数部分により算出することができる。
{T×(m×n)−(D×R)×(W×R)}÷(m×n) (1)
そして、広告画像調整部118は、このようにして算出した広告の占める割合を特定する情報及びステップS24で取得した広告情報に含まれる広告IDを課金料金計算部120に与える。
{T×(m×n)−(D×R)×(W×R)}÷(m×n) (1)
そして、広告画像調整部118は、このようにして算出した広告の占める割合を特定する情報及びステップS24で取得した広告情報に含まれる広告IDを課金料金計算部120に与える。
次に、課金料金計算部120は、割引料金記憶部121に記憶されている割引料金情報テーブル121aにおいて、広告の占める割合欄121bに、広告画像調整部118より与えられた広告の占める割合の値が格納されているレコードを特定し、特定したレコードの割引料金欄121cより割引料金を特定する情報を取得する(S27)。
次に、課金料金計算部120は、ステップS27で取得した割引料金を特定する情報を予め定められた表示形式にして表示部122に出力して、画像形成装置110のユーザに広告を入れるか否かの確認を行う(S28)。
そして、課金料金計算部120は、画像形成装置110のユーザより、入力部123を介して、広告を入れることを認める入力がなされた場合(S29でYes)には、ステップS30に進み、広告を入れることを認めない入力がなされた場合(S29でNo)には、ステップS34に進む。
ステップS30では、課金料金計算部120は、予め定められた印刷料金から、ステップS27で取得した割引料金を差し引くことで、画像形成装置110のユーザへの課金料金を算出し、算出した課金料金、ステップS27で取得した割引料金、広告画像調整部118より与えられた広告ID及び画像形成装置110の装置IDを含む課金情報を生成して、通信部124を介して、課金サーバ140に送信する。
次に、画像合成処理部119は、画像保持部113より原稿画像データを取得し、取得した画像データにおいて、余白領域判断部117から通知された余白領域の位置に、広告画像調整部118より取得した拡縮済みの広告画像データを合成する(S31)。
例えば、画像合成処理部119は、図11(A)に示すような原稿画像データと、図11(B)に示すような広告画像データと、を合成する場合には、図11(A)に示すような原稿画像データの余白領域よりも、図11(B)に示すような広告画像データの方が小さいため、図11(C)に示すように、広告画像調整部118で拡大された広告画像データを原稿画像データの余白領域に合成する。
一方、画像合成処理部119は、図12(A)に示すような原稿画像データと、図12(B)に示すような広告画像データと、を合成する場合には、図12(A)に示すような原稿画像データの余白領域よりも、図12(B)に示すような広告画像データの方が大きいため、図12(C)に示すように、広告画像調整部118で縮小された広告画像データを原稿画像データの余白領域に合成する。
次に、画像合成処理部119は、ステップS31で、拡縮済みの広告画像データを合成した合成済み原稿画像データを印刷制御部114に与える(S32)。
また、ステップS33では、余白領域判断部117は、広告の合成が拒否された場合(ステップS21でNo)には合成を行わないこと、余白領域がないと判断した場合(ステップS22でNo)には余白領域がないこと、を画像合成処理部119に通知する。
そして、ステップS34では、画像合成処理部119は、合成済み原稿画像データがないことを印刷制御部114に通知する。
図13は、広告画像提供装置130での処理を示すフローチャートである。
まず、広告画像提供装置130の広告情報処理部135は、通信部136を介して、画像形成装置110より広告情報の送信要求を受信すると(ステップS40でYes)、広告情報記憶部132に記憶されている広告情報テーブル132aの最上位のレコードより、広告ID、広告画像データのサイズ(縦幅、横幅)及び広告画像データを取得する(S41)。
次に、広告情報処理部135は、ステップS41で取得した広告ID、広告画像データのサイズ(縦幅、横幅)及び広告画像データを広告情報として、通信部124を介して、広告情報の送信要求を送信してきた画像形成装置110に送信する(S42)。
次に、広告情報処理部135は、ステップS41で、広告ID、広告画像データのサイズ(縦幅、横幅)及び広告画像データを取得したレコードを、広告情報テーブル132aの最下位のレコードに移す(S43)。
以上のように、本実施の形態によれば、原稿画像データの余白領域に広告を挿入することができるため、複写用紙の余白を有効に活用することができる。
また、原稿画像データにおける広告の占める割合に応じて、複写を行った際の料金から割引料金が差し引かれるため、画像形成装置110のユーザに対して、複写用紙に広告を入れるインセンティブが働くようになる。さらに、原稿画像データに広告画像データが合成される前に、割引される割引料金が表示部122に表示されるため、画像形成装置110のユーザに対して、複写用紙に広告を入れるインセンティブがより働くようになる。
実施の形態2.
図14は、本発明における実施の形態2に係る画像形成システム200の概略図である。図示するように、画像形成システム200は、画像形成装置210と、広告画像提供装置130と、課金サーバ140と、を有し、これらはネットワーク150を介して相互に情報を送受信することができるようにされている。ここで、画像形成システム200は、実施の形態1と比較して、画像形成装置210が異なっているため、以下、画像形成装置210に関連する事項について説明する。
図14は、本発明における実施の形態2に係る画像形成システム200の概略図である。図示するように、画像形成システム200は、画像形成装置210と、広告画像提供装置130と、課金サーバ140と、を有し、これらはネットワーク150を介して相互に情報を送受信することができるようにされている。ここで、画像形成システム200は、実施の形態1と比較して、画像形成装置210が異なっているため、以下、画像形成装置210に関連する事項について説明する。
画像形成装置210は、スキャナ111と、原稿画像調整部112と、画像保持部113と、印刷制御部114と、印刷装置115と、画像合成部216と、割引料金記憶部121と、割引倍率記憶部225と、表示部122と、入力部123と、通信部124と、を有し、実施の形態1と比較して、画像合成部216及び割引倍率記憶部225が異なっているため、以下、これらに関連する事項について説明する。
画像合成部216は、原稿画像調整部112から与えられた原稿画像データの余白領域を特定し、特定した余白領域に広告画像データの濃度を調整して合成する処理を行う。ここで、画像合成部216は、余白領域判断部117と、広告画像調整部218と、画像合成処理部119と、課金料金計算部220と、を有し、実施の形態1と比較して、広告画像調整部216及び課金料金計算部220が異なっているため、以下、これらに関連する事項について説明する。
広告画像調整部218は、実施の形態1と同様に、余白領域判断部117より、余白領域のサイズを特定する情報の通知を受けると、通信部124を介して、広告画像提供装置130より広告情報を取得し、取得した広告情報に含まれる広告画像データのサイズを、通知された余白領域のサイズに収まるように変換する。
ここで、本実施の形態における広告画像調整部218は、スキャナ111により読み取られた画像データに対して、原稿画像調整部112で行う印刷濃度を調整する濃度設定を取得し、取得した濃度設定と同様の濃淡の調整を広告画像データに施す。なお、濃度設定は、入力部123を介して、画像形成装置210のユーザが入力するものとする。そして、広告画像調整部218は、広告画像データに施した濃度設定の値を課金料金計算部220に与える。また、広告画像調整部218は、サイズ及び濃度が調整された調整済みの広告画像データ及び取得した広告情報に含まれる広告IDを画像合成処理部119に与える。
さらに、広告画像調整部218は、実施の形態1と同様に、画像合成処理部119より与えられた余白領域のサイズより、原稿画像データにおける広告の占める割合を算出する。そして、広告画像調整部218は、算出した広告の占める割合を特定する情報を課金料金計算部220に与える。
課金料金計算部220は、広告画像調整部218より与えられた広告の占める割合に対応する割引料金を割引料金記憶部121から取得する。また、課金料金計算部220は、広告画像調整部218より与えられた濃度設定の値に対応する割引倍率を割引倍率記憶部225より取得する。
そして、課金料金計算部220は、予め定められた複写料金から、取得した割引料金に取得した割引倍率を乗算した修正後の割引料金を差し引くことにより、画像形成装置210の利用者に課金する課金料金を算出する。さらに、課金料金計算部220は、このようにして算出した課金料金と、算出した修正後の割引料金と、広告画像調整部218より取得した広告IDと、画像形成装置210の装置IDと、を課金情報として、通信部124を介して、課金サーバ140に送信する。
割引倍率記憶部225には、濃度設定の値と、割引倍率と、を対応づけた割引倍率情報が記憶される。例えば、本実施の形態においては、図15に示す割引倍率情報テーブル225aが記憶される。図示するように、割引倍率情報テーブル225aは、濃度設定欄225bと、割引倍率欄225cと、を有する。
濃度設定欄225bには、画像形成装置210で複写を行う際の濃度の設定値を特定する情報が記憶される。
割引倍率欄225cには、濃度設定欄225bで特定される濃度の設定値に対応する割引倍率を特定する情報が記憶される。ここで、本実施の形態においては、濃度の設定値が0よりも小さいほど、すなわち、画像形成装置110の濃度の初期値よりも広告画像データの濃度が薄いほど、割引料金が小さくなるような割引倍率が格納されており、また、濃度の設定値が0よりも大きいほど、すなわち、画像形成装置110の濃度の初期値よりも広告画像データの濃度が濃いほど、割引料金が小さくなるような割引倍率が格納されている。
図16は、実施の形態2における画像合成部216での画像合成処理を示すフローチャートである。
まず、余白領域判断部117は、表示部122に、複写用紙の余白領域に広告を合成してもよいか否かを問い合わせる表示を行い(S50)、入力部123を介して、広告の合成の認否の入力を受け付ける(S51)。そして、広告の合成が認められた場合(ステップS51でYes)にはステップS52に進み、広告の合成が拒否された場合(ステップS51でNo)にはステップS63に進む。
ステップS52では、余白領域判断部117は、原稿画像調整部112から与えられた原稿画像データに余白領域があるか否かを判断する。そして、余白領域があると判断した場合(ステップS52でYes)には、ステップS53に進み、余白領域がないと判断した場合(ステップS52でNo)には、ステップS53に進む。
ステップS53では、余白領域判断部117は、ステップS52で判断した余白領域のサイズを特定する情報を広告画像調整部218に通知するとともに、ステップS52で判断した余白領域の位置を特定する情報を画像合成処理部119に通知する。
次に、広告画像調整部218は、通信部124を介して、広告画像提供装置130に対して、広告情報の送信要求を送信し、広告画像提供装置130より広告情報を受信する(S54)。
次に、広告画像調整部218は、ステップS53で通知された余白領域のサイズと、ステップS54で受信した広告情報に含まれる広告画像データのサイズと、からステップS54で受信した広告情報に含まれる広告画像データの拡大率又は縮小率を求めて、求めた拡大率又は縮小率によりステップS54で受信した広告情報に含まれる広告画像データを拡大又は縮小するとともに、原稿画像調整部112より、画像データに施した濃度設定の値を取得して、取得した濃度設定の値に対応する濃度調整処理を広告画像データに施す(S55)。
次に、広告画像調整部218は、ステップS53で通知された余白領域のサイズから、原稿画像データにおける広告の占める割合を算出する(S56)。そして、広告画像調整部218は、このようにして算出した広告の占める割合、ステップS54で取得した広告情報に含まれる広告ID、及び、ステップS55で取得した濃度設定の値、を課金料金計算部220に与える。
次に、課金料金計算部220は、割引料金記憶部121に記憶されている割引情報テーブル121aにおいて、広告の占める割合欄121bに、広告画像調整部218より与えられた広告の占める割合が格納されているレコードを特定し、特定したレコードの割引料金欄121cより割引料金を特定する情報を取得する。また、課金料金計算部220は、割引倍率記憶部225に記憶されている割引倍率情報テーブル225aにおいて、濃度設定欄225bに、広告画像調整部218より与えられた濃度設定の値が格納されているレコードを特定し、特定したレコードの割引倍率欄225cに格納されている割引倍率を特定する情報を取得する。そして、取得した割引料金に取得した割引倍率を乗算することにより、濃度設定値に応じて修正された修正後の割引料金を算出する(S57)。
次に、課金料金計算部220は、ステップS57で算出した修正後の割引料金を予め定められた表示形式にして表示部122に出力して、画像形成装置210のユーザに広告を入れるか否かの確認を行う(S58)。
そして、課金料金計算部220は、画像形成装置210のユーザより、入力部123を介して、広告を入れることを認める入力がなされた場合(S59でYes)には、ステップS60に進み、広告を入れることを認めない入力がなされた場合(S59でNo)には、ステップS64に進む。
ステップS60では、課金料金計算部220は、予め定められた印刷料金から、ステップS57で算出した修正後の割引料金を差し引くことで、画像形成装置210のユーザへの課金料金を算出し、算出した課金料金、ステップS57で算出した修正後の割引料金、広告画像調整部218より与えられた広告ID及び画像形成装置210の装置IDを含む課金情報を生成して、通信部124を介して、課金サーバ140に送信する。
次に、画像合成処理部119は、画像保持部113より原稿画像データを取得し、取得した画像データにおいて、余白領域判断部117から通知された余白領域の位置に、広告画像調整部218より取得した調整済みの広告画像データを合成する(S61)。
例えば、画像合成処理部119は、図17(A)に示すような原稿画像データと、図17(B)に示すような広告画像データと、を合成する場合には、図17(A)に示すような原稿画像データに施された濃度設定と同様の濃度設定に対応する濃度調整処理を、広告画像調整部218が広告画像データに施して、図17(C)に示すように、原稿画像データの余白領域に合成する。
次に、画像合成処理部119は、ステップS61で調整済み広告画像データを合成した合成済み原稿画像データを印刷制御部114に与える(S62)。
また、ステップS63では、余白領域判断部117は、広告の合成が拒否された場合(ステップS51でNo)には合成を行わないこと、余白領域がないと判断した場合(ステップS52でNo)には余白領域がないこと、を画像合成処理部119に通知する。
そして、ステップS64では、画像合成処理部119は、合成済み原稿画像データがないことを印刷制御部114に通知する。
以上のように、本実施の形態によれば、広告画像データに施された濃度調整処理に応じて、広告効果が低くなる場合には、広告主に請求する広告料金を割り引くことができるため、広告主に対して広告を出すインセンティブを与えることができるようになる。
変形例1
以上に記載した実施の形態1及び2では、広告画像調整部118、218において、広告画像データの縦横の比率を維持して、広告画像データを余白領域のサイズに合わせて拡大又は縮小するようにしているが、このような態様に限定されず、広告画像データの縦横のサイズを、余白領域のサイズに合わせて、各々の拡大率又は縮小率で変換するようにしてもよい。
以上に記載した実施の形態1及び2では、広告画像調整部118、218において、広告画像データの縦横の比率を維持して、広告画像データを余白領域のサイズに合わせて拡大又は縮小するようにしているが、このような態様に限定されず、広告画像データの縦横のサイズを、余白領域のサイズに合わせて、各々の拡大率又は縮小率で変換するようにしてもよい。
このような場合には、例えば、広告画像調整部118、218から広告画像提供装置130に送信する広告情報の送信要求に、余白領域のサイズを含め、広告画像提供装置130の広告情報処理部135が、広告情報テーブル132に格納されている広告画像データのうち、縦横の比率が、余白領域の縦横の比率に最も近いもののうち最も上位に位置するレコードを選択して、選択したレコードに含まれる情報を画像形成装置110、210に送信するようにしてもよい。
ここで、例えば、広告画像データの縦横の比率と、余白領域の縦横の比率と、の差分値が最も0に近いものを、広告画像データの縦横の比率が余白領域の縦横の比率に最も近いものと判断すればよい。
また、このような場合には、広告画像データの縦横の比率の変更度合い、例えば、広告画像データの縦横の比率と、余白領域の縦横の比率と、の差分値に応じて、割引料金が異なるようにすることもできる。例えば、広告画像データの縦横の比率と、余白領域の縦横の比率と、の差分値が大きくなるほど、割引料金が低額になるように割引料金を修正値により修正してもよい。
変形例2
以上に記載した実施の形態1及び2では、広告画像調整部118、218において、広告画像データの拡大又は縮小を行っているが、このような態様に限定されず、例えば、余白領域判断部117で特定された余白領域のサイズを広告画像提供装置130に送信し、広告画像提供装置130の広告情報処理部135が、この余白領域のサイズに合うように広告画像データの拡大又は縮小を行い、画像形成装置110、210に送信するようにしてもよい。
以上に記載した実施の形態1及び2では、広告画像調整部118、218において、広告画像データの拡大又は縮小を行っているが、このような態様に限定されず、例えば、余白領域判断部117で特定された余白領域のサイズを広告画像提供装置130に送信し、広告画像提供装置130の広告情報処理部135が、この余白領域のサイズに合うように広告画像データの拡大又は縮小を行い、画像形成装置110、210に送信するようにしてもよい。
変形例3
以上に記載した実施の形態1及び2では、課金情報に装置IDを含めることにより、課金サーバ140で、装置ID毎に課金料金を集計することができるようにしているが、このような態様に限定されず、例えば、原稿の複写を行う際に、入力部123を介して、画像形成装置110、210のユーザを一意に識別することができるユーザIDの入力を受け付け、課金情報にこのユーザIDを含めることにより、課金サーバ140でユーザ毎に課金料金を集計することができるようにしてもよい。
以上に記載した実施の形態1及び2では、課金情報に装置IDを含めることにより、課金サーバ140で、装置ID毎に課金料金を集計することができるようにしているが、このような態様に限定されず、例えば、原稿の複写を行う際に、入力部123を介して、画像形成装置110、210のユーザを一意に識別することができるユーザIDの入力を受け付け、課金情報にこのユーザIDを含めることにより、課金サーバ140でユーザ毎に課金料金を集計することができるようにしてもよい。
変形例4
以上に記載した実施の形態1及び2では、余白領域判断部117は、原稿画像データを2値化処理することにより生成した白黒画像データを分割したブロックのうち、余白と判断されたブロックにより形成される矩形状の領域が最も大きなサイズ(面積)となるものを余白領域として特定しているが、このような矩形状の領域が複数ある場合には、各々の領域に広告画像データを合成するようにしてもよく、予め定められたサイズ以上の領域の全てに広告画像データを合成するようにしてもよい。
以上に記載した実施の形態1及び2では、余白領域判断部117は、原稿画像データを2値化処理することにより生成した白黒画像データを分割したブロックのうち、余白と判断されたブロックにより形成される矩形状の領域が最も大きなサイズ(面積)となるものを余白領域として特定しているが、このような矩形状の領域が複数ある場合には、各々の領域に広告画像データを合成するようにしてもよく、予め定められたサイズ以上の領域の全てに広告画像データを合成するようにしてもよい。
変形例5
以上に記載した実施の形態2では、広告画像調整部218において、広告画像データの拡大又は縮小を行った上で、広告画像データの濃度の調整を行っているが、このような態様に限定されず、広告画像調整部218において、広告画像データの濃度の調整だけを行うようにしてもよい。
以上に記載した実施の形態2では、広告画像調整部218において、広告画像データの拡大又は縮小を行った上で、広告画像データの濃度の調整を行っているが、このような態様に限定されず、広告画像調整部218において、広告画像データの濃度の調整だけを行うようにしてもよい。
このような場合には、例えば、余白領域判断部117で特定された余白領域のサイズを、広告画像調整部218が、広告情報の送信要求に含めて、広告画像提供装置130に送信するようにすることで、広告画像提供装置130の広告情報処理部135が、この余白領域のサイズに合うように広告画像データの拡縮を行い、または、余白領域のサイズに収まる広告画像データの内最もサイズの大きな広告画像データを選択して、画像形成装置110に送信するようにしてもよい。
変形例6
以上に記載した実施の形態1及び2では、画像形成システム100、200を、画像形成装置110、210と、広告画像提供装置130と、課金サーバ140と、で構成したが、このような態様に限定されず、これらで行っている処理を他の装置に分散させたり、他の装置に割り振ったりすることで、これらの構成要素(装置、サーバ)の数を増減させることができる。例えば、広告画像提供装置130と課金サーバ140とを1つの装置で実現したり、これらで行っている処理を複数の装置又はサーバで分散処理するようにしたりしてもよい。さらに、画像形成装置110、210と、広告画像提供装置130と、課金サーバ140と、で行っている処理を1つの装置で行うようにすることもできる。
以上に記載した実施の形態1及び2では、画像形成システム100、200を、画像形成装置110、210と、広告画像提供装置130と、課金サーバ140と、で構成したが、このような態様に限定されず、これらで行っている処理を他の装置に分散させたり、他の装置に割り振ったりすることで、これらの構成要素(装置、サーバ)の数を増減させることができる。例えば、広告画像提供装置130と課金サーバ140とを1つの装置で実現したり、これらで行っている処理を複数の装置又はサーバで分散処理するようにしたりしてもよい。さらに、画像形成装置110、210と、広告画像提供装置130と、課金サーバ140と、で行っている処理を1つの装置で行うようにすることもできる。
変形例7
以上に記載した実施の形態1及び2では、スキャナを持つ画像形成装置110、210に本発明を適用した例を示したが、このような態様に限定されず、例えば、ネットワークから印刷データを受信するような印刷装置やファクシミリ装置に本発明を適用することもできる。
以上に記載した実施の形態1及び2では、スキャナを持つ画像形成装置110、210に本発明を適用した例を示したが、このような態様に限定されず、例えば、ネットワークから印刷データを受信するような印刷装置やファクシミリ装置に本発明を適用することもできる。
100,200:画像形成システム、110,210:画像形成装置、111:スキャナ、112:画像調整部、113:画像保持部、114:印刷制御部、115:印刷装置、116,216:画像合成部、117:余白領域判断部、118,218:広告画像調整部、119:画像合成処理部、120,220:課金料金計算部、121:割引料金記憶部、122:表示部、123:入力部、124:通信部、225:割引倍率記憶部、130:広告画像提供装置、131:記憶部、132:広告情報記憶部、133:制御部、134:全体制御部、135:広告情報処理部、136:通信部、140:課金サーバ、141:記憶部、142:広告主情報記憶部、143:課金情報記憶部、144:制御部、145:全体制御部、146:課金情報処理部、147:通信部。
Claims (18)
- 印刷される原稿画像データの余白領域を特定する余白領域判断部と、
前記余白領域に広告画像データを合成する画像合成処理部と、
前記原稿画像データを印刷する際の料金から、前記原稿画像データにおける広告の占める割合に応じた割引料金を減算することで、前記広告画像データが合成された原稿画像データを印刷する料金を算出する課金料金計算部と、を備えること
を特徴とする画像形成装置。 - 広告の占める割合と、割引料金と、を対応づけた割引料金情報を記憶する割引料金記憶部を備え、
前記課金料金計算部は、前記原稿画像データにおける広告の占める割合に対応する割引料金を、前記割引料金情報より取得すること
を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記余白領域内に、前記広告画像データを合成することができるように、前記広告画像データのサイズを調整する広告画像調整部を備え、
前記画像合成処理部は、前記広告画像調整部でサイズが調整された前記広告画像データを、前記余白領域に合成すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記広告画像調整部は、前記原稿画像データのサイズにおける前記余白領域のサイズの割合により前記原稿画像データにおける広告の占める割合を算出して、前記課金料金計算部に与えること
を特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記課金料金計算部は、前記広告画像データの濃度に応じて、前記割引料金を変更すること
を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記画像合成処理部は、通信部を介して、広告画像提供装置より前記広告画像データを取得すること
を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記原稿画像データに前記広告画像データを入れるか否かの指示の入力を受け付ける入力部を備え、
前記画像合成処理部は、前記入力部を介して、前記原稿画像データに前記広告画像データを入れる指示があった場合に、前記余白領域に広告画像データを合成すること
を特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記課金料金計算部は、
前記原稿画像データに前記広告画像データが合成された場合には、前記広告画像データが合成された原稿画像データを印刷する料金を課金料金として、前記割引料金と、前記課金料金と、を含む課金情報を生成し、
前記原稿画像データに前記広告画像データが合成されなかった場合には、前記原稿画像データを印刷する料金を課金料金として、前記課金料金、を含む課金情報を生成し、
生成した課金情報を、通信部を介して、課金サーバに送信すること
を特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置と、課金サーバと、を有する画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
印刷される原稿画像データの余白領域を特定する余白領域判断部と、
前記余白領域に広告画像データを合成する画像合成処理部と、
前記原稿画像データを印刷する料金から、前記原稿画像データにおける広告の占める割合に応じた割引料金を減算することで、前記広告画像データが合成された原稿画像データを印刷する料金を課金料金として算出する処理、及び、前記原稿画像データに前記広告画像データが合成された場合には、前記広告画像データが合成された原稿画像データを印刷する料金を課金料金として、前記割引料金と、前記課金料金と、を含む課金情報を生成し、前記原稿画像データに前記広告画像データが合成されなかった場合には、前記原稿画像データを印刷する料金を課金料金として、前記課金料金、を含む課金情報を生成し、生成した課金情報を、通信部を介して、課金サーバに送信する処理を行う課金料金計算部と、を備えること
を特徴とする画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、広告の占める割合と、割引料金と、を対応づけた割引料金情報を記憶する割引料金記憶部を備え、
前記課金料金計算部は、前記原稿画像データにおける広告の占める割合に対応する割引料金を、前記割引料金情報より取得すること
を特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、前記余白領域内に、前記広告画像データを合成することができるように、前記広告画像データのサイズを調整する広告画像調整部を備え、
前記画像合成処理部は、前記広告画像調整部でサイズが調整された前記広告画像データを、前記余白領域に合成すること
を特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成システム。 - 前記広告画像調整部は、前記原稿画像データのサイズにおける前記余白領域のサイズの割合により前記原稿画像データにおける広告の占める割合を算出して、前記課金料金計算部に与えること
を特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。 - 前記課金料金計算部は、前記広告画像データの濃度に応じて、前記割引料金を変更すること
を特徴とする請求項9から12の何れか一項に記載の画像形成システム。 - 前記画像合成処理部は、通信部を介して、広告画像提供装置より前記広告画像データを取得すること
を特徴とする請求項9から13の何れか一項に記載の画像形成システム。 - 前記課金情報には、前記画像形成装置を一意に識別するための装置IDが含まれており、
前記課金サーバは、
前記課金情報に含まれる装置ID毎に、前記課金情報に含まれる前記課金料金を集計する課金情報処理部を備えること
を特徴とする請求項9から14の何れか一項に記載の画像形成システム。 - 前記課金情報には、前記原稿画像データに合成した前記広告画像データを一意に識別するための広告IDが含まれており、
前記課金サーバは、
広告主と、当該広告主の広告画像データを一意に識別するための広告IDと、を対応づけた広告主情報を記憶する広告主情報記憶部を備え、
前記課金情報処理部は、前記課金情報に含まれる前記割引料金を、前記課金情報に含まれる広告IDと、前記広告主情報に含まれる広告IDと、が一致する広告主毎に集計すること
を特徴とする請求項15に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、前記原稿画像データに前記広告画像データを入れるか否かの指示の入力を受け付ける入力部を備え、
前記画像合成処理部は、前記入力部を介して、前記原稿画像データに前記広告画像データを入れる指示があった場合に、前記余白領域に広告画像データを合成すること
を特徴とする請求項9から16の何れか一項に記載の画像形成システム。 - 印刷される原稿画像データの余白領域を特定する過程と、
前記余白領域に広告画像データを合成する過程と、
前記原稿画像データを印刷する料金から、前記原稿画像データにおける広告の占める割合に応じた割引料金を減算することで、前記広告画像データが合成された原稿画像データを印刷する料金を算出する過程と、を備えること
を特徴とする画像形成方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130205 |