JP2011114098A - 導体パターンの形成方法、導体パターン、導体パターン形成基材 - Google Patents

導体パターンの形成方法、導体パターン、導体パターン形成基材 Download PDF

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Abstract

【課題】廃棄物の量が少なく手間のかからない工程で導電性の高い導体パターンを形成することができる導体パターンの形成方法を提供する。
【解決手段】導体パターン1の形成方法に関する。基材2の表面にレジスト層3を形成する工程、前記レジスト層3に前記基材2が底面に露出する溝4を所定パターン形状に形成する工程、前記レジスト層3の表面に導電性ペースト5を供給し、スキージ6を用いて前記導電性ペースト5を前記溝4に充填すると共に余分な導電性ペースト5を前記レジスト層3の表面から掻き取って除去する工程、前記レジスト層3を除去する工程をこの順で経る。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリント配線板の通常の回路パターンの形成のみならず電磁波シールドパターンの形成にも用いられる導体パターンの形成方法、前記方法を使用して形成される導体パターン、前記導体パターンを基材に設けて形成されるプリント配線板や電磁波シールド材等の導体パターン形成基材に関するものである。
従来、プラズマディスプレイパネル(PDP)等に用いられる電磁波シールド材を製造するにあたって、電磁波シールドパターンとしての導体パターン1は、図4に示すようにフォトリソグラフィを使用して形成されている(例えば、特許文献1、2参照)。すなわち、まず図4(a)のようにポリエチレンテレフタレート(PET)等の基材2の表面に感光性材料を用いてレジスト層3を形成する。次にマスクパターン(図示省略)を用い、紫外線等で露光した後現像することによって、図4(b)のようにレジスト層3に所定パターン形状の溝4を形成する。このとき溝4の底面においては基材2が露出している。その後、スパッタリング等の気相めっき又は無電解めっき等の液相めっきを行うことによって、図4(c)のようにレジスト層3の表面及び溝4に導電膜17を形成する。そして、レジスト層3をその表面の導電膜17と共に基材2から剥離して除去し、溝4に形成されていた導電膜17を導体パターン1として基材2の表面に残すことによって、図4(d)に示すような電磁波シールド材を得ることができるものである。
特開2009−194071号公報 特開2009−194077号公報
しかし、図4に示す従来の方法では、導電性の高い導体パターン1を得るためには導電膜17の形成に手間がかかるだけでなく、最終的にレジスト層3のほか、レジスト層3の表面に形成されていた導電膜17も廃棄しなければならず、廃棄物の量が多くなるという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、廃棄物の量が少なく手間のかからない工程で導電性の高い導体パターンを形成することができる導体パターンの形成方法、導電性の高い導体パターン、導電性の高い導体パターンが基材に形成された導体パターン形成基材を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る導体パターンの形成方法は、基材2の表面にレジスト層3を形成する工程、前記レジスト層3に前記基材2が底面に露出する溝4を所定パターン形状に形成する工程、前記レジスト層3の表面に導電性ペースト5を供給し、スキージ6を用いて前記導電性ペースト5を前記溝4に充填すると共に余分な導電性ペースト5を前記レジスト層3の表面から掻き取って除去する工程、前記レジスト層3を除去する工程をこの順で経ることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記レジスト層3を除去する工程の後に、前記基材2の表面に所定パターン形状に設けられた導電性ペースト5を水蒸気7により加熱処理する工程を経ることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1において、前記レジスト層3を除去する工程の後に、前記基材2の表面に所定パターン形状に設けられた導電性ペースト5を加圧する工程を経ることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1において、前記レジスト層3を除去する工程の後に、前記基材2の表面に所定パターン形状に設けられた導電性ペースト5を加圧しながら水蒸気7により加熱処理する工程を経ることを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係る導体パターンは、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法を使用して形成されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項5において、アスペクト比(導体厚さ/導体幅)が0.6以上であることを特徴とするものである。
本発明に係る導体パターン形成基材は、請求項5又は6に記載の導体パターン1が基材2の表面に形成されていることを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る導体パターンの形成方法によれば、廃棄物の量が少なく手間のかからない工程で導電性の高い導体パターンを形成することができるものである。
請求項2に係る発明によれば、水蒸気により加熱処理することによって、導電性ペースト中の金属粉等の導電性微粒子間の接触面積が増加し、表面抵抗がさらに低くなるものである。
請求項3に係る発明によれば、加圧することによって、導電性ペースト中の金属粉等の導電性微粒子間の接触面積が増加し、表面抵抗がさらに低くなるものである。
請求項4に係る発明によれば、水蒸気による加熱処理と加圧とを組み合わせることによって、表面抵抗がさらに低くなるものである。
本発明の請求項5に係る導体パターンによれば、高い導電性を得ることができるものである。
請求項6に係る発明によれば、さらに高い導電性を得ることができるものである。
本発明の請求項7に係る導体パターン形成基材によれば、高い導電性を得ることができるものである。
本発明に係る導体パターンの形成方法の一例を示すものであり、(a)〜(d)は断面図である。 本発明に係る導体パターンの形成方法の他の一例を示す断面図である。 本発明に係る導体パターンの形成方法の他の一例を示す断面図である。 従来の導体パターンの形成方法の一例を示すものであり、(a)〜(d)は断面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る導体パターンの形成方法の一例を示すものであり、この方法は、(1)レジスト層形成工程(図1(a))、(2)溝形成工程(図1(b))、(3)導電性ペースト充填工程(図1(c))、(4)レジスト層除去工程(図1(d))をこの順で経ることによって、導体パターン1を形成することができる。以下、上記の各工程について順に説明する。
(1)レジスト層形成工程
この工程では図1(a)のように基材2の平坦な表面に感光性材料を用いてレジスト層3を形成する。ここで、基材2としては、絶縁性のあるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)のほか、ポリメタクリル酸メチルに代表されるアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、JSR株式会社製の商品名「アートン」に代表されるノルボルネン系樹脂、東ソー株式会社製の品番「TI−160」に代表されるオレフィンマレイミド樹脂等にて形成される有機樹脂基体や、ガラスにて形成されるガラス基体、特開平08−148829号公報に記載されているエポキシ樹脂基材等のような、シート状あるいは板状のもの等を挙げることができる。基材2の厚さは、0.001〜20mmであることが好ましく、0.01〜1mmであることがより好ましく、0.025〜0.2mmであることが最も好ましい。また、レジスト層3を形成する感光性材料としては、ドライフィルムや液状のもの等を用いることができる。レジスト層3の厚さは0.01〜500μmであることが好ましい。
(2)溝形成工程
この工程では、マスクパターン(図示省略)を用い、紫外線等で露光した後現像することによって、図1(b)のようにレジスト層3に溝4を所定パターン形状に形成する。この溝4は、底面に基材2が露出するように形成される。溝4の幅は0.1〜50μmに設定するのが好ましい。
(3)導電性ペースト充填工程
この工程では、図1(c)のようにレジスト層3の表面に導電性ペースト5を供給し、スキージ6を用いて導電性ペースト5を溝4に充填すると共に、余分な導電性ペースト5をレジスト層3の表面から掻き取って除去する。その後、溝4に充填された導電性ペースト5を50〜150℃、0.1〜180分の条件で加熱して乾燥させる。ここで、導電性ペースト5としては、金属粉、アンチモン−錫酸化物やインジウム−錫酸化物等の金属酸化物粉末、金属ナノワイヤ、グラファイト、カーボンブラック、熱可塑性樹脂、添加剤、溶媒等を配合して調製されたものを用いることができる。金属粉としては、銀粉、銅粉、ニッケル粉、アルミニウム粉、鉄粉、マグネシウム粉及びこれらの合金粉もしくはこれらの粉末に異種金属を1層以上コーティングしたものから選ばれるものを用いることができ、また金属ナノワイヤとしては、金、銀、銅、白金等のナノワイヤを用いることができる。これらの配合量は導電性ペースト5全量に対して0〜99質量%であることが好ましい。またカーボンブラック、グラファイトの配合量は0〜99質量%であることが好ましい。なお、少なくとも金属粉、金属ナノワイヤ、カーボンブラック、グラファイトのいずれかを用いる。また熱可塑性樹脂としては、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などや、−COC−骨格、−COO−骨格などを含むこれらの樹脂の誘導体、カルボキシメチルセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体等を用いることができ、この配合量は0.1〜20質量%であることが好ましい。また添加剤としては、ビックケミー・ジャパン株式会社製「BYK333(シリコンオイル)」等の消泡剤・レベリング剤を用いることができ、この配合量は0〜10質量%であることが好ましい。また溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、トルエン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、キシレン、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、1−(2−メトキシ−2−メチルエトキシ)−2−プロパノール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及び水等をそれぞれ単独で用いたり、任意の割合で混合した混合溶媒として用いたりすることができるものであり、この配合量は0.1〜50質量%であることが好ましい。なお、レジスト層3の表面からスキージ6で掻き取られて除去された余分な導電性ペースト5は再利用することができる。
ところで、導体パターン1の幅を狭くしつつ、この導体パターン1の導電性を高めるためには、そのアスペクト比(導体厚さ/導体幅)を高める必要がある。具体的には、導体パターン1の幅を50μm以下に設定し、なおかつ導電性を高める場合には、アスペクト比は0.6以上(上限は5.0)に設定するのが好ましい。この場合、レジスト層3にはアスペクト比(深さ/幅)が0.6以上の溝4をあらかじめ形成し、この溝4に導電性ペースト5を充填することになるが、この作業は、従来のスパッタリング等の気相めっきや無電解めっき等の液相めっきに比べて手間のかからない作業である。
(4)レジスト層除去工程
この工程では、水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液を用いて、図1(d)のようにレジスト層3を剥離して除去する。これにより、レジスト層3の溝4に充填されていた導電性ペースト5がそのまま基材2の表面に残り、導体パターン1を形成することができるものである。上記のようにレジスト層3を除去するにあたって、レジスト層3の表面には導電性ペースト5は残っていないので、レジスト層3のみを廃棄することができ、図4に示す従来の導体パターン1の形成方法に比べて廃棄物の量を少なくすることができるものである。そして、上記のように導体パターン1を基材2の表面に設けて形成された導体パターン形成基材8は、具体的にはプリント配線板や電磁波シールド材等として用いることができるものである。
上記のように(4)レジスト層除去工程が終了すると、導体パターン1が形成されることになるが、(4)レジスト層除去工程の後に、さらに(5)水蒸気加熱処理工程、(6)加圧処理工程又は(7)水蒸気加熱加圧処理工程のいずれかの工程を経ることによって、より導電性の高い導体パターン1を形成することができる。以下、上記の各工程について順に説明する。
(5)水蒸気加熱処理工程
この工程では、図2のように水蒸気加熱装置9を用いて、基材2の表面に所定パターン形状に設けられた導電性ペースト5を水蒸気7により加熱処理する。ここで、水蒸気加熱装置9は、処理室10内に高温の水蒸気7を噴出する蒸気噴出部11を設けて形成されている。そして、導電性ペースト5を乾燥させた後の基材2を処理室10内に入れて、蒸気噴出部11から水蒸気7を噴出させることによって、水蒸気7による加熱処理(水蒸気加熱処理)を行うことができる。このようにして形成された導体パターン1は、水蒸気7により加熱処理されることによって、熱可塑性樹脂等のバインダー樹脂成分が金属粉等の導電性微粒子間から流れ出して排除され、導電性微粒子間の接触面積が増加するので、表面抵抗が低くなり、導電性が高くなるものである。ここで、水蒸気加熱処理は40〜200℃、湿度50〜100%、0.0001〜100時間の条件で行うのが好ましい。
(6)加圧処理工程
この工程では、図3のように加熱加圧装置12を用いて、基材2の表面に所定パターン形状に設けられた導電性ペースト5を加圧する。ここで、加熱加圧装置12としては、近接・離間し、対向面が平坦に形成された一対の熱盤13,14を備えたものを用いることができる。上記のようにして形成された導体パターン1は、加圧で圧縮されることによって金属粉等の導電性微粒子間の接触面積が増加するので、表面抵抗が低くなり、導電性が高くなるものである。ここで、加圧は50〜150℃、0.01〜200kgf/cm(0.98kPa〜19.6MPa)、0.1〜180分の条件で行うのが好ましい。また、加熱加圧終了後に、圧力を保ったまま水冷等で急速冷却、例えば110℃から40℃まで30分で冷却することも導電性ペースト5の圧縮状態を保つ上で有効である。なお、加圧する場合には、図3のように導電性ペースト5が設けられた基材2と各熱盤13,14との間に離型シート15を介在させるようにしてもよい。この離型シート15としては、ポリエステルフィルム、ポリエステルフィルムにシリコーン樹脂等の剥離剤を塗布して剥離剤層を設けたもの、公知の偏光板等を用いることができる。
(7)水蒸気加熱加圧処理工程
この工程では、図2のように水蒸気加熱加圧装置16を用いて、基材2の表面に所定パターン形状に設けられた導電性ペースト5を加圧しながら水蒸気7により加熱処理する。ここで、水蒸気加熱加圧装置16は、耐圧容器で形成された処理室10内に高温の水蒸気7を噴出する蒸気噴出部11及び処理室10内を加圧する加圧手段(図示省略)を設けて形成されている。そして、導電性ペースト5を乾燥させた後の基材2を処理室10内に入れて、蒸気噴出部11から水蒸気7を噴出させると共に加圧手段によって処理室10内を加圧することによって、水蒸気加熱処理を加圧しながら行うことができる。このようにして形成された導体パターン1は、水蒸気加熱処理によって得られる効果に加えて、加圧することによって、熱可塑性樹脂等のバインダー樹脂成分が金属粉等の導電性微粒子間から流れ出して排除されるのが促進され、導体パターン1を短時間で効率よく形成することができると共に、導電性ペースト5中の金属粉等の導電性微粒子同士を凝集させ、表面抵抗をさらに低くすることができ、導電性をさらに高くすることができるものである。ここで、加圧を伴う水蒸気7による加熱処理(水蒸気加熱加圧処理)は30〜200℃、湿度50〜100%、0.01〜200kgf/cm(0.98kPa〜19.6MPa)、0.0001〜50時間の条件で行うのが好ましい。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
基材2として、厚さ100μmのPETフィルム(東洋紡績株式会社製の品番「A4300」)の表面に厚さ5μmのインク受容層(イーストマンケミカルジャパン株式会社製の品番「CAB551−0.2」)を設けて形成されたものを用い、感光性材料として厚さ20μmのドライフィルム(デュポンMRCドライフィルム株式会社製の品番「リストンFX900」(厚さ25μm))を用いた。
(1)レジスト層形成工程
まず図1(a)のように基材2の平坦な表面に感光性材料を用いて厚さ20μmのレジスト層3を形成した。
(2)溝形成工程
次にマスクパターン(図示省略するが、線幅/ピッチ=20μm/300μmの格子状パターンが形成されたもの)を用い、紫外線等で露光した後現像することによって、図1(b)のようにレジスト層3に所定パターン形状の溝4を形成した。この溝4の底面においては基材2が露出している。
(3)導電性ペースト充填工程
次に導電性ペースト5として太陽インキ製造株式会社製の品番「AF5200E」を用い、これを図1(c)のようにレジスト層3の表面に供給し、スキージ6を用いて導電性ペースト5を溝4に充填すると共に、余分な導電性ペースト5をレジスト層3の表面から掻き取って除去した。その後、溝4に充填された導電性ペースト5を120℃、30分の条件で加熱して乾燥させた。
(4)レジスト層除去工程
次に8%水酸化ナトリウム水溶液(25℃)を用い、図1(d)のようにレジスト層3を剥離して除去した。これにより、レジスト層3の溝4に充填されていた導電性ペースト5がそのまま基材2の表面に残り、導体パターン1を形成することができた。なお、レジスト層3を除去するにあたって、レジスト層3の表面には導電性ペースト5は残っていなかったので、レジスト層3のみを廃棄することができた。
このようにして得られた導体パターン1のアスペクト比(導体厚さ/導体幅)は0.81であり、かつ幅は20μmであった。また表面抵抗は0.52Ω/□であった。
(実施例2)
実施例1と同様にして得られた導体パターン1を図2のように水蒸気加熱装置9を用いて85℃、湿度90%、12時間の条件で水蒸気7により水蒸気加熱処理したところ、この導体パターン1のアスペクト比(導体厚さ/導体幅)は0.79となり、かつ幅は20.1μmとなった。また表面抵抗は0.29Ω/□となった。
(実施例3)
実施例1と同様にして得られた導体パターン1を図3のように加熱加圧装置12を用いて115℃、2.54kgf/cm(249kPa)、50分の条件で加熱加圧したところ、この導体パターン1のアスペクト比(導体厚さ/導体幅)は0.07となり、かつ幅は22μmとなった。また表面抵抗は0.23Ω/□となった。
(実施例4)
実施例1と同様にして得られた導体パターン1を図2のように水蒸気加熱加圧装置16を用いて115℃、湿度90%、2.54kgf/cm(249kPa)、50分の条件で加圧しながら水蒸気7により加熱処理したところ、この導体パターン1のアスペクト比(導体厚さ/導体幅)は0.06となり、かつ幅は23μmとなった。また表面抵抗は0.19Ω/□となった。
(比較例1)
実施例1と同様の基材2及び感光性材料を用いた。
まず図4(a)のように基材2の平坦な表面に感光性材料を用いて厚さ20μmのレジスト層3を形成した。次にマスクパターン(図示省略するが、線幅/ピッチ=20μm/300μmの格子状パターンが形成されたもの)を用い、紫外線等で露光した後現像することによって、図4(b)のようにレジスト層3に所定パターン形状の溝4を形成した。この溝4の底面においては基材2が露出している。その後、無電解銅めっきを行うことによって、図4(c)のようにレジスト層3の表面及び溝4に導電膜17を形成した。そして、8%水酸化ナトリウム水溶液(25℃)を用い、レジスト層3をその表面の導電膜17と共に基材2から剥離して除去した。これにより、レジスト層3の溝4に形成されていた導電膜17がそのまま基材2の表面に残り、導体パターン1を形成することができた。
このようにして得られた導体パターン1のアスペクト比(導体厚さ/導体幅)は0.43であり、かつ幅は20μmであった。また表面抵抗は0.9Ω/□であった。
実施例1の導体パターン1と同程度の導電性を得るためには、無電解銅めっきによる導電膜17の形成に更なる時間をかける必要があるものと考えられる。
1 導体パターン
2 基材
3 レジスト層
4 溝
5 導電性ペースト
6 スキージ
7 水蒸気
8 導体パターン形成基材

Claims (7)

  1. 基材の表面にレジスト層を形成する工程、前記レジスト層に前記基材が底面に露出する溝を所定パターン形状に形成する工程、前記レジスト層の表面に導電性ペーストを供給し、スキージを用いて前記導電性ペーストを前記溝に充填すると共に余分な導電性ペーストを前記レジスト層の表面から掻き取って除去する工程、前記レジスト層を除去する工程をこの順で経ることを特徴とする導体パターンの形成方法。
  2. 前記レジスト層を除去する工程の後に、前記基材の表面に所定パターン形状に設けられた導電性ペーストを水蒸気により加熱処理する工程を経ることを特徴とする請求項1に記載の導体パターンの形成方法。
  3. 前記レジスト層を除去する工程の後に、前記基材の表面に所定パターン形状に設けられた導電性ペーストを加圧する工程を経ることを特徴とする請求項1に記載の導体パターンの形成方法。
  4. 前記レジスト層を除去する工程の後に、前記基材の表面に所定パターン形状に設けられた導電性ペーストを加圧しながら水蒸気により加熱処理する工程を経ることを特徴とする請求項1に記載の導体パターンの形成方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法を使用して形成されていることを特徴とする導体パターン。
  6. アスペクト比(導体厚さ/導体幅)が0.6以上であることを特徴とする請求項5に記載の導体パターン。
  7. 請求項5又は6に記載の導体パターンが基材の表面に形成されていることを特徴とする導体パターン形成基材。
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