JP2011114089A - 半田ボール搭載治具および半田ボールの搭載方法 - Google Patents

半田ボール搭載治具および半田ボールの搭載方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半田ボールを半導体素子接続パッドに確実に搭載することが可能な半田ボール搭載治具およびそれを用いた半田ボールの搭載方法を提供すること。
【解決手段】通気性の平坦な吸着面2aを有し、吸着面2aに半田ボール12を吸着するようになした半田ボール搭載治具1を用い、まず半田ボール搭載治具1の吸着面2aに半田ボール12を接続パッド11に対応した配列で吸着し、次に基板10の接続パッド11上にフラックス13を塗布するとともにフラックス13が塗布された接続パッド11上に半田ボール12を吸着面2aに吸着された状態で載置し、次に半田ボール12の吸着を開放するとともに半田ボール搭載治具1を配線基板10上から離脱させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、半田ボール搭載治具およびそれを用いた半田ボールの搭載方法に関するものである。
従来、例えば半導体素子をフリップチップ接続により搭載するための配線基板は、上面中央部に半導体素子が搭載される搭載部を有している。搭載部には半導体素子の電極端子が半田を介して接続される多数の半導体素子接続パッドが形成されており、この半導体素子接続パッドと半導体素子の電極端子とを半田を介して接続することにより半導体素子が配線基板上に実装される。半導体素子接続パッドは、例えば厚みが数〜数十μmの銅めっき層から形成されており、各々直径が50〜100μm程度の円形状に露出するようにして数十〜数千個が100〜200μmのピッチで格子状に並んで搭載部上に配置されている。
このような配線基板においては、半導体素子接続パッドと半導体素子の電極端子との半田を介した接続を容易かつ確実とするために、半導体素子接続パッド上に直径が50〜100μm程度の半田バンプを予め溶着させておくのが一般的である。半導体素子接続パッド上に半田バンプを溶着させる方法として、半田バンプの体積に対応する微小な半田ボールを半導体素子接続パッド上に搭載するとともに、この半田ボールを加熱溶融させることにより溶着する方法が多用されている。
半田ボールを半導体素子接続パッド上に搭載する方法としては、例えば図11に示すように、配線基板10の半導体素子接続パッド11に対応した配列で半田ボール12を吸着可能な吸着孔41aを有する半田ボール搭載治具41により半田ボール12を吸着保持するとともに、図12に示すように、この吸着保持した半田ボール12を配線基板10の半導体素子接続パッド11に載置した後、図13に示すように、半田ボール搭載治具41による吸着を開放するとともに半田ボール搭載治具41を配線基板10上から離脱させる方法が採用されている。なお、配線基板10の半導体素子接続パッド11上にはフラックス13を予め5〜50μmの厚みに塗布しておく。フラックス13を塗布しておくことによって、搭載された半田ボール12が半導体素子接続パッド11上に良好に保持されるとともに、半田ボール12を加熱溶融させる際に溶融した半田ボール12と半導体素子接続パッド11とが良好に濡れて強固に溶着される。
ところが、上述した従来の半田ボール搭載治具41により配線基板10の半導体素子接続パッド11に半田ボール12を載置する場合、半田ボール搭載治具41に吸着された半田ボール12はその一部が半田ボール搭載治具41の吸着孔41a内に入り込んだ状態となるので、配線基板10と半田ボール搭載治具41との間隔がその分、狭くなってしまう。近時、半導体素子接続パッド11の小径化、狭ピッチ化に伴い、半田ボール12の直径は50〜100μmとますます小さいものとなってきており、
そのため、半田ボール搭載治具41の下面と半田ボール12により押しのけられたフラックス13とが接触して半田ボール搭載治具41の下面にフラックス13が付着してしまいやすい。半田ボール搭載治具41の下面にフラックス13が付着すると、次に半田ボール搭載治具41により半田ボール12を吸着保持する際にフラックス13が付着した部位にフラックス13の粘着力により余分な半田ボール12が付着したり、半田ボール搭載治具41により半導体素子接続パッド11に半田ボール12を載置した後、半田ボール12が半田ボール搭載治具41から離れずに半導体素子接続パッド11上に搭載できない搭載ミスが発生したりするという不具合が発生する。
特開2009−111226号公報
本発明の課題は、フラックスが塗布された配線基板の半導体素子接続パッド上に半田ボールを搭載する際に、配線基板に塗布されたフラックスが付着することがなく、その結果、余分な半田ボールが付着したり、搭載ミスが発生したりすることがなく、半田ボールを半導体素子接続パッドに確実に搭載することが可能な半田ボール搭載治具およびそれを用いた半田ボールの搭載方法を提供することにある。
本発明の半田ボール搭載治具は、通気性の平坦な吸着面を有し、該吸着面に半田ボールを吸着するようになしたことを特徴とするものである。
また、本発明の半田ボールの搭載方法は、基板上に形成された接続パッド上に半田ボールを搭載する半田ボールの搭載方法であって、通気性を有する平坦な吸着面を具備する半田ボール搭載治具の前記吸着面に半田ボールを前記接続パッドに対応した配列で吸着する工程と、前記接続パッド上にフラックスを塗布するとともに該フラックスが塗布された前記接続パッド上に前記半田ボールを前記吸着面に吸着された状態で載置した後、前記半田ボールの吸着を開放するとともに前記半田ボール搭載治具を前記基板上から離脱させる工程とを行なうことを特徴とするものである。
本発明の半田ボール搭載治具によれば、通気性の平坦な吸着面に半田ボールを吸着させるようになしたことから、吸着面に吸着された半田ボールは、吸着面から半田ボールの直径分だけ突出することになる。したがって、吸着面に吸着された半田ボールをフラックスが塗布された接続パッド上に載置する際、吸着面と接続パッドとの間に半田ボールの直径に対応する十分な間隔が形成されるので、接続パッド上に塗布されたフラックスと吸着面との接触を良好に防止することができる。
また、本発明の半田ボールの搭載方法によれば、半田ボール搭載治具の通気性を有する平坦な吸着面に半田ボールを吸着し、その半田ボールをフラックスが塗布された接続パッド上に吸着面に吸着された状態で載置するようになしたことから、吸着面に吸着された半田ボールをフラックスが塗布された接続パッド上に載置する際、吸着面と接続パッドとの間に半田ボールの直径に対応する十分な間隔が形成されるので、接続パッド上に塗布されたフラックスと吸着面との接触を良好に防止することができる。
したがって、本発明の半田ボール搭載治具および半田ボールの搭載方法によれば、余分な半田ボールが付着したり、搭載ミスが発生したりすることがなく、半田ボールを接続パッドに確実に搭載することが可能な半田ボール搭載治具およびそれを用いた半田ボールの搭載方法を提供することができる。
図1は、本発明の半田ボール搭載治具の実施形態の一例を示す断面模式図である。 図2は、本発明の半田ボールの搭載方法の実施形態の一例を説明するための断面模式図である。 図3は、本発明の半田ボールの搭載方法の実施形態の一例を説明するための断面模式図である。 図4は、本発明の半田ボールの搭載方法の実施形態の一例を説明するための断面模式図である。 図5は、本発明の半田ボールの搭載方法の実施形態の一例を説明するための断面模式図である。 図6は、本発明の半田ボールの搭載方法の実施形態の一例を説明するための断面模式図である。 図7は、本発明の半田ボールの搭載方法の実施形態の一例を説明するための断面模式図である。 図8は、本発明の半田ボールの搭載方法の実施形態の一例を説明するための断面模式図である。 図9は、本発明の半田ボールの搭載方法の実施形態の他の例を説明するための断面模式図である。 図10は、本発明の半田ボール搭載治具の実施形態の他の例を示す断面模式図である。 図11は、従来の半田ボール搭載治具および半田ボールの搭載方法を説明するための断面模式図である。 図12は、従来の半田ボール搭載治具および半田ボールの搭載方法を説明するための断面模式図である。 図13は、従来の半田ボール搭載治具および半田ボールの搭載方法を説明するための断面模式図である。
次に本発明の半田ボール搭載治具および半田ボールの搭載方法の実施形態の一例につき、添付の図面を基に説明する。
図1に、本例の半田ボール搭載治具1を示す。図1に示すように、本例の半田ボール搭載治具1は、通気性を有する四角い板状の吸着板2と、この吸着板2に取着されて吸着板2の上面および側面を覆う金属から成る吸着カバー3とを具備して成る。
吸着板2は、セラミック粉末や金属粉末の多孔質焼結体から成り、上述したように通気性を有しており、その下面が半田ボール12を吸着するための平坦な吸着面2aとなっている。そして、吸着板2の上面側から吸着面2a側の空気を吸引することによって、半田ホール12を吸着面2aに吸着可能となっている。半田ボール12を良好かつ位置精度よく吸着するためには、吸着面2aの表面に現れる孔の径が1〜10μmの範囲であることが好ましい。
吸着カバー3は、例えば厚みが0.5〜5mmのステンレスから成り、吸着板2に接着剤あるいはネジ止めにより取着されている。吸着カバー3の上部には、外部から吸着板2側に通じる吸引口3aが設けられており、図示しない吸引装置によりこの吸引口3aを介して吸着板2側の空気を吸引することにより、吸着板2の吸着面2aに半田ボール12を吸着させることが可能となる。
そして、本例の半田ボール搭載治具1の吸着面2aに半田ボール12を吸着させると、半田ボール12は、吸着面2aから半田ボール12の直径分だけ突出した状態で吸着される。したがって、図7を参照して後述するように、吸着面2aに吸着された半田ボール12をフラックス13が塗布された半導体素子接続パッド11上に載置する際、吸着面2aと半導体素子接続パッド11との間に半田ボール12の直径に対応する十分な間隔が形成されるので、半導体素子接続パッド11上に塗布されたフラックス13と吸着面2aとの接触を良好に防止することができる。その結果、半田ボール搭載治具1に余分な半田ボール12が付着したり、半導体素子接続パッド11に半田ボール12を載置した後、半田ボール12が吸着面2aから離れずに半導体素子接続パッド11上に搭載できない搭載ミスが発生したりすることを有効に防止することができる。
次に、この半田ボール搭載治具1を用いて半田ボール12を搭載する半田ボールの搭載方法について説明する。
まず、図2に示すように、ボール整列治具31により半田ボール12を、図6〜8に示す配線基板10の半導体素子接続パッド11に対応した並びに整列させる。ボール整列治具31は、吸着板32と、吸着板32の上面に載置された整列マスク33と、吸着板32の下面および側面を覆う吸着カバー34とを具備している。
吸着板32は、上述した半田ボール搭載治具1における吸着板2と同様の通気性を有する多孔質焼結体から成る四角い板状であり、その上面が半田ボール12を吸着する吸着面となっている。
整列マスク33は、厚みが半田ボール12の直径よりも5〜50μm程度薄いステンレス板から成り、配線基板10の半導体素子接続パッド11に対応する位置に直径が半田ボール12よりも5〜15μm程度大きな開口部33aを有している。そして、この整列マスク33の開口部33a内に半田ボール12が一個ずつ収容された状態で整列される。なお、この整列マスク33は、吸着板32の上面に載置されているだけであり、異なる種類の整列マスク33と容易に交換可能となっている。それにより異なる種類の配線基板10に対するボール整列治具31として容易に対応することができる。
吸着カバー34は、上述した半田ボール搭載治具1における吸着カバー3と同様のステンレスから成り、吸着板32に接着剤あるいはネジ止めにより取着されている。吸着カバー34の下部には、外部から吸着板32側に通じる吸引口34aが設けられており、図示しない吸引装置によりこの吸引口34aを介して吸着板32側の空気を吸引することにより、整列マスク33の開口部33a内に収容された半田ボール12を吸着板32に吸着させることが可能できる。
このボール整列治具31により半田ボール12を整列させるには、図3に示すように、吸引口34aから空気を吸引しながら整列マスク33上に多数の半田ボール12を投入するとともに、ボール整列治具31を振動または揺動させることにより半田ボール12を開口部33a内に振込んで吸着し、次に、整列マスク33上に残った余分な半田ボール12を刷毛やエアーブロー等により整列マスク33上から除去する方法が採用される。
次に、図4に示すように、整列された半田ボール12上に半田ボール搭載治具1における吸着面2aを接触させるとともに吸引口3aから空気を吸引することにより、半田ボール12を吸着面2aに吸着させる。なおこのとき、ボール整列治具31における吸着板32による半田ボール12の吸着は開放する。そして、図5に示すように、ボール整列治具31上から半田ボール搭載治具1を離脱させることにより、半田ボール12をボール整列治具31上から半田ボール搭載治具1の吸着面2aに、配線基板10の半導体素子接続パッド11に対応した配列のままで移動させる。
次に、図6に示すように、配線基板10におけるフラックス13が塗布された半導体素子接続パッド11と半田ボール搭載治具1の吸着面2aに吸着保持された半田ボール12とが一対一で対向するように配線基板10の上に半田ボール搭載治具1を位置させるとともに、図7に示すように、半田ボール搭載治具1を半田ボール12が半導体素子接続パッド11に接触するまで降下させる。このとき、半田ボール12が吸着面2aから半田ボール12の直径分だけ突出した状態となっているので、吸着面2aと半導体素子接続パッド11との間に半田ボール12の直径に対応する十分な間隔が形成される。したがって、半導体素子接続パッド11上に塗布されたフラックス13と吸着面2aとの接触が良好に防止される。そして、図8に示すように、半田ボール搭載治具1による吸着を開放するとともに半田ボール搭載治具1を配線基板10上から離脱させることにより、半田ボール12が半導体素子接続パッド11上に搭載される。このとき、半田ボール搭載治具1の吸着面2aにはフラックス13が付着しないことから、次に半田ボール搭載治具1により半田ボール12を吸着保持する際に余分な半田ボール12が吸着面2aに付着したり、あるいは半田ボール搭載治具1により半導体素子接続パッド11に半田ボール12を搭載する際に半田ボール12が吸着面2aから離れずに半導体素子接続パッド11上に搭載できない搭載ミスが発生したりすることを有効に防止することができる。したがって、本発明の半田ボール搭載治具および半田ボールの搭載方法によれば、半田ボールを基板の接続パッドに確実に搭載することができる。
なお、本発明は上述の実施形態の一例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば上述の実施の形態の一例では、ボール整列治具31を用いて整列された半田ボール12を半田ボール搭載治具1により吸着保持させたが、図9に示すように、上述の実施形態の一例における整列マスク33を半田ボール搭載治具1の吸着面2aに接するように配置し、吸引口3aから空気を吸引するとともに整列マスク33の下方から半田ボール12をエアーブローにより吹き上げて整列マスク33の開口部33a内に半田ボール12を吸着させた後、半田ボール搭載治具1から整列マスク33を離脱させることにより、半田ボール12を半田ボール搭載治具1に吸着保持させるようになしてもよい。また、上述の実施形態の一例では、半田ボール搭載治具1の吸着板2は、通気性を有する多孔質焼結体から形成されていたが、図10に示すように、配線基板10の半導体素子接続パッド11に対応する配列で吸引孔21aを有する半田ボール搭載治具21の下面に通気性を有するシート22を配置し、吸引孔21aに対応するシート22の下面に半田ボール12を吸着保持させるようになしてもよい。この場合、シート22の下面が半田ボール12の吸着面22aとなり、仮にシート22の下面にフラックス13が付着した場合においてもシート22を取り替えるだけでシート22に付着したフラックス13による悪影響を排除することができるとともに、整列マスク33を用いる必要がない。なお、このようなシート22は、ロール状に巻かれたものからボール搭載治具21の下面に供給されてもよい。また、上述した実施形態の一例における吸着面2aにこのようなシート22を配置してもよい。
1,21 半田ボール搭載治具
2a,22a 吸着面
10 配線基板
11 半導体素子接続パッド
12 半田ボール

Claims (4)

  1. 通気性の平坦な吸着面を有し、該吸着面に半田ボールを吸着するようになしたことを特徴とする半田ボール搭載治具。
  2. 前記吸着面が通気性を有する多孔質体の表面であることを特徴とする請求項1記載の半田ボール搭載治具。
  3. 前記吸着面が通気性を有するシートの表面であることを特徴とする請求項1記載の半田ボール搭載治具。
  4. 基板上に形成された接続パッド上に半田ボールを搭載する半田ボールの搭載方法であって、通気性を有する平坦な吸着面を具備する半田ボール搭載治具の前記吸着面に半田ボールを前記接続パッドに対応した配列で吸着する工程と、前記接続パッド上にフラックスを塗布するとともに該フラックスが塗布された前記接続パッド上に前記半田ボールを前記吸着面に吸着された状態で載置した後、前記半田ボールの吸着を開放するとともに前記半田ボール搭載治具を前記配線基板上から離脱させる工程とを行なうことを特徴とする半田ボールの搭載方法。
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