JP2011113988A - 太陽電池モジュール、その製造方法及びその設置方法 - Google Patents

太陽電池モジュール、その製造方法及びその設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池モジュールを製造する際に熱処理用の設備が不要であり、作業工程と時間が削減でき、且つ太陽電池モジュールの組み立て後であっても、枠体のみを交換することが可能な太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の太陽電池モジュールは太陽電池モジュール本体と、前記太陽電池モジュール本体を保持する枠体と、温度上昇により、接着強度が増加する物質を含む封止部材とを備える太陽電池モジュールであって、前記太陽電池モジュール本体は、設置状態における温度上昇により、接着強度が増加可能な状態の前記封止部材を用いて前記枠体に嵌めこまれていることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、太陽電池モジュール、その製造方法及びその設置方法に関する。
近年、環境保護の意識が高まり、太陽光発電はその重要性を一段と増している。太陽電池モジュールは、一般に太陽電池モジュール本体とそれを支持する固定用枠体とから構成されている。太陽電池モジュール本体は、複数の太陽電池素子が直列または並列に接続されており、その受光面側にはカバーガラスなどの表面保護部材、裏面側にはアルミ箔入りテドラなどの裏面保護部材が設けられ、接着性樹脂材により封止されている。
太陽電池モジュールは屋外で使用されるため、水分で電極などが腐食されないよう、また固定用枠体と太陽電池モジュール本体との緩衝を持たせるため、太陽電池モジュール本体の端面を封止することが好ましい。
さらに、枠体と太陽電池モジュール本体が接着されていないと、太陽電池モジュールを構成しているカバーガラスが飛来物等で割れた場合、太陽電池モジュール本体が枠体から抜け落ちて落下する可能性がある。このため、太陽電池モジュールの端面封止材として、シリコン系シーリング剤やブチルゴム系シーリング剤などを用いて、枠体と太陽電池モジュール本体を接着することにより、太陽電池モジュール本体の端面を封止し、雨水や塵埃の太陽電池モジュール本体への浸入を阻止し、長期にわたり性能劣化を抑制しつつ、枠体と太陽電池モジュール本体とを適切に固定することができる。
実開平4−130457号公報 特開平4−71276号公報
上記構成によれば、太陽電池モジュール本体を封止し、かつ、それを保持する枠体との間を固定することができる。
しかし、端面封止材としてシリコン系シーリング剤を用いる場合、シリコン系シーリング剤はペースト状のため、太陽電池モジュール本体を枠体に接着した後、完全に固定されるまでの硬化に時間を要する。また、材料によっては150度程度で10分程度の加熱が必要なものもある。ブチルゴム系シーリング剤を用いる場合でも、太陽電池モジュール本体を枠体に装着した後、固定のために同様の加熱処理を必要とする。そのため、生産工程で熱処理専用の装置が必要となり、いずれの場合もモジュール作成工程において、効率化を妨げるものであった。
また、屋根上に太陽電池モジュールを設置する際、既に封止材で枠体に完全に固定されたモジュールは、設置段階での微調整が難しく、作業が困難になる場合があった。
さらに、太陽電池モジュールの枠体にキズや変形が見つかり、枠体の交換が必要となった場合に、モジュールから不具合のある枠体を取り外して新しい枠体に交換することが難しく、太陽電池モジュール本体部分に問題がなくても、枠体に不具合があるため、その太陽電池モジュールが使用できなくなる問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は太陽電池モジュールを製造する際に熱処理用の装置が不要であり、且つモジュールの組み立て後であっても、枠体のみの交換が可能な太陽電池モジュール及びその製造方法、設置方法を提供することにある。
本発明に係る太陽電池モジュールは、太陽電池モジュール本体と、前記太陽電池モジュール本体を保持する枠体と、温度上昇により接着強度が増加する物質を含む封止部材とを備える太陽電池モジュールであって、前記太陽電池モジュール本体は、設置状態における温度上昇により、接着強度が増加可能な状態の前記封止部材を用いて前記枠体に嵌めこまれていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る太陽電池モジュールは、前記封止部材は温度上昇により、接着強度が増加するとともに、その後の温度低下によって接着強度が低下しない材質であることを特徴とするものである。
また、前記封止部材として熱可塑性エラストマを含むことを特徴としている。
また、前記封止部材として熱硬化樹脂を含んだ部材を用いてもよい。
また、前記封止部材として熱硬化樹脂に加え、さらにゴムを含んだ部材を用いてもよい。
また、本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、太陽電池モジュール本体を、前記太陽電池モジュール本体を保持する枠体に、設置状態における温度上昇により、接着強度が増加する物質を含む封止部材を用いて嵌め込むことを特徴とするものである。
また、本発明に係る太陽電池モジュールの設置方法は、太陽電池モジュール本体が、温度上昇により接着強度が増加する物質を含む封止部材を用いて、枠体に嵌め込まれている太陽電池モジュールの設置方法であって、前記太陽電池モジュールは、設置後に前記封止部材の接着強度を増加させるように、太陽光が照射される位置に設置することを特徴とするものである。
本発明の太陽電池モジュールでは、モジュール本体と枠体とを、設置状態における温度上昇により接着強度が増加する物質を含む封止部材を用いて固定するので、高温処理する工程が不要となり、加熱用の特別な装置、あるいは設備を必要とせず、製造時間が短縮でき、コスト削減が図れる。
さらに、設置状態における温度上昇により接着強度が増加する性質を有する端面封止部材を用いているので、屋根に設置する段階では、完全にモジュール本体と枠体とが固定されておらず、設置後に太陽光の照射によって、太陽電池モジュールの温度が上昇し、この温度上昇に伴って端面封止部材の接着強度が増加し、太陽電池モジュール本体と枠体が完全に接着固定される。つまり、設置直後の太陽電池モジュールは枠体に半固定(仮止め)の状態であり、枠体にキズや変形の不具合があった場合でも、太陽電池モジュール本体と枠体とは取り外し可能で、枠体のみの交換が容易である。また微調整が可能で、多少のずれも簡単に直すことができ、作業性が向上し、設置精度も高くなる。さらに、設置後に完全に接着されるため、太陽電池モジュールが枠体から抜け落ちることなく、また太陽電池モジュール本体の端面も封止することができる。
スーパーストレート構造の太陽電池モジュール本体の断面図である。 (a)は、太陽電池モジュールの平面図、(b)は、(a)におけるB矢視図、(c)は、(a)におけるC矢視図である。 枠体の断面図である。 端面封止部材の全体斜視図である。 図4の端面封止部材のD−D線断面図である。 端面封止部材を太陽電池モジュール本体の端部に嵌め込んだ状態を示す一部拡大断面図である。 太陽電池モジュール本体の端部を枠体の溝部に嵌め込んだ状態を示す一部拡大断面図である。 端面封止部材の別の形状例の断面図である。 端面封止部材の別の形状例の断面図である。 端面封止部材の別の形状例の断面図である。 端面封止部材の熱硬化樹脂とゴムの複合体の断面図の例である。 気温変化と太陽電池モジュール温度変化を表すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
図1は、スーパーストレート構造の太陽電池モジュール本体4の端部45を一部拡大して示す断面図である。45aは、太陽電池モジュール本体4の端面である。太陽電池モジュール本体4は、例えば表面側である受光面ガラス41上(図面では下側)にエチレンビニルアセテート(EVA)からなる受光面側封止用樹脂層42a、多結晶シリコンにより形成された太陽電池セル43、エチレンビニルアセテート(EVA)からなる裏面側封止用樹脂層42b、裏面側封止耐候性フィルム44の順に積層され、一体化ラミネート加工されたスーパーストレート型構造のものである。
なお、太陽電池モジュール本体4は、スーパーストレート構造に限ったものではなく、枠体によって太陽電池モジュール本体を保持され、太陽電池モジュールを成すものであればよい。また、太陽電池セル43も、多結晶シリコンに限るものではなく、単結晶やアモルファス、薄膜構造やフィルム構造、シリコン以外の材料、およびこれらの複合体など、光の照射によって発電するものが全て含まれる。さらに、太陽電池モジュール本体4を構成する部材も、上記の機能や材料・構成に限定されない。
図2(a)は、太陽電池モジュール2の平面図、図2(b)は図2(a)におけるB矢視図、図2(c)は図2(a)におけるC矢視図である。枠体5は、上記太陽電池モジュール本体4の四辺を保持するものであって、上側フレーム材51、下側フレーム材52、左右一対の側端フレーム材53、54を備えており、これらフレーム材51、52、53、54が一体的に組みつけられることにより、枠状に形成されている。各フレーム材51、52、53、54はアルミニウムの押出加工によりそれぞれ形成される。
図3は、枠体5を構成している側端フレーム材54の断面図である。側端フレーム材54は、矩形の閉断面を有するフレーム本体54aを備えるとともに、このフレーム本体54aの上面の外側端(図中左端)から上方に延びた後、内側(図中右側)へ折り曲げられて成る延長屈曲片54bが設けられている。これにより、フレーム本体54aの上面54cと延長屈曲片54bの水平部分54dとの間で、太陽電池モジュール本体4の外周端部が嵌り込む溝部54eが形成されている。なお、枠体5を構成するフレーム材は、本実施の形態に限らず、太陽電池モジュール本体4の端部を支持する材質・構成が全て含まれる。
図4は、端面封止部材1の全体斜視図、図5は図4のD−D線断面図である。端面封止部材1は、図2に示す太陽電池モジュール本体4の外形に沿って形成された枠形状となっており、太陽電池モジュール本体4の端部45全周を嵌め込んだ状態で、枠体5の各フレーム51、52、53、54に挿入される。
この端面封止部材1は、図5に示すように、断面略コの字形もしくは略Uの字形に形成されており、太陽電池モジュール本体4の表面側である受光面ガラス41に当接する上側封止片11と、太陽電池モジュール本体4の裏面側フィルム44に当接する下側封止片12と、太陽電池モジュール本体4の端面45aに当接する横側封止片13とで構成されている。これら上側封止片11、下側封止片12及び横側封止片13によって、太陽電池モジュール本体4の端部45を嵌め込む凹溝部14が形成されている。
図6は、上記構成の端面封止部材1を太陽電池モジュール本体4の端部45に嵌め込んだ状態を示している。
図7は、図6に示したように、端面封止部材1に太陽電池モジュール本体4の端部45を嵌め込んだ状態で、太陽電池モジュール本体4の端部45を枠体5の溝部54eに嵌め込んだ状態である。溝部54eの内面に沿って端面封止部材1が変形し、端面封止部材の上側封止片11、下側封止片12、及び横側封止片13のそれぞれが枠体5の溝部54eに密着しているため、太陽電池モジュール本体4の端部45が保持される。
このため、シリコン系シーリング材やブチル系シーリング材のようなペースト状の接着剤を端面封止部材に用いたときのように、太陽電池モジュール本体4と枠体5が完全に接着されるまで、ある程度の時間静置しておく必要がなく、太陽電池モジュール本体4を枠体5に端面封止部材1を用いて嵌め込んだ直後であっても、太陽電池モジュール本体4と枠体5が端面封止部材1を介して密着しているため、簡単に外れないようにすることができ、可搬性にも優れている。
そして、太陽電池モジュール本体4と枠体5は、嵌め込んだだけの状態では接着はされていないため、枠体5に傷など不都合な部分が見つかった場合は、はずして枠体5のみを取り替えることができる。
なお、太陽電池モジュール本体4を枠体5に嵌め込む際の作業性、密着性を高めるために、端面封止部材1の形状は上記に示した形状以外にも、モジュールの形状、枠体の形状に合わせて形成すればよい。また、太陽電池モジュール本体4の外形に沿って形成された枠形状に限らず、太陽電池モジュール本体4の外形の一部に沿った形状でもよく、さらには、端面封止部材1が太陽電池モジュール本体4の外形に合わせて変形できるのであれば、端面封止部材1自体の形状は、モジュールや枠体の形状に合わせなくてもよい。
また、端面封止部材1の断面形状についても、たとえば、図8に示すように、太陽電池モジュール本体4の裏面側封止耐候性フィルム44に当接する下側封止片12が、太陽電池モジュール本体4の受光面ガラス41に当接する上側封止片11より長く形成されているものを用いてもよい。
また図9に示すように、上側封止片11及び下側封止片12が横側封止片13の各端部13a,13aから若干両外側に開いて設けられており、各先端部11a,12aは、互いの方向、すなわち凹溝部14側に向かって傾斜するように屈曲形成されていてもよい。この両先端部11a,12aの間隔Tは、太陽電池モジュール本体4の端部45の厚みとほぼ同じか、それよりも若干狭くなるように形成されている。また、横側封止片13の各端部13a,13aは、枠体5への嵌め込みを容易とするために、湾曲状に形成されていてもよい。
さらに、図10に示すように、端面封止部材1の上側封止片11と下側封止片12との対向面にそれぞれ突起部11b、12bが形成されていてもよい。突起部11b、12bは、太陽電池モジュール本体4の脱落防止性能、及び封止性能を高める効果がある。
次に端面封止部材1の材質について説明する。
端面封止部材1の材質としては、温度上昇によって接着強度が増加するエチレン−酢酸ビニル共重合体などの熱可塑性エラストマ、熱硬化樹脂、あるいは熱硬化樹脂とゴムの複合体が好適である。
端面封止部材1として、熱可塑性エラストマを用いた場合について説明する。
熱可塑性エラストマは、常温ではゴムの性質をもっているが、高温では軟化し、接着する性質をもつ。熱可塑性エラストマにはさまざまな種類があるが、端面封止部材1として用いる場合は、温度上昇した後、常温に戻ったときでも接着性を持つものが好ましい。また、架橋を進行させるために架橋促進剤が含まれているものが好ましい。さらに、太陽電池モジュール2は屋外で使用されるため、温度変化や降雨に対して耐性のあることが好ましい。具体的には熱密着性、機械的強度に優れたポリエステル系熱可塑性エラストマが好適である。
熱可塑性エラストマを端面封止部材1として用いた場合、太陽電池モジュール本体4に熱可塑性エラストマで形成された端面封止部材1を嵌め込み、その状態で枠体5に挿入する。この時点では、熱可塑性エラストマによって太陽電池モジュール本体4と枠体5は接着されていない状態であるが、温度上昇に伴い、熱可塑性エラストマの分子の架橋状態が変化し、接着強度が増加し、枠体5と太陽電池モジュール本体4が徐々に接着される。この後温度が下がっても枠体5と太陽電池モジュール本体4は接着性が保たれている。
次に端面封止部材1として、熱硬化樹脂を用いた場合について説明する。
熱硬化樹脂は、熱を加えて高温になると硬化する樹脂で、接着強度が温度上昇に伴って増加し、一度硬化した熱硬化樹脂は再び加熱しても軟化しない性質をもつ。端面封止部材1として使用した場合は、温度上昇した際に熱硬化樹脂が硬化し、枠体5と太陽電池モジュール本体4が接着され、その後、常温に戻っても、枠体5と太陽電池モジュール本体4が接着された状態を維持している。熱硬化樹脂としては、例えばエポキシ系樹脂が適している。
熱硬化樹脂を端面封止部材1として用いた場合、太陽電池モジュール本体4に熱硬化樹脂製の端面封止部材1を嵌め込み、その状態で枠体5に挿入する。この時点では熱硬化樹脂は、太陽電池モジュール本体4と枠体5を接着していないが、温度上昇に伴い、熱硬化樹脂の分子の架橋状態が変化し、接着強度が増加し、枠体5と太陽電池モジュール本体4が徐々に接着される。この後温度が下がっても、枠体5と太陽電池モジュール本体4は接着性が保たれている。
なお、熱硬化樹脂のうち、硬化後に弾性を有するものを使用すれば、緩衝材としての機能も合わせ持ち、太陽電池モジュール本体4のガラス面と枠体5の変形に対応できるので、外部からの衝撃や加圧等によるガラス面の破損などを防ぐことができるので、さらに好適である。
次に端面封止部材1として、熱硬化樹脂とゴムの複合体を用いた場合について説明する。
図11に熱硬化樹脂32とゴム33の複合体の断面図の一例を示す。ベースフィルム31を、熱硬化樹脂32の層とゴム33の層で挟んだ構成となっている。ベースフィルム31を用いず、熱硬化樹脂32とゴム33の層構造としてもよい。
接着性を保つため、枠体5と接する部分は、少なくとも一部が熱硬化樹脂32と接していればよい。また、太陽電池モジュール本体4と接する部分についても、少なくとも一部が熱硬化樹脂32と接していればよい。
熱硬化樹脂32とゴム33の複合体を端面封止部材1として用いた場合、太陽電池モジュール本体4に、熱硬化樹脂32とゴム33の複合体で形成された端面封止部材1を嵌め込み、その状態で枠体5に挿入する。この時点では熱硬化樹脂32は太陽電池モジュール本体4と枠体5を接着していないが、温度上昇に伴い、熱硬化樹脂32の分子の架橋状態が変化し、接着強度が増加し、枠体5と太陽電池モジュール本体4が徐々に接着される。この後温度が下がっても、枠体5と太陽電池モジュール本体4は接着性が保たれている。
熱硬化樹脂32とゴム33の複合体については、より具体的には、熱硬化樹脂32としてエポキシ樹脂またはイミド樹脂、フェノール樹脂等、ゴム33としてアクリルゴムまたはニトリルゴム、ポリイミド等がふさわしく、これらの組み合わせが好適である。熱硬化樹脂32は、ゴム33との複合体として用いることで、熱硬化樹脂32の緩衝性の有無を問わず、接着剤と緩衝材としての効果が期待できる。
上記の端面封止部材1はいずれも、温度が高くなると接着性が増すものであるが、太陽電池モジュール2を実際に使用する場所に設置しない状態、例えば出荷前に倉庫に保管などしている時には、太陽電池モジュール2はそれほど高温にはならないので、接着性はそれほど変化しない。さらに、出荷時においても、太陽電池モジュール本体4と枠体5は完全には接着されていない。しかし、温度が上昇し、たとえば50℃〜80℃になると端面封止部材1の接着性が増加するとともに硬化が進行し、端面封止部材1によって、枠体5の呑み込み形状に合わせた形状で太陽電池モジュール本体4と枠体5が接着され、太陽電池モジュール本体4が枠体5から抜け落ちることなく、また、太陽電池モジュール本体の端面も封止することができる。
このため、万が一、太陽電池モジュール2を構成しているカバーガラスが飛来物等で割れた場合でも、太陽電池モジュール本体4と枠体5が接着されているので、太陽電池モジュール本体4が枠体5から抜け落ちて、落下する恐れもない。
次に、太陽電池モジュール2を屋根に設置する場合について説明する。実際に屋根に太陽電池モジュール2を設置すると、1日の朝昼夜それぞれの時間帯によって、あるいは天候や季節の変化によって外気の温度が変化する。また、太陽電池モジュール2に太陽光が照射され、発電することで太陽電池モジュール自身の温度が上昇する。この結果、端面封止部材1は温度上昇に伴い、接着強度が増加し、硬化する。
一例として、図12に、奈良県葛城市内における、7月の気温変化と屋根置きタイプ太陽電池モジュールの温度変化を示す。このように、気温の上昇と、太陽電池モジュール本体4の発電とによって太陽電池モジュール2の温度は上昇し、太陽電池モジュール2はピーク時には70℃以上になる。
この設置事例においては、たとえば熱硬化樹脂であるポリエステル樹脂系ホットメルト接着剤(PES−070EW:東亞合成株式会社製)が使用できる。この接着剤は融点が72℃であり常温では固体なので、予め端面封止部材1の形状に形成された本接着剤を、あらかじめ太陽電池モジュール本体4の周囲に嵌め込んでおき、その状態で枠体5に嵌め込む。
太陽電池モジュール2を屋根に設置する時点では、太陽電池モジュール本体4は枠体5には固定されておらず、取り外しが可能な半固定状態(仮止め)となっている。この状態で屋根に設置する。屋根に設置する時点では、半固定状態(仮止め)のため、屋根に設置する際、太陽電池モジュール本体4と枠体5の微調整が可能である。また、枠体5にキズや変形が発見され、交換が必要となった場合であっても、取り外して枠体5のみの交換が可能である。
太陽電池モジュール2を屋根に設置した後は、端面封止部材1は、温度上昇に伴い、接着強度が増加し、硬化する。よって、太陽電池モジュール2の保管温度を超えた段階から、時間をかけて徐々に固定される。たとえば融点である72℃近くで端面封止部材1の接着性が増加するとともに硬化が進行し、最終的には太陽電池モジュール本体4が枠体5に確実に固定される。
なお、端面封止部材1は、太陽電池モジュール2を設置する地域、場所によって、接着強度が増加しやすい温度に合わせて、最適な材料を選択すればよい。
本発明の太陽電池モジュール2によれば、枠体5に太陽電池モジュール本体4が端面封止部材1を用いて嵌め込まれただけの状態でも、太陽電池モジュール本体4と枠体5が端面封止部材1を介して密着、保持されているため、簡単に外れることはなく、可搬性に優れている上、設置状態における温度上昇に伴い、太陽電池モジュール本体4と枠体5が、端面封止部材1によって完全に接着固定されるので、カバーガラスの破損による抜け落ちも防止できるなどさらなる効果が期待できる。
また、製造段階で接着剤が硬化するまで長時間静置する必要がなく、あるいは硬化させるため加熱処理をする工程が不要である上に、設置直後では、太陽電池モジュール本体4と枠体5は完全には接着されていない状態なので、設置段階での調整や枠体5から太陽電池モジュール本体4を取り外し、枠体5のみの交換が可能で、効率よく精度の高い太陽電池モジュール2を得ることができる。
また、端面封止部材1、太陽電池モジュール本体4、枠体5は気温上昇に従い、徐々に温度が上昇するため、加熱処理のように急激な温度変化がなく、太陽電池モジュール本体4の膨張、収縮といったひずみが起こりにくく、太陽電池モジュール本体4のひび割れ等の破損を少なくできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 端面封止部材
2 太陽電池モジュール
4 太陽電池モジュール本体
5 枠体
11 上側封止片
12 下側封止片
13 横側封止片
11a、12a 先端部
11b、12b 突起部
31 ベースフィルム
32 熱硬化樹脂
33 ゴム
41 受光面ガラス
42a 受光面側封止用樹脂層
42b 裏面側封止用樹脂層
43 太陽電池セル
44 裏面側封止耐候性フィルム

Claims (7)

  1. 太陽電池モジュール本体と、
    前記太陽電池モジュール本体を保持する枠体と、
    温度上昇により、接着強度が増加する物質を含む封止部材とを備える太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池モジュール本体は、設置状態における温度上昇により接着強度が増加可能な状態の前記封止部材を用いて前記枠体に嵌めこまれていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記封止部材は、温度上昇により接着強度が増加するとともに、その後の温度低下によって接着強度が低下しない材質であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記封止部材は熱可塑性エラストマを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記封止部材は熱硬化樹脂を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記封止部材はさらにゴムを含むことを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  6. 太陽電池モジュールの製造方法であって、太陽電池モジュール本体を、前記太陽電池モジュール本体を保持する枠体に、設置状態における温度上昇により、接着強度が増加する物質を含む封止部材を用いて嵌め込むことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  7. 太陽電池モジュール本体が、温度上昇により接着強度が増加する物質を含む封止部材を用いて、枠体に嵌め込まれている太陽電池モジュールの設置方法であって、前記太陽電池モジュールは、設置後に前記封止部材の接着強度を増加させるように、太陽光が照射される位置に設置することを特徴とする太陽電池モジュールの設置方法。
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