JP2006073865A - 太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は枠付き太陽電池モジュールに関しており、特に枠から抜け難い構造とし、強風時の耐久性を向上したことを特徴としたものに関する。
【解決手段】 少なくとも光起電力素子と、前記光起電力素子の被覆材と、枠材とからなる太陽電池モジュールにおいて、前記被覆材は少なくとも充填材と最表面被覆材により構成しており、前記枠材内に挿入する領域における前記最表面被覆材の受光面上にはテクスチャが形成されていることを特徴とする太陽電池モジュールである。
【選択図】 図1
【解決手段】 少なくとも光起電力素子と、前記光起電力素子の被覆材と、枠材とからなる太陽電池モジュールにおいて、前記被覆材は少なくとも充填材と最表面被覆材により構成しており、前記枠材内に挿入する領域における前記最表面被覆材の受光面上にはテクスチャが形成されていることを特徴とする太陽電池モジュールである。
【選択図】 図1
Description
本発明は太陽電池モジュールに関する。
従来から環境問題に対する意識の高まりが、世界的に広がりを見せている。中でも、CO2排出に伴う地球の温暖化現象に対する危惧感は深刻で、クリーンなエネルギーへの希求はますます強まってきている。太陽電池は現在のところ、その安全性と扱いやすさから、クリーンなエネルギー源として期待のもてるものだということができる。
太陽電池には様々な形態がある。代表的なものとしては、結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、薄膜結晶太陽電池、微結晶シリコン太陽電池、アモルフアスシリコン太陽電池、銅インジウムセレナイド太陽電池、化合物半導体太陽電池などがある。この中で、薄膜結晶シリコン太陽電池、微結晶シリコン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池、銅インジウムセレナイド太陽電池などの薄膜系太陽電池は比較的低コストで大面積化が可能であり、また、使用原料が少ないという利点を有するために、最近では各方面で活発に研究開発が進められている。
太陽電池モジュールの形態として周囲を枠材で支持するタイプがある。図5は従来の枠材を使用した太陽電池モジュールの概略図である。図において501は受光面部、502は枠材である。
また図6は図5の太陽電池モジュールの断面図である。図において601は光起電力素子、602は最表面被覆材、603は最裏面被覆材、604は充填材、605は枠材である。
このように光起電力素子601は充填材604に封入され、さらに外側は最表面被覆材602、最裏面被覆材603で被覆され、最後に周囲が枠材605(502)で支持されて太陽電池モジュールが形成される。
図7は図6の枠材が取り付けられた太陽電池モジュールの端部の断面図である。図において701は光起電力素子、702は最表面被覆材、703は最裏面被覆材、704は充填材、705は接着封止材、706は枠材である。
図のように最表面被覆材702、充填材704、最裏面被覆材703の端部は、枠材706の溝に挿入され、この溝内で接着封止材705により封入されることにより機械的に固定され、水密性が保持されている。
特開平4−343481号公報(特許文献1)には枠材を使用した太陽電池モジュールが開示されている。
特開平5−82820号公報(特許文献2)には枠材からの被覆材抜け防止構造を有する枠材を使用した太陽電池モジュールが開示されている。
特開平4−343481号公報
特開平5−82820号公報
上述のような枠材を有する太陽電池モジュールの場合、課題の一つとして軽量化がある。軽量化すると施工性が著しく向上する。軽量化を図る上では、被覆材を薄くする、あるいは材質を変更すると有効である。充填材704、最表面被覆材702、また最裏面被覆材703を薄くすることで軽量化が図れる。または、最表面被覆材702はガラスを使用せずに耐候性透過性樹脂フィルムを使用する、あるいは最裏面被覆材703として金属製鋼板の代わりに耐候性樹脂フィルム等のフィルム部材を使用することで大きな軽量化が図れる。
しかしながら、上述のように軽量化を図ると枠材に囲まれた光起電力素子の被覆部がたわみやすくなる。この場合、大きな風圧を受けると枠材から被覆材の端部が抜けやすくなってしまう。
これに対して前述した特開平5−82820に開示してあるように、被覆材端部に貫通穴を形成し、さらに枠材に突起部を形成する方法で枠材との接合性を高める方法も考えられる。しかしながらこのような方法では、製造工程が煩雑になりコストがかかりすぎる。
以上より、枠材からの被覆材抜け防止を図ることができて、かつ製造工程が煩雑とならない太陽電池モジュール太陽電池モジュールが求められていた。
そこで本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究開発を重ねた結果、次のような太陽電池モジュールが最良であることを見いだした。すなわち本発明は少なくとも光起電力素子と、前記光起電力素子の被覆材と、枠材とからなる太陽電池モジュールにおいて、前記被覆材は少なくとも充填材と最表面被覆材により構成しており、前記枠材内に挿入する領域における前記最表面被覆材の受光面上にはテクスチャが形成されていることを特徴とする太陽電池モジュールである。
また、前記枠材内に挿入する領域における前記最表面被覆材の受光面上のテクスチャの最大高さRzは0.2mm以上であることが好ましい。
また、前記枠材内に挿入する領域における前記最表面被覆材の受光面上のテクスチャの算術平均荒さRaは35μm以上であることが好ましい。
また、枠材内に挿入されない領域における前記最表面被覆材には、最大高さRzが5μm以上20μm以下のテクスチャが全面にわたり形成されていることが好ましい。
さらには、前記最表面被覆材はフッ化物重合体であり、前記樹脂フィルムは両面が放電処理されていることが好ましい。
(作用)
少なくとも、枠材内に挿入する部分の最表面被覆材にテクスチャが設けられているので、枠材内の挿入部分の接着封止材と、最表面被覆材との間の接着強度が増大する。そのため枠材から封止材端部が抜け難い構造とできるので、風荷重に対する耐久性が向上する。また、被覆材の一体成形時あるいはフィルム製造時に簡単にテクスチャ処理できるため、本発明の太陽電池モジュールを製造する上で何ら煩雑とはならない。
(作用)
少なくとも、枠材内に挿入する部分の最表面被覆材にテクスチャが設けられているので、枠材内の挿入部分の接着封止材と、最表面被覆材との間の接着強度が増大する。そのため枠材から封止材端部が抜け難い構造とできるので、風荷重に対する耐久性が向上する。また、被覆材の一体成形時あるいはフィルム製造時に簡単にテクスチャ処理できるため、本発明の太陽電池モジュールを製造する上で何ら煩雑とはならない。
枠材挿入部の接着封止材と、最表面被覆材の接着強度が増大するため、枠材から封止材端部が抜け難い構造とできるため、風荷重に対する耐久性が向上する。また、被覆材の一体成形時あるいはフィルム製造時に簡単にテクスチャ処理できるため、本発明の太陽電池モジュールを製造する上で何ら煩雑とはならない。
図1は本発明の太陽電池モジュールを説明するための概略断面図である。図において101は光起電力素子、102は最表面被覆材、103は最表面被覆材の枠材への挿入部、104は最裏面被覆材、105は充填材、106は接着封止材、107は枠材である。
図のように、太陽電池モジュールの最表面被覆材102の枠材107への挿入部202にテクスチャ処理103しておくことで接着強度を向上することができる。テクスチャ処理することにより最表面被覆材102の表面凹凸の高低差をより大きくすることができる。また、防眩性を確保するため太陽電池モジュール受光面部の最表面被覆材102上は全面にテクスチャ構造を有していてもかまわない。
最表面被覆材の枠材挿入部103でのテクスチャの最大高さRzを大きくすることにより、最表面被覆材と接着封止材106間での接着強度が高くなり、枠材から被覆材端部が抜け難くなる。
以下に、本発明の太陽電池モジュールを構成する各部材についてさらに詳しく説明する。
〔光起電力素子〕
本発明で使用する光起電力素子は特に限定はない。例えば結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、薄膜結晶太陽電池、微結晶シリコン太陽電池、アモルフアスシリコン太陽電池、銅インジウムセレナイド太陽電池、化合物半導体太陽電池などがある。この中で、薄膜結晶シリコン太陽電池、微結晶シリコン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池、銅インジウムセレナイド太陽電池などの薄膜系太陽電池は比較的低コストで大面積化が可能であり、また使用原料が少ないという利点があるため好適に用いられる。
本発明で使用する光起電力素子は特に限定はない。例えば結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、薄膜結晶太陽電池、微結晶シリコン太陽電池、アモルフアスシリコン太陽電池、銅インジウムセレナイド太陽電池、化合物半導体太陽電池などがある。この中で、薄膜結晶シリコン太陽電池、微結晶シリコン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池、銅インジウムセレナイド太陽電池などの薄膜系太陽電池は比較的低コストで大面積化が可能であり、また使用原料が少ないという利点があるため好適に用いられる。
〔枠材〕
光起電力素子を封止材で被覆した後、その周囲を囲んで支持し、太陽電池モジュールの機械的強度を保持するために使用する。またこの枠材を通してビス留めすることにより太陽電池モジュールを設置面へ固定できる。
光起電力素子を封止材で被覆した後、その周囲を囲んで支持し、太陽電池モジュールの機械的強度を保持するために使用する。またこの枠材を通してビス留めすることにより太陽電池モジュールを設置面へ固定できる。
求められる特性としては耐腐食性、耐候性、軽量であること等が挙げられる。また、光起電力素子の封止材端部を支持するための溝、そして設置面へ固定するための固定穴などが構成されていれば好ましい。使用する材質としてはアルミニウムが適用可能であるが特に限定はない。
〔充填材〕
光起電力素子を封止する材料のことであり、求められる特性としは、耐候性、耐熱性、光透過性、防水性などが挙げられる。一般的にはEVAを使用できるが特に限定はない。
光起電力素子を封止する材料のことであり、求められる特性としは、耐候性、耐熱性、光透過性、防水性などが挙げられる。一般的にはEVAを使用できるが特に限定はない。
〔最表面被覆材〕
光起電力素子の封止材の最も受光面に使用する材料のことである。求められる特性は耐候性、光透過性、接着性が挙げられる。材料としては好適にはフッ化物重合体を使用できる。
光起電力素子の封止材の最も受光面に使用する材料のことである。求められる特性は耐候性、光透過性、接着性が挙げられる。材料としては好適にはフッ化物重合体を使用できる。
また光起電力素子の充填材との接着、あるいは枠材内での接着封止材と接着するため、両面が放電処理されているとより好ましい。このように放電処理を行なう上で、親水性が向上するため、更に防汚性が向上する効果がある。放電処理としては例えばコロナ放電、プラズマ放電、プラズマ放電、グロー放電により行なう。
また太陽電池モジュールの受光面側の被覆材として使用するので汚れが堆積し難いように、また防眩性を確保するために表面にテクスチャ処理されているものを使用できる。このテクスチャの凹凸の高い箇所と低い箇所の高低差のことを最大高さRzとして表す。
フッ化物重合体フィルムはこのテクスチャの最大高さRzを小さくすることで、水の接触角が増大し、汚れが流れやすくなる。汚れが堆積しにくい最大高さRzは5〜20μmの範囲が好ましい。
〔テクスチャ〕
テクスチャとは、受光面が凹凸処理されている状態のことである。最表面被覆材にテクスチャを設ける場合は放電処理前に設けるのが好ましく、フィルム製造時に形成することが好ましい。形成方法は以下の手法が可能である。
(1) 融したフッ化物重合体をスリットより押し出してフィルムに成型する際に、押し出し後、表面に不規則な凹凸模様が形成されている冷却ロールを押し付けて、フィルム表面に凹凸テクスチャを転写する方法
(2) サンドブラスト法
テクスチャの形成には、この他に光起電力素子と被覆材とをラミネートする際に、凸凹の成形型を受光面にあてて、最表面被覆材表面に凸凹のテクスチャを形成することもできる。
テクスチャとは、受光面が凹凸処理されている状態のことである。最表面被覆材にテクスチャを設ける場合は放電処理前に設けるのが好ましく、フィルム製造時に形成することが好ましい。形成方法は以下の手法が可能である。
(1) 融したフッ化物重合体をスリットより押し出してフィルムに成型する際に、押し出し後、表面に不規則な凹凸模様が形成されている冷却ロールを押し付けて、フィルム表面に凹凸テクスチャを転写する方法
(2) サンドブラスト法
テクスチャの形成には、この他に光起電力素子と被覆材とをラミネートする際に、凸凹の成形型を受光面にあてて、最表面被覆材表面に凸凹のテクスチャを形成することもできる。
本発明においては、最表面被覆材の枠材内へ挿入される部分のテクスチャの最大高さRzを大きくしたものを使用する。挿入部分のテクスチャを大きくする手法としては以下の手法が可能である。
(1) フィルム表面に凹凸テクスチャを転写する時に、挿入部分のテクスチャの最大高さRzが大きくなるような表面形状の冷却ロールを押し付ける。
(2) 受光面となるエリアをマスキングして挿入部分に対して砂径の大きいものでサンドブラストする。
(3) 光起電力素子のラミネート時に最表面被覆材の受光面側から挿入部分にあたる領域に凸凹の大きいテクスチャ成形型を押し当てることにより形成する。
フッ化物重合体の場合、接着剤との接着性が悪いので、枠材内へ挿入される部分の最表面被覆材の大きな高低差のテクスチャとして、最大高さRzは、好適には0.2mm以上である。このとき、最大高さRzが大きくなり過ぎると、上述の(1)(2)の方法では形成できない。(1)(2)の手法で可能な最大高さは、最表面被覆材の厚さ以内である。これ以上に最大高さが大きくなる場合(3)の手法で形成する。
また テクスチャの密度が高い場合、すなわち凹凸の単位面積当たりの数が多い場合、接着封止材と最表面被覆材間のテクスチャ処理部の接着面積が大きくなるため、より大きな接着力が得られる。算術平均粗さRaはテクスチャ密度が高ければ値が大きくなる。フッ化物重合体フィルムの最大高さRzが0.2mm以上で、算術平均粗さRaは35μm以上であれば、テクスチャの凸凹密度は十分に高くなるので特に好ましい。
以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明する。
光起電力素子を封止材により一体成形する時に、テクスチャ成形型によりテクスチャ処理する例である。
まず光起電力素子は、導電性基板上に裏面反射層、半導体光活性層、透明電極層を順次形成し、透明電極層の上に櫛型の集電電極とそれに接続したバスバー電極を有するアモルファスシリコン太陽電池(光起電力素子)を作製する。直並列接続することにより寸法は720mm×1200mmとしている。
次に光起電力素子を一体成形封止する。図8は本実施例1の太陽電池モジュールで使用する光起電力素子を封止するために被覆材を積層しているところを表す図である。図において801は光起電力素子、802は充填材、803は最裏面被覆材、804は最表面被覆材である。光起電力素子801は上記で説明したものを使用し、充填材802はEVA、最裏面被覆材803はPETフィルム、最表面被覆材804はフッ化物重合体フィルムを使用する。充填材802、最表面被覆材804、最裏面被覆材804は全て寸法が820mm×1300mm寸法のものを使用する。このとき、最表面被覆材804は厚さが50μmであり、全面にテクスチャ処理されているフッ化物重合体フィルムを使用し、この全面テクスチャの最大高さRz´は12μmのものを使用している。
次にテクスチャ成形型の押し当て方法について説明する。図9は本発明の実施例1で使用するテクスチャ成形型を使用しているところを説明するための図である。図において901は被覆材、902はテクスチャ成形型である。テクスチャ成形型902は、被覆材901の周囲が40mm幅でテクスチャ処理できるように外側寸法は820mm×1300mm、内側の開口部寸法は740mm×1220mmとなっている。また被覆材901と接する側には凹凸形状が形成されている。
図10は図9の断面図である。図において1001はテクスチャ成形型である。このように、光起電力素子の周囲をテクスチャ成形型1001(902)により凹凸形成処理する。テクスチャ成形型1001を位置合わせして配置して、真空引き、加熱処理して光起電力素子をラミネートし、ラミネート封止体を作製する。
図11は実施例1で使用する光起電力素子のラミネート封止体の断面図である。図において1101は最表面被覆材、1102は最表面被覆材の枠材への挿入部、1103は光起電力素子、1104は充填材、1105は最裏面被覆材である。
また図2は本発明実施例1で使用する光起電力素子のラミネート封止体の全体図である。図において201は光起電力素子の受光面部、202は最表面被覆材の枠材への挿入部である。このように、最表面被覆材の周囲にテクスチャ処理し最表面被覆材の枠材への挿入部202(1102)を形成できる。本実施例での枠材挿入部のテクスチャの最大高さのRzは0.5mmとしている。また算術平均粗さRaは100μmとしている。
次に枠材を取り付ける。図12は本発明実施例1の光起電力素子のラミネート封止体に枠材を取り付けるところを説明するための概略図である。図において1201は光起電力素子の受光面部、1202は最表面被覆材の枠材への挿入部、1203は枠材である。図のように、光起電力素子のラミネート封止体の周囲に枠材1203を取り付ける。枠材は短辺枠材の寸法は40mm幅×50mm高さ×740mm長さで、長辺枠材の寸法は40mm幅×50mm高さ×1300mm長さのものを使用する。枠材1203の溝に光起電力素子のラミネート封止体の端部を挿入する。このとき接着封止材(不図示)を予め溝内に塗布しておく。接着封止材としてはシリコーン樹脂接着剤を使用する。そして短辺枠材と長辺枠材をそれぞれビス留め(不図示)固定する。
図1は本発明の太陽電池モジュールを説明するための概略断面図である。(図中の符号は説明済)また図14は図1の最表面被覆材の枠材挿入部の拡大図である。図において1401は最表面被覆材の枠材挿入部、1402は接着封止材、1403は枠材である。図のように、予めフィルムにテクスチャ成形したものを更にラミネート時の成形型でテクスチャを設けているので、テクスチャ処理部は2重のテクスチャ構造を有している。
上述のように作製することで、枠材に挿入された部分での最表面被覆材のテクスチャ処理部103の最大高さRzが大きいので接着封止材106とテクスチャ処理部103間での接着強度がアンカー効果により大きくなり、枠材から封止材端部が抜け難くなる。
本実施例の場合、テクスチャ処理部は2重のテクスチャ構造を有する。そのため飛躍的な接着強度の向上が見込める。また、前記フィルムに予め形成したテクスチャは防眩性を向上させる他、フィルムの汚れ防止の効果もある。その結果、風荷重に対する耐久性が向上する。
また本発明によれば、枠材との接着性を強化するためのテクスチャの形成は、従来からのラミネート工程で行えるので、製造工程を複雑にすることはない。
最表面被覆材は被覆材の製造工程で、予め全面テクスチャ処理されていないものを使用しており、それ以外は実施例1と同様に作製した例である。
図13は本発明の実施例2の太陽電池モジュールを説明するための概略断面図である。図において1301は光起電力素子、1302は最表面被覆材、1303は最表面被覆材の枠材への挿入部、1304は充填材、1305は接着封止材である。図のように最表面被覆材1302は全面にテクスチャ処理されていない。枠材への挿入部だけがテクスチャ処理1303されている。
このように枠材に挿入される部分だけがテクスチャ処理されているだけでも、従来例に対して封止部端部から枠材が抜け難い構造にすることができる。
枠材内へ挿入される最表面被覆材のテクスチャ処理を、フィルム成形時に形成した最表面被覆材を使用した例である。
図3は本発明実施例3の太陽電池モジュールを説明するための概略断面図である。図において301は光起電力素子、302は最表面被覆材、303は最表面被覆材の枠材への挿入部、304は接着封止材、305は枠材である。図において最表面被覆材302は厚さ300μm品を使用し、全面にテクスチャ処理されているものを使用している。枠材との挿入部以外の領域のテクスチャの最大高さRz´は10μmである。また枠材への挿入部303も、フィルムの製造時にエンボス付きの冷間ロールを押圧して形成している。枠材への挿入部303の最大高さRzは200μm(0.2mm)である。また算術平均粗さRaは40μmである。
上記の最表面被覆材を使用し、ラミネート時にテクスチャ成形型を使用しなかった以外は実施例1と同様に作製する。
本実施例では、実施例1のようにラミネート工程においてテクスチャを別途設ける型を必要としない。汚れ防止のためのテクスチャと枠材への接着力向上のためのテクスチャを同時に形成できるため、さらに製造工程が簡易になるメリットがある。
枠材への挿入部のテクスチャの最大高さが大きく、かつテクスチャの密度を高くした例である。
図4は本発明実施例4の太陽電池モジュールを説明するための概略断面図である。図において401は光起電力素子、402は最表面被覆材、403は最表面被覆材の枠材への挿入部、404は接着封止材である。図において最表面被覆材402は厚さ300μm品を使用し、全面にテクスチャ処理されているものを使用している。この全面テクスチャの最大高さRz´は10μmである。また最表面被覆材の枠材への挿入部403のテクスチャは、フィルムの製造時にエンボス付きの冷間ロールを押圧して形成している。この枠材への挿入部のテクスチャの最大高さRzは200μm(0.2mm)であり、算術平均粗さRaは70μmのものを使用している。
上記の最表面被覆材を使用した以外は実施例3と同様に作製する。テクスチャの密度を高くすることにより、テクスチャ処理部403と接着封止材404との接着力がさらに大きくなり、より大きな効果が得られる。
101、301、401、601、701、801、1103、1301 光起電力素子
102、302、402、602、702、804、1101、1302 最表面被覆材
104、603、703、803、1105 最裏面被覆材
105、604、704、802、1104、1304 充填材
106、304、705、1305、1402 接着封止材
107、305、502、605、706、1203、1403 枠材
201、501、1201 光起電力素子の受光面部
103、202、303、1102、1202、1303、1401 最表面被覆材の枠材への挿入部
901 被覆材
902、1001 テクスチャ成形型
102、302、402、602、702、804、1101、1302 最表面被覆材
104、603、703、803、1105 最裏面被覆材
105、604、704、802、1104、1304 充填材
106、304、705、1305、1402 接着封止材
107、305、502、605、706、1203、1403 枠材
201、501、1201 光起電力素子の受光面部
103、202、303、1102、1202、1303、1401 最表面被覆材の枠材への挿入部
901 被覆材
902、1001 テクスチャ成形型
Claims (6)
- 少なくとも光起電力素子と、前記光起電力素子の被覆材と、枠材とからなる太陽電池モジュールにおいて、前記被覆材は少なくとも充填材と最表面被覆材により構成しており、前記枠材内に挿入する領域における前記最表面被覆材の受光面上にはテクスチャが形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
- 前記枠材内に挿入する領域における前記最表面被覆材の受光面上のテクスチャの最大高さRzは0.2mm以上であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
- 前記枠材内に挿入する領域における前記最表面被覆材の受光面上のテクスチャの算術平均荒さRaは35μm以上であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
- 枠材内に挿入されない領域における前記最表面被覆材には、最大高さRzが5μm以上20μm以下のテクスチャが全面にわたり形成されていることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
- 前記最表面被覆材はフッ化物重合体であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
- 前記樹脂フィルムは両面が放電処理されていることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
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