JP2011113749A - 照明器具 - Google Patents

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【課題】簡素な構造とすることによりコネクタの小型化を図り、全体を薄型化できる照明器具を提供する。
【解決手段】 照明器具10は、コネクタ15のコネクタ本体23に、接触端子24を収納するための接触端子収納溝25を形成した電源側挿入部26と、接触端子24に接続されたリード線14の一部を収納するためリード線収納溝27を有するとともにリード線14を引き出すための引出口28を有するリード線引出部29と、をL字に接続した。
【選択図】図3

Description

本発明は、引掛シーリングボディにアダプタを接続固定することにより住宅等の天井面に直接取り付けられる直付型の照明器具に関する。
従来の照明器具の一例として、リード線の先端に接続されたコネクタをアダプタに装着するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−47360号公報(図1、段落番号0021)
ところが、特許文献1に開示された従来の照明器具においては、コネクタから引き出されたリード線が、コネクタの挿入方向と同一軸上逆方向の下方に向けて引き出されている。
従って、特許文献1の照明器具においては、リード線をコネクタの挿入方向に直交する方向に引き出す場合に、リード線をコネクタの引き出し部分から直角方向に曲げたとしても、少なくともリード線の直径分がコネクタ本体から突出することになって薄型化を阻害する要因となっていた。
一方、リード線をコネクタの挿入方向と直交する方向に向けて引き出してコネクタカバーによりリード線を規制するようにした照明器具も提案されたが、このような照明器具では、リード線に印加された張力がコネクタカバーに直接伝わることになる。
従って、このような照明器具においては、コネクタカバーの固定を強固にしなければならず、それにより、コネクタの大型化をまねく要因となりうる。加えて、このような照明器具においては、電気機器の絶縁間隙と沿面距離との総称と定義される絶縁距離を十分に確保する必要があるにもかかわらず、コネクタカバーに有する隙間が絶縁に影響するために、ある程度の厚みを必要として小型化に際して限界がある。
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡素な構造とすることによりコネクタの小型化を図り、全体を薄型化できる照明器具を提供することにある。
本発明に係る照明器具は、電源側の配線部品に接続されて負荷側に電力を供給するためのコネクタを有する照明器具であって、前記コネクタは、絶縁物からなりL字形状に形成されたコネクタ本体を有し、前記コネクタ本体には、接触端子を収納するための接触端子収納溝を形成した電源側挿入部と、前記接触端子に接続されたリード線の一部を収納するためリード線収納溝を有するとともに前記リード線を引き出すための引出口を有するリード線引出部と、がL字に接続されており、前記コネクタ本体は、前記電源側挿入部が前記電源側の配線部品に挿入されて前記接触端子が前記電源側の配線部品に電気的に接続された際に、前記リード線引出部が前記電源側の配線部品の表面に略当接配置される。
本発明においては、コネクタの電源側挿入部が電源側の配線部品に挿入されることにより、リード線がリード線引出部の引出口から横方向へ引き出され、リード線引出部が電源側の配線部品の表面に略当接配置されるために、コネクタの電源側の配線部品からの突出量が小さくなる。
従って、本発明においては、簡素な構造とすることによりコネクタの小型化を図り、コネクタの電源側の配線部品からの突出量を小さくすることにより全体を薄型化できる。
本発明に係る照明器具は、上記照明器具において、前記電源側の配線部品が、引掛シーリングボディに接続固定して機械的及び電気的に接続保持するアダプタである。
本発明においては、コネクタの電源側挿入部がアダプタに挿入される構造とすることにより、絶縁距離を十分に確保してコネクタを小型化できる。
本発明の照明器具によれば、コネクタの電源側挿入部が電源側の配線部品に挿入されることにより、リード線がリード線引出部の引出口から横方向へ引き出され、リード線引出部が電源側の配線部品の表面に略当接配置されるために、コネクタの電源側の配線部品からの突出量が小さくなる。
これにより、本発明の照明器具によれば、簡素な構造とすることによりコネクタの小型化を図り、コネクタの電源側の配線部品からの突出量を小さくすることにより全体を薄型化できるという効果を有する。
本発明に係る一実施形態の照明器具のコネクタ装着前の垂直断面図 図1の照明器具のコネクタ装着後の垂直断面図 図1のコネクタの組立手順を説明するリード線組込前の斜め下方から視た一部破断外観斜視図 図1のコネクタの組立手順を説明するリード線組込後の斜め下方から視た外観斜視図 図4のコネクタの正面図 図2の照明器具のコネクタ周りの断面図
以下、本発明の一実施形態に係る照明器具について図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施形態である照明器具10は、器具本体11と、器具本体11に組付けられた取付ホルダ12と、取付ホルダ12に内嵌された電源側の配線部品であるアダプタ13と、一対のリード線14が接続されてアダプタ13に挿入接続されるコネクタ15と、を備え、コネクタ15の下方において器具本体11に不図示の円環形状の蛍光ランプを保持し、器具本体11に不図示のカバーを装着して、アダプタ13を天井面1に設置されている引掛シーリングボディ2に掛止することにより天井面1に直接取り付けられる。
器具本体11は、例えば厚みの薄い鋼板材を用いて円板形状に形成されている。器具本体11の中央部には取付ホルダ12を装着させるためのホルダ取付孔16が形成されている。器具本体11は、その外縁部の下面に複数の不図示のランプ保持部品を取り付けており、これらランプ保持部品を介して蛍光ランプが保持される。取付ホルダ12は、例えば硬質の樹脂材料を用いて小判形状の外観に形成されて中央部に円環部17を有し、器具本体11のホルダ取付孔16に内嵌されている。取付ホルダ12は、円環部17の内周部にアダプタ係止用の係止突部受18を有する。
アダプタ13は、取付ホルダ12の円環部17に内嵌される外径寸法を有し、内部に一対のアダプタ端子19を収容している。アダプタ端子19は、その一端部に、引掛シーリングボディ2内に収容されている不図示の一対の給電端子に引掛けられて給電端子に電気的に接続される屈曲端部20をそれぞれ有する。アダプタ端子19は、その他端部に、アダプタ13の下面に形成されているコネクタ挿着孔21内に配置される不図示のコネクタ接続端部を有する。アダプタ13は、回動されてから、その外周部に形成されている係止突部22が取付ホルダ12の係止突部受18に係止されることにより取付ホルダ12に取り付けられ、アダプタ端子19が引掛シーリングボディ2の給電端子に掛止されることにより器具本体11を天井面1に機械的および電気的に接続保持する機能を有する。
図3に示すように、コネクタ15は、絶縁性を有する硬質の樹脂材料を用いてL字形状に形成されたコネクタ本体23を有し、コネクタ本体23に、一対の接触端子24を収納するための一対の接触端子収納溝25を形成した電源側挿入部26と、一対の接触端子収納溝25に連通していて一対の接触端子24に接続された一対のリード線14の端部を収納するための一対のリード線収納溝27を有するとともに一対のリード線14を引き出すための一対の引出口28を有するリード線引出部29と、がL字状に接続されている。
接触端子24は、電源側接続部30とリード線かしめ部31とを一体に有する。電源側接続部30は、リード線14の被覆32を除去されて露出した芯線33に電気的に接続されており、コネクタ15がアダプタ13のコネクタ挿着孔21に挿着されることにより、アダプタ13内においてアダプタ端子19のコネクタ接続端部に電気的に接続される。電源側接続部30は、その両側部に一対のランス34が突出形成されている。リード線かしめ部31は、リード線14の被覆32にかしめられることによりリード線14を保持する。
電源側挿入部26には、接触端子収納溝25の側部に、接触端子収納溝25の幅寸法よりも小さく、接触端子24の電源側接続部30とリード線かしめ部31との外形寸法およびリード線14の外径寸法よりもわずかに小さい幅寸法を有するスリット状の接触端子収納溝側抜止部35が形成されている。接触端子収納溝25には、電源側接続部30のランス34を係止させるためのランス係止部36がそれぞれ形成されているとともに、入り口部分にテーパ部37を有する。リード線引出部29の側部には、接触端子収納溝側抜止部35に連通されていて、リード線収納溝27の幅寸法よりも小さく、リード線14の外径寸法よりもわずかに小さい幅寸法を有するスリット状のリード線収納溝側抜止部38が形成されている。リード線収納溝27は底面に接触端子24のリード線かしめ部31が当接することにより接触端子24を位置決めるための底面39を有する。
次に、コネクタ15の組立手順について説明する。
電源側接続部30にリード線14の芯線33がはんだ付け等の接合手段により電気的に接続されるとともにリード線かしめ部31によりリード線14がかしめられた接触端子24が、電源側接続部30を上方に配置されるとともにリード線14を水平方向に向けられてコネクタ本体23の電源側挿入部26の上方に配置される。
次に、接触端子収納溝側抜止部35に縦方向にリード線14を押圧挿入しながら、リード線かしめ部31、電源側接続部30の順に接触端子24を接触端子収納溝25に挿入していく。このとき、リード線14は、接触端子収納溝側抜止部35のテーパ部37により接触端子収納溝側抜止部35にスムースに誘導され、接触端子収納溝側抜止部35がリード線14の外径寸法よりもわずかに小さい幅寸法を有するために損傷を受けることがない。
続いて、リード線14を接触端子収納溝側抜止部35からリード線収納溝側抜止部38に押圧挿入していく。このとき、リード線収納溝側抜止部38がリード線14の外径寸法よりもわずかに小さい幅寸法を有するために、リード線14に損傷を与えることはない。
図4、図5に示すように、リード線14は、リード線収納溝側抜止部38に押圧挿入されることにより、リード線引出部29においてリード線収納溝27内に収納されて引出口28から水平方向に引き出される。そして、接触端子収納溝25に挿入された接触端子24は、リード線かしめ部31がリード線収納溝27の底面39に当接することにより位置決めされ、同時的に、電源側接続部30のランス34がランス係止部36に係止されることにより接触端子収納溝25に抜け止められて組付けられる。これにより、接触端子収納溝25に挿入された接触端子24は接触端子収納溝側抜止部35により接触端子収納溝25内に保持され、リード線収納溝27に挿入されたリード線14はリード線収納溝側抜止部38によりード線収納溝27内に保持される。
図6に示すように、コネクタ15は、アダプタ13のコネクタ挿着孔21に挿入されることにより、接触端子24の電源側接続部30がアダプタ端子19のコネクタ接続端部に電気的に接続されて、引掛シーリングボディ2内の給電端子を通じて接触端子24に商用電源が与えられる。このとき、電源側挿入部26がアダプタ13のコネクタ挿着孔21に挿入されたコネクタ15は、リード線引出部29がアダプタ13の下面に略当接配置されることによりリード線14がアダプタ13の下面に沿って水平方向に引き出される。リード線14は、器具本体11に取り付けられる不図示の安定器に電気的に接続される。安定器は不図示の器具配線を通じて不図示のランプソケットに電気的に接続される。ここで、リード線引出部29のリード線収納溝27は、アダプタ13側に開口していてアダプタ13により略閉塞されるために感電の虞はない。また、コネクタ本体23が一体構造であるために、万が一に、リード線14に図6中の下方に向く引張荷重がかかったとしても、その荷重に十分耐えることによりコネクタ本体23が破損に至る虞もない。
本発明の一実施形態の照明器具10では、コネクタ15の電源側挿入部26がアダプタ13に挿入されることにより、リード線14がリード線引出部29の引出口28から水平方向へ引き出され、リード線引出部29がアダプタ13の下面に略当接配置されるために、コネクタ15のアダプタ13からの突出量が小さくなる。
従って、本発明の一実施形態の照明器具10では、簡素な構造とすることによりコネクタ15の小型化を図り、コネクタ15のアダプタ13からの突出量を小さくすることにより薄型化できる。
本発明の一実施形態の照明器具10では、コネクタ15の電源側挿入部26がアダプタ13に挿入される構造とすることにより、絶縁距離を十分に確保してコネクタ15を小型化できる。
なお、前記各実施形態で使用した器具本体11、取付ホルダ12、アダプタ13等は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
2 引掛シーリングボディ
10 照明器具
13 アダプタ(電源側の配線部品)
14 リード線
15 コネクタ
23 コネクタ本体
24 接触端子
25 接触端子収納溝
26 電源側挿入部
27 リード線収納溝
28 引出口
29 リード線引出部

Claims (2)

  1. 電源側の配線部品に接続されて負荷側に電力を供給するためのコネクタを有する照明器具であって、
    前記コネクタは、絶縁物からなりL字形状に形成されたコネクタ本体を有し、前記コネクタ本体には、接触端子を収納するための接触端子収納溝を形成した電源側挿入部と、前記接触端子に接続されたリード線の一部を収納するためリード線収納溝を有するとともに前記リード線を引き出すための引出口を有するリード線引出部と、がL字に接続されており、前記コネクタ本体は、前記電源側挿入部が前記電源側の配線部品に挿入されて前記接触端子が前記電源側の配線部品に電気的に接続された際に、前記リード線引出部が前記電源側の配線部品の表面に略当接配置される照明器具。
  2. 前記電源側の配線部品が、引掛シーリングボディに接続固定して機械的及び電気的に接続保持するアダプタである請求項1に記載の照明器具。
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