JP2011112862A - 画像投影装置の保持装置および画像投影装置 - Google Patents

画像投影装置の保持装置および画像投影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】歪み補正機能のない画像投影装置を用いた至近投影を可能とする。
【解決手段】関節部15〜17とアーム部12〜14により構成され、画像投影装置1と、設置対象物または設置面とを連結する画像投影装置の保持装置10であって、情報処理装置3から画像信号を入力する信号入力部30と、関節部15〜17に設けられ、該関節部15〜17が形成する傾きを検出する傾き検出手段20〜22と、傾き検出手段20〜22による検出結果に基づいて、画像投影装置1の投影軸と投影面2との角度を算出する角度算出手段32と、角度算出手段32の算出結果に基づいて、画像信号の歪み補正を行う歪み補正手段33と、歪み補正手段33による補正後の画像信号を画像投影装置1に出力する信号出力部31とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像投影装置の保持装置および画像投影装置に関する。さらに詳述すると、至近投影型の画像投影装置に好適な画像投影装置の保持装置に関する。
従来、プロジェクタなどの画像投影装置により投影面(スクリーン)に大きく画面を投影(投射)する場合においては、スクリーンからある程度の距離を離して、設置台等を設置して、その上に画像投影装置を配置する必要があり、投影のために大きなスペースを必要としていた。
また、このようにスクリーンからある程度の距離を離して画像投影装置を設置する形態では、スクリーンに投影される画面について、使用者が説明を行なう際等に、画像投影装置とスクリーンとの間に入ると自身の影が生じ画面が見えないといった問題があった。
このような問題に対して、近年、画像投影装置の小型軽量化が図られ、壁や机の端などに直接取り付け、スクリーンの略水平方向や至近距離からの投影が可能な至近投影型の画像投影装置が提案されている。
しかしながら、至近距離からの投影では、画像投影装置の光軸(投影軸)とスクリーンが所定の傾きをもつため、プロジェクタからスクリーンまでの距離が、スクリーンの上端と下端(または左端と右端)とで異なることとなり、台形歪みを発生する。そのため、歪み補正機能を有するプロジェクタを用いる必要があった。また、この台形歪みは、プロジェクタの設置位置および投影位置によってその形状が異なるため、使用の都度、ユーザにより歪み補正を調節する必要があり、煩雑となっていた。
このような問題に対し、例えば、特許文献1には、自在腕部を有し、投射の際に歪みが発生したときに歪み量にしたがって液晶プロジェクタ部を任意の角度に傾けることで歪みを補正するスタンド付き液晶プロジェクタ装置が開示されている。
また、特許文献2には、自在アームの先端部に固定されたプロジェクタを有し、自在アームを変形させることにより、プロジェクタの投写位置を変更可能なプロジェクタ装置であって、自在アームは、基準軸に対する自身の中心軸の傾き角度が一定角度を保持した状態で、中心軸とプロジェクタの光軸Rとが所定角度を有するようにプロジェクタを固定する先端アームと、アーム支持軸と先端アームとの間に、傾き角度可変アームと、先端アーム傾き角度調整装置とを有するプロジェクタ装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、液晶パネルの可動機構を有するプロジェクタでなければ適用することはできないという問題があった。
また、特許文献2に記載の技術では、投射光の光軸と投射面とを垂直を維持する必要があるため、例えば、壁に設置して使用する際には、投射画像と使用者の間にプロジェクタがあり、妨げになるという問題があった。また、レンズシフト機能を有するプロジェクタが必要となるという問題があった。さらに、アームの傾き角データをプロジェクタに送り、プロジェクタがレンズシフト制御を行う必要があるため、当該レンズシフト制御が可能なプロジェクタが必要であるという問題があった。
そこで本発明は、関節部とアーム部により構成され、画像投影装置と、設置対象物または設置面とを連結する画像投影装置の保持装置であって、外部装置から画像信号を入力する入力手段と、関節部に設けられ、該関節部が形成する傾きを検出する傾き検出手段と、傾き検出手段による検出結果に基づいて、画像投影装置の投影軸と投影面との角度を算出する角度算出手段と、角度算出手段の算出結果に基づいて、画像信号の歪み補正を行う歪み補正手段と、歪み補正手段による補正後の画像信号を画像投影装置に出力する出力手段とを備えることにより、歪み補正を画像投影装置ではなく、その保持装置により可能とすることにより、歪み補正機能のない画像投影装置によっても歪み補正を可能とし、至近投影を可能とする画像投影装置の保持装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の画像投影装置の保持装置は、関節部とアーム部により構成され、画像投影装置と、設置対象物または設置面とを連結する画像投影装置の保持装置であって、外部装置から画像信号を入力する入力手段と、関節部に設けられ、該関節部が形成する傾きを検出する傾き検出手段と、傾き検出手段による検出結果に基づいて、画像投影装置の投影軸と投影面との角度を算出する角度算出手段と、角度算出手段の算出結果に基づいて、画像信号の歪み補正を行う歪み補正手段と、歪み補正手段による補正後の画像信号を画像投影装置に出力する出力手段とを備えるものである。
また、請求項2に記載の画像投影装置の保持装置は、関節部とアーム部により構成され、画像投影装置と、設置対象物または設置面とを連結する画像投影装置の保持装置であって、外部装置から画像信号を入力する入力手段と、関節部に設けられ、該関節部が形成する傾きを検出する傾き検出手段と、傾き検出手段による検出結果に基づいて、画像投影装置の投影軸と投影面との角度を算出する角度算出手段と、角度算出手段により算出される角度に対する画像信号の歪み補正量を記憶した記憶手段と、画像信号の歪み補正量に基づいて、画像信号の歪み補正を行う歪み補正手段と、歪み補正手段による補正後の画像信号を画像投影装置に出力する出力手段とを備えるものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の画像投影装置の保持装置において、関節部を複数有し、角度算出手段は、複数の関節部の複数の傾き検出手段による検出結果に基づいて、画像投影装置の投影軸と投影面との角度を算出するものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3までのいずれかに記載の画像投影装置の保持装置において、設置対象物または設置面は、投影面と略水平位置にあるものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1,3,4に記載の画像投影装置の保持装置において、投影面から画像投影装置の投影手段までの投影面に対する垂直方向における距離を算出する距離算出手段を備え、歪み補正手段は、角度算出手段および距離算出手段の算出結果に基づいて、画像信号の歪み補正を行うものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5までのいずれかに記載の画像投影装置の保持装置において、傾き検出手段は、エンコーダまたはポテンショメータであるものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6までのいずれかに記載の画像投影装置の保持装置において、傾き検出手段は、加速度センサーであり、該加速度センサーの初期値を設定するリセット手段を有するものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1から7までのいずれかに記載の画像投影装置の保持装置において、設置対象物または設置面との支持部に、ネジ穴、マグネットおよび/またはクランプを設けたものである。
また、請求項9に記載の画像投影装置は、請求項1から8までのいずれかに記載の画像投影装置の保持装置を備えるものである。
本発明によれば、歪み補正機能のない画像投影装置によっても歪み補正を可能とし、至近投影を可能とする。
本発明に係る画像投影装置の保持装置の一実施形態であるアームの構成およびその使用形態の模式図である。 アームの機能ブロック図の一例である。 アームをスクリーンの(a)上端、(b)下端、(c)左端、(d)右端に固定して至近投影を行う場合の模式図である。 アームの支持部として(a)クランプ、(b)ネジ、(c)マグネットを用いた場合の模式図である。 (a)プロジェクタが使用者の妨げになる例、(b)プロジェクタが使用者の妨げにならない例を示す説明図である。 アームを用いてプロジェクタをスクリーンに正面投射した場合の模式図である。 図6に示す例におけるアームの第1〜第3関節のそれぞれの傾き角の説明図である。 アームを用いてプロジェクタをスクリーンに対して上方から投射した場合の模式図である。 図8に示す例におけるアームの第1〜第3関節のそれぞれの傾き角の説明図である。 エンコーダの模式図である。 エンコーダを第1関節の傾き検出手段として用いた場合の模式図である。 スクリーンに投影される台形画像の一例である。 逆台形画像の一例である。 (a)正面投射時、(b)斜め投射時の投射画像座標の一例である。 (a)図8に示す例におけるアームの拡大図である、(b)傾き角および長さの模式図である。 加速度センサーによる角度検知の原理を説明する図である。 画像投影システムの全体構成および信号処理を示す模式図の一例である。 画像投影システムの全体構成および信号処理を示す模式図の他の例である。
以下、本発明に係る構成を図1から図18に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。本実施形態に係る画像投影装置(プロジェクタ1)の保持装置(アーム10)は、関節部(第1〜第3関節15〜17)とアーム部(第1〜第3小アーム12〜14)により構成され、画像投影装置と、設置対象物または設置面とを連結する画像投影装置の保持装置であって、外部装置(情報処理装置3)から画像信号を入力する入力手段(信号入力部30)と、関節部に設けられ、該関節部が形成する傾きを検出する傾き検出手段(傾き検出手段20〜22)と、傾き検出手段による検出結果に基づいて、画像投影装置の投影軸と投影面(スクリーン2)との角度を算出する角度算出手段(角度算出手段32)と、角度算出手段の算出結果に基づいて、画像信号の歪み補正を行う歪み補正手段(歪み補正手段33)と、歪み補正手段による補正後の画像信号を画像投影装置に出力する出力手段(信号出力部31)とを備えるものである。
(保持装置構成)
図1に本発明に係る画像投影装置の保持装置の一実施形態であるプロジェクタ用アーム(以下、アーム)10の構成およびその使用形態の一例を示す。
本実施形態に係るアーム10は、プロジェクタ1と投影面(スクリーン)2とを連結して、プロジェクタ1を保持するものであり、クランプ11(支持部)、第1小アーム12、第2小アーム13、第3小アーム14、第1関節15、第2関節16、第3関節17により構成される。また、それぞれの関節部には、屈曲具合(傾き角)を検出するための傾き検出手段20,21,22が設けられている。
さらに、図2に示すように、アーム10の内部であって、例えば、いずれかの小アームの内部には、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置3から送信される信号、すなわち、プロジェクタ1で投影する画像データに対応する画像信号を受信する信号入力部30および後述するように歪み補正後の画像データに対応する画像信号をプロジェクタ1へ送信する信号出力部31を備えている。
なお、本実施形態では、アーム10とプロジェクタ1および/または情報処理装置3は物理的な接続状態にある必要はなく、信号入力部30および信号出力部31の通信手段としては、例えば、無線LAN技術を用いることが好ましい。なお、信号出力部31とプロジェクタ1の信号入力部とは有線で接続することも好ましい。
さらに、アーム10の内部には、上記傾き検出手段20,21,22、信号入力部30および信号出力部31と電気的に接続された処理回路を備えている。さらに、処理回路は、後述するように、バスで接続された演算手段(CPU)および記憶手段(RAM、ROMなど)が協働することにより、角度算出手段32、歪み補正手段33、距離算出手段34等としてアーム10を機能させる。
アーム10は、第1関節15、第2関節16および第3関節17が回動することによって角度調節可能であり、プロジェクタ1の位置をy,z方向に移動可能である。これにより、投射位置、投射サイズ、投射角度を調節することができる。なお、アーム10の関節部の数は、本実施形態の例に限られるものではなく、関節数を3つ以外とする場合でも、それに対応する小アーム、傾き検出手段を設ければよいのは勿論である。
図4(a)に示すように、アーム10は、クランプ11によりスクリーン2などの設置面や机などの設置対象物を挟み、ネジを締めることで固定する。この際に、クランプ11のネジ先端と投射面と接する面に、保護部材18を設けることが好ましい。これにより、スクリーン2等の破損を防止することができる。なお、保護部材18としては、例えば、ゴム部材などを用いることができる。
また、クランプ11でスクリーン2の上端を挟んでアーム10を固定した例を図3(a)に示すが、これに限られるものではなく、図3(b)〜(d)に示すようにスクリーン2の下端、左端、右端に固定してもよいのは勿論である。なお、符号19はケーブル(電源ケーブル、情報処理装置3と有線接続する場合の通信ケーブル等)を示している。
また、図4(a)では、アーム10をクランプ11でスクリーン2に固定する例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、壁面4に固定する場合は、図4(b)に示すようにネジ5を用いて固定したり、壁面4が強磁性体材料である場合は、図4(c)に示すようにマグネット6を用いて固定するようにしても良い。
以上のように、アーム10と設置面との接続に、クランプ11やネジ5や磁石6等を用いることにより、アーム10を壁、黒板などに容易に固定することができ、かつ取り外しが容易であるため持ち運びにも適している。
(台形補正処理)
次に、図5を用いてプロジェクタが使用者の妨げになる例(図5(a))よプロジェクタが使用者の妨げにならない例(図5(b))について説明する。
画像投影時にはプロジェクタ1が使用者7の邪魔にならない位置にあることが望ましいので、斜めから投射することになる。上述のように、斜め投射時には、投射画面の上端と下端でのスクリーンと光線のなす角度が異なるため、台形歪みを発生する。特に、スクリーン等に設置して会議等で使用する場合には、プロジェクタ1が使用者7の視界8を遮ることは好ましくないので、図5(b)のように、プロジェクタ1が使用者7の視界8を遮らないように設置する必要がある。このため、投射画面の上端と下端でのスクリーンと光線のなす角度の差は大きくなり、台形歪み量が大きくなるため、台形補正が重要となる。
そこで、本実施形態にかかるアーム10は、以下に述べるように台形補正処理を行うものである。これにより、台形補正機能を備えないプロジェクタ1を用いても歪みのない画像を投射することができる。
<傾き検出手段および角度算出手段>
図6にアーム10を用いてプロジェクタ1をスクリーン2に正面投射した場合の模式図を示す。なお、図6中の破線は、プロジェクタ1の光軸を表している。また、図7に図6に示す例におけるアーム10の第1〜第3関節15〜17のそれぞれの傾き角(θ〜θ)を示す。この場合、プロジェクタ1の光軸はスクリーン2に対し直角であるので、θ〜θは、次式(1)により表わされる。
θ+θ+θ=360−90 … (1)
また、図8にアーム10を用いてプロジェクタ1をスクリーン2に対して上方から投射した場合の模式図を示す。また、図9に図8に示す例におけるアーム1の第1〜第3関節15〜17のそれぞれの傾き角(θ〜θ)を示す。この場合、プロジェクタ1の光軸とスクリーン2のなす角θは、次式(2)により表わすことができ、角度算出手段32は、θ〜θに基づいてθを算出することができる。
θ=360−(θ+θ+θ) … (2)
先ず、θ〜θを求めるための傾き検出手段20〜22について説明する。傾き検出手段20〜22としては、例えば、エンコーダを用いることができる。
図10にエンコーダ20の模式図、図11にエンコーダ20を第1関節15の傾き検出手段として用いた例を示す。なお、第2〜第3関節16〜17についても同様に構成すれば良い。図10に示すエンコーダ20は、回転軸23に軸支された回転盤24に所定のパターンが刻まれており、回転角度によって受光される光のパターンが異なるものである。よって、発光素子25からスリット26および回転盤24を介して受光素子27で受光する光のパターンを電気信号に変換し、各光パターンに対応した回転角度を検知することができる。
また、第2〜第3関節16〜17についても同様に構成すれば良い。このように、アーム10の各関節部は、エンコーダからなる傾き検出手段20〜22を備え、各関節部15〜17が形成する傾き角(θ〜θ)を検出することができる。
なお、アーム10の関節数が異なる場合も同様に、多角形の内角和からプロジェクタの光軸とスクリーンのなす角を算出することができる。また、アーム10をスクリーン2と同一面(水平)でない位置に設置する場合は、アーム10の設置面とスクリーン2との形成する角度を補正したうえで、プロジェクタの光軸とスクリーンのなす角を算出することができる。この場合、例えば、ユーザからアーム10の設置面とスクリーン2との形成する角度(天井に固定する場合は90°等)を入力または選択可能とすれば良い。
<歪み補正手段>
次に、歪み補正手段33の処理について説明する。図3(a)に示したようにプロジェクタ1をスクリーン2の上方から所定の傾きをもって画像を投射した場合、投射画像は、例えば、図12のようになる。このように、上底<下底の台形画像となるのは、プロジェクタ1の投射手段からスクリーン2までの距離が−y方向にいくほど長くなるためである。逆に、プロジェクタ1をスクリーン2の下方から所定の傾きをもって画像を投射した場合、投射画像は、上底>下底の台形画像(逆台形画像)となる。
ここで、図12の台形画像を補正して長方形の画像として正しく投射されるようにするには、各x軸方向、y軸方向のラインで圧縮もしくは引き伸ばしをすればよい。すなわち、図12の例では、y軸方向にいくほど画像幅が狭くなっているので、y軸方向にいくにつれて画像を引き伸ばすことで歪みのない画像が得られることとなる。
そこで、歪み補正手段33は、情報処理装置3から送られてきた画像信号を信号入力部30で受け取ったあと、図13に示すように逆台形画像に変換するものである。この変換後の逆台形画像に対応する画像信号を、信号出力部31からプロジェクタ1に出力して投射することで、歪みが相殺されて、結果としてスクリーン2に、歪みのない投影画像を投影することができる。
この歪み補正手段33による台形形状の算出法の詳細を説明する。図14(a)は正面投射時、図14(b)は斜め投射時の投射画像座標を示している。図14において、ABCDは正面投射時の座標、A´B´C´D´は斜め投射時の座標である。また、cは投射距離(スクリーンからプロジェクタの投影手段までのスクリーンに対する垂直方向における距離)を表している。この時、A´B´C´D´の各パラメータは数式1により求められる。
また、θは、次式(3)で表わすことができる。
θ=90−θ …(3)
さらに、斜め投射時は像面V´での形状を見ることになるので、数式2となる。
角度検出手段32により算出したθと上記式を用いて台形形状を算出することができるが、上記式には投射距離cが含まれているため、投射距離cの算出が問題となる。この場合、例えば、ユーザから投射距離cを入力または選択可能としてもよいが、以下に述べるように、距離算出手段34を設け、これにより、投射距離cを算出することが好ましい。
<距離検知手段>
距離検知手段34の処理について説明する。図15(a)は、図8のアーム部分の拡大図を示している。また、図15(b)に各小アームの長さと各関節の傾きを示す。ここで、A,Aは小アームの長さ(アームの関節間の距離)、Aはプロジェクタの長さ(第3関節17から投影手段まで)であり、L〜Lはスクリーン2と垂直な軸におけるアームとの距離である。θはアーム10もしくはプロジェクタ1の傾き角を示している。
ここで、各小アームの長さおよび使用するプロジェクタ1の長さは処理回路の記憶手段に記憶させる。また、本実施形態では、第1小アーム12はスクリーン2と平行としているので(図1参照)、求めるプロジェクタ1とスクリーン2との距離(投射距離c)は、次式(4)で表わすことができる。
c=L1+L2−L3 …(4)
さらに、各パラメータは数式3で求めることができる。
以上、説明した角度算出手段32、歪み補正手段33および距離算出手段34により、台形形状を算出することができるので、情報処理装置3からアーム10に入力されてくる画像信号について、歪み補正手段33により投射される台形形状とは逆の台形形状に変換した後に、補正後の画像信号をプロジェクタ1に送信することで、歪みのない投射画像を得ることができる。
したがって、本実施形態に係るアーム10によれば、歪み補正機能のないプロジェクタ1を用いても歪み補正を可能とし、至近投影をすることができる。このため、多くの種類のプロジェクタ1への適用が可能である。また、プロジェクタ1をどのような角度で設置しても歪み補正が可能であり、さらに、プロジェクタ1を壁、机等に設置できるため、壁に取り付けて会議で使用、机に設置して投射などの幅広い用途での使用が可能である。
(その他の実施形態)
以上説明した角度算出手段32、歪み補正手段33および距離算出手段34による処理(台形補正アルゴリズム等)は、一例であってこれに限られるものではない。以下にその他の実施の形態について説明する。
傾き検出手段20として、図10に示したエンコーダを用いることに替えて、ポテンショメータを用いることも好ましい。ポテンショメータによれば、回転角度に比例して抵抗値が変化するので、この値を検知して、各関節部の傾き角を検出することができる。
また、傾き検出手段20として、加速度センサーを用いることも好ましい。図16に、加速度センサーによる角度検知の原理を示す。加速度センサーを用いることにより、重力加速度Gを検知することができる。よって、検出した重力加速度Gと正弦関数により、θを求めることができる。
ここで、加速度センサーは各関節部に内蔵すればよいが、加速度センサは地面との傾きを検出するものであるため、エンコーダ等を用いた場合と異なり、スクリーン2そのものが傾いている(地面に対して垂直でない)場合は、正しくθを検知することができないこととなる。
そこで、傾き検出手段として、加速度センサーを用いる場合はリセットボタンを設けるものである。まず、ユーザは図6のように正面投射の形態にし、リセットボタンを押す。このときθの値を0°に設定し、リセット操作後にプロジェクタ1を傾けて傾きを検知すれば、スクリーン2が傾いていたとしても正しく傾きを検知することができる。さらに、距離検知については、θをセンサで求めることができないため、例えば、次式(5)により求めるようにすればよい。
θ=180−θ’−θ’ …(5)
また、アーム10の処理回路の記憶手段にいくつかの投射距離に対する台形形状パラメータ(予め歪み補正テーブル)を予め記憶させることも好ましい。例えば、ボタン等で歪み形状を選択可能とし、ユーザが投射距離によって台形形状を選択するようにする。
このようにすることにより、現状に近似した投射距離に基づく、ほぼ歪みのない画像を得ることができる。このように、予め歪み補正テーブルを記憶させておくことにより、歪み補正手段33での歪み補正演算を行う必要がないこととなる。
(画像投影システム)
図17に本発明に係る画像投影装置の保持装置を備えた画像投影装置を用いた画像投影システムの全体構成および信号処理フローを示す。
傾き検出手段20〜22および角度算出手段32に基づいて得られた投射角度信号S1は、歪み補正手段33に送られる。歪み補正手段33は、投射角度信号S1および距離算出手段34の算出結果に基づいて、歪み補正演算を行い、歪み補正するために台形形状を決定する。歪み補正演算をおこなって得られた歪み補正信号S2と、PC3などの外部端末から入力される画像信号S3に基づいて、アーム内で歪み補正画像を生成し、この歪み補正信号S4をプロジェクタ1へ送るものである。
図17に示す例では、歪み補正演算を、投射角度信号S1を入力値として、その都度実行するようにしているが、歪み補正を演算ではなく歪み補正テーブルを処理回路の記憶装置に記憶させておき、投射角度信号S1に応じた歪み補正値を用いて画像信号S3を補正することも好ましい。この歪み補正テーブルを備えたアーム10を用いた画像投影システムの全体構成を図18に示す。図18に示すアーム10は、歪み補正演算を歪み補正テーブルに替えたものである。ここで、歪み補正テーブルとは、入力値を投射角度データ、出力値を歪み補正値としたテーブルである。
このように構成することにより、その都度歪み補正演算を行う必要がなくなるため、歪み補正処理時間を低減することができる。なお、歪み補正テーブルを用いる場合、記憶手段の記憶容量との関係で制限があるため対応する角度も制限されるが、いくつかの角度に対する補正データを記憶させておけば歪みのほぼない画像が得られることができる。また、より高精度の補正を可能とするために、歪み補正形状をユーザが微調整できるようにすることも好ましい。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 プロジェクタ(画像投影装置)
2 投影面(スクリーン)
3 情報処理装置
4 壁面
5 ネジ
6 マグネット
7 使用者
8 視界
9 投射画像
10 アーム(画像投影装置の保持装置)
11 クランプ(支持部)
12,13,14 第1〜第3小アーム(アーム部)
15,16,17 第1〜第3関節(関節部)
18 保護部材
19 ケーブル
20,21,22 傾き検出手段
23 回転軸
24 回転盤
25 発光素子
26 スリット
27 受光素子
30 信号入力部(入力手段)
31 信号出力部(出力手段)
32 角度算出手段
33 歪み補正手段
34 距離算出手段
特開平8−163476号公報 特開2007−193120号公報

Claims (9)

  1. 関節部とアーム部により構成され、画像投影装置と、設置対象物または設置面とを連結する画像投影装置の保持装置であって、
    外部装置から画像信号を入力する入力手段と、
    前記関節部に設けられ、該関節部が形成する傾きを検出する傾き検出手段と、
    前記傾き検出手段による検出結果に基づいて、前記画像投影装置の投影軸と投影面との角度を算出する角度算出手段と、
    前記角度算出手段の算出結果に基づいて、前記画像信号の歪み補正を行う歪み補正手段と、
    前記歪み補正手段による補正後の画像信号を前記画像投影装置に出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像投影装置の保持装置。
  2. 関節部とアーム部により構成され、画像投影装置と、設置対象物または設置面とを連結する画像投影装置の保持装置であって、
    外部装置から画像信号を入力する入力手段と、
    前記関節部に設けられ、該関節部が形成する傾きを検出する傾き検出手段と、
    前記傾き検出手段による検出結果に基づいて、前記画像投影装置の投影軸と投影面との角度を算出する角度算出手段と、
    前記角度算出手段により算出される角度に対する画像信号の歪み補正量を記憶した記憶手段と、
    前記画像信号の歪み補正量に基づいて、前記画像信号の歪み補正を行う歪み補正手段と、
    前記歪み補正手段による補正後の画像信号を前記画像投影装置に出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像投影装置の保持装置。
  3. 前記関節部を複数有し、
    前記角度算出手段は、複数の前記関節部の複数の前記傾き検出手段による検出結果に基づいて、前記画像投影装置の投影軸と投影面との角度を算出することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の画像投影装置の保持装置。
  4. 前記設置対象物または前記設置面は、前記投影面と略水平位置にあることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像投影装置の保持装置。
  5. 前記投影面から前記画像投影装置の投影手段までの前記投影面に対する垂直方向における距離を算出する距離算出手段を備え、
    前記歪み補正手段は、前記角度算出手段および前記距離算出手段の算出結果に基づいて、前記画像信号の歪み補正を行うことを特徴とする請求項1,3,4のいずれかに記載の画像投影装置の保持装置。
  6. 前記傾き検出手段は、エンコーダまたはポテンショメータであることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の画像投影装置の保持装置。
  7. 前記傾き検出手段は、加速度センサーであり、該加速度センサーの初期値を設定するリセット手段を有することを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の画像投影装置の保持装置。
  8. 前記設置対象物または設置面との支持部に、ネジ穴、マグネットおよび/またはクランプを設けたことを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の画像投影装置の保持装置。
  9. 請求項1から8までのいずれかに記載の画像投影装置の保持装置を備えることを特徴とする画像投影装置。
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