JP2005318354A - 傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】投射面の壁面とそれと水平方向に交差する壁面との交差線を撮像画像から求めて、交差線と撮像範囲の水平線との交点の位置情報を用いてプロジェクタの投射光軸に対する投射面の鉛直方向の傾斜角度を算出して映像の歪みを補正する、傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタを提供する。
【解決手段】撮像画像解析傾斜角度算定部54が、第1の交点83と、第2の交点84との位置情報から第1距離41を演算し、第3の交点85と、第4の交点86との位置情報から第2の距離42を演算し、第1の距離41と第2の距離42の比を求める。上下の2本の枠線82の鉛直方向の間隔に対応して、第1の距離41と第2距離42の比率と、投影装置20の投射光軸27と投射面70との鉛直方向の傾斜角度との相関関係について予め設定されているテーブルを参照し、傾斜角度を取得する。
【選択図】図8

Description

本発明はプロジェクタに関し、特に撮像した投射面となる壁面とその壁面と交差する壁面との交差線から投影装置の投射光軸と投射面との鉛直方向の傾斜角度とを算定するための傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタに関する。
液晶技術やDLP(商標)(デジタルライトプロセッシング)技術の急速な進展に伴うプロジェクタの小型化・高性能化により、映像投射を目的とするプロジェクタの用途も拡大し、家庭内でのディスプレイ型テレビに代わる大型の表示装置としても注目されている。
しかし、プロジェクタはディスプレイ型テレビと違って映像面がスクリーンであったり壁であったりするためにプロジェクタの投射光軸と投射面との相対関係によって映像に歪みを生ずるという問題点がある。特許文献1には液晶プロジェクタの据付角度の検出手段と液晶プロジェクタと投射対象との間の距離を検出する距離検出手段を有し、両検出結果から算出された角度によって液晶表示ユニットの角度を調整する方法が開示されている。この場合液晶表示ユニットの角度を機械的に調整する必要がある。また、特許文献2には角度制御可能なレーザポインタの光点を曲面のスクリーンに投影し、一方、計測用点画像を生成してプロジェクタからスクリーンに投影し、カメラで撮影して光点と点画像との位置計測を行って点画像を移動しながら両点が一致したときに点画像のフレームメモリ上の画素座標を光点の入力画像上の座標に置換して座標変換パラメータメモリに設定する歪み補正方法が開示されている。この場合レーザポインタの角度を制御する必要があり、構造が複雑となる。
一方、スクリーンのプロジェクタの投射光軸に対する垂直方向および水平方向の傾斜がわかればプロジェクタのフレームメモリの座標を変換したりすることによって歪みのない映像をスクリーンに投影する技術は実用化されている。このため特に歪みの原因となりやすい垂直方向の傾斜を測定するために、スクリーンが垂直に設置されているという前提でプロジェクタの垂直の傾きを重力センサで検知し、その傾きに見合った歪み補正を行うプロジェクタは既に開示されて発売されている(特許文献3参照)。
特開平9−281597号公報 特開2001−169211号公報 特開2003−5278号公報
しかし、特許文献3に記載の方法はスクリーンが垂直に設置されているという前提であり、スクリーンが垂直に設置されていない場合やプロジェクタの投射光軸に対し水平方向に傾斜している場合には正確な歪み補正を行うことができないという問題がある。映像の歪み補正のためにスクリーンの液晶プロジェクタの投射光軸に対する垂直方向および水平方向の傾斜角度をレーザポインタと撮像素子を有するデジタルカメラを用いて正確に測定できる傾斜角度測定装置を有する液晶プロジェクタも検討されており、スクリーンに対するプロジェクタの角度を正確に取得する手段としては非常に優れているが、その構成機器としてレーザポインタと二次元配列撮像素子を有するデジタルカメラを用いる必要がある。
本発明の目的は、投射面の壁面とそれと水平方向に交差する壁面との交差線を撮像画像から求めて、交差線と撮像範囲の水平線との交点の位置情報を用いてプロジェクタの投射光軸に対する投射面の鉛直方向の傾斜角度を算出して映像の歪みを補正する、傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタを提供することにある。
本発明の傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタは、
プロジェクタの投影装置の光軸と投射面との鉛直方向の傾斜角度を算定する傾斜角度測定装置と、その傾斜角度測定装置が算定した傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより投射面の画像における台形の歪みを補正する画像制御部とを備え、傾斜角度測定装置は、プロジェクタによる投射画像を含む所定の撮像範囲の撮像面を有する固体撮像素子と、固体撮像素子における撮像画像から、投射面となる平面とその平面の水平方向両側で交差する平面との2本の交差線を検出し、その交差線と撮像範囲内に設定した上下2本の水平線との交点の位置情報に基づいてプロジェクタの投影装置の光軸と投射面との鉛直方向の傾斜角度を算定する撮像画像解析傾斜角度算定部とを有する。
固体撮像素子の撮像画像からの投射面となる平面とその平面と交差する面との交差線の検出が、投影装置より水平方向の2本以上の直線のテストパターンを投射面方向に広角で投射し、撮像面上に現れるそのテストパターンの反射光の屈折点の位置情報を取得して、その屈折点を結んだ直線を算出し、その直線を投射面となる平面とその平面と交差する面との交差線としてもよい。
撮像画像解析傾斜角度算定部は、交差線と撮像範囲内に設定された上下2本の水平線との交点の位置情報に基づいて、上部の水平線上の左右の交点の間の第1の距離と下部の水平線上の左右の交点の間の第2の距離とを取得し、第1の距離と第2の距離との比率を求め、上下の2本の水平線の鉛直方向の間隔に対応して投影装置の光軸と投射面との鉛直方向の傾斜角度と比率との相関関係について予め設定されているテーブルを参照して、投影装置の光軸と投射面との鉛直方向の傾斜角度を算定してもよく、撮像範囲内に設定された上下2本の水平線は撮像範囲を規定する枠線であり、テーブルは枠線の間隔に対応して設定されていてもよく、撮像範囲内に設定された上下2本の水平線は第3の間隔で設定されており、第1の距離と第2の距離との比率を第3の間隔と枠線の間隔の比率で枠線の間隔に対応した比率に換算して、枠線の間隔に対応して設定されたテーブルを参照して投影装置の光軸と投射面との鉛直方向の傾斜角度を算定してもよい。
本発明は、撮像画像を基に投射面の壁面とそれに交差する壁面との交差線を求め、2本の交差線と撮像範囲の水平な平行線との交点の位置情報からそれぞれの交点間の水平方向の距離を求めて、上下の距離の比率からテーブルによってプロジェクタの投射光軸に対する投射面の鉛直方向の傾斜角度を算出するので、投射面の壁面とそれに交差する壁面との交差線の撮像画像が取得できれば簡単な機構で映像の台形歪みを補正することができるという効果がある。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタの模式的ブロック構成図であり、図2は本発明の第1の実施の形態の傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタの模式図であり(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図である。
プロジェクタ10は、投射レンズ21と表示部22とを有する投影装置20と、表示部22の映像を制御する画像制御部23と、傾斜角度測定装置30と、全体の動作を制御する中央処理装置60とを備える。傾斜角度測定装置30が算定した傾斜角度に従って画像制御部23が表示部22の出力映像を制御することにより投射面70の映像の歪みが補正される。映像の歪みの補正は中央処理装置60によって所定の手順で自動的に行われる。
傾斜角度測定装置30は、プロジェクタ10の前面に設けられ所定の方向の光軸を有する撮像レンズ51と、撮像レンズ51を通過する光を受光して撮像画像の所望の位置情報を出力するようにプロジェクタ10の内部に撮像レンズ51の光軸と垂直になるように設けられて撮像面が所定の形状の撮像範囲となるように枠線が周囲に設けられた固体撮像素子53と、固体撮像素子53の画像の位置情報の解析からプロジェクタ10の傾斜角度を算定する撮像画像解析傾斜角度算定部54とを備えている。
本発明では、投射面70となる壁面とその壁面と交差する両側の壁面との鉛直方向の2本の交差線の固体撮像素子53の画面上の位置情報に基づいて、プロジェクタ10の投影装置20の投射光軸27と投射面70との鉛直方向の傾斜角度を算定することを特徴とする。
固体撮像素子53の画面上の壁面の交差線の位置情報の取得には2つの方法がある。第1の方法では、プロジェクタ10の正面側の投射面70を含む反射面から撮像レンズ51を通過して固体撮像素子53に入力した全反射光の撮像画面上の例えば照度の変化線を境界線として取得する。この場合明確な境界線を取得するためには適宜フイルタ処理を行うなどの操作が必要となることが多い
第2の方法は投射範囲を十分に大きくとることができ範囲が両側に接する壁にまで延びる場合の方法であり、投射面70を含む前方の面に投影装置20より水平方向の2本以上の直線のテストパターンを投射し、テストパターンからの反射光の撮像画面上に現れる左右2個の屈折点を取得して、複数のテストパターンの左右それぞれの屈折点を結んだ直線を算出し、その直線を投射面となる平面とその平面と交差する平面との交差線とする、
図3はプロジェクタから壁面に水平方向の複数のテストパターンを投射した状態を示す模式図であり、(a)は側面図、(b)は背面図であり、図4はテストパターンの変化を示す模式図であり、(a)は投射されたテストパターン、(b)は固体撮像素子に入射したテストパターンであり、図5は入射したテストパターンから壁面の交差線を検出する方法を説明するための模式図であり、(a)は想定される交差線の状態、(b)は入射したテストパターンから壁面の交差線を検出する原理を説明する模式図である。
図3(a)のように投射面70となる正面の壁面75aと正面の壁面75aと交差する左側の第1の壁面76a、および右側の第2の壁面77aに、図4(a)に示す複数の水平方向のテストパターン90を投射すると、第1の壁面76aと第2の壁面77aが正面の壁面75aに対して鉛直方向の交差線で交差しているので、正面の壁面75aから第1の壁面76aと第2の壁面77aにかけて屈折したテストパターン90の映像が生じ、その反射光がプロジェクタ10の撮像レンズ51を透過して固体撮像素子53の撮像画面80に図4(b)に示すテストパターン画像91として入射する。テストパターン画像91は図に示されるような左右2個の直線の交点99a、99bを有している。
この複数の直線の交点99a、99bをそれぞれ結んだものが図5(a)に一点差線で示す交差線78、79である。図ではテストパターン90は3本示されているが、2本であっても交差線78、79は算定できる。直線の交点99a、99bの求め方は図5(b)に示すように、テストパターン画像91の左側の2点の検出点93、94の座標を検出点93、94の画素位置から求めて第1の直線方程式により直線95を求め、テストパターン画像91の中央の2点の検出点96、97の座標を検出点96、97の画素位置から求めて第2の直線方程式により直線98を求め、第1の直線方程式と第2の直線方程式の交点として直線の交点99aを求めることができる。右側についても同様にして直線の交点99bが求められる。同じ側に直線の交点99が2点以上得られるとそれぞれの座標から交差線78、79の第3の直線方程式を求めることができる。同じ側に直線の交点99が複数ある場合はそれぞれの座標から最小二乗法を用いて第3の直線方程式を求めるとよい。
テストパターン画像91の第1および第2の直線方程式の算出が撮像されたテストパターン画像91の2点以上の座標を基に行なわれるので、テストパターン90は連続した直線でなく、複数の輝点が直線上に並んだものとして、撮像された輝点の座標から直線方程式を求めてもよく、その場合輝点が2点の場合は2点を通る直線方程式を、2点より多い場合は最小二乗法などの近似法を用いることができる。
以上のような方法で、固体撮像素子53の撮像画面80から、交差線画像あるいは算出された交差線78、79が求められると、撮像画像解析傾斜角度算定部54は、求められた縦方向の交差線78、79と撮像面の撮像範囲81の上下の水平方向の枠線82a、82bとの交点の位置を位置情報として取得し、得られた4個の交点の位置情報から投射面70となる正面の壁面75aと撮像レンズ51の光軸に垂直な面とのなす鉛直方向の傾斜角度を算出する。
図6は撮像範囲内に正面の壁面と左右の壁面とが撮像された場合の個体撮像素子の撮像画像の模式図であり、図7は左右の交差線と撮像画面の上下枠線との交点の位置情報から壁面と撮像レンズの光軸に垂直な面とのなす鉛直方向の傾斜角度を算出する原理を説明するための模式図であり、(a)はプロジェクタ側から正面の壁面を見た正面図、(b)は側面図である。
図6には個体撮像素子53を搭載したプロジェクタ10を斜め上向きに投射した際に、個体撮像素子53で得られる画像が示されている。投影装置20から投射面70に投射された通常の投射画像の個体撮像素子53上での表示エリア71は、個体撮像素子53と投射レンズ21との距離が投射距離(プロジェクタ10と投射面70との距離)に比べて十分小さければほぼ長方形となる。プロジェクタ10から投射される画像は通常投射レンズ中心線に対して垂直方向上向きに打ち上げ角度を設けて投射されるので表示エリア71は図の撮像画面80の中心点72よりも上方(実際は下方)に離れて表示されている。個体撮像素子53の撮像画面80には投射画像の表示エリア71よりも広い範囲が撮像されており正面の壁面75aと第1の壁面76aとの第1の交差線78、正面の壁面75aと第2の壁面77aとの第2の交差線79も表示されている。上述の第2の方法で壁と壁との交差線を求める場合にはテストパタ−ンが投射される投射画像の表示エリア71内に壁面と壁面との交差線が含まれる必要があるので例えば投射レンズ21の画角を広げて投射する必要がある。撮像画面80は個体撮像素子53による撮像範囲全体を示し枠線82で囲まれている。ここから正面の壁面の画像75と左の第1の壁面の画像76との第1の交差線78、正面の壁面の画像75と右の第2の壁面の画像77との第2の交差線79が確認できる。
図6は個体撮像素子53上のイメージであり、撮像レンズ51の中心と撮像画像80の中心72とを結ぶ線に対して鉛直な平面である仮想スクリーンへの写像と考えることができる。正面の壁面の画像75と第1の壁面の画像76との第1の交差線78、正面の壁面の画像75と第2の壁面の画像77との第2の交差線79は、もし撮像レンズ51の光軸が投射面70である正面の壁面75aに対して鉛直に交差しておれば、第1の交差線78と第2の交差線79は平行となり、撮像レンズ51の光軸が投射面70である正面の壁面75aに対して鉛直方向に傾斜して交差しておれば、第1の交差線78と第2の交差線79は平行でなくなる。
固体撮像素子53に図6に示す撮像画面が得られるということは、固体撮像素子53は正面の壁面75a、第1の壁面76a、第2の壁面77aにおける図7(a)の範囲を撮影しているということである。図7(a)で上の撮影限界線82cの水平方向の長さをaとし、下の撮影限界線82dの水平方向の長さをbとすると、aがbより長いという現象は、固体撮像素子53から上の撮影限界線82cまでの距離が、固体撮像素子53から下の撮影限界線82dまでの距離に対して長く、その割合がa/bであるということである。図7(b)において撮像レンズ中心52から上の撮影限界線82cまでの距離をAとし、撮像レンズ中心52から下の撮影限界線82dまでの距離をBとすると、撮像レンズ51の水平方向の画角は同じなのでA:B=a:bであることが分かる。さらに撮像素子レンズ51の垂直方向の画角θlensは既知の固定値であるため、2つの辺の長さの比A:Bが分かると余弦定理で図に示す長さAの辺、長さBの辺、長さCの辺からなる三角形の形状が確定でき(大きさは確定できない)、長さBの辺、長さCの辺との間の交角θdも確定する。ここで撮像レンズ51の一点鎖線で示す光軸線が長さCの辺(投射面70)となす角度θvは、θv=180−θd−θlens/2(度)で求められ、撮像レンズ51の光軸が投射レンズ21の投射光軸27と平行であると仮定すると、プロジェクタ10投射光軸27の投射面70に対する鉛直方向の傾斜角を求めることができる。撮像レンズ51の光軸と投射レンズ21の投射光軸27とが平行でない場合にも撮像レンズ51の光軸と投射レンズ21の投射光軸27との関係は既知なので、プロジェクタ10投射光軸27の投射面70に対する鉛直方向の傾斜角を求めることができる。図7(a)のa:bは図6の第1の交点83と第2の交点84の距離と第3の交点85と第4の交点85の距離の比率と同じであり、図6の第1の交点83と第2の交点84の距離と第3の交点85と第4の交点86の距離の比率が撮像画面80上の位置情報として取得されると、プロジェクタ10の投射光軸27の投射面70に対する鉛直方向の傾斜角を求めることができる。しかし、この演算は上述の通り三角関数を扱う演算であるため、プロジェクタに搭載されているCPUでは非常に重い処理となる。従って高能力のCPUを必要とするので、実施の形態では単純に、上下の2本の水平線である枠線82の鉛直方向の間隔に対応して投影装置20の投射光軸27と投射面70との鉛直方向の傾斜角度と第1の交点83と第2の交点84の距離と第3の交点85と第4の交点85の距離の比率との相関関係について予め設定されているテーブルを参照して、投影装置20の投射光軸27と投射面70との鉛直方向の傾斜角度を算定するここととしているがCPUで演算してもよい。
画像制御部23は歪みを補正するように傾斜角度に基づいて表示部22の出力映像を既知の方法で制御する。
プロジェクタ10は液晶プロジェクタでもDLP(登録商標)(デジタルライトプロセッシング)方式のプロジェクタであっても本発明は適用でき、液晶プロジェクタの場合の表示部22は液晶表示部となり、DLP方式のプロジェクタの場合の表示部22はDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)表示部、カラーホイール、光源を備える。
図8は取得した左右の交差線と撮像画像の上下の枠線との交点の位置情報から投射面と軸線との鉛直方向の傾斜角度を算出して表示部の出力映像を修正する過程を示す模式的流れ図である。
撮像画像解析傾斜角度算定部54が、第1の交差線78と上の枠線82aとの第1の交点83と、第2の交差線79と上の枠線82aとの第2の交点84との位置情報から第1の交点83と第2の交点84との第1の距離41を演算し(ステップS11)、第1の交差線78と下の枠線82bとの第3の交点85と、第2の交差線79と下の枠線82bとの第4の交点86との位置情報から第3の交点85と第4の交点86との第2の距離42を演算し(ステップS12)、第1の距離41と第2の距離42の比を求める(ステップS13)。上下の2本の水平線である枠線82の鉛直方向の間隔に対応して、第1の距離41と第2の距離42の比率と、投影装置20の投射光軸27と投射面70との鉛直方向の傾斜角度との相関関係について予め設定されているテーブルを参照し(ステップS14)、投影装置20の投射光軸27と投射面70との鉛直方向の傾斜角度を取得する(ステップS15)。
ステップS15で生成した傾斜角度を受けて画像制御部23はLSI制御パラメータを生成し(ステップS21)、プロジェクタ用画像処理LSIを制御することにより(ステップS22)、入力映像24が修正されて表示部22で出力映像25となる。この出力映像25は投射面70に投射されると入力映像24と相似の映像となる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。第1の実施の形態では第1の交差線78および第2の交差線79と撮像画像の上下の枠線85a、85bとの交点83、84、85、86の位置情報に基づいて投影装置20の投射光軸27と投射面70との鉛直方向の傾斜角度を取得したが、第2の実施の形態では撮像画像の上下の枠線に変えて所定の間隔で設けられた2本の撮像画像上の水平線と第1の交差線および第2の交差線の交点の位置情報を投影装置20の投射光軸27と投射面70との鉛直方向の傾斜角度の取得に使用する。それ以外の構成と動作は第1の実施の形態と同じなので第1の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し詳細な説明は省略する。撮像方向によっては上下方向に天井や床面との交差線が含まれる場合があるので、それを避けて所定の間隔で設けられた2本の撮像画像上の水平線を使用することが望ましい場合がある。
図9は取得した左右の交差線と撮像画像上に設定した上下の平行線との交点の位置情報から投射面と軸線との鉛直方向の傾斜角度を算出して表示部の出力映像を修正する過程を示す模式的流れ図である。
撮像画像解析傾斜角度算定部54が、第1の交差線178と上の水平線187との第1の交点183と、第2の交差線179と上の水平線187との第2の交点184との位置情報から第1の交点183と第2の交点184との第1の距離143を演算し(ステップS111)、第1の交差線178と下の水平線188との第3の交点185と、第2の交差線179と下の水平線188との第4の交点186との位置情報から第3の交点185と第4の交点186との第2の距離144を演算し(ステップS112)、第1の距離143と第2の距離144の比を第1の水平線187と第2の水平線188との間隔145で除した値を求める(ステップS113)。第1の距離143と第2の距離144の比を間隔145で除した値と間隔145をパラメータとし、投影装置20の投射光軸27と投射面70との鉛直方向の傾斜角度との相関関係について予め設定されているテーブルを参照し(ステップS114)、投影装置20の投射光軸27と投射面70との鉛直方向の傾斜角度を取得する(ステップS115)。
ここでは、第1の距離143と第2の距離144の比を間隔145で除した値と間隔145をパラメータとしているが、第1の距離143と第2の距離144の比を間隔145で除した値に上下枠線の間隔146を乗じた値をパラメータとすれば、第1の実施の形態で用いたテーブルを使用できる。
ステップS115で生成した傾斜角度を受けて画像制御部23はLSI制御パラメータを生成し(ステップS121)、プロジェクタ用画像処理LSIを制御することにより(ステップS122)、入力映像24が修正されて表示部22で出力映像25となる。この出力映像25は投射面70に投射されると入力映像24と相似の映像となる。
水平線の間隔は広い方が高い精度で傾斜角度を算定できるので第1の実施の形態の適用が可能であればその方が望ましい。
本発明の第1の実施の形態の傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタの模式的ブロック構成図である。 本発明の第1の実施の形態の傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタの模式図である。(a)は正面図である。(b)は側面図である。(c)は上面図である。 プロジェクタから壁面に水平方向の複数のテストパターンを投射した状態を示す模式図である。(a)は側面図である。(b)は背面図である。 テストパターンの変化を示す模式図である。(a)は投射されたテストパターンである。(b)は固体撮像素子に入射したテストパターンである。 入射したテストパターンから壁面の交差線を検出する方法を説明するための模式図である。(a)は想定される交差線の状態である。(b)は入射したテストパターンから壁面の交差線を検出する原理を説明する模式図である。 撮像範囲内に正面の壁面と左右の壁面とが撮像された場合の個体撮像素子の撮像画像の模式図である。 左右の交差線と撮像画面の上下枠線との交点の位置情報から壁面と撮像レンズの光軸に垂直な面とのなす鉛直方向の傾斜角度を算出する原理を説明するための模式図である。(a)はプロジェクタ側から正面の壁面を見た正面図である。(b)は側面図である。 第1の実施の形態の、取得した左右の交差線と撮像画像の上下の枠線との交点の位置情報から投射面と軸線との鉛直方向の傾斜角度を算出して表示部の出力映像を修正する過程を示す模式的流れ図である。 第2の実施の形態の、取得した左右の交差線と撮像画像上に設定した上下の平行線との交点の位置情報から投射面と軸線との鉛直方向の傾斜角度を算出して表示部の出力映像を修正する過程を示す模式的流れ図である。
符号の説明
10 プロジェクタ
20 投影装置
21 投射レンズ
22 表示部
23 画像制御部
24 入力映像
25 出力映像
27 投射光軸
30 傾斜角度測定装置
41、143 第1の距離
42、144 第2の距離
51 撮像レンズ
52 撮像レンズ中心
53 個体撮像素子
54 撮像画像解析傾斜角度算定部
60 中央処理装置
70 投射面
71 投射画像の表示エリア
72 中心点
75 正面の壁面の画像
75a 正面の壁面
76 第1の壁面の画像
76a 第1の壁面
77 第2の壁面の画像
77a 第2の壁面
78 第1の交差線
79 第2の交差線
80 撮像画面
82 枠線
82a 上の枠線
82b 下の枠線
82c 上の撮像限界
82d 下の撮像限界
83、183 第1の交点
84、184 第2の交点
85、185 第3の交点
86、186 第4の交点
145 上下水平線の間隔
146 上下枠線の間隔
187 上の平行線
188 下の平行線
90 テストパターン
91 テストパターン画像
93、94、96、97 検出点
95、98 方程式による直線
99a、99b 直線の交点
S11〜S15、S21、S22、S111〜S115、S121、S122 ステップ

Claims (5)

  1. プロジェクタの投影装置の光軸と投射面との鉛直方向の傾斜角度を算定する傾斜角度測定装置と、該傾斜角度測定装置が算定した傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正する画像制御部とを備え、
    前記傾斜角度測定装置は、
    前記プロジェクタによる投射画像を含む所定の撮像範囲の撮像面を有する固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子における撮像画像から、前記投射面となる平面と該平面の水平方向両側で交差する平面との2本の交差線を検出し、該交差線と前記撮像範囲内に設定した上下2本の水平線との交点の位置情報に基づいて前記プロジェクタの前記投影装置の光軸と前記投射面との鉛直方向の傾斜角度を算定する撮像画像解析傾斜角度算定部とを有する、傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタ。
  2. 前記固体撮像素子の撮像画像からの前記投射面となる平面と該平面と交差する面との前記交差線の検出が、前記投影装置より水平方向の2本以上の直線のテストパターンを前記投射面方向に広角で投射し、前記撮像面上に現れる該テストパターンの反射光の屈折点の位置情報を取得して、該屈折点を結んだ直線を算出し、該直線を前記投射面となる平面と該平面と交差する面との交差線とする、請求項1に記載の傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタ。
  3. 前記撮像画像解析傾斜角度算定部は、前記交差線と前記撮像範囲内に設定された上下2本の水平線との交点の位置情報に基づいて、上部の前記水平線上の左右の交点の間の第1の距離と下部の前記水平線上の左右の交点の間の第2の距離とを取得し、前記第1の距離と前記第2の距離との比率を求め、前記上下の2本の水平線の鉛直方向の間隔に対応して前記投影装置の光軸と前記投射面との鉛直方向の傾斜角度と前記比率との相関関係について予め設定されているテーブルを参照して、前記投影装置の光軸と前記投射面との鉛直方向の傾斜角度を算定する、請求項1または請求項2に記載の傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタ。
  4. 前記撮像範囲内に設定された上下2本の水平線は前記撮像範囲を規定する枠線であり、前記テーブルは前記枠線の間隔に対応して設定されている、請求項3に記載の傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタ。
  5. 前記撮像範囲内に設定された上下2本の水平線は第3の間隔で設定されており、前記第1の距離と前記第2の距離との比率を前記第3の間隔と前記枠線の間隔の比率で前記枠線の間隔に対応した比率に換算して、前記枠線の間隔に対応して設定された前記テーブルを参照して前記投影装置の光軸と前記投射面との鉛直方向の傾斜角度を算定する、請求項3に記載の傾斜角度測定装置を備えたプロジェクタ。
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