JP2011112787A - 電子写真装置 - Google Patents

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弘憲 大脇
Makoto Aoki
誠 青木
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Abstract

【課題】クリーニングブレード端部からのトナー漏れが発生した場合でも、当接コロ部におけるトナー融着の発生が軽減された電子写真装置を提供する。
【解決手段】円筒状の電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段を有する電子写真装置において、電子写真感光体に、軸方向の端部に向かって外径が大きくなる外径拡大部を設け、現像手段を、電子写真感光体に押し当てられた当接コロを介して前記電子写真感光体に対して近接配置する。この場合、当接コロが電子写真感光体に押し当てられる部分を、電子写真感光体の外径拡大部における拡大高さが8.0μm以上となる部分より端部側領域に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真感光体に押し当てられた当接コロを介して電子写真感光体に対して近接配置される現像手段を有する電子写真装置に関するものである。
電子写真プロセス方式を利用した画像形成装置においては、電子写真感光体の上に形成した静電潜像を、トナーのような現像剤を備えた現像手段により現像してトナー像を形成している。
現像手段としては、現像剤を担持搬送する現像スリーブを電子写真感光体に対して所定の間隙を有して近接配置し、この現像スリーブに現像バイアスを印加することで現像動作が行われる。そして、前記所定の間隙を保持する方法として、現像スリーブの両端部に設けた当接コロを電子写真感光体に押し当てる方法が知られている。
従来の電子写真感光体に押し当てられた当接コロにより電子写真感光体に対して近接配置される現像手段を有する電子写真装置には、電子写真感光体の軸方向の端部に向かって外径が小さくなる傾斜面を有し、傾斜面で当接コロを押し当てられるものがある。(特許文献1参照)
上記従来技術では、電子写真感光体に当接コロを押し当てて現像手段を電子写真感光体に対して近接配置しているため、位置精度を簡易かつ低コストで向上させることができるとしている。また、電子写真感光体の端部に向かって外形が小さくなる傾斜面に当接コロを押し当てることで、コロと電子写真感光体外表面との摩擦により摩擦粉が発生しても、端側に飛散しやすく、静電潜像が形成される領域には飛散し難いとしている。
特開2008−58649号公報
しかしながら、上記従来技術では、以下に示すような改善の余地を有していた。
電子写真プロセスにおいて電子写真感光体上に現像されたトナーは紙のような転写材に転写されるが、その際に転写されずに電子写真感光体上に残った残留トナーはクリーニング部材により除去される。そのような、クリーニング部材としては、クリーニングブレードが知られており、これが単独或いは他の部材と併用して用いられる。クリーニングブレード方式は、弾性をもつブレードを、電子写真感光体に接触させ物理的に電子写真感光体上の残留トナーを掻き取る方法である。通常クリーニングブレードと電子写真感光体の接する部分(以降、ニップ部と記す)の上流にはトナーが存在している。このニップ部の上流に存在するトナーが、クリーニングブレードと電子写真感光体との間の潤滑剤としての役割を果たし、これにより常に良好なクリーニングがおこなわれる。
しかしながら、ニップ部の上流のトナーが横滑りをし、クリーニングブレードの端部からトナーが漏れ、当接コロが押し当てられる部分(以降、当接コロ部と記す)にまで到達する場合があった。このような状況となると、当接コロ部に到達したトナーは、当接コロによって押しつぶされ、その結果、電子写真感光体表面にトナー融着が発生する場合がある。そのような電子写真感光体表面のトナー融着が更にひどくなると、当接コロ部における電子写真感光体表面には凹凸が生じ、現像手段の位置精度が低下し、画像にも影響が出る場合があるため、更なる改善の余地を有していた。
本発明の目的は、上記課題を解決した電子写真装置を提供することにある。即ち、本発明の目的は、クリーニングブレード端部からのトナー漏れが発生した場合でも、当接コロ部におけるトナー融着の発生を軽減した電子写真装置を提供することにある。
本発明は、円筒状の電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段を有する電子写真装置において、前記電子写真感光体は、軸方向の端部に向かって外径が大きくなる外径拡大部を有し、前記現像手段は、前記電子写真感光体に押し当てられた当接コロを介して前記電子写真感光体に対して近接配置されており、前記当接コロが前記電子写真感光体に押し当てられる部分は、前記電子写真感光体の前記外径拡大部における拡大高さが8.0μm以上となる部分より端部側領域であることを特徴とする電子写真装置に関する。
本発明によれば、クリーニングブレード端部からのトナー漏れが発生した場合でも、電子写真感光体の外径拡大部における拡大高さを乗り越えて当接コロ部まで到達するトナーを軽減でき、当接コロ部におけるトナー融着の発生を軽減することができる。
実施例1に係る電子写真感光体の外径の概略と当接コロの位置関係を表す概略図である。 実施例2に係る電子写真感光体の外径の概略と当接コロの位置関係を表す概略図である。 実施例3に係る電子写真感光体の外径の概略と当接コロの位置関係を表す概略図である。 実施例4に係る電子写真感光体の外径の概略と当接コロの位置関係を表す概略図である。 本発明に好適に用いられる電子写真感光体を製造するための装置の一例を示す概略構成図である。 本発明に好適に用いられる電子写真感光体の層構成の一例を示す断面図である。 本発明に好適に用いられる電子写真装置の一例を示す概略構成図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(電子写真感光体)
本発明の電子写真装置に好適に用いることができる電子写真感光体の層構成について、アモルファスシリコン系電子写真感光体を例として、図6の模式的構成図を参照して説明する。
図6(a)に示す電子写真感光体600は、基体601と、基体601の上に順次設けられる光導電層602と表面層603とから構成される。
また、図6(b)に示すように、基体601上に、基体側からの電荷の注入を阻止するために、下部電荷注入阻止層604を設け、下部電荷注入阻止層604上に光導電層602と、表面層603とを順次設けた層構成であってもよい。必要に応じて、光導電層602は、基体601側から第一の層領域と第二の層領域とからなる2層構成にしてもよい。また、光導電層602と表面層603との界面は、界面反射を抑制するために、連続的に変化させてもよい。
図1は、本発明に好適に用いられる電子写真感光体の外径の概略と当接コロの位置関係を表す概略図である。図1の太線101は、電子写真感光体の外径の概略を表している。電子写真感光体は、図6を用いて説明したように、基体上に所望の層構成の堆積膜が形成されており、静電潜像が形成される第一領域102と、第一領域102の軸方向の両端部に、静電潜像が形成されない第二領域103を有している。第一領域102は、概ね均一な外径となっているのに対し、第二領域103は、電子写真感光体の軸方向の端部に向かって外径が大きくなる外径拡大部104を有している。図1に示した電子写真感光体では、外径拡大部の更に端部側は、端部に向かって外径が小さくなる形状をしている。
ここで、本発明では、外径拡大部において拡大し始める部分から当接コロ部の内側までの範囲における最大高低差を「拡大高さ」と定義する。図1では、現像器の当接コロ105は、外径拡大部104において、図中の記号“h”で示した拡大高さが8.0μmとなる部分よりも端部側領域において、電子写真感光体に押し当てられる構成になっている。
図1に示した構成とすることで、クリーニングブレード端部からのトナー漏れが発生した場合でも、当接コロ部におけるトナー融着の発生を軽減することができる。この理由に関しては次のように推測している。クリーニングブレード端部から漏れたトナーは、電子写真感光体表面を軸方向の端部側に向かって押し出されていくが、外径拡大部104に達すると、拡大高さを乗り越えないと更に端部側には進行できないため、端部側への押し出しが進行し難くなると推測される。そして、拡大高さを8.0μm以上とすることで、拡大高さを越えて更に端部側に押し出されるトナーが明らかに少なくなることがわかった。このため、拡大高さが8.0μmとなる部分よりも端部側領域に当接コロ部を設ければ、当接コロ部まで到達するトナーを軽減でき、その結果、当接コロ部におけるトナー融着の発生を軽減できる。
図1に示した電子写真感光体のような外径の変化は、堆積膜を形成する前段階において、基体の外径を変化させておき、その基体上に堆積膜を形成することで、製作可能である。基体の外径を変化させるには、基体の表面処理として行われる切削加工工程における加工条件を調整すれば良い。より具体的には、切削加工工程に使用される旋盤のバイトの送りや切り込み量を制御すれば所望の変化パターンを形成することができる。
上記の電子写真感光体は、一般的に知られている真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法のような成膜方法により、基体上に図6に示すような層構成の電子写真感光体を形成すればよい。それらの中でも、原料ガスにRF帯やVHF帯の高周波電力を印加してグロー放電により分解し、基体上に堆積膜を形成するプラズマCVD法を用いると、アモルファスシリコン系電子写真感光体を好適に作製することができる。
次に、本発明の電子写真装置に好適に用いることができる電子写真感光体の製造に使用することができる装置、および、これを用いた電子写真感光体の製造方法について説明する。図5は、電源周波数としてRF帯を用いた高周波プラズマCVD法(RF−PCVDと略記する)による電子写真感光体製造装置の一例を、模式的に示した構成図である。
この装置は、大別すると、堆積装置5100、原料ガスの供給装置5200、反応容器5111内を減圧するための排気装置(図示せず)から構成されている。堆積装置5100中の反応容器5111内には円筒状基体5112を載置する載置台5110、基体加熱用ヒータ5113、原料ガス導入管5114が設置される。更に高周波マッチングボックス5115を介して高周波電源5120が反応容器5111を兼ねるカソード電極に接続されている。
原料ガス供給装置5200は、原料ガスのボンベ5221〜5226とバルブ5231〜5236、5241〜5246、5251〜5256、及び、マスフローコントローラ5211〜5216から構成される。各原料ガスのボンベはバルブ5260を介して反応容器5111内のガス導入管5114に接続されている。
この装置を用いた堆堆膜の形成は、例えば以下のような手順によって行われる。
まず、反応容器5111内に円筒状基体5112を設置し、例えば真空ポンプのような排気装置(図示せず)により反応容器5111内を排気する。続いて、基体加熱用ヒータ5113により円筒状基体5112の温度を200℃乃至350℃の所定の温度に制御する。
次に、堆積膜形成用の原料ガスを、原料ガス供給装置5200により流量制御し、反応容器5111内に導入する。そして、排気速度を調整することにより所定の圧力に設定する。
以上のようにして堆積の準備が完了した後、以下に示す手順で各層の形成を行う。
内圧が安定したところで、高周波電源5120を所望の電力に設定して、高周波マッチングボックス5115を通じてカソード電極に供給し高周波グロー放電を生起させる。放電に用いる周波数は1〜30MHzのRF帯が好適に使用できる。
この放電エネルギーによって反応容器5111内に導入された各原料ガスが分解され、円筒状基体5112上に所定のシリコン原子を主成分とする堆積膜が形成される。所望の膜厚の形成が行われた後、高周波電力の供給を止め、ガス供給装置の各バルブを閉じて反応容器5111への各原料ガスの流入を止め、堆積膜の形成を終える。
同様の操作を複数回繰り返すことによって、所望の多層構造の感光層が形成される。また、膜形成の均一化を図るために、層形成を行っている間は、円筒状基体5112を駆動装置(不図示)によって所定の速度で回転させることも有効である。さらに、上述のガス種およびバルブ操作は各々の層の作製条件にしたがって変更が加えられることは言うまでもない。
(電子写真装置)
次に、本発明に好適に用いられる電子写真装置について、図7の概略構成図を参照して説明する。この電子写真装置は、表面に静電潜像が形成され、この静電潜像上にトナーが付着されてトナー像が形成されるドラム型の電子写真感光体701を有している。電子写真感光体701の周りには、電子写真感光体701の表面を所定の極性・電位に帯電させる帯電器702と、帯電された電子写真感光体701の表面に画像露光703を行って静電潜像を形成する画像露光手段とが配置されている。また、形成された静電潜像上にトナーを付着させて現像する現像器704が配置されている。本発明に好適に用いられる電子写真装置では、現像器704は、電子写真感光体701に押し当てられた当接コロ(不図示)によって電子写真感光体701に対して近接配置される。また、電子写真感光体上でトナー像を形成しているトナーに電荷を与え、安定した転写を行うようにするための転写前帯電器705が配置されている。さらに、記録材709にトナー像を転写するための転写帯電器706が配置されている。そして、転写後の電子写真感光体701上をクリーニングする電子写真感光体クリーナ707および電子写真感光体701の除電を行う除電光照射器708が配置されている。また、画像が形成される複数の記録材709を保持する給紙カセット710と、給紙カセット710から記録材709を搬送する搬送機構とが設けられている。記録材709の搬送経路上には、記録材709上に転写されたトナー像を記録材709上に定着させる定着器711が配置されている。
次に、この電子写真装置の動作について説明する。まず、図7中に矢印で示すように、電子写真感光体701が、時計方向に所定の周速度で回転駆動される。ここで、周速度とは、電子写真感光体の外周上の1点が1秒間に進む道のりを表している。電子写真感光体701は、回転過程で、帯電器702により所定の極性・電位に帯電処理される。次いで、前述の画像露光703を受け、これにより電子写真感光体701の表面上には、目的の画像に対応した静電潜像が形成される。次いで、現像器704によって、その静電潜像がトナーにより現像され、電子写真感光体701上にトナー像が形成される。
給紙カセット710から、所定のタイミングで記録材709が給送される。そして、転写バイアスがバイアス電源(不図示)から転写帯電器706に印加されることによって、転写帯電器706と電子写真感光体701間に電界が形成される。形成された電界によって、電子写真感光体701上に形成担持されたトナー像は、記録材709に転写される。トナー像が転写された記録材709は定着器711に導かれ、ここで記録材709上にトナー像が加熱定着される。
[実施例1、及び、比較例1]
以下に示す条件にて、電子写真感光体を製作した。まず、基体として、長さ358mm、外径80mmのアルミニウムシリンダを準備した。そして、基体の表面処理として行われる切削加工工程で使用される旋盤のバイトの送りと切り込み量を制御して、図1に示したように外径を変化させた。図1に示したように基体の外径を予め変化させておき、その基体上に所望の層構成の堆積膜を形成することで、図1に示した外径変化を持つ電子写真感光体を製作した。
本実施例及び比較例においては、静電潜像が形成される第一領域を軸方向の中央部の310mmとし、静電潜像が形成されない第二領域をその両端側にそれぞれ24mmとした。そして、両端に設けられた第二領域のうち、端部から4〜20mmの範囲に外径拡大部を形成した。そして、外径拡大部より端部側領域は、端部に向かって外径が小さくなるように加工した。
一方、後述する電子写真装置に用いられる現像手段の当接コロとしては、直径25mm、厚さ5mmの円板状のコロが用いられ、電子写真感光体の端部から5〜10mmが当接コロ部となる構成とした。即ち、本実施例においては、当接コロ部は、外径拡大部内に設けられる構成である。
そして、図1の記号hで示した拡大高さが、表1に示した値になるように加工を行い、9種類の基体(基体1A〜基体1I)を用意した。なお、表1において、手前側、奥側とは、電子写真装置に搭載した状態での電子写真感光体の軸方向の向きを指している。
Figure 2011112787
用意した基体の外周面上に、図5に示したRF−PCVD装置を用い、表2に示した成膜条件で、下部電荷注入阻止層、光導電層、及び、表面層を順次積層して堆積膜を形成し、図6(b)に示した層構成の電子写真感光体を製作した。製作した電子写真感光体は、用いた基体に対応させて電子写真感光体1A〜電子写真感光体1Iとした。そして、ミツトヨ社製の三次元測定機(Crysta Apex C9106、商品名)にて、製作した電子写真感光体の端部から10〜24mmまでの範囲の外径を1mm間隔で測定した。より具体的には、測定箇所毎に、周方向において8点で測定して中心を決定した後、周方向において24点で測定し、最小二乗近似で外径を計算した。そして、測定範囲内における外径分布より高低差を計算して、拡大高さを求めた。その結果を表3に示す。
Figure 2011112787
Figure 2011112787
一方、電子写真装置として、キヤノン製複合機iR5065(商品名)を用意した。用意した電子写真装置に、作製した電子写真感光体1A〜電子写真感光体1Iをセットし、A4用紙100万枚上に画像形成を行なう耐久試験を行った。そして、次に示す手順で当接コロ部におけるトナー融着の評価を行った。評価結果を表4に示す。
評価1: 画像評価
耐久試験の途中50万枚に画像形成を行った時点と、100万枚に画像形成を行った時点で評価用の画像を形成し、該画像を用いて、当接コロ部におけるトナー融着の評価を行った。より具体的には、
(1)画素密度が20%のハーフトーン画像
(2)画素密度が40%のハーフトーン画像
(3)画素密度が60%のハーフトーン画像
をA3用紙に出力し、それらの画像を用いて、画像濃度ムラのような画像不良の発生の有無について検査した。当接コロ部にトナー融着が発生すると、電子写真感光体表面に凹凸が生じ、現像手段の位置精度が低下するため、画像濃度ムラとして画像にも影響が出る。当接コロ部は、電子写真感光体の手前側と奥側に2箇所あるため、画像評価時においては、手前側と奥側の2箇所に着目して、それぞれ評価を行った。評価結果は、以下の基準により判定した。
A:まったく画像不良が確認できず、非常に優れている。
B:注視して見ると僅かに画像不良が確認できる程度であり、優れている。
C:ごく軽微な画像不良が確認できる。
D:画像不良が確認できる。
評価2: 光学顕微鏡観察
耐久試験の途中、50万枚に画像形成を行った時点と、100万枚に画像形成を行った時点で、電子写真感光体を一旦装置から取り外し、当接コロ部を光学顕微鏡にて50倍に拡大して観察を行った。観察結果は、以下の基準により判定した。
A:電子写真感光体1周にわたりまったくトナー融着が確認できず、非常に優れている。
B:電子写真感光体1周を注視して探すと数箇所にトナー融着が確認できる程度であり、優れている。
C:ごく軽微なトナー融着が何箇所かに確認できるが、表面に凹凸は確認できないレベルである。
D:トナー融着が確認でき、表面に凹凸が確認できる。
評価3、総合判定
上記の画像評価、光学顕微鏡観察の結果で最も下位の判定を総合判定とした。
Figure 2011112787
表4から明らかなように、実施例1では、100万枚の耐久試験を行っても、当接コロ部にトナー融着は確認されず、それに伴う画像品質の低下も観測されなかった。これに対し、比較例1では、電子写真感光体1Gは奥側の当接コロ部にトナー融着が確認され、電子写真感光体1Hは手前側の当接コロ部にトナー融着が確認され、それぞれ画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。また、電子写真感光体1Iは、手前、奥の両側とも当接コロ部のトナー融着が確認され、画像においても濃度ムラが確認される結果となった。即ち、拡大高さが8.0μmより小さい場合の当接コロ部において、トナー融着が発生し、画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。これらの結果より、拡大高さが8.0μmとなる部分よりも端部側領域に当接コロ部を設けることで、クリーニングブレード端部からのトナー漏れが発生しても、当接コロ部におけるトナー融着の発生を軽減できることが確認された。
[実施例2、及び、比較例2]
基体の表面処理として行われる切削加工工程で使用される旋盤のバイトの送りと切り込み量を制御して、図2に示したように外径を変化させた以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製作した。
図2は、本実施例に用いた電子写真感光体の外径の概略と当接コロの位置関係を表す概略図である。図2の太線201は、電子写真感光体の外径の概略を表している。図2に示したように基体の外径を予め変化させておき、その基体上に所望の層構成の堆積膜を形成することで、図2に示した外径変化を持つ電子写真感光体を製作した。
図2に示す電子写真感光体は、静電潜像が形成される第一領域202と、第一領域202の軸方向の両端部に、静電潜像が形成されない第二領域203を有している。第一領域202は、概ね均一な外径となっているのに対し、第二領域203は、電子写真感光体の軸方向の端部に向かって外径が大きくなる外径拡大部204を有している。
本実施例及び比較例においては、第一領域202は軸方向の中央部の310mmとし、第二領域203をその両端側にそれぞれ24mmとし、両端に設けられた第二領域のうち、最端部〜20mmの範囲に外径拡大部を形成するように加工した。当接コロ部は、実施例1と同様に、電子写真感光体の端部から5〜10mmの範囲となる構成とした。
そして、図2の記号hで示した拡大高さが、表5に示した値になるように加工を行い、7種類の基体(基体2A〜基体2G)を用意した。なお、表5において、手前側、奥側とは、電子写真装置に搭載した状態での電子写真感光体の軸方向の向きを指している。
Figure 2011112787
用意した基体を用い、実施例1と同様の電子写真感光体を製作し、用いた基体に対応させて電子写真感光体2A〜電子写真感光体2Gとした。そして、実施例1と同様の方法にて、製作した電子写真感光体の、拡大高さを測定した。その結果を表6に示す。そして、実施例1と同様の手順で当接コロ部におけるトナー融着の評価を行った。その評価結果を表7に示す。
Figure 2011112787
Figure 2011112787
表7から明らかなように、実施例2では、100万枚の耐久試験を行っても、当接コロ部にトナー融着は確認されず、それに伴う画像品質の低下も観測されなかった。これに対し、比較例2では、電子写真感光体2Eは奥側の当接コロ部にトナー融着が確認され、電子写真感光体2Fは手前側の当接コロ部にトナー融着が確認され、それぞれ画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。また、電子写真感光体2Gは、手前、奥の両側とも当接コロ部にトナー融着が確認され、画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。即ち、拡大高さが8.0μmより小さい場合の当接コロ部において、トナー融着が発生し、画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。これらの結果より、拡大高さが8.0μmとなる部分よりも端部側領域に当接コロ部を設けることで、クリーニングブレード端部からのトナー漏れが発生した場合においても、当接コロ部におけるトナー融着の発生を軽減できることが確認された。
[実施例3、及び、比較例3]
基体の表面処理として行われる切削加工工程で使用される旋盤のバイトの送りと切り込み量を制御して、図3に示したように外径を変化させた以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製作した。
図3は、本実施例に用いた電子写真感光体の外径の概略と当接コロの位置関係を表す概略図である。図3の太線301は、電子写真感光体の外径の概略を表している。図3に示したように基体の外径を予め変化させておき、その基体上に所望の層構成の堆積膜を形成することで、図3に示した外径変化を持つ電子写真感光体を製作した。
図3に示す電子写真感光体は、静電潜像が形成される第一領域302と、第一領域302の軸方向の両端部に、静電潜像が形成されない第二領域303を有している。第一領域302は、概ね均一な外径となっているのに対し、第二領域303は、電子写真感光体の軸方向の端部に向かって外径が大きくなる外径拡大部304を有している。そして、外径拡大部の更に端部側には、端部に向かって外径が小さくなる外径縮小部を有し、該外径縮小部の更に端部側には、外径が概ね一定となる領域を有する外径形状をしている。
本実施例及び比較例においては、第一領域302は軸方向の中央部の310mmとし、第二領域303をその両端側にそれぞれ24mmとし、両端に設けられた第二領域のうち、端部から12〜20mmの範囲に外径拡大部を形成した。そして、外径拡大部より端部側領域には、端部から4〜12mmの範囲に外径縮小部を形成し、最端部から4mmの範囲は概ね外径が一定になるように加工した。当接コロ部は、実施例1と同様に、電子写真感光体の端部から5〜10mmの範囲となる構成とした。即ち、本実施例では図3に示したように、外径拡大部より端部側に形成した外径縮小部内に設けられる構成とした。
そして、図3の記号hで示した拡大高さが、表8に示した値になるように加工を行い、7種類の基体(基体3A〜基体3G)を用意した。なお、表8において、手前側、奥側とは、電子写真装置に搭載した状態での電子写真感光体の軸方向の向きを指している。
Figure 2011112787
用意した基体を用い、実施例1と同様の電子写真感光体を製作し、用いた基体に対応させて電子写真感光体3A〜電子写真感光体3Gとした。そして、実施例1と同様の方法にて、製作した電子写真感光体の、拡大高さを測定した。その結果を表9に示す。
そして、実施例1と同様の手順で当接コロ部におけるトナー融着の評価を行った。その評価結果を表10に示す。
Figure 2011112787
Figure 2011112787
表10から明らかなように、実施例3では、100万枚の耐久試験を行っても、当接コロ部にトナー融着は確認されず、それに伴う画像品質の低下も観測されなかった。これに対し、比較例3では、電子写真感光体3Eは奥側の当接コロ部にトナー融着が確認され、電子写真感光体3Fは手前側の当接コロ部にトナー融着が確認され、それぞれ画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。また、電子写真感光体3Gは、手前、奥の両側とも当接コロ部のトナー融着が確認され、画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。即ち、拡大高さが8.0μmより小さい場合の当接コロ部において、トナー融着が発生し、画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。これらの結果より、拡大高さが8.0μmとなる部分よりも端部側領域に当接コロ部を設けることで、クリーニングブレード端部からのトナー漏れが発生した場合においても、当接コロ部におけるトナー融着の発生を軽減できることが確認された。
[実施例4]
基体の表面処理として行われる切削加工工程で使用される旋盤のバイトの送りと切り込み量を制御して、図4に示したように外径を変化させた以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製作した。
図4は、本実施例に用いる電子写真感光体の外径の概略と当接コロの位置関係を表す概略図である。図4の太線401は、電子写真感光体の外径の概略を表している。図4に示したように基体の外径を予め変化させておき、その基体上に所望の層構成の堆積膜を形成することで、図4に示した外径変化を持つ電子写真感光体を製作した。
図4に示す電子写真感光体は、静電潜像が形成される第一領域402と、第一領域402の軸方向の両端部に、静電潜像が形成されない第二領域403を有している。第一領域402は、概ね均一な外径となっているのに対し、第二領域403は、電子写真感光体の軸方向の端部に向かって外径が大きくなる外径拡大部404を有している。そして、外径拡大部の更に端部側には、外径が概ね一定となる領域を有する外径形状をしている。
本実施例及び比較例においては、第一領域402は軸方向の中央部の310mmとし、第二領域403をその両端側にそれぞれ24mmとし、両端に設けられた第二領域のうち、端部から12〜20mmの範囲に外径拡大部を形成した。そして、外径拡大部より端部側領域となる、最端部から12mmの範囲は概ね外径が一定になるように加工した。当接コロ部は、実施例1と同様に、電子写真感光体の端部から5〜10mmの範囲となるように設定した。即ち、本実施例では、図4に示したように、外径拡大部より端部側に形成した概ね外径が一定となる範囲内に、当接部を設定した。
図4の記号hで示した拡大高さが、表11に示した値になるように加工を行い、7種類の基体(基体4A〜基体4G)を用意した。なお、表11において、手前側、奥側とは、電子写真装置に搭載した状態での電子写真感光体の軸方向の向きを指している。
Figure 2011112787
用意した基体を用い、実施例1と同様の電子写真感光体を製作し、用いた基体に対応させて電子写真感光体4A〜電子写真感光体4Gとした。そして、実施例1と同様の方法にて、製作した電子写真感光体の、拡大高さを測定した。その結果を表12に示す。
実施例1と同様の手順で当接コロ部におけるトナー融着の評価を行った。その評価結果を表13に示す。
Figure 2011112787
Figure 2011112787
表13から明らかなように、実施例4では、100万枚の耐久試験を行っても、当接コロ部にトナー融着は確認されず、それに伴う画像品質の低下も観測されなかった。これに対し、比較例4では、電子写真感光体4Eは奥側の当接コロ部にトナー融着が確認され、電子写真感光体4Fは手前側の当接コロ部にトナー融着が確認され、それぞれ画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。また、電子写真感光体4Gは、手前、奥の両側とも当接コロ部のトナー融着が確認され、画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。即ち、拡大高さが8.0μmより小さい場合の当接コロ部において、トナー融着が発生し、画像においても若干の濃度ムラが確認される結果となった。これらの結果より、拡大高さが8.0μmとなる部分よりも端部側領域に当接コロ部を設けることで、クリーニングブレード端部からのトナー漏れが発生した場合においても、当接コロ部におけるトナー融着の発生を軽減できることが確認された。

Claims (2)

  1. 円筒状の電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段を有する電子写真装置において、
    前記電子写真感光体は、軸方向の端部に向かって外径が大きくなる外径拡大部を有し、
    前記現像手段は、前記電子写真感光体に押し当てられた当接コロを介して前記電子写真感光体に対して近接配置されており、
    前記当接コロが前記電子写真感光体に押し当てられる部分は、前記電子写真感光体の前記外径拡大部における拡大高さが8.0μm以上となる部分より端部側領域である
    ことを特徴とする電子写真装置。
  2. 前記電子写真感光体は、前記静電潜像が形成される第一領域と、前記第一領域の両端部に前記静電潜像が形成されない第二領域とを有し、
    前記外径拡大部は、前記第二領域に配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電子写真装置。
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