JP2011111116A - シートベルト制御装置およびシートベルト装置 - Google Patents

シートベルト制御装置およびシートベルト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハードウェアの製造後に車両の仕様に応じてウェイクアップトリガを設定できるシートベルト制御装置、及び該シートベルト制御装置を備えるシートベルト装置を提供する。
【解決手段】シートベルト制御装置7は、シートベルト装置のシートベルトリトラクタを制御する装置であって、車両が所定の状態にある場合は、スリープモードが保たれ、所定のトリガ信号が入力されると、前記スリープモードが解除されるシートベルト制御装置7において、トリガ信号が入力される入力ポート13と、該入力ポート13に1対1で対応するスイッチ14を備え、入力ポート13をAND回路15の一方の入力端子に接続し、AND回路15の他方の入力端子をスイッチ14を介して、基準電圧源に接続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートベルト制御装置及び該シートベルト制御装置を備えるシートベルト装置、特に、シートベルトリトラクタを制御するシートベルト制御装置に関する。
シートベルト装置は自動車等の車両に装備されて搭乗者を保護する装置であり、シートベルトリトラクタを備えるのが一般的である。
シートベルトリトラクタは、シートベルト装置を使用しない時にシートベルトを巻き取って格納するとともに、シートベルト装置の使用時にシートベルトに所定の張力を与える巻き取り機である(例えば、特許文献1)。
古くは、ばねの力でシートベルトを巻き取るタイプのシートベルトリトラクタが使われていたが、このタイプのシートベルトリトラクタは、シートベルトに与える張力がシートベルトの引き出し長さに依存するので、適切な張力をシートベルトに与えることが難しかった。そこで、近時は、電動モータを使用するシートベルトリトラクタも使われるようになってきた。また、シートベルト装置に備えたコンピュータでシートベルトリトラクタを制御して、シートベルトに所定の張力を与えることも行われている。以下、本明細書では、シートベルト装置に装置されてシートベルトリトラクタを制御するコンピュータをシートベルト制御装置ということにする。
シートベルト制御装置は、自動車の艤装品等を制御するコンピュータであるECU(Electronic Control Unit;電子制御ユニット)の一種である(例えば、特許文献2)。ECUは車載バッテリーの電力で作動するので、無充電状態でECUを作動させ続けると車載バッテリー電圧が低下して、エンジンの始動ができなくなる場合がある。そこで、車両が所定の状態にある場合に、ECUをスリープモードに移行するようにしている(例えば、特許文献3、特許文献4)。スリープモードとは、ECUの電力消費が通常動作モードに比べて小さい状態をいい、具体的には、ECUを構成する発振器を停止したスタンバイモードや、通常動作と異なる低周波数の発振器で動作するスロークロックモード、あるいは一定時間ごとにコンピュータを間欠的に動作させる間欠モードなどがある。
また、スリープモードにあるECUに所定のトリガ信号が入力されると、該ECUのスリープモードは解除されて、通常動作モードに復帰する。一般に、シートベルト制御装置においては、複数種のトリガ信号を組み合わせて、該複数種のトリガ信号のいずれか一つが入力されるとスリープモードが解除されるように設定される。
特開2003−191821号公報 特開2007−168667号公報 特開2006−151007号公報 特開2006−175896号公報
しかしながら、シートベルト制御装置を搭載する車両の仕様が車種ごとに異なる場合は、トリガ信号の数や組合せも車種ごとに異なるので、当該車種専用のシートベルト制御装置を製造する必要が生じる。そのため、設計、生産および管理の手間やコストが嵩むという問題が生じる場合がある。
もちろん、ハードウェアを共通にして、ソフトウェアを車種別にカスタマイズすることも出来るが、この場合も車種別にカスタマイズされたソフトウェアを記録した媒体をシートベルト制御装置に実装するので、車種ごとに専用のハードウェアを製造することに変わりがない。そのため、コストの削減は難しかった。
本発明は、このような背景の下でなされたものであり、ハードウェア及びソフトウェアに変更を加えることなしに、スリープモードを解除するトリガ信号の数や組合せを設定できるシートベルト制御装置、及び該シートベルト制御装置を備えるシートベルト装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るシートベルト制御装置は、車両が所定の状態にある場合は、スリープモードが保たれ、所定のトリガ信号が入力されると、前記スリープモードが解除されて、シートベルトリトラクタを制御するシートベルト制御装置において、前記トリガ信号が入力される入力ポートと、前記入力ポートを選択する入力ポート選択手段と、前記入力ポート選択手段で選択された前記入力ポートへ前記トリガ信号が入力された場合に前記スリープモードを解除する入力ポート有効化手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記シートベルト制御装置がスリープモードに移行する直前の前記シートベルト制御装置の状態を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記シートベルト制御装置の状態に応じて前記スリープモードを解除する条件を変更するスリープモード解除条件変更手段と、を備えるようにしてもよい。
また、前記入力ポート選択手段は、前記入力ポートに対応する制御パラメータを記録する制御パラメータ記録手段から構成されて、前記入力ポート有効化手段は前記制御パラメータ記録手段に前記入力ポートを有効にする制御パラメータが記録されている場合に、当該制御パラメータに対応する前記入力ポートへ前記トリガ信号が入力されると、前記スリープモードを解除するようにしてもよい。
あるいは、前記入力ポート選択手段は、前記入力ポートに対応するスイッチから構成されて、前記入力ポート有効化手段は前記スイッチが所定の状態にある場合に、当該スイッチに対応する前記入力ポートへ前記トリガ信号が入力されると、前記スリープモードを解除するようにしてもよい。
また、前記スイッチが前記入力ポートに1対1で対応するようにしてもよい。
また、前記入力ポート有効化手段は、前記入力ポートに入力される前記トリガ信号と、当該入力ポートに対応する前記スイッチの状態の論理積を求めて、その結果を出力する論理積演算回路であってもよい。
あるいは、前記入力ポート有効化手段は、シートベルト制御装置にインストールされたコンピュータプログラムであって、前記入力ポートに入力される前記トリガ信号と、当該入力ポートに対応する前記スイッチの状態の論理積を求めて、その結果を出力する論理積演算回路と等価な処理を実行するコンピュータプログラムであってもよい。
本発明に係るシートベルト装置は、前述のいずれかのシートベルト制御装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、任意の入力ポートを選択して、選択された入力ポートへのトリガ信号の入力を有効にするので、スリープモード解除の要件を自在に設定することができる。そのため、シートベルト制御装置あるいはシートベルト装置を車種ごとカスタマイズすることが容易になる。
本発明の実施形態の1例を示すシートベルト装置の概念的な構成図である。 シートベルト制御装置の概念的な構成図である。 シートベルト制御装置の別例を示す概念的な構成図である。 シートベルト制御装置で実行されるプログラムを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係るシートベルト制御装置及び該シートベルト制御装置を備えるシートベルト装置を、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るシートベルト装置1は、図1に示すように、自動車Cに装備されて搭乗者Pを座席Sに拘束する装置であり、シートベルト2、シートベルト2を搭乗者Pの方に案内するガイドアンカ3、シートベルト2に摺動自在に支持されたタング4、自動車Cに固定されてタング4に結合されるバックル5、シートベルトリトラクタ6及びシートベルト制御装置7を備える。
シートベルト2の一方の端は座席Sの側方(図において紙面の裏側)で、自動車Cに固定されている。そして、シートベルト2は、搭乗者Pの腹部の上を通って座席Sの反対側(図において紙面の表側)に達し、タング4をバックル5に結合することによって、その位置で自動車Cに支持されている。さらに、シートベルト2は、搭乗者Pの胸部の上を通って座席Sの上方(搭乗者Pの肩上)に達し、ガイドアンカ3に掛け回されて向きを変えて、シートベルトリトラクタ6に引き込まれている。
シートベルトリトラクタ6は、図示しないリールを備えて、該リールにシートベルト2を巻き取って、シートベルト2に所定の張力を与える装置である。シートベルト2を使用しないときは、シートベルト2はシートベルトリトラクタ6に巻き取られて格納される。また、シートベルトリトラクタ6はシートベルト制御装置7が自動車Cの衝突を予知した時に、シートベルト2に比較的小さな張力を繰り返し付与することで搭乗者Pに警告を与えることもできる。
また、シートベルトリトラクタ6の前記リールは、モータ8によって駆動される。モータ8を駆動する電力はモータ駆動装置9から供給され、モータ駆動装置9はシートベルト制御装置7の指令に従って動作する。
シートベルト制御装置7は、シートベルトリトラクタ6を制御するコンピュータ装置である。シートベルト制御装置7には、自動車Cの状態(例えば、エンジンの運転状態、セレクタレバーの位置、駐車ブレーキの解緊、ドアの開閉、電路の開閉など)を示す信号が、自動車Cの他のECUやセンサから車両内通信線10を介して供給される。なお、ECU(Electronic Control Unit;電子制御ユニット)は、自動車の艤装品等を制御するコンピュータの総称であり、シートベルト制御装置7はECUの一種である。
車両内通信線10は、例えば、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)のような通信規格に従って、自動車Cに装備されたECUやセンサの間でデータの送受を行う通信線である。
次に、シートベルト制御装置7の詳細な構成を説明する。
図2に示すように、シートベルト制御装置7はモータ制御ポート13、スリープトリガポート12、ウェイクアップトリガポート13(13〜13)、スイッチ14(14〜14)、AND回路15(15〜15)、OR回路16、コンピュータ17及びメモリ18を備える。
モータ制御ポート11は、モータ駆動装置9に接続される入出力ポートであり、シートベルト制御装置7はモータ制御ポート11を介してモータ駆動装置9に制御命令を出力する。また、モータ駆動装置9はモータ制御ポート11を介してシートベルト制御装置7にフィードバック信号を入力する。
スリープトリガポート12は、車両内通信線10から供給されるスリープトリガをシートベルト制御装置7に入力するポートである。なお、スリープトリガは、自動車Cが所定の状態になった時に、自動車CのECUやセンサが発信する信号であって、シートベルト制御装置7をスリープモードに移行させる信号である。つまり、スリープトリガがスリープトリガポート12を介してシートベルト制御装置7に入力されると、シートベルト制御装置7は、電力消費が通常動作モードに比べて小さい状態、例えば、発振器を停止したスタンバイモードや、通常動作と異なる低周波数の発振器で動作するスロークロックモード、あるいは一定時間ごとにコンピュータを間欠的に動作させる間欠モードなどに移行する。
ウェイクアップトリガポート13は、車両内通信線10から供給されるウェイクアップトリガをシートベルト制御装置7に入力するポートである。ウェイクアップトリガは、自動車Cが所定の状態になった時(搭乗者Pが操作を行った場合を含む)に、自動車Cの他のECUやセンサあるいはスイッチ等が発信する信号(例えばキーレスエントリー信号)であって、シートベルト制御装置7のスリープモードを解除する信号である。
以後、特に必要がない限り、ウェイクアップトリガポート13を単に「ポート」と呼ぶ。また、シートベルト制御装置7が備える7個のウェイクアップトリガポート13のそれぞれを区別する場合は、添字を付して、「ポート13」、「ポート13」、‥‥、「ポート137」のように記す。また7個のウェイクアップトリガポート13の全て示す場合は「ポート13」と記す。
ポート13〜13のそれぞれには、例えば、次のようなウェイクアップトリガが入力される。
ポート13:バックルスイッチ信号(タング4がバックル5に結合されたことを示す。)
ポート13:車両内通信起動信号(車両内通信が起動されたことを示す。)
ポート13:イグニッションスイッチ信号(エンジンに点火されたことを示す。)
ポート13:ドアスイッチ信号(ドアが開放されたことを示す。)
ポート13:ハザードランプ信号(ハザードランプが点灯されたことを示す。)
ポート13:ルームランプ信号(ルームランプが点灯されたことを示す。)
ポート13:シート調整信号(シートの位置・姿勢が調整されたことを示す。)
なお、これらの信号は電圧信号であって、ポート13〜13の電位は、通常時(信号が入力されない時)にローレベル、該当時(信号が入力された時)にハイレベルになる。
また、ポート13は、AND回路15の一方の入力端子に接続されている。AND回路15の他方の入力端子は、スイッチ14を介して基準電圧源に接続されている。また、前記他方の入力端子は、図示しない抵抗を介して、例えば、グランドレベルにプルダウンされている。したがって、スイッチ14を開路した状態(図に示した状態)においては、前記他方の入力端子はローレベルになっていて、スイッチ14を閉路すると、前記他方の入力端子はハイレベルになる。
なお、AND回路15は、入力端子を2個、出力端子を1個備える論理積演算回路(2入力AND回路)であって、2個の入力端子の両方がハイレベルになる場合にだけ、出力端子がハイレベルになる論理演算回路である。
したがって、AND回路15の出力端子の電位は、スイッチ14が閉路している場合に、は、ポート13にウェイクアップトリガが入力されると、ローレベルからハイレベルに変化する。しかし、スイッチ14が開路している場合には、ウェイクアップトリガの入力の有無に関わらず、AND回路15の出力端子の電位は、常にローレベルである。
さて、シートベルト制御装置7はスイッチ14とAND回路15を7個ずつ備えるが、ウェイクアップトリガポート13の場合と同様に、それぞれを区別する場合は、添字を付して、例えば、「スイッチ14」あるいは「AND回路15」のように記す。したがって、同じ添え字iを付されたポート13、スイッチ14およびAND回路15は、上記のように互いに接続されている。
また、AND回路15〜15の出力端子は全て、OR回路(論理和演算回路)16の入力端子に接続されている。
OR回路16は、入力端子を7個、出力端子を1個、備えて、7個の入力端子のいずれかがハイレベルになれば、OR回路16の出力端子はハイレベルになる。
また、OR回路16の出力端子はコンピュータ17に接続されている。
コンピュータ17は、メモリ18および、図示しない演算処理部、制御部、入出力インターフェイスを備え、メモリ18に記録されたプログラムに従って、少なくとも、次の処理を実行するコンピュータである。
(1)スリープトリガポート12にスリープトリガが入力された場合に、シートベルト制御装置7の動作モードをスリープモードに移行する。
(2)シートベルト制御装置7の動作モードがスリープモードにある場合に、OR回路16の出力端子の電位がハイレベルになった時に、シートベルト制御装置7のスリープモードを解除して、通常動作モードに移行する。
(3)シートベルト制御装置7が通常動作モードにある場合は、モータ駆動装置9に制御命令を出力する。
このように、構成されているので、シートベルト制御装置7は、ポート13を任意に選択して、選択されたポート13のみを有効にすることができる。つまり、当該選択されたポート13にウェイクアップトリガが入力された場合にだけ、シートベルト制御装置7のスリープモードが解除され、選択されないポート13にウェイクアップトリガが入力されも、スリープモードが解除されないように設定することができる。
例えば、ポート13〜13の全てを選択する場合は、スイッチ14〜14の全てを閉路する。このようにすればポート13〜13のいずれにウェイクアップトリガが入力されても、そのポート13に接続されたAND回路15の出力端子はハイレベルになるから、OR回路16の出力端子の電位がハイレベルになり、スリープモードが解除される。
また、ポート13〜13を選択し、ポート13〜13を選択しない場合は、スイッチ14〜14を閉路し、スイッチ14〜14を開路する。このようにすればポート13〜13のいずれかにウェイクアップトリガが入力されれば、スリープモードが解除されるが、ポート13〜13にウェイクアップトリガが入力されて、AND回路15〜15の入力端子の他方がハイレベルになっても、AND回路15〜15の出力端子はローレベルのままである。したがって、ポート13〜13のいずれかにウェイクアップトリガが入力されても、スリープモードは解除されない。
以上のように構成されているので、シートベルト制御装置7は、製造後に車種別にカスタマイズすることが容易である。つまり、シートベルト制御装置7を車種に関係なく同一の構成で製造し、製造後に車種の仕様で合わせてスイッチ14を操作して、当該車種の仕様で要求されるウェイクアップトリガを設定することができる。
スイッチ14の構成は特に限定されない。各種の構成を自由に選択できる。例えば、スイッチ14をディップスイッチで構成して、シートベルト制御装置7の製造後に、ディップスイッチを操作して、ポート13を選択してもよい。
またスイッチ14を、書き換え可能な不揮発性メモリを使用するメモリスイッチで構成して、ポート13の選択の有無を制御パラメータの形で記録するようにしてもよい。この場合、シートベルト制御装置7の製造後に、車種の仕様で合わせた制御パラメータをメモリスイッチに書き込むことによって、当該車種の仕様で要求されるウェイクアップトリガを設定することができる。
あるいは、AND回路15の入力端子の一方を基準電圧源にヒューズを介してして接続して構成し、シートベルト制御装置7の製造後に、選択するポート13に対応するAND回路15の該ヒューズを残し、選択しないポート13に対応するAND回路15の該ヒューズを溶断除去することでスイッチ14の機能を実現してもよい。
ここまで、シートベルト制御装置7をハードウェア主体で構成する例を示したが、ソフトウェア主体でシートベルト制御装置7を構成することもできる。
例えば、図3に示すように、AND回路15とOR回路16を省いて、全てのポート13とスイッチ14をコンピュータ17に直接接続してもよい。
このシートベルト制御装置7では、図4に示すようなウェイクアッププログラムがメモリ18に記憶されて、コンピュータ17で実行される。このウェイクアッププログラムはシートベルト制御装置7がスリープモードにある場合に、ポート13に(i=1,2,‥‥7)ウェイクアップトリガが入力されると起動される。ウェイクアッププログラムが起動されると、コンピュータ17が、起動の契機となったポート13に対応するスイッチ14の状態を読みに行き、スイッチ14が閉じていれば(スイッチ14がコンピュータ17に入力する信号がハイレベルであれば)(ステップS01:Yes)、スリープモードを解除(ウェイクアップ)する(ステップS02)。また、スイッチ14が開いていれば(スイッチ14がコンピュータ17に入力する信号がローレベルであれば)(ステップS01:No)、何もしないで(スリープモードを維持して)、処理を終える。
このように、ウェイクアッププログラムは、図3に示したシートベルト制御装置7において、図2に示したシートベルト制御装置7におけるAND回路15と同じ作用をする。つまり、ウェイクアッププログラムは、AND回路15と等価な処理を実行できる。
したがって、図3に示したシートベルト制御装置7においても、スイッチ14を操作してポート13を選択できるから、シートベルト制御装置7の製造後に、車種の仕様に合わせてスイッチ14を操作して、当該車種の仕様で要求されるウェイクアップトリガを設定することができる。
以上、本発明の実施形態の一例を説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に限定されるものではない。本発明は特許請求の範囲に示された技術的思想の限りにおいて、自由に、応用、変形、あるいは改良して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、正論理で回路を構成した例を示したが、負論理でも構成できることは言うまでもない。
つまり、上記実施形態では、ポート13にウェイクアップトリガが入力されると、AND回路15のポート13に接続された入力端子の電位がハイレベルになるとともに、ポート13を選択すると、AND回路15のスイッチ14に接続された入力端子の電位がハイレベルになるように構成したが、ポート13にウェイクアップトリガが入力されると、AND回路15のポート13に接続された入力端子の電位がローレベルになるとともに、ポート13を選択すると、AND回路15のスイッチ14に接続された入力端子の電位がローレベルになるように構成することもできる。
また、AND回路15を省いて、ポート13及びスイッチ14をコンピュータ17に直接接続する場合(図3に示す場合)も同様である。つまり、ポート13にウェイクアップトリガが入力されると、ポート13に接続されたコンピュータ17の入力端子の電位がローレベルになるように構成することもできるし、スイッチ14が閉路されると、スイッチ14に接続されたコンピュータ17の入力端子の電位がローレベルになるように構成することもできる。
また、上記実施形態では、あるポート13を選択する場合に、そのポート13に対応するスイッチ14を閉路する例を示したが、スイッチ14を開路すると、そのスイッチ14に対応するポート13が選択されるように構成することもできる。
また、上記実施形態では、入力ポート有効化手段を、ポート13に入力されるトリガ信号と、当該ポート13に対応するスイッチ14の状態の論理積を求めて、その結果を出力する論理積演算回路(AND回路15)で構成する例を示したが、入力ポート有効化手段は全体として論理積演算を行えれば十分であり、複数の論理演算回路を組み合わせて構成されてもよい。つまり、ポート13にトリガ信号に入力され、かつスイッチ14が当該ポート13に選択している場合にスリープモードを解除するように、複数の論理演算回路を組み合わせて構成されてもよい。
また、上記実施形態では、全てのAND回路15〜15の出力端子をOR回路16の入力端子に直接、接続した例を示したが、AND回路15〜15とOR回路16の間、あるいはAND回路15〜15とコンピュータ17の間に、他の論理演算回路を介在させてもよい。例えば、AND回路15とAND回路15の出力端子を2入力AND回路の入力端子に接続し、該2入力AND回路の出力端子をOR回路16の入力端子に接続すれば、タング4がバックル5に結合され、かつエンジンに点火(イグニッションON)された場合にのみ、スリープモードを解除することができる。
また、正論理と負論理の切り替え、あるいはスリープモード解除の条件設定を、シートベルト制御装置7の制御パラメータの変更(例えばメモリスイッチの設定変更)によって変更できるようにしてもよい。あるいは、正論理と負論理の切り替え、あるいはスリープモード解除の条件設定を変更するスイッチ14を備えてもよい。
あるいは、シートベルト制御装置7がスリープモードに移行する直前のシートベルト制御装置7の状態をメモリ18に記憶させて、該状態に応じてスリープモード解除の条件設定を変更するプログラムをシートベルト制御装置7に備えてもよい。つまり、スリープモードに移行する直前のシートベルト制御装置7の状態に応じて、スイッチ14によるポート13の選択状態に関わらず、特定のウェイクアップトリガをスリープモード解除の条件にしたり、あるいは特定のウェイクアップトリガよってはスリープモードが解除されないようにするプログラムをシートベルト制御装置7に備えてもよい。
例えば、タング4がバックル5に結合された状態(バックルスイッチ信号ON)でシートベルト制御装置7がスリープモードに移行した場合は、バックルスイッチ信号OFFをスリープモード解除の条件とし、バックル5が結合解除された状態(バックルスイッチ信号OFF)でシートベルト制御装置7がスリープモードに移行した場合は、バックルスイッチ信号ONをスリープモード解除の条件とするプログラムをシートベルト制御装置7に備えることもできる。
また、ポート13の数は、7個に限られない。更に多数のポート13を備えてもよい。逆に、少なくてもよい。あるいはポート13を1個だけ備えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ポート13とスイッチ14が1対1で対応する例を示したが、本発明は、このように構成には限定されない。1個のスイッチ14に複数のポート13を対応させてもよい。このように構成すれば、複数のポート13を一括して選択、あるいは選択解除することができる。
また、上記実施形態では、全てのポート13にスイッチ14あるいはAND回路15を対応させる例を示したが、本発明は、全てのポート13にスイッチ14あるいはAND回路15を対応させるものには限定されない。例えば、全ての車種の仕様において共通に使用されるポート13が存在する場合は、そのようなポート13は常時選択されるから、入力ポート選択手段と入力ポート有効化手段は不要である。つまり、シートベルト制御装置7のポート13の一部に、スイッチ14あるいはAND回路15が対応しないものがあってもよい。
また、スイッチ14の形式は特に限定されない。ただ、回路基板に直接実装できる小型のスイッチ、例えばディップスイッチが好ましい。またメモリスイッチを使ってもよい。また、シートベルト装置1の性質上、ウェイクアップ要件の設定が不用意に変更されるのは好ましくないので、スイッチに保護手段、ディップスイッチにカバーを付けて封印したり、メモリスイッチにパスワードによる保護を加えてもよい。
上記実施形態では、入力ポート選択手段にスイッチ14を使用し、入力ポート有効化手段にAND回路15、あるいはコンピュータプログラムを使用する例を示したが、本発明は係る構成を備えるものには限定されない。
例えば、シートベルト制御装置7にFPGAを備えて、スイッチ14とAND回路15の機能を該FPGA上のプログラムで実現してもよい。
また、前記入力ポート選択手段は、スイッチ14から構成されるものには限定されない。
スイッチ14に代えて、ポート13の選択の有無を示す制御パラメータを記録する制御パラメータ記録手段から構成されてもよい。制御パラメータ記録手段はメモリ18であってもよいし、他の書き換え可能な不揮発性記憶媒体をシートベルト制御装置7に備えてもよい。そして、ポート13にウェイクアップトリガが入力された場合に、コンピュータ17が制御パラメータ記録手段を参照して、前記制御パラメータが当該ポート13を選択していれば、スリープモードを解除するようにコンピュータ17をプログラムすればよい。
なお、上記実施形態に示したシートベルトリトラクタ6の構成や作用は例示であって、本発明は、かかるシートベルトリトラクタ6を備えるシートベルト装置やシートベルト制御装置には限定されない。シートベルトリトラクタ6は、他の機能、例えば、プリテンショナとしての機能を備えるものあってもよい。
1 シートベルト装置
2 シートベルト
3 ガイドアンカ
4 タング
5 バックル
6 シートベルトリトラクタ
7 シートベルト制御装置
8 モータ
9 モータ駆動装置
10 車両内通信線
11 モータ制御ポート
12 スリープトリガポート
13 ウェイクアップトリガポート(ポート)
14 スイッチ
15 AND回路
16 OR回路
17 コンピュータ
18 メモリ

Claims (8)

  1. 車両が所定の状態にある場合は、スリープモードが保たれ、所定のトリガ信号が入力されると、前記スリープモードが解除されて、シートベルトリトラクタを制御するシートベルト制御装置において、
    前記トリガ信号が入力される入力ポートと、
    前記入力ポートを選択する入力ポート選択手段と、
    前記入力ポート選択手段で選択された前記入力ポートへ前記トリガ信号が入力された場合に前記スリープモードを解除する入力ポート有効化手段と、を備える
    ことを特徴とするシートベルト制御装置。
  2. 前記シートベルト制御装置がスリープモードに移行する直前の前記シートベルト制御装置の状態を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記シートベルト制御装置の状態に応じて前記スリープモードを解除する条件を変更するスリープモード解除条件変更手段と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト制御装置。
  3. 前記入力ポート選択手段は、前記入力ポートに対応する制御パラメータを記録する制御パラメータ記録手段から構成されて、
    前記入力ポート有効化手段は前記制御パラメータ記録手段に前記入力ポートを有効にする制御パラメータが記録されている場合に、当該制御パラメータに対応する前記入力ポートへ前記トリガ信号が入力されると、前記スリープモードを解除する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシートベルト制御装置。
  4. 前記入力ポート選択手段は、前記入力ポートに対応するスイッチから構成されて、
    前記入力ポート有効化手段は前記スイッチが所定の状態にある場合に、当該スイッチに対応する前記入力ポートへ前記トリガ信号が入力されると、前記スリープモードを解除する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシートベルト制御装置。
  5. 前記スイッチは、前記入力ポートに1対1で対応する
    ことを特徴とする請求項4に記載のシートベルト制御装置。
  6. 前記入力ポート有効化手段は、
    前記入力ポートに入力される前記トリガ信号と、当該入力ポートに対応する前記スイッチの状態の論理積を求めて、その結果を出力する論理積演算回路である
    ことを特徴とする請求項4に記載のシートベルト制御装置。
  7. 前記入力ポート有効化手段は、
    シートベルト制御装置にインストールされたコンピュータプログラムであって、
    前記入力ポートに入力される前記トリガ信号と、当該入力ポートに対応する前記スイッチの状態の論理積を求めて、その結果を出力する論理積演算回路と等価な処理を実行するコンピュータプログラムである
    ことを特徴とする請求項4に記載のシートベルト制御装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のシートベルト制御装置を備える
    ことを特徴とするシートベルト装置。
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