JP2011110967A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チルトナット内に小さい部品を多く組み込まなくても、チルトナットとチルトスクリューとの間のがたつきを防止する。
【解決手段】ステアリングシャフト10を支持しているコラムチューブ11と、このコラムチューブ11を車体側に位置調整可能として取り付けるための上ブラケット2とを備えている。モータによって回転するチルトスクリュー7が、コラムチューブ11の隣りに位置しかつ前記位置調整の方向に軸心方向を向けて上ブラケット2に取り付けられている。チルトスクリュー7に螺合し当該チルトスクリュー7の回転によって移動するチルトナット8が、コラムチューブ11と一体移動可能に設けられている。チルトナット8とコラムチューブ11との間に弾性部材23が設けられ、チルトナット8をチルトスクリュー7に押し付けている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両に装備されるステアリング装置に関する。
運転者が好ましい姿勢で運転することができるように、ステアリングシャフトに取り付けられたステアリングホイールの位置を調節することができるステアリング装置が用いられている。このような装置として、例えば特許文献1に開示されているものがあり、このステアリング装置は、ステアリングシャフトを回転可能に支持しているコラムチューブを上下方向に電動で移動させることにより、ステアリングホイールの位置を調節する電動式のチルト調節機構を備えている。
図6は従来の電動式チルト調節機構を備えたステアリング装置の横断面図である。このステアリング装置は、車体側の固定部材99に固定される固定ブラケット90と、この固定ブラケット90に回転自在として取り付けられたチルトスクリュー91と、このチルトスクリュー91の回転によって上下方向に移動するチルトナット92と、チルトスクリュー91を回転させるモータ(図示せず)とを備えている。
このステアリング装置では、コラムチューブ93にガイドブラケット98が取り付けられていて、このガイドブラケット98にチルトナット92が取り付けられている。前記モータによってチルトスクリュー91が回転すると、チルトナット92は、ガイドブラケット98及びコラムチューブ93と共にチルトスクリュー91に沿って上下方向に移動する。この移動により、コラムチューブ93に支持されているステアリングシャフト94及びその上端部に固定されているステアリングホイール(図示せず)を、上下方向の所望の位置に調節することができる。
また、この電動式のチルト調節機構では、チルトナット92とチルトスクリュー91との間のがたつきによる異音の発生を防止するために、チルトナット92の周壁の一部に直線状の孔92A及びねじ孔92Bが形成され、これらの孔92A,92Bに押さえ部材97、圧縮バネ96及び止めボルト95が設けられている。止めボルト95は、ねじ孔92Bに螺合し圧縮バネ96を止める部材であり、押さえ部材97は、この圧縮バネ96によってチルトスクリュー91側へ押され、チルトスクリュー91の外周面に接触している。押さえ部材97がチルトスクリュー91側へ押し付けられた状態となることにより、チルトナット92とチルトスクリュー91との間のがたつきは防止される。なお、図6では、チルトナット92をチルトスクリュー91に押し付けるために、コラムチューブ93の外周面とチルトナット92との間には、隙間gが設けられている。
特開2009−61927号公報(図4参照)
図6の構成によれば、チルトナット92とチルトスクリュー91との間のがたつきを防止することができるが、このためには、チルトナット92に、孔92A及びねじ孔92Bを形成する必要があり、また、これら孔92A及びねじ孔92Bに、三つの小さな部品(押さえ部材97、圧縮バネ96及び止めボルト95)を取り付ける必要がある。このように、チルトナット92に様々な加工(孔加工)を施し、さらに、小さな部品を多く組み込むことから、製造に手間を要し、コストアップの原因となってしまう。
また、チルトナット92の周壁を貫通する孔92A及びねじ孔92Bが形成されることで、また、これによりチルトナット92の強度及び耐久性が低下するので、チルトナット92本来のチルト調節機能を発揮させるためには、チルトスクリュー91との噛み合い長さを長くする必要があり、この結果、チルトナット92の大型化を招くおそれがある。
そこで、本発明は、ナット部材(チルトナット)に従来のような孔加工をしなくても、また、ナット部材(チルトナット)に小さい部品を多く組み込まなくても、がたつきを防止することができるステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明のステアリング装置は、ステアリングシャフトを回転自在に支持しているコラムチューブと、前記コラムチューブを車体側の固定部材に位置調整可能として取り付けるための固定ブラケットと、前記コラムチューブの隣りに位置しかつ前記位置調整の方向に軸心方向を向けて前記固定ブラケットに取り付けられ、モータによって回転するねじ軸と、前記コラムチューブと一体移動可能に設けられかつ前記ねじ軸に螺合し当該ねじ軸の回転によって当該ねじ軸に沿って移動するナット部材と、前記ナット部材と前記コラムチューブとの間に設けられ、当該ナット部材を前記ねじ軸に押し付ける弾性部材とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、弾性部材によって、ナット部材はねじ軸に押し付けられるので、ナット部材とねじ軸との間のがたつきが防止される。そして、このようながたつきを防止するために、ナット部材とコラムチューブとの間に弾性部材を設ければよく、従来のように、ナット部材に様々な加工を施す必要がなく、また、ナット部材に小さい部品を組み込まなくてもよい。
また、ナット部材とコラムチューブとの間に設けられた弾性部材が、ナット部材をねじ軸に押し付けると、その反力として、当該弾性部材はコラムチューブを押した状態となり、この状態でコラムチューブが自身の長手方向に移動しようとすると、弾性部材とコラムチューブとの間には摩擦力が発生する。
そこで、この場合、前記弾性部材と前記コラムチューブとの間に、当該コラムチューブに対する当該弾性部材の摩擦抵抗よりも小さい摩擦抵抗を有する摺動部材が介在しているのが好ましい。この構成によれば、前記摩擦力を低減することができ、コラムチューブの前記移動を阻害してしまうのを防ぐことができる。
本発明によれば、ナット部材に従来のような孔加工をしなくても、また、ナット部材に小さい部品を多く組み込まなくても、ナット部材とネジ軸との間のがたつきを防止することができるので、ステアリング装置の製造コストの低減を図ることが可能となる。
本発明のステアリング装置を側面から見た模式図である。 チルト調節機構部が設けられている部分の横断面図である。 弾性部材及びその周囲の断面図である。 本発明のステアリング装置(第二実施形態)のチルト調節機構部が設けられている部分の横断面図である。 第一実施形態(図3)の変形例を示している断面図である。 従来のステアリング装置の横断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明のステアリング装置を側面から見た模式図である。なお、以下の説明において、ステアリング装置を操作する運転者を基準とした前後、上下及び左右を、方向を示す用語として使用する。
本発明のステアリング装置は、ステアリングコラム1と、このステアリングコラム1を車体側の固定部材9に取り付けている固定ブラケットとを備えている。固定ブラケットは、上ブラケット2及び下ブラケット3からなる。
ステアリングコラム1は、ステアリングシャフト10を支持している筒形状のコラムチューブ11を有し、このコラムチューブ11の内部でステアリングシャフト10が回転自在に支持されている。コラムチューブ11の上部から突出しているステアリングシャフト10の上端部に、ステアリングホイール(操舵部材)12が固定されている。
また、コラムチューブ11の下部から突出しているステアリングシャフト10の下端部は、両端に自在継手を備える中間シャフト5を介して、運転室の前方に設けられたステアリングギア機構4の入力軸40に連結される。
上ブラケット2及び下ブラケット3は、コラムチューブ11を車体側の固定部材9に位置調整可能として取り付けるためのものであり、上ブラケット2はコラムチューブ11の中途部を支え、下ブラケット3はコラムチューブ11の下部を支えている。上下のブラケット2,3によって、コラムチューブ11は、下部側を前方でかつ下方に向けた傾斜姿勢となって車両側の固定部材9に取り付けられている。
そして、操舵のために運転者がステアリングホイール12に操舵トルクを加えると、この操舵トルクは、ステアリングシャフト10及び中間シャフト5を介して、ステアリングギア機構4の入力軸40に伝達され、このステアリングギア機構4の動作により車輪(図示せず)の操舵が行われる。
本発明のステアリング装置は、運転者により操作されるステアリングホイール12の位置を、運転姿勢に合わせて上下及び前後に変更することができ、このために、コラムチューブ11の傾斜角度を変更するチルト調節機構部と、コラムチューブ11をその長手方向に伸縮させるテレスコ調節機構部とを備えている。
コラムチューブ11の傾斜角度を変更するために、前記下ブラケット3には左右方向に延びる支持ピン30が設けられていて、コラムチューブ11(ステアリングコラム1)の下部が、この支持ピン30に回動自在に取り付けられている。そして、前記上ブラケット2側において、チルト調節機構部のモータM1が回転することにより、コラムチューブ11を移動させる。この移動には、上下方向成分の移動が含まれている。このため、コラムチューブ11を、支持ピン30の中心線回りに上下方向に揺動させることができ、この揺動によりチルト動作が行われる。コラムチューブ11が上下方向の成分を有して移動する方向を、チルト方向と呼ぶ。
図2は、チルト調節機構部が設けられている部分の横断面図である。前記コラムチューブ11は、内筒21と、この内筒21の径方向外側で一部が重なった外筒22とを有している。上ブラケット2の範囲で外筒22の外側には、ガイドブラケット15が取り付けられていて、このガイドブラケット15は、外筒22に外嵌している環状の本体部16と、本体部16から左右方向に延びているガイド部17,18とを有している。
本体部16は、外筒22を、コラムチューブ11の中心線C1方向に移動可能でかつ中心線C1に直交する方向には移動不能の状態として支持している。なお、本体部16が、外筒22を中心線C1方向に移動可能として支持しているのは、前記のとおり、コラムチューブ11を下ブラケット3の支持ピン30の中心線回りに上下方向に揺動させる際、上ブラケット2側では、コラムチューブ11(外筒22)は、ガイドブラケット15に対して中心線C1方向に僅かに移動するためである。
ガイドブラケット15の左側のガイド部17にはガイド軸19が取り付けられていて、ガイド軸19が、上ブラケット2の左側にある側壁2aに形成された長孔形状であるガイド孔2cにガイドされている。また、右側のガイド部18には、後にも説明するがチルトナット8が取り付けられていて、このチルトナット8の一部が、上ブラケット2の右側にある側壁2bに形成された長孔形状であるガイド孔2dにガイドされている。これにより、ガイドブラケット15は、上ブラケット2に、チルト方向に移動可能でかつチルト方向に直交する方向に移動不能として(移動が制限されて)取り付けられる。
また、内筒21と外筒22とは、共通する中心線C1方向に相対的に移動可能な構成である。そして、内筒21と外筒22とが重なっている重なり長さ(中心線C1方向の重なり長さ)が、テレスコ調節機構部によって増減され、テレスコ動作が行われる。テレスコ調節機構部については、後に説明する。このテレスコ動作によっても、コラムチューブ11(外筒22)はガイドブラケット15に対して中心線C1方向に移動する。
本発明のステアリング装置は、チルト調節機構部として、上ブラケット2に取り付けられモータM1(図1参照)の駆動によって回転する直線状のチルトスクリュー(ねじ軸)7と、このチルトスクリュー7に螺合している前記チルトナット(ナット部材)8とを備えている。モータM1は上ブラケット2に取り付けられている。
チルトスクリュー7は、コラムチューブ11の右隣り(左隣りであってもよい)に位置し、かつ、当該コラムチューブ11の位置調整の方向となるチルト方向に軸心方向(中心線C2方向)を向けて、上ブラケット2に取り付けられている。チルトスクリュー7は、その上部及び下部が転がり軸受27a,27bによって支持されることで回転可能として上ブラケット2に取り付けられている。そして、チルトスクリュー7の下端部に固定されたウォームホイール13が、前記モータM1によって回転するウォーム14(図1参照)と噛合している。
チルトナット8は、チルトスクリュー7のねじ部7aに螺合するねじ孔8aが形成された円環形状であり、チルトナット8は、前記ガイドブラケット15に固定されている。このため、チルトスクリュー7が前記モータM1によって回転することで、チルトナット8は、当該チルトスクリュー7に沿って、すなわち、チルト方向に移動する。
さらに、チルトナット8は、ガイドブラケット15に固定されていることで、このガイドブラケット15に支持されているコラムチューブ11とチルトナット8とは、チルト方向に関して、一体移動可能に設けられた構成となる。
本発明のステアリング装置では、チルトナット8とコラムチューブ11の外筒22との間に弾性部材23が設けられている。図3は、この弾性部材23及びその周囲の断面図である。本実施形態では、弾性部材23はゴム製であり、圧縮された状態で、チルトナット8の外周面の一部26と、当該一部26に対向することになる外筒22の外周面の一部27との間に設けられている。さらに、本実施形態では、外筒22の外周面の一部27と弾性部材23との間に摺動部材24が介在している。
前記弾性部材23は、チルトナット8の外周面の一部26と、外筒22の外周面の一部27との間を結ぶ方向に圧縮された状態で設けられている。このため、弾性部材23は、その弾性復元力によって、チルトナット8をチルトスクリュー7に押し付けた状態となり、その押し付け方向は、チルトスクリュー7の中心線C2に直交する右方向(図3の矢印X1の方向)となる。このように、弾性部材23によって、チルトナット8のねじ孔8aがチルトスクリュー7のねじ部7aに押し付けられるので、チルトナット8とチルトスクリュー7との間のがたつきが防止され、このがたつきによる異音の発生を抑制することが可能となる。
弾性部材23の、チルトナット8の外周面の一部26に接触する第一の接触面23aは、当該一部26に沿った形状を有していて、当該一部26と面で接触している。チルトナット8の当該一部26が、例えば中心線C2を中心とする曲面形状(円弧形状)からなる場合、弾性部材23の前記接触面23aも、中心線C2を中心とする曲面形状(円弧形状)からなる。
さらに、本実施形態の弾性部材23は、そのチルト方向の長さL1が、チルトナット8のチルト方向の長さL2と同じに設定されており、弾性部材23はチルトナット8を広い範囲で押すことができる。
前記のとおり、チルトナット8と外筒22との間に設けられた弾性部材23によって、チルトナット8をチルトスクリュー7に押し付けた状態になると、その反力として、弾性部材23は外筒22を左方向(矢印X2)に押すことになる。この状態で、コラムチューブ11を上下方向に揺動させ、外筒22がガイドブラケット15に対してその中心線C1(図2参照)方向に移動しようとすると(移動すると)、弾性部材23と外筒22との間には摩擦力が発生する。そこで、本実施形態では、外筒22の外周面の一部27と弾性部材23との間に、前記摺動部材24を設けることで、前記摩擦力を低減する。
このために、摺動部材24は、外筒22の外周面の一部27に対する弾性部材23の摩擦抵抗よりも小さい摩擦抵抗を有するものであり、例えば、樹脂製とすることができ、弾性部材23よりも摩擦係数(静摩擦係数及び動摩擦係数)が小さい。この摺動部材24によれば、弾性部材23が直接的に外筒22の外周面の一部27に接触する場合よりも、当該一部27に対する摺動抵抗を小さくすることができる。したがって、外筒22がガイドブラケット15に対して中心線C2方向に移動しようとすると(移動すると)、外筒22との間で摩擦力が発生するが、この摩擦力を低減することができ、外筒22の前記移動を阻害してしまうのを防ぐことができる。
摺動部材24の、外筒22の外周面の一部27に接触する第一の接触面24aは、当該一部27に沿った形状を有していて、当該一部27と面で接触する。外筒22の外周面は、中心線C1(図2参照)を中心とする曲面形状(円弧形状)からなるため、摺動部材24の前記接触面24aも、中心線C1を中心とする曲面形状(円弧形状)からなる。
さらに、本実施形態の摺動部材24は、そのチルト方向の長さL3が、弾性部材23のチルト方向の長さL1と同じに設定されている。また、弾性部材23の前記第一の接触面23aと反対である第二の接触面23bと、摺動部材24の前記第一の接触面24aと反対である第二の接触面24bとは同じ形状(輪郭形状)である。
このため、弾性部材23は摺動部材24を広い範囲で押し、さらに、摺動部材24は外筒22に対して広い範囲で接触した状態となる。このため、弾性部材23によるX1方向のチルトナット8の押し付け力が大きくても、その反力によって生じる、摺動部材24が外筒22を押すX2方向の力を分散させ面圧を、小さくすることができ、摺動部材24と外筒22との間の摺動抵抗が大きくなることを抑制することができる。
また、弾性部材23及び摺動部材24は、チルトナット8と外筒22との間に挟まれた状態にあるが、弾性部材23はチルトナット8に固定されていなくてもよく、また、摺動部材24は弾性部材23に固定されていなくてもよい。これは、チルトナット8をガイドブラケット15に取り付けるために、当該ガイドブラケット15に取り付け孔25が形成されており(図3参照)、この取り付け孔25によって弾性部材23及び摺動部材24は小隙間を有して囲まれていることで、これら弾性部材23及び摺動部材24は、設置位置から脱落することがないためである。
前記テレスコ調節機構部について説明する。図2において、テレスコ調節機構部は、テレスコ動作用のモータ(図示せず)によって回転するテレスコスクリュー57と、このテレスコスクリュー57に螺合しているテレスコナット58とを有している。テレスコスクリュー57は、その中心線がコラムチューブ11の中心線C1と平行な方向に配置されていて、内筒21と外筒22との内の一方に取り付けられている。これに対して、テレスコナット58は、内筒21と外筒22との内の他方に取り付けられている。テレスコスクリュー57が回転することで、内筒21と外筒22とは中心線C1方向に移動し、テレスコ動作が行われる。
図4は、本発明のステアリング装置(第二実施形態)のチルト調節機構部が設けられている部分の横断面図である。
この第二実施形態では、弾性部材23が、コラムチューブ11が有している内筒21とチルトナット8との間に設けられている。そして、この弾性部材23は、前記第一実施形態と同様に、チルトナット8をチルトスクリュー7に押し付けている。
弾性部材23が内筒21とチルトナット8との間に設けられるために、外筒22の内の、弾性部材23が設けられる部分には、穴35(又は切り欠き)が形成されており、この部分を弾性部材23(及びチルトナット8の左側の一部)が貫通している。
また、テレスコ調整の際に、外筒22が中心線C1方向に移動するのに対して、内筒21が中心線C1方向に移動しないで固定状態にある場合、第一実施形態のステアリング装置が有している摺動部材24を不要とすることもできる。その他の構成は、第一実施形態と同様である。
以上のように前記各実施形態によれば、ステアリングホイール12(図1参照)を上下方向に電動で位置調節するために、ステアリング装置は、モータM1等を有するチルト調整機構部を備えているが、このようなチルト調整機構部において、チルトナット8とチルトスクリュー7との間のがたつきを防止するために、図2に示しているように、チルトナット8とコラムチューブ11(外筒22又は内筒21)との間に弾性部材23を設ければよく、図6の従来例に示しているような、チルトナット92にチルト調節機能以外のための様々な孔加工を施す必要がなく、また、チルトナット92に小さい部品を組み込まなくてもよい。このため、ステアリング装置の製造が簡単となり、部品点数の削減も可能となり、製造コストの低減が可能となる。
また、弾性部材23は、既に形成されているチルトナット8の内側(中央側)の空間、つまり、チルトナット8とコラムチューブ11との間の空間に設ければよいので、弾性部材23を設置するための空間を新たに設ける必要がない。このため、ステアリング装置の寸法を大きくする必要がない。
また、図6に示している従来例では、チルトナット92の大きさはある程度制限されていることから、その内部に組み込む圧縮バネ96の大きさも制限される。このため、押さえ部材97による押し付け力を大きくすることが困難であり、また、押し付け力の大きさの設定範囲は限られてしまう。
しかし、本発明の前記各実施形態によれば、弾性部材23の大きさの変更は容易であり、大きな押し付け力から小さな押し付け力まで幅広く設定するのが容易となる。さらに、弾性部材23の材質の変更や、圧縮代(つまり、自然状態での弾性部材23の厚さ)を変更することで、押し付け力の調整が容易となる。
さらに、前記各実施形態では、上ブラケット2に取り付けられたチルトスクリュー7に、チルトナット8が螺合することで、これらは機械的に連結された状態にあり、このチルトナット8とコラムチューブ11との間に弾性部材23(及び摺動部材24)が介在して、コラムチューブ11は左右方向から押さえられた状態となることから、上ブラケット2においてコラムチューブ11を含めた構成の左右方向の剛性を高めることができる。このため、従来では必要であったコラムチューブ11の取り付け剛性を高めるための部材(例えばバネ部材)を少なくすることが可能となる。
本発明のステアリング装置は、電動パワーステアリング装置及び油圧パワーステアリング装置に適用可能であり、また、本発明のステアリング装置は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、弾性部材23は、ゴム以外のものであってもよく、例えば、金属製の圧縮バネ(皿バネ)を用いた構成であってもよい。
また、図5は、第一実施形態(図3)の変形例を示している断面図である。第一実施形態(図3)では、外筒22の外周面の一部27に接触する摺動部材24の接触面24aは、当該一部27に沿った形状であり、コラムチューブ11の中心線C1を中心とする曲面形状(円弧形状)としている。
しかし、図5の場合、摺動部材24が接触する外筒22の外周面の一部27を、平面としている。そして、この一部27に接触する摺動部材24の接触面24aも、平面としている。これら平面は、弾性部材23によって摺動部材24が外筒22の一部27に押される方向(矢印X2)に直交する面である。
また、第二実施形態(図4)の場合、摺動部材24は省略されていて、弾性部材23が直接的に内筒21に接触していることから、図示しないが、図5の場合と同様に、摺動部材24が接触する内筒21の外周面の一部を平面としてもよく、この内筒21の外周面の一部に接触する弾性部材23の接触面も、平面とすればよい。
今回開示した実施形態は、本発明の例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等な意味、及び、範囲内での全ての変更が含まれる。
2:上ブラケット(固定ブラケット)、 7:チルトスクリュー(ねじ軸)、 8:チルトナット(ナット部材)、 9 固定部材、 10:ステアリングシャフト、 11:コラムチューブ、 23:弾性部材、 24:摺動部材、 M1:モータ

Claims (2)

  1. ステアリングシャフトを回転自在に支持しているコラムチューブと、
    前記コラムチューブを車体側の固定部材に位置調整可能として取り付けるための固定ブラケットと、
    前記コラムチューブの隣りに位置しかつ前記位置調整の方向に軸心方向を向けて前記固定ブラケットに取り付けられ、モータによって回転するねじ軸と、
    前記コラムチューブと一体移動可能に設けられかつ前記ねじ軸に螺合し当該ねじ軸の回転によって当該ねじ軸に沿って移動するナット部材と、
    前記ナット部材と前記コラムチューブとの間に設けられ、当該ナット部材を前記ねじ軸に押し付ける弾性部材と、を備えていることを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記弾性部材と前記コラムチューブとの間に、当該コラムチューブに対する当該弾性部材の摩擦抵抗よりも小さい摩擦抵抗を有する摺動部材が介在している請求項1に記載のステアリング装置。
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