JP2011110664A - スローアウェイ式切削工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】スローアウェイ式切削工具のチップ座の加工を容易化し、ボディ剛性の低下抑制、ボディ径の増加も可能にして小径工具でもスローアウェイ化を図れるようにすることを課題としている。
【解決手段】工具ボディ3の外周に形成するチップ座6の座底面6aに、座底面に対して垂直な壁面7a−1〜7a−3を有する凹部7を形成し、切れ刃チップ10の底部に凹部7に適合させた凹部深さよりも突出量の小さい凸部18を設け、その凸部18を凹部7に挿入して凸部18の外周を凹部の壁面7a−1〜7a−3で拘束し、凸部18の周囲のチップの底面をチップ座の座底面6aで支持するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】工具ボディ3の外周に形成するチップ座6の座底面6aに、座底面に対して垂直な壁面7a−1〜7a−3を有する凹部7を形成し、切れ刃チップ10の底部に凹部7に適合させた凹部深さよりも突出量の小さい凸部18を設け、その凸部18を凹部7に挿入して凸部18の外周を凹部の壁面7a−1〜7a−3で拘束し、凸部18の周囲のチップの底面をチップ座の座底面6aで支持するようにした。
【選択図】図1
Description
この発明は、工具ボディに切れ刃チップを装着して構成されるスローアウェイ式切削工具、詳しくは、工具ボディに設けるチップ座の加工の容易化やボディ剛性の低下抑制などを図って従来に勝る小径化を実現したスローアウェイ式切削工具に関する。
首記のスローアウェイ式切削工具の従来例として、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。同文献に開示された工具は、エンドミルであり、工具ボディの先端外周に設けたチップ座(インサートポケット)に切れ刃チップ(インサート)を着脱自在に装着している。
前記チップ座は、切屑ポケットの溝面を掘り下げて形成されており、座底面と座側面(側壁面)と座後面(後壁面)を備え、それらの面でチップの底面と側面と端面の3面を拘束するものになっている。
切れ刃チップ(以下では単にチップとも言う)は、側面が傾斜したポジティブ型のチップが用いられている。チップ座の座側面と座後面は、チップの側面に対応させて傾斜させている。その座側面と座後面を座底面に直接交わらせる構造では、コーナ部に対する応力集中が起こって座側面と座底面、座後面と座底面の境界部にクラックが生じやすくなるなどの問題がある。そのために、特許文献1は、上記境界部に断面が曲面のぬすみ部(溝)を設けている。また、ボディ径を大きくするために、工具ボディの外周面と座底面が交わる部分のエッジを底面に対して垂直な平カット部を形成して除去している。
上記特許文献1のエンドミルは、チップ座の座底面とそれぞれが傾斜した座側面及び座後面との間に曲面のぬすみ部を設けているのでチップ座の形状が複雑になってその座の加工が煩雑化し、座の精度を確保するのも容易でない。
また、チップ座のコーナ部に設けるぬすみ部を比較的大きくとる必要があるため、ボディ剛性の低下が著しく、小径工具では必要剛性の確保が難しくなる。
さらに、前記平カット部の設置によるボディ径増加の効果に限界があり、小径工具ではチップを固定するクランプねじのねじ込み代の確保も難しくなる。
例えば、直径がφ8mm以上の工具については、何とか実用に供し得る製品を作ることができるが、直径がそれ以下の工具は、チップ座の加工規制を受け、ボディ剛性の確保、クランプねじのねじ込み量確保も困難になってスローアウェイ化が制限されているのが実情である。
この発明は、上記の問題を解決すること、即ち、チップ座の加工を容易化し、ボディ剛性の低下抑制、ボディ径の増加も可能にして小径工具でもスローアウェイ化を図れるようにすることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、工具ボディの外周にチップ座を形成し、そのチップ座に取付け孔を有する切れ刃チップをクランプねじでクランプして装着したスローアウェイ式切削工具に以下の特徴を付与した。
即ち、前記チップ座の座底面に凹部を形成し、その凹部を、前記座底面に対して垂直な壁面を有し、その壁面によって径方向の外側と内側と後部の3方又は全周が囲われたものにし、
さらに、前記切れ刃チップの底部に前記凹部に適合させた凹部深さよりも突出量の小さい凸部を設け、
前記凸部を前記凹部に挿入してその凸部の外周を前記凹部の前記壁面で拘束し、さらに、前記凸部の周囲のチップの底面を前記チップ座の座底面で支持するようにした。
即ち、前記チップ座の座底面に凹部を形成し、その凹部を、前記座底面に対して垂直な壁面を有し、その壁面によって径方向の外側と内側と後部の3方又は全周が囲われたものにし、
さらに、前記切れ刃チップの底部に前記凹部に適合させた凹部深さよりも突出量の小さい凸部を設け、
前記凸部を前記凹部に挿入してその凸部の外周を前記凹部の前記壁面で拘束し、さらに、前記凸部の周囲のチップの底面を前記チップ座の座底面で支持するようにした。
この切削工具は、例えば、以下に列挙するものが具体的形態として挙げられる。
(1)前記凹部を、径方向外側に配置される工具の軸心と平行な第1の側壁面と、径方向内側に配置される工具の軸心と平行な第2の側壁面と、それらの側壁面に両端が連なる後壁面を有し、前端が工具ボディの前面に開放した平面視長方形の凹部にしたもの。
(2)前記凹部を、径方向外側に配置される工具の軸心と平行な第1の側壁面と、径方向内側に配置される工具の軸心と平行な第2の側壁面と、それらの側壁面にそれぞれの両端が連なる後壁面及び前壁面を有し、全域がチップ座の座底面に囲われた平面視正方形又は平面視長方形の凹部にしたもの。
(3)前記凹部を、平面視円形の凹部にしたもの。
(4)前記工具ボディがシャンクの先端に一体に形成され、その工具ボディの先端外周に前記チップ座がひとつ形成され、そのチップ座に外周刃と底刃を有する切れ刃チップがクランプねじでクランプして装着され、工具の有効径がφ8mm以下のエンドミルとして構成されたもの。
(1)前記凹部を、径方向外側に配置される工具の軸心と平行な第1の側壁面と、径方向内側に配置される工具の軸心と平行な第2の側壁面と、それらの側壁面に両端が連なる後壁面を有し、前端が工具ボディの前面に開放した平面視長方形の凹部にしたもの。
(2)前記凹部を、径方向外側に配置される工具の軸心と平行な第1の側壁面と、径方向内側に配置される工具の軸心と平行な第2の側壁面と、それらの側壁面にそれぞれの両端が連なる後壁面及び前壁面を有し、全域がチップ座の座底面に囲われた平面視正方形又は平面視長方形の凹部にしたもの。
(3)前記凹部を、平面視円形の凹部にしたもの。
(4)前記工具ボディがシャンクの先端に一体に形成され、その工具ボディの先端外周に前記チップ座がひとつ形成され、そのチップ座に外周刃と底刃を有する切れ刃チップがクランプねじでクランプして装着され、工具の有効径がφ8mm以下のエンドミルとして構成されたもの。
この発明の切削工具は、チップ座に、チップの側面を拘束する面が存在しない。好ましくはチップ座に側面と後面を含ませるが、その側面と後面はチップを支持する座ではなく、切削時に荷重が加わらない。従って、チップ座の座底面と前記側面或いは後面とのコーナ部に曲面の応力分散用のぬすみ部を設ける必要がない。
また、チップ座の座底面に設けた凹部は垂直に掘り下げればよいので加工し易い。しかも、その凹部の底面には荷重が加わらず、そのために、凹部の壁面と底面が交わるコーナ部にも応力分散用のぬすみ部を設ける必要がなく、これにより、チップ座の加工が単純化されて容易になる。
また、工具ボディの肉を減少させる応力分散用のぬすみ部をなくしたことでボディ剛性も高まる。この発明の構造によれば、同一有効径の工具で比較したときのボディ外径を従来工具よりも大きくすることができ、このことによってもボディ剛性が高められる。
また、ボディ外径を大きくすることで、チップ座の座底面に形成するねじ孔を長くしてクランプねじのねじ込み量を増加させることも可能になる。
これにより、従来は製造できないと考えられていた有効径がφ8mm以下の小径工具についても、スローアウェイ化を図ることが可能になった。
なお、この発明の工具は、チップの底部に設けた凸部をチップ座の座底面に設けた凹部に係止させてチップに加わる径方向の力と後ろ向きの力を受け止める。従って、チップの位置保持の安定性も十分に確保される。
チップをクランプねじで固定する工具は、一般にチップの位置決めをクランプねじに依存して行なっており、クランプねじの締め付けが緩むと工具回転でチップに加わる遠心力によってチップが飛散する虞があったが、この発明の切削工具は、前記凹部と凸部が係止してチップの径方向外側への変位が阻止されるため、遠心力によるチップの飛散防止も起こり難い。
以下、添付図面の図1〜図13に基づいて、この発明の切削工具の実施の形態を説明する。図1〜図8は第1形態の切削工具(図のそれはスローアウェイ式エンドミル)とそれに採用した切れ刃チップを表している。
図1〜図4に示すように、この切削工具1は、シャンク2とそのシャンクの先端に一体に形成された工具ボディ3と、切れ刃チップ10と、その切れ刃チップを工具ボディ3に固定するクランプねじ4とで構成されている。
工具ボディ3の先端外周には、ボディの一部を切り欠いて生じさせた切屑ポケット5と、この発明を特徴づけるチップ座6が形成され、そのチップ座6に切れ刃チップ10がクランプねじ4でクランプして取り付けられる。
チップ座6は、座底面6aと、その座底面から立ち上がる側面6bと後面6cを有する。また、座底面6aの一部を掘り下げて形成された凹部7を有する。
側面6bと後面6cは、切れ刃チップ10をチップ座6に装着した状態でそのチップの側面13、14から離反する位置に形成される。従って、切れ刃チップを支持する座として働く面ではない。この側面6b及び後面6cは、チップの支持を行なわないため必須ではないが、これらの面は、工具ボディ3の減肉量を少なくする目的で工具ボディ3の切屑ポケット5に対面する部分を掘り下げてチップ座6を形成したときに不可避に生じる。
凹部7は、座底面6aに対して垂直な壁面を有している。第1形態の切削工具に設けられるその壁面は、径方向外側に配置される工具の軸心と平行な第1の側壁面7a−1と、その第1の側壁面7a−1に対向させて径方向内側に配置される工具の軸心と平行な第2の側壁面7a−2と、一端が第1の側壁面7a−1に、他端が第2の側壁面7a−2にそれぞれ連なる工具の軸心Cと直角な後壁面7a−3の3面からなる。
その構造では、凹部7が平面視長方形をなし、その凹部7の前端が工具ボディ3の前面に開放する。8は、凹部7の底面に加工されたねじ孔であり、ここにクランプねじ4がねじ込まれる。
次に、切れ刃チップ10は、湾曲した上面11と、平坦な底面(着座面)12と、上面11に対して鋭角に、底面12に対して鈍角にそれぞれ交わる左右一対の側面13、13と、同じく上面11に対して鋭角に、底面12に対して鈍角にそれぞれ交わる前後一対の側面14、14を有する。
また、上面11と側面13との交差稜で構成される外周刃15と、上面11と側面14との交差稜で構成される底刃16と、上面11の中央にあけられた取付け孔17を有し、さらに、底部の取付け孔17の出口を囲う位置に下向きに突出した凸部18を有する。上面11の切れ刃に沿った部分は、正のすくい角を有するすくい面となっている。
凸部18は、凹部7に対応させたもので、凹部7の各壁面7a−1〜7a−3に対してそれぞれ対向する面を外周に有し、凹部7に適合して挿入される大きさになっている。その凸部18のチップの底面12からの突出量は凹部7の深さよりも小さい。
なお、凸部18のチップ底面からの突出量(図6のt1)は、チップの切削に関与する側の強度と凸部18自身の強度の兼ね合いから、チップの全体厚みtの1/2〜1/5程度が適当と考えられる。
また、凸部18の周囲に残される底面12の凸部18から外端までの幅w,w1(図7参照)は、チップの着座安定性の面から最低で0.3mm程度確保するのがよい。
このように構成された切れ刃チップ10を、工具ボディ3に形成された凹部7に凸部18を挿入してチップ座6に装着する。上述したように、凸部18は、チップの底面からの突出量を凹部7の深さよりも小さくしているので、チップの底面12がチップ座の座底面6aに接する位置まで凸部18を凹部7に入り込ませたときに凸部18は凹部7の底から浮き上がり、底面12の座底面6aによる支持が安定してなされる。
このとき、切削に関与しない側のチップの側面、即ち、工具の径方向内側に配置される側面13と工具の後側に配置される側面14は、チップ座の側面6bに接触せず、チップの工具径方向の位置決めと工具後方へのシフト防止は、凸部18と凹部7によってなされる。
凹部7の壁面7a−1〜7a−3によって凸部18の外周が拘束され、切削時のチップの位置決めがクランプねじ4に依存せずに行なわれる。そのために、チップの位置が安定し、工具を高速回転させたときの遠心力によるチップの飛散も確実に防止されるようになる。
このように、切れ刃チップの位置決めをチップ座の座底面に設けた凹部7とチップの底部に設けた凸部18によって行なうので、チップ座の座底面6aとその座の側面6b、後面6cとのコーナ部に対する応力の集中が起こらない。従って、そのコーナ部に応力分散用のぬすみ部を形成する必要がなく、チップ座の形状が単純化されてそのチップ座の加工が容易になり、小径工具でも加工規制が緩和される。
また、応力分散用のぬすみ部がないので工具ボディの肉の減少が少なくなってボディ剛性の低下が抑制される。
また、チップの底部に凸部18を設け、その凸部18を工具径方向外側からも拘束する構造となしたことで、工具ボディの外径を従来よりも大きくすることが可能になり、ボディ径の増加によるボディ剛性の向上も図れるようになる。
ボディ外径を大きくすることでねじ孔8の長さを長く取れるようになるので、クランプねじ4のねじ込み量を大きくしてクランプねじによるチップ固定の安定性を高めることも可能になる。
ボディ径の増加について、図3を参照してさらに詳しく説明する。今、底部に凸部を設けていないチップ(従来品)と凸部18を設けたチップ(発明品)の全体厚みが同一であると考える。このとき、従来品は、底面と側面の交差したコーナbが図3の鎖線位置に配置されることになるので、工具ボディ3の外径を同図に示すDに設定せざるを得ない。
これに対し、この発明の工具では、チップの底面12と側面13が交わるコーナaが従来品よりも径方向外側に置かれるので、工具ボディ3の外径を図3のD1まで増大させることができ、それによりボディ剛性が高まる。
図9〜図13は、第2形態の切削工具(これもスローアウェイ式エンドミル)とそれに採用した切れ刃チップを表している。
この第2形態の切削工具1Aは、チップ座6の座底面に形成する凹部7を、4つの壁面を有する凹部とした点が第1形態の切削工具1と異なる。
第2形態の切削工具1Aに設けた凹部7は、径方向外側と径方向内側にそれぞれ配置される各々が工具の軸心と平行な第1の側壁面7a−1と第2の側壁面7a−2、両側壁面に連なる工具の軸心Cと直角な後壁面7a−3のほかに、後壁面7a−3と平行な前壁面7a−4を有し、平面視長方形で四方が壁面に囲われた形状になっている。
これに合わせて、切れ刃チップ10の底部に設ける凸部18も、図12,図13に示すように、凹部の4つの壁面7a−1〜7a−4にそれぞれ係合する面を外周に備えるものにしている。
その他の構成は、第1形態の切削工具と同じである。同一構成部の説明は省く。凸部18の強度を不足なく確保できる場合には、この第2形態の構成も有効である。
なお、第1形態の切削工具は、第2形態に比べて凹部7とチップの底部に設ける凸部18のサイズを大きくすることができ、凹部7の加工もし易い。また、第2形態の切削工具は、凹部7が工具ボディの先端に開放しないため、第1形態に比べてボディ剛性の低下を小さく抑えることができる。
第2形態の切削工具1Aは、凹部7を平面視円形の凹部にし、そこにチップの底部に形成した円柱状の凸部を挿入するものも考えられ、これは、凹部径と同径の穴あけ工具(例えばスクエアエンドミル)で凹部を簡単に加工することができる。
図1〜図4に示した第1形態の切削工具1を製造した。その工具は、図5の平面視における長辺の長さL≒7mm、短辺の長さのL1≒4mmの刃先交換式チップを用いたもので、図3に示す有効径D1=φ7mmである。
かかる仕様の切削工具を試作した結果、チップ座の加工規制を受けることなく製造することができた。
かかる仕様の切削工具を試作した結果、チップ座の加工規制を受けることなく製造することができた。
次に、試作工具を用いて、下記の条件で切削を行なった。
切削条件
工具回転数:4,500r.p.m
切削速度:100m/min
切り込み:縦1.0mm、横3.0mm
送り:0.1mm/刃
被削材:S50C
切削条件
工具回転数:4,500r.p.m
切削速度:100m/min
切り込み:縦1.0mm、横3.0mm
送り:0.1mm/刃
被削材:S50C
この試験により、安定した切削がなされ、実用に耐える切削工具が得られることを確認した。このように、この発明によれば、従来は製造できないと考えられていた有効径がφ8mm以下の小径工具についても、スローアウェイ化を図ることが可能になる。
小径(例えば、有効径が8mm以下)の切削工具は、工具ボディ3がシャンク2の先端に一体に形成され、その工具ボディの先端外周にチップ座6がひとつ形成され、そのチップ座に切れ刃チップがクランプねじでクランプして装着された実施形態の構造にするとボディ剛性を確保しやすい。
なお、この発明は、エンドミル以外のミーリングカッタにも適用できる。また、例示の工具に採用した切れ刃チップは、複数コーナを入れ替えて使用できる刃先交換式チップであるが、使用する切れ刃チップが刃先交換式であるか否かは問わず、切れ刃チップの形状も図示の形に限定されない。
1、1A 切削工具
2 シャンク
3 工具ボディ
4 クランプねじ
5 切屑ポケット
6 チップ座
6a 座底面
6b 側面
6c 後面
7 凹部
7a−1 第1の側壁面
7a−2 第2の側壁面
7a−3 後壁面
7a−4 前壁面
8 ねじ孔
10 切れ刃チップ
11 上面
12 底面
13,14 側面
15 外周刃
16 底刃
17 取付け孔
18 凸部
a 側面と底面が交わるコーナ
C 工具の軸心
D1 有効径
L チップの長辺の長さ
L1 チップの短辺の長さ
t1 凸部の突出量
t チップの厚み
w,w1 チップの底面の凸部から外端までの幅
2 シャンク
3 工具ボディ
4 クランプねじ
5 切屑ポケット
6 チップ座
6a 座底面
6b 側面
6c 後面
7 凹部
7a−1 第1の側壁面
7a−2 第2の側壁面
7a−3 後壁面
7a−4 前壁面
8 ねじ孔
10 切れ刃チップ
11 上面
12 底面
13,14 側面
15 外周刃
16 底刃
17 取付け孔
18 凸部
a 側面と底面が交わるコーナ
C 工具の軸心
D1 有効径
L チップの長辺の長さ
L1 チップの短辺の長さ
t1 凸部の突出量
t チップの厚み
w,w1 チップの底面の凸部から外端までの幅
Claims (5)
- 工具ボディ(3)の外周にチップ座(6)を形成し、そのチップ座(6)に取付け孔(17)を有する切れ刃チップ(10)をクランプねじ(4)でクランプして装着したスローアウェイ式切削工具において、
前記チップ座の座底面(6a)に凹部(7)を形成し、その凹部(7)を、前記座底面(6a)対して垂直な壁面を有し、その壁面によって径方向の外側と内側と後部の3方又は全周が囲われたものにし、
さらに、前記切れ刃チップ(10)の底部に前記凹部(7)に適合させた凹部深さよりも突出量(t1)の小さい凸部(18)を設け、
前記凸部(18)を前記凹部(7)に挿入してその凸部(18)の外周を前記凹部の前記壁面(7a)で拘束し、さらに、前記凸部(18)の周囲のチップの底面(12)を前記チップ座(6)の座底面(6a)で支持するようにしたことを特徴とするスローアウェイ式切削工具。 - 前記凹部(7)を、径方向外側に配置される工具の軸心と平行な第1の側壁面(7a−1)と、径方向内側に配置される工具の軸心と平行な第2の側壁面(7a−2)と、それらの側壁面に両端が連なる後壁面(7a−3)を有し、前端が工具ボディの前面に開放した平面視長方形の凹部にしたことを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ式切削工具。
- 前記凹部(7)を、径方向外側に配置される工具の軸心と平行な第1の側壁面(7a−1)と、径方向内側に配置される工具の軸心と平行な第2の側壁面(7a−2)と、それらの側壁面にそれぞれの両端が連なる後壁面(7a−3)及び前壁面(7a−4)を有し、全域がチップ座の座底面(6a)に囲われた平面視正方形又は平面視長方形の凹部にしたことを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ式切削工具。
- 前記凹部(7)を、平面視円形の凹部にしたことを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ式切削工具。
- 前記工具ボディ(3)がシャンク(2)の先端に一体に形成され、その工具ボディ(3)の先端外周に前記チップ座(6)がひとつ形成され、そのチップ座(6)に外周刃(15)と底刃(16)を有する切れ刃チップ(10)がクランプねじ(4)でクランプして装着され、有効径φ8mm以下のエンドミルとして構成された請求項1〜4のいずれかに記載のスローアウェイ式切削工具。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120531 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120605 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20121016 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |