JP2011109593A - 無線通信システム、移動中継局、移動局及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、移動中継局、移動局及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動局が通信相手を移動中継局から基地局に切替えた場合であっても適正なセルを迅速に選択すること。
【解決手段】移動体内の移動局と基地局との間の無線通信を中継する移動中継局が、所定の時間内の基地局の選択数に基づいて決定された自局の移動状態情報を移動体内の移動局に通知し、移動局が、無線通信相手側装置を移動中継局から基地局に切替える場合に、移動中継局から通知された移動状態情報に基づいて基地局の選択処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システム、移動中継局、移動局及び無線通信方法に関する。
LTE(Long Term Evolution)等のセルラー型無線通信方式を採用した無線通信システムでは、移動局は、各セルを形成する基地局のうち、自局との間の通信品質がより良好な基地局を選択する。例えば、移動局は、通信品質を評価するための所定の評価式を用いて基地局の選択処理を行う。
また、移動局は、自局の移動状態(「モビリティステート」とも称する)を所定の記憶部に保持しており、このモビリティステートに応じて評価式を補正する。モビリティステートは、移動局の移動速度に関する指標であり、所定の時間内に選択された基地局数に基づいて決定することができる。具体的には、モビリティステートは、所定の時間内に選択された基地局数に応じて、少ない順に、低速移動を示すNormal-mobility、中速移動を示すMedium-mobility及び高速移動を示すHigh-mobilityの3段階で決定することができる。
図12は、移動局によるモビリティステートの決定手法の一例を説明するための図である。同図の上段に示す移動局Xは、通信中又は待ちうけ中において、所定時間ΔT内に2つの基地局a及びbを通信相手先として選択し、中段に示す移動局Yは、所定時間ΔT内に3つの基地局a,b及びcを選択し、下段に示す移動局Zは、所定時間ΔT内に4つの基地局a,b,c及びdを選択している。ここで、所定の時間内に選択された基地局数が2つ以下の場合をNormal-mobility、3つの場合をMedium-mobility、4つ以上の場合をHigh-mobilityとする。その場合には、図12の移動局XのモビリティステートはNormal-mobilityとなり、移動局YのモビリティステートはMedium-mobilityとなり、移動局ZのモビリティステートはHigh-mobilityとなる。
そして、移動局は、自局のモビリティステートに応じて、セルの通信品質を評価するための評価式を補正し、補正した評価式を用いて、最終的に基地局の選択処理を行う。例えば、移動局のモビリティステートが高速移動を示すHigh-mobilityである場合には、移動局は、自局が在圏するセルよりもそのセルに隣接するセルの通信品質が良好となるように評価式を補正することで、隣接セルを形成する基地局を迅速に選択できるようにする。
ここで、次世代のLTEであるLTE−Advanced等では、基地局と移動局との間の無線通信を中継する無線中継局を備えた無線通信システムが種々検討されている。特に、バスや電車等の移動体(transportation)に配設(搭載)される移動中継局であって、基地局と、当該移動体の移動に伴って移動する移動局との間の無線通信を中継する移動中継局(「モバイルルータ」とすることもできる)が注目されている。
かかる移動中継局は、移動局と同様にNormal-mobility、Medium-mobility又はHigh-mobilityのいずれかのモビリティステートを有し、このモビリティステートに応じて基地局の選択を行うことになる。なお、この場合の移動局の通信先は基本的に、移動中継局となるので、移動局のモビリティステートは常にNormal-mobilityとなる。
特開2006−245824号公報 特開2006−222726号公報
しかしながら、上記モバイルルータを含む従来の無線通信システムでは、移動中継局に 異常が発生した場合に、移動局のセル選択が遅延するという問題がある。かかる問題点について図13を用いてさらに詳細に説明する。図13は、移動中継局を含む従来の無線通信システムの問題点を説明するための図である。
同図に示すように、モバイルルータのモビリティステートは、移動体が低速で移動する初期状態ではNormal-mobilityとなっている。その後、移動体の移動速度の増加に伴って、モバイルルータが所定の時間内に4つの基地局を選択すれば、該モバイルルータのモビリティステートは高速移動を示すHigh-mobilityとなる。
これに対して、移動体に搭載される等して移動体の移動に伴って移動する移動局は、移動体が低速又は高速のいずれの移動速度で移動したとしても、移動中継局との間の無線通信品質が最も良好であるため、当該移動中継局を通信先として選択し続けるため、そのモビリティステートが低速移動を示すNormal-mobilityのままとなる。
このように、移動体の移動速度が高速である場合には、移動中継局のモビリティステートがHigh-mobilityとなり、移動局のモビリティステートがNormal-mobilityとなる。移動体が高速移動している状況下で、移動中継局に異常が発生した場合には、もはや移動中継局を通信先として選択できなくなる。そこで、移動局は、通信相手を移動中継局から基地局に切替える。しかし、基地局への切替を1回行ったとしても、モビリティステートはHigh-mobility状態には切り替わらない。よって、移動局は、モビリティステートが変換するまでは、Normal-mobility状態で基地局選択を行うこととなる。その結果、移動局によるセルの選択処理が遅延し、最悪の場合、移動局と基地局との間の無線通信が断絶してしまう。
そこで、1つの側面では、移動局が通信相手を移動中継局から基地局に切替えた場合であっても適正なセルを迅速に選択することができる無線通信システム、移動中継局、移動局及び無線通信方法を提供することを目的とする。
第1の案では、移動体に配設された移動中継局が、基地局と、前記移動体の移動に伴って移動する移動局との間の無線通信を中継する無線通信システムであって、 前記移動中継局は、 所定の時間内の基地局の選択数に基づいて決定された自局の移動状態情報を前記移動局に通知する通知手段を備え、 前記移動局は、 無線通信相手側装置を前記移動中継局から前記基地局に切り替えることを条件に、前記移動中継局から通知された前記移動状態情報に基づいて基地局の選択処理を行う基地局選択処理手段を備えた。
移動局が通信相手を移動中継局から基地局に切替えた場合であっても適正なセルを迅速に選択することができる。
図1は、実施例1に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図2は、実施例1に係る無線通信システムによる無線通信処理の一例を説明するための図である。 図3は、実施例2に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図4は、移動状態情報の構成例を示す図である。 図5は、実施例2に係る無線通信システムによる処理手順を示すシーケンス図である。 図6は、実施例3に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図7は、実施例3に係る無線通信システムによる処理手順を示すシーケンス図である。 図8は、実施例4に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図9は、実施例4に係る無線通信システムによる処理手順を示すシーケンス図である。 図10は、実施例5に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図11は、実施例5に係る無線通信システムによる処理手順を示すシーケンス図である。 図12は、移動局におけるモビリティステートの決定手法の一例について説明するための図である。 図13は、従来の無線通信システムの問題点を説明するための図である。
以下に、本願の開示する無線通信システム、移動中継局、移動局及び無線通信方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例では、本願に開示する無線通信システム、移動中継局、移動局及び無線通信方法をLTE(Long Term Evolution)に適用する例について説明する。しかし、本願に開示する無線通信システム、移動中継局、移動局及び無線通信方法は、その仕組みからも明らかなように、移動中継局を導入した、LTE以外のセルラ方式を採用した移動無線通信システムにも適用することができる。
まず、実施例1に係る無線通信システムの構成を説明する。図1は、実施例1に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、実施例1に係る無線通信システム10は、移動中継局11と、移動局12とを有する。
移動中継局11は、電車やバス等の移動体(transportation)13に配設(搭載)される移動中継局であって、基地局14−1〜14−nと移動体13の移動に伴って移動する移動局(例えば、移動体に搭乗するユーザによって携帯される移動局)12との間の無線通信を中継する移動中継局であり、通知部11aを有する。移動中継局は、モバイルルータとすることもできる。通知部11aは、所定の時間内の基地局14−1〜14―nの選択数に基づいて決定された自局の移動状態(モビリティステート)を示す情報である移動状態情報を移動体13の移動に伴って移動する移動局12に通知する。
一方、移動局12は、移動中継局11が配設された移動体13の搭乗者により所有される通信装置であり、例えば、携帯端末装置である。移動局12は、基地局選択処理部12aを有する。基地局選択処理部12aは、無線通信相手側装置を移動中継局11から基地局14−1〜14−nに切替えることを条件に、移動中継局11から通知された移動状態情報に基づいて基地局14−1〜14−nの選択処理を行う。
次に、実施例1に係る無線通信システム10による無線通信処理を一例を挙げて説明する。図2は、実施例1に係る無線通信システム10による無線通信処理の一例を説明するための図である。
図2の例では、移動中継局11が基地局14−1が形成するセルを選択している初期の段階で、移動中継局11のモビリティステートは、低速移動を示すNormal-mobilityである。すなわち、高速移動の検出はまだなされていない。このとき、移動中継局11の通知部11aは、モビリティステートとしてNormal-mobilityを示す移動状態情報を移動体13の移動に伴って移動する移動局12に通知する。
続いて、基地局14−1〜14−3が形成するセルを経由して基地局14−4が形成するセルに移動中継局11が移動すると、所定時間内において選択される基地局の数(通信先基地局として選択される基地局の数)が増大するため、移動中継局11のモビリティステートは、低速移動を示すNormal-mobilityから高速移動を示すHigh-mobilityとなる。このとき、移動中継局11の通知部11aは、モビリティステートとしてHigh-mobilityを示す移動状態情報を移動体13の移動に伴って移動する移動局12に通知する。
続いて、基地局14−4が形成するセルに移動した移動中継局11に異常が発生すると、移動局12は、無線通信相手側装置を移動中継局11から例えば、基地局14−4(移動中継局11に異常が発生する直前に通信していた基地局である場合もある)に切替える。そして、無線通信相手側装置を基地局14−4に切替えることを条件に、移動局12の基地局選択処理部12aは、移動中継局11から通知された移動状態情報に基づいて基地局の選択処理を行う。図2の例では、移動局12は、移動中継局11から通知された移動状態情報で示される移動中継局11のモビリティステートであるHigh-mobilityに基づいて、通信相手先とする基地局の切り替えがより実行されやすくなる処理を行う。例えば、low-mobilityの場合に、在圏基地局から隣接基地局への切り替えを実行する第1のアルゴリズムを、high-mobilityの場合に、在圏基地局から隣接基地局への切り替えを実行する第2のアルゴリズムに切り替える。第2のアルゴリズムは、第1のアルゴリズムに対して、隣接基地局への切り替えが生じやすくなるアルゴリズムである。例えば、在圏基地局との間の通信品質に対して隣接する基地局との間の通信品質が所定のオフセット値を超えると基地局の切替が生ずることとしている場合、第1のアルゴリズムに対して第2のアルゴリズムではより小さいオフセットを適用する。もちろん、オフセットを変えずに第1アルゴリズムに対して、第2アルゴリズムでは、隣接する基地局との間の通信品質に所定値を加算してもよい。移動中継局11から基地局への通信先の切替を行うことを条件とするため、基地局14−4への切替後も、更に他の基地局14−5等を選択する際にHigh-mobilityに基づいて、通信相手先とする基地局の切替を行ってもよい。なお、移動中継局11から基地局への通信先の切替を行うことを条件とするが、移動中継局11から基地局14−4への最初の切り替の際には、low-mobilityに基づいて選択を行い、その後の選択についてhigh-mobilityを選択することもできる。
上述したように、実施例1に係る無線通信システム10は、移動局12の通信相手を移動中継局11から基地局へ切替えることを条件に、移動中継局11から通知されるモビリティステートを用いて基地局の選択処理を行う。このため、無線通信システム10では、移動局12が移動中継局11の移動に応じて変化するモビリティステートを用いて次の接続先を選択することができる。この結果、無線通信システム10では、移動局12が通信相手を移動中継局11から基地局に切替えた場合であっても、移動局12による迅速なセルの選択を実現することができる。
次に、実施例2に係る無線通信システムを説明する。実施例2に係る無線通信システムは、省電力モード(Idle mode)に設定された移動局の通信相手を移動中継局から基地局へ切替える場合に、移動中継局から通知されるモビリティステートを用いて基地局の選択処理を行う。
[実施例2に係る無線通信システムの構成]
次に、実施例2に係る無線通信システムの構成を説明する。図3は、実施例2に係る無線通信システム30の構成を示すブロック図である。同図に示すように、実施例2に係る無線通信システム30は、移動中継局(モバイルルータとすることもできる)31と、移動局32とを有する。なお、図3に示す移動局32は、LTEで規定される省電力モード(Idle mode)に設定されているものとする。
モバイルルータ31は、電車やバス等の移動体に配設され、自局のセル内の移動局32と基地局との間でやり取りされる報知情報等の各種情報を中継する。モバイルルータ31は、無線部40と、セル選択部41と、MS(Mobility State)決定部42と、MS記憶部43と、通知部44とを有する。無線部40は、移動局32や基地局との間で無線リンクを構築し、構築した無線リンクを通じて各種データを送受信する。
セル選択部41は、モバイルルータ31が在圏するセルを形成する基地局の選択処理を行う。具体的には、セル選択部41は、MS記憶部43に格納されたモビリティステートに応じて、セルの通信品質を評価するための所定の評価式に含まれるパラメータを補正し、パラメータの補正された評価式を用いて、基地局の選択処理を行う。
MS決定部42は、セル選択部41により選択される所定時間当たりのセル数、すなわち、所定時間内の基地局の選択数に基づいてモバイルルータ31のモビリティステートを決定し、決定したモビリティステートをMS記憶部43に格納する。例えば、MS決定部42は、所定時間内の基地局の選択数の少ない順に、モバイルルータ31のモビリティステートをNormal-mobility、Medium-mobility、High-mobilityの3段階で決定する。Low、highの2段階に分類したり、4段階以上に分類することもできる。
また、MS決定部42は、セル選択部41により選択されたセルを形成する基地局の識別子と当該基地局への接続時間との組合せを取得してモビリティステートとともにMS記憶部43に格納する。具体的には、MS決定部42は、セル選択部41により新たなセルが選択されるたびに、選択されたセルを形成する新たな基地局の識別子と当該基地局への接続時間との組合せを取得してモビリティステートとともにMS記憶部43に格納する。また、MS決定部42は、当該基地局へ接続している限り、適時、接続時間を取得し、MS記憶部43の接続時間を更新する。なお、以下では、セル選択部41により選択されたセルを形成する基地局の識別子と当該基地局への接続時間との組合せを「セル選択履歴」と呼ぶこととする。
MS記憶部43は、モビリティステートやセル選択履歴を記憶する。具体的には、MS記憶部43は、MS決定部42によって決定された最新のモビリティステートを記憶する。例えば、MS決定部42は、モビリティステートを既にNormal-mobilityと決定した後、セル選択部41により選択される所定時間当たりのセル数が増加すると、モビリティステートをHigh-mobilityと新たに決定してMS記憶部43に格納する。また、MS記憶部43は、MS決定部42によって取得された複数のセル選択履歴を累積した状態で記憶する。
通知部44は、モバイルルータ31のモビリティステートを示す情報である移動状態情報を移動局32に通知する。具体的には、通知部44は、MS決定部42によりMS記憶部43に格納されたモバイルルータ31のモビリティステートとセル選択履歴とを読み出しこれらを組み合わせることで移動状態情報を作成し、作成した移動状態情報を移動局32へ通知する。また、通知部44は、移動局32がモバイルルータ31の無線を受信している期間に、ブロードキャストにより移動状態情報を間欠的に移動局32へ通知する。
図4は、移動状態情報の構成例を示す図である。同図に示すように、移動状態情報は、モバイルルータ31のモビリティステート61と、セル選択履歴62−1〜62−nとを組み合わせて作成される。モバイルルータ31のモビリティステート61は、MS決定部42によって決定された最新のモビリティステートである。セル選択履歴62−1〜62−nは、MS決定部42によって取得されたセル選択履歴を累積した履歴である。
なお、セル選択部41、MS決定部42、通知部44は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA (Field Programmable Gate Array)などの集積回路とすることもできる。また、MS記憶部43は、例えば、RAM(Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ (flash memory)などの半導体メモリ素子とすることもできる。
移動局32は、基地局との間で無線通信を直接行ったり、移動体に配設されたモバイルルータ31を経由して基地局との間で報知情報等の各種情報の送受信を行う装置であり、例えば、携帯端末装置である。移動局32は、無線部70と、受信部71と、MS決定部72と、MS記憶部73と、異常検知部74と、切替部75と、基地局選択処理部76と、パラメータ記憶部77とを有する。無線部70は、モバイルルータ31や基地局との間で無線リンクを構築し、構築した無線リンクを通じて各種データを送受信する。受信部71は、モバイルルータ31から通知されるモバイルルータ31の移動状態情報を受信し、受信した移動状態情報をMS決定部72へ通知する。
MS決定部72は、基地局選択処理部76により選択される所定時間当たりのセル数に応じて移動局32のモビリティステートを決定し、決定したモビリティステートを後述のMS記憶部73に格納する。例えば、基地局選択処理部76によってモバイルルータ31のセルが選択されている場合には、選択される所定時間当たりのセル数が1であるため、移動局32のモビリティステートを低速移動を示すNormal-mobilityと決定してMS記憶部73に格納する。
また、MS決定部72は、異常検知部74によりモバイルルータ31の異常が検知されると、移動状態情報で示すモバイルルータ31のモビリティステートを移動局32のモビリティステートとして決定してMS記憶部73に格納する。例えば、MS記憶部73に既に格納された移動局32のモビリティステートがNormal-mobilityであり、モバイルルータ31の移動状態情報で示すモビリティステートがHigh-mobilityである場合に、MS決定部72は、High-mobilityをMS記憶部73に格納する。
また、MS決定部72は、異常検知部74によりモバイルルータ31の異常が検知されると、受信部71からの移動状態情報で示すセル選択履歴からモバイルルータ31により選択された所定時間当たりのセル数を取得する。そして、MS決定部72は、取得した所定時間当たりのセル数に応じて移動局32のモビリティステートを継続的に更新する。例えば、上述の例で、モビリティステートとしてHigh-mobilityがMS記憶部73に格納された後、MS決定部72は、移動状態情報で示すセル選択履歴からモバイルルータ31により選択された所定時間当たりのセル数を取得する。そして、MS決定部72は、取得した所定時間当たりのセル数に応じてHigh-mobilityであるモビリティステートを更新する。なお、その後、MS決定部72は、基地局選択処理部76により選択される所定時間当たりのセル数に応じて移動局32のモビリティステートを更新する。
異常検知部74は、モバイルルータ31の異常を検知する。具体的には、異常検知部74は、モバイルルータ31から定期的に送信される後述のセル選択評価式のパラメータを受信する。そして、異常検知部74は、受信したセル選択評価式のパラメータの変化量が所定の閾値以上となった場合に、モバイルルータ31に過負荷が掛かったことを異常として検知する。例えば、セル選択評価式のパラメータのうちヒステリシスやオフセットの減少量が所定の閾値以上となった場合に、異常検知部74は、モバイルルータ31の過負荷を検知する。なお、セル選択評価式のパラメータのうちヒステリシスやオフセットが減少することは、通信相手を基地局に切替えるようにモバイルルータ31が移動局32に対して促していることを示している。また、異常検知部74は、モバイルルータ31の異常を検知すると、その旨をMS決定部72及び切替部75へ通知する。
切替部75は、異常検知部74によりモバイルルータ31の異常が検知されると、移動局32の無線通信相手側装置をモバイルルータ31から基地局へ切替える。例えば、切替部75は、異常検知部74によりモバイルルータ31の異常が検知されると、モバイルルータ31が接続していた基地局のセルを強制的に選択するように基地局選択処理部76に指示することで、移動局32の通信相手を当該基地局へ切替える。もちろん、強制的に当該基地局に切り替えるのではなく、他の基地局に切り替えることも許容してもよい。
基地局選択処理部76は、切替部75によって無線通信相手がモバイルルータ31から基地局へ切替えることを条件に、モバイルルータ31から通知された移動状態情報に基づいて基地局の選択処理を行う。当該選択処理は、モバイルルータ31から基地局へ切り替える際に適用することもできるが、当該切替後から適用することもできる。なお、基地局選択処理部76は、パラメータ補正部78と、セル選択部79とを有することができる。
パラメータ補正部78は、MS記憶部73に格納された移動状態情報で示されるモバイルルータ31のモビリティステートに応じて、セル選択評価式に含まれるパラメータを補正する。ここで、セル選択評価式は、省電力モード(Idle mode)の移動局32においてセルの通信品質を評価するために一般に用いられる評価式であり、例えば、次式(1)及び(2)で表される。
Rs=Qmeas,s+Qhyst ・・・(1)
Rn=Qmeas,n−Qoffset ・・・(2)
ただし、
Rs:在圏セルのセルランキング基準
Rn:隣接セルのセルランキング基準
Qmeas,s:在圏セルでの送信電波の電波強度
Qmeas,n:隣接セルでの送信電波の電波強度
Qhyst:ヒステリシス
Qoffset:オフセット
具体的には、パラメータ補正部78は、モビリティステートに対応して予め定められた補正係数をセル選択評価式に含まれるヒステリシスやオフセット等のパラメータに乗算することで、セル選択評価式に含まれるパラメータを補正する。例えば、モビリティステートが低速移動を示すNormal-mobilityである場合には、パラメータ補正部78は、特に補正を行わない。一方、モビリティステートが高速移動を示すHigh-mobilityである場合には、パラメータ補正部78は、在圏セルよりも隣接セルのセルランキング基準を大きくするための補正係数をヒステリシスに乗算する。そして、パラメータ補正部78は、補正後のパラメータをパラメータ記憶部77に格納する。
セル選択部79は、パラメータ補正部78による補正後のパラメータをパラメータ記憶部77から読出し、補正後のパラメータを含むセル選択評価式を用いて、基地局の選択処理を行う。具体的には、セル選択部79は、補正後のパラメータを含むセル選択評価式を用いて、移動局32が在圏するセルである在圏セルと在圏セルに隣接するセルである隣接セルとのセルランキング基準を算出する。続いて、セル選択部79は、算出した在圏セルのセルランキング基準と隣接セルのセルランキング基準とを比較し、所定の期間、セルランキング基準が大きいセルを形成する基地局を選択する。
パラメータ記憶部77は、パラメータ補正部78により補正されたパラメータを記憶する記憶部である。具体的には、パラメータ記憶部77は、パラメータ補正部78により補正されたセル選択評価式のパラメータであるヒステリシスやオフセット等を記憶する。
なお、受信部71、MS決定部72、異常検知部74、切替部75、基地局選択処理部76は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路である。また、MS記憶部73、パラメータ記憶部77は、例えば、RAM、EPROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子である。
[実施例2に係る無線通信システムによる処理手順]
次に、実施例2に係る無線通信システム30による処理手順を説明する。図5は、実施例2に係る無線通信システム30による処理手順を示すシーケンス図である。なお、図5では、図2に示した移動局12に対応する移動局32が、移動中継局11に対応するモバイルルータ31→基地局14−4→基地局14−5の順に通信相手を切替えるまでの処理手順を説明する。また、モバイルルータ31は、基地局14−4のセルに接続しているものとする。さらに、基地局14−4のセルに接続したモバイルルータ31のモビリティステートは、High-mobilityであり、当該モバイルルータ31のセルに接続した移動局32のモビリティステートは、Normal-mobilityであるものとする。
図5に示すように、移動局32は、通信相手であるモバイルルータ31からブロードキャスト用の信号を間欠的に受信する(ステップS11)。そして、モバイルルータ31の通知部44は、モバイルルータ31のモビリティステート(ここでは、High-mobility)とセル選択履歴を含む移動状態情報をブロードキャストにより移動局32に通知する(ステップS12)。このとき、移動局32の受信部71は、モバイルルータ31から受信した移動状態情報をMS決定部72へ通知する。
その後、モバイルルータ31は、自身に過負荷が掛かると(ステップS13)、通信相手を基地局14−4へ切替えることを移動局32に促すために、セル選択評価式のパラメータを変更し、変更したパラメータを移動局32に送信する(ステップS14)。なお、セル選択評価式のパラメータの変更としては、基地局14−4のセルのセルランキング基準がモバイルルータ31のセルのセルランキング基準よりも大きくなるように、例えば、ヒステリシスやオフセットの減少等が実行される。
一方、移動局32の異常検知部74は、モバイルルータ31から受信したセル選択評価式のパラメータの変化量が所定の閾値以上となったため、モバイルルータ31の異常を検知する(ステップS15)。例えば、セル選択評価式のパラメータのうちヒステリシスやオフセットの減少量が所定の閾値以上となったとき、異常検知部74は、モバイルルータ31の過負荷を異常として検知する。
続いて、切替部75は、異常検知部74からモバイルルータ31の異常が検知された旨を通知されると、移動局32の通信相手をモバイルルータ31から基地局14−4へ切替える(ステップS16)。この結果、移動局32は、新たな通信相手である基地局14−4からブロードキャスト用の信号を間欠的に受信する(ステップS17)。
一方、MS決定部72は、異常検知部74からモバイルルータ31の異常が検知された旨を通知されると、ステップS12で通知された移動状態情報で示すモビリティステートを移動局32のモビリティステートとして決定する(ステップS18)。ここでは、移動状態情報で示されるモバイルルータ31のモビリティステートであるHigh-mobilityが、移動局32のモビリティステートとして決定される。これにより、移動局32のモビリティステートが、低速移動を示すNormal-mobilityから高速移動を示すHigh-mobilityに変更される。
なお、ステップS18の処理にて、MS決定部72は、ステップS12で通知された移動状態情報で示すセル選択履歴からモバイルルータ31により選択された所定時間当たりのセル数を取得する。そして、MS決定部72は、取得した所定時間当たりのセル数に応じて移動局32のモビリティステートを継続的に更新する。
続いて、基地局選択処理部76のパラメータ補正部78は、MS決定部72により移動局32のモビリティステートとして決定されたモバイルルータ31のモビリティステートに応じて、セル選択評価式に含まれるパラメータを補正する(ステップS19)。ここでは、移動局32のモビリティステートがHigh-mobilityであるので、パラメータ補正部78は、通信相手である基地局14−4のセルよりも隣接する基地局14−5のセルのセルランキング基準を大きくするための補正係数をヒステリシスに乗算する。
そして、基地局選択処理部76のセル選択部79は、補正後のパラメータを含むセル選択評価式を用いて、移動局32が在圏する基地局14−4のセルのセルランキング基準を算出する(ステップS20)。同様に、基地局選択処理部76のセル選択部79は、補正後のパラメータを含むセル選択評価式を用いて、基地局14−4のセルに隣接する基地局14−5のセルのセルランキング基準を算出する(ステップS21)。
その後、セル選択部79は、基地局14−4のセルのセルランキング基準と基地局14−5のセルのセルランキング基準とを比較し、所定の期間、セルランキング基準が大きかった基地局14−5のセルを選択する(ステップS22)。この結果、移動局32は、新たな通信相手である基地局14−5からブロードキャスト用の信号を間欠的に受信する(ステップS23)。
[実施例2の効果]
上述したように、実施例2に係る無線通信システム30は、移動局32の通信相手をモバイルルータ31から基地局へ切替える場合に、モバイルルータ31から通知されるモビリティステートを用いて基地局の選択処理を行う。このため、実施例2によれば、移動局32がモバイルルータ31と同一のモビリティステートを用いて次の接続先を選択することができる。この結果、実施例2によれば、移動局32が通信相手をモバイルルータ31から基地局に切替えが生ずる場合であっても、移動局32による迅速なセルの選択を実現することができる。
また、移動局32が、モバイルルータ31の異常として過負荷を検知した場合に、通信相手をモバイルルータ31から基地局へ強制的に切替える場合には、モバイルルータ31に過負荷が発生したことに起因して移動局32が通信相手をモバイルルータ31から基地局に切替えても、移動局32による迅速なセルの選択を実現することができる。ひいては、通信品質の改善や通信断の防止にもつながる。
その上、無線通信システム30では、移動局32が、モバイルルータ31から通知された移動状態情報で示されるモビリティステートに応じて、省電力モード(Idle mode)のセル選択評価式に含まれるパラメータを補正する。そして、移動局32が、パラメータの補正されたセル選択評価式を用いて、基地局により形成されるセルから接続先のセルを選択する。このため、実施例2によれば、LTEで規定される省電力モード(Idle mode)時の移動局32が通信相手をモバイルルータ31から基地局に切替えても、移動局32による迅速なセルの選択を実現することができる。
上記実施例2では、省電力モード(Idle mode)時の移動局32が、モバイルルータ31から通知されたモビリティステートに応じて、セル選択評価式に含まれるパラメータを補正し、補正したセル選択評価式を用いて接続先のセルを選択する例を示した。しかし、非省電力モード(active mode)時の移動局が、モバイルルータから通知されたモビリティステートに応じて、測定結果報告評価式に含まれるパラメータを補正し、補正した測定結果報告評価式を用いて接続先のセルを選択するようにしてもよい。そこで、実施例3では、非省電力モード時の移動局が、モバイルルータから通知されたモビリティステートに応じて、測定結果報告評価式に含まれるパラメータを補正し、補正した測定結果報告評価式を用いて接続先のセルを選択する例について説明する。
[実施例3に係る無線通信システムの構成]
まず、実施例3に係る無線通信システムの構成を説明する。図6は、実施例3に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。図6に示すように、実施例3に係る無線通信システム130は、モバイルルータ131と、移動局132とを有する。なお、図6に示す移動局132は、LTEで規定される非省電力モード(active mode)に設定されているものとする。
実施例3におけるモバイルルータ131は、無線部40と、セル選択部41と、MS決定部42と、MS記憶部43と、通知部144と、ハンドオーバ(HO:Handover)処理部145とを有する。なお、以下では、モバイルルータ131については、図3に示した構成部位と同様の機能を有する構成部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
HO処理部145は、移動局132との間でハンドオーバ処理を実行するために必要な各種の処理を行う。具体的には、HO処理部145は、後述する測定結果評価式の左辺及び右辺を算出することを指示するための測定制御メッセージ(Measurement Reports Message)を移動局132に対して送信する。また、HO処理部145は、移動局132に対して所定のセルへハンドオーバする旨を指示するためのHO制御メッセージ(Handover Command Message)を作成する。
通知部144は、モバイルルータ131のモビリティステートを示す情報である移動状態情報を移動局132に通知する。具体的には、通知部144は、MS決定部42によりMS記憶部43に格納されたモバイルルータ131のモビリティステートとセル選択履歴とを読み出してこれらを組み合わせることで移動状態情報を作成する。続いて、通知部144は、HO処理部145により作成されたHO制御メッセージを取得し、取得したHO制御メッセージに対して移動状態情報を付加し、移動状態情報を付加したHO制御メッセージを移動局132に通知する。また、通知部144は、 移動状態情報を付加したHO制御メッセージを移動局132へ通知する。
なお、通知部144、HO処理部145は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA (Field Programmable Gate Array)などの集積回路とすることもできる。
実施例3における移動局132は、無線部70と、受信部171と、MS決定部72と、MS記憶部73と、異常検知部174と、切替部75と、基地局選択処理部176と、パラメータ記憶部177と、HO処理部178とを有する。なお、以下では、移動局132については、図3に示した構成部位と同様の機能を有する構成部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
HO処理部178は、モバイルルータ131や基地局との間でハンドオーバ処理を実行するために必要な各種の処理を行う。具体的には、HO処理部178は、モバイルルータ131や基地局から測定制御メッセージを受信し、受信した測定制御メッセージを基地局選択処理部176の測定結果報告部181へ通知する。また、HO処理部178は、モバイルルータ131や基地局からHO制御メッセージを受信し、受信したHO制御メッセージを基地局選択処理部176の後述するセル選択部182へ通知する。また、HO処理部178は、モバイルルータ131から受信したHO制御メッセージにモバイルルータ131の移動状態情報が付加されている場合には、付加されたモバイルルータ131の移動状態情報を受信部171へ通知する。
受信部171は、モバイルルータ131から通知されるモバイルルータ131の移動状態情報をHO処理部178から受信し、受信したモバイルルータ131の移動状態情報をMS決定部72へ通知する。
異常検知部174は、モバイルルータ131の異常を検知する。具体的には、異常検知部174は、HO処理部178から基地局選択処理部176へ通知される、移動状態情報を含むHO制御メッセージを検出した場合に、モバイルルータ131に過負荷が掛かったことを異常として検知する。また、異常検知部174は、モバイルルータ131の異常を検知すると、その旨をMS決定部72及び切替部75へ通知する。
基地局選択処理部176は、切替部75によって無線通信相手がモバイルルータ131から基地局へ切替えられる場合に、モバイルルータ131から通知された移動状態情報に基づいて基地局の選択処理を行う。具体的には、基地局選択処理部176は、パラメータ補正部180と、測定結果報告部181と、セル選択部182とを有する。
パラメータ補正部180は、MS記憶部73に格納された移動状態情報で示されるモバイルルータ131のモビリティステートに応じて、測定結果報告評価式に含まれるパラメータを補正する。ここで、測定結果報告評価式は、非省電力モード(active mode)の移動局132においてセルの通信品質を評価するために一般に用いられる評価式であり、例えば、次式(3)及び(4)で表される。
報告開始条件:Mn+Ofn+Ocn−Hys>Ms+Ofs+Ocs+Off
・・・(3)
報告終了条件:Mn+Ofn+Ocn+Hys<Ms+Ofs+Ocs+Off
・・・(4)
ただし、
Ms:在圏セルでの送信電波の電波強度
Mn:隣接セルでの送信電波の電波強度
Ofs:在圏セルの周波数に対応するオフセット
Ofn:隣接セルの周波数に対応するオフセット
Ocs:在圏セルに対応するオフセット
Ocn:隣接セルに対応するオフセット
Hys:測定結果報告評価式の全体に対応して設定されるヒステリシス
Off:測定結果報告評価式の全体に対応して設定されるオフセット
測定結果報告部181は、測定結果報告評価式の左辺と右辺を比較し、所定の期間(トリガー期間)、報告開始条件を満たした場合に、在圏セルと隣接セルでの送信電波の電波強度を測定結果として測定結果報告メッセージを用いて在圏セルの基地局へ報告する。以降、継続的に報告し、測定結果報告部181は、測定結果報告評価式の左辺と右辺を比較し、所定の期間(トリガー期間)、報告終了条件を満たした場合に、報告を止める。トリガー期間は、測定結果報告評価式に含まれるパラメータである。
パラメータ補正部180は、モビリティステートに対応して予め定められた補正係数を測定結果報告評価式に含まれるトリガー期間に乗算することで、測定結果報告評価式に含まれるパラメータを補正する。例えば、モビリティステートが低速移動を示すNormal-mobilityである場合には、特に補正を行わない。一方、モビリティステートが高速移動を示すHigh-mobilityである場合には、パラメータ補正部180は、トリガー期間が短くなるように補正係数をトリガー期間に乗算する。そして、パラメータ補正部180は、補正後のパラメータをパラメータ記憶部177に格納する。
測定結果報告部181は、パラメータ補正部180による補正後のパラメータをパラメータ記憶部177から読出し、補正後のパラメータを含む測定結果報告評価式を用いて、報告開始条件を満たすか否かを判定する。そして、測定結果報告部181は、報告開始条件を満たす場合に、測定結果を在圏セルの基地局へ報告する。
具体的には、測定結果報告部181は、モバイルルータ131や基地局からの測定制御メッセージを受信すると、測定結果報告評価式の左辺及び右辺を算出する。続いて、測定結果報告部181は、測定結果報告評価式の左辺と右辺を比較し、補正した所定の期間、報告開始条件を満たした場合に、在圏セルと隣接セルでの送信電波の電波強度を測定結果として測定結果報告メッセージを用いて在圏セルの基地局へ報告する。
セル選択部182は、HO処理部178からHO制御メッセージを受信すると、HO制御メッセージで指示されるハンドオーバ対象のセルを形成する基地局を選択処理する。また、セル選択部182は、選択した基地局との間で正常に通信が可能な状態となると、当該基地局に対してHO確認メッセージ(Handover Confirm Message)を送信し、当該基地局との間で接続を確立する。
パラメータ記憶部177は、パラメータ補正部180により補正されたパラメータを記憶する記憶部である。具体的には、パラメータ記憶部177は、パラメータ補正部180により補正された測定結果報告評価式のパラメータであるトリガー期間や、ヒステリシスやオフセット等を記憶する。
なお、受信部171、異常検知部174、基地局選択処理部176は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路とすることもできる。また、パラメータ記憶部177は、例えば、RAM、EPROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子とすることもできる。
[実施例3に係る無線通信システムによる処理手順]
次に、実施例3に係る無線通信システム130による処理手順を説明する。図7は、実施例3に係る無線通信システム130による処理手順を示すシーケンス図である。なお、図7では、図2に示した移動局12に対応する移動局132が、移動中継局11に対応するモバイルルータ131→基地局14−4→基地局14−5の順に通信相手を切替えるまでの処理手順を説明する。また、モバイルルータ131は、基地局14−4のセルに接続しているものとする。さらに、基地局14−4のセルに接続したモバイルルータ131のモビリティステートは、High-mobilityであり、当該モバイルルータ131のセルに接続した移動局132のモビリティステートは、Normal-mobilityであるものとする。
図7に示すように、移動局132は、通信相手であるモバイルルータ131との間で接続を確立している(ステップS31)。そして、モバイルルータ131のHO処理部145は、測定制御メッセージを移動局132に対して送信する(ステップS32)。そして、移動局132における基地局選択処理部176の測定結果報告部181は、測定結果報告評価式における報告開始条件が満たされたので、測定結果を測定結果報告メッセージを用いてモバイルルータ131へ報告する(ステップS33)。
その後、モバイルルータ131に過負荷が掛かると(ステップS34)、モバイルルータ131のHO処理部178が、移動局132に対して基地局14−4のセルへハンドオーバする旨を指示するHO制御メッセージを作成する(ステップS35)。続いて、通知部144は、モバイルルータ31のモビリティステート(ここでは、High-mobility)とセル選択履歴を含む移動状態情報を作成する。そして、通知部144は、HO処理部145により作成されたHO制御メッセージを取得し、取得したHO制御メッセージに対して移動状態情報を付加して移動局132に通知する(ステップS36)。
一方、移動局132の異常検知部174は、HO処理部178から基地局選択処理部176へ通知される、移動状態情報を含むHO制御メッセージを検出したため、モバイルルータ131に過負荷が掛かったことを異常として検知する(ステップS37)。
続いて、切替部75は、異常検知部174からモバイルルータ131の異常が検知された旨を通知されると、移動局132の通信相手をモバイルルータ131から基地局14−4へ切替える(ステップS38)。そして、切替部75は、基地局14−4との間で正常に通信が可能な状態となると、基地局14−4に対してHO確認メッセージを送信し(ステップS39)、基地局14−4との間で接続を確立する(ステップS40)。
一方、MS決定部72は、異常検知部174からモバイルルータ131の異常が検知された旨を通知されると、ステップS36で通知された移動状態情報で示されるモビリティステートを移動局132のモビリティステートとして決定する(ステップS41)。ここでは、移動状態情報で示されるモバイルルータ131のモビリティステートであるHigh-mobilityが、移動局132のモビリティステートとして決定される。これにより、移動局132のモビリティステートが、Normal-mobilityからHigh-mobilityに変更される。
なお、ステップS41の処理にて、MS決定部72は、ステップS41で通知された移動状態情報で示すセル選択履歴からモバイルルータ131により選択される所定時間当たりのセル数を取得する。そして、MS決定部72は、取得した所定時間当たりのセル数に応じて移動局132のモビリティステートを継続的に更新する。
続いて、移動局132が基地局14−4からの測定制御メッセージを受信すると(ステップS42)、基地局選択処理部176の測定結果報告部181は、基地局14−4が形成する在圏セルでの送信電波の電波強度を測定する(ステップS43)。また、基地局選択処理部176の測定結果報告部181は、基地局14−5が形成する隣接セルでの送信電波の電波強度を測定する(ステップS44)。
基地局選択処理部176のパラメータ補正部180は、MS決定部72により移動局132のモビリティステートとして決定されたモバイルルータ131のモビリティステートに応じて、測定結果報告評価式に含まれるパラメータを補正する(ステップS45)。続いて、測定結果報告部181は、測定結果報告評価式の左辺及び右辺を算出する(ステップS46)。続いて、測定結果報告部181は、測定結果報告評価式の左辺と右辺とを比較し、所定の期間、報告開始条件を満たしたため、ステップS43及び44での測定結果を測定結果報告メッセージを用いて基地局14−4へ報告する(ステップS47)。
そして、測定結果報告メッセージを受け取った基地局14−4は、測定結果を基に基地局14−5のセルへハンドオーバする旨をHO制御メッセージを用いて移動局132へ指示する(ステップS48)。続いて、移動局132における基地局選択処理部176のセル選択部182は、HO制御メッセージで指示される基地局14−5のセルを選択する(ステップS49)。続いて、基地局選択処理部176のセル選択部182は、基地局14−5との間で正常に通信が可能な状態となると、基地局14−5に対してHO確認メッセージを送信し(ステップS50)、基地局14−5との間で接続を確立する(ステップS51)。
[実施例3の効果]
上述したように、実施例3に係る無線通信システム130では、移動局132が、モバイルルータ131から通知された移動状態情報で示すモビリティステートに応じて、非省電力モード(active mode)の測定結果報告評価式に含まれるパラメータを補正する。そして、移動局132が、パラメータの補正された測定結果報告評価式を用いて接続先のセルを選択する。このため、実施例3によれば、LTEで規定される非省電力モード(active mode)時の移動局132が通信相手をモバイルルータ131から基地局に切替えても、移動局132による迅速なセルの選択を実現することができる。
上記実施例2では、モバイルルータ31から受信したセル選択評価式のパラメータの変化量が所定の閾値以上となった場合に、移動局が、モバイルルータ31の過負荷を異常として検知し、通信相手をモバイルルータ31から基地局に切替える例を示した。しかし、通信相手をモバイルルータから基地局へ切替える旨の指示をモバイルルータから直接受信した場合に、移動局が、通信相手をモバイルルータから基地局に切替えるようにしてもよい。そこで、実施例4では、通信相手をモバイルルータから基地局へ切替える旨の指示をモバイルルータから受信した場合に、移動局が、通信相手をモバイルルータから基地局に切替える例について説明する。
[実施例4に係る無線通信システムの構成]
まず、実施例4に係る無線通信システムの構成を説明する。図8は、実施例4に係る無線通信システム230の構成を示すブロック図である。図8に示すように、実施例4に係る無線通信システム230は、モバイルルータ231と、移動局232とを有する。なお、図8に示す移動局232は、LTEで規定される省電力モード(idle mode)に設定されているものとする。
実施例4におけるモバイルルータ231は、無線部40と、セル選択部41と、MS決定部42と、MS記憶部43と、通知部44と、負荷分散指示部245とを有する。なお、以下では、モバイルルータ231については、図3に示した構成部位と同様の機能を有する構成部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
負荷分散指示部245は、モバイルルータ231に掛かる通信の負荷を監視し、モバイルルータ231に過負荷が掛かった場合に、通信相手をモバイルルータ231から基地局へ切替えるように指示するための負荷分散メッセージを移動局232に対して送信する。なお、負荷分散指示部245は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路とすることもできる。
実施例4における移動局232は、無線部70と、受信部71と、MS決定部72と、MS記憶部73と、異常検知部274と、切替部75と、基地局選択処理部76と、パラメータ記憶部77とを有する。なお、以下では、移動局232については、図3に示した構成部位と同様の機能を有する構成部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
異常検知部274は、モバイルルータ231の異常を検知する。具体的には、異常検知部274は、モバイルルータ231から負荷分散メッセージを受け取った場合に、モバイルルータ231に過負荷が掛かったことを異常として検知する。また、異常検知部274は、モバイルルータ231の異常を検知すると、その旨をMS決定部72及び切替部75へ通知する。なお、異常検知部274は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路とすることもできる。
[実施例4に係る無線通信システムの処理手順]
次に、実施例4に係る無線通信システム230による処理手順を説明する。図9は、実施例4に係る無線通信システム230による処理手順を示すシーケンス図である。なお、図9では、図2に示した移動局12に対応する移動局232が、移動中継局11に対応するモバイルルータ231→基地局14−4→基地局14−5の順に通信相手を切替えるまでの処理手順を説明する。また、モバイルルータ231は、基地局14−4のセルに接続しているものとする。さらに、基地局14−4のセルに接続したモバイルルータ231のモビリティステートは、High-mobilityであり、当該モバイルルータ231のセルに接続した移動局232のモビリティステートは、Normal-mobilityであるものとする。また、ここでは、図5で既に説明した処理手順と同様の処理手順(ステップS61〜S63、S66〜S73)については、その詳細な説明を省略する。
図9に示すように、移動局232は、モバイルルータ231からブロードキャスト用の信号を間欠的に受信し、モバイルルータ231の通知部44は、移動状態情報をブロードキャストにより移動局232に通知する(ステップS61及び62)。
その後、モバイルルータ231に過負荷が掛かると(ステップS63)、負荷分散指示部245が、通信相手をモバイルルータ231から基地局14−4へ切替えるように指示する負荷分散メッセージを移動局232に送信する(ステップS64)。
一方、移動局232の異常検知部274は、モバイルルータ231からの負荷分散メッセージを受け取ると、モバイルルータ231に過負荷が掛かったことを異常として検知する(ステップS65)。
続いて、切替部75は、異常検知部274からモバイルルータ231の異常が検知された旨を通知されると、移動局232の通信相手を基地局14−4へ切替える(ステップS66)。以降、移動局232は、モバイルルータ231から通知された移動状態情報に基づいて基地局14−5の選択処理を行う(ステップS67〜S73)。
[実施例4の効果]
上述したように、実施例4に係る無線通信システム230では、移動局232が、モバイルルータ231からの負荷分散メッセージを受信した場合に、モバイルルータ231の過負荷を異常として検知し、通信相手を基地局へ切替える。このため、実施例4によれば、モバイルルータ231の過負荷を迅速に検知することができ、その結果、モバイルルータ231の過負荷に起因して移動局232が通信相手を基地局へ切替えても、移動局232による迅速なセルの選択を実現することができる。
上記実施例2では、移動局が、モバイルルータの異常として過負荷を検知した場合に、通信相手をモバイルルータから基地局へ切替える例を説明した。しかし、移動局が、モバイルルータの異常として故障を検知した場合に、通信相手をモバイルルータから基地局へ切替えるようにしてもよい。そこで、実施例5では、移動局が、モバイルルータの異常として故障を検知した場合に、通信相手をモバイルルータから基地局へ切替える例について説明する。
[実施例5に係る無線通信システムの構成]
まず、実施例5に係る無線通信システムの構成を説明する。図10は、実施例5に係る無線通信システム330の構成を示すブロック図である。図10に示すように、実施例5に係る無線通信システム330は、モバイルルータ331と、移動局332とを有する。なお、図10に示す移動局332は、LTEで規定される省電力モード(idle mode)に設定されているものとする。
実施例5におけるモバイルルータ331は、無線部40と、セル選択部41と、MS決定部42と、MS記憶部43と、通知部44と、基準電波送信部345とを有する。なお、以下では、モバイルルータ331については、図3に示した構成部位と同様の機能を有する構成部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
基準電波送信部345は、モバイルルータ331と移動局332との間の無線通信の品質を判断するための既知の電波である基準電波を移動局332に対して定期的に送信する。なお、基準電波送信部345は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路とすることもできる。
実施例5における移動局332は、無線部70と、受信部71と、MS決定部72と、MS記憶部73と、異常検知部374と、切替部75と、基地局選択処理部76と、パラメータ記憶部77とを有する。なお、以下では、移動局332については、図3に示した構成部位と同様の機能を有する構成部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
異常検知部374は、モバイルルータ331の異常を検知する。具体的には、異常検知部374は、モバイルルータ331から定期的に送信される基準電波の電波強度を測定し、測定した基準電波の電波強度が所定の閾値よりも低くなった場合に、モバイルルータ331に故障が発生したことを異常として検知する。また、異常検知部374は、モバイルルータ331の異常を検知すると、その旨をMS決定部72及び切替部75へ通知する。なお、異常検知部374は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路とすることもできる。
[実施例5に係る無線通信システムの処理手順]
次に、実施例5に係る無線通信システム330による処理手順を説明する。図11は、実施例5に係る無線通信システム330による処理手順を示すシーケンス図である。なお、図11では、図2に示した移動局12に対応する移動局332が、移動中継局11に対応するモバイルルータ331→基地局14−4→基地局14−5の順に通信相手を切替えるまでの処理手順を説明する。また、モバイルルータ331は、基地局14−4のセルに接続しているものとする。さらに、基地局14−4のセルに接続したモバイルルータ331のモビリティステートは、High-mobilityであり、当該モバイルルータ331のセルに接続した移動局332のモビリティステートは、Normal-mobilityであるものとする。また、ここでは、図5で既に説明した処理手順と同様の処理手順(ステップS71〜S72、S77〜S84)については、その詳細な説明を省略する。
図11に示すように、移動局332は、モバイルルータ331からブロードキャスト用の信号を間欠的に受信し、モバイルルータ331の通知部44は、移動状態情報をブロードキャストにより移動局332に通知する(ステップS71及び72)。また、モバイルルータ331の基準電波送信部345は、基準電波を移動局332に対して定期的に送信する(ステップS73)。
その後、モバイルルータ331に故障が発生すると(ステップS74)、基準電波送信部345により定期的に送信される基準電波の電波強度が低下する(ステップS75)。一方、移動局332の異常検知部374は、モバイルルータ331から定期的に送信される基準電波の電波強度が所定の閾値よりも低くなったため、モバイルルータ331に故障が発生したことを異常として検知する(ステップS76)。
続いて、切替部75は、異常検知部374からモバイルルータ331の異常が検知された旨を通知されると、移動局332の通信相手を基地局14−4へ切替える(ステップS77)。以降、移動局332は、モバイルルータ331から通知された移動状態情報に基づいて基地局14−5の選択処理を行う(ステップS78〜S84)。
[実施例5の効果]
上述したように、実施例5に係る無線通信システム330では、移動局332が、モバイルルータ331の異常として故障を検知した場合に、通信相手をモバイルルータ331から基地局へ強制的に切替える。このため、実施例5によれば、モバイルルータ331に故障が発生したことに起因して移動局332が通信相手をモバイルルータ331から基地局に切替えても、移動局332による迅速なセルの選択を実現することができる。ひいては、通信品質の改善や通信断の防止にもつながる。
ところで、上記実施例1〜5において説明した無線通信システム10、30、130、230、330は、上述した実施例1〜5以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよい。そこで、実施例6では、上記無線通信システムに含まれる他の実施例を説明する。
上記実施例1〜5では、セルの通信品質を評価するための評価式としてセル選択評価式や測定結果報告評価式を用いた。しかしながら、上述したセル選択評価式や測定結果報告評価式はあくまでも一例であり、モバイルステートを用いてセル選択を行う移動局に適用可能な評価式であれば、他の如何なる評価式を用いてもよい。
また、上記実施例1〜5では、移動中継局(モバイルルータ)の異常として、モバイルルータに過負荷が掛かったことやモバイルルータに故障が発生したことを、パラメータの変化量や基準電波の電波強度を閾値判定することで検知する手法を説明した。しかしながら、開示の技術はこれに限られるものではない。モバイルルータの異常として他の事象がある場合には、当該他の事象を引き起こす要因を判定することで異常を検知して移動局の通信相手を基地局に切替えるようにしてもよい。例えば、移動中継局の経時劣化がモバイルルータの異常として想定される場合には、移動中継局の使用年数を判定することで異常を検知して移動局の通信相手を基地局に切替えるようにしてもよい。
また、上記実施例4では、省電力モード中の移動局が、負荷分散メッセージをモバイルルータから受信した場合に、モバイルルータの過負荷を異常として検知する例を示した。しかしながら、非省電力モード中の移動局が、負荷分散メッセージをモバイルルータから受信した場合に、モバイルルータの過負荷を異常として検知するようにしてもよい。
また、上記実施例5では、省電力モード中の移動局が、モバイルルータから受信した基準電波の電波強度を閾値判定することで、モバイルルータの故障を異常として検知する例を示した。しかしながら、非省電力モード中の移動局が、モバイルルータから受信した基準電波の電波強度を閾値判定することで、モバイルルータの故障を異常として検知するようにしてもよい。
なお、上述した実施例では、モビリティーステートを利用してハンドオーバに供することしたが、移動中継局配下の移動局が、モビリティステート判定において、Normal-mobilityと判定してしまい、高速移動中であってもHigh-mobilityを検出することができないという問題を、移動中継局から、移動中継局が検出した自身のモビリティステートを配下の移動局に通知することで、移動中継局と同様に高速に移動する移動局が、移動中継局からの情報により、移動速度がHigh-mobilityであることを検出することで解決することができるため、そのことだけでも従来技術に対して有利な効果を奏するものである。検出したモビリティステートは、無線通信制御の一種であるハンドオーバの際に適用するパラメータ以外にも、基地局との通信パラメータの決定制御等に使用することができる。例えば、高速移動中であれば、MIMO通信として利用するアンテナ数を減らす又はMIMO通信を行わないように制御したり、低速移動中よりロバストな通信形態を採用する等といった無線通信制御を行うことができる。
10、30、130、230、330 無線通信システム
11、31、131、231、331 移動中継局(モバイルルータ等)
11a、44、144 通知部
12、32、132、232、332 移動局
12a、76、176 基地局選択処理部
74、174、274、374 異常検知部
75 切替部
78、180 パラメータ補正部
79、182 セル選択部
181 測定結果報告部
245 負荷分散指示部
345 基準電波送信部

Claims (9)

  1. 移動体に配設された移動中継局が前記移動体の移動に伴って移動する移動局と基地局との間の無線通信を中継する無線通信システムであって、
    所定の時間内の基地局の選択数に基づいて決定された自局の移動状態情報を前記移動中継局から前記移動局に通知する通知手段と、
    前記移動局によって無線通信相手側装置が前記移動中継局から前記基地局に切り替えられることを条件に、前記移動状態情報に基づいて基地局の選択処理を行う基地局選択処理手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記移動局は、
    前記移動中継局の異常を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって前記移動中継局の異常が検知された場合に、無線通信相手側装置を前記移動中継局から前記基地局に切替える切替手段とをさらに備え、
    前記基地局選択処理手段は、前記切替手段によって無線通信相手側装置が前記移動中継局から前記基地局に切替えられる場合に、前記移動中継局から通知された移動状態情報に基づいて基地局の選択処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記基地局選択処理手段は、前記移動中継局から通知された移動状態情報に応じて、セルの通信品質を評価するための所定の評価式に含まれるパラメータを補正し、パラメータの補正された前記所定の評価式を用いて、基地局の選択処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記検知手段は、セルの通信品質を評価するための所定の評価式に含まれるパラメータを前記移動中継局から受信し、受信した前記パラメータの変化量が所定の閾値以上となった場合に、前記移動中継局に過負荷が掛かったことを前記異常として検知することを特徴とする請求項2又は3に記載の無線通信システム。
  5. 前記移動中継局は、自局と前記移動局との間の無線通信の通信品質を判断するための既知の電波である基準電波を前記移動局に送信する基準電波送信部をさらに備え、
    前記検知手段は、前記移動中継局から送信される基準電波の電波強度を測定し、測定した基準電波の電波強度が所定の閾値よりも低くなった場合に、前記移動中継局に故障が発生したことを前記異常として検知することを特徴とする請求項2又は3に記載の無線通信システム。
  6. 移動体に配設され、前記移動体内の移動局と基地局との間の無線通信を中継する移動中継局であって、
    無線通信相手側装置を前記移動中継局から前記基地局へ切替える場合に、移動状態情報に基づいて基地局の選択処理を行う前記移動体内の移動局に対して、所定の時間内の基地局の選択 数に基づいて決定された自局の移動状態情報を通知する通知手段を備えたことを特徴とする移動中継局。
  7. 移動体に配設された移動中継局によって基地局との間の無線通信を中継される移動局であって、
    無線通信相手側装置を前記移動中継局から前記基地局に切替える場合に、前記移動中継局から通知された移動状態情報に基づいて基地局の選択処理を行う基地局選択処理手段を備えたことを特徴とする移動局。
  8. 移動体に配設された移動中継局が前記移動体内の移動局と基地局との間の無線通信を中継する無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記移動中継局が、
    所定の時間内の基地局の選択数に基づいて決定された自局の移動状態情報を前記移動体内の移動局に通知する移動状態情報通知工程を含み、
    前記移動局が、
    無線通信相手側装置を前記移動中継局から前記基地局に切り替える場合に、前記移動中継局から通知された移動状態情報に基づいて基地局の選択処理を行う基地局選択処理工程を含んだことを特徴とする無線通信方法。
  9. 移動体に配設された移動中継局が前記移動体の移動に伴って移動する移動局と基地局との間の無線通信を中継する無線通信システムであって、
    前記移動中継局は、
    所定の時間内の基地局の選択数に基づいて決定された自局の移動状態情報を前記移動局に通知する通知手段を備え、
    前記移動局は、
    通知された該移動状態情報を用いて無線通信制御を行う通信手段を備えた、
    ことを特徴とする無線通信システム。
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