JP2011109571A - コンデンサマイクロホンおよび移相型発振器 - Google Patents

コンデンサマイクロホンおよび移相型発振器 Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロホンユニット内の固定極を利用して、マイクロホンユニットの静電容量に応じた周波数の音声信号を出力する移相型発振器を構成する
【解決手段】マイクロホンユニットの静電容量に応じて周波数が変化する音声信号を出力する第1発振器が、マイクロホンユニットの出力信号を増幅する増幅器201と、帰還回路として増幅器201の出力側に接続された抵抗RとキャパシタCとからなる3段のRC回路網とを備える移相型発振器であり、固定極120を扇状に均等に3分割し、振動板110と固定極120との間に3つの静電容量を生成させ、各RC回路網に含まれているキャパシタCに上記各静電容量を用いる。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンデンサマイクロホンに関し、さらに詳しく言えば、マイクユニットの静電容量変化をデジタル処理して音声信号を得るデジタルマイクロホンにおける発振器に関するものである。
コンデンサマイクロホンは、振動板と固定極との組合せからなる一種のコンデンサを備え、音波による振動板の変位に伴う静電容量変化を電気信号として取り出すうえで、振動板と固定極との間に直流電圧を加える必要がある。この直流電圧が成極電圧と呼ばれるもので、マイクロホンユニットの外部から電圧を印加する方法と、エレクトレット材により成極電圧を与える方法とがある。
また、コンデンサマイクロホンにおいては、振動板と固定極との間のインピーダンスがきわめて高いことから、FETや真空管といったインピーダンス変換器を用いて、所定のレベルの電圧信号を得るようにしている。
しかしながら、上記従来のコンデンサマイクロホンは、静電容量変化を電圧に変換する際に、外部からの電界や磁界の影響を受けやすい。また、インピーダンス変換器を用いているために、例えば周囲の湿度が高いときには、インピーダンス変換器に固有の電荷漏洩を起こして雑音を発生させることがある。
さらには、エレクトレット型コンデンサマイクロホンは、例えば携帯電話機用などとして小型化が可能であるが、エレクトレットは熱に弱いため、基板に実装する場合、リフローハンダ法が適用できない。したがって、抵抗やコンデンサなどのチップ部品とは別に実装しなければならなかった。
そこで、特許文献1には、マイクロホンユニットの静電容量変化をデジタル信号に変換して音声信号を得るようにしたコンデンサマイクロホンが提案されている。
このデジタル方式によるコンデンサマイクロホンでは、マイクロホンユニットの静電容量に応じた周波数の音声信号を出力する第1発振器と、制御電圧により周波数が変化する追従信号を出力する第2発振器と、音声信号と追従信号の位相差信号を出力する位相比較器とを備え、その進み・遅れ位相差信号とクロックパルスとの論理積から得られる加算パルス信号と減算パルス信号とを加減算計数器で計数してデジタル音声データを得るようにしている。
これによれば、静電容量変化を電圧に変換しないために、周囲の電磁界の影響を受けにくい。また、インピーダンス変換器の電荷漏洩による雑音も発生しない。さらには、エレクトレット材などによる成極電圧を必要としないため、抵抗やコンデンサなどのチップ部品と一緒にリフローハンダ法による表面実装も可能になる、と言った利点が得られる。
特開2003−23690号公報
ところで、上記特許文献1によるコンデンサマイクロホンにおいて、マイクロホンユニットの静電容量に応じた周波数の音声信号を出力する第1発振器には、C(静電容量)−F(周波数)変換器が用いられている。
しかしながら、マイクロホンユニットを設計するうえで、部品配置等のスペース的な制約から、既存のマイクロホンユニット内にさらにC−F変換器を組み込むことは困難であるため、ユニットケース(筐体)自体から設計をし直すか、もしくはC−F変換器を外付けすることになるが、いずれにしてもコストがかかり、装置が大型になる、という点で好ましくない。
したがって、本発明の課題は、特許文献1に記載されたデジタル方式によるコンデンサマイクロホンにおいて、マイクロホンユニット内の固定極を利用して、マイクロホンユニットの静電容量に応じた周波数の音声信号を出力する発振器を得ることにある。
上記した課題を解決するため、本発明は、スペーサリングを介して対向的に配置された振動板と固定極とを含み、入力音圧により静電容量が変化するマイクロホンユニットと、上記静電容量に応じて周波数が変化する音声信号を出力する第1発振器と、制御電圧に応じて周波数が変化する追従信号を出力する第2発振器と、上記音声信号と上記追従信号とを得て、上記追従信号に対して上記音声信号が位相進みを持つときに第1制御信号を出力し、位相遅れを持つときに第2制御信号を出力して、上記追従信号と上記音声信号とが同位相となるように上記制御電圧を制御する位相同期手段と、クロックパルスを発生するクロック発生器と、上記第1制御信号と上記クロックパルスとの論理積により加算パルス信号を出力する第1論理積回路と、上記第2制御信号と上記クロックパルスとの論理積により減算パルス信号を出力する第2論理積回路と、上記加算パルス信号と減算パルス信号とを計数して音声データ信号を出力する加減算計数器とを備えているコンデンサマイクロホンにおいて、上記第1発振器が、上記マイクロホンユニットの出力信号を増幅する増幅器と、帰還回路として上記増幅器の出力側に接続された抵抗RとキャパシタCとからなる3段のRC回路網とを備える移相型発振器であり、上記固定極が扇状に均等に3分割され、上記振動板と上記固定極との間に3つの静電容量が生成されており、上記各RC回路網に含まれているキャパシタCに上記各静電容量が用いられていることを特徴としている。
また、本発明には、信号源の出力信号を増幅する増幅器と、帰還回路として上記増幅器の出力側に接続された抵抗RとキャパシタCとからなる3段のRC回路網とを備える移相型発振器において、上記各RC回路網に含まれているキャパシタCに、コンデンサマイクロホンユニットの振動板と固定極との間に形成されている静電容量が用いられていることを特徴とする移相型発振器が含まれる。
この移相型発振器においても、上記固定極が扇状に均等に3分割されており、上記振動板と上記固定極との間で上記キャパシタ素子Cとしての3つの静電容量が形成されることが好ましい。また、上記信号源には、上記コンデンサマイクロホンユニットが好ましく採用される。
本発明によれば、マイクロホンユニットの静電容量に応じて周波数が変化する音声信号を出力する第1発振器は移相型発振器からなるが、その各RC回路網に含まれているキャパシタCにマイクロホンユニットの振動板と固定極との間に形成されている3つの静電容量を用いることにより、マイクロホンユニット内で移相型発振器を容易に構成することができる。すなわち、固定極を扇状に均等に3分割し、その各固定極片に抵抗素子を接続することにより、移相型発振器を構成することができる。
本発明の実施形態に係るコンデンサマイクロホンの回路図。 上記コンデンサマイクロホンに用いられる第1発振器の構造を示す模式図。 上記第1発振器の電気的な構成を示す模式図。 上記第1発振器の等価回路図。 マイクロホンユニットに入力される音圧の波形図、および第1発振器から出力される音声信号の波形図。 音声信号と追従信号の比較波形図、および位相比較器から出力される制御信号の波形図。 チャージポンプの出力波形図。 クロックパルス、加算パルスおよび減算パルスを示す波形図。
次に、図1ないし図8を参照しながら、本発明のコンデンサマイクロホンの実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に示すように、このコンデンサマイクロホンMは、マイクロホンユニット1を有する第1発振器2と、VCO(電圧制御発振器)からなる第2発振器3と、第1および第2発振器2,3から出力される各周波数の位相を比較する位相比較器4と、1対のFET6、7を含む電荷供給用のチャージポンプ5と、抵抗およびコンデンサなどからなるループフィルタ8と、水晶発振回路などのクロック発生器11と、第1論理積回路12と、第2論理積回路13と、デジタル音声データを出力する加減算計数器14とを備えている。
マイクロホンユニット1は、図3に示すように、ダイアフラムリング111に張設されていて、入力音圧にて振動する振動板110と、図示しないスペーサリングを介して振動板110と対向的に配置された固定極120とを備え、振動板110の変位により静電容量が変化する。本発明において、マイクロホンユニット1はもっともシンプルな構成であってよく、エレクトレット材などによる成極電圧は不要である。
第1発振器2は、マイクロホンユニット1の静電容量変化に応じて発振周波数が変化する発振器で、本発明では、信号源の出力信号を増幅する増幅器と、増幅器の出力側に帰還回路として接続された抵抗RとキャパシタCとからなる3段のRC回路網とを備える移相型発振器よりなる。
図2および図3を参照して、本発明では、移相型発振器の各RC回路網に含まれるキャパシタCとして、振動板110と固定極120との間の静電容量が用いられる。
増幅器201が、その入力電圧と出力電圧が180゜位相が異なる反転増幅器であるとすると、帰還回路においても180゜位相が異ならなければならないため、帰還回路には3段のRC回路網が必要とされる。
そのため、図2に示すように、固定極120は、扇状をなす第1ないし第3の3つの固定極片121,122,123に均等に3分割される。これにより、振動板110との間で、3つのキャパシタCが形成される。
そして、例えば第1固定極片121が増幅器201の出力側に接続されるとして、第1固定極片121と増幅器201の出力端子との間、第1固定極片121と第2固定極片122との間、第2固定極片122と第3固定極片123との間の各々に抵抗Rが接続され、これにより3段のRC回路網が得られる。抵抗Rは、実装が容易なチップ部品であることが好ましい。
この実施形態において、第1発振器2の出力端子(位相比較器4の一方の入力端子4aに接続される端子)は、増幅器201の出力端子と初段の抵抗Rとの間から引き出されている。
図4の等価回路図を参照して、この移相型発振器の発振条件について説明する。図4において、Aは増幅器201の電圧源であり、Rは増幅器201の出力抵抗である。また、Rは抵抗Rの抵抗値、CはキャパシタCの静電容量値として用いられている。Vは3段目のRC回路網の出力電圧、V,Vはそれぞれ第1段目,第2段目のRC回路網に生ずる電圧である。
キルヒホッフの法則を用いて、振幅条件(電圧利得)と位相条件(発振周波数)を求める。キルヒホッフの法則によれば、電流I〜Iの関係は、次式(1),(2),(3)で表される。
Figure 2011109571
したがって、各電流I〜Iの値は次のとおりとなる。
Figure 2011109571
式(1),(2),(3)に各電流I〜Iの値を代入して、電圧V,V,Vについての方程式をたてると、次式(4),(5),(6)なる。
Figure 2011109571
これらを整理して、次式(7),(8),(9)を得る。
Figure 2011109571
式(7),(8),(9)によって構成される連立方程式は、右辺がすべて0であるから、これが意味のある解をもつには、次の行列式を0とおけばよい。
Figure 2011109571
これを展開して、実部と虚部とに整理して次式(10)とする。
Figure 2011109571
これが発振条件の振幅条件と位相条件となる。次式(11)のように、式(10)の虚部を0とすると、次式(12)の位相条件(発振周波数)となる。
Figure 2011109571
ここで、R≪Rならば、式(12)は次式(13)となる。
Figure 2011109571
また、次式(14)に示すように式(10)の実部を0として、式(13)を代入すると、次式(15)に示す振幅条件(電圧増幅度)となる。
Figure 2011109571
ここで、R≪Rならば、式(15)は次式(16)となる。
Figure 2011109571
このようにして、移相型発振器の位相条件である発振周波数を式(13)より、また、振幅条件である電圧利得を式(16)より求めることができる。
本発明によれば、マイクロホンユニット1の固定極120を3分割し、その各固定極片に抵抗Rを接続し、このようにして形成されるRC回路網に増幅器201を接続することにより、マイクロホンユニット1内で第1発振器2としての移相型発振器を内蔵させることができる。
第1発振器2は、マイクロホンユニット1に入力される音圧に比例した周波数の音声信号を位相比較器4の一方の入力端子4aに与える。位相比較器4の他方の入力端子4bには、第2発振器3から上記音声信号に対する追従信号が与えられる。
位相比較器4は、第1発振器2からの音声信号と第2発振器3からの追従信号の位相を比較し、追従信号に対して音声信号が位相進みを持つときに第1出力端子4uに第1制御信号S1を出力し、追従信号に対して音声信号が位相遅れを持つときに第2出力端子4dに第2制御信号S2を出力する。
この実施形態において、位相比較器4は、入力波形の立ち上がりで動作する位相周波数型比較器(Phase Frequency Comparator)であって、例えばモトローラ社製の集積回路MC4044などを使用することができる。
位相比較器4は、その出力側に接続されるチャージポンプ5およびループフィルタ8とともに、第2発振器3の位相同期ループを構成している。チャージポンプ5は1対のFET6,7を含み、位相比較器4の第1出力端子4uには一方のFET6のゲート端子が接続され、第2出力端子4dには他方のFET7のゲート端子が接続されている。
FET6のドレイン端子は、装置内電源Vccに接続されており、FET7のドレイン端子は接地されている。FET6,7の各ソース端子同士が接続されており、その接続点がチャージポンプ5の出力端子OUTで、この出力端子OUTがループフィルタ8を介して第2発振器3の制御端子に接続されている。
追従信号に対して音声信号が位相進みを持つとき、第1出力端子4uに現れる第1制御信号S1により一方のFET6がオンとなり、装置内電源Vccから所定の電圧がループフィルタ8を介して第2発振器3の制御端子に加えられる。
これに対して、追従信号に対して音声信号が位相遅れを持つとき、第2出力端子4dに現れる第1制御信号S2により他方のFET7がオンとなり、第2発振器3の制御端子側から所定の電圧が接地側に引き込まれる。このようにして、追従信号が音声信号に対して同位相となるように制御される。なお、この実施形態では、FET6,7にMOS型のものを用いているが、接合型FETであってもよい。
クロック発生器11のクロック出力端子は、二入力型の第1論理積回路12の一方の入力端子に接続され、また、同じく二入力型の第2論理積回路13の一方の入力端子にも接続されている。
第1論理積回路12の他方の入力端子には、位相比較器4の第1出力端子4uが接続され、第2論理積回路13の他方の入力端子には、位相比較器4の第2出力端子4dが接続されている。
第1論理積回路12の出力端子は、加減算計数器14の加算パルス入力端子14uに接続され、第2論理積回路13の出力端子は、加減算計数器14の減算パルス入力端子14dに接続されている。
次に、図5および図6を参照して、このコンデンサマイクロホンMの動作について説明する。例えば図5(a)に示すような音圧Wがマイクユニット1に入力されると、マイクユニット1の静電容量が変化し、その容量変化に応じて第1発振器2の発振周波数が変化する。
すなわち、第1発振器2にてマイクユニット1の静電容量が周波数に変換され、図5(b)に示す音声信号W1として位相比較器4の一方の入力端子4aに出力される。なお、図5(b)の縦軸は周波数軸、横軸は時間軸である。
位相比較器4の他方の入力端子4bには、第2発振器3から追従信号が入力され、図6(a)に音声信号W1と追従信号W2との関係を示す。位相比較器4において、音声信号W1と追従信号W2の位相が比較されるが、上記位相同期ループには第2発振器3の制御に要する伝搬時間があるため、追従信号W2が音声信号W1と同一の発振周波数となるには、時間差ΔTだけの時間がかかることになる。
図6(a)の例において、区間T1および区間T3では、音声信号W1の周波数が追従信号W2の周波数よりも大きいため、音声信号W1は追従信号W2に対して、位相進みを生じていることになる。
したがって、図6(b)に示すように、区間T1および区間T3では、位相比較器4の一方の出力端子4uのみから第1制御信号S1が出力される。この第1制御信号S1のパルス幅は位相差に比例して変化する。
これに対して、区間T2では、音声信号W1の周波数が追従信号W2の周波数よりも小さいため、音声信号W1は追従信号W2に対して、位相遅れを生じていることになる。
したがって、図6(c)に示すように、区間T2では、位相比較器4の他方の出力端子4dのみから第2制御信号S2が出力される。この第2制御信号S2も、位相遅れ量に応じてパルス幅を変化させている。
このようにして、位相比較器4において、図5の入力音圧Wが音声信号W1と追従信号W2の位相差により、PWM(Pulse Width Modulation)され、位相差に応じたパルス幅の第1,第2制御信号S1,S2が出力される。
この第1,第2制御信号S1,S2により、チャージポンプ5のFET6,7がオンオフされ、チャージポンプ5の出力端子OUTには図7に示すような電圧V1が現れる。
すなわち、第1制御信号S1が出力されている区間T1,T3においては、そのパルス幅に応じて電圧V1が階段状に上昇し、第2制御信号S2が出力されている区間T2においては、そのパルス幅に応じて電圧V1が階段状に減少する。
ループフィルタ8により、電圧V1に含まれている高調波成分および雑音が除去され、第2発振器3の制御電圧CVとして入力される。これにより、第2発振器3は第1発振器2と同じ周波数で発振するように動作する。なお、第2発振器3には、モトローラ社製の集積回路MC4024などが例示される。
クロック発生器11は、図8(a)に示すように、第1,第2制御信号S1,S2の時間幅に比較して十分に短いパルス幅のクロックパルスCKを発生し、第1論理積回路12と第2論理積回路13とに入力している。
第1論理積回路12は、クロックパルスCKと進み位相時の第1制御信号S1との論理積を求めて、図8(b)に示すような加算パルス信号P1を加減算計数器14の加算パルス入力端子14uに与える。
また、第2論理積回路13は、クロックパルスCKと遅れ位相時の第2制御信号S2との論理積を求めて、図8(c)に示すような減算パルス信号P2を加減算計数器14の減算パルス入力端子14dに与える。
すなわち、第1,第2論理積回路12,13によりPNM(Pulse Number Modulation)が行われ、第1,第2制御信号S1,S2のパルス幅がクロックパルスCKのパルス数に変換される。
加減算計数器(アップダウンカウンタ)14は、加算パルス信号P1と、減算パルス信号P2とに基づいて可逆的な加減算を行い、その音声データをビット端子MSB〜LSBからパラレルデータとして出力する。
なお、加減算計数器14は位相が変化する前の状態を保持し、位相変化が起こったときにのみアップもしくはダウンカウントする。また、加減算計数器14から出力される音声データは必要に応じてD/A変換された後、図示しない音声出力部に与えられる。
上記実施形態では、クロック発生器として水晶発振回路を用いているが、これに代えて、CR発振回路、LC発振回路、マルチバイブレータなどを用いてもよい。また、加減算計数器はマイクロプロセッサなどであってもよい。さらには、位相比較器4はアナログ型位相比較器であってもよいが、その場合には、出力信号を例えばA/D変換して論理積回路に入力することになる。
また、上記実施形態では、固定極を3分割しているが、移相型発振器単体の場合、各RC回路網ごとに振動板と固定極とからなるキャパシタを割り当ててもよい。
1 マイクロホンユニット
2 第1発振器
3 第2発振器
4 位相比較器
4a,4b 入力端子
4u 第1出力端子
4d 第2出力端子
5 チャージポンプ
6,7 FET
8 ループフィルタ
11 クロック発生器
12 第1論理積回路
13 第2論理積回路
14 加減算計数器
14u 加算パルス入力端子
14d 減算パルス入力端子
110 振動板
120 固定極
121,122,123 固定極片
201 増幅器
C キャパシタ
R 抵抗

Claims (4)

  1. スペーサリングを介して対向的に配置された振動板と固定極とを含み、入力音圧により静電容量が変化するマイクロホンユニットと、上記静電容量に応じて周波数が変化する音声信号を出力する第1発振器と、制御電圧に応じて周波数が変化する追従信号を出力する第2発振器と、上記音声信号と上記追従信号とを得て、上記追従信号に対して上記音声信号が位相進みを持つときに第1制御信号を出力し、位相遅れを持つときに第2制御信号を出力して、上記追従信号と上記音声信号とが同位相となるように上記制御電圧を制御する位相同期手段と、クロックパルスを発生するクロック発生器と、上記第1制御信号と上記クロックパルスとの論理積により加算パルス信号を出力する第1論理積回路と、上記第2制御信号と上記クロックパルスとの論理積により減算パルス信号を出力する第2論理積回路と、上記加算パルス信号と減算パルス信号とを計数して音声データ信号を出力する加減算計数器とを備えているコンデンサマイクロホンにおいて、
    上記第1発振器が、上記マイクロホンユニットの出力信号を増幅する増幅器と、帰還回路として上記増幅器の出力側に接続された抵抗RとキャパシタCとからなる3段のRC回路網とを備える移相型発振器であり、
    上記固定極が扇状に均等に3分割され、上記振動板と上記固定極との間に3つの静電容量が生成されており、上記各RC回路網に含まれているキャパシタCに上記各静電容量が用いられていることを特徴とするコンデンサマイクロホン。
  2. 信号源の出力信号を増幅する増幅器と、帰還回路として上記増幅器の出力側に接続された抵抗RとキャパシタCとからなる3段のRC回路網とを備える移相型発振器において、
    上記各RC回路網に含まれているキャパシタCに、コンデンサマイクロホンユニットの振動板と固定極との間に形成されている静電容量が用いられていることを特徴とする移相型発振器。
  3. 上記固定極が扇状に均等に3分割されており、上記振動板と上記固定極との間で上記キャパシタCとしての3つの静電容量が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の移相型発振器。
  4. 上記信号源が、上記コンデンサマイクロホンユニットであることを特徴とする請求項2または3に記載の移相型発振器。
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