JP2011108347A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周辺回路に供給される電源電圧が変化しても、メモリセルの動作マージンを適切な値に調整することができる半導体装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る半導体装置100は、メモリセルアレイ201と周辺回路202とを有するSRAM200と、周辺回路202に供給されるコア電源電圧VDDの変化に応じて、当該コア電源電圧VDDのα倍(α>1)のメモリセル電圧VMMを生成し、メモリセルアレイ201に供給するメモリセル電圧生成部300とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、SRAM(Static Random Access Memory)が搭載された半導体装置に関する。
特許文献1には、スタティックノイズマージンを確保するために、周辺回路に供給されるコア電源電圧よりも高い電圧をメモリセルの電源電圧として用いた半導体装置が記載されている。図12、13に、特許文献1に記載の半導体装置の構成を示す。
図12に示す例では、メモリセルアレイ30に供給される電源電圧Vddmは昇圧回路21により生成されている。昇圧回路21は、メモリセル周辺回路25に供給されるコア電源電圧Vddを用いて、当該コア電源電圧Vddよりも高い電源電圧Vddmを生成している。
図13に示す例では、メモリセルアレイ30に供給される電源電圧Vddmは降圧回路22により生成されている。降圧回路22は、IO高圧用電源電圧Vddioを用いて、当該IO高圧用電源電圧Vddioよりも低い電圧で、かつ、コア電源電圧Vddよりも高い電源電圧Vddmを生成している。
近年、アプリケーションの種類によっては、周辺回路に供給されるコア電源電圧を変更する場合がある。コア電源電圧Vddが変化すると、メモリセルの性能を示すスタティックノイズマージンやライトマージン等の動作マージンが変化し、最適な値にならないおそれがある。
特許文献1では、電源電圧Vddmがコア電源電圧Vddよりも高い電圧としてスタティックノイズマージンを確保することが記載されているものの、コア電源電圧Vddが変化した場合にメモリセルの動作マージンが変化することについては考慮されていない。
特開2008−135169号公報
このように、特許文献1に記載の半導体装置では、コア電源電圧が変化した場合に、メモリセルの動作マージンを適切な値に調整することができないという問題があった。
本発明の一態様に係る半導体装置は、メモリセルと周辺回路とを有するSRAMと、前記周辺回路に供給される第1電源電圧の変化に応じて、当該第1電源電圧のα倍(α>1)のメモリセル電圧を生成し、前記メモリセルに供給するメモリセル電圧生成部とを備えるものである。
これにより、周辺回路に供給される電源電圧が変化したとしても、メモリセルに供給されるメモリセル電源電圧を常に電源電圧のα倍に保つことができる。このため、電源電圧とメモリセル電圧の比率αの変化によるメモリセルの動作マージンの変化を抑制することができ、メモリセルの動作マージンを適切な値に調整することができる。
本発明によれば、周辺回路に供給される電源電圧が変化しても、メモリセルの動作マージンを適切な値に調整することができる半導体装置を提供することができる。
実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置におけるSRAMの構成を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置におけるSRAMセルの構成を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置におけるメモリセル電圧生成部の構成を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置のメモリセルを構成するインバータのリード動作時の入出力伝達特性の例を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置のメモリセルを構成するインバータのライト動作時の入出力伝達特性の例を示す図である。 α(=VMM/VDD)に対する動作マージンの変化を示す図である。 実施の形態2に係る半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態3に係る半導体装置に用いられるメモリセル電圧生成部の構成を示す図である。 実施の形態4に係る半導体装置に用いられるメモリセル電圧生成部の構成を示す図である。 本発明に係る半導体装置に用いられるSRAMセルの他の例を示す図である。 特許文献1に記載の半導体装置の構成を示す図である。 特許文献1に記載の半導体装置の構成を示す図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る半導体装置について、図1〜4を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る半導体装置100の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、半導体装置100は、SRAM(Static Random Access Memory)200、メモリセル電圧生成部300、ロジック回路400を備えている。SRAM200は、メモリセルアレイ201、周辺回路202を有する。
半導体装置100の周縁部には、コア電源ブロック10、I/Oブロック20、I/O電源ブロック30が形成されている。コア電源ブロック10は、半導体装置100の外部から入力されるコア電源電圧VDDを、ロジック回路400、周辺回路202、メモリセル電圧生成部300に供給するために設けられている。
I/Oブロック20は、SRAM200やロジック回路400等に入出力される各種の信号を入出力するために設けられている。I/O電源ブロック30は、外部から供給されるI/O電源電圧VCCをI/Oブロック20やメモリセル電圧生成部300に供給するために設けられている。一般的に、I/O電源電圧VCCは、コア電源電圧VDDよりも高い。
ここで、図2、3を参照して、SRAM200の構成について詳細に説明する。図2は、SRAM200の構成の一例を示す図である。図3は、メモリセルアレイ201のうちの1つのSRAMセル220の構成の一例を示す回路図である。
図2に示すように、SRAM200のメモリセルアレイ201は、ワード線WL0〜WLi、ビット線(Trueビット線:BL0〜BLj、Barビット線:/BL0〜/BLj)、SRAMセル220を有している。ワード線WL0〜WLiは、図2中の左右方向に延設されており、互いに平行に配置されている。
ビット線BL0〜BLj、/BL0〜/BLjは、図2中の上下方向に延設されており、互いに平行に配置されている。ワード線WL0〜WLiとビット線BL0〜BLj、/BL0〜/BLjは、交差するように配置されている。
複数のSRAMセル220は、マトリクス状に配置されている。SRAMセル220は、ワード線WL0〜WLiのいずれか、及び、ビット線対BL0−/BL0〜BLj−/BLjのいずれかにそれぞれ接続されている。SRAMセル220には、メモリセル電圧VMMがメモリセル電圧生成部300から供給される。これについては、後に詳述する。
メモリセルアレイ201は、制御回路203、アドレスバッファ204、X−デコーダ及びワード線ドライバ205、Y−デコーダ206、Y−セレクトスイッチ207、プリチャージ回路208、ライトデータバッファ209、ライトドライバ210、センスアンプ211、出力バッファ212を有している。
制御回路203は、SRAM200の全体の制御を行う。例えば、制御回路203は、内部クロックを発生したり、ライト動作とリード動作の切り替えを行う。アドレスバッファ204は、外部から入力されるアドレス信号に基づいてXアドレス信号及びYアドレス信号を生成し、生成したこれらの信号をそれぞれX−デコーダ及びワード線ドライバ205、Y−デコーダ206に与える。
X−デコーダ及びワード線ドライバ205は、Xアドレス信号に応じてメモリセルアレイ201のXアドレスを指定し、任意のワード線WL0〜WLiを選択する。Y−デコーダ206は、Yアドレス信号に応じてメモリセルアレイ201のYアドレスを指定して、Y−セレクトスイッチ207に指定信号を供給する。Y−セレクトスイッチ207は、指定信号に応じて任意のビット線対BL0−/BL0〜BLj−/BLjを選択する。
プリチャージ回路208は、ビット線BL0〜BLj、/BL0〜/BLjをプリチャージする。ライトデータバッファ209は、SRAMセル220に対して書き込むべきデータを保持し、ライトドライバ210に供給する。ライトドライバ210は、選択されたSRAMセル220にデータを書き込む。
センスアンプ211は、X−デコーダ及びワード線ドライバ205、Y−デコーダ206によって選択されたSRAMセル220から読み出されたデータをセンスして増幅する。出力バッファ212は、センスアンプ211により増幅されたデータを保持する。周辺回路202には、コア電源電圧VDDが供給される。メモリセルアレイ201を構成する各部は、メモリセル電圧VMMにより動作する。
図3を参照して、SRAMセル220の構成について説明する。図3に示すように、SRAMセル220は、PMOSよりなるロードトランジスタMP41、MP42、NMOSよりなるドライブトランジスタMN41、MN42、NMOSよりなるアクセストランジスタMN43、MN44で構成されている。
ロードトランジスタMP41とドライブトランジスタMN41とがインバータINV41を構成している。ロードトランジスタMP42とドライブトランジスタMN42とがインバータINV42を構成している。
ロードトランジスタMP41のゲートは、ドライブトランジスタMN41のゲートに接続されている。ロードトランジスタMP41のドレインは、ドライブトランジスタMN41のドレインに接続されている。ロードトランジスタMP41とドライブトランジスタMN41の接続点を接点Aとする。
ロードトランジスタMP42のゲートは、ドライブトランジスタMN42ゲートに接続されている。ロードトランジスタMP42のドレインは、ドライブトランジスタMN42のドレインに接続されている。ロードトランジスタMP42とドライブトランジスタMN42の接続点を接点Bとする。
接点Aは、ロードトランジスタMP42とドライブトランジスタMN42のゲートに接続されている。接点Bは、ロードトランジスタMP41とドライブトランジスタMN41のゲートに接続されている。これにより、フリップフロップが構成される。このフリップフロップが、データの記憶保持を行う。
アクセストランジスタMN43のソースはTrueビット線BLに接続され、ドレインは接点Aに接続され、ゲートはワード線WLに接続されている。アクセストランジスタMN44のソースはBarビット線/BLに接続され、ドレインは接点Bに接続され、ゲートはワード線WLに接続されている。
ここで、図4を参照して、メモリセル電圧生成部300の構成について説明する。図4は、半導体装置100におけるメモリセル電圧生成部の構成の一例を示す図である。メモリセル電圧生成部300はメモリセル電圧VMMを生成し、メモリセルアレイ201に供給する。
メモリセル電圧生成部300は、第2電源電圧であるI/O電源電圧VCCを電源とし、第1電源電圧であるコア電源電圧VDDの変化に応じて、当該コア電源電圧VDDのα倍(α>1)のメモリセル電圧VMMを生成するように構成されている。
メモリセル電圧生成部300は、抵抗回路、第1差動増幅器、第1能動素子を有している。抵抗回路は、(α―1):1の抵抗比の直列に接続された2つの抵抗素子を有する。図4に示す例では、第1抵抗素子として抵抗R11が設けられており、第2抵抗素子としてが設けられている。
第1差動増幅器は、第1電源電圧であるコア電源電圧VDDを第1参照電圧とし、抵抗回路の2つの抵抗R11、R12の間の電圧を第2参照電圧として、第1参照電圧と第2参照電圧との電圧差がなくなるように動作する。
第1差動増幅器は、PMOSよりなるMP21、MP22、NMOSよりなるMN21、MN22、MN23を有している。MP21、MP22のソースには、I/O電源電圧VCCが供給されている。MP21のゲートとMP22のゲートとは接続されている。MP21とMP22のゲートの接続点と、MP22のドレインとが接続されている。
MP21のドレインにはMN21のドレインが接続されており、MP22のドレインにはMN22のドレインが接続されている。MN21のゲートには、第1参照電圧としてコア電源電圧VDDが供給されている。また、MN21、MN22のソースには、MN23が接続されている。MN23のゲートには、I/O電源電圧VCCが供給されている。
MP21とMN21との接続点には、第1能動素子であるPMOSからなるMP23のゲートが接続されている。MP23のソースには、第2電源電圧であるI/O電源電圧VCCが供給されている。MP23のドレインには、抵抗R11、R12が直列に接続されている。MP23は、第1差動増幅器の出力に応じて負荷が変化するものである。MP23と抵抗R11との接続点を接点N21とする。抵抗R12の他端は接地されている。
抵抗R11と抵抗R12との間の接続点を接点N22とする。接点N22は、MN22のゲートに接続されている。すなわち、MN22のゲートには、第2参照電圧として2つの抵抗R11、R12の間の電圧が供給されている。ここで、R11=(α−1)Rとし、R12=Rとする。抵抗R11、R12が抵抗回路を構成する。抵抗R11、R12は、抵抗値や当該抵抗を流れる電流の値、面積等を考慮して、ポリシリコン、拡散層又はウェルのいずれかで形成することができる。
抵抗R11とR12とにより、接点N21の電位はα倍のコア電源電圧VDD(αVDD)となる。また、接点N22の電位は、コア電源電圧VDDと等しくなる。MN22のゲートは接点N22と接続されており、コア電源電圧VDDが供給されている。
抵抗回路と1能動素子MP23との間の電圧αVDDは、メモリセル電圧VMMとして、バッファ回路を介して出力される。バッファ回路は、第2差動増幅器と、第2能動素子とを備える。第2差動増幅器は、抵抗回路と第1能動素子MP23との間の電圧を第3参照電圧とし、出力されるメモリセル電圧を第4参照電圧として、第3参照電圧と第4参照電圧との電圧差がなくなるように動作する。
第2差動増幅器は、PMOSからなるMP24、MP25、NMOSからなるMN24、MN25、MN26を有している。MP24、MP25のソースには、I/O電源電圧VCCが供給されている。MP24のゲートとMP25のゲートとは接続されている。MP24とMP25のゲートの接続点と、MP25のドレインとが接続されている。
MP24のドレインにはMN24のドレインが接続されており、MP25のドレインにはMN25のドレインが接続されている。MN24のゲートには、第3参照電圧として抵抗回路と第1能動素子MP23との間の電圧αVDDが供給されている。また、MN24、MN25のソースには、MN26が接続されている。MN26のゲートにはI/O電源電圧VCCが供給されている。
MP24とMN24との接続点には、第2能動素子であるPMOSからなるMP26のゲートが接続されている。MP26のソースには、第2電源電圧であるI/O電源電圧VCCが供給されている。MP26は、コア電源電圧VDDのα倍のαVDDをメモリセル電圧VMMとして出力する。MP26は、第2差動増幅器の出力に応じて負荷が変化するものである。また、MN25のゲートには、出力されるメモリセル電圧VMM(αVDD)が第4参照電圧として供給されている。第2差動増幅器は、第3参照電圧と第4参照電圧との電圧差がなくなるように動作する。
上記のような回路構成にすることにより、I/O電源電圧VCCの変化に係わらず、メモリセル電圧VMMを常にコア電源電圧VDDのα倍に保つことができる。例えば、I/O電源電圧VCCが2.5V±0.2V、コア電源電圧VDDが1.0V±0.1V、α=1.2の場合、VCCが2.7Vや2.3Vに振れてもVMM=1.2VDDとなる。また、αは抵抗R11とR12との抵抗比で決まるため、I/O電源電圧VCCやコア電源電圧VDDの変化には影響されない。
本実施の形態に係る半導体装置100の動作マージンについて図5〜7を参照して説明する。図5はリード時のインバータINV41、42の入出力伝達特性を示しており、図6はライト時のインバータINV41、42の入出力伝達特性を示している。なお、入出力伝達特性とは、INV41では接点Bを入力としたときの接点Aの出力であり、インバータINV42では接点Aを入力としたときの接点Bの出力である。
図5、6において、横軸は接点Aの電圧を表しており、縦軸は接点Bの電圧を表している。また、点線がαが1.0のとき、実線がαが1.2のとき、一点鎖線がαが1.4のときの入出力伝達特性をそれぞれ示している。なお、図5、6において、コア電源電圧VDDは1.0Vであるものとする。
SRAM200の性能を表す指標には、メモリデータの安定性を示すスタティックノイズマージン(Static Noise Margin:SNM)、ライト時の性能を決定するライトマージン(Write Margin:WM)がある。リード時の2つのインバータINV41、INV42の特性カーブの内接正方形の一辺の長さからSNMがわかる。
図5に示すように、リード動作やライト動作の開始時には、ワード線WL及びビット線BL、/BLの電圧はほぼVDDになっている。このとき、SNMが最も小さくなる。
図5から分かるように、α(=VMM/VDD)を1.0から1.4に上げることにより、2つのインバータINV41、42の特性カーブで囲まれた領域が広がる。すなわち、メモリセル電圧VMMをコア電源電圧VDDよりも大きくするにつれて、内接正方形の一辺の長さを長くすることが可能となる。これにより、SNMを改善することができる。
一方、SRAMセル220のWMは、ビット線対(BL、/BL)の一方を接地電位(0.0V)にした状態、すなわち、"1"書込み時の、2つのインバータINV41、INV42の特性カーブ間に接する最小の正方形の一辺長で定義される。
図6から分かるように、VMM=1.2V(α=1.2)のほうが、VMM=1.0V(α=1.0)より、WMは小さくなる。すなわち、SNMの場合とは逆に、WMはα(メモリセル電圧VMM)を大きくするほど小さくなる。
メモリセル電圧VMM(α)が大きくなると、図3に示すMP42の電流能力は上がるが、MN44の電流能力は変化しない。このため、図6のINV42の特性のY軸との交点の電圧(図3のMP42とMN44の電流能力比で決まる電圧)が持ち上がる。その結果、INV41とINV42の特性カーブが接近して、WM(内接正方形の一辺長)が小さくなるからである。
コア電源電圧VDDが0.8V、1.0V、1.2Vの場合の、αの変化に対するSNMとWMの変化の様子を図7に示す。図7から分かるように、SNMはαが大きくなるほど大きくなり、WMはαが大きくなるほど小さくなる。また、SNMとWMとが等しくなるαが必ず存在することが分かる。
図7に示す例では、α=1.2のときに、SNMとWMとが略等しい値となる。SRAMセル220の動作マージンは、SNM又はWMの小さいほうで決まる。従って、SRAMセル220の動作マージンを最大にするためには、SNMとWMともに同程度の値にする必要がある。
図7に示すように、コア電源電圧VDDを変化させた場合、SNM・WMともに縦方向に同じように変化する。このため、SNMとWMの交点のαの値は、ほとんど変化しない。すなわち、α(=VMM/VDD)を最適値に設定しておけば、コア電源電圧VDDが変化した場合でも常にSNMとWMとを略等しい値にすることができる。図7に示す例では、α=1.2に設定することにより、SNMとWMとを略同じ値にすることができる。
特許文献1では、コア電源電圧Vddが変化した場合にメモリセルの動作マージンが変化することについては考慮されていなかった。従って、スタティックノイズマージンを確保するために、例えば、コア電源電圧VDDに固定値ΔVを加算して、メモリセル電圧VMMをコア電源電圧VDDよりも高い電圧としていたことが考えられる。
この場合、例えば、VDD1=1.0Vとし、加算する固定値ΔVを0.2Vとすると、
α1=(VDD1+ΔV)/VDD1=1.2/1.0=1.2
となる。この場合には、SNMとWMとが略等しい値となっている。
しかし、コア電源電圧VDDが変化してVDD2=0.8Vになったとすると、固定値0.2Vは変化しないため、
α2=(VDD2+ΔV)/VDD2=1.0/0.8=1.25
となる。この場合、α1のときよりもWMが低くなってしまう。このように、コア電源電圧VDDが変化すると、αの値が変化し、SRAMセル220の動作マージンが低減してしまうという問題がある。
しかしながら、本発明によれば、メモリセル電圧VMMをコア電源電圧VDDの変化に応じて、常にコア電源電圧VDDのα倍に保つことができる。これにより、コア電源電圧VDDが変化しても、SRAMセル220の動作マージンを適切な値に調整することが可能となる。
また、メモリセル電圧生成部300では、コア電源電圧VDDよりも高いI/O電源電圧VCCを降圧して、α倍のVDDであるメモリセル電圧VMMを生成している。このように、昇圧回路を用いずにメモリセル電圧VMMを生成することができるため、回路の複雑化、面積の増大、消費電力の増大等を抑制することが可能である。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る半導体装置について、図8を参照して説明する。図8は、本実施の形態に係る半導体装置101の構成を示す図である。図8において、図1を同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態に係る半導体装置101は、複数のSRAM200を有している。図8に示す例では、2つのSRAM200が設けられている。実施の形態1と同様に、メモリセル電圧生成部300は、コア電源電圧VDDのα倍(α>1)のメモリセル電圧VMMを生成する。
半導体装置半導体装置101では、1つのメモリセル電圧生成部300で生成されたメモリセル電圧VMMが複数のSRAM200の電源として用いられる。このようにすることで、上述と同様に、コア電源電圧VDDが変化したとしても適切な動作マージンを確保することができると共に、半導体装置のチップ面積を削減することが可能となる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る半導体装置について、図9を参照して説明する。図9は、本実施の形態に係る半導体装置に用いられるメモリセル電圧生成部301の構成を示す図である。メモリセル電圧生成部301は、図1や図8に示すメモリセル電圧生成部300の代わりに用いられるものである。図9において、図4と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図9に示すメモリセル電圧生成部301において、図4に示すメモリセル電圧生成部300と異なる点は、抵抗R11、R12からなる抵抗回路に、PMOSトランジスタMP11、NMOSトランジスタMN12が付加されている点である。すなわち、図9に示す例では、第1抵抗素子は抵抗R11とMP11を含み、第2抵抗素子は抵抗R12とMN12を含む。
MP11、MN12は、SRAMセル220を構成するPMOS、NMOSと略同一のトランジスタである。すなわち、MP11は、SRAMセル220を構成するPMOSと同じ不純物が注入されている。また、MN12には、SRAMセル220を構成するNMOSと同じ不純物が注入されている。例えば、MP11、MN12は、SRAMセル220と同時に製造される。
接点N21にはMP11のソースが接続されており、MP11のドレインには抵抗R11の一端が接続されている。MP11のゲートはGNDに接続されている。このため、MP11は常時ON状態となっている。この常時オン状態でのMP11のソース・ドレイン間抵抗をR11Pとする。
また、抵抗R12の一端にはMN12のドレインが接続されており、MN12のソースは接地されている。MN12のゲートは、コア電源電圧VDDに接続されている。このため、MN12は常時オン状態となっている。この常時オン状態でのMN12のソース・ドレイン間抵抗をR12Nとする。
比抵抗回路は、R11+R11P=(α−1)×(R12+R12N)となるように各抵抗値が設定されている。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、本実施の形態では、抵抗回路にSRAMセル220のトランジスタと略同一のトランジスタが付加されている。このため、製造工程において、SRAMセル220のトランジスタ特性がばらついた場合には、抵抗回路の抵抗値もこれに追随し、αの値を補正する効果が得られる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る半導体装置の構成について、図10を参照して説明する。図10は、本実施の形態に係る半導体装置において用いられるメモリセル電圧生成部302の構成を示す図である。メモリセル電圧生成部302は、図1や図8に示すメモリセル電圧生成部300の代わりに用いられるものである。図10において、図4と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図10に示すメモリセル電圧生成部302において、図4に示すメモリセル電圧生成部300と異なる点は、昇圧回路303が設けられている点である。昇圧回路303は、第1電源電圧であるコア電源電圧VDDを昇圧して昇圧電圧VPPを生成する。メモリセル電圧生成部302では、第2電源電圧として図4のI/O電源電圧VCCの代わりに昇圧電圧VPPを用いる。
メモリセル電圧生成部302は、昇圧電圧VPPを用いてメモリセル電圧VMMを生成する。このような場合でも、実施の形態1と同様に、コア電源電圧VDDが変化したとしても、SRAMセル220の動作マージンを適切な値に調整することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、SNMとWMとが略等しい値になるようにα(=VMM/VDD)を設定しておけば、I/O電源電圧VCCやVDDが変化した場合でも、最適なSRAMセル220の動作マージンを保つことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の例では、シングルポートタイプのSRAMセル220の例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、図11に示すように、デュアルポートタイプのSRAMセル220に本発明を適用することも可能である。
また、メモリセル電圧生成部300の抵抗R11、R12の代わりに常時ON状態のトランジスタを用いることも可能である。この場合、PMOS又はNMOSの同じタイプのトランジスタを用いることが好ましい。これにより、回路構成の複雑化を抑制することができる。
10 コア電源ブロック
20 I/Oブロック
30 I/O電源ブロック
100 半導体装置
200 SRAM
201 メモリセルアレイ
202 周辺回路
203 制御回路
204 アドレスバッファ
205 X−デコーダ及びワード線ドライバ
206 Y−デコーダ
207 Y−セレクトスイッチ
208 プリチャージ回路
209 ライトデータバッファ
210 ライトドライバ
211 センスアンプ
212 出力バッファ
220 SRAMセル
300 メモリセル電圧生成部
303 昇圧回路
400 ロジック回路
VDD コア電源電圧
VCC I/O電源電圧
VMM メモリセル電圧

Claims (8)

  1. メモリセルと周辺回路とを有するSRAMと、
    前記周辺回路に供給される第1電源電圧の変化に応じて、当該第1電源電圧のα倍(α>1)のメモリセル電圧を生成し、前記メモリセルに供給するメモリセル電圧生成部と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記メモリセル電圧生成部は、第2電源電圧が印加され、
    直列に接続された第1抵抗素子、第2抵抗素子を有し、当該第1抵抗素子と第2抵抗素子の抵抗比が(α−1):1である抵抗回路と、
    前記第1電源電圧を第1参照電圧とし、前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子との間の電圧を第2参照電圧として、前記第1参照電圧と前記第2参照電圧との電圧差がなくなるように動作する第1差動増幅器と、
    一端に前記第2電源電圧が供給され、他端に前記抵抗回路が接続され、前記第1差動増幅器の出力に応じて負荷が変化する第1能動素子と、
    を備え、
    前記抵抗回路と前記第1能動素子との間の電圧を前記メモリセル電圧として、バッファ回路を介して出力することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記バッファ回路は、
    前記抵抗回路と前記第1能動素子との間の電圧を第3参照電圧とし、出力される前記メモリセル電圧を第4参照電圧として、前記第3参照電圧と前記第4参照電圧との電圧差がなくなるように動作する第2差動増幅器と、
    一端に前記第2電源電圧が供給され、他端から前記メモリセル電圧を出力する、前記第2差増増幅器の出力に応じて負荷が変化する第2能動素子と、
    を備える請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1抵抗素子及び前記第2抵抗素子は、ポリシリコン、拡散層又はウェルのいずれかで形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1抵抗素子及び前記第2抵抗素子は、常時オン状態のトランジスタで形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体装置。
  6. 前記第1抵抗素子及び前記第2抵抗素子は、前記メモリセルと略同一のトランジスタを有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記メモリセル電圧生成部は、前記第2電源電圧としてI/O電源を用いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記メモリセル電圧生成部は、
    前記第1電源電圧を昇圧し、前記第2電源電圧を生成する昇圧回路を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
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