JP2011107944A - ストレージ機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】処理装置で自動実行処理ができる可能性を高める。
【解決手段】プリンターにFATファイルシステムでファイルが記憶されるメモリーカードが挿入された場合に、メモリーカードに記憶されているFATファイルシステムのファイルをISO9660ファイルシステムのファイルに変換した仮想CDイメージを生成し(S160)、CDドライブにセットされたCD−ROMとしてアクセスを許可して(S170,180)、PC20からのアクセス要求に対しISO9660ファイルシステムに変換されたファイルを用いて応答するから、メモリーカードが挿入されたにも拘わらずPCに対してCD−ROMに記憶されたファイルとして取り扱わせてオートランを実行させることが可能となる。
【選択図】図2
【解決手段】プリンターにFATファイルシステムでファイルが記憶されるメモリーカードが挿入された場合に、メモリーカードに記憶されているFATファイルシステムのファイルをISO9660ファイルシステムのファイルに変換した仮想CDイメージを生成し(S160)、CDドライブにセットされたCD−ROMとしてアクセスを許可して(S170,180)、PC20からのアクセス要求に対しISO9660ファイルシステムに変換されたファイルを用いて応答するから、メモリーカードが挿入されたにも拘わらずPCに対してCD−ROMに記憶されたファイルとして取り扱わせてオートランを実行させることが可能となる。
【選択図】図2
Description
本発明は、ストレージ機器に関し、詳しくは、第1の種類の記憶媒体に記憶されたファイルに対して自動実行処理が可能な処理装置に接続され、前記第1の種類とは異なる第2の種類の記憶媒体が着脱可能なストレージ機器に関する。
従来より、インストール用のプログラムを記憶したCD−ROMがパーソナルコンピューターに内蔵されたCDドライブにセットされたときに、オペレーティングシステムが有する自動実行機能(いわゆるオートラン機能)により自動でインストールが行なわれるものがある(例えば、特許文献1参照)。これにより、ユーザーに煩わしい操作を行なわせることなくインストールを行なうことができるとしている。
しかしながら、近年のパーソナルコンピューターの小型化に伴ってCDドライブを内蔵しないものが増加しており、このようなパーソナルコンピューターでは外付けのCDドライブなどを用意しない限りCD−ROMを用いた自動インストールに対応することができない。また、CD−ROM以外のメモリーカードなどの記憶媒体にインストール用のプログラムを記憶させたとしても、オペレーティングシステムによってはウィルス混入などのリスク回避のためCD−ROM以外の記憶媒体からの自動実行を無条件に禁止しているものがあり、自動インストールを行なうことができない場合がある。このため、ユーザーの利便性が低下するそれがある。
本発明のストレージ機器は、処理装置で自動実行処理ができる可能性を高めることを主目的とする。
本発明のストレージ機器は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のストレージ機器は、
第1の種類の記憶媒体に記憶されたファイルに対して自動実行処理が可能な処理装置に接続され、前記第1の種類とは異なる第2の種類の記憶媒体が着脱可能なストレージ機器であって、
前記第2の種類の記憶媒体が装着された場合に、該第2の種類の記憶媒体が装着されたにも拘わらず前記第1の種類の記憶媒体にアクセスが可能となった旨を前記処理装置に通知して通信準備を行なう通信準備手段と、
前記処理装置からのアクセス要求に対し、前記装着された第2の種類の記憶媒体に記憶されているデータに基づいて前記第1の種類の記憶媒体が装着されているものとして自動実行処理の要求を含む応答をする応答手段と
を備えることを要旨とする。
第1の種類の記憶媒体に記憶されたファイルに対して自動実行処理が可能な処理装置に接続され、前記第1の種類とは異なる第2の種類の記憶媒体が着脱可能なストレージ機器であって、
前記第2の種類の記憶媒体が装着された場合に、該第2の種類の記憶媒体が装着されたにも拘わらず前記第1の種類の記憶媒体にアクセスが可能となった旨を前記処理装置に通知して通信準備を行なう通信準備手段と、
前記処理装置からのアクセス要求に対し、前記装着された第2の種類の記憶媒体に記憶されているデータに基づいて前記第1の種類の記憶媒体が装着されているものとして自動実行処理の要求を含む応答をする応答手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明のストレージ機器では、第2の種類の記憶媒体が装着された場合に、第2の種類の記憶媒体が装着されたにも拘わらず第1の種類の記憶媒体にアクセスが可能となった旨を処理装置に通知して通信準備を行ない、処理装置からのアクセス要求に対し、装着された第2の種類の記憶媒体に記憶されているデータに基づいて第1の種類の記憶媒体が装着されているものとして自動実行処理の要求を含む応答をする。これにより、第2の種類の記憶媒体が装着されたにも拘わらず、処理装置に対して第1の記憶媒体が装着されているものとして処理装置に自動実行処理を行なわせることが可能となる。ここで、第1の種類の記憶媒体とは接続された所定の処理装置が自動実行処理を行なう記憶媒体をいい、第2の種類の記憶媒体とは接続された所定の処理装置が自動実行処理を行なわない記憶媒体をいう。なお、第1の種類の記憶媒体と第2の種類の記憶媒体はそれぞれ異なるファイルシステムであってもよいし、それぞれ異なる媒体であってもよい。例えば、第1の種類の記憶媒体としては、ISO9660ファイルシステムでデータが記憶される読み取り専用の光ディスクなどが挙げられ、第2の種類の媒体としては、FATファイルシステムで所定のデータが記憶されるリムーバブルメディアなどが挙げられる。
処理装置としてUSBのホスト装置に接続される本発明のストレージ機器において、前記第1の種類の記憶媒体は、読取専用の光ディスクであり、前記第2の種類の記憶媒体は、前記光ディスクとは異なるリムーバブルメディアであり、前記通信準備手段は、前記第2の種類の記憶媒体が装着されていない場合には、前記処理装置との接続に伴ってUSBマスストレージクラスにおけるダイレクトアクセスデバイスとしての通信を確立し、前記第2の記憶媒体が装着されている場合には、オプティカルデバイスとしての通信を確立した後に前記アクセスが可能となった旨を通知する手段であるものとすることもできる。こうすれば、USBのホスト装置に接続されるストレージ機器においても、複雑な処理を必要とすることなく本発明を適用することができる。この態様の本発明のストレージ機器において、前記通信準備手段は、ダイレクトアクセスデバイスとしての通信の確立中に前記第2の記憶媒体が装着された場合には、前記処理装置との接続を一旦遮断してダイレクトアクセスデバイスとしての通信の確立を解除した後に、前記接続の再開に伴ってオプティカルデバイスとしての通信を確立する手段であるものとすることもできる。
また、本発明のストレージ機器において、前記第2の種類の記憶媒体は、所定のデータを記憶している媒体であり、前記通信準備手段は、装着された媒体が前記所定のデータを記憶しているか否かを判断することで、前記第2の種類の記憶媒体が装着されたか否かを判断する手段であるものとすることもできる。ここで、所定のデータとは、例えば、処理装置へのインストールを目的とした実行用プログラムのデータなどが挙げられる。
さらに、本発明のストレージ機器において、USBプリンタークラスに基づく処理が可能な処理装置に接続される印刷装置として構成されてなるものとすることもできる。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である処理装置としてのパーソナルコンピューター(以下、「PC」とする)20とストレージ機器としてのプリンター30とを含む通信システム10の構成の概略を示す構成図である。
PC20は、装置全体を制御するコントローラー21と、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶するハードディスクドライブ(以下、「HDD」とする)25と、キーボードなどからなる操作部26と、ディスプレイとしての表示部27と、USB接続されるプリンター30とデータのやり取りを行なうUSBホストコントローラー28とを備え、これらがバス29を介して電気的に接続された汎用のパーソナルコンピューターである。なお、PC20は、CDドライブやCD/DVDドライブなどの光ディスクを読み取り可能なドライブを内蔵しないコンピューターとして構成されている。コントローラー21は、各種制御を実行するCPU22や各種制御プログラムを記憶するROM23,データを一時的に記憶するRAM24などを備えている。なお、図示は省略したが、プリンター30をUSB接続するためのUSBケーブルは、VBUSラインとGNDラインの2本の電源系ラインとD+ラインとD−ラインの2本の信号系ラインとからなり、USBホストコントローラー28は、D+ライン用の端子やD−ライン用の端子が所定の電位となったことによりUSBデバイス(プリンター30)の接続を検出することができる。また、コントローラー21は、接続を検出したUSBデバイスがストレージデバイスであることを認識すると、表示部27の所定の画面にストレージデバイスがマウントされたことを示すアイコンを表示する。このとき、ストレージデバイスのデバイスタイプがメモリーカードMC用のカードスロットやHDD,USBメモリーなどのダイレクトアクセスデバイスと、デバイスタイプがCDドライブなどのオプティカルディスクデバイス(Optical Disk Device、以下、「ODD」とする)とで、それぞれ異なるアイコンが表示される。
このPC20では、例えば、「Windows」(登録商標)などのオペレーティングシステム(OS)により、読取専用の記憶媒体であるCD−ROMに記憶された所定のファイルに格納された実行用プログラムに対する自動実行処理(いわゆるオートラン)が可能となっている。このオートランは、CD−ROMのルートディレクトリーに所定のファイルとしての「Autorun.inf」ファイルがあるか否かを検索し、「Autorun.inf」ファイルがあればその中に格納されているインストールプログラムなどの実行用プログラムへのポインターに従って自動で実行用プログラムにアクセスして実行処理することにより行なわれる。なお、本実施形態のオペレーティングシステムでは、ウィルス混入などのリスクを回避するため、オートランの対象をCD−ROMに限るものとしている。ここで、CD−ROMでは、通常ISO9660ファイルシステムが用いられるため、オートランは、ISO9660ファイルシステムに従って記憶されたファイルであることが条件となる。なお、PC20は、上述したように、CDドライブなどを内蔵しないものとして構成されているが、オペレーティングシステムとしてはCDドライブなどを内蔵するPCと共通のものが用いられており、オートランの対象をCD−ROMに限るものとしている。このため、PC20単独では、オートランを実行することはできないものとなっている。
プリンター30は、装置全体を制御するメインコントローラー31と、印刷データに基づいてインクを記録紙に吐出することにより印刷を行なうインクジェット方式のプリンター機構としてのプリンターユニット35と、原稿台に載置された原稿を光学的に読み取って画像データを生成するイメージスキャナーとしてのスキャナーユニット36と、カードスロット37に挿入されたメモリーカードMCとの間で各種データの入出力を司るカードコントローラー38と、電源ボタンや動作モードを選択するモード選択ボタン,動作の実行を開始するスタートボタンなどからなる操作部39と、ユーザーに各種設定画面や問い合わせ画面などを表示する表示部41と、USB接続されるPC20とデータのやり取りを行なうUSBデバイスコントローラー42とを備え、これらはバス49を介して電気的に接続されている。メインコントローラー31は、各種制御を実行するCPU32や各種制御プログラムを記憶するROM33,データを一時的に記憶するRAM34などを備えている。カードコントローラー38は、カードスロット37へのメモリーカードMCの着脱を電気的な導通の有無や図示しない機械的な検出スイッチのオンオフなどにより検出し、検出信号としてメインコントローラー31に送信する。なお、モード選択ボタンにより選択可能な動作モードとしては、原稿台の原稿を読み取るスキャンモードや原稿台の画像を読み取って印刷を行なうコピーモード,メモリーカードMCに記憶されているデータを入力して印刷を行なうメモリーカードモードなどがある。
USBデバイスコントローラー42は、図示は省略するが、USBケーブルが接続されたときにD+ライン用の端子をプルアップ抵抗を介して所定の電位にプルアップすることができるよう構成されている。これにより、上述したように、PC20のUSBホストコントローラー28にプリンター30のUSB接続を検出させることができる。また、このプルアップを停止することもでき、これにより、USBケーブルが抜かれた状態と同様の状態として、USBホストコントローラー28にUSB接続の遮断を検出させることができる。なお、再びプルアップすると、USBホストコントローラー28は、USB接続がなされたと認識して再度接続の確立を行なう。また、このUSBデバイスコントローラー42は、USBのコンポジットデバイスであり、プリンター30はプリンタークラスとイメージクラスとマスストレージクラスとからなるマルチインターフェースのデバイスとして機能することができる。このため、PC20からの印刷データを含む印刷要求に基づいてプリンターユニット35で印刷を行なったり、スキャン要求に基づいてスキャナーユニット36で生成された画像データをPC20に出力したり、メモリーカードMCに対するPC20からのアクセスを可能としてデータの読み書きを行なったりすることができる。なお、PC20からの各種要求に基づく動作はいずれの動作モードであっても可能となっている。ここで、メモリーカードMCでは、通常FATファイルシステムが用いられる。上述したように、PC20のオペレーティングシステムではISO9660ファイルシステムでなければオートランを実行しないため、メモリーカードMCに対するPC20からのアクセスを可能としてもオートランを実行させることはできない。
次に、こうして構成された本実施形態の通信システム10の動作、特に、メモリーカードMCがカードスロット37に挿入されたプリンター30とPC20との通信動作について説明する。図2は、プリンター30のメインコントローラー31により実行されるカード挿入時処理の一例を示すフローチャートであり、図3は、通信内容の一例を示す説明図である。まず、図2のカード挿入時処理について説明する。この処理は、メインコントローラー31がメモリーカードMCの挿入検出信号をカードコントローラー38から受信したときに実行される。
カード挿入時処理が開始されると、メインコントローラー31は、まず、挿入されたメモリーカードMCの種類や記憶されているファイル(データ)内容をチェックするカードチェックを実行する(ステップS100)。このカードチェックは、例えば、メモリーカードMCのボリューム名をチェックしたり、ファイル名をチェックしたり、ファイルのチェックサムを行なったりするものである。こうしたカードチェックにより挿入されたメモリーカードMCが特定のメモリーカードMCであるか否かを判定する(ステップS110)。ここで、特定のメモリーカードMCとは、特定の種類であって且つPC20へのインストールを目的とした実行用プログラムが格納されているものとした。特定の種類としては、例えば、一度だけの書き込みが可能なOTP(One Time Programmable)タイプのメモリーカードMCなどとすることができる。この理由は、ウィルスの混入のリスクが低いOTPタイプのメモリーカードMCに限ることにより、後述するステップS160の処理で生成する仮想CDイメージにアクセスしたPC20へのウィルスの混入を防止するためである。ステップS110で特定のメモリーカードMCではないと判定したときには、メモリーカードMCが挿入された場合に通常行なわれる通常時処理の実行を許可して(ステップS200)、本処理を終了する。なお、通常時処理は、メモリーカードモードやバックアップモードなどの各モードに応じた処理やPC20からのアクセスに伴うデータの読み書きなどの処理である。
ステップS110で特定のメモリーカードMCであると判定したときには、仮想CDモードへの移行可否を問い合わせる図示しない問い合わせ画面を表示部41に表示して(ステップS120)、ユーザーによる操作部39の操作により移行が許可されたか否かを判定する(ステップS130)。ここで、仮想CDモードとは、メモリーカードMCがカードスロット37に挿入されているにも拘わらず擬似的にCD−ROMがプリンター30にセットされたものとして、PC20からのアクセスを可能とするモードをいう。なお、仮想CDモードは、プリンター30がいずれの動作モードに設定されていても移行可能なモードである。仮想CDモードへの移行が許可されない場合には、ステップS200で通常時処理の実行を許可して、本処理を終了する。
一方、ステップS130で仮想CDモードへの移行が許可された場合には、USB接続が遮断可能な状態となるのを待つ(ステップS140)。この状態は、プリンターユニット35やスキャナーユニット36が動作していないことをもってUSB接続が遮断可能だと判定するものとした。この理由は、プリンターユニット35やスキャナーユニット36などがPC20からの各種要求に基づいて動作している場合にUSB接続を遮断するとエラーが発生するおそれがあり、これを防止するためである。そして、遮断可能な状態となると、USB接続を遮断する(ステップS150)。ここで、USB接続の遮断は、D+ライン用の端子のプルアップを停止するようUSBデバイスコントローラー42に制御指令を送信することにより行なうものとした。
こうしてUSB接続を遮断すると、仮想CDイメージをRAM24に生成する(ステップS160)。仮想CDイメージの生成としては、メモリーカードMCに記憶されているファイルがCD−ROMに記憶されているものとして取り扱われるようFATファイルシステムからISO9660ファイルシステムへ変換する変換処理などが行なわれる。この変換処理の詳細は省略するが、メモリーカードMCからディレクトリー情報などを読み込んで、ISO9660ファイルシステムに従ってボリュームディスクリプターやルートディレクトリー,サブディレクトリーなどからなるディレクトリー情報を作成したりすることなどにより行なわれる。また、PC20でオートランが可能となるようルートディレクトリーに「Autorun.inf」ファイルを作成すると共にPC20へのインストールを目的とした実行用プログラムへのポインターを「Autorun.inf」ファイル内に格納する。
こうして仮想CDイメージを生成すると、CDドライブとしてUSB接続を再開する(ステップS170)。ここで、USB接続の再開は、D+ライン用の端子を再びプルアップするようUSBデバイスコントローラー42に制御指令を送信することにより行ない、CDドライブとしての接続については後述する。なお、USB接続の遮断と再開とを行なうためにプリンター30を再起動するものなどとしてもよい。USB接続を再開すると、PC20から仮想CDイメージへのアクセスを許可する(ステップS180)。このアクセスは、メモリーカードMCが抜き取られたと判定するまで(ステップS190)、許可される。
ステップS190でメモリーカードMCが抜かれた判定したときには、RAM24に生成した仮想CDイメージを消去して(ステップS200)、USB接続が遮断可能な状態となるのを待つ(ステップS210)。なお、遮断可能な状態か否かの判定は、上述の処理と同様である。遮断可能な状態となると、、USB接続を遮断し(ステップS220)、次に、ダイレクトアクセスデバイスとしてUSB接続を再開して(ステップS230)、本ルーチンを終了する。なお、USB接続の遮断や再開についても上述の処理と同様である。これにより、プリンター30は、本来のダイレクトアクセスデバイスとしてPC20にUSB接続されることになるから、メモリーカードMCが挿入された場合にはPC20からメモリーカードMCに通常通りアクセスさせることが可能となる。
続いて、通信内容の一例について、図3に基づいて説明する。まず、USB接続に伴いPC20から通信に使うアドレスの指定やコンフィギュレーションの設定などが行なわれると、PC20からプリンター30の機能情報を要求する「Get Descriptor」コマンドが送信される(ステップS300)。この応答として、プリンター30のベンダーIDや製品ID,デバイスクラス(Device Class:プリンター,イメージ,マスストレージ)などの情報をPC20に送信する(ステップS310)。次に、PC20からプリンター30にストレージ機器の機器情報を要求する「Inquiry」コマンドが送信されると(ステップS320)、応答としてデバイスタイプがダイレクトアクセスデバイスである旨(「Device Type:00」)などを送信する。これにより、PC20は、ストレージデバイスとしてダイレクトアクセスデバイスが接続されたことを認識して、表示部27の所定の画面にダイレクトアクセスデバイスのアイコン(リムーバブルメディアのアイコン)を表示する。これらの処理により、ダイレクトアクセスデバイスとしての通信を確立する。
そして、メモリーカードMCがカードスロット37に挿入されて上述したカード挿入時処理が実行されると、USB接続が一旦遮断されてダイレクトアクセスデバイスとしての通信の確立が解除された後に、USB接続が再開される。USB接続が再開されると、「Get Descriptor」コマンドのやり取りが行なわれる(ステップS340,S350)。次に、PC20から「Inquiry」コマンドが送信されると(ステップS360)、この応答としてダイレクトアクセスデバイスであるにも拘わらずデバイスタイプがCDドライブなどのODDである旨(「Device Type:05」)などを送信する。これにより、PC20は、ストレージデバイスとしてODDが接続されたことを認識して、表示部27の所定の画面にCDドライブ(ODD)のアイコンを表示する。これらの処理により、CDドライブとしての通信を確立する。こうしてCDドライブとしての通信を確立すると、PC20からCDドライブの状態を問い合わせる「Test Unit Ready」コマンドが送信され(ステップS380)、この応答としてCDドライブにセットされたCD−ROMへのアクセス許可を示す「Good Status」コマンドを送信する(ステップS390)。これにより、PC20にアクセスが可能となったことを認識させ、以下、メモリーカードMCが抜き取られるまで、上述したステップS180の処理でPC20から仮想CDイメージへのアクセスを許可する。このため、PC20からファイルへのアクセス要求がなされると(ステップS400)、ISO9660ファイルシステムに変換されたファイルを用いて応答する(ステップS410)。これにより、PC20は、CD−ROMに記憶されているファイルと認識し、「Autorun.inf」ファイルから実行用プログラムにアクセスしてオートランを実行することができる。即ち、FATファイルシステムでファイルが記憶されるメモリーカードMCが挿入されたにも拘わらず、ISO9660ファイルシステムでファイルが記憶されるCD−ROMがセットされたものとして、PC20にオートランを実行させることができる。なお、メモリーカードMCが抜き取られたときには、上述したように、再度USB接続の遮断と再開とを行なってダイレクトアクセスデバイスとしての通信を確立することにより仮想CDモードを終了するが、その通信内容はステップS300〜S330の処理と同様であるため省略する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の図2のステップS150,170の処理を実行するメインコントローラー31や図3のステップS310,330,350,370,390の処理を実行するメインコントローラー31およびUSBデバイスコントローラー42が本発明の「通信準備手段」に相当し、図2のステップS160,180の処理を実行するメインコントローラー31や図3のステップS410の処理を実行するメインコントローラー31およびUSBデバイスコントローラー42が「応答手段」に相当する。
以上詳述した本実施形態の通信システム10によれば、プリンター30にFATファイルシステムでファイルが記憶されるメモリーカードMCが挿入された場合に、メモリーカードMCに記憶されているFATファイルシステムのファイルをISO9660ファイルシステムのファイルに変換し、CDドライブにセットされたCD−ROMとしてアクセス許可の通知を送信して、PC20からのアクセス要求に対しISO9660ファイルシステムに変換されたファイルを用いて応答するから、メモリーカードMCが挿入されたにも拘わらずPC20に対してCD−ROMに記憶されたファイルとして取り扱わせてオートランを実行させることが可能となる。
なお、本発明は上述した実施態様に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
上述した実施形態では、PC20でオートランが実行可能な記憶媒体をCD−ROMとしたが、これに限られず、DVD−ROMなどとしてもよい。また、オートランを実行可能なファイルシステムとしては、ISO9660ファイルシステムに限られず、他のファイルシステムとしてもよい。
上述した実施形態では、FATファイルシステムのファイルが記憶される記憶媒体としてメモリーカードMCがカードスロット37に挿入されるものとしたが、これに限られず、USBポートを備えてUSBメモリーが装着されるものなどとしてもよい。また、FATファイルシステムに限られず、他のファイルシステムを用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、PC20とプリンター30とがUSB規格により接続されるものとしたが、これに限られず、IEEE1394など他の規格により接続されるものとしてもよく、この場合、例えば、図3のステップS390の処理で、接続している通信規格においてオートランが実行されるドライブに媒体が挿入されているときに媒体へのアクセスが可能であることを示す通知を行なうなど、その通信規格に従った通知を行なうものとすればよい。
上述した実施形態では、図2のステップS120,130の処理において仮想CDモードへの移行の可否をユーザーに問い合わせるものとしたが、このような問い合わせを行なうものに限られず、強制的に仮想CDモードへ移行するものとしてもよい。
上述した実施形態では、図2のステップS160の処理において仮想CDイメージをRAM24に生成するものとしたが、これに限られず、仮想CDイメージをメモリーカードMCに生成するものとしてもよい。その場合、メモリーカードMCに生成した仮想CDイメージを消去することなく記憶しておくものとしてもよい。
上述した実施形態では、図2の処理において特定のメモリーカードMCに仮想CDイメージが記憶されていないものとして説明したが、これに限られず、特定のメモリーカードMC内に予め仮想CDイメージが記憶されているものとしてもよい。その場合、仮想CDイメージが記憶されているか否かを判定してから仮想CDイメージを生成するものとすればよく、記憶されていると判定した場合には図2のステップS160の仮想CDイメージ生成処理を省略するものとすればよい。なお、予め記憶されている仮想CDイメージとしては、仮想CDイメージをメモリーカードMCに生成するものとした場合において、消去することなく記憶しておいた仮想CDイメージを含んでもよい。
上述した実施形態では、PC20がCDドライブを内蔵しないものとしたが、これに限られず、CDドライブを内蔵するものとしてもよい。
上述した実施形態では、ストレージ機器をプリンター30として説明したが、これに限られず、スキャナーユニット36を備えないプリンターとしてもよいし、FAX機能を備えるプリンターとしてもよいし、プリンターに限られず単なるストレージ機器としてもよい。
10 通信システム、20 パーソナルコンピューター(PC)、21 コントローラー、22 CPU、23 ROM、24 RAM、25 ハードディスクドライブ(HDD)、26 操作部、27 表示部、28 USBホストコントローラー、29 バス、30 プリンター、31 メインコントローラー、32 CPU、33 ROM、34 RAM、35 プリンターユニット、36 スキャナーユニット、37 カードスロット、38 カードコントローラー、39 操作部、41 表示部、42 USBデバイスコントローラー、49 バス、MC メモリーカード。
Claims (6)
- 第1の種類の記憶媒体に記憶されたファイルに対して自動実行処理が可能な処理装置に接続され、前記第1の種類とは異なる第2の種類の記憶媒体が着脱可能なストレージ機器であって、
前記第2の種類の記憶媒体が装着された場合に、該第2の種類の記憶媒体が装着されたにも拘わらず前記第1の種類の記憶媒体にアクセスが可能となった旨を前記処理装置に通知して通信準備を行なう通信準備手段と、
前記処理装置からのアクセス要求に対し、前記装着された第2の種類の記憶媒体に記憶されているデータに基づいて前記第1の種類の記憶媒体が装着されているものとして自動実行処理の要求を含む応答をする応答手段と
を備えるストレージ機器。 - 前記処理装置としてUSBのホスト装置に接続される請求項1記載のストレージ機器であって、
前記第1の種類の記憶媒体は、読取専用の光ディスクであり、
前記第2の種類の記憶媒体は、前記光ディスクとは異なるリムーバブルメディアであり、
前記通信準備手段は、前記第2の種類の記憶媒体が装着されていない場合には、前記処理装置との接続に伴ってUSBマスストレージクラスにおけるダイレクトアクセスデバイスとしての通信を確立し、前記第2の記憶媒体が装着されている場合には、オプティカルデバイスとしての通信を確立した後に前記アクセスが可能となった旨を通知する手段である
ストレージ機器。 - 前記通信準備手段は、ダイレクトアクセスデバイスとしての通信の確立中に前記第2の記憶媒体が装着された場合には、前記処理装置との接続を一旦遮断してダイレクトアクセスデバイスとしての通信の確立を解除した後に、前記接続の再開に伴ってオプティカルデバイスとしての通信を確立する手段である請求項2記載のストレージ機器。
- 請求項1ないし3いずれか1項に記載のストレージ機器であって、
前記第2の種類の記憶媒体は、所定のデータを記憶している媒体であり、
前記通信準備手段は、装着された媒体が前記所定のデータを記憶しているか否かを判断することで、前記第2の種類の記憶媒体が装着されたか否かを判断する手段である
ストレージ機器。 - 請求項1ないし4いずれか1項に記載のストレージ機器であって、
前記第1の種類の記憶媒体は、ISO9660ファイルシステムの記憶媒体であり、
前記第2の種類の記憶媒体は、FATファイルシステムの記憶媒体である
ストレージ機器。 - USBプリンタークラスに基づく処理が可能な処理装置に接続される印刷装置として構成されてなる請求項1ないし5いずれか1項に記載のストレージ機器。
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