JP2008257714A - ポータブルプリンタドライバ - Google Patents

Abstract

【課題】ポータブルであり、ホストから容易に自動的に削除され、ファイルおよび／または他の固定的な使用法の指示がホストに残らないようなプリンタドライバを提供する。
【解決手段】ポータブルドライブ又はポータブルメモリ・デバイスがホストにつながれるときに、ヘルパー・アプリケーションを使用して、ポータブルプリンタドライバが自動的にアップロードされインストールされることができる。ポータブルプリンタドライバ及びヘルパー・アプリケーションはポータブルメモリ・デバイス上に格納されることができる。ヘルパー・アプリケーションは、ホストメモリに自動的にロードされ、ホストで利用可能なプラグ・アンド・プレイ機能を使用して、続いて存在する。ヘルパー・アプリケーションは、ポータブルメモリ・デバイスの取り外しを検知し、ホストからのプリンタドライバに関連したいずれのファイルも削除できる。
【選択図】図３

Description

本発明は、ポータブルプリンタドライバの分野に関し、特に、ポータブルメモリ・デバイス上に格納されたポータブルプリンターのためのドライバに関する。

プリンタドライバは、与えられたプリンターのための特定のフォームへ、印刷されるデータを変換することができる。プリンタドライバの１つの目的は、ワードプロセッシングアプリケーションのようなアプリケーションが、与えられたプリンターモデルに特有な技術的詳細を扱う必要なしに、印刷機能を有することを可能にする。

従来、プリンターがUSBポートに差し込まれると、ホスト機は新しく付属されたデバイスを検知し識別することができる。付属の周辺機器がプリンターである場合、オペレーティングシステム(OS)はプリンターを検知し、プリンターを識別し、プリンターと通信するためにドライバを捜すことができる。ドライバは、一般的に、オペレーティングシステムで利用可能な、あるいはネットワークアクセス可能なハードドライブ上の、あるいはコンパクトディスク(CD) あるいはUSBドライブのようなポータブルメモリ・デバイス上のファイルから、ホストのハードドライブにインストールされる。ドライバはデバイスに特有かもしれないし、あるいはオペレーティングシステムによって使用される汎用的なドライバかもしれない。さらに、異なるオペレーティングシステムは異なるドライバを同じプリンターに使用するかもしれない。

今日、プリンターおよびコンピューターは、ポータブルで広範囲にネットワーク化される。ユーザーがポータブルプリンタドライバを持つことを望んでもよい多くの状況がある。例えば、ユーザーのコンピューターで利用可能なプリンタドライバは、特別なプリンターのためのドライバを含んでいないかもしれない。別の例として、ユーザーによって持ち運ばれる個人のポータブル写真プリンターのようなポータブルプリンターが、容易に利用可能でない特定のドライバを必要とするかもしれない。別の状況で、プリンターは、このプリンターのためのドライバがユーザーのコンピューターから容易に利用可能でないか位置を確定できないために、めったに用いられていないネットワークプリンタかもしれない。さらなる状況として、その利用可能なドライバは、ユーザーにとって興味のある特殊なプリンター機能へのアクセスを提供しないかもしれない。

さらに、ユーザーが特別なプリンタドライバを使用する必要があるかもしれないコンピューターおよびシステムが、記憶制限かメモリ制限のためにドライバをインストールすることができないかもしれない。上述された状況においては、ユーザーは、選択したプリンターに、ホスト構成への最小限の変更で印刷することを可能にするためにドライバを一時的にインストールしたいと思うかもしれない。さらに、ドライバをインストールする自動的または単純な手順は、選択されたプリンターの使用を非常に促進するであろう。

したがって、ポータブルであり、ホストから容易に自動的に削除され、ファイルおよび／または他の固定的な使用法の指示がホストに残らないようなプリンタドライバが必要とされる。

本発明によれば、ポータブルプリンタドライバを有する、デバイス、システムおよび方法が提供される。ホストコンピュータ上でメモリ常駐実行が可能なプリンタドライバおよびヘルパー・アプリケーションを有するポータブルメモリ・デバイスを使用して、ホストコンピュータにつながれたプリンターで利用可能な機能へのアクセスを提供する方法が記述される。ここで、この方法は、メモリ・デバイスがホストコンピュータのポートにつながれるときに、ホストコンピュータ上でメモリ常駐ヘルパー・アプリケーションを実行するステップを有する。ホストコンピュータのメモリに常駐するヘルパー・アプリケーションは、プリンタドライバ用のインストール手順を呼び出し、ドライブ名とパス情報でポータブルメモリ・デバイス上に格納されたプリンター記述ファイルを更新し、プリンターとプリンタドライバに関する情報でホストコンピュータのシステム情報を更新し、ポータブルメモリ・デバイスがホストコンピュータから取り外されるときに、ホストコンピュータ上のプリンター関連情報およびドライバ関連情報を削除する終了手順を呼び出す。

本発明によれば、ポータブルプリンタドライバのためのデバイス、システムおよび方法が提供される。図１は、本発明の典型的な実施形態が展開され得る印刷システムの典型的なブロック図を示す。本発明と一致するコンピュータ・ソフトウェアアプリケーションは、図１に示されるように、１つ以上のネットワーク・コンピューターまたはプリンター上で展開されることができる。それらは、情報が従来の通信プロトコルおよび／またはデータポート・インターフェースを使用して交換されることを可能にする通信リンクによって接続される。

図１で示されるように、典型的なシステム１００はコンピューター１１０およびサーバー１３０を含んでいる。さらに、コンピューター１１０-１およびサーバー１３０は、一例としてのインターネットであるネットワーク１４０を介して、接続１２０上で通信することができる。コンピューター１１０は、コンピューター・ワークステーション、デスクトップコンピューター、ラップトップ・コンピューターあるいはネットワーク化された環境の中で使用することができる他のコンピューティング装置であってもよい。コンピューター１１０は、コンピューター１１０につながれたメモリ・デバイスおよび周辺装置へのアクセスを提供するホストコンピュータの役割を果たすことができる。プログラム、アプリケーションおよび他のユーティリィティは、様々なデバイスにつながれたホストコンピュータ１１０を使用して、ポータブルメモリ・デバイス１８０、プリンター１６０あるいは他の周辺装置にアクセスし利用することができる。例えば、ユーザーは、アプリケーション、プログラム、および／またはつながれたポータブルメモリ・デバイス１８０上に格納されたプリンタドライバ２００を使用して、つながれたプリンター１６０-１の機能にアクセスし利用するためにホストコンピュータ１１０を使用することができる。サーバー１３０は、コンピューター１１０および他のデバイス（図示されない）に接続することができるプラットホームであってもよい。コンピューター１１０およびサーバー１２０は、典型的なプリントデバイス１６０-１および１６０-２のようなプリントデバイス１６０の制御および設定を可能とするソフトウェア（図示されない）））））を実行することができる。例えば、プリントデバイス１６０-１をポータブルプリンターとし、その一方でプリンターデバイス１６０-２をデスクトップ・プリンタとすることができる。

コンピューター１１０はリムーバブルメディアドライブ１５０を含むことができる。リムーバブルメディアドライブ１５０は、例えば、３.５インチのフロッピードライブ、CD-ROMドライブ、DVD ROMドライブ、CD±RWまたはDVD±RWドライブ、USBフラッシュ・ドライブ、および／または本発明の実施形態と一致する他のリムーバブルメディアドライブを含むことができる。ソフトウェアアプリケーションの一部は、リムーバブルメディア上で存在し、リムーバブルメディアドライブ１５０を使用して、コンピューター１１０によって読み出され実行されることができる。いくつかの実施形態では、プログラム、アプリケーション、ドライバ、および／またはアプリケーションによって生成された結果またはレポートは、リムーバブルメディアドライブ１５０を使用してアクセスされたメディア上に格納されることができる。

いくつかの実施形態では、図１に示されるように、ホストコンピュータ１１０は、さらに、フラッシュ・ドライブ、USBドライブ、メディアあるいは記憶機能を備えたマルチメディア・プレーヤーのようなポータブルメモリ・デバイス１８０あるいは他のポータブルメモリ・デバイスをつなぐためのポート、および／またはインターフェースを有することができる。いくつかの実施形態では、リムーバブルメディアドライブ１５０もまたポータブルメモリ・デバイス１８０をつなぐためのインターフェースを供給することができる。いくつかの実施形態では、プログラム、アプリケーション、ドライバ、および／またはアプリケーションによって生成された結果またはレポートは、ホストコンピュータ１１０によるアクセスおよび／または実行のためにポータブルメモリ・デバイス１８０上に格納されることができる。

接続１２０は、コンピューター１１０、サーバー１３０およびプリンター１６０-２を連結し、従来の通信プロトコルおよび／またはデータポート・インターフェースを使用する、有線接続または無線接続として実装されることができる。一般に、接続１２０はデバイス間のデータ伝送を許可するあらゆる通信チャネルになりえる。１つの実施形態では、例えば、デバイスには、USB、SCSI、FIREWIREおよび／または適切な接続１２０によるデータ伝送のためのBNCポートのような従来のデータポートが提供されることができる。通信リンクは、無線リンクか有線リンクを利用しているリンク、あるいはコンピューター１１０、サーバー１３０およびプリンター１６０-２間の通信を許可するあらゆる組合せであり得る。

ネットワーク１４０は、ローカルエリア・ネットワーク(LAN)、ワイドエリア・ネットワーク(WAN)あるいはインターネットを含むことができる。本発明と一致するいくつかの実施形態では、ネットワーク１４０上に送られた情報は送信されているデータのセキュリティを保証するために暗号化されることができる。

典型的なプリントデバイス１６０-２は、ネットワークプリンタでよく、ネットワーク１４０へ接続１２０を介して接続されることができる。いくつかの実施形態では、典型的なプリントデバイス１６０-１のようなプリントデバイスは、ポータブルプリンターであって、コンピューター１１０、サーバー１２０および／またはラップトップ・コンピューター１１０に直接接続されることができる。システム１００は本発明の実施形態に従って、多数のプリントデバイスおよび他の周辺装置（図示されない)を含むことができる。

プリントデバイス１６０は、ハードウェア、ファームウェアあるいはソフトウェアあるいはそれらのある組合せによって制御されることができる。プリントデバイス１６０は、プリントデバイス１６０の動作を制御することができる、典型的なプリント・コントローラ１７５-１および１７５-２のような１つ以上のプリント・コントローラ・ボード１７５を含んでいることができる。プリントデバイス１６０は、プリント・コントローラ１７５中のメモリ・デバイス上に常駐のファームウェアあるいはソフトウェアによって制御されることができる。一般に、プリント・コントローラ１７５はプリントデバイス１６０の内部にあってもよいし、外部にあってもよい。いくつかの実施形態では、プリントデバイス１６０も、コンピューター１１０あるいはサーバー１３０上の管理ソフトウェアによって、一部分制御されることができる。

典型的なプリントデバイス１６０-２のようなプリントデバイスは、さらにコンソール１９０-１および１９０-２のようなコンソール１９０、あるいは設定オプションがセットされることを可能にし、かつ他のメッセージが表示されることを可能にする他のインターフェースを含むことができる。いくつかの実施形態では、プリントデバイス１６０につながれたコンピューターのモニタ上のディスプレイまたはユーザー・インターフェースを使用して、１つ以上の設定オプションがセットされることができる。例えば、プリントデバイス１６０-１上で１つ以上の設定オプションをセットするユーザー・インターフェースは、コンピューター１１０につながれているモニタ１９０-３に表示されることができる。プリンター１６０-２の設定オプションをセットするユーザー・インターフェースも、サーバー１３０上で稼動するソフトウェアを使用して、モニタ１９０-３に表示されることができる。

いくつかの実施形態では、プリントデバイス１６０に関する設定パラメーターはユーザー設定することができる。例えば、解像度、文書サイズ、カラー・オプションおよび他の設定パラメーターはユーザー設定することができる。ユーザーは、さらに文書のバッチ処理を可能とするために給紙トレイおよび自動原稿搬送装置の使用を指定することができる。プリントデバイス１６０上のソフトウェアあるいはファームウェアが様々な機能を行なうことを可能にするような管理機能を実行するために、ユーザーが、さらに、プリントデバイス１６０にログインすることができてもよい。

いくつかの実施形態では、典型的なポータブルプリンター１６０-１あるいはプリンター１６０-２のためのドライバは、コンピューター１１０につながれたメモリ・デバイス１８０上に存在することができる。コンピューター１１０は、プリンター１６０によって提供される機能を利用するために、メモリ・デバイス１８０上で常駐のプリンタドライバによって提供される機能を使用することができる。

本発明と一致するコンピュータ・ソフトウェアアプリケーションは、典型的なコンピューターのうちのいずれにつなぐメモリ・デバイス上でも、あるいは図１の中で示されるようなプリンター上でも展開されることができる。例えば、コンピューター１１０は、プリンター１６０-１の動作を制御しおよび／または監視することができるメモリ・デバイス１８０上で常駐のソフトウェアを実行することができる。独立したアプリケーションは、さらにその設定に基づいてプリンター１６０-２上で同時に実行することができる。一般に、アプリケーションは、システム内の１つ以上のコンピューター、プリント・コントローラあるいはプリンター上で全体あるいは一部分実行することができる。コンピューター１１０-１および１１０-２は、ラップトップまたはデスクトップであり、独立していてもよいし、ネットワークに接続されていてもよい。

図２は、ポータブルメモリ・デバイス１８０上に格納された、典型的なポータブルプリンタドライバ２００のブロック図を示す。ポータブルメモリ・デバイス１８０は、USBドライブ、フラッシュ・ドライブ、MP３プレーヤー、ディジタル・カメラあるいはコンピューター１１０と接続することができる他のポータブルUSBメモリ・デバイスのいずれかであってもよい。ポータブルプリンタドライバ２００のモジュールは典型的なヘルパー・アプリケーション２１０、ポストスクリプト（PostScript）プリンター記述(PPD)ファイル２２０のようなプリンター記述ファイル、またはプリンタドライバ・ファイル２３０を含むことができる。プリンター記述ファイルとしてのPPDファイルの使用は例示でしかない。いくつかの実施形態では、プリンター記述ファイルは、汎用的なプリンター記述フォーマット(「UPDF」)、他の有名なフォーマットあるいは広く一般に受け入れられているフォーマットで定められたファイルを含むことができる。

ヘルパー・アプリケーション２１０はポータブルメモリ・デバイス１８０上で存在することができる。ヘルパー・アプリケーションが実行されるときに、それはポータブルメモリ・デバイス１８０およびシステム内のプリンター１６０がつながれることができるホストコンピュータ１１０のメモリに常駐することができる。いくつかの実施形態では、ヘルパー・アプリケーション２１０は、ホストコンピュータ１１０の主記憶に常駐することができ、かつ、ホストコンピュータ１１０に関する特定のイベントあるいは状態変化を監視することができる。ヘルパー・アプリケーション２１０はインストール機能およびアンインストール機能を含み、プラグ・アンド・プレイ信号を受信する機能を有する。例えば、ヘルパー・アプリケーション２１０は、USBデバイス１８０がUSBポート１８０に係合したときに、「プラグイン」信号を受信することができる。同様に、ヘルパー・アプリケーション２１０は、例えば、USBポートのようなインターフェースからのメモリ・デバイス１８０の取り外しを開始するための特定のアイコンを選択することで発生する、アンプラグまたはイジェクト通知を受信することができる。

PPDファイル２２０は、プリンター１６０に関する情報を含むことができ、かつ、プリンタプロパティを指定することができる設定ファイルである。例えば、PPDファイル２２０は、プリンター１６０を制御するためのポストスクリプトドライバによって使用されることができる。いくつかの実施形態では、PPDファイル２２０は特別なプリンターの機能について記述するテキストファイルであってもよい。

用紙サイズ、給紙トレイ数および両面印刷のような変数は、PPDファイル２２０に含まれることができる。それはプリンター１６０を制御するためのポストスクリプトドライバによって使用されることができる。いくつかの実施形態では、カスタマイズ可能な機能はプリンター・ダイアログ拡張(PDE)を使用して設定されることができる。例えば、アップル社のコンピューターのマック・ファミリーに対して、PDEはカスタマイズ可能なオプションをセットするために使用することができる。プリンター・ダイアログ拡張は、より多くのプリンター・カスタム機能の提供を促進する。典型的なプリンターPPDファイル２２０は、さらにプリンタアイコン位置、他のプリンター設定情報およびユーザー・インターフェース・プリンター・ダイアログ拡張(PDE)ファイルの場所を含むことができる。いくつかの実施形態では、PDEはプリンタドライバ・ファイル２３０の一部と同一場所に配置されることができる。いくつかの実施形態では、PDEもポータブルUSBメモリ・デバイス１８０に配置されることができる。いくつかの典型的な実施形態では、PPDファイル２２０は、標準文字サイズ、およびほとんどのプリンターで一般に利用可能な他の機能のような、一般に利用可能あるいは標準的な機能を定義する汎用的なPPDファイルであることができる。

いくつかの実施形態では、ポータブルメモリ・デバイス１８０はプリンタドライバ・ファイル２３０をファイル含むことができる。いくつかの実施形態では、プリンタドライバ・ファイル２３０はポータブルUSBメモリ・デバイス１８０に存在することができる。プリンタドライバ・ファイル２３０はフィルターファイルおよびカラーマッチングプロファイルを含むことができる。いくつかの実施形態では、PDEに関するファイル、プリンタアイコンおよびハーフトーン・ビットマップ・ファイルも、プリンタドライバ・ファイル２３０に含むことができる。プリンタドライバ２００は、画像、グラフィックスおよび／またはテキストを印刷するためにプリンター１６０によって使用されることができるプリントファイルの生成において、いくつかまたはすべてのプリンタドライバ・ファイル２３０を使用することができる。いくつかの実施形態では、多数のフィルターファイルはプリンタドライバ・ファイル２３０の一部であってもよい。印刷されるデータのタイプに基づいて、他のタイプのデータが交互のフィルターを通って処理されることができる一方、画像データは１つのフィルターを通って処理されることができる。その後、処理データはポストスクリプトデータまたはラスターデータに変換されることができる。いくつかの実施形態では、プリンターまたはジョブに特有なオプションが追加されることができるように、追加フィルターがポストスクリプトデータに適用されることができる。

１つの実施形態では、プリンター１６０はグラフィック装置インターフェース(GDI)プリンターであることができる。それは、マイクロソフトウィンドウズのグラフィック装置インターフェースをサポートするビルトイン機能を含むことができる。このウィンドウズのアプリケーションは、モニタ上で画像を表示するためにグラフィック装置インターフェースを使用することができる。その結果、ユーザーがウィンドウズアプリケーションからGDIプリンターへ印刷する場合、フィルタリングおよびフォーマット変換ステップが除去されることができる。

プリンタドライバ２００はアプリケーション・プログラムのプリント要求をプリンター１６０用の言語に変換することができる。一実施形態では、ポストスクリプトプリンタドライバは、ポストスクリプトプリンターによって読み込まれるファイルを作成することができる。別の実施形態では、プリンタドライバはプリンター制御言語(PCL)ファイルを作成することができる。いくつかの実施形態では、プリンター１６０によって処理され印刷されることができる状態にあるフォーマットでのプリンタファイルは、プリンタドライバ２００によって作成されることができる。

いくつかの実施形態では、プリントジョブが標準の方法でプリンターに送られることを可能にするための機構を提供するために、共通のユニックス（UNIX）印刷システム(CUPS)が使用されてもよい。アプリケーションデータはフィルターへのオンワード送信のためにスケジューラーに送信されることができる。それは印刷判読可能な形式にデータをエンコードする。CUPSシステムは、ポストスクリプトおよび／またはラスター化技術の利用がデータを使用可能な印刷様式に変換することを可能にする。CUPSは、モジュール化され、かつ、プリント・サーバー上の多数のデータフォーマットを処理することができる、標準プリンター管理システムである。CUPSは、それぞれが固有のプリンター言語およびフォーマットを使用する豊富な種類および型式のプリンターに対応することができる。いくつかの実施形態では、プリンタドライバ・ファイルは、PDE、GDIおよび／またはCUPSのうち１つ以上をサポートするファイルを含むことができる。

図３は、ポータブルプリンタドライバのインストールのステップを示す典型的なフローチャートを示す。ステップ３０５では、コンピューター１１０へのポータブルメモリ・デバイス１８０のプラグイン、挿入または結合が検知される。ステップ３１０では、ヘルパー・アプリケーション２１０が開始され得る。いくつかの実施形態では、ヘルパー・アプリケーション２１０は、デバイスがコンピューター１１０に最初に接続されるときに、ポータブルメモリ・デバイス１８０とコンピューター１１０間の通信を促進するためにオペレーティングシステムのプラグ・アンド・プレイ機能を使用することができる。例えば、ウィンドウズでは、ポータブルメモリ・デバイス１８０のルート・ディレクトリーは主要な指示ファイル「Autorun.inf」を含むことができる。そのようなファイルは、アイコンの使用を開始しメニューコマンドを使用可能にするための実行ファイルについての情報をオペレーティングシステムに提供する設定ファイルであることができる。ウィンドウズの中のAutorun.infファイルのようなスタートファイルにヘルパー・アプリケーション２１０へのエントリーを加えることによって、ポータブルメモリ・デバイス１８０が検知されるときに、コンピューター１１０のオペレーティングシステムはポータブルプリンタドライバ２００のための実行可能なインストールを自動的に実行することができる。ヘルパー・アプリケーションが実行されるとき、それはポータブルメモリ・デバイス１８０およびプリンター１６０がつながれることができるホストコンピュータ１１０上にメモリ常駐することができる。いくつかの実施形態では、ヘルパー・アプリケーション２１０は、ホストコンピュータ１１０の主記憶に常駐することができ、ホストコンピュータ１１０に関する特定のイベントあるいは状態変化を監視することができる。

ヘルパー・アプリケーション２１０が自動的に開始しない場合、ヘルパー・アプリケーション２１０の手動開始は、ステップ３１５で行なわれることができる。いくつかの実施形態では、ヘルパー・アプリケーション２１０の手動開始は、インストール手順を実行するダイアログボックスへ応答することを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、メモリ・デバイス１８０がアンプラグされた後であっても、指定されたタスクの実行を終えるまでヘルパー・アプリケーション２１０はメモリ常駐するであろう。

ステップ３２０では、ヘルパー・アプリケーション２１０の実行に続いて、インストール手順が自動的に実行される。いくつかの実施形態では、ヘルパー・アプリケーション２１０はインストール手順を呼び出すことができる。ステップ３２０では、ヘルパー・アプリケーション２１０は、インストール手順が自動的に起動しない場合、インストール手順を実行するためのダイアログボックス、メニュー項目あるいはアイコンを提供可能なユーザー・インターフェースを含むことができる。一実施形態では、インストール手順は、適切なシステム場所またはホスト機のレジストリへヘルパー・アプリケーション２１０のためのパス情報をコピーし、提供されたパス情報を使用してヘルパー・アプリケーション２１０およびプリンタドライバ２００を実行することを含むことができる。ステップ３３０では、ポータブルメモリ・デバイス１８０に割り当てられたドライブ名が取得され、PPDファイル２２０がパス情報に対応するドライブ名を含めるか加えるために修正されることができる。ステップ３４０では、プリンター１６０は適切なプリンタキューへ加えられることができる。

いくつかの実施形態では、ポータブルプリンタドライバ２００を使用するときに、ファイルはホスト・ハードドライブに手動でコピーされない。しかしながら、そのポータブルドライバのいくつかの詳細はメインメモリまたはRAMに書き込まれることができる。いくつかの実施形態では、いくつかのファイルは、ホストコンピュータ１１０のハードドライブにコピーされることができる。例えば、CUPSについては、PPDファイルは、ホストコンピュータ１１０のハードドライブにコピーされ、適切なフォルダーに配置されることができる。ポータブルメモリ・デバイス１８０が取り外された場合、それらのファイルは、ホストコンピュータ１１０のハードドライブから消されるであろう。そのドライバのフルパスおよびファイル名も１つ以上のRAM場所に書き込まれることができる。

図４は、ホストからのポータブルメモリ・デバイス１８０の取り外しのステップについて記述する典型的なフローチャートを示す。ステップ４１０では、ポータブルメモリ・デバイス１８０はホストから取り外すことができる。ポータブルメモリ・デバイス１８０の取り外しはイジェクトアイコンをクリックする、USBドライブのプラグを抜く、USBデバイスのプラグを抜く、あるいはイジェクト・インジケータにデバイス用のアイコンをドラッグすることを含むことができる。

ステップ４２０では、ホストのオペレーティングシステムは、プリンタドライバ２００を保持するポータブルメモリ・デバイス１８０のイジェクトが迫っていることを示す信号を生成することができる。いくつかの実施形態では、信号はメモリ常駐ヘルパー・アプリケーション２１０によって受信されることができる。イジェクト通知の受信に際して、ヘルパー・アプリケーション２１０はステップ４３０の典型的なアンインストール手順を自動的に実行することができる。

ステップ４４０では、プリンター１６０はプリンタキューから取り除かれることができる。次に、ステップ４５０では、ヘルパー・アプリケーション２１０は終了することができる。いくつかの実施形態では、ヘルパー・アプリケーション２１０は、使用中のファイルまたは指示がコンピューター１１０に残らないことを確実にするために終了に先立ってクリーンアップすることができる。いくつかの実施形態では、コンピューター１１０が動いており、コンピューター１１０のシャット・ダウンまたは再起動を要求していない間、アンインストール手順およびコンピューター１１０からのポータブルメモリ・デバイス１８０の取り外しが実行されることができる。いくつかの実施形態では、コンピューター１１０は、ポータブルメモリ・デバイス１８０の挿入および取り外しの前後の両方で通常実行を継続することができる。コンピューター１１０は、さらにヘルパー・アプリケーション２１０の動作中、即ち、インストール手順、またはポータブルドライバ２００の呼出し中に通常実行を継続することができる。ポータブルメモリ・デバイス１８０の接続から始まり、ポータブルメモリ・デバイス１８０を取り外してヘルパー・アプリケーション２１０を終了するまでの手順全体は、ある介在期間中のポータブルプリントデバイス１６０-１のアベイラビリティを除いて、コンピューター１１０のユーザーには見ることができない。

さらに、本発明の実施形態と一致する方法は、プログラム・モジュールとハードウェアモジュールを使用して、便利に実行されることができる。そのようなモジュールは、実行された時、図の中で示される典型的なフローチャートに関して示されたものを含めて、ここに示されたステップと機能を実行することができる。上述され、かつ、図示された動作、ステージ、および手順は、当業者が本発明を実施することを可能にするために十分に開示されている。さらに、本発明の実施形態を実行するのに使用されるかもしれない多くのコンピューター、オペレーティングシステムおよびプリンターがある。

本発明の上記特徴および側面は、様々な環境中で実行されることができる。そのような環境および関連するアプリケーションは、本発明の様々なプロセスおよび動作の実行のために特に構築され、または、それらは、汎用コンピューター、または、機能性を提供するためにプログラムコードによって選択的に起動されまたは再設定されたコンピューティング・プラットフォームを含むことができる。ここに示されたプロセスは、本質的に、どんな特別なコンピューター、印刷装置あるいは記憶媒体とも関係がない。また、これらのプロセスの側面は、ハードウェア、ソフトウェア、および／またはファームウェアの任意の適切な組合せによって実行されることができる。

本発明の実施形態は、さらに、本発明の実施形態の方法およびプロセスに基づいた、様々なコンピューターで実現される動作を実行するためのプログラム命令あるいはプログラムコードを含んでいる、ポータブル・コンピューター読取り可能な媒体に関係する。プログラム命令の例は、例えば、コンパイラー、およびインタープリターを使用してコンピューターによって実行することができる高水準のコードを含んでいるファイルによって作成されるようなマシンコードを含んでいる。

本発明の他の実施形態は、ここに示された本発明の実施形態の明細書および実行の考察から当業者に明白になるであろう。請求項によって示されている本発明の真の範囲および趣旨とともに、明細書と複数の例が例示としてだけ考慮されることが意図される。そのため、本発明は請求項によってのみ制限される。

図１は、ポータブルプリンターおよびポータブルメモリ・デバイスを含む、典型的な印刷システムのブロック図を示す。 図２は、ポータブルメモリ・デバイス上に格納された典型的なポータブルプリンタドライバのブロック図を示す。 図３は、ポータブルプリンタドライバのインストールのステップについて記述する典型的なフローチャートを示す。 図４は、ホストからのポータブルメモリ・デバイスの取り外しのステップについて記述する典型的なフローチャートを示す。

Claims (20)

1. ホストコンピュータ上でメモリ常駐実行が可能なプリンタドライバおよびヘルパー・アプリケーションを保持するポータブルメモリ・デバイスを使用して、前記ホストコンピュータにつながれたプリンターで利用可能な機能へのアクセスを提供する方法において、
   前記ポータブルメモリ・デバイスが前記ホストコンピュータのインターフェースにつながれるときに、前記ホストコンピュータ上で前記メモリ常駐ヘルパー・アプリケーションを実行するステップを有し、
   前記ヘルパー・アプリケーションは、
   前記プリンタドライバ用のインストール手順を呼び出すステップと、
   ドライブ名とパス情報で前記ポータブルメモリ・デバイスに格納されたプリンター記述ファイルを更新するステップと、
   前記プリンターおよび前記プリンタドライバに関する情報で前記ホストコンピュータのシステム情報を更新するステップと、
   前記ポータブルメモリ・デバイスが前記ホストコンピュータから取り外されるときに、前記ホストコンピュータのプリンター関連情報およびプリンタドライバ関連情報を削除する終了手順を呼び出すステップと、
   を有する方法。
2. 前記ドライブ名とパス情報で前記ポータブルメモリ・デバイス上のプリンター記述ファイルを更新するステップは、
   前記ポータブルメモリ・デバイスに割り当てられたドライブ名を前記ホストコンピュータに問合わせるステップと、
   前記問合わせに応じて受信されたドライブ名情報で前記プリンター記述ファイル中のパス名を更新するステップと、
   をさらに有する請求項１に記載の方法。
3. 前記方法は、前記ホストコンピュータの固定記憶装置に前記ポータブルメモリ・デバイスから永久にファイルをコピーすることなしに実行される、請求項１に記載の方法。
4. 前記ポータブルメモリ・デバイスが前記ホストコンピュータにつながれるときに、前記ヘルパー・アプリケーションは自動的に実行する、請求項１に載の方法。
5. 前記ヘルパー・アプリケーションは前記ホストコンピュータで利用可能なプラグ・アンド・プレイ機能を使用して自動的に実行する、請求項４に記載の方法。
6. 前記プリンター記述ファイルはポストスクリプト（postscript）プリンター記述ファイルである、請求項１に記載の方法。
7. 。n 前記プリンター記述ファイルは汎用的なプリンター記述フォーマットのファイルである、請求項１に記載の方法。
8. 前記ポータブルメモリ・デバイスは、
   メモリースティック、
   フラッシュ・メモリー・ドライブ、
   メディア・プレイヤー、
   ポータブルコンピューティング装置、または
   ハードドライブ
   のうちの１つである、請求項１に記載の方法。
9. 前記ホストコンピュータのシステム情報を更新するステップは、
   前記ドライバの場所を示すためにシステム・レジストリを更新するステップ、
   ドライバ関連情報でシステム記憶場所を更新するステップ、
   前記システム上の利用可能なプリンターのリストを更新するステップ、および
   前記プリンターをキューに入れるステップ、
   の１以上のステップを有する、請求項１に記載の方法。
10. 前記プリント・ドライバ用のインストール手順は、プリンター機能のカスタマイズを許可するために、プリンタドライバ・ファイルと同一場所に配置されたコマンドとデータファイルを利用する、請求項１に記載の方法。
11. 前記ドライバインストール手順は汎用的なプリンター記述ファイルを使用する、請求項１に記載の方法。
12. 前記ホストコンピュータはユニックス（Unix）、リナックス（Linux）あるいはウィンドウズ（Windows）のうちの１つを含むオペレーティングシステムを利用する、請求項１に記載の方法。
13. ホストコンピュータでメモリ常駐実行が可能なプリンタドライバおよびヘルパー・アプリケーションを保持するポータブルメモリ・デバイスであって、前記ホストコンピュータはプリンターにつながれ、前記ポータブルメモリ・デバイスは、前記ホストコンピュータによって実行されるときに、前記プリンターで利用可能な機能へのアクセスを提供する方法においてステップを実行する指示を含み、前記ステップは、
    前記ポータブルメモリ・デバイスが前記ホストコンピュータのインターフェースにつながれるときに、前記ホストコンピュータ上で前記メモリ常駐ヘルパー・アプリケーションを実行するステップを含み、
    前記ヘルパー・アプリケーションは、
    前記プリンタドライバ用のインストール手順を呼び出すステップと、
    ドライブ名とパス情報で前記ポータブルメモリ・デバイス上に格納されたプリンター記述ファイルを更新するステップと、
    前記プリンターおよびプリンタドライバに関する情報で前記ホストコンピュータに関するシステム情報を更新するステップと、
    前記ポータブルメモリ・デバイスが前記ホストコンピュータから取り外されるときに、前記ホストコンピュータ上のプリンター関連情報およびプリンタドライバ関連情報を削除する終了手順を呼び出すステップと、
    を含むポータブルメモリ・デバイス。
14. 前記ドライブ名とパス情報でプリンター記述ファイルを更新するステップは、
    前記ポータブルメモリ・デバイスに割り当てられたドライブ名を前記ホストコンピュータに問合わせるステップと、
    前記問合わせに応じて受信されたドライブ名情報で前記プリンター記述ファイル中のパス名を更新するステップと、
    をさらに有する請求項１３に記載のポータブルメモリ・デバイス。
15. 前記ヘルパー・アプリケーションは、前記ホストコンピュータの固定記憶装置に前記ポータブルメモリ・デバイスから永久にファイルをコピーすることなしに実行される、請求項１３に記載のポータブルメモリ・デバイス。
16. 前記ポータブルメモリ・デバイスが前記ホストコンピュータにつながれるときに、前記ヘルパー・アプリケーションは自動的に実行する、請求項１３に記載のポータブルメモリ・デバイス。
17. 前記ホストコンピュータ上で作動するオペレーティングシステムによって提供されるプラグ・アンド・プレイ機能の使用により、前記ヘルパー・アプリケーションは自動的に実行する、請求項１６に記載のポータブルメモリ・デバイス。
18. 前記プリンター記述ファイルはポストスクリプト（postscript）プリンター記述ファイルである、請求項１３に記載のポータブルメモリ・デバイス。
19. 前記プリンター記述ファイルは汎用的なプリンター記述フォーマットのファイルである、請求項１３に記載のポータブルメモリ・デバイス。
20. 前記ポータブルメモリ・デバイスは、
    メモリースティック、
    フラッシュ・メモリー・ドライブ、
    メディア・プレイヤー、
    ポータブルコンピューティング装置、または
    ハードドライブ
    
    のうちの１つである、請求項１３に記載のポータブルメモリ・デバイス。

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