JP2011107464A - 光走査装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学部材での光学作用領域を逸脱して走査される光を、光学部材による案内方向とは異なる、予め定めた方向へ案内する。
【解決手段】調整ブラケケット164Sは、その平面164Bが傾斜面100Kに対して非平行となっている。このため、ポリゴンミラー104から出力された露光光Lが、全露光光反射ミラー110へ到達するとき、走査開始側では、調整ブラケット164Sに入射するため、その露光光Lは、反射ミラー112CK(又は、反射ミラー112YM)において、画像形成時とは異なり、かつ予め定めた方向へ案内される。この予め定めた方向は、少なくとも感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kへの画像形成(静電潜像形成)に悪影響を及ぼさないように、ハウジング100から出力されずに、光量が減衰する方向である。
【選択図】図8
【解決手段】調整ブラケケット164Sは、その平面164Bが傾斜面100Kに対して非平行となっている。このため、ポリゴンミラー104から出力された露光光Lが、全露光光反射ミラー110へ到達するとき、走査開始側では、調整ブラケット164Sに入射するため、その露光光Lは、反射ミラー112CK(又は、反射ミラー112YM)において、画像形成時とは異なり、かつ予め定めた方向へ案内される。この予め定めた方向は、少なくとも感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kへの画像形成(静電潜像形成)に悪影響を及ぼさないように、ハウジング100から出力されずに、光量が減衰する方向である。
【選択図】図8
Description
本発明は、光走査装置、画像形成装置に関する。
特許文献1には、SOSミラーの保持部材に反射した光が、像面に至らないように、光の入射する面に、乱反射を目的として、複数の三角形状の突起を設けることが記載されている。
本発明は、光学部材での光学作用領域を逸脱して走査される光を、光学部材による案内方向とは異なる、予め定めた方向へ案内することができる光走査装置及び画像形成装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、光が入射する鏡面を備え、前記鏡面で反射した光を一定方向へ繰り返し走査する走査部材と、前記走査部材から出射される光の光路上に配置され、前記走査部材による光の走査領域よりも短い領域に対応し、予め定めた下流側光路の目標に対して、光を案内する光学部材と、前記光学部材に入射しない光を前記光学部材の案内方向とは異なる、予め定めた方向へ案内する案内部材と、を有している。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記案内部材が、前記光学部材の反射面の角度を調整する調整ブラケットであり、当該調整ブラケットにおける前記光を受ける主面と、前記光学部材の反射面との角度を異ならせて配置している。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記案内部材が、前記光学部材における光の走査開始側端部よりも上流に設けられ、光量調整のために点灯された光が入射されている。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1〜請求項3の何れか1項記載の光走査装置と、光を像保持体上で走査することで静電潜像を形成した後、現像して記録用紙に画像を転写する画像形成部と、を有している。
請求項1及び請求項4記載の発明によれば、光学部材での光学作用領域を逸脱して走査される光を、光学部材による案内方向とは異なる、予め定めた方向へ案内することができる。
請求項2に記載の発明によれば、光を固定的に予め定めた方向へ案内することができる。
請求項3に記載の発明によれば、走査によって光学部材に入射する前の、必須の光を光路を、本構成を有しない場合に比べて、確実に管理することができる。
(画像形成装置全体構成)
図1及び図2には、本実施の形態に係る画像形成装置10が示されている。
図1及び図2には、本実施の形態に係る画像形成装置10が示されている。
図1及び図2に示されるように、画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12には、外装カバー14に対して開閉するように前方側開閉部18と、主開閉部20とが装着されている。
前方側開閉部18は、中心軸24を中心に回転するようにして画像形成装置本体12に対して開閉する。また、前方側開閉部18には、操作部34が取り付けられている。操作部34は、例えば、画像形成する記録媒体の枚数を入力するテンキーや、画像形成を開始する際に操作される開始ボタン等を有する。
また、前方側開閉部18には、前方側開閉部18に対して開閉するように供給用開閉部30が取り付けられている。供給用開閉部30は、通常は図1及び図2に示すように前方側開閉部18に対して閉じられている。後述する記録媒体供給装置510に収納された記録媒体とは異なる記録媒体を用いる際に、供給用開閉部30は前方側開閉部18に対して開かれる。
主開閉部20は、中心軸26を中心に回転するようにして画像形成装置本体12に対して開閉する。主開閉部20は、通常は画像形成装置本体12に対して閉じられており、当該画像形成装置本体12内に、画像形成ユニット200Y、200M、200C、200Kを着脱する際に開かれる。
また、前方側開閉部18は、主開閉部20に装着され、支持ロール70、中間転写ベルト62等が前方側開閉部18と干渉することを防止するため、主開閉部20を開くことに先立ち開かれる。また、前方側開閉部18を画像形成装置本体12に対して閉じる際には、前方側開閉部18を閉じることに先立って、主開閉部20が画像形成装置本体12に対して閉じられる。
また、主開閉部20には、主開閉部20に対して開閉するように副開閉部32が取り付けられている。副開閉部32は主開閉部20とは独立して開閉し、主開閉部20が画像形成装置本体12に対して閉じられた状態で、主開閉部20に対して開いた状態とする場合がある。副開閉部32は、クリーニング装置96の全部又は一部を画像形成装置本体12内に着脱する際に開かれる。また、副開閉部32は、上側の面が、画像の形成された記録媒体が排出される排出部として用いられている。
画像形成装置本体12内には、記録媒体に画像を形成する画像形成部40が設けられている。画像形成部40は、例えば4個の画像形成ユニット200Y、200M、200C、200Kを有する。
画像形成ユニット200Y、200M、200C、200Kは、それぞれが像形成構造体として用いられていて、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kをそれぞれが有し、それぞれが画像形成装置本体12内に着脱される。画像形成ユニット200Y、200M、200C、200Kは、画像形成装置本体12の後側(図2における右側)から順に、画像形成ユニット200Y、200M、200C、200Kの順に並べられている。
感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kは、それぞれが像を保持する像保持体として用いられている。
また、画像形成部40は、光走査装置41を有する。光走査装置41は、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kのそれぞれに対して光(露光光LY、LM、LC、LK/以下総称する場合、「露光光L」という場合がある。)を照射して、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kのぞれぞれの表面に潜像を形成する。
また、画像形成部40は、現像装置46Y、46M、46C、46Kを有する。現像装置46Yは、収納するイエローのトナーを用いて感光体ドラム210Yに形成された潜像を現像する。現像装置46Mは、収納するマゼンタのトナーを用いて感光体ドラム210Mに形成された潜像を現像する。現像装置46Cは、収納するシアンのトナーを用いて感光体ドラム210Cに形成された潜像を現像する。現像装置46Kは、収納する黒のトナーを用いて感光体ドラム210Kに形成された潜像を現像する。
また、画像形成部40は転写装置58を有し、転写装置58は、中間転写ベルトユニット60及び2次転写装置84を有し、中間転写ベルトユニット60は中間転写ベルト62を有する。
中間転写ベルト62は、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kから転写された像(トナー像)及び感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kから像が転写された記録媒体(用紙)の少なくとも一方を搬送する搬送部材として用いられている。また、中間転写ベルト62は、無端状であって、支持ロール64、66、68、70、72に、図2に矢印で示す方向に回転することができるように掛け渡されている。
また、中間転写ベルトユニット60は、1次転写装置として用いられる1次転写ロール80Y、80M、80C、80Kを有する。1次転写ロール80Y、80M、80C、80Kは、感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kの表面にそれぞれが形成されたイエロートナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像、黒のトナー像を、中間転写ベルト62に転写する。
2次転写装置84は、2次転写ロール86を有する。2次転写ロール86は、中間転写ベルト62に転写されたイエローのトナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像、及び黒のトナー像を、記録媒体に対してさらに転写する。
また、転写装置58は、クリーニング装置96を有し、クリーニング装置96は掻き落とし部材98を有する。掻き落とし部材98は、2次転写ロール86で記録媒体に対して各色のトナー像が転写された後に、中間転写ベルト62の表面に残留する各色のトナーを掻き落とす。クリーニング装置96の本体内には、掻き落とし部材98によって掻き落とされたトナーが回収される。クリーニング装置96は、副開閉部32を開くことによって形成される開口部を介して画像形成装置本体12内に着脱される。
転写装置58を構成する部材のうち、中間転写ベルトユニット60と、クリーニング装置96とは主開閉部20側に装着されている。転写装置58のうち、2次転写ロール86は画像形成装置本体12側に装着されている。
また、画像形成装置本体12内には、2次転写ロール86によって記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着する定着装置50が設けられている。
また、画像形成装置本体12内には、回収容器260が設けられている。回収容器260には、現像装置46Y、46M、46C、46Kから排出された余剰現像剤が回収される。回収容器260は、例えば画像形成ユニット200Kと一体となっている。
また、画像形成装置本体12内には、画像形成部40に記録媒体を供給する記録媒体供給装置510が装着されている。記録媒体供給装置510は、画像形成装置本体12の前側(図2における左側)に引き出すことができるようになっていて、記録媒体供給装置510を画像形成装置本体12から引き出した状態で記録媒体が補充される。
記録媒体供給装置510は、例えば普通紙等の記録媒体を積層した状態で収納する記録媒体収納容器512を有する。また、記録媒体供給装置510は、記録媒体収納容器512に収納された最上位の記録媒体を抽出し、抽出した記録媒体を画像形成部40へ向けて搬送する搬送ロール514を有する。また、記録媒体供給装置510は、記録媒体を捌き、画像形成部40に複数枚の記録媒体が重なった状態で搬送されることを防止するために用いられるリタードロール516を有する。
また、画像形成装置本体12内には、記録媒体の搬送に用いられる搬送路530が形成されている。搬送路530は、主搬送路532と、反転搬送路534と、副搬送路536とを有する。
主搬送路532は、記録媒体供給装置510から供給された記録媒体を画像形成部40に搬送し、画像が形成された記録媒体を画像形成装置本体12外に排出するために用いられる。主搬送路532に沿って、記録媒体が搬送される方向における上流側から順に、先述の搬送ロール514及びリタードロール516と、レジストロール542と、2次転写ロール86と、定着装置50と、排出ロール544とが配置されている。
レジストロール542は、記録媒体供給装置510側から搬送されてきた記録媒体の先端部を一時的に停止させ、中間転写ベルト62に各色のトナー像が転写されるタイミングと合致するように記録媒体を2次転写ロール86に向けて送り出す。
排出ロール544は、定着装置50によって各色のトナーが定着された記録媒体を画像形成装置本体12外に排出する。
反転搬送路534は、一方の面にトナー像が定着された記録媒体を反転させつつ再び画像形成部40に向けて供給するために用いられる搬送路である。反転搬送路534に沿って、例えば2つの反転搬送ロール548、548が配置されている。反転搬送路534には、記録媒体の後端部を挟みこんだ状態で排出ロール544が逆回転することで記録媒体が後端部側から供給され、供給された記録媒体が反転搬送ロール548、548によって、レジストロール542の上流の位置へと搬送される。
副搬送路536は、記録媒体供給装置510に収納された記録媒体とは異なる記録媒体を画像形成部40に供給するための搬送路である。副搬送路536には、供給用開閉部30を開いた状態で画像形成装置本体12の前側から記録媒体が供給される。副搬送路536に沿って、搬送ロール552とリタードロール554とが設けられている。搬送ロール552は、副搬送路536に供給され記録媒体を画像形成部40に向けて搬送する。リタードロール554は、副搬送路536に供給された記録媒体を捌き、複数枚の記録媒体が重なった状態で記録媒体が画像形成部40に搬送されることを防止するために用いられる。
図3には、主開閉部20及び中間転写ベルトユニット60が画像形成装置本体12に対して開閉される様子と、画像形成装置本体12内に画像形成ユニット200が着脱される様子とが示されている。
図3に示されるように、画像形成装置本体12に対して主開閉部20を開くと、転写装置58の中間転写ベルトユニット60及びクリーニング装置96が主開閉部20とともに移動する。すなわち、中間転写ベルトユニット60及びクリーニング装置96は、画像形成装置本体12に対して主開閉部20と一体として開閉する。
主開閉部20、中間転写ベルトユニット60及びクリーニング装置96が一体として画像形成装置本体12に対して開かれると、画像形成装置本体12に開口部36が形成される。そして、開口部36を介して、画像形成装置本体12内に、画像形成ユニット200Y、200M、200C、200Kがそれぞれ着脱される。回収容器260は、先述のように画像形成ユニット200Kと一体とされている。このため、回収容器260は、画像形成ユニット200Kと一体して画像形成装置本体12内に着脱される。
なお、図3において、一点鎖線で囲まれた領域Aは、電装系を含む様々なユニットや部品が密集して配置されており、前記着脱には、主開閉部20等の開放による上方空間の確保が必須となる。
(光走査装置)
図4〜図6に示される如く、光走査装置41は、4つの画像形成ユニット200Y、200M、200C、200K(図2参照)に共通の1つのユニットで構成されており、図6に示す、4つの半導体レーザ102Y、102M、102C、102Kを各色の色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザから露光光LY、LM、LC、LKを階調データに応じて出射するように構成されている。
図4〜図6に示される如く、光走査装置41は、4つの画像形成ユニット200Y、200M、200C、200K(図2参照)に共通の1つのユニットで構成されており、図6に示す、4つの半導体レーザ102Y、102M、102C、102Kを各色の色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザから露光光LY、LM、LC、LKを階調データに応じて出射するように構成されている。
また、光走査装置41は、箱状のハウジング100を蓋体101で閉塞した構造となっており、内部空間には、各露光光Lの発光源、並びに露光光Lを主走査方向に走査するための光学部材が適宜個所に取り付けられている。ハウジング100の上面に取り付けられた蓋体101には、4本の露光光LY、LM、LC、LKを、各画像形成ユニット200Y、200M、200C、200Kの感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kに向けて出射するための窓(図示省略)が設けられている。
ここで、光走査装置41から出力した露光光LY、LM、LC、LKは感光体ドラム210Y、210M、210C、210K上の露光ポイントに走査露光される。
図4〜図6に示される如く、光走査装置41のハウジング100は、平面視(図6参照)で矩形(概ね、長方形)に成型されている。なお、各図(図4〜図6)に示した矢印Fは、それぞれ同一方向を示している。
ハウジング100の形状は、特に限定されるものではないが、後述する各部品の配置構成のための空間、並びに、前述の如く主走査される露光光LY、LM、LC、LKの光路を確保する空間のそれぞれに基づき設定されている。
ハウジング100は、部品配置空間が2段構造となっている。この2段構造の下段側には、露光光LY、LM、LC、LKの発光源である半導体レーザ102Y、102M、102C、102K及びポリゴンミラー104、並びに半導体レーザ102Y、102M、102C、102Kとポリゴンミラー104との間の光路上に配置されるシリンダーレンズ103Y、103M、103C、103K等の光源光学系、ポリゴンミラー104の光路の下流側に配置されたfθレンズ108、fθレンズ108が出力された露光光Lを上段へ案内する全露光光反射ミラー110が配置されている(図5参照)。
一方、前記2段構造の上段には、前記全露光光反射ミラー110で反射した露光光を選択的に入射し、反射させることで必要な光路長を確保するための複数の反射ミラー112YM、112M、112CK、112C、並びに最終的に露光光LY、LM、LC、LKを感光体ドラム210Y、210M、210C、210K方向へ案内する最終段反射ミラーとしてのシリンダーミラー114Y、114M、114C、114Kが配置されている。より具体的には、カラー画像形成に必要な4色(CMYK)の各露光光LY、LM、LC、LKを、前記各色毎の感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kへ、同一の光路長で到達させるべく、前記全露光光反射ミラー110で反射した露光光Lを、反射ミラー112YM、112M、112CK、112C並びに最終段反射ミラー114Y、114M、114C、114Kにより、3回又は4回反射させる構成になっている。
なお、ハウジングの角部(図6の右上角部)にはSOSセンサ115が配置されており、露光光LKが入力されることで、画像記録タイミングの同期を図るようにしている。
ところで、ハウジング100内での露光光Lの光路において、下流側になればなるほど、主走査長が長くなる。このため、ハウジング100の上段に配置された反射ミラー112YM、112M、112CK、112C並びに最終段反射ミラー114Y、114M、114C、114Kは、各露光光LY、LM、LC、LKの主走査長に合わせて、ハウジング100における互いに対向する側壁(図6で左右の側壁部100S)に掛け渡されるほどの長さが必要となる。これに対して、前記シリンダーレンズ等によって、露光光Lは主走査方向と直交する副走査方向には集光されているため、上段に配置された反射ミラー112YM、112M、112CK、112C並びに最終段反射ミラー114Y、114M、114C、114Kは、主走査方向(長手方向):副走査方向(短辺方向)が20:1以上の細長い構造となっている。また、肉厚寸法は、ハウジング100の上段の光路空間を確保するべく、必要最小限に抑えられている。
例えば、反射ミラー112Mでは、側壁部100Sに溝部100Aが設けられ、この溝部100Aに反射ミラー112Mの長手方向両端部が収容され、データム116に突き当てられて位置決めされ、かつ板ばね部材128の弾性力によって、位置決め状態が保持されている。
図7及び図8に示される如く、全露光光反射ミラー110は、その長手方向が、予めハウジング100の傾斜面100Kの背面側に入り込むようにして取り付けられている。
傾斜面100Kは、ハウジング100を成形する際に、全露光光反射ミラー110の取付位置に基づいて、当該全露光光反射ミラー110の長手方向両端部に形成される。
図8に示される如く、傾斜面100Kの背面側は、全露光光反射ミラー110が配置された状態で、保持ブラケット160が取り付けられている。保持ブラケット160は、金属製の板部材が鈍角に屈曲されて、「く」の字型に形成され、2つの平面160A、160Bに区画されている。
保持ブラケット160の一方の平面160Aは、ハウンジング100の底部100Tの裏面側にビス止めされている。この結果、他方の平面160Bは、前記傾斜面100Kに対向するように配置される。このとき、傾斜面100Kと平面160Bとは互いに平行状態とされている。
平面160Bには、傾斜面100K方向に向けて半球状の突起部162が形成され、この突起部162の頂点が全露光光反射ミラー110に突き当てられている。
ここで、全露光光反射ミラー110は、図示しないハウジングに形成されたデータムを介して傾斜面100Kの背面に支持された状態で、保持ブラケット160の弾性力で前記突起部162により押圧されている。このため、全露光光反射ミラー110は、傾斜面100Kと保持ブラケット160との間に挟まれた状態で位置決めされる。
一方、傾斜面100K(全露光光反射ミラー110の長手方向両端部に対向)の表面側には、調整ブラケット164S(主走査開始側)が取り付けられている。
図8に示される如く、調整ブラケット164Sは、金属製の板部材が鈍角に屈曲されて、「く」の字型に形成され、2つの平面164A、164Bを区画している。
調整ブラケット164Sの一方の平面164Aは、傾斜面100Kを上端の高さ位置にある天面部100Uへビス166によって固定されている。この結果、他方の平面164B(主面)は、前記傾斜面100Kに対向するように配置される。このとき、傾斜面100Kと平面164Bとは互いに非平行状態とされている。
図8に示される如く、調整ブラケット164Sにおける平面164Bには、その一部に円筒状の雌ねじ部168が形成され、調整ビス170が取り付けられている。この調整ビス170の軸線延長方向に対面する傾斜面100Kには、貫通孔172が形成されており、この結果、調整ビス170の先端は、全露光光反射ミラー110に突き当てられている。
このため、調整ビス170を左右に回転させて、軸線方向に移動させることで、全露光光反射ミラー110の角度が調整される構成となっている。
本実施の形態では、ポリゴンミラー104での露光光Lの走査幅(走査領域)は、前記全露光光反射ミラー110の長手方向長さよりも長く設定されている。このため、半導体レーザ102Y、102M、102C、102Kが点灯している場合、その露光光Lは、調整ブラケット164SEにも照射される可能性がある。
これに対して、主走査開始側においては、画像形成範囲外であるが、全露光光反射ミラー110へ至る前に光量制御、並びに全露光光反射ミラー110に入射した直後にSOSセンサ115(図6参照)による画像形成時の主走査開始時期のための露光光L検出制御が実行される(これらを総称して、「SOS前点灯」という場合がある)。このため、調整ブラケット164Sを通過するとき、半導体レーザ102Y、102M、102C、102Kは点灯状態にある(図9参照)。
このため、ポリゴンミラー104から出力された露光光Lが、全露光光反射ミラー110へ到達するとき、主走査開始側(図9の光量制御領域)では、調整ブラケット164Sに入射するため、その露光光Lは、反射ミラー112CK(又は、反射ミラー112YM)において、画像形成時とは異なり、かつ予め定めた方向へ案内される(図8の実線光路参照)。この予め定めた方向は、少なくとも感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kへの画像形成(静電潜像形成)に悪影響を及ぼさないように、ハウジング100から出力されずに、光量が減衰する方向である。
一方、主走査が継続し、全露光光反射ミラー110に対向すると、その露光光Lは、反射ミラー112CK(又は、反射ミラー112YM)へ至り、それぞれ感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kへ案内され、画像形成処理が実行される。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
(画像形成手順)
画像データは、さらにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の色材階調データに変換され、光走査装置41に順次出力される。光走査装置41では、各色の色材階調データに応じて各露光光Lを出射して、各感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kに走査露光を行い、潜像(静電潜像)が形成される。
画像データは、さらにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の色材階調データに変換され、光走査装置41に順次出力される。光走査装置41では、各色の色材階調データに応じて各露光光Lを出射して、各感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kに走査露光を行い、潜像(静電潜像)が形成される。
感光体ドラム210Y、210M、210C、210K上に形成された静電潜像は、現像部によって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として顕在化される(現像)。そして、各画像形成ユニット200Y、200M、200C、200Kの感光体ドラム210Y、210M、210C、210K上に順次形成された各色のトナー像は、4つの一次転写ロール80Y、80M、80C、80Kによって中間転写ベルト62上に順次多重転写される。
中間転写ベルト62上に多重転写された各色のトナー像は、二次転写ロール86によって、搬送されてきた記録用紙P上に二次転写される。そして、記録用紙P上の各色のトナー像が定着装置50で定着され、定着後の記録用紙Pは排出される。
トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kの表面は、残留トナーや紙粉等が除去される。また、中間転写ベルト16上の残留トナーや紙粉等が、クリーニング装置96で除去される。
上記画像形成を実行する場合、1回の主走査毎に、半導体レーザ102Y、102M、102C、102Kの光量調整が実行される。一般的には、半導体レーザ102Y、102M、102C、102Kは、主となる出力面に対して、反対側から比例的に光が出力されるため、光量調整は、この反対側から出力される光を検出して光量調整が実行されるが、当然、主となる出力面からも露光光Lが出力されることになる。
この光量調整時期は、図9に示される如く、主となる出力面からの露光光Lが、調整ブラケット164Sに当てられる時期となっている。
このとき、調整ブラケット164Sの平面164Bが全露光光反射ミラー110の反射面と平行であると、不要な露光光Lが感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kへ到達する場合がある。
そこで、本実施の形態では、調整ブラケット164Sの平面164Bを、全露光光反射ミラー110の反射面と非平行(傾斜面110Kと非平行)となるように形成した。このため、光量制御中に平面164Bに入射する露光光Lは、図8の実線の如く、反射ミラー112CK(又は112YM)で画像形成時とは異なる方向へ反射され、予め定めた方向へ案内される。
この予め定めた方向へ案内された露光光Lは、ハウジング100から出力されずに、やがて光量が減衰するため、少なくとも感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kへの画像形成(静電潜像形成)に悪影響を及ぼすことがない。
10 画像形成装置
41 光走査装置(光学装置)
100 ハウジング
100K 傾斜面
100U 天面部
100T 底部
104 ポリゴンミラー(走査部材)
110 全露光光反射ミラー
160 保持ブラケット
162 突起部
164S、164E 調整ブラケット
166 ビス
164B 平面(主面)
168 雌ねじ部
170 調整ビス
172 貫通孔
41 光走査装置(光学装置)
100 ハウジング
100K 傾斜面
100U 天面部
100T 底部
104 ポリゴンミラー(走査部材)
110 全露光光反射ミラー
160 保持ブラケット
162 突起部
164S、164E 調整ブラケット
166 ビス
164B 平面(主面)
168 雌ねじ部
170 調整ビス
172 貫通孔
Claims (4)
- 光が入射する鏡面を備え、前記鏡面で反射した光を一定方向へ繰り返し走査する走査部材と、
前記走査部材から出射される光の光路上に配置され、前記走査部材による光の走査領域よりも短い領域に対応し、予め定めた下流側光路の目標に対して、光を案内する光学部材と、
前記光学部材に入射しない光を前記光学部材の案内方向とは異なる、予め定めた方向へ案内する案内部材と、
を有する光走査装置。 - 前記案内部材が、前記光学部材の反射面の角度を調整する調整ブラケットであり、当該調整ブラケットにおける前記光を受ける主面と、前記光学部材の反射面との角度を異ならせて配置した請求項1記載の光走査装置。
- 前記案内部材が、前記光学部材における光の走査開始側端部よりも上流に設けられ、光量調整のために点灯された光が入射される請求項1又は請求項2記載の光走査装置。
- 前記請求項1〜請求項3の何れか1項記載の光走査装置と、
光を像保持体上で走査することで静電潜像を形成した後、現像して記録用紙に画像を転写する画像形成部と、
を有する画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009263092A JP2011107464A (ja) | 2009-11-18 | 2009-11-18 | 光走査装置、画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2009
- 2009-11-18 JP JP2009263092A patent/JP2011107464A/ja active Pending
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