JP2011107056A - ワイヤーロープ検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤーロープを走行しながら連続撮影を行った撮影画像を基にワイヤーロープの状態を確実に検査できるワイヤーロープ検査装置を提供する。
【解決手段】ワイヤーロープ検査装置において、ワイヤーロープ100を走行しながら連続撮影を行うカメラ10と、撮影画像とワイヤーロープ位置の対応付けを行って撮影画像を保存する画像保存手段と、表示したいワイヤーロープ位置を指定することで、その指定位置に対応するワイヤーロープの撮影画像を表示する画像表示部16と、画像処理によってワイヤーロープ100の素線切れを検査する素線切れ検出部18とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤーロープ検査装置に関する。
従来から、エレベータのワイヤーロープについては、建築基準法の定期報告制度の中で目視による検査の実施が求められている。また、検査結果の報告の際には写真を添付することが求められている。このため、一般的なワイヤーロープ検査は目視により実施し、報告書用に写真撮影を行っている(下記非特許文献1参照)。そして、ワイヤーロープの画像を撮影し検査に利用する技術が知られている。
下記特許文献1には、検査カメラをワイヤーロープに沿って移動しつつワイヤーロープを連続して撮影し、その撮影した画像をワイヤーロープの検査に利用する技術が開示されている。
下記特許文献2には、エレベータ制御盤からのかご位置信号を入力し、かご位置信号を基にかごが画像1コマ分走行していれば、ITV装置のシャッタを切って1コマ分の画像を取り込み、エレベータ用ワイヤーロープの映像を所定の昇降行程にわたって撮影する技術が開示されている。
下記特許文献3には、ワイヤーロープ撮影用のCCDカメラとワイヤーロープ位置検出用のロータリーエンコーダを設置し、エレベータを走行させながら画像を撮影すると共に、ロータリーエンコーダの出力信号を基にロープ位置を検出する技術が開示されている。
特開平10−226474号公報 特開2009−12903号公報 特開2009−57126号公報
"定期報告制度見直しパンフレット"、[online]、国土交通省、[平成21年9月25日検索]、インターネット〈URL:http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/teikihoukoku/punflet.pdf〉
ところで、エレベータは基本的に常時運用中であるため、点検作業に多くの時間を費やすことができない。しかしながら、従来、一般的な目視によるワイヤーロープ検査は、人手による作業であるため、熟練者でなければ短期間で検査を終えることは難しく、欠陥を見逃しやすいという問題がある。
また、従来のワイヤーロープを撮影する方法は、点検作業時の短期間でワイヤーロープの画像を撮影してしまい、その撮影した画像を持ち帰ることで、後から時間をかけてワイヤーロープの点検作業を実施できるという利点がある。しかし、従来の手法には以下のような問題点がある。
上記特許文献1では、カメラを移動させるための牽引ロープが必要である。また、牽引ロープの牽引は作業員による手動、又は、ウインチによる巻き取りにより行うため、撮影画像とワイヤーロープ位置の対応付けができていない。このため、撮影画像からワイヤーロープの欠陥が発見された場合でも、ワイヤーロープの欠陥位置の特定が困難である。
上記特許文献2,3では、撮影画像とワイヤーロープ位置の対応付けにはエンコーダなどのセンサを用いる。このため、センサを設置できない場合はこの方法では対応できない。これらの方法は、エレベータ装置の機械室にワイヤーロープの検査装置を常設するような用途では有効であるが、ワイヤーロープの点検作業時に検査装置を仮設するような用途への対応は困難である。
さらに、従来の手法では、ワイヤーロープ検査としては撮影後に人手による目視検査を行う必要がある。このため、検査結果の提出にある程度の猶予期間がある場合は問題ないが、点検作業後の短期間で検査結果を提出することは困難である。また、目視検査によって長いワイヤーロープを点検する作業は作業者にとって大きな負担となる。
以上のことから、本発明は、ワイヤーロープを走行しながら連続撮影を行った撮影画像を基にワイヤーロープの状態を確実に検査できるワイヤーロープ検査装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係るワイヤーロープ検査装置は、
ワイヤーロープを走行しながら連続撮影を行う撮影手段と、
撮影画像とワイヤーロープ位置の対応付けを行って撮影画像を保存する画像保存手段と、
表示したいワイヤーロープ位置を指定することで、その指定位置に対応する前記ワイヤーロープの撮影画像を表示する画像表示手段と、
画像処理によって前記ワイヤーロープの素線切れを検査する素線切れ検出手段と
を備える
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係るワイヤーロープ検査装置は、第1の発明に係るワイヤーロープ検査装置において、
前記素線切れ検出手段は、画像から規則正しく整列した複数直線を抽出し、ある直線が周囲の直線と比較して分断されていた場合、そこに素線切れが存在すると判断することで素線切れを画像処理により検出する
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第3の発明に係るワイヤーロープ検査装置は、第1の発明に係るワイヤーロープ検査装置において、
前記素線切れ検出手段は、矩形形状空間を挟むように存在する素線断面の組みを画像処理により検出することで素線切れを検出する
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第4の発明に係るワイヤーロープ検査装置は、第1の発明から第3の発明のいずれかひとつに係るワイヤーロープ検査装置において、
前記検査の結果から帳票を作成して表示する検査結果帳票表示手段と、
前記検査の結果からグラフを作成して表示する検査結果グラフ表示手段と
を備える
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第5の発明に係るワイヤーロープ検査装置は、第4の発明に係るワイヤーロープ検査装置において、
前記画像手段は、前記帳票及び前記グラフ上から表示したいワイヤーロープ位置を指定することで、該ワイヤーロープ位置に対応する前記ワイヤーロープの撮影画像を表示する
ことを特徴とする。
本発明によれば、ワイヤーロープを走行しながら連続撮影を行った撮影画像を基にワイヤーロープの状態を確実に検査できるワイヤーロープ検査装置を提供することができる。
本発明の第1の実施例に係るワイヤーロープ検査装置の構成を示した模式図である。 本発明の第1の実施例に係るワイヤーロープ検査装置における処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係るワイヤーロープ検査装置における処理の手順を示したフローチャートである。 ワイヤーロープの素線切れ部の例を示した図である。 本発明の第2の実施例に係る基準素線断面画像の設定例を示した模式図である。 本発明の第2の実施例に係る素線断面部の直線を抽出した例を示した模式図である。 本発明の第2の実施例に係る素線切れ空間矩形度検査角度の例を示した模式図である。 ワイヤーロープの形状の例を示した模式図である。 ワイヤーロープの素線切れの例を示した模式図である。
以下、本発明に係るワイヤーロープ検査装置を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第1の実施例に係るワイヤーロープ検査装置について説明する。
本実施例に係るワイヤーロープ検査装置は、ワイヤーロープを走行しながら連続撮影を行った撮影画像を基にワイヤーロープの状態を短期間で自動検査することを目的としている。
そこで、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置においては、画像処理によってワイヤーロープの状態を自動検査する機能を備えることとした。ワイヤーロープ状態の重要な検査項目として「素線切れ」がある。本実施例に係るワイヤーロープ検査装置においては、特に「素線切れ」を画像処理によって自動的に検出することとする。
図8は、ワイヤーロープの形状の例を示した模式図である。なお、図8(a)はワイヤーロープの形状の例を示した模式図、図8(b)は縒り線の形状の例を示した模式図である。
図8に示すように、ワイヤーロープ100は、数本の素線102をより合わせて作った縒り線101を、さらに数本まとめて縒り合わせた構造となっている。このため、ワイヤーロープ100表面では、ほぼ一定長さの素線102が、縒り線101上に規則正しく並ぶ構造となっている。
図9は、ワイヤーロープの素線切れの例を示した模式図である。なお、図9(a)はワイヤーロープの形状の例を示した模式図、図9(b)は縒り線の形状の例を示した模式図である。
本実施例に係るワイヤーロープ検査装置においては、画像から規則正しく整列した複数の直線を抽出し、図9に示すように、ある直線が周囲の直線と比較して分断されていた場合、そこに素線切れ部103が存在すると判断することで、素線切れ部103を画像処理により自動的に検出する。なお、直線が分断されているとの判断は、周囲の直線と比較して検査対象の直線が短いか、又は、直線列の状態から推測して1つの直線が存在すべき部分に複数直線が存在するかにより判断する。
はじめに、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係るワイヤーロープ検査装置の構成を示した模式図である。
図1に示すように、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置は、カメラ10、画像入力部11、画像一時保存部12、画像解析部13、記憶部14、処理設定部15、画像表示部16、検査リスト作成部17、素線切れ検出部18、検査結果帳票表示部19、検査結果グラフ表示部20とにより構成されている。
カメラ10では、画像を連像撮影し、撮影した画像データを画像入力部11へ送信する。
画像入力部11では、カメラ10から送信した画像データを受信し、画像一時保存部12へ保存する。
画像一時保存部12では、複数枚分の画像メモリを持ち、画像入力部11で受信した撮影画像の画像データを順次保存する。全ての画像メモリに画像データが保存されている場合は、最も古い画像データが保存されている画像メモリへ最新の撮影画像の画像データを上書きする。
記憶部14では、各種データを保存する。
処理設定部15では、基準テンプレート画像設定範囲、ワイヤーロープ走行確認範囲、ワイヤーロープに対するカメラ位置、カメラパラメータ、対象ロープ部分判定閾値、検査リスト作成に用いる検査間隔等の処理設定データ、素線切れの判断に用いる直線長さ割合、及び、検査リスト作成に用いる検査間隔の処理設定データを設定すると共に、これらの処理設定データを記憶部14へ保存する。また、ワイヤーロープ画像の保存開始及び保存終了の画像解析動作指令を画像解析部13へ送信する。さらに、表示したいワイヤーロープ位置を画像表示部16へ送信する。
画像解析部13では、画像解析動作指令、画像データ、処理設定データを受信する。画像解析動作指令がワイヤーロープ画像の保存開始の場合、ワイヤーロープ位置の計算を行い、画像解析動作指令がワイヤーロープ画像の保存終了の場合、ワイヤーロープ位置の計算を停止する。
ワイヤーロープ位置の計算中においては、画像一時保存部12から画像データを順次取得し、ワイヤーロープ位置の計算を行い、ワイヤーロープ画像を記憶部14へ保存すると共に、記憶部14に保存されているロープ位置画像対応表ヘロープ位置データとワイヤーロープ画像ファイル名を記入し、ロープ位置画像対応表のデータ内容を更新する。
画像表示部16では、表示したいワイヤーロープ位置を処理設定部15もしくは検査結果入力部19から受信し、記憶部14ヘワイヤーロープ位置を送信すると共に、ワイヤーロープ位置に対応するワイヤーロープ画像を記憶部14から取得し、ワイヤーロープ画像を表示する。
素線切れ検出部18では、処理設定データ及び画像データを入力し、ワイヤーロープ画像から素線切れを検出し、素線切れ部103のワイヤーロープ上位置及びワイヤーロープ画像位置を素線切れデータとしてまとめ、これを記憶部14へ保存する。
検査結果リスト作成部17では、ロープ位置画像対応表の最終項のワイヤーロープ位置より換算できるロープ長、検査間隔、素線切れデータを入力し、検査結果リストを作成すると共に、検査結果リストを記憶部14へ保存する。
検査結果帳票表示部19では、検査結果リストを入力し、検査結果データの内容を示した一覧表を作成し、これを表示する。また、GUIによって指定した検査データに対応するワイヤーロープ位置を画像表示部16へ送信する。
検査結果グラフ表示部20では、検査結果リストを入力し、ワイヤーロープ位置に対応する素線切れ数のグラフを作成し、これを表示する。また、GUIによって指定したワイヤーロープ位置を画像表示部16へ送信する。
以上が本実施例に係るワイヤーロープ検査装置の構成である。
次に、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置における処理の手順について説明する。
本実施例に係るワイヤーロープ検査装置においては、ワイヤーロープの撮影及び表示装置における、ワイヤーロープを撮影した画像(以降これを「ワイヤーロープ画像」と呼ぶ)の保存と、ワイヤーロープ画像に対応するワイヤーロープ位置の計算手順に加え、素線切れ検出、素線切れデータ保存の手順を備えている。
図2は、本発明の第1の実施例に係るワイヤーロープ検査装置における処理の手順を示したフローチャートである。
図2に示すように、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置は、はじめに、ステップP10において、ワイヤーロープ画像の保存開始を指定し、ステップP11において、その際のワイヤーロープ画像を最初のワイヤーロープ画像として保存する。また、ステップP12において、ワイヤーロープ位置を初期位置とする。また、ステップP13において、ワイヤーロープ基準テンプレート画像を登録しておく。
次に、ステップP14において、上述した方法によりワイヤーロープ画像から素線切れを検出する。また、ステップP15において、素線切れ部103のワイヤーロープ上位置及びワイヤーロープ画像位置を素線切れデータとしてまとめ、これを保存する。
次に、ステップP16において、ワイヤーロープの連続撮影を行い、1フレーム前に撮影したワイヤーロープ画像中のワイヤーロープ基準テンプレート画像に対応する位置に対して、ワイヤーロープ進行方向側に予め設定した相対位置に探索範囲を設定し(以降これを「ワイヤーロープ基準テンプレート探索範囲」と呼ぶ)、ステップP17において、ワイヤーロープ基準テンプレート探索範囲においてワイヤーロープ基準テンプレート画像に対応する位置を探索する。
次に、ステップP18において、ワイヤーロープの連続撮影を行い、撮影画像中のワイヤーロープ走行確認範囲に対して、ワイヤーロープ基準テンプレート画像に対応する画像部分が存在するか否かを検査する。ワイヤーロープ基準テンプレート画像に対応する画像部分がワイヤーロープ走行確認範囲に入ったと判断した場合は、ステップP19において、その時のワイヤーロープ画像をワイヤーロープ画像として保存し、ロープ画像上移動量とロープ実移動量を計算すると共に、一つ前に保存したワイヤーロープ画像に対応するワイヤーロープ位置にロープ実移動量を加算して現在のワイヤーロープ位置を計算する。このようにして求めたロープ画像上移動量、ロープ実移動量及びワイヤーロープ位置をまとめてロープ位置データと呼ぶ。
次に、ステップP19において、ワイヤーロープ画像を保存し、ステップP20において、ロープ位置データを保存する。また、ステップP21において、ワイヤーロープ基準テンプレート画像を基準テンプレート画像設定範囲において設定し直し、ワイヤーロープ基準テンプレート画像の更新を行う。
次に、ステップP22において、上述した方法によりワイヤーロープ画像から素線切れを検出する。また、ステップP23において、素線切れ部103のワイヤーロープ上位置及びワイヤーロープ画像位置を素線切れデータとしてまとめ、これを保存する。
以上の手順を繰り返すことにより、ワイヤーロープ画像の保存とワイヤーロープ画像に対応するワイヤーロープ位置の計算を行う。そして、この一連の処理を、ステップP24において、ワイヤーロープ画像の保存停止を指定するまで行う。
さらに、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置においては、ワイヤーロープ状態の検査結果を閲覧するため、検査結果表示機能を備えている。本実施例に係るワイヤーロープ検査装置における検査結果表示機能においては、後述する「検査結果リスト作成」、「検査結果帳票表示」、「検査結果グラフ表示」を実施する。
検査結果リストは複数の検査結果データから構成する。検査結果データには、ある検査区間のワイヤーロープに対する「検査代表位置」、「素線切れ数」が含まれる。また、検査区間は指定した検査間隔でワイヤーロープに対応する位置に順次設定する。このため、検査結果リストは、指定した検査間隔でワイヤーロープを撮影したロープ長を割った数の検査結果データを保有する。
検査結果表示機能において検査結果リスト作成を実施すると、ワイヤーロープを撮影したロープ長全体に対して検査結果リストを作成する。この際、「検査代表位置」として検査区間の中央位置を設定し、「素線切れ数」としては検査区間に含まれる素線切れ部103の数を素線切れデータから求めて設定する。
検査結果帳票表示を実施すると、ワイヤーロープに対応する位置の順に検査結果データの内容を示した一覧表を帳票として作成し、これを表示する。GUIを用いて表示したい検査結果データを帳票上にて指定すると、検査結果データの検査区間に対応するワイヤーロープの撮影画像を表示する。
検査結果グラフ表示を実施すると、検査結果リストのデータを基にワイヤーロープ位置に対応する素線切れ数のグラフを作成し、これを表示する。GUIを用いて表示したいワイヤーロープ位置をグラフ上にて指定すると、ワイヤーロープ位置に対応するワイヤーロープの撮影画像を表示する。
以上が本実施例に係るワイヤーロープ検査装置における処理の手順である。
したがって、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置によれば、ワイヤーロープを走行しながら連続撮影を行った撮影画像を基に、画像処理によってワイヤーロープの状態を自動検査するため、点検に要する時間を大幅に短縮することができる。
また、ワイヤーロープを撮影する従来方法に比べて、特別なセンサを設置することなく、ワイヤーロープ位置と撮影画像との対応付けを行うことができる。このため、エレベータ装置の機械室にワイヤーロープの検査装置を常設するような用途にも、ワイヤーロープの点検作業時に検査装置を仮設するような用途にも対応することができる。
また、画像処理によってワイヤーロープの状態を自動検査するため、点検作業後の短期間で検査結果を提出することができる。
また、作業者の点検作業に要する負担を軽減することができる。
以下、本発明の第2の実施例に係るワイヤーロープ検査装置について説明する。
図4は、ワイヤーロープの素線切れ部の例を示した図である。
ワイヤーロープに素線切れが発生した場合、素線切れ部103の幅には若干の大小があるものの、図4に示すように、矩形形状の空間を素線102の断面が挟む形状となっている。そして、第1の実施例において説明したように、素線102はワイヤーロープ100上で規則正しく並ぶ構造となっているため、素線切れ部103の素線102の断面はほぼ同じ形状となっている。
そこで、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置においては、第1の実施例に係るワイヤーロープ検査装置における素線切れ検出方法の代わりに、矩形形状空間を挟むように存在する素線断面の組みを画像処理により検出することで、素線切れを自動的に検出することとする。
はじめに、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置における処理の手順について説明する。
なお、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置におけるワイヤーロープの撮影画像からの素線切れ検出及び素線切れ保存の手順については、第1の実施例に係るワイヤーロープ検査装置における素線切れ検出手順を、本実施例に係る手順に置き替えた手順となるため、ここでの処理全体の説明は省略する。
まず、予め素線断面近傍の部分画像を基準素線断面画像として登録しておく。
図5は、本発明の第2の実施例に係る基準素線断面画像の設定例を示した模式図である。
素線切れが発生した場合、素線102の断面は矩形形状空間を挟むように2箇所存在するので、図5に示すように、一方の素線102の断面を「表」、もう一方を「裏」として区別し、両方の素線102の断面について基準素線断面画像(表)30及び基準素線断面画像(裏)31としてそれぞれ登録する。
図2は、本発明の第2の実施例に係るワイヤーロープ検査装置における処理の手順を示したフローチャートである。
図2に示すように、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置は、はじめに、ステップP30において、基準素線断面画像をテンプレートとし、テンプレートマッチング法によりワイヤーロープ画像中から素線102の断面を検出する。なお、テンプレートマッチング法は、画像情報を照合することにより、テンプレートとして登録した画像と似た部分を対象画像中から検出する方法である。また、画像情報を照合する方法としては、絶対値差分法、正規化相関法、方向符号照合法等の領域相関法を用いる。
次に、ステップP31において、検出した素線102の断面の中から互いが近傍に存在する素線102の断面部(表)と素線102の断面部(裏)との組を求め、これを素線断面組候補とする。
図6は、本発明の第2の実施例に係る素線断面部の直線を抽出した例を示した模式図である。
次に、ステップP32において、図6に示すように、素線断面組候補について素線102の断面部(表)の直線32と、素線102の断面部(裏)の直線33を抽出し、素線102の断面部(表)の直線32と素線102の断面部(裏)の直線33とが挟んだ空間の矩形度合いを調べる。
図7は、本発明の第2の実施例に係る素線切れ空間矩形度検査角度の例を示した模式図である。
矩形度合いを判断する方法としては、図7に示すように、素線102の断面部(表)の直線32と素線102の断面部(裏)の直線33と、素線102の断面部(表)の直線32と素線102の断面部(裏)の直線33の端点同士を結ぶ直線(以降これを「端点結合直線」と呼ぶ)のなす角(図7中にθで示す)を求め(以降これを「素線切れ空間矩形度検査角度θ」と呼ぶ)、素線切れ空間矩形度検査角度θが直角に近い程、矩形度合いが高いものとする。
次に、ステップP33において、素線断面組候補の内、素線102の断面の表と素線102の断面の裏とが挟んだ空間の矩形度合いが高いものを素線断面組として検出する。
最後に、ステップP34において、素線断面組の素線102の断面の表と素線102の断面の裏とが挟んだ空間の中央位置を素線切れ位置として計算する。
以上が本実施例に係るワイヤーロープ検査装置における処理の手順である。
次に、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置の構成について説明する。
なお、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置の構成は、第1の実施例とほぼ同様の構成となるためここでの詳細な説明は省略する。
本実施例に係るワイヤーロープ検査装置は、第1の実施例に係るワイヤーロープ検査装置の素線切れ検出部の替わりに、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置における素線切れ検出方法を実施する素線切れ検出部を備えている。
本発明による素線切れ検出部18では、処理設定データ及び画像データを入力し、ワイヤーロープ画像から素線102の断面の組みを画像処理により検出することで素線切れを検出し、素線切れ部103のワイヤーロープ上位置及びワイヤーロープ画像位置を素線切れデータとしてまとめ、これを記憶部14へ保存する。
処理設定部15においては、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置における素線切れ検出方法を実施するため、基準素線断面画像、テンプレートマッチング法に用いる照合閾値、素線断面組候補を求めるための表の素線102の断面と裏の素線102の断面間の距離閾値、素線断面組を求めるための素線切れ空間矩形度検査角度閾値の処理設定データヘの設定を追加する。
以上が本実施例に係るワイヤーロープ検査装置の構成である。
したがって、本実施例に係るワイヤーロープ検査装置によれば、第1の実施例に係るワイヤーロープ検査装置により奏する効果に加え、素線切れ部分を詳しく検査して検出するため、素線切れの誤検出が少なく、検出精度の良い素線切れ検出を行うことができる。
本発明は、例えば、エレベータやクレーン等のワイヤーロープ検査装置に利用することが可能であり、特に、ワイヤーロープを走行しながら連続撮影し、撮影結果を表示するワイヤーロープ検査装置に利用することができる。
10 カメラ
11 画像入力部
12 画像一時保存部
13 画像解析部
14 記憶部
15 処理設定部
16 画像表示部
17 検査リスト作成部
18 素線切れ検出部
19 検査結果帳票表示部
20 検査結果グラフ表示部
30 基準素線断面画像(表)
31 基準素線断面画像(裏)
32 素線の断面部(表)の直線
33 素線の断面部(裏)の直線

Claims (5)

  1. ワイヤーロープを走行しながら連続撮影を行う撮影手段と、
    撮影画像とワイヤーロープ位置の対応付けを行って撮影画像を保存する画像保存手段と、
    表示したいワイヤーロープ位置を指定することで、その指定位置に対応する前記ワイヤーロープの撮影画像を表示する画像表示手段と、
    画像処理によって前記ワイヤーロープの素線切れを検査する素線切れ検出手段と
    を備える
    ことを特徴とするワイヤーロープ検査装置。
  2. 前記素線切れ検出手段は、画像から規則正しく整列した複数直線を抽出し、ある直線が周囲の直線と比較して分断されていた場合、そこに素線切れが存在すると判断することで素線切れを画像処理により検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーロープ検査装置。
  3. 前記素線切れ検出手段は、矩形形状空間を挟むように存在する素線断面の組みを画像処理により検出することで素線切れを検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーロープ検査装置。
  4. 前記検査の結果から帳票を作成して表示する検査結果帳票表示手段と、
    前記検査の結果からグラフを作成して表示する検査結果グラフ表示手段と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーロープ検査装置。
  5. 前記画像手段は、前記帳票及び前記グラフ上から表示したいワイヤーロープ位置を指定することで、該ワイヤーロープ位置に対応する前記ワイヤーロープの撮影画像を表示する
    ことを特徴とする請求項4に記載のワイヤーロープ検査装置。
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